カテゴリー: ザウバーF1チーム

  • メルセデスがシャンパンを贈呈 ヒュルケンベルグ初表彰台をF1界が祝福

    メルセデスがシャンパンを贈呈 ヒュルケンベルグ初表彰台をF1界が祝福

    2025年F1イギリスGPで初の表彰台を獲得したニコ・ヒュルケンベルグの快挙に、メルセデスが心温まるサプライズで花を添えた。レース後、メルセデスはザウバーのホスピタリティエリアに複数本のシャンパンを届け、祝福の気持ちを伝えたという。

    この日シルバーストンでは、変わりやすい天候による混乱のなか、ランド・ノリスが母国初優勝を飾り、チームメイトのオスカー・ピアストリが2位に続いた。だが主役となったのは、19番グリッドから3位に食い込んだヒュルケンベルグだった。

    2025年F1イギリスGPで初の表彰台を獲得したニコ・ヒュルケンベルグの快挙に、メルセデスが心温まるサプライズで花を添えた。レース後、メルセデスはザウバーのホスピタリティエリアに複数本のシャンパンを届け、「初表彰台おめでとうございます! メルセデスチームより」と祝福のメッセージを記した絵。

    この日シルバーストンでは、変わりやすい天候による混乱のなか、ランド・ノリスが母国初優勝を飾り、チームメイトのオスカー・ピアストリが2位に続いた。だが主役となったのは、19番グリッドから3位に食い込んだヒュルケンベルグだった。

    彼にとっては2010年のウィリアムズでのF1デビュー以来、実に239戦目での初表彰台。レース後にはチームの歓喜がホスピタリティにあふれ、そこへ届けられたメルセデスからのシャンパンが祝宴に華を添えた。

    一部報道によれば、ザウバーはまさかの表彰台を想定しておらず、ホスピタリティには祝杯用のシャンパンが用意されていなかったという。そんななか、メルセデスの粋な対応が称賛され、さらにアストンマーティンも追加でシャンパンを提供したとの情報もある。

    SNSでもこの心温まる光景は話題となっており、ファンからは「F1の世界が癒されていく」「ヒュルケンベルグの表彰台の方がノリスの優勝よりも感動的」などの声が相次いでいる。

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1

    「夢みたいな展開だった」
    ヒュルケンベルグはレース後、次のようにコメントしている。

    「自分の中にこの力があるとずっと信じていた。何がどう起きたのかよく分からないけど、サバイバルレースだったし、タイヤ選択も含めて全部が完璧にハマった。まるで夢みたいな展開だった」

    また、最終スティントで後方から追い上げてきたルイス・ハミルトンを抑えきったことについても語った。

    「正直、最後のピットストップまで信じられなかった。でもルイスとの差を聞いたときに『これはいけるかも』って思った。でもすぐにまた差を詰めてきたから、最後は本当にプレッシャーがすごかった。すごくタフなレースだったよ」

    37歳での初表彰台という快挙を成し遂げたヒュルケンベルグ。F1史上最も長い“未表彰台”記録に終止符を打ち、多くのファンとチーム関係者の祝福を浴びることとなった。メルセデスの粋な計らいとともに、F1界の温かさが垣間見える瞬間だった。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ 苦節15年でF1初表彰台「その力があると信じていた」

    ニコ・ヒュルケンベルグ 苦節15年でF1初表彰台「その力があると信じていた」

    ニコ・ヒュルケンベルグが待ち望んだ瞬間は、2025年F1イギリスGPでついに訪れた。キャリア15年、239戦目にして、ヒュルケンベルグが初のF1表彰台を獲得。長年「表彰台未経験の最多出走ドライバー」として知られていた彼が、ついにそのレッテルを覆した。

    サウバーのジョナサン・ウィートリー代表が、祝賀ムードに沸くガレージを離れてメディア対応に応じていた時、壁の向こうからは「ニコが燃えてるぞ!」と叫ぶチームメンバーの歓声が響いていた。

    今季のサウバーは、2026年のアウディへの完全移行に向けた過渡期にあり、前年はコンストラクターズ選手権で最下位、無得点に終わったチームだ。表彰台など夢のまた夢と思われていた。実際、ガレージには祝杯用のシャンパンすら用意されておらず、メルセデスとアストンマーティンが追加で持ち込んでくれる始末だった。

    ヒュルケンベルグ本人もまた、この瞬間を永遠に迎えられないかもしれないと感じていたとしても不思議ではない。

    「長い時間がかかったね」と、レース後にヒュルケンベルグは感慨深げに語った。「でも、自分の中にあると信じていた。チームにも、僕自身にも、それだけの力があると」

    彼のキャリアは、F1における最も不運で説明しがたい記録のひとつとして語られてきた。2010年のデビュー戦から15年、多くのチャンスを逃し続け、ようやく手にした初表彰台。まさに“運命がようやく報われた”瞬間だった。

    ウィートリーは4月1日にサウバー代表に就任したばかりだが、彼は以前からヒュルケンベルグの才能を高く評価していた。

    「信じられないよ。これまでずっと表彰台を取れていなかったことが不思議なくらいだ」とウィートリー。「今日の彼は完璧だった。私にとってはずっと特別な才能だと思っていたし、今ここでそれを証明してくれた」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1

    F1には“もう少しで成し遂げられそうだった”選手たちが数多くいる。だが、ヒュルケンベルグはそのなかでも群を抜いていた。2010年のブラジルGPでのポールポジション獲得など、才能の片鱗は随所に見せていたにもかかわらず、表彰台に一度も立てないままだった。

    ジュニア時代には、当時同年代だったセバスチャン・ベッテルを打ち負かしていた。F1への期待値は極めて高かった。A1GP、フォーミュラBMW、GP2(現F2)でのタイトル獲得歴も、その才能を裏付けていた。

    「久しぶりだったけど、表彰台の立ち方は覚えていたよ!」と、ヒュルケンベルグはレース後の記者会見で冗談交じりに語った。「ジュニア時代は何度も立ってたしね。あとはずっと待たされてただけ」

    その才能は、現役のF1ドライバーや関係者の間でも疑う者はいなかった。優勝4回の現王者マックス・フェルスタッペンも、チェッカーフラッグ後にガレージ前でヒュルケンベルグへ拳を突き上げ、喜びを分かち合った。

    元チームメイトのカルロス・サインツJr.は、「彼は常にトップ5のドライバーだった」と評価。「レースの進め方が抜群なんだ。今回の表彰台で、みんな黙らせることができて嬉しいよ」

    フェルナンド・アロンソも「彼にはいつもまともなクルマがなかった。それだけだ」とコメントした。

    表彰台未経験の最多出走記録は、これでエイドリアン・スーティルに移った。その数128戦。ヒュルケンベルグの記録は292戦だった。いかに異常な長さだったかがよくわかる。

    チャンスを逃す不運は、常に彼につきまとっていた。2012年ブラジルGPではトップを走行中にルイス・ハミルトンと接触してリタイア。2016年モナコでは、ピット戦略のミスでセルジオ・ペレスに表彰台を奪われた。2019年ドイツでは、地元ファンの前でリードを奪うも、雨に滑ってリタイア。この時点で既に「最多未表彰台記録」は彼のもので、その瞬間は象徴的ですらあった。

    ある記者は、2019年ハンガリーGPのメディアデーで「その記録が精神的に影響しているか」と問うたが、ヒュルケンベルグは長い沈黙の末、険しい表情でそれを跳ね返した。彼がその話題を嫌っていたのは当然だ。だが、それだけ“彼ならできる”と思わせる何かがあったということでもある。

    そして今、その問いを彼に投げかける必要はもうない。

    イギリスGP前、ある記者が例によってその記録について尋ねたとき、ヒュルケンベルグは「冷めたコーヒーみたいなもんさ」と笑って答えていた。

    サウバーはここ4戦でレッドブルを上回る得点を記録し、コンストラクターズ選手権でも6位に浮上している。アウディ化が進む2026年に向けて、ヒュルケンベルグのキャリアはようやく春を迎えようとしているのかもしれない。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1初表彰台を獲得に同僚たちから祝福続々

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1初表彰台を獲得に同僚たちから祝福続々

    ニコ・ヒュルケンベルグがF1初表彰台という長年の悲願を達成した。

    2025年F1イギリスGPで19番グリッドからスタートしたヒュルケンベルグは、荒天のなか見事な走りで3位フィニッシュ。キック・ザウバーにとっても大きな成果となったこの快挙は、キャリア239戦目での表彰台というF1史でも特筆すべき一幕となった。

    38歳の誕生日を1カ月後に控えるベテランは、2010年にF1デビュー。2019年末にシートを喪失し、一度はF1から姿を消したものの、“スーパーサブ”としての代役登場を経て、2022年にハースから現役復帰した。その後も安定したパフォーマンスを見せ続け、キック・ザウバー加入後は進化を加速。ここ数戦の結果も目覚ましく、スペインでは16番手スタートから5位、カナダでは13番手から8位、オーストリアでは最後尾から9位と、着実に成績を積み重ねてきた。

    そしてついにシルバーストンでの快挙。レース後、F1仲間たちから称賛と祝福の声が次々と寄せられた。

    チームメイトのガブリエル・ボルトレトはレース後すぐにハグを交わし「ニコ、おめでとう!これまでの長いF1キャリアを思えば、表彰台を争う姿を見るのは本当に感慨深い。彼は僕がこれまでに一緒に働いた中で最高のチームメイトであり、ドライバーとしても人としても尊敬している。心から嬉しい」と語った。

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1フェルスタッペンはヒュルケンベルグをすぐに祝福した

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンもパルクフェルメでヒュルケンベルグと握手を交わし「僕自身のレースは楽しめなかったけど、ニコが初表彰台を獲得したのは素晴らしい。今夜はきっと祝うと思う」とコメント。

    表彰台を共にしたマクラーレンのオスカー・ピアストリも「正直、自分の結果には満足していないけど、ニコの表彰台を見て少し気持ちが和らいだ。今日一番のハイライトだと思う」と称賛した。

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は「おめでとう、きっと堅実なレースをしたんだろうね。彼がこれまで表彰台がなかったからといって過小評価する声もあったけど、僕にとっては常にF1でトップ5に入るドライバーだと思っていた。才能とレース運びのうまさは本当に素晴らしい」と述べた。

    同じくウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズも「キック・ザウバーとニコに祝福を送りたい。今日のような難しいコンディションのなかでの快挙は本当に価値がある」と賛辞を贈った。

    終盤にヒュルケンベルグを追っていたフェラーリのルイス・ハミルトンは「3位は手の届く範囲にあったけど、ニコは本当にいい走りをしていた。初表彰台おめでとう」とコメント。

    同僚のシャルル・ルクレールも「ニコ、おめでとう。彼とチームにとって素晴らしい成果だと思う」と語り、スクーデリア・フェラーリのフレデリック・バスール代表も「ついにこの瞬間が来たね。彼の才能を考えれば、当然の結果だと思う」と評した。

    レース後の記者会見では、ピアストリが「ニコ、その初トロフィーがレゴ製って知ってた?」とユーモアを交えて質問。これに対しヒュルケンベルグは「レゴ大好きだよ!娘も遊べるしね。まあ、銀や金のトロフィーも良かったけど、文句はないさ」と笑顔で応じ、喜びをにじませた。

  • ザウバーF1代表 ヒュルケンベルグ絶賛「彼ほど表彰台が似合う男はいない」

    ザウバーF1代表 ヒュルケンベルグ絶賛「彼ほど表彰台が似合う男はいない」

    2025年F1イギリスGPでニコ・ヒュルケンベルグがキャリア239戦目にして悲願の初表彰台を達成したことを受け、ザウバーのF1チーム代表ジョナサン・ウィートリーがその快挙を称賛した。

    ヒュルケンベルグは19番手スタートから荒れたウェット・ドライのレースを巧みに乗り切り、3位表彰台を獲得。ザウバーにとっても2012年の日本GP以来となるF1表彰台となった。

    ウィートリーはレース後、「どこから話せばいいか……F1史上最も待ちわびられた表彰台、そしてチームにとっては2012年日本GP以来となる久々の表彰台だった」と喜びを語り、続けてこう述べた。

    「週末を通して浮き沈みはあったが、最終的にすべてをひとつにまとめ、チャンスが巡ってきたときには両手でしっかりと掴み取った」

    「オーストリアでの成功のあと、ガブリエル(・ボルトレト)にとっては悔しい週末になったが、彼はレースごとに成長している。まだF1デビューシーズンの真っ只中であることを忘れてはならないし、彼は次のチャンスを心待ちにしているはずだ」

    「ニコはまさにマスターピースだった。19番グリッドスタートから3位フィニッシュというのは、ザウバーの32年の歴史の中でも最も低いスタート順位からの表彰台記録だ。そして239戦目にしてついに花開いた。これほど表彰台にふさわしいドライバーはいない」

    「今日もまた、我々はチームとして一丸となった。自信と信念を持って臨み、ファクトリーと現場の全員が誇りに思える結果を手にした。本当に素晴らしい一日だった」

    ヒュルケンベルグの表彰台にパドック全体が沸いたイギリスGP。ザウバーはこの勢いを維持したまま、夏休み前最後の戦いとなる次戦F1ベルギーGPへと挑む。

    ザウバーF1チーム ニコ・ヒュルケンベルグ イギリスGP F1

  • ニコ・ヒュルケンベルグ 悲願のF1初表彰台「今日は俺の日 譲れなかった」

    ニコ・ヒュルケンベルグ 悲願のF1初表彰台「今日は俺の日 譲れなかった」

    ニコ・ヒュルケンベルグがF1デビューから15年目、通算239戦目のグランプリとなったF1イギリスGPで、ついにキャリア初となる表彰台を獲得した。劇的な天候の変化に翻弄されたシルバーストンでの決勝で、19番グリッドからの大逆転を果たした。

    2010年にF1デビューを果たしたヒュルケンベルグのこれまでの最高位は4位(過去に3度)だったが、37歳となった今、ついにその壁を突破した。

    ランド・ノリス、オスカー・ピアストリに次ぐ3位でチェッカーを受け、フェラーリのルイス・ハミルトンの猛追をしのぎきった。

    「最高だよ!ずっと待ってた瞬間だろ?でも、自分たちにはそれができると信じてたし、自分の中にもまだ力があると分かってた。信じられないレースだったよ。ほぼ最後尾からスタートして、先週に続いてまた同じことをやるなんて、正直ちょっと現実じゃない感じだ。どうしてこうなったのか分からないけど、クレイジーなコンディションだったし、天候もバラバラでね。サバイバルレースだった。すべてが噛み合って、タイヤの選択も完璧、判断ミスもなかった。本当に信じられない」

    レース終盤には7度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンが猛追。しかしヒュルケンベルグは冷静に対処し、自身の手で歴史的瞬間をつかみ取った。

    「最後のピットストップまで現実だと思えてなかったよ。ルイスとのギャップが少し開いたと聞いたときに、『これはいいぞ、ちょっと余裕ができたな』と思った。でもそのあと彼が一気に詰めてきたから、プレッシャーはすごかった。とても激しいレースだったけど、言ったように、ミスはなかったし、自分でもよくやったと思ってる」

    「彼がホームグランプリで全力で来るのは分かってたし、でも『今日は俺の日だ。譲れない』って思ってた。だから攻めたよ。本当にうれしい。毎年ここで応援してくれるみんなに感謝したい」

    週末序盤は最下位争いに沈んでいたが、ピット戦略と判断力で流れを引き寄せた。とくにスリックタイヤへの交換タイミングは完璧だったという。

    「ランスを抜いて、そのあとルイスもすぐにランスを抜いてきたんだけど、彼が近づいてくるのをなんとか抑えられて、むしろ差を広げられてた。インターの摩耗が進むにつれて自分の方が速くなっていった。それで、『これはいけるかも』と感じ始めた。ルイスより1周遅れてスリックに変えた判断も完璧だったと思う。10秒くらい稼げて、それが決定的だった。そこからの10~12周くらいはすごく長く感じたけど、『しっかり走りきれば表彰台だ』と確信を持って走っていた」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1 イギリスGP ザウバーF1チーム

    レース後の記者会見では、表彰台を振り返りながらこう語っている。

    「うれしいよ。でもまだ全部を消化できてないというか、本当に激しいレースだったからね。ランドが言ったように、こういう変化するコンディションの中では常にギリギリのところで走ってる感覚がある。1歩間違えば壁に行くような、そんな緊張感の中でプッシュしないといけないから、とても集中力を使う。終盤はルイスとのバトルになって、少しずつ迫ってきていたけど、運良く最後までキープできた。いろんなことが噛み合った日だったし、大きな達成感がある。昨日は最後尾近くのグリッドだったから、本当に信じられないよ。数日かけてじっくり実感していくことになると思う。2週間あるから、今週はこの結果を存分に味わいたい」

    レース後、表彰台でシャンパンを振る姿には10年分の思いが詰まっていた。

    「やり方はまだ覚えてた。ジュニア時代にはよくやってたけど、そこから長かったね。でもレースがあまりにも早く過ぎていったから、まだ頭の整理がついてない。たくさんの感情や祝福が一気に押し寄せてきて、とにかく今はうれしいし、ホッとしてる。これから数日かけてもっと実感が湧いてくると思うし、喜びをかみしめる時間も取れるだろうね」

    レゴ製のトロフィーにも思わず笑顔を見せた。

    「レゴは大好きだよ!娘も遊べるしね(笑)。まあ、銀とか金だったらもっと良かったけど、文句は言わないよ。楽しめればいいんだ」

    今後の展望について問われると、慎重ながらも手応えを口にした。

    「今日はこれで十分じゃないか(笑)。もし今日がドライレースだったら、まったく違う展開になっていたはずだ。ここ数戦でマシンはかなり良くなってるけど、今日の結果は明らかにコンディションに助けられたところもある。でも中団グループの中では確実に勢いをつかんでいる。現実的にはそこが我々の戦う場所だし、毎レースしっかり最大限を引き出すことが大事だ」

    F1デビューから15年――ヒュルケンベルグがついにたどり着いた表彰台。その言葉の一つひとつに、長年の苦闘と誇りがにじんでいた。

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  • 2025年F1 イギリスGP:ニコ・ヒュルケンベルグがDRIVER OF THE DAY

    2025年F1 イギリスGP:ニコ・ヒュルケンベルグがDRIVER OF THE DAY

    2025年F1イギリスGPでキャリア239戦目にしてついに初表彰台を手にしたニコ・ヒュルケンベルグが、「ドライバー・オブ・ザ・デイ」のファン投票で圧倒的な支持を集めた。

    キック・ザウバーから出走したヒュルケンベルグは、19番グリッドという不利なポジションからスタート。しかし、目まぐるしく変化するシルバーストンの天候を巧みに読み切り、F1での豊富な経験を武器に次々と順位を上げていった。最後は堂々の3位でフィニッシュし、長年の努力が実を結んだ瞬間となった。

    F1公式の投票によれば、ヒュルケンベルグには全体の49%という圧倒的多数の票が集まり、ファンの心を強く打ったことがうかがえる。

    2位には地元で熱い走りを見せたルイス・ハミルトン(11.5%)、3位には優勝を飾ったランド・ノリス(8.6%)が続いた。以下、マックス・フェルスタッペン(5.9%)、ランス・ストロール(5.8%)と続いている。

    ヒュルケンベルグの走りは、単なる表彰台獲得にとどまらず、多くのファンにとって忘れられない感動のレースとなった。

    ドライバー・オブ・ザ・デイ投票結果(上位5名)
    1.ニコ・ヒュルケンベルグ 49%
    2.ルイス・ハミルトン 11.5%
    3.ランド・ノリス 8.6%
    4.マックス・フェルスタッペン 5.9%
    5.ランス・ストロール 5.8%

  • ニコ・ヒュルケンベルグ キャリア239戦目でF1初表彰台「ついにこの日が来た!」

    ニコ・ヒュルケンベルグ キャリア239戦目でF1初表彰台「ついにこの日が来た!」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が2025年F1イギリスGPでついにF1初の表彰台を獲得した。キャリア通算239戦目、36歳最後の月にして待望の3位フィニッシュ。しかも、19番グリッドからの大逆転劇だった。

    レース後、ヒュルケンベルグは「長かったよね、やっとこの日が来た!」と喜びを爆発させた。「ほとんど最後尾からのスタートだったし、先週の再現みたいな展開だった。雨や混乱でまるでサバイバルレースだったけど、チームとともに一切ミスをしなかった」

    終盤には母国ファンの大声援を受けたルイス・ハミルトンの猛追にさらされるも、「最後のピットストップまで正直、表彰台は信じてなかった。でも、ルイスとの差が開いたと聞いてからようやく少し落ち着けた。けど彼は猛チャージしてきたし、本当にプレッシャーはすごかった」と激闘を振り返った。

    「彼が地元で全力を尽くすのは当然だと思っていた。でも、今日だけは…僕の日だった!」

    チームは、2026年からアウディとなるザウバーとしても小林可夢偉が3位表彰台を獲得した2012年の日本GP以来。

    ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバーF1チーム

    チームも熱狂「ニコ、ニコ!」ファンからも祝福の声
    ゴール後、パルクフェルメに戻ったヒュルケンベルグは、チームメンバーに抱きかかえられ、歓喜の声に包まれた。「ニコ!ニコ!」と叫ぶクルーの輪の中心で、彼はようやく報われた努力を噛みしめた。

    一方で、隣に並んだマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリも、どこか呆然とした様子。特に母国優勝を飾ったノリスが感極まって涙を浮かべる中、突如割って入るように3位で並んだのが、キック・ザウバーのマシンだったのだから、その衝撃は大きかった。

    それでも会場のファンからは大きな拍手が送られ、「ホームヒーローを打ち破っても憎めない存在」として、ヒュルケンベルグはシルバーストンでも一躍人気者に。ついに歴史の1ページに名を刻んだ。

  • ポール・アロン F1イギリスGP初日「ザウバーとアルピーヌに心から感謝」

    ポール・アロン F1イギリスGP初日「ザウバーとアルピーヌに心から感謝」

    アルピーヌのリザーブドライバーを務めるポール・アロンは、F1イギリスGPのフリー走行1回目(FP1)でキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグに代わって出走し、F1マシンでの走行機会を与えられたことに感謝の言葉を述べた。

    アルピーヌとザウバーというライバル関係にある2チームの間で合意が交わされ、アロンにFP1のチャンスが与えられた。走行後、彼は「本当に素晴らしい経験だった」とコメント。

    「まずはザウバーとアルピーヌの両方に心から感謝したい。ライバルチームの間でこうしたチャンスが与えられるのは本当に稀なことだし、僕に関心を持ってFP1の機会をくれたザウバーにも、送り出してくれたアルピーヌにも感謝している」

    「正直、思ったより早くクルマに慣れることができた。F1の週末に自分がクルマに乗ると分かった上で来るのは、リザーブドライバーとしてミーティングに出るだけのときとは全然違う」

    ポール・アロン F1 イギリスGP

    そして、久々の実戦感覚が戻ってきたとも明かす。

    「昨日、チームの皆に言っていたんだけど、今年1年でこれほどのアドレナリンを感じたのは初めてだった。F2で走っていた時以来かな。今回は、聞いたことを自分で実際にクルマの中で活かせるという意味で、本当に意味のある時間だった」

    F1シート獲得への展望について問われたアロンはこう語った。

    「もちろんレースシートは欲しい。ただ、F1というのは予測不可能な世界で、将来を見通すことに意味はないと思ってる。僕にできるのは、与えられたチャンスをすべて生かしてベストを尽くすことだけ。残りは自分の手の及ばないところにある」

    「だからこそ、今できることに集中する。今回のFP1も、結果を気にしすぎず、目の前の瞬間を楽しむことを意識して走った」

  • ザウバー 英ビスターに新拠点を開設 アウディF1体制に向けた重要ステップ

    ザウバー 英ビスターに新拠点を開設 アウディF1体制に向けた重要ステップ

    ザウバー・モータースポーツは、アウディのワークスチームとしてのF1参入に向けて、イギリス・オックスフォードシャー州ビスターに新たな技術拠点を正式に開設した。

    アウディは2026年にF1へ初参戦する予定で、スイスのチームであるザウバーを完全買収し、自社ワークスチームとして体制を構築する。

    その準備の一環として、スイス・ヒンウィルの本部とドイツ・ノイブルクのパワーユニット部門に加え、第3の拠点としてイギリスの「モータースポーツ・バレー」地域への進出を今春発表していた。

    この地域は、イングランド南東部およびミッドランド地方を含み、現在F1チーム10のうち7チームが拠点を置く。現地採用の技術者が多く在住しており、アウディはこの優れた人材にアクセスすることを狙っている。

    ザウバーは7月1日、英ビスター・モーション内の「サウバー・モータースポーツ・テクノロジー・センター(SMTC)」の開設を正式発表した。ビスター・モーションはオックスフォードシャー州に位置する総面積444エーカーの複合施設で、複数のモータースポーツ関連企業がすでに拠点を構えている。

    ザウバーF1チーム アウディ

    アウディF1プロジェクト責任者のマッティア・ビノットは次のように語った。

    「ビスター・モーションに『サウバー・モータースポーツ・テクノロジー・センター』を開設できたことは、アウディのF1参戦準備における重要なマイルストーンだ。この施設により、モータースポーツ・バレーに存在する優秀な人材の力を活用し、技術力をさらに高めることができる」

    「ビスター・モーションは活気あるモータースポーツのハブであり、この場所に身を置くことで、まさに『モータースポーツを感じながら生きる』ことができる。我々にとって、ヒンウィル拠点を支えるこのイギリス拠点の存在は、長期的な成功に不可欠となるだろう」

    この新拠点の運営費用は2026年のF1予算制限(コストキャップ)に含まれない予定であり、ザウバーにとっては財政的な柔軟性が生まれる。ザウバーは長年、スイス国内の生活費の高さによって人件費が増大し、他チームに比べて不利だと主張してきた。

    ビスター・モーションのCEOであるダニエル・ジョゲイガンも歓迎の意を示した。

    「ザウバー・モータースポーツがビスター・モーションをイギリス拠点として選んでくれたことを心から歓迎する。これはアウディF1プロジェクトの変革におけるエキサイティングなステップだ」

    「彼らは、持続可能性、革新性、そしてモータースポーツにおける最高のパフォーマンスというビジョンを支えるために、スイス・ドイツ両拠点と連携しながらここを活用していく。すでにモータースポーツUKや数多くの先進的自動車・航空関連企業が集うこの地で、ザウバーのチームがどのように成長していくのか、楽しみにしている」

    なお、2025年F1シーズンにおけるザウバーは現在コンストラクターズランキングで下から2番目に沈んでおり、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートの両名が2026年もチームに残留することがすでに決定している。

  • ガブリエル・ボルトレト F1オーストリアGP「アロンソの駆け引きは完璧だった」

    ガブリエル・ボルトレト F1オーストリアGP「アロンソの駆け引きは完璧だった」

    ガブリエル・ボルトレトが、F1オーストリアGP終盤にフェルナンド・アロンソと繰り広げた白熱のバトルを振り返った。自身にとってF1初のポイント獲得となる記念すべきレースの裏には、マネージャーでもあるアロンソとの駆け引きがあった。

    ザウバーのルーキーであるボルトレトは、70周のレースの49周目にフレッシュタイヤを投入。その効果もあり、レース終盤には7番手を走行していたアロンソに急接近した。

    しかし、2度のF1世界王者であるアロンソの老練な走りを前に、最後まで追い抜くことは叶わず、0.5秒差の8位でチェッカーを受けた。

    レースリーダーのランド・ノリスが両者をラップしたことで、実質的に戦いは1周早く終了。これによりアロンソは、ボルトレトの最後の攻撃を受けずに逃げ切る形となった。

    「彼は本当に経験が豊富だ」と20歳のボルトレトは語った。「ブルーフラッグの使い方も完璧だったし、あわやノリスをバックストレートで抜き返しそうな場面もあった。でも、決してルールに反することはせず、完璧にやってのけたんだ」

    アロンソを間近で追ったことで多くを学んだかと問われると、ボルトレトはこう答えた。

    「もちろん学んだ。でも、ああいうのは家に帰って、リラックスした状態で彼のオンボード映像を見て、1本1本のライン取り、ミラーの見方、DRSを得るためのブレーキングの仕方をじっくり研究するべきものなんだ」

    「僕はとにかく抜こうと集中していた。まるで初めてポイントを取ろうとする若造みたいな感じだったよ」

    「彼はというと、リラックスして冷静に守っていた。完全にレースを掌握していたんだ。タイヤの状態は彼の方が悪かったはずなのに、それでも僕を2周も抑えきった。素晴らしい仕事だったと思う」

    レース後、パルクフェルメでアロンソはボルトレトを抱きしめ、F1初入賞を祝福した。

    「彼は『初ポイントおめでとう。本当にいい仕事をしたね』と言ってくれた」とボルトレトは明かす。

    ボルトレトは2022年からアロンソのマネジメントチーム「A14マネジメント」に所属しており、師弟関係にある。

    一方のアロンソは、ボルトレトの猛追を凌ぐためにノリスのラップに合わせた“奇策”を明かした。

    「最後、ガブリエルの方がずっと速かった」とアストンマーティンのアロンソは語る。「もう守れないかと思ったけど、幸いにもランドがちょうどいいタイミングで僕らをラップしていった」

    「ランドが僕らを抜いたことで、次の周がチェッカーフラッグになったんだ。だからP7でフィニッシュできたのはラッキーだった」

    「もちろんランドを抜くつもりはなかったけど、彼のすぐ後ろに留まっていたらガブリエルに抜かれていたと思う。だからちょっと動きを変えて、彼に僕が何をするつもりか分からないようにして混乱させる必要があったんだ」

    若き才能と老練な名手による師弟対決は、ボルトレトにとってもアロンソにとっても特別な一戦となった。