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  • アストンマーティン・ホンダF1 コストキャップがアップグレード計画に制約

    アストンマーティン・ホンダF1 コストキャップがアップグレード計画に制約

    アストンマーティンF1は2026年シーズン前半を苦しい戦いで終えようとしている。9戦を終えても大規模アップグレードを投入していない唯一のチームとなり、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは下位争いを強いられている。

    しかし、チームはハンガリーGPで投入予定の「AMR26 B」と、続くオランダGPでのホンダ製パワーユニットアップグレードによって巻き返しを狙っている。一方で、その開発計画にはF1のコストキャップ(予算上限)が大きく影響していることを、マイク・クラックが明かした。

    コストキャップがアップグレード計画を左右
    アストンマーティンF1のサーキット責任者マイク・クラックは、シルバーストンでチーム内部ではすでにコストキャップを巡る議論が始まっていることを認めた。

    2026年型マシンはシャシーコンセプトの方向性を誤ったとされ、シーズン序盤から競争力不足に苦しんでいる。それでも、開発を無制限に続けられるわけではない。

    クラックは予算上限制度をスーパーでの買い物に例えて説明した。

    「スーパーへ行って100ユーロを持っているなら、使えるのは100ユーロだけだ。100ユーロを使い切れば、それ以上は使えない」

    さらに、クラッシュによる予期せぬ出費も考慮しなければならないと語った。

    「忘れてはいけないのは、クラッシュが起こる可能性があることだ。そのため、その100ユーロの中から一定の余裕を賢く残しておく必要がある。開発費とレース運営費のバランスを常に取らなければならない」

    現在のシルバーストン工場では、空力パーツそのものの性能だけでなく、製造コストを下げることも重要な課題になっているという。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    反撃の鍵はハンガリーGPとオランダGP
    アストンマーティンは今後2戦を今季最大の勝負どころと位置付けている。

    まずハンガリーGPでは、大幅改良版となる「AMR26 B」を投入予定。その後のオランダGPではホンダ製パワーユニットのアップグレードも予定されており、中団グループへの浮上を目指す。

    クラックは次のように期待を示した。

    「ハンガリーでは大きなアップグレードが投入される。そしてオランダではエンジンのアップグレードもある」

    もっとも、その先の開発については予算次第だという。

    「今後については様子を見る必要がある。コストキャップについて多少の議論もあるので、その後に何ができるか見極めなければならない。ただ、これが最後のアップデートになるとは思っていない」

    さらにクラックは、コストキャップ制度そのものへの不満は口にしなかった。

    「これは受け入れたルールだ。その中でベストを尽くすしかない」

    アストンマーティンはハンガリーGPで投入するAMR26 B、そしてオランダGPでのホンダ製PUアップグレードによって今季初めて本格的な反撃に打って出る。ただし、その後の開発継続はコストキャップとの兼ね合いに左右される可能性が高く、限られた予算の中でどこまで競争力を引き上げられるかが、2026年シーズン後半戦の最大の焦点となりそうだ。

  • ニューウェイ アストンマーティンF1で反省「アロンソたちとの対話が足りなかった」

    ニューウェイ アストンマーティンF1で反省「アロンソたちとの対話が足りなかった」

    エイドリアン・ニューウェイが、アストンマーティンF1の2026年シーズンにおける課題として、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールとのコミュニケーション不足を認めた。開発方針を十分に共有できていなかったことが、チーム内の不満を招いたと率直に振り返っている。

    チームは2026年型マシンの開発を前半戦で事実上凍結し、大型アップグレードへ資源を集中する戦略を採用した。

    しかし、その狙いをドライバーへ十分に説明できておらず、ニューウェイは「我々にも責任があった」と認めた。

    ニューウェイ「ドライバーとの対話が足りなかった」
    2026年の新レギュレーション初年度、アストンマーティンは開幕9戦でわずか1ポイントと苦戦が続いている。競争力不足に加え、信頼性の問題も重なり、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは厳しい戦いを強いられている。

    ニューウェイは、チームがドライバーとの意思疎通に十分な時間を割けなかったことを認めた。

    「フェルナンドとランスの両方と時間を取って、我々が何をしているのか、アップグレードパッケージで何を計画しているのか、そして2027年へ向けて何を考えているのかを説明してきた」

    「そう見えないかもしれないが、我々は彼らのコメントにしっかり耳を傾け、それを反映させようとしている」

    「人は自分の意見を聞いてもらえていないと感じると、とてもフラストレーションが溜まる。それは当然の人間の反応だ」

    「だから、おそらく我々はフェルナンドやランス、それにリザーブドライバーのジャック・クロフォードに対して、アップグレードで何を実現しようとしているのかを十分に説明する時間を取れなかったという点で責任があった」

    この発言は、アロンソがこれまで公の場で示してきた不満を裏付けるものでもある。ライバル勢が開発を進める中、アストンマーティンは段階的なアップデートを見送り、大型改良まで待つ方針を選択していた。

    あえて開発を止めた理由
    ニューウェイによると、この判断は慢心ではなく、将来を見据えた苦渋の決断だったという。

    チームは2026年前半の小規模アップデートを断念し、ハンガリーGPで投入予定の大規模アップグレードと、オランダGPで予定する第2弾アップデートへ開発資源を集中させた。

    ニューウェイは、その狙いを次のように説明した。

    「我々の学習曲線はライバルより遅れていた。そして、序盤戦で競争力を発揮できないことはすぐに明らかになった」

    「だから前半戦は開発を行わないという苦しい決断を下した。それによって他チームが開発を進めれば、差がさらに広がることも理解していた」

    「しかし、それによってチームの体制を整え、将来へ向けたさまざまなシステムを構築し、2026年型マシンを本格的に研究できるようになった。2026年のマシンは非常に短い期間で完成させなければならなかったからだ」

    「一歩引いてプレッシャーを和らげ、本当の問題を理解する時間を持てた。冬の間は自分たちに過度なプレッシャーをかけ過ぎていたと思う」

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    狙いは2027年への土台作り
    ニューウェイは、ハンガリーGPのアップグレードを中期計画の第一段階、オランダGPを第二段階と位置付け、その先に2027年シーズンを見据えた長期的な改革があると説明した。

    「ハンガリーで第1段階、ザントフォールトで第2段階のアップグレードを予定している。当時は中期的な計画だったが、今ではもう短期的な課題になっている」

    「そして長期的には、この冬を通じて2027年シーズンへ向けてチームをより強い体制にするための決断を進めている」

    「皆さんの忍耐と理解に感謝している。我々にとっても、パートナーにとっても現在のパフォーマンスを見るのは非常につらいことだ。しかし、この苦しい時期が遠い過去の記憶になることを願っている」

    ハンガリーGPで投入されるアップグレードは、2026年シーズンで最も注目される技術アップデートの一つとなる見込みだ。優勝争いへ一気に浮上することは期待されていないものの、前半戦を犠牲にした開発戦略が正しかったことを証明できるかどうかが、大きな焦点となる。もし期待した効果が得られなければ、ニューウェイが認めた「ドライバーとの対話不足」は、アストンマーティンが抱える問題の一端に過ぎなかったことになるだろう。

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  • アストンマーティンF1苦戦は想定内?バトン「ニューウェイ加入もホンダも遅かった」

    アストンマーティンF1苦戦は想定内?バトン「ニューウェイ加入もホンダも遅かった」

    アストンマーティンF1のアンバサダーを務めるジェンソン・バトンは、2026年シーズンの苦戦は「ある程度予想できたことだった」との見解を示した。エイドリアン・ニューウェイの加入時期が遅れたことに加え、2026年からパワーユニット(PU)供給を開始したホンダも開発面で不利なスタートを切らざるを得なかったことが背景にあると分析している。

    一方でバトンは、ニューウェイの手腕とホンダとのパートナーシップには揺るぎない信頼を寄せており、現在の苦戦は一時的なものだと強調。

    さらにフェルナンド・アロンソについても、チーム復活のために今後も欠かせない存在だと語った。

    苦戦は「ある意味では予想できた」
    アストンマーティンは2026年からホンダ製PUを採用し、新レギュレーション時代に向けた大型プロジェクトを始動させた。しかし、シーズン前半は期待を大きく下回るパフォーマンスに苦しみ、ハンガリーGPで投入予定の「AMR26B」に巻き返しを託している。

    こうした現状についてバトンは、驚くべき結果ではないと語る。

    「厳しい状況なのは確かだ。でも、ある意味では予想できたことでもあった。エイドリアン・ニューウェイはチームへの加入が非常に遅かったし、ホンダとの契約もかなり遅い段階で決まった。ホンダにとっては完全に新しいプロジェクトだったし、他メーカーはずっと以前からこのパワーユニットの開発を進めていた」

    ホンダは2021年末にF1ワークス活動を終了した後、2023年に復帰を決断した。そのため開発体制を再構築する必要があり、2026年PUの開発では他メーカーより準備期間が短かったとみられている。

    ニューウェイ加入の遅れも影響
    バトンは、現在の苦戦は一つの要因だけで説明できるものではないと指摘する。

    ニューウェイが本格的にチームへ加わった時期が遅れたことで、マシン開発スケジュールにも影響が生じたほか、新PUへの対応や組織体制の整備など、多くの課題を同時に抱えていたという。

    さらにアストンマーティンについても、設備投資は進んでいるものの、トップチームと互角に戦える組織としてはまだ成熟の途上にあるとの見方を示した。

    「時間はかかるし、競争力がない状況は誰にとってもフラストレーションがたまる。でも、エイドリアンとローレンス・ストロールのリーダーシップのもとで、このチームにはエキサイティングなことが待っている。良いチームになるのは時間の問題だ」

    ニューウェイは最高のエンジニア
    AMR26の苦戦を受け、一部ではニューウェイの責任を指摘する声もある。しかし、バトンはそうした見方を否定し、その能力を高く評価した。

    「彼は革新的な発想をする人物だ。本当に特別な存在だ。思いつくアイデアは驚くべきものだし、複数のチームで世界選手権を制してきた実績がすべてを物語っている。ニューウェイは最高のエンジニアだ」

    さらに、「彼は常識にとらわれず考え、限界を押し広げる。本物の天才だ。アストンマーティンは最適な人物を迎え入れたと思う。これからも彼の仕事を見続けたい」と賛辞を惜しまなかった。

    また、チーム全体についても将来性に自信を示した。

    「必要なものはすべて揃っている。ホンダという素晴らしいパートナーがいて、エイドリアンが空力開発を率い、多くの優秀な人材もいる。ただ、それは一夜にして実現するものではない。ファンがもどかしさを感じるのは理解できるけれど、F1は非常に高度な技術競争なんだ。忍耐強く待つ必要がある」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソには残ってほしい
    バトンは、アストンマーティン復活のためにはフェルナンド・アロンソの存在も重要だと考えている。

    「フェルナンドには残ってほしい。彼には大きな敬意を抱いているし、レーシングカーで何ができるのかを証明できるドライバーだからだ。アストンマーティンでその力を示してほしい」

    契約延長の可能性については、「チームが進歩し、マシンが正しい方向へ向かっていると感じられれば、その可能性は十分あると思う」と語った。

    さらに、マクラーレン・ホンダ時代にチームメイトだったアロンソとの思い出も振り返った。

    「フェルナンドとは2年間チームメイトだった。本当に素晴らしい経験だった。彼が仕事をする姿を見るのは楽しかったし、あの頃は僕たちにとって厳しい時期でもあった。だからこそ、彼にはこれからも続けてほしい」

    最後にバトンは、アロンソが引退を選んだとしても、その決断は尊重するとしながらも、ファンとしては現役続行を望んでいると語った。

    「もちろん引退を決断したとしても、その判断は尊重する。レーシングドライバーは自分にとって最善の決断をしなければならない。でも、一人のファンとしては、これからも何年もレースを続ける姿を見たい」

    アストンマーティンはハンガリーGPでAMR26Bを投入する予定となっており、2026年後半戦の巻き返しを目指している。バトンは現在の苦戦を一時的なものと捉えており、ニューウェイ、ホンダ、そしてアロンソという強力な布陣が揃うことで、将来的にはトップ争いに加わるチームになるとの期待を示した。

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  • アストンマーティンF1 アロンソ「ハンガリーのアップグレードだけでは不十分」

    アストンマーティンF1 アロンソ「ハンガリーのアップグレードだけでは不十分」

    フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンF1がハンガリーGPで投入する大型アップグレードについて、ファンの期待が高まる一方で「それだけでは十分ではない」と強調した。今季初の本格的な空力アップデートは重要な一歩だが、それだけで競争力を取り戻せるわけではないとの認識を示している。

    アロンソは、ハンガリーGPで重視するのは順位ではなく、AMR26の弱点を正しく理解し改善できているかどうかだと説明。2027年以降の飛躍につながる技術的な方向性を確認することが最大の目的だと語った。

    ハンガリーGPのアップグレードだけでは十分ではない
    アストンマーティンF1は、2026年シーズンで唯一、本格的な空力アップグレードを投入していないチームだ。コストキャップの制約を踏まえ、小規模な改良を繰り返すのではなく、大規模なアップデートに開発資源を集中させてきた。

    その待望のパッケージはハンガリーGPで投入される予定だが、アロンソは過度な期待を戒めた。

    「ファンは僕たちがレースに勝ち、タイトル争いをすることを望んでいると思う」

    「でも今年は、どんなアップグレードを投入しても、それだけでは十分ではない。必ず次のアップデートが必要になる。だから、チームは昼夜を問わずマシン改善に取り組んでいることを理解してほしい」

    「僕たちは良くなっていくし、いずれレースにも勝てる。でも今年ではない。今回のアップグレードは計画の第一歩であって、最後の一歩ではない」

    アロンソは、ハンガリーGPでの改善を歓迎しつつも、それで開発を終わらせるべきではないと強調した。

    重要なのは弱点を正しく理解できるか
    今季のアストンマーティンは、予選ではトップ勢から約1秒遅れまで後退している。ホンダ製パワーユニットの振動問題は改善されたものの、依然として競争力不足や信頼性の問題を抱えている。

    そのためアロンソは、ハンガリーGPで求めるものは結果そのものではなく、マシン開発の方向性が正しいことを確認することだと説明した。

    「僕にとって重要なのは、ハンガリーでこのマシンの弱点を理解し、それに対処できていると感じられることだ。特に今回投入される最初の空力パッケージが重要になる」

    「今年のマシンにはドライビング中に非常に特有の問題がある。それが改善され、マシンを限界まで攻められるようになれば、来年へ向けて明確な道筋と良い勢いを得られると思う。それが僕にとって一番大切なことだ」

    アロンソは、短期的な順位よりも、将来につながる技術的な進歩を重視している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    再建計画は当初から長期戦を想定
    アロンソによると、チームはAMR26の競争力不足が判明した段階で、短期間で解決できる問題ではないと認識していたという。

    「それが第7戦になるのか、第12戦になるのか、それともシーズン終盤になるのかは分からなかった。でも『これが今のスタート地点だ。このままでは十分ではない』ということは分かっていた」

    「ダウンフォースも足りないし、パワーも足りない。ギアボックスも経験も足りない。だから徹底的に分析し、体制を立て直し、計画を作る必要があった」

    この考え方が、アストンマーティンF1が大型アップグレードを一度に投入する開発方針につながった。

    今回のハンガリーGPのアップグレードは、アストンマーティンF1にとって再建への重要な第一歩となる。しかしアロンソは、それだけで問題が解決するとは考えておらず、継続的な開発によって初めて将来的な優勝争いにつながるとの考えを示した。

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  • アストンマーティン・ホンダF1に“特効薬”なし バトンが大型アップデートに警鐘

    アストンマーティン・ホンダF1に“特効薬”なし バトンが大型アップデートに警鐘

    アストンマーティン・ホンダF1はハンガリーGPで今季初の大型アップデートを投入する予定だが、チームアンバサダーを務めるジェンソン・バトンは「すぐに状況を変える特効薬にはならない」との見方を示した。

    今季のアストンマーティンは開発リソースを一度に投入する方針を採り、他チームのような小規模アップデートを重ねてこなかった。その結果、直近では予選ペースでキャデラックにも約1秒遅れる苦戦を強いられている。

    一方で、ザントフォールトではホンダがパワーユニットのアップグレードを投入する予定となっており、シーズン後半の巻き返しに期待が集まっている。

    大型アップデートは「正しい方向への一歩」
    Crash.netの取材で、大型アップデートの成功基準を問われたバトンは、まずは他チームと戦えるレベルに近づくことが重要だと語った。

    「まず第一に、ほかのマシンと競争できるようになることだ」

    「彼らはこの大型アップデートのために、シーズンを通してアップグレードを投入してこなかったことを忘れてはいけない。昔のF1はこういう形だった。毎戦のように細かな改良を重ねるのではなく、数戦ごとに大きなアップデートを入れて、一気にコンマ5秒改善するといったものだった」

    そのうえで、エイドリアン・ニューウェイへの信頼は揺るがないと強調した。

    「どれだけパフォーマンスが向上するかは分からない。でも私はエイドリアンを信じている」

    「もちろん、このアップグレードだけで表彰台争いができるようになるとは思っていない。それでも正しい方向への一歩となり、2027年へ向けた土台になるはずだ」

    「F1に特効薬は存在しない」
    バトンは、トップチームとの差を短期間で埋めることの難しさも強調した。

    「マクラーレン、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのようなチームと戦うF1に特効薬はない」

    「彼らはこの世界で最高のチームだ。アストンマーティンの現在の位置から、わずか12か月でトップまで駆け上がるのは非常に難しい」

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ニューウェイへの揺るがぬ信頼
    厳しいシーズンを送りながらも、バトンはニューウェイがチームを再建できると確信している。

    「私はずっとエイドリアン・ニューウェイのマシンをドライブしてみたいと思っていた」

    「彼がこれまで数々のチームで成し遂げてきたことは本当に驚異的だ。私は彼のマシンと何度も戦い、その多くに敗れてきた。それだけ彼の実力をよく知っている」

    そして、今回のアップデートは長期的なプロジェクトの第一歩だと締めくくった。

    「今年はチームにとって厳しいシーズンだが、私はこのチームの将来を本当に信じている」

    「大型アップデートを入れても、すぐに優勝争いをすることはないだろう。しかし確実に前進し、その成果は2027年、そして2028年へとつながっていくはずだ」

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  • アストンマーティン・ホンダF1 真の実力を示す時「大半の改革は終えた」

    アストンマーティン・ホンダF1 真の実力を示す時「大半の改革は終えた」

    アストンマーティンはハンガリーGPで投入予定のAMR26大型アップデートに大きな期待を寄せている。チーム広報のペドロ・デ・ラ・ロサは、このアップデートを「本来の実力を発揮する第一歩」と位置づけ、シーズン後半戦での巻き返しに自信を示した。

    エイドリアン・ニューウェイ主導で進められてきた開発計画は空力だけでなく、軽量化やシャシー、サスペンション、さらには開発・製造体制の改革まで含む包括的なプロジェクトだ。

    チームは単なる性能向上ではなく、今後数年間を見据えた基盤づくりが実を結び始めると考えている。

    なぜ話題なのか
    アストンマーティンは2026年シーズンここまで深刻な競争力不足に苦しんでおり、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは入賞争いにも加われないレースが続いている。

    こうした状況を打開するため、ニューウェイと最高技術責任者エンリコ・カルディレは、小規模な改良を積み重ねるのではなく、ハンガリーGPで大規模アップデートを一括投入する方針を採用した。

    新仕様では軽量化を目的としたフロント側シャシーの再ホモロゲーション、新型ノーズ、大幅に見直された空力パーツ、新型リアサスペンションなどが導入される予定だ。さらにザントフォールトではホンダ製パワーユニットのアップグレードも控えているとみられ、シャシーとPUの両面で競争力向上が期待されている。

    デ・ラ・ロサが語る大型アップデートの狙い
    デ・ラ・ロサはPlanetF1.comの独占インタビューで、今回のアップデートについて「ドライバーが戦えるマシンを与えること」が最大の目的だと説明した。

    「ドライバーが戦いを楽しめるようになり、より予測しやすく、より速く、最終的には競争力のあるマシンになることが目標だ」

    一方で、具体的なタイム短縮幅については慎重な姿勢を崩さなかった。

    「どれだけ速くなるかという目標を掲げるべきではない。未知の要素が多く、まずは結果を示さなければならない」

    現在の状況についても率直に語っている。

    「今の我々は最後尾付近にいる。ファンに約束をするのではなく、結果を出さなければならない」

    また、今回の変更は空力だけではないことも強調した。

    「エイドリアンも説明しているように、空力アップデートだけではない。軽量化を含め、マシンのさまざまな部分が強化される」

    最終的にはアロンソとストロールが笑顔でマシンを降りられることが成功の指標になるという。

    「今は戦うことすらできていない。だから2人が戦い、笑顔でクルマを降りてくることを願っている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    今後の焦点
    デ・ラ・ロサは、ハンガリーGPが完成形ではなく、改革の出発点にすぎないと強調している。

    「ハンガリーですべてが終わるわけではない。その後も開発プログラムは続いていく」

    また、ニューウェイが進める組織改革についても大きな成果が出始めているという。

    これまで外部委託していたギアボックスケースやフロアなどの部品を自社生産へ切り替えたことで、品質管理や開発スピード、コスト管理が大きく改善。研究から設計、製造までのフィードバックサイクルも短縮されている。

    デ・ラ・ロサは「必要な改革の大部分は終えた」と語り、最新設備や新風洞、シミュレーターなどローレンス・ストロールが進めてきた巨額投資が、いよいよ結果として現れ始めるとの見方を示した。

    「今後数か月で我々は本来の実力を示せる段階に入ると思う」

    「必要な人材も、設備も、プロセスもようやく揃った。今はその力を発揮する時間を与えるだけだ」

    シーズン前半は苦戦が続いたアストンマーティンだが、ハンガリーGPから始まる大型アップデートは、2026年後半戦だけでなく、ホンダとの本格的なパートナーシップを迎える将来へ向けた重要な試金石となりそうだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイが15時間勤務 苦境脱出へ設計に没頭

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイが15時間勤務 苦境脱出へ設計に没頭

    アストンマーティンは2026年F1イギリスGPでも苦戦を強いられ、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールはともにトップから大きく遅れ、決勝でも周回遅れで18位、19位に終わった。

    一方で、チーム再建を託されたエイドリアン・ニューウェイは、シルバーストンのファクトリーで連日15時間にも及ぶ作業を続け、新パーツの設計に没頭していることが明らかになった。期待を大きく下回るシーズンとなるなかでも、名エンジニアは改善への歩みを止めていない。

    アストンマーティンはなお深刻な低迷
    アストンマーティンは今季、ホンダ製パワーユニットの振動問題については大幅な改善を果たしたものの、AMR26全体の競争力は依然として不足している。

    イギリスGP予選ではフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがポールポジションから約5秒遅れを喫し、決勝でも2台とも周回遅れでフィニッシュした。

    レース中のオンボード映像では、コーナリング時に大きくステアリングを切らなければならない場面も映し出され、アロンソはグリッドへ向かう途中でエンジンストールも経験するなど、マシンの扱いづらさが際立っていた。

    ニューウェイは15時間勤務で改善策を模索
    ニューウェイはシーズン序盤までにアストンマーティンがトップクラスのシャシーを手にしていると考えていたとされる。しかし実際には、自身が主導したAMR26の大胆な設計コンセプトは期待した成果につながらず、さらにホンダ製パワーユニットも信頼性や性能面で苦戦している。

    それでもニューウェイ自身は、マシン開発の方向性が間違っていたとは考えていない。

    現地ジャーナリストのティム・ハウラニーは、イギリスGP直前にアストンマーティンのファクトリーを訪問。その際、ニューウェイが朝7時30分頃から夜遅くまで約15時間にわたり勤務し、自室で新パーツのスケッチを描き続けていた様子を目撃したという。

    ハウラニーはポッドキャスト『Nailing The Apex』で次のように語っている。

    「木曜日の夜にアストンマーティンのファクトリーを訪れ、案内を受けていた。メカニカル部門、空力部門、CFD、風洞施設などがオープンレイアウトで配置されていて、建物の奥まで見渡せた」

    「一番奥に巨大な製図板があり、定規が置かれていた。私の両腕を広げたよりも長いくらい大きなものだった。夜9時30分だったが、近づいてみるとニューウェイ本人だった」

    「彼はイーゼルの前で身をかがめ、マシンに使えそうな新しいパーツをスケッチしていた。私は天才が仕事をしている姿を遠くから見て圧倒されていた」

    「案内してくれた人に『彼はいつからここにいるのか』と聞くと、『朝早くからです』と言われた。朝7時30分頃に来ていて、私が見たのは夜9時30分。それでも『おそらく夜11時頃まで仕事を続けるでしょう』と言っていた」

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ハンガリーで大型アップグレード投入へ
    アストンマーティンはハンガリーGPで大型アップグレードを投入し、巻き返しを狙っている。

    ただしチーム内部でも、このアップデートだけで状況が劇的に改善するとは考えられていない。期待どおり約2秒の性能向上が得られたとしても、現状では依然として最後尾付近にとどまる可能性があるとの見方もあり、トップ争いへの復帰にはさらなる開発が必要とみられている。

    今回明らかになったニューウェイの長時間勤務は、アストンマーティンが抱える問題の大きさを物語ると同時に、名設計者がその解決へ全力を注いでいることを示している。ハンガリーGP以降のアップグレードが復調への第一歩となるのか、その成果に注目が集まる。

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  • アストンマーティン・ホンダF1 大型アップグレード後もAMR26開発継続を示唆

    アストンマーティン・ホンダF1 大型アップグレード後もAMR26開発継続を示唆

    アストンマーティンは、2026年シーズン後半に予定している大型アップグレード投入後も、マシン開発を継続する可能性があることを明らかにした。

    チームはハンガリーGPで今季最大のアップグレードを投入し、その後のオランダGPではホンダ製パワーユニットの改良版を導入する計画だ。ただし、これらがどの程度の戦力向上につながるかについては慎重な姿勢を崩していない。

    大型アップグレード後も開発継続を視野
    シルバーストンで、エイドリアン・ニューウェイは今後のアップグレードによって最低でもポイント争いに加わりたいとの目標を語った。

    「少なくともポイントを獲得できる位置には行きたい」

    「トップ10入りを約束できるわけではないが、少なくともQ2へ進出できるようになれば、その先は戦えると思う」

    一方、トラックサイド責任者のマイク・クラックは、その効果を現時点で断言することはできないと説明した。

    「その質問は木曜日にも受けたが、答えはシンプルだ。現時点では分からない」

    「シミュレーションが示す結果と、実際にサーキットで起きることはまったく別だ」

    「まずはマシンをコースへ持ち込み、自分たちがどの位置にいるのか確認する必要がある」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    予算制限も見据えながら今後を判断
    クラックは、ハンガリーGPでシーズン最大のアップグレードパッケージを投入し、その後のオランダGPでホンダの改良型パワーユニットを導入する計画を改めて明かした。

    そのうえで、それ以降も追加開発を続ける可能性があると説明している。

    「その後に何ができるかを見極めることになる」

    「予算上限についてはさまざまな議論があるので、どこまで資金を投入できるか判断しなければならない」

    「しかし、開発はまだ終わっていないと確信している」

    アップグレードは長期計画で進行
    フェラーリをはじめ各チームの開発競争が注目されるなか、クラックはアップグレードは短期的なレース結果に左右されるものではなく、長期的な計画に基づいて進められるものだと強調した。

    「毎週アップグレードを投入するのであれば、かなり前から計画しておかなければならない」

    「『オーストリアで結果が悪かったから翌週にアップグレードを投入する』というようなことはできない」

    「どのチームにも独自の開発計画があり、それぞれの制約の中で仕事を進めている」

    今回の発言からは、アストンマーティンがハンガリーGPの大型アップグレードとオランダGPでのホンダ製パワーユニット改良版を重要な転換点と位置付けつつも、その結果次第ではシーズン終盤に向けてさらなる開発を続ける姿勢であることがうかがえる。

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  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイは改善に自信「Q2進出は可能」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイは改善に自信「Q2進出は可能」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1イギリスGPで厳しい戦いを強いられたが、設計責任者のエイドリアン・ニューウェイは今後のアップグレードに自信を示した。ハンガリーGPで導入予定の改良パッケージとホンダの進化版パワーユニットによって、「Q2進出は可能になる」との見通しを語っている。

    一方、フェルナンド・アロンソはスプリントでセルジオ・ペレスとの接触に巻き込まれて20位に終わり、予選でもQ1敗退を喫して22番手。苦境が続く中でも、チームは今季後半の巻き返しに向けた開発を着実に進めている。

    アロンソは厳しい土曜日に
    フェルナンド・アロンソにとって、シルバーストンでの土曜日は思い通りに進まない一日となった。

    スプリントではスタート直後にポジションを維持していたものの、3コーナーでセルジオ・ペレスに追突されてフロントウイングを損傷。レースの大半を苦しいペースで走ることになり、20位でフィニッシュした。

    ペレスはレース後、この接触について自ら非を認めている。

    「追い越そうとした時に強い追い風が吹いていた。ブレーキングでタイヤをロックさせて少し接触してしまい、僕のフロントウイングも壊れてしまった」

    その後の予選でも状況は改善しなかった。アロンソはQ1最後のアタックで最終セクター、特に最終コーナーのクラブでタイムを失い、チームメイトのランス・ストロールに0.025秒届かなかった。

    これでアロンソはバルセロナGPに続いて再びストロールとの直接対決で敗れ、Q1敗退。エステバン・オコン、バルテリ・ボッタス、フランコ・コラピント、セルジオ・ペレスとともに最初のノックアウト組となり、決勝は22番手最後尾からスタートする。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイが描く反撃シナリオ
    苦戦が続くアストンマーティンだが、エイドリアン・ニューウェイは開発計画への自信を失っていない。

    ニューウェイは、オーストラリアGP後に早い段階で開発方針を見直した理由を改めて説明した。

    「オーストラリアの後に決断した。このまま小さなアップデートを持ち込んでもポイント争いはできないと判断した。プレッシャーを取り除き、体制を立て直して、それぞれを正しい場所に配置することを優先した」

    そして、ハンガリーGPで投入予定の空力アップグレードとホンダの進化版パワーユニットによって前進できると考えている。

    「通常レベルのアップグレードを投入する予定で、それをホンダの進化版パワーユニットと組み合わせる。ポイント争いができる位置まで近づけることを期待している。トップ10に入れるとは思わないが、Q2へ進出し、そこから順位を上げていけるようになるはずだ」

    アストンマーティン・ホンダF1はシルバーストンで再び厳しい現実を突きつけられたが、チームはハンガリーGPを今季後半の反攻への重要な転機と位置付けている。ニューウェイが描く開発計画が実を結び、まずはQ2進出を安定して争える戦闘力を取り戻せるかが注目される。

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    ・エイドリアン・ニューウェイ AMR26失敗の責任認める「私が主導した方向性」

  • アストンマーティンF1 母国シルバーストンで苦戦 キャデラックに1.2秒差の屈辱

    アストンマーティンF1 母国シルバーストンで苦戦 キャデラックに1.2秒差の屈辱

    アストンマーティンはF1第9戦イギリスGP初日、母国シルバーストンで厳しい現実を突きつけられた。スプリント予選ではフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにSQ1敗退を喫し、新規参戦のキャデラックに約1.2秒もの差をつけられる苦しいスタートとなった。

    チームはハンガリーGPで予定する大型アップデート「AMR26B」投入まで現状のマシンで戦う方針を崩しておらず、アロンソも「今日のパフォーマンスは驚きではなかった」と現状を受け止めている。

    母国GPでも露呈したAMR26の限界
    スプリントフォーマットで行われるイギリスGPでは、マシンを調整できるフリー走行はわずか1時間しかない。十分なセットアップ作業を行えない中、AMR26は高速コーナーが連続するシルバーストンで序盤から安定性を欠いた。

    とりわけマゴッツ、ベケッツといった高速区間ではマシンの挙動が安定せず、ドライバーは十分に攻め切れない状態が続いた。

    スプリント予選では路面コンディションの向上とともに各チームがタイムを更新した一方、アストンマーティンは改善幅が小さく、2台ともSQ1で姿を消した。

    特に衝撃的だったのはキャデラックとの差だ。今季から参戦した新チームに純粋な速さで約1.2秒離され、両車ともスプリントでは最後尾付近からのスタートを余儀なくされることになった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アロンソ「今日の結果は予想どおりだった」
    アロンソは予選後、現在の競争力を踏まえれば今回の結果は想定内だったと率直に認めた。

    「今日のパフォーマンスには驚かなかった。フリー走行が1回しかない中で、すべてを最適化するのは難しかった」

    一方で、限られた条件の中ではチームとして最大限の仕事はできたと評価している。

    「スプリント予選のラップには満足しているし、チームとして良い仕事ができた。ただ、まだ僕たちが目指している位置からは遠い。明日のスプリントで何ができるか見てみよう」

    これらのコメントからも、現状はドライバーや現場のオペレーションでは埋められないマシン性能そのものが課題となっていることがうかがえる。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ストロール「改善を待つしかない」
    チームメイトのストロールも、現状では大きな改善は望めないとの認識を示した。

    「今日はいろいろ試したけれど、難しい一日だった。今夜はデータを分析し、明日に向けて少しでも改善できる点を探したい」

    その上で、根本的な解決にはアップデートが必要だと強調した。

    「自分たちでコントロールできることに集中するしかない。でも改善パッケージが投入されるまでは忍耐強く待たなければならないと分かっている」

    AMR26B投入まで続く我慢の戦い
    アストンマーティンは今季序盤から厳しい戦いが続いており、チームはハンガリーGPで導入予定のAMR26Bを今シーズン最初の本格的な巻き返し策と位置付けている。

    それまでは現行マシンでポイント争いを続けるしかなく、高速サーキットのシルバーストンでは、その厳しい現実が改めて浮き彫りとなった。

    母国グランプリ初日は、チームが抱える課題の大きさを示す結果となったが、アロンソ、ストロールともに悲観するのではなく、改善パッケージ投入まで現実的な戦いを続ける姿勢を崩していない。

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