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  • アストンマーティンF1 ジャック・クロフォードをオーストリアGPのFP1に起用

    アストンマーティンF1 ジャック・クロフォードをオーストリアGPのFP1に起用

    アストンマーティンは、育成ドライバー兼リザーブドライバーを務めるジャック・クロフォードが、2026年F1オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)でランス・ストロールに代わってAMR26をドライブすると発表した。

    これはクロフォードにとってアストンマーティンで4回目のFP1出走となり、2026年シーズンでは2回目の機会となる。また、FIAが義務付けるルーキードライバー起用枠4回のうち2回目にあたる。

    バルセロナでのタイヤテストを経て再びF1マシンへ
    クロフォードは今週、バルセロナで実施されたピレリのタイヤテストに参加したばかりだ。今回のオーストリアGPでは、その経験を生かして再び実戦の週末に臨む。

    レッドブルリンクはクロフォードにとって馴染み深いサーキットであり、FIA F2およびFIA F3時代にはともに勝利を記録している。また、2024年6月には同コースでアストンマーティンのAMR22によるテストも経験している。

    それから2年が経過した現在、クロフォードはチームのドライバー育成プログラムの中核を担う存在となり、F1マシンでの走行距離は3800km以上に達している。これは現役F1ドライバー以外の若手としては非常に豊富な経験量だ。

    クロフォード「チームに有益なフィードバックを提供したい」
    クロフォードは今回のFP1出走について次のように語った。

    「レースウイーク中に再びAMR26をドライブする機会を得られて本当に嬉しいです。オーストリアはよく知っているサーキットですし、アストンマーティンF1マシンで初めてテストを行ってから約2年後に、再びレッドブルリンクへ戻れることは特別なことです」

    「今シーズンはシミュレーターで多くの時間を過ごしてチームをサポートしてきましたし、最近はバルセロナでタイヤテストも行いました。その積み重ねを実際のコースで生かせるのを楽しみにしています」

    「F1マシンに乗る機会はどれも貴重です。チームに有益なフィードバックを提供し、このセッションを最大限に活用することに集中したいと思います」

    クラック「成長を評価する重要な機会」
    トラックサイド責任者のマイク・クラックは、クロフォードの継続的な貢献を高く評価している。

    「ジャックはサードドライバーとして重要な役割を果たし続けている。今回のFP1セッションも、その成長過程における価値あるステップだ」

    「彼はシーズンを通してシミュレータープログラムに深く関わってきた。また最近のバルセロナでのピレリタイヤテストでも有意義な走行を行った」

    「オーストリアでは、レースウイークという実戦環境の中で彼の成長を評価するとともに、チームにとって有益なデータを収集する機会となる」

    アストンマーティンの育成計画における重要な一歩
    現在20歳のクロフォードは、F2でタイトル争いを続けながらアストンマーティンの育成プログラムにも参加している。今回のFP1出走は単なるルーキー枠消化ではなく、将来的なF1昇格を見据えた評価の場という意味合いも強い。

    アストンマーティンは2026年からホンダとのワークス体制を開始したが、シーズン序盤は苦戦が続いている。そんな中で、若手ドライバーの育成と評価を進めることはチームの長期的な将来戦略においても重要なテーマとなっている。

  • ホンダF1に痛烈批判「F2へ行くべき」 シュタイナーがアストンマーティン不振を酷評

    ホンダF1に痛烈批判「F2へ行くべき」 シュタイナーがアストンマーティン不振を酷評

    2026年シーズンのアストンマーティンとホンダの苦戦に対し、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーが厳しい言葉を投げかけた。

    シュタイナーは、現在のアストンマーティンのパフォーマンスは「F1の基準に達していない」と断じ、さらにホンダのパワーユニットについても「このままならF2へ行くべきだ」と痛烈に批判している。

    今季のアストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイ加入やフェルナンド・アロンソの存在によって上位争いが期待されていた。しかし実際には、AMR26の競争力不足や信頼性問題に苦しみ、グリッド最後尾に沈むレースも少なくない状況となっている。

    「キャデラックを良く見せている」と酷評
    シュタイナーは『The Red Flags Podcast』に出演し、アストンマーティンの現状について次のように語った。

    「アストンマーティンはキャデラックを良く見せてしまっている。キャデラックはレース終了時に3周遅れだったが、それでもだ」

    「今のアストンマーティンがやっていることは、僕の意見では受け入れられない。もはやF1の基準ではない。圧倒的最下位で、しかも完走すらできないこともある」

    「ローレンス・ストロールも今起きていることを誇りに思ってはいないだろう。しかし最終的な責任は彼にある。チームオーナーなのだから」

    今季のアストンマーティンは、モナコGPでアロンソが初ポイントを獲得したものの、依然としてコンストラクターズ争いの下位に低迷している。

    「ホンダはF2へ行くべき」と過激発言
    さらにシュタイナーは、2026年からアストンマーティンへワークス供給を行っているホンダについても厳しい見方を示した。

    F1のCEOであるステファノ・ドメニカリが介入できるかと問われると、シュタイナーは次のように答えた。

    「ステファノには権限がない。誰が参戦すべきか、どのような成績を残すべきかを決めることはできない」

    「残念ながらF1には降格制度がない。多くのスポーツでは結果を出せなければ降格するものだ」

    そのうえで、現在導入が議論されているADUO(性能均衡措置)にも言及した。

    「ローレンス・ストロールは努力していないわけではない。彼ほど自分の資金をF1につぎ込んでいる人物は多くない」

    「だが彼らにはADUO以上のものが必要だ」

    「ホンダはたくさんのADUO支援を受けることになるだろう。あまりにも悪いからだ。それは確実に助けになる」

    「もしホンダを今の状態のままにしておくなら、F2へ行くべきだ」

    もっとも、これはあくまでシュタイナーらしい挑発的な表現であり、実際にホンダのF1参戦継続が危ぶまれているわけではない。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    アストンマーティンは反攻に向け大型アップデート準備
    一方、アストンマーティン陣営は現状を重く受け止めている。

    バルセロナ・カタルーニャGP後には、チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックがファンへ謝罪した。

    「サーキットへの行き帰りで、たくさんの緑色のシャツを着たファンを見た。本当に素晴らしかった」

    「しかし僕たちは彼らに喜びを与えることができなかった」

    「高額なチケットを購入してヒーローたちを見に来てくれたファンに対して、まずは申し訳ない気持ちだ。期待に応えるパフォーマンスを見せることができなかった」

    チームは現在、夏以降の反攻に向けて大規模アップデートを準備中とされており、ベルギーGPでの投入が有力視されている。ホンダもパワーユニット改良を進めているとみられるが、シュタイナーの辛辣な評価を覆すためには、結果による証明が必要になりそうだ。

    今回の発言は過激ではあるものの、アストンマーティンとホンダが2026年最大の失望勢力のひとつと見なされている現状を象徴している。ニューウェイ、アロンソ、ホンダという強力な布陣を揃えながら結果につながっていないだけに、今後数戦での巻き返しがチーム全体にとって重要な意味を持つことになる。

  • アストンマーティンF1に疲弊感 エイドリアン・ニューウェイ戦略に耐える日々

    アストンマーティンF1に疲弊感 エイドリアン・ニューウェイ戦略に耐える日々

    アストンマーティンF1の苦境が深刻化している。2026年シーズン開幕から下位に沈むチームは、エイドリアン・ニューウェイ主導の大型アップグレード投入を待ちながら戦っているが、その戦略がチーム全体の士気に影響を及ぼし始めていることをマイク・クラックが認めた。

    一方で、フェルナンド・アロンソにはアルピーヌ移籍の噂も浮上している。しかし現時点でアストンマーティン離脱を示す具体的な兆候はなく、むしろチーム側がアロンソの存在を必要としているとの見方も強まっている。

    チーム全体に広がる重圧
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤から深刻な戦闘力不足に苦しんでいる。バルセロナ・カタルーニャGPではフェルナンド・アロンソが最下位で予選を終え、決勝でもバッテリートラブルによってリタイアした。

    トラックサイド責任者のマイク・クラックは、現状がチーム全体に重くのしかかっていると認めた。

    「これはチーム全体に重くのしかかり始めている」

    「ガレージでもそれを感じるし、特にドライバーたちへの影響は大きい」

    「非常に難しい状況だ」

    クラックによれば、チームは小規模な改良を重ねるのではなく、シーズン後半に投入する大型アップグレードへ開発リソースを集中する方針を採用している。

    ニューウェイ主導の開発方針
    アストンマーティンは2026年のグランプリ現場でほとんど姿を見せていないエイドリアン・ニューウェイの主導のもと、大規模なアップグレードパッケージへ注力しているとみられている。

    クラックはその決断を支持しつつも、現場の苦しさを隠さなかった。

    「我々には強力なリーダーがいる。そしてアップグレードを後回しにする決断が下された」

    「たとえ難しくても、我々全員がその決断にコミットしている」

    「我々の仕事はモチベーションを高く保ち、可能な限り多くを学ぶことだ」

    現在のパフォーマンス差は極めて大きく、クラックはF1の中で別カテゴリーを戦っているような感覚だと表現した。

    「狂っているように聞こえるかもしれないが、3〜4秒も遅れていると別のリーグで戦っているような感覚になる」

    「それでも多くのことを学べる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム エイドリアン・ニューウェイ

    アップグレードでも解決しない課題
    クラックは待望のアップグレードが投入されたとしても、チームの抱える問題がすべて解決するわけではないと警告した。

    現在の課題は単純な空力性能やパワー不足だけではないという。

    「アップグレードを待っているだけで状況が変わると言うのは難しい」

    「我々が抱えている問題の一部は、アップグレードが来ても残るだろう」

    「ハンドリング、ギアチェンジ、トランスミッション全体の反応、パワーデリバリーなどだ」

    「少しパワーやダウンフォースを増やしただけでは解決しない問題ばかりだ」

    これはホンダ製パワーユニットやギアボックスを含む車両全体の統合面に課題が残っていることを示唆している。

    アロンソ移籍説とブリアトーレの存在感
    苦戦が続く中で、アロンソと長年のマネージャーであるフラビオ・ブリアトーレを巡る憶測も再燃している。

    スペイン紙『AS』によれば、関係者はアロンソがアストンマーティンを離れる具体的な動きを見せているわけではないと見ている。

    しかしバルセロナ週末にはブリアトーレが何度もアストンマーティンのホスピタリティエリアを訪れており、その姿はパドック内で注目を集めた。

    同紙のヘスス・バルセイロ記者は、その行動が単なる移籍交渉ではなく、チームへの警鐘とも受け取れると指摘した。

    「それは明白な選択肢というよりも、天才が率いる野心的なプロジェクトに対する警鐘と解釈できるかもしれない」

    「アストンマーティンがフェルナンドを必要としている度合いは、フェルナンドがアストンマーティンを必要としている度合いより大きいことは周知の事実だ」

    2026年のアストンマーティンは、ニューウェイが描く長期計画への信頼を維持できるかが問われている。大型アップグレード投入までの間、チームの士気を保ちながら苦しいシーズンを乗り切れるかが重要な課題となりそうだ。

  • アストンマーティンF1低迷をトスト分析「健康次第だがニューウェイなら立て直せる」

    アストンマーティンF1低迷をトスト分析「健康次第だがニューウェイなら立て直せる」

    元F1チーム代表のフランツ・トストは、アストンマーティンがホンダとの新時代で苦戦している背景について、ホンダ製パワーユニットの問題、エイドリアン・ニューウェイの加入時期、そして健康面への懸念を含めて見解を示した。

    トストは『15 Love – Der Business podcast』で、アストンマーティンの2026年シーズン序盤が期待外れに終わっている理由について語り、まずホンダの新エンジンに厳しい評価を下した。

    ホンダの問題とニューウェイの“時間不足”を指摘
    「まず第一に、残念ながらホンダはこの新しいエンジンで混乱を招いた。彼らは、おそらく期待していたようには機能しないものを作ってしまった」とトストは語った。

    ただし、トストは日本メーカーが問題を解決できると見ている。

    「私は日本人を知っているし、遅くとも来年までには彼らが問題を解決すると確信している」

    トストはさらに、ニューウェイのアストンマーティン加入が遅かったことも要因に挙げた。

    「エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンに非常に遅く加わった。彼が始めたのは昨年4月だけだったと思うし、これほど大規模なプロジェクトにとっては極めて短い期間だ」

    「まだ修正すべきことはたくさんある」

    ニューウェイ低調説と健康面への含み
    この発言が注目されるのは、ニューウェイがチーム内で急に表舞台に出なくなったことや、健康面への懸念をめぐる噂が出ているためだ。

    「健康が許すなら、彼は2027年に向けてまともなマシンをまとめ上げることができると思う」とトストはコメント。

    「実際、私はかなりそう確信している」

    アストンマーティンにとって2026年は、新しいホンダ時代の出発点でありながら、信頼性やドライバビリティ、パフォーマンスの面で厳しいスタートとなっている。トストの見方では、その立て直しにはホンダ側の改善だけでなく、ニューウェイが十分な時間と状態を確保できるかも重要な条件になる。

    アントネッリを「新世代のスーパースター」と評価
    一方でトストは、メルセデスの選手権リーダーであるキミ・アントネッリを、F1で最も際立つ新星として挙げた。

    「マックス・フェルスタッペンは現在、明らかにF1で最高のドライバーだ。それは疑いない」

    「だが、キミ・アントネッリはセンセーショナルな仕事をしていると言わなければならない。本当に印象的だ」

    トストは、19歳のアントネッリがチームメイトのジョージ・ラッセルを上回っていることにも驚きを隠さなかった。

    「アントネッリが現在、ラッセルをこれほど明確にコントロールしていることには驚いている」

    「彼の方が速い。ここまでとは予想していなかった」

    現在もレッドブルで非常勤コンサルタントを務めるトストは、アントネッリの成熟度を高く評価した。

    「アントネッリは、この経験値で最初の数レースにおいてセンセーショナルなパフォーマンスを見せている」

    「彼が見せる落ち着き、視野の広さ――彼はすでに新世代のスーパースターの一人に入っている」

    トストはまた、メルセデス代表で同じオーストリア出身のトト・ヴォルフが、アントネッリにとって理想的な指導者だと見ている。

    「重要なのは、天狗にならないことだ」

    「トトという優れたチーム代表でありリーダーがいる。彼は正しく導いてくれるだろう」

  • アストンマーティンF1に警鐘 シュタイナー「ストロールはホンダを動かせない」

    アストンマーティンF1に警鐘 シュタイナー「ストロールはホンダを動かせない」

    アストンマーティンF1の低迷に対し、ギュンター・シュタイナーはオーナーのローレンス・ストロールについて「忍耐が欠けている」と指摘し、「ホンダを動かすことはできない」と警鐘を鳴らした。巨額投資を続けながらも結果が出ない現状に対し、その限界を明確に示した形だ。

    2026年シーズンのアストンマーティンF1は未だポイント獲得がなく、開幕3戦で5度のリタイアと苦戦が続く。

    ホンダのパワーユニットも課題を抱えるなか、短期的な巻き返しは見通せず、プロジェクト全体の“時間軸”が改めて問われている。

    「成功には時間が必要」短期志向に疑問
    シュタイナーは、ストロールが約10億ポンド規模の投資を行い、ファクトリー建設やトップエンジニアの招聘を実現してきた点は評価しつつも、最大の問題は“時間の与え方”にあると指摘した。

    「ローレンスは自分がやると言ったことはやっている。ただ成功していないだけだ」

    「素晴らしいファクトリーをシルバーストンに建設し、最高の人材を集めた」

    「ただ、F1に必要な忍耐を持っていないと思う。6か月や12か月でうまくいかなければ変えてしまう」

    「だがF1のサイクルは12か月ではない。何かが機能するまで待つ必要がある」

    実際、アストンマーティンはここ5年で5人目のチーム代表を探している状況にあり、組織の継続性という面でも課題を抱えている。

    ホンダ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダには圧力をかけられない現実
    現在の低迷の一因としてホンダ製パワーユニットへの批判も集まっているが、シュタイナーはこの点について現実的な見方を示した。

    「彼はホンダをプッシュすることはできないと思う」

    「ホンダは正しい状態にするために必要な時間をかける。そこに彼が口出しする余地はない」

    「プレッシャーをかけて急がせることはできるが、彼らは自分たちのペースでやるだろう。前回復帰したときと同じように」

    ホンダは過去にも時間をかけて立て直し、最終的にはタイトルを獲得した実績がある。今回も同様に時間が必要とされるが、それを許容できるかが問われる。

    問われるプロジェクトの時間軸
    ストロールの5カ年計画は2027年で一区切りを迎えるが、現状のパフォーマンスを見る限り、その達成は極めて厳しい状況にある。

    新代表候補としてジョナサン・ウィートリーの名前も挙がるなか、組織再編は続いているが、頻繁な変更がさらなる混乱を招く可能性もある。

    巨額投資とトップ人材を揃えた体制はすでに整っている。残されているのは、それを機能させるための“時間”をどこまで許容できるかという一点に集約されつつある。

    Source: F1 OVERSTEER

  • アストンマーティンF1 ドライバー育成強化 11歳ローレンスと13歳ナジ加入

    アストンマーティンF1 ドライバー育成強化 11歳ローレンスと13歳ナジ加入

    アストンマーティン・アラムコF1チームは4月9日、ドライバー・アカデミーのラインアップ拡大を発表し、DPKレーシングに所属するカートドライバーのエイバ・ローレンスとローランド・ナジを新たに迎え入れた。

    今回の加入は、次世代のモータースポーツ人材を発掘し、支援し、育成していくというチームの継続的な方針を示すものだ。アストンマーティンはカートから上位カテゴリーまでを見据えた育成ルートを整え、若手ドライバーの長期的な成長を後押しする体制をさらに強化した。

    アストンマーティンが若手育成の裾野を拡大
    アストンマーティンのドライバー・アカデミーは、ドライバーに対してコース内外の両面から支援を行い、学びと成長を促しながら、成功に必要な機会を提供するプログラムだという。

    その目的は、最高峰カテゴリーへと続く明確な道筋を示すことにある。長期的なパートナーシップの構築を重視しつつ、モータースポーツのあらゆるレベルで将来有望な若手を積極的に発掘していく方針を掲げている。

    エイバ・ローレンスは国際カート界で存在感
    オーストラリア生まれで11歳のエイバ・ローレンスは、国際カート界で台頭しつつある存在と位置づけられている。ロタックス、アイアメ、そしてFIAに準拠したカテゴリーで戦い、複数の表彰台を獲得してきた。

    さらに、MENAカップで女性初のチャンピオンとなり、ROKカップ・イタリアのミニクラスで女性初のレースウイナーとなったほか、チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミーのミニクラスで表彰台に立った初の女性ドライバーにもなった。

    エミラティのライセンスでレースを戦うエイバ・ローレンスは、今年のブリティッシュ・チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー・プログラムにおいて、F1アカデミー「ディスカバー・ユア・ドライブ」を代表するドライバーにも選ばれた。過去2シーズンにも同イニシアチブの代表として国際シリーズに参加している。

    ローランド・ナジもOKジュニアで頭角
    一方、13歳のローランド・ナジは、最高峰のOKジュニアカテゴリーで際立った競争力を示してきた。ハンガリー出身のローランド・ナジは、FIAカーティング・ヨーロッパ選手権やWSKスーパーマスターシリーズといった、同競技で最も権威あるシリーズの常連でもある。

    ラ・コンカで行われたチャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・ユーロシリーズ開幕戦ではヒート勝利を挙げるなど、レース運びとスピードの高さを証明してきた。

    また、非常に競争の激しい決勝への進出をたびたび果たしており、より高いレベルのプロモータースポーツへ向けて歩みを進めるなかで、ハンガリーの若手有望株のひとりと見なされている。

    DPKレーシングとの提携が育成強化を後押し
    アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーは、FAアロンソ・カートシャシーの公式チームであるDPKレーシングと戦略的パートナーシップを結んでいる。

    この提携により、カート分野における豊富な知見とグローバルなネットワークにアクセスできる体制が整う。そこにはフェルナンド・アロンソのネットワークも含まれているという。

    この協力関係は、モータースポーツキャリアの初期段階にいる有望な若手を見いだし、育てるアカデミーの力をさらに高めるものであり、階段を上っていく若いドライバーの発掘と育成において、チームのカート専門性に寄せられた信頼も反映している。

    ヌーノ・ピント「我々が求める若手の水準を示している」
    アストンマーティン・アラムコF1チームのドライバー・アカデミーでレーシングディレクターを務めるヌーノ・ピントは、今回の加入について次のように語った。

    「ジュニアレベルで才能を迎え入れることは、我々の戦略の重要な一部だ。エイバとローランドは、我々がプログラムに迎え入れたいと考えている若手ドライバーの水準を示す素晴らしい例だ」

    「ふたりとも、すでに国際舞台で高いポテンシャルを示しており、非常に競争の激しいカテゴリーで力強いパフォーマンスを見せている。これほど早い段階からドライバーの成長に関わる機会を得られることは非常に重要であり、彼らがこのスポーツの中で成長を続けていくなかで、コース内外の両面でその歩みを形づくる手助けができる」

    アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミー

    エイバ・ローレンス「大きな一歩になる」
    エイバ・ローレンスは、アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーへの加入について、喜びを次のように語った。

    「アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーに加わることができて、本当にワクワクしている。自分のドライビングを向上させて、コース上でさらに良くなるための、とても大きな一歩になると思う。チームのみんなに会って、そこから学べることを楽しみにしている」

    「今回の発表にあたってAMRテクノロジー・キャンパスを訪れることができたのは、本当にすごかった。この日の中でいちばんお気に入りだったのは、F1マシンに使われているさまざまな素材を見て、実際にマシンのパーツに触れられたことだ。どうやって作られているのかを見ることができて、本当に興味深かった」

    ローランド・ナジ「キャリアにとって重要な支え」
    ローランド・ナジもまた、今回の加入への思いをこう語っている。

    「アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーの一員になれて本当にうれしい。チームは僕に多くのサポートを与えてくれるはずで、それは僕のキャリアにとって本当に重要になる。チームの中で出会うすべての人から、できる限り多くを学びたいと思っている」

    「AMRテクノロジー・キャンパスを訪れることができて本当にすごかった。外観も内装もとても気に入ったし、すごく未来的だった。いちばん印象に残ったのは、マシンがどうやって作られているのかを見ることができたことだ。F1マシンを間近で見て、その内側がどうなっているのかを見るのは驚くべき体験だった」

    既存メンバーとともに育成体制を拡充
    今回加入したエイバ・ローレンスとローランド・ナジは、すでにアストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーに所属しているマリ・ボヤ、そしてF1アカデミーに参戦するマチルダ・パーツに続くメンバーとなる。

    アストンマーティンは今回の拡充によって、カートからシングルシーターまでを含む育成体制をさらに明確にした。個別のレースクラフト指導、シミュレーター作業、フィジカルトレーニング、メディア対応指導、そしてレース週末への帯同といった支援を通じて、将来のトップカテゴリーを見据えた育成を進めていく構えだ。

  • アストンマーティンF1親会社 商標訴訟で敗訴 ウイングロゴは独占できず

    アストンマーティンF1親会社 商標訴訟で敗訴 ウイングロゴは独占できず

    アストンマーティンF1チームの親会社であるアストンマーティン・ラゴンダは、中国の自動車大手ジーリー(浙江吉利控股集団)との商標紛争を巡り、ロンドン高等法院に控訴した。

    この訴訟は2022年に始まり、ジーリーが英国で出願した“ウイング形状ロゴ”に対し、アストンマーティン側が異議を申し立てたことが発端となっている。しかし2026年3月、英知的財産当局はアストンマーティンの主張を退け、同社に対して2,200ポンドの費用負担を命じていた。

    争点は“ウイングロゴ”の類似性
    今回の争点は、ジーリーが出願したロゴがアストンマーティンの象徴である“ウイングバッジ”の権利を侵害するかどうかにあった。

    アストンマーティン側は、自社の商標が持つ識別力とブランド価値を根拠に「混同の可能性」や「ブランド価値の毀損」を主張したが、審理では自動車業界において“翼モチーフ”が広く使われている点が重視された。

    実際、審決ではベントレーやミニなど複数ブランドが同様のウイングロゴを採用していることが指摘され、市場全体として「ウイングデザインは一般的」と判断されている

    高価格帯でも“混同なし”と判断
    さらに重要なのは、対象商品が自動車という高額商品である点だ。

    判決では、消費者は購入時に「高い注意力」を払うと認定されており、ロゴの違い(中央の文字や図柄の差異)は十分に認識されるとされた。その結果、たとえ商品が同一カテゴリーであっても「直接的・間接的な混同は生じない」と結論付けられている

    また、アストンマーティンのブランド自体は強い識別力と評判を持つと認められたものの、その中核は「ASTON MARTIN」という文字要素にあるとされ、翼形状単体の保護範囲は限定的と判断された。

    訴訟の帰結と控訴の意味
    最終的に審決は、商標法第5条(混同)および第5条3項(評判利用)いずれの主張も退け、ジーリー側の商標登録を認める判断となった。

    これによりアストンマーティンは敗訴し、費用負担も命じられたが、英国法の手続きに基づき控訴が可能であり、今回その権利を行使した形となる。

    同社はコメントを控えつつも、「ブランドと知的財産の保護は最優先事項であり、適切な措置を取り続ける」との声明を出している。

    F1チームへの影響は限定的だがブランド戦略の象徴的争い
    今回の訴訟は直接的にF1の競技活動へ影響するものではないが、ブランド価値を巡る戦いとしては重要な意味を持つ。

    特に2026年以降、電動化や新興メーカーの参入が進む中で、ロゴやブランドアイデンティティの差別化はこれまで以上に重要になっている。そうした状況において、“ウイングロゴは独占できない”という今回の判断は、自動車業界全体にとっても示唆的な結論と言える。

  • アストンマーティンF1とホンダを縛る「GP2エンジン」日本GPの消えない記憶

    アストンマーティンF1とホンダを縛る「GP2エンジン」日本GPの消えない記憶

    アストンマーティンF1とホンダの関係は、現在において決して悪いものではない。しかしその裏側には、過去の出来事が今なお影を落としている。

    それは2015年9月27日、日本グランプリで起きた出来事だ。この一日は、ホンダにとって忘れることのできない記憶として残り続けている。

    「GP2エンジン」が突き刺した一言
    当時、ホンダはマクラーレンとパートナーシップを結び、パワーユニットの供給に加え、多額のスポンサー資金を投入していた。さらにエースドライバーの給与の大部分も負担しており、そのプロジェクトは技術面だけでなく財政面でも全面的な支援体制のもとで進められていた。

    ホンダのロゴを額に掲げた世界チャンピオンの存在は、その巨大な財政的・技術的投資を行うための条件のひとつでもあった。その持参金には、そうした条件が付随していた。

    しかし、その関係は日本グランプリの一件で大きく揺らぐことになる。

    フェルナンド・アロンソはレース中、エンジンの性能不足に苛立ち、トロロッソに容易に抜かれた瞬間、無線でこう叫んだ。

    「GP2エンジンだ、GP2エンジンだ」

    この一言は、単なる苛立ちの表現では終わらなかった。

    本田技研工業 日本グランプリ

    沈黙と怒り ピットで起きた光景
    その瞬間、ガレージでは静かな異変が起きていた。

    チームのパフォーマンスエンジニアは、3台分のガレージ中央に設置されたテクニカルアイランドの前に立っていた。彼は頭を下げたまま、ゆっくりと首を回し、ガレージ奥の様子を見た。

    そこには、VIPゲスト用のヘッドセット接続が並ぶ光沢のあるカウンターの向こう側に、ホンダの幹部たちが立っていた。

    無線メッセージを聞いたその60代の幹部たちは、金属フレームの眼鏡をかけたままヘッドセットを外し始める。中にはそれを床に落とす者もいた。

    誰ひとり言葉を発することなく、その場を去る。

    しかしその沈黙とは裏腹に、彼らの怒りは明らかだった。口からではなく、耳から泡を吹くかのような激しい感情が、その場に漂っていた。

    その日、そしてその後の日々にわたり、この件についての会議が何度も行われたが、どれも穏やかなものではなかった。

    約束された関係の崩壊
    2015年は、すべてを約束された関係が崩壊へと向かった年だった。

    マクラーレンとホンダは、技術的にも財政的にも大きな期待を背負っていたが、その関係は混乱と対立の中で悪化していく。

    そして2017年、両者は最終的に決別する。

    それは歴史的な2つの存在が、共にあることで価値を高めるどころか、むしろ失ってしまった結末だった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    消えない記憶と現在の関係
    現在、ホンダはアストンマーティンと新たなパートナーシップを築いている。

    しかし、ホンダにとってその記憶はいまなお消えることはない。

    誰もあの出来事を繰り返したいとは思っていない。外からどう見られているかを常に意識し、名誉を重んじる彼らにとって、それは今も許し難い出来事であり続けている。

    だからこそ現在の関係は、単なる技術提携ではなく、過去の経験を踏まえた上での慎重な関係でもある。

    プランBは存在しない現実
    そしてもうひとつの現実がある。

    アストンマーティンはホンダを必要としており、ホンダもまた現実的なパートナーとしてアストンマーティン以外の選択肢を持っていない。

    両者にはプランBが存在しない。

    そのため、問題があっても関係を維持し、解決に向けて進むしかない。

    あの「GP2エンジン」という一言は、単なる過去の出来事ではない。現在の関係のあり方そのものにも影響を与え続けている。

  • アウディF1 ウィートリーのアストンマーティン移籍報道を否定「憶測」

    アウディF1 ウィートリーのアストンマーティン移籍報道を否定「憶測」

    アウディF1は、チーム代表ジョナサン・ウィートリーがアストンマーティンへ移籍するとの報道について、「憶測」として否定した。

    ただし、この話題は木曜午後にかけてF1パドック内で急速に広がっており、一部の関係者は実現の可能性を示唆する一方、両チーム内部では「何も知らない」とする声も出ており、情報は錯綜している。

    アウディが公式見解「現時点で更新なし」
    アウディは今回の報道について、「最近のメディア報道は把握している。我々として現時点で公式な更新はなく、憶測にはコメントしない」との立場を示した。

    同時に、アストンマーティン側も同様に報道への関与を否定し、エイドリアン・ニューウェイが引き続きチーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めていると説明している。

    非公式の接触が先行した可能性
    今回の騒動については、アストンマーティンがウィートリーに対して非公式の接触を行い、その情報だけが正式決定前に表面化した可能性が指摘されている。

    ドライバー市場と同様に、ライバルチームの首脳陣に接触すること自体は珍しいことではない。

    実際、フラビオ・ブリアトーレもアルピーヌの人事検討段階でウィートリーの起用に関心を示していたとみられている。

    アウディ F1 ジョナサン・ウィートリー

    アウディのプロジェクトは進行中
    ウィートリーは2024年8月1日にレッドブル・レーシング離脱が発表され、2025年4月1日付で当時ザウバーだったチームに加入した。

    その後、チームはシーズンを通じて前進を見せており、ウィートリーはマッティア・ビノットとともにプロジェクトを推進している。

    現時点では、就任からわずか1年での離脱を示す明確な理由は見えにくい状況だ。

    否定後も残る不透明感
    アウディとしては公式に移籍報道を否定しているものの、パドック内ではなおさまざまな見方が存在している。

    今回の件は、アウディの長期プロジェクトとアストンマーティンの首脳体制の双方に関わる問題として、今後の動向が注目される。

  • アストンマーティンF1 ダブルDNFの苦戦「日本GPに向けてホンダと改善」

    アストンマーティンF1 ダブルDNFの苦戦「日本GPに向けてホンダと改善」

    アストンマーティン・ホンダは2026年F1第2戦中国GPでフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにリタイアに終わり、ダブルDNFという厳しい結果となった。

    両車はハードタイヤでスタートし、アロンソは好スタートから10番手まで浮上したが、その後は後退。ストロールは10周目にバッテリー関連とみられるトラブルでマシンを停止しセーフティカーの原因となった。アロンソもコクピット内の振動に苦しみ、完走することなくリタイアを選択した。

    クラック「ホンダとともに改善に取り組んでいる」
    トラックサイド責任者のマイク・クラックはレースを振り返った。

    「今日はどちらのマシンも完走できなかった」とクラックは語った。

    「ランスのマシンはバッテリー関連とみられる問題で10周目に停止した」

    「フェルナンドは34周目に振動による不快感のためリタイアさせた」

    「この問題についてはホンダとともに改善に取り組んでいる」

    「今回のレースから多くのデータと学びを得ており、日本に向けてそれを活かしていく」

    アロンソ「振動が大きすぎた」
    フェルナンド・アロンソはリタイアの原因を説明した。

    「スタートはまた楽しく、我々のマシンの強みのひとつだと思う。10番手まで上げることができた」とアロンソは語った。

    「しかし20周目あたりから振動に苦しみ始め、すでに1周遅れにもなっていた」

    「最終的にはリタイアする判断を下した」

    「振動は週末の中でも今日が最もひどかったように感じるので、原因を調査する必要がある」

    「すべてを解決するには時間が必要だが、日本で再び挑戦する」

    アストンマーティン F1

    ストロール「改善の余地は大きい」
    ランス・ストロールはトラブルに見舞われたレースを振り返った。

    「ターン1に入るところでマシンの電源が落ちた」とストロールは語った。

    「バッテリー関連の問題だと考えているが、詳しく調べる必要がある」

    「それでもこの週末は周回数を重ね、多くのデータを収集できた」

    「マシンとエンジンについて理解を深めることができたのはポジティブだ」

    「全体的にやるべきことは多く、あらゆる分野で改善が必要だ」

    「厳しい状況ではあるが、チーム全員で取り組んでおり、大きなポテンシャルがあると信じている」

    アストンマーティンは信頼性と快適性の両面で課題を抱える結果となり、日本GPに向けた改善が急務となる。