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  • ホンダF1振動問題 日本GPでPUアップデート アストンマーティンの命運握る

    ホンダF1振動問題 日本GPでPUアップデート アストンマーティンの命運握る

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2台が実質的に戦闘力を発揮できない厳しい週末を過ごした。チームはレース中に一度リタイア扱いとなりながらも再びコースに戻り、ポイント争いではなくデータ収集を優先する異例の対応を取った。

    背景にあるのはホンダ製パワーユニットの深刻な振動問題だ。

    アストンマーティンの2026年型マシン「AMR26」は本来のポテンシャルを発揮できておらず、チームは日本GPに向けて予定されているホンダの対策アップデートに大きな期待を寄せている。

    振動問題がAMR26の本来の性能を隠している
    アストンマーティンの週末は厳しいものだったが、チーム内部では必ずしも悲観的な見方だけではない。

    フェルナンド・アロンソは予選17番手に終わったものの、首位からの差は約2.4秒にとどまった。金曜プラクティスの状況を考えれば、これは予想以上に競争力があった結果と受け止められている。

    実際、チームの当初予測ではトップから約4秒遅れになると見られていた。

    アロンソは予選後、FP2から予選までの間にセットアップ変更だけで約2秒の改善を得たと説明している。これはマシンの潜在能力を示す一方で、十分な走行データを集められていない現状も浮き彫りにしている。

    原因はホンダのパワーユニットにある。バッテリーやモーターに発生する過度な振動により、AMR26は十分な周回を重ねることができず、データ収集が大きく制限されている。

    さらにパワーユニットはバッテリー展開をすぐ使い切ってしまうため、本来よりも大幅に遅いペースで走らざるを得ない。

    その結果、エイドリアン・ニューウェイ率いる技術陣はマシンの空力特性や挙動を正確に評価できない状態にある。特に高速コーナーでは本来の限界まで攻めることができず、マシンの真のパフォーマンスを確認できない。

    状況はそれだけではない。振動対策として高燃料で走らざるを得ないため、低燃料でのパフォーマンス評価も不可能になっている。

    こうした要素を踏まえ、チーム内部では「信頼性が少し改善されるだけでもAMR26のパフォーマンスは大きく解放される」という見方が広がっている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    渡辺康治が示した日本GPまでの改善スケジュール
    オーストラリアGP後、ホンダ・レーシング社長の渡辺康治は現状と今後の計画について説明した。

    「バッテリーやモーターの振動を抑える対策を実施しており、一定の効果が確認できています」と渡辺康治は語った。

    「その結果、走行できる周回数はある程度増やすことができました」

    「ドライバーにも振動について確認しましたが、バーレーンテストよりかなり改善していると感じているようです。ランス(ストロール)は『問題は半分くらいになった』と言っていました」

    「ただし、まだパワーユニットの使い方には制限があります。現時点ではパワーユニットやマシンの性能について語れる段階ではなく、本来の使い方はできていません」

    「エイドリアン・ニューウェイとは毎日話をしています。アストンマーティンの競争力を早く確保するために何をすべきか、どの対策をいつ実施するべきかを一緒に検討しています」

    「パワーユニットだけでもシャシーだけでもありません。マシン全体として競争力を持たせることが重要です」

    「最初の目標は日本GPです。その頃までには振動対策を進め、パワーユニットを本来の形で使える状態にしたいと考えています」

    なお次戦の中国GPではアップデートは予定されておらず、スペアバッテリーも不足しているため、メルボルン同様に慎重な運用が必要になるという。

    日本GPが2026年シーズンの分岐点に
    現時点でホンダのパワーユニットがどれほどの出力や電力効率を持っているのかは、正確に評価できない状態にある。過度な振動によって、本来の性能を発揮する条件で走らせることができないためだ。

    このため、日本GPで予定されているアップデートが成功すれば、アストンマーティンの戦力図が大きく変わる可能性もある。

    一方で、もし振動問題が解決しなければ、AMR26の潜在能力をほとんど発揮できないままシーズンを戦うことになる。

    アストンマーティンにとって、日本GPは2026年シーズンの行方を左右する重要な節目となりそうだ。

    Source: RacingNews365

  • アストンマーティン・ホンダF1関係崩壊の懸念 バクストン「完全な災難」

    アストンマーティン・ホンダF1関係崩壊の懸念 バクストン「完全な災難」

    アストンマーティンは2026年F1開幕戦オーストラリアGPで厳しい結果に終わり、チームの将来に早くも不安が広がっている。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの両ドライバーがリタイアに終わり、期待されていた新体制は苦しいスタートとなった。

    2026年はシルバーストンを拠点とするアストンマーティンにとって大きな転換点になると見られていた。

    ローレンス・ストロールは新風洞や最新設備への巨額投資を行い、さらに元レッドブルのテクニカルディレクターであるエイドリアン・ニューウェイを迎え入れるなど体制を強化。そして今季からはホンダとの独占パワーユニット提携も始まり、大きな期待が寄せられていた。

    しかし、プレシーズンテストでは走行距離を十分に稼げず、開幕戦メルボルンでは両マシンとも完走できなかった。

    ウィル・バクストン「完全な災難だった」
    この状況について、F1ジャーナリストのウィル・バクストンはポッドキャスト番組で厳しい見方を示した。

    「完全な災難だった。最初から最後まで災難だった」とウィル・バクストンは語った。

    「アストンマーティンがマシンをグリッドに並べ、スタート直後に何台かを抜き、予想より多くの周回を走ったことを成功のように描こうとしてはいけない。フェルナンド・アロンソが何周も遅れてレースに戻ったとしてもだ」

    「これは災難だ。今年こそが勝負の年だったはずだ。エイドリアン・ニューウェイのマシン、ホンダのエンジン、ローレンス・ストロールは今年のレギュレーション変更にすべてを賭けていた。戦うための年だったのに、彼らはそうなっていない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ホンダとの関係悪化の可能性
    ウィル・バクストンはさらに、アストンマーティンがホンダとの関係の始まり方を誤った可能性があると指摘した。

    「今のアストンマーティンには大きな問題が2つある。ひとつは自壊しかねないほど振動しているエンジンだ」

    「そしてもうひとつは、ホンダとの関係の始まり方が完全に間違っているように見えることだ。正しいかどうかは別として、彼らはホンダを“バスの下に投げ込んだ”ような形になっている」

    ウィル・バクストンは、ホンダがかつてマクラーレンと組んでいた時代の状況にも触れながら警鐘を鳴らした。

    「契約を結ぶ前に、ホンダがどんな状況にあるのかきちんと調査したのか?もししていなかったなら、するべきだった。ホンダのプログラムの多くが解体され、人材がレッドブル・パワートレインズなどへ移ったことは誰にとっても驚きではなかった」

    「もしすべての責任をホンダに押し付けるなら、それはまさにマクラーレンがやったことと同じだ。そしてホンダがようやく力を発揮し始めたころ、ホンダはマクラーレンに愛想を尽かしてレッドブルに移った」

    「レッドブルはその後、ホンダが積み上げてきた成果をすべて手にした」

    日本文化を踏まえた警告
    ウィル・バクストンは、日本企業との関係においては信頼や忠誠心が非常に重要であるとも指摘した。

    「最初の週末からホンダを非難するような形になれば、日本の文化では誇りと忠誠心が非常に重要だ」

    「私は、週末が終わる前にその関係を完全に壊してしまった可能性があると感じている。そしてそれこそが何より大きな問題だ」

    「どの観点から見ても、これは災難だ」

  • アストンマーティン・ホンダF1苦境 デラロサ「ホンダは設計変更が必要」

    アストンマーティン・ホンダF1苦境 デラロサ「ホンダは設計変更が必要」

    アストンマーティン・ホンダF1にとって2026年F1開幕戦オーストラリアGPは厳しいスタートとなった。フェルナンド・アロンソはレース中に2度のリタイアを喫し、チームは信頼性とパフォーマンスの両面で大きな課題を抱えていることが明らかになった。

    2026年からホンダのパワーユニットを搭載して新時代を迎えたアストンマーティンだが、振動問題やエネルギーマネジメントの課題が浮上している。

    チーム関係者も問題解決には時間が必要だとの見方を示しており、設計レベルでの変更が必要になる可能性があるという。

    開幕戦で露呈した信頼性問題
    オーストラリアGPでは、フェルナンド・アロンソがスタート直後の混乱の中でポジションを上げるなど好調な立ち上がりを見せた。

    しかしその後、マシンの信頼性トラブルによって状況は一変する。アロンソは14周目にマシンを止めることになり、一度リタイアを余儀なくされた。

    その後、データ収集のため一時的にレースへ復帰したものの、走行は合計21周にとどまり、最終的にレースを完走することはできなかった。

    チーム代表エイドリアン・ニューウェイはメルボルンの段階で問題の深刻さを認めており、マシンの振動はフェルナンド・アロンソやランス・ストロールに神経損傷を引き起こす可能性すらあるレベルだったと説明していた。

    それでもニューウェイは今回のレースを「学習の機会」と位置付けており、収集されたデータが次戦中国GPに向けた改善に役立つと述べている。

    またホンダ側も、中国GPではバッテリーの走行距離をさらに伸ばせる見通しであり、振動問題も徐々に減少しているとの見解を示している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    デラロサ「ホンダは設計変更が必要」
    アストンマーティンのアンバサダーで元F1ドライバーのペドロ・デラロサは、メルボルンでスペインのDAZNに対してチームの現状を説明した。

    「これは長いプロセスになる。まず信頼性を確保し、その後にパフォーマンスを改善しなければならない」とデラロサは語った。

    「そしてソフトウェアの小さな調整だけではなく、エネルギー回生やデプロイメント、パワー供給の動作をより良くするための改善も必要だ」

    さらにデラロサは、問題の根本的な解決にはホンダ側の設計変更が必要になるとの見方を示した。

    「ホンダは設計変更をしなければならない。だから、それがいつになるかを予測するのは難しい」

    「ホンダがどんな解決策を見つけるのか、そしてそれをいつ導入できるのかを見る必要がある」

    「ただし、1レースごとに大きく変わるようなものではない。これは中期的なプロセスになる」

  • アストンマーティン・ホンダF1 通信混乱でアロンソ11周ピット待機

    アストンマーティン・ホンダF1 通信混乱でアロンソ11周ピット待機

    2026年F1オーストラリアGP決勝で、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがピットで長時間停止した理由が明らかになった。チームは当初、レース序盤にピットインした後、11周もの間ガレージに留まるという異例の展開となった。

    チームのトラックサイド責任者マイク・クラックは、この出来事の背景について「チーム内の通信の混乱」が原因だったと説明した。

    一方でアロンソは、振動問題の調査のため追加周回を行い、チームのデータ収集を支援したことを明かしている。

    クラック「ピットストップは完全な混乱だった」
    アストンマーティンのトラックサイド責任者マイク・クラックは、今回のピットストップについてチーム内のコミュニケーションの問題が原因だったと説明した。

    「ピットストップは完全な混乱だった」とクラックは語った。

    「ガレージ側の混乱ではなく、我々の側の問題だった。通信が交錯してしまったんだ。多くのチャンネルがあって、時にはこうしたことが起きてしまう」

    「我々はこれまであまり実戦でこの運用をしていなかった。今回が初めてのライブ運用で、うまくいかなかった。将来に向けて改善していかなければならない部分だ」

    スペアパーツ不足でリタイア決断
    今回のレースでは最終的にアロンソとランス・ストロールの両方がリタイアとなったが、クラックはその理由についてスペアパーツ不足が大きかったと説明した。

    「我々が部品の面で余裕があるわけではないことは周知の事実だ」とクラックは述べた。

    「当時の状況では得られるものがほとんどなかったので、チームとしてリスクを取らない判断をした」

    それでもクラックは、もし部品の懸念がなければ完走できていた可能性はあったと語る。

    「水晶玉を持っているわけではないが、完走できていた可能性はかなり高かったと思う」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソ「この振動レベルで走るのは良い感覚ではない」
    フェルナンド・アロンソは、今回の追加走行が振動問題の理解を深めるためのものだったと説明した。

    「このレベルの振動で走るのは良い感覚ではない」とアロンソは語った。

    「ホンダはバーレーンからの改修でバッテリーの振動はかなり低減されたと考えていると思う」

    「ただしシャシー側ではまだ完全に解決していない。バッテリーを別の方法で隔離する必要があるからだ」

    「もう少し時間が必要になると思うが、チームのためにできるだけ多く周回してデータを集めようとしたんだ」

  • アストンマーティン・ホンダF1 オーストラリアGP決勝「学習の機会だった」

    アストンマーティン・ホンダF1 オーストラリアGP決勝「学習の機会だった」

    アストンマーティンは2026年F1オーストラリアGP決勝でフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにリタイアに終わり、開幕戦でポイント獲得はならなかった。

    アロンソは17番手から好スタートを決めて10番手まで浮上する場面もあったが、その後マシンチェックのためガレージに戻り、再びコースへ復帰したものの最終的にリタイア。

    ストロールも同様にレース中に長時間のピット作業を行いながら走行を続け、最終的には15周遅れながらも完走扱いとなった。

    ニューウェイ「今日はマシンを理解する機会だった」
    チーム代表のエイドリアン・ニューウェイは、今回のレースの位置づけを説明した。

    「今日は主にAMR26をより理解するための機会だった」とニューウェイは語った。

    「2台ともスタートは切ったが、ポイント争いが難しいと判断した時点でピットに入り、マシンのチェックを行うことを選んだ」

    「その後チームはコンポーネントを保護するため、フェルナンドにリタイアを指示した」

    「今週末に得られたデータと学びは、次のレースに向けて役立つはずだ」

    アロンソ「序盤の2周は楽しかった」
    フェルナンド・アロンソは、スタート直後の走りがレースで最も良い瞬間だったと語った。

    「僕にとってレースで一番楽しかったのは最初の2周だった」

    「スタートは良くて、予想外に10番手まで上がることができた」

    「その後はポジションが不利になり、順位を落としていった」

    「マシンをチェックするためガレージに戻り、その後もう一度コースに出たが最終的にリタイアすることになった」

    「来週の中国GPは走行距離を重ねて最適化を進める良い機会になる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロール「今日は学習のレースだった」
    ランス・ストロールは、今回のレースをデータ収集の機会と捉えている。

    「今日はマシンで走行距離を稼げたのが良かった」

    「特に今週末はほとんど走れなかったから、その意味では重要だった」

    「レースは学習のセッションとして使い、途中で何度かピットに入りガレージでチェックを行った」

    「まだパフォーマンスと信頼性の面で足りない部分が多い」

    「それでも今日の周回は、中国GPに向けて方向性を見つける助けになるはずだ」

    アストンマーティンは開幕戦で厳しい結果となったが、チームはレースをデータ収集とマシン理解の機会として活用した。次戦の中国GPではパフォーマンスと信頼性の改善が求められる。

  • アストンマーティン・ホンダF1初陣 ストロール「レースは大げさ、周回しただけ」

    アストンマーティン・ホンダF1初陣 ストロール「レースは大げさ、周回しただけ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1オーストラリアGP決勝で厳しい週末を過ごした。トラブルに見舞われながらもレースに出走し、チームはマシンの問題を探るために走行を続けた。

    ストロールにとってこのレースは結果を狙うものではなく、むしろデータ収集の意味合いが強かった。マシンの課題を確認しながら周回を重ね、中国GPに向けた改善材料を探る一戦となった。

    「今日は僕たちにとってプラクティスのようなセッションだった。とにかく周回を重ねることが目的だった」とストロールは振り返った。

    「一度ピットに戻って、今週末に抱えていた問題を解決するためにいくつか違うことを試した。少なくともコースに出て周回を重ねることはできたし、中国ではもう少し良い状況になっていることを期待している」

    レースについて問われると、ストロールは今回の状況を率直に表現した。

    「『レース』というのは大げさな言葉だよ。僕たちは周回していただけだった」

    また、マシンの進歩についての評価は次戦に持ち越す考えを示している。

    「それは中国でもっと分かると思う」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • アストンマーティンF1 PU対策に前進 ホンダがバッテリー振動低減を確認

    アストンマーティンF1 PU対策に前進 ホンダがバッテリー振動低減を確認

    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年F1開幕戦オーストラリアGPを通じてパワーユニットの課題改善に向けた前進を確認した。バーレーンテスト以降に取り組んできたバッテリー振動対策がレース環境でも機能し、信頼性面での改善がデータ上でも確認された。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアである折原伸太郎は、今回の週末がバッテリー信頼性を検証する重要な機会だったと説明。

    チームと24時間体制で取り組んできた対策により振動の低減が確認できたとし、中国GPではさらに走行距離を重ねながらパフォーマンス向上とエネルギーマネジメントの最適化を進めていくと述べた。

    メルボルンで行われた2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、F1第77シーズンの幕開けとなるレースとなった。強い風が吹くコンディションの中、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2台は合計64周を走行し、チームは多くのデータを収集した。

    フェルナンド・アロンソは17番手、ランス・ストロールは22番手からレースをスタート。ソフトタイヤでスタートしたアロンソはオープニングラップでポジションを上げ、1周目終了時点で10番手まで浮上した。

    12周目にはバーチャル・セーフティカーが導入され、両ドライバーはピットストップを実施。アロンソは新品のソフトタイヤに交換し、ミディアムで走行していたストロールはハードタイヤを選択した。

    14周目のグリーンフラッグ後、アロンソはマシンの状態を確認するためピットへ戻るよう指示を受けた。その後11周後にコースへ復帰し、追加データの収集を続けた。

    27周目にはストロールがピットインし、ソフトタイヤへ交換。チームは週末を通じて発生していた問題の分析を進めながら走行を続けた。

    アロンソは35周目にコンポーネント保護のためピットに戻ってリタイア。ストロールもその1周後にピットへ入り、その後レース終盤にコースへ復帰した。ストロールは残り3周で新品のソフトタイヤに履き替え、最終的に他車から12周遅れでレースを終えた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    今回のレースについて、ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、パワーユニット対策の進展について次のように語った。

    「今日のレースでは、我々の進んでいる方向が正しいという手ごたえを得ることができました。信頼性の面でも問題なくレースを終えることができ、PU対策が実戦で機能することを確認できました。バーレーンでの状況を考えると、非常に大きな前進です」

    「今週末は、バッテリーの信頼性を検証するうえでも重要なイベントになりました。バーレーンテスト後、チームとはバッテリー振動の対策に向けてこれまで以上に連携し、ワンチームとして24時間体制で取り組んできました」

    「データ上でも、バッテリー振動の低減が確認でき、レースディスタンスを走り切るために正しい方向に進んでいると考えています。この流れを止めず、加速させる必要があります」

    「今後も各ラップごとに得られるデータは非常に重要であり、引き続き最大限の努力を続けていきます。来週の中国GPでは、より多く走行距離を積み上げられると思っています。周回を重ねてデータを集め、パフォーマンス向上と、エネルギーマネジメントの最適化に取り組んでいきます」

  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「レースは実質テストだった」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「レースは実質テストだった」

    2026年F1オーストラリアGPでダブルリタイアという結果に終わったアストンマーティンが、決勝後にチーム公式声明を発表した。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの両ドライバーはレース中に何度もガレージとコースを行き来する異例の展開となり、状況を巡って混乱も生じていた。

    しかしチームは、ポイント争いが不可能と判断した時点でレースを「テストセッション」として活用する方針に切り替えていたことを明かしている。

    プレシーズンからトラブル続きだったアストンマーティンにとって、この週末は苦しいものとなった。実際、金曜から土曜にかけて両マシンが同じセッションを問題なく走れたのはわずか一度だけで、ランス・ストロールはフリー走行3回と予選を合わせても合計16周しか走れなかった。

    決勝では両マシンともスタートを切ったものの、レース序盤でポイント争いが難しいことが明らかになると、チームはマシンチェックとデータ収集を優先する戦略へと切り替えた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイ「AMR26を学ぶための機会だった」
    チームはレース後、技術責任者エイドリアン・ニューウェイのコメントを含む声明を発表した。

    「今日は主にAMR26についてさらに理解を深める機会だった」とニューウェイは述べた。

    「2台ともスタートを切り、ポイント争いができないことが明らかになった時点で、我々はピットに戻してマシンのチェックを行うことにした」

    「その後、コンポーネントを温存するためにフェルナンドにはマシンをリタイアさせるよう指示した」

    「この週末に得られたデータと学びは、次のイベントに向けて役立つはずだ」

    アストンマーティンにとって次戦はすぐに訪れる。2026年F1中国GPはわずか1週間後に開催される予定だ。

    一方で、カレンダーはさらに混乱の可能性も抱えている。中東情勢の緊迫化により、4月に予定されているバーレーンGPとサウジアラビアGPの開催は不透明な状況となっており、F1は春のスケジュールに大きな空白が生まれる可能性も指摘されている。

  • アストンマーティン・ホンダF1 レースをテストの場に ピット調整後にコース復帰

    アストンマーティン・ホンダF1 レースをテストの場に ピット調整後にコース復帰

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1オーストラリアGP決勝でレースを実質的なテストの場として活用する形となった。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールはレース中に一度ガレージへ戻され、AMR26の調整を受けた後に再びコースへ復帰し、最終的にリタイアした。

    チームは週末を通じて信頼性の問題に直面しており、決勝でもマシンの状態を慎重に確認しながら走行を続ける状況となっていた。

    ピットで調整後にレースへ復帰
    アストンマーティンはレース中、AMR26の調整を行うためフェルナンド・アロンソをピットへ呼び戻した。

    作業後、アロンソは再びコースへ復帰し、走行を続けた。

    チームは「コンポーネントを温存するためにフェルナンド・アロンソをリタイアさせた」と説明しており、マシンのさらなるダメージを避けることが目的だったとみられる。

    ストロールも最終的にリタイア
    チームメイトのランス・ストロールもアロンソ同様にピットで調整後にコース復帰した後、最終的にリタイアとなった。

    それでもストロールは当初の予想よりも長く走行しており、カナダ人ドライバーが予定以上の周回をこなしたことは、シルバーストンを拠点とするアストンマーティンにとって前向きな要素と受け止められている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • アストンマーティンF1とホンダ 危機公開の裏にFIA特例狙いの可能性

    アストンマーティンF1とホンダ 危機公開の裏にFIA特例狙いの可能性

    アストンマーティンF1とホンダが2026年F1開幕戦オーストラリアGPでパワーユニット問題の深刻さを公表した背景には、FIAへの政治的メッセージがある可能性が指摘されている。

    アストンマーティンのチーム代表エイドリアン・ニューウェイは、ホンダ製パワーユニットが引き起こす強い振動について「パワーユニットが振動の発生源だ」と説明し、ドライバーの手に永久的な神経損傷のリスクがある可能性にも言及した。

    こうした異例の公開発言は、2026年から導入されたパワーユニット開発ルールの中で特例的な開発許可を引き出す狙いがあるのではないかとの見方も浮上している。

    振動問題を公表したアストンマーティン
    ニューウェイはメルボルンでの記者会見で、ホンダ製パワーユニットの振動問題について率直に語った。

    「パワーユニットが振動の発生源だ。現時点ではこの影響を抑えるためにできることは何もない」

    さらにニューウェイは、この振動がドライバーにも影響を及ぼしている可能性があると説明した。

    「フェルナンド(アロンソ)は、手に永久的な神経損傷のリスクを避けるため、25周以上連続して走ることはできないと感じている」

    こうした発言は、通常はチーム内部にとどめられる技術的問題を公の場で明らかにする異例のものだった。

    2026年パワーユニット開発ルール
    2026年F1シーズンからはパワーユニット開発に関する厳格な制限が導入されている。

    新レギュレーションでは、エンジンメーカーが自由に設計を変更することはできず、性能が大きく劣るメーカーに対してのみ特別な開発機会が与えられる仕組みが導入されている。

    この制度は「ADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)」と呼ばれ、競争力が不足しているメーカーに追加の開発機会を与えることを目的としている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    第6戦まで待たなければならない評価
    しかし、この制度を適用するための評価はシーズン途中で行われる。

    FIAが設定している最初の評価タイミングは2026年第6戦終了後で、現時点のカレンダーではマイアミGPがその対象となっている。

    そのため、もしホンダのパワーユニットに深刻なパフォーマンス不足があったとしても、すぐに大幅な設計変更を行うことは難しい。

    安全問題なら例外の可能性
    ただし、安全性に関わる問題である場合には状況が変わる可能性もある。

    ニューウェイが言及した「神経損傷のリスク」は安全問題として扱われる可能性があり、FIAが例外的な対応を取る余地もあるとみられている。

    FIAへの政治メッセージ
    こうした背景から、アストンマーティンとホンダが問題の深刻さを公表したのは、FIAに対して早期の対応を求める政治的メッセージではないかとの見方も浮上している。

    2026年F1シーズンはまだ始まったばかりだが、パワーユニット問題はすでにスポーツ面だけでなく政治的な議論にも発展しつつある。