カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1に心境「レーシングブルズとの別れは痛い」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1に心境「レーシングブルズとの別れは痛い」

    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、来季レッドブル・レーシングへの昇格が有力視されるなか、現在のチームへの深い愛着を明かした。

    「もちろん僕の目標はレッドブルに行くことだ。それは隠せない。でも同時に、このチームを離れるのはとても痛いことだと思う。今、本当に楽しくやれているからね」とイタリア『Sky Sport』のインタビューで語っている。

    今季のハジャーは、ザントフォールトでの3位表彰台をはじめ、数々の印象的な走りで評価を高めてきた。レッドブル首脳陣も彼を“次のフェルスタッペン後継者”として高く評価しており、2026年に向けて昇格の機運が高まっている。一方で、角田裕毅の去就はいまだ不透明で、ヘルムート・マルコの発言からもハジャーの昇格が決定的とみられている。

    レーシングブルズはこれまでマックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルを輩出してきた育成チームとして知られ、チームCEOのペーター・バイエルーも「来年までは手放してほしくない」と語るが、最終決定権はレッドブル側にある。

    レッドブルの決定は最終戦後へ 「僕は慣れてる」
    ハジャーはブラジルGPの木曜会見でも、レッドブル・グループの2026年ドライバー決定が最終戦後に持ち越されることについて冷静な姿勢を見せた。
    「僕は慣れてる。キャリアの中で、シーズンが終わる前に契約が発表されたことは一度もない。いつも最後の最後まで全力で走るだけ。レッドブルではそれが普通のことだよ」と語り、動じる様子を見せなかった。

    また、ルーキーシーズンを振り返り、「最初のレースが悲惨だったから、それを乗り越えてポイントを取れるようになったことが一番誇りに思える」と冷静に自己分析。さらに2026年の新レギュレーションについては、「今のマシンのままなら簡単だけど、新しい環境には誰もが苦労すると思う。でも今はF1という環境に慣れてきているから、1年前よりはずっと準備ができている」と語った。

    アイザック・ハジャー レッドブル F1

    ルーキー・オブ・ザ・イヤーの自覚
    イタリアGP時点で、ハジャーは予選で一度もQ1敗退がなかった唯一のドライバーとして注目を集めていた。直近のアメリカGPではクラッシュによりQ1落ちを喫したが、「まだ腹が立っている。だからこそ今はとてもハングリーだ。早くまたクルマに乗りたい」と闘志を燃やす。

    「今季のルーキーの中で自分が最も優れていると思うか」という質問に対しても、「そう思いたいけど、比較は難しいよ。キミ(アントネッリ)やガブリエル(ボルトレト)、オリー(ベアマン)とはクルマが違うからね。だから証拠はないけど、そう言いたい気持ちはある」と笑顔で答えた。

    ハジャー昇格は“既定路線”、残る課題は精神面の熟成
    ハジャーのコメントには、レッドブル昇格への確固たる意志と同時に、レーシングブルズへの深い愛情がにじむ。これはかつて角田裕毅がアルファタウリ時代に見せた忠誠心にも重なる姿だ。

    現在のルーキー勢の中で、ハジャーは間違いなくトップクラスの速さを示しており、特に予選での安定感が光る。一方で、オースティンでのクラッシュのように、限界を攻め過ぎる場面も残る。精神的な成熟こそが、彼を“次のレッドブル正ドライバー”へ押し上げる最後の要素となりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン「雨が降ってもブラジルはマクラーレンF1が有利」

    マックス・フェルスタッペン「雨が降ってもブラジルはマクラーレンF1が有利」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、サンパウロGPでの天候が味方するとは考えていない。今年のウェットコンディションでマクラーレン勢が圧倒的な強さを見せているからだ。

    昨年のブラジルGPでは雨に翻弄される展開の中で優勝し、4度目のワールドチャンピオンに王手をかけたフェルスタッペン。今週末も再び雨予報が出ており、同じ展開になればマクラーレン勢との差を詰めるチャンスとなる。しかし本人は、雨が味方するとは限らないと慎重な姿勢を見せている。

    「雨の中では常にリスクがある」とフェルスタッペンはF1公式チャンネルに語った。

    「うまくいくこともあれば、逆に裏目に出ることもある。今年はマクラーレンがウェットで本当に強い。特にインターミディエイトタイヤでのオーバーヒートのコントロールがうまいんだ。だから雨が降ったからといって、僕たちが自動的に勝てるわけじゃない」

    マクラーレンは今季、雨に見舞われた4戦すべてで勝利を収めている。メルボルンではフェルスタッペンが序盤にタイヤの消耗で後退し、ランド・ノリスが勝利。マイアミのスプリントでもノリスが雨のなかセーフティカーを味方につけて優勝し、フェルスタッペンはピットでの接触により遅れを取った。

    さらにシルバーストンでは、セーフティカーリスタートでフェルスタッペンがスピンし、マクラーレンが1-2フィニッシュ。スパ・フランコルシャン(ベルギーGP)でも雨の中でオスカー・ピアストリが優勝し、ノリスが2位。フェルスタッペンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ4位に終わっている。

    フェルスタッペンは現在、チャンピオンシップ首位との差を5戦で104ポイントから36ポイントに縮めている。残り4戦となったが、逆転は容易ではないと認めている。

    「最後までやれることはすべてやる」とフェルスタッペン。

    「36ポイント差はまだ大きいけど、ここ数戦はチームとしてとてもいい仕事ができていると思う。ただ、さらに差を詰めたいなら、これからは常にマクラーレン勢の前にいなきゃいけない。それはかなり大きなチャレンジになると思う」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 ブラジルグランプリ

    マクラーレンの「雨に強い」秘密とフェルスタッペンの課題
    今季のマクラーレンは、インターミディエイトやウェットタイヤの適正温度管理に優れ、低速域でもタイヤを素早く暖められる特性を持つ。対してレッドブルは、ドライでは優れたトラクションと効率的な空力を武器とする一方で、ウェット時の温度ウィンドウが狭く、特に冷却と発熱のバランスに苦戦している。

    ブラジルのインテルラゴスは標高が高く、気温変化が激しい。特に今週末はFIAが「レベル4(最重度)」の雨警報を発令しており、スプリントや予選が影響を受ける可能性が高い。
    フェルスタッペンが再びチャンピオン争いに食い込むには、単なる速さだけでなく、変化するコンディションへの適応力が鍵となりそうだ。

  • 角田裕毅 F1サンパウロGP会見「マシン理解度は85〜90%まで来ている」

    角田裕毅 F1サンパウロGP会見「マシン理解度は85〜90%まで来ている」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、2025年F1サンパウロGPを前にメディアの会見に臨み、メキシコGPで発生したピットストップのトラブルやフェルスタッペンとの差、そして今季マシンへの適応について語った。

    自身のパフォーマンス向上に手応えを感じつつも「まだ100%ではない」と慎重な姿勢を見せ、「今は目の前のレースに集中している」と語るなど、現状を冷静に見つめている。

    また、今季終盤に差し掛かる中でライバルとの接触や批判についても言及。「僕は何も間違っていない」と落ち着いた対応を見せ、精神的にも成熟した印象を残した。昨年好成績を収めたブラジルで再び雨の可能性が高まる中、角田裕毅は「今年のマシンがどう反応するか楽しみ」と語り、挑戦への意欲をのぞかせた。

    メキシコGPで12秒を要したピットストップについて、角田裕毅は原因を把握しているとした上でこう話した。

    「何が起きたのかは分かっています。こういうことは時々起きるものですし、僕たちにとっても新しいケースでした。今後同じことが起きないようにするための良い学びになったと思います。シーズンを通して本当に良いピットストップばかりでしたから、今回は残念でしたが、レースの一部として受け止めています」

    また、メキシコでマックス・フェルスタッペンとの差が非常に小さかったことについては、慎重な姿勢を崩さなかった。

    「まだ“見つけた”という感じではないです。もちろん自信は前よりも高まっていますが、まだレースごとに理解を深めている段階です。マックスは毎回信じられないほどのパフォーマンスを引き出していますし、彼の走り方やアプローチから学ぶことが本当に多いです。メキシコでは初めて予選も決勝も両方で近い位置にいけたので、それはいいサインだと思います。これを積み重ねていきたいです」

    週末の天候については、昨年に続き雨の可能性もある中、ブラジルでの好走を振り返りながらも冷静に分析した。

    「去年のブラジルではいい思い出があります。ただ、今年のマシンは新しいので、ここでどう反応するかを見極めることが大事です。特にスプリント予選とスプリント本戦では、最初のセッションからマシンの挙動を理解して、すぐにパフォーマンスを引き出せるようにしたいです。全力で臨みますし、去年のように良い結果を出せる自信はあります」

    ショートランの改善について問われると、角田裕毅は特別な取り組みはしていないと説明した。

    「特に新しいことはしていません。ブレーキングやターンイン、コーナーでのマシンの動きなど、すべてを最大化することを意識しています。それが自信につながりますし、経験を積むごとに自然と良くなっていくと思います。今週末だからといって特別なことをする予定はありませんが、スプリント週末なので、できるだけ早くマシンに慣れることが大事だと思っています」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    オリバー・ベアマンやエステバン・オコンからの批判について問われると、角田裕毅は笑みを浮かべて「正直、よく覚えていません」と答えた。

    「オコン選手? メキシコでレースした覚えがないです。彼が僕を抜こうとしていた場面はなかったと思います。どの動きを“危険”だと思ったのか分かりません」

    「オースティンの件も危険ではありませんでした。あれは彼が左に曲がっていて、僕も同じ方向に行っただけです。もちろんポジションを守っていましたけど、彼がスピンしたんです。彼の気持ちは理解しますが、僕は何も間違っていないと思っています」

    「それに、僕たちはトラックリミットを守らなければいけませんし、コーナーをカットすることもできません。オースティンではいいレースをしていたので残念でしたが、もう気にしていません」

    また、将来の去就が不透明な中で、フェルスタッペンのように2026年マシンの開発に関わっているかについて問われると、角田裕毅は首を振った。

    「僕はマックスほどではないです。僕は今シーズン(2025年)に完全に集中しています。マックスは来年の開発に多く関わっていますが、僕の状況は全く違います。今はパフォーマンスに全力を注いでいるので、来年の開発よりも、まず今のレースに集中しています」

    最後に、マシンへの理解度について問われると、角田裕毅は現状を率直に語った。

    「まだ100%ではないです。このマシンに乗り換えたとき、テストは2〜3日しかなくて、できることに限界がありました。シーズンが始まってからも、このマシンで走るのが初めてのサーキットが多かったので、慣れるのは簡単ではありませんでした。そこから自信を築くのは大変でしたが、今は85〜90%くらいまで来ていると思います。少しずつ上がってきているので、これからさらに伸ばしていきたいです」

  • 角田裕毅 レッドブルF1で正念場「パフォーマンスの最大化だけを考えている」

    角田裕毅 レッドブルF1で正念場「パフォーマンスの最大化だけを考えている」

    レッドブル・レーシングに昇格して以降、角田裕毅はキャリア最大級のプレッシャーの中でシーズン終盤を迎えている。残り4戦となった現在、2026年の去就は未定のままだ。

    今季途中にレッドブル本隊へ昇格した角田裕毅は、新チームと新マシンへの適応を強いられながらも安定したパフォーマンスを見せている。

    しかし、アイザック・ハジャーが2026年のレッドブル系契約をすでに確保したと報じられ、F2期待株アービッド・リンドブラッドのレーシングブルズ昇格の噂も浮上。状況は一気に緊迫している。

    現在、角田裕毅とリアム・ローソンが2026年に残された1つのシートを巡って争っていると広く見られている。

    角田裕毅「パフォーマンスを最大化すれば自然と結果はついてくる」
    そんな中でも角田裕毅は冷静だった。ブラジルGP開幕前のメディアデーでは、マックス・フェルスタッペンのタイトル争いを支援しつつ自身の将来も懸ける“二重のプレッシャー”について問われ、次のように答えた。

    「特にそういう意識はないです。僕はただ、パフォーマンスを最大化することだけを考えています。それができれば自然と両方につながると思います。自分のパフォーマンスを最大化できれば、自然と予選でも上位にいけるし、マックスにとってもレースの戦略面で助けになる。キャリアに関しても同じです」

    「僕が集中しなければならないのは、自分のパフォーマンス。すべてのセッションで最大限を引き出し、チームに良いフィードバックを与えて、週末を通してセットアップを改善できるようにすることです。だから、ただそれに集中しています」

    メキシコでの悔しさを糧にブラジルへ
    前戦メキシコGPでは「ポイントを取りこぼした」と悔しさを口にしたが、その経験を糧にブラジルへ向かう。

    「メキシコの前回のレースでは、すべてがうまくいっていれば確実にポイント圏内だったと思います。でも、それもモータースポーツの一部。そういうことも起きるものです。週末全体としては満足していますし、この流れを今週末のスプリントでもさらに続けたいです」

    「両方のレースでポイントを取れるようベストを尽くします。去年はここで良い思い出があるし、自信もあります」

    角田裕毅 F1 レッドブル

    フェルスタッペン隣の挑戦「プレッシャーは大きいけど学ぶことも多い」
    シーズン途中での昇格については「全く新しいマシンに飛び乗る自然なチャレンジ」と表現した角田裕毅。ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンの隣で走ることについても次のように語った。

    「ワールドチャンピオンの隣で走るというのは、グリッドで一番のドライバーの横で走るということです。もちろん、これまでと違う種類のプレッシャーを感じています。でも今はそれを楽しめていますし、彼から多くのことを学べています。とても良い経験です」

    分析:焦りを見せない「自信」と「成熟」
    中盤での昇格劇からまだ半年も経たないが、角田裕毅の発言からは焦りではなく、明確な自己理解と成熟が見て取れる。結果を追うのではなく、過程を信じて積み上げる──その姿勢はレッドブルが求める“冷静な戦略ドライバー”像にも重なる。

    ブラジルは昨年予選3番手を獲得した得意の舞台。再び力強い週末を見せることができれば、2026年シート争いでの主導権を取り戻すチャンスになるだろう。

  • F1王者フェルスタッペン「プレッシャーはない」ノリス&ピアストリに精神的優位

    F1王者フェルスタッペン「プレッシャーはない」ノリス&ピアストリに精神的優位

    F1世界選手権争いが終盤を迎える中、マックス・フェルスタッペンはブラジルGPに大きな精神的優位を持って臨む。昨年、豪雨に翻弄されたこのインテルラゴスで、17番グリッドから奇跡の優勝を飾った彼は、その勝利によって4連覇をほぼ確実なものにした。今年もまた天気予報では雨の可能性が高く、同じような展開が再現されるか注目が集まる。

    メキシコGPではRB21が完璧ではなかったものの、フェルスタッペンは3位を確保。チャンピオンシップリーダーのランド・ノリスとオスカー・ピアストリとの差を36ポイントまで縮めた。残り4戦(2スプリントを含む)で116点が獲得可能な状況において、彼は依然として王座奪還のチャンスを手にしている。

    「勝つことが最も重要」冷静な王者の視点
    「雨のレースは常にチャレンジングだし、このサーキットでは特にそうだ」とフェルスタッペンは語る。「去年のレースは間違いなくキャリアの中でもベストの一つだった。多くのプレッシャーの中で完璧に走らなければならなかったからね」

    ただし、「キャリア最高」とまでは言わなかった。

    「どれがベストレースかなんて決めるのは不可能だよ」と彼は続ける。「結局のところ大事なのは勝つこと。後方からでも先頭からでも、退屈なレースでも、勝てばいい。僕は毎週末、できる限り多くのポイントを稼ぐためにここにいるだけだ」

    メキシコでは完璧な週末ではなかったが、それでも表彰台を確保した。「他のサーキットでは僕たちが強くて、マクラーレンが取りこぼしたケースもあった」とフェルスタッペンは説明する。「マシンがサーキットに合うかどうかの違いもあるし、まだ僕たちはすべてのトラックでベストではない。ブラジルは全く違うレイアウトだし、どうなるか見てみよう」

    「今のF1では簡単じゃない」勝負の終盤戦
    フェルスタッペンは現時点で首位ノリスに36ポイント差、ピアストリに35ポイント差を追っている。

    「ここから先は毎週末もっと多くのポイントを稼がなければならない」と彼は語る。「もし2023年のようなシーズンなら、この状況からでも余裕で逆転できた。でも今季は全く違うんだ」

    「僕たちは週末を最適化し、完璧にまとめ上げる必要がある。それに加えて、どこかで少し運が必要かもしれない。でも全力を尽くす。それでタイトルを獲れれば最高だし、獲れなくても最悪3位だ。失うものはほとんどない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    マクラーレンの“二人の挑戦者”と一人の王者
    タイトル争いの心理戦も興味深い。フェルスタッペンにはレッドブルの圧倒的サポートがあるが、マクラーレンはノリスとピアストリという2人の挑戦者を抱えている。チームは両者を平等に扱おうとしているが、時に内部での緊張が生まれている。

    「僕はチームと長くやってきたから、お互いをよく知っているし、成功も重ねてきた」とフェルスタッペンは語る。「マクラーレンでは二人のドライバーの間に多少の分散や混乱があるかもしれない。でも僕にとっては、そんなことより速いマシンをくれるほうが大事だ。最速のマシンを渡してくれれば、それをできるだけ速く走らせるだけだ」

    「プレッシャーはない」チャンピオンの心の余裕
    「僕にはプレッシャーはない」とフェルスタッペンは断言する。「たとえタイトルを逃しても、今季の走りには本当に満足している。このパフォーマンスをもう一度再現するのは難しいだろう。シーズン序盤に100ポイント以上離されていたのに、今こうしてタイトル争いをしていること自体、チームの努力の証だよ」

    「チームは一度も諦めなかった。その粘り強さが強みなんだ」

    ブラジルで試される“王者の心”
    フェルスタッペンがこのまま逆転で5度目の王座を掴むか、それともマクラーレン勢が初タイトルを手にするか──。舞台は再び、ドラマの聖地インテルラゴス。雨と戦略、そして精神力が、2025年シーズンの結末を左右することになりそうだ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1の2026年マシン開発には「マックスほど関与してない」

    角田裕毅 レッドブルF1の2026年マシン開発には「マックスほど関与してない」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2026年に導入される新レギュレーションに向けたマシン開発について、「マックス(フェルスタッペン)ほど関与してない」と率直に語った。

    2026年マシンの開発が進む一方で、チームは来季以降のドライバー体制を今季終了後まで発表しない方針を取っており、角田は自らの将来よりも「今シーズンの結果」に集中しているという。

    レッドブルは2026年シーズンのドライバーラインナップ決定を今季終了後まで先送りする見通しだ。角田裕毅、アイザック・ハジャー、リアム・ローソンの3名はいずれも来季の去就が不透明で、残り4戦が重要なアピールの場となる。

    当初はF1サンパウロGP前にも発表される可能性があったが、メキシコシティでの情報筋によると「今季最終戦まで結論は出ない見込み」とされる。インテルラゴス到着時点で発表がないことからも、レッドブル首脳陣が慎重に情勢を見極めていることがわかる。

    角田裕毅「今はとにかく2025年に集中している」
    角田裕毅は、2026年型マシンの開発への関与について問われると、次のように語った。

    「マックス(フェルスタッペン)ほど関わってはいないと思う。今は2025年の現行シーズンに全力を注いでいて、それだけに集中している」

    「マックスは来年のマシン開発にも多く関わっていると思うけど、僕は今の状況がまったく違う。これからのレースで結果を出し続けることが最優先。今はこの週末のことだけに集中している」

    ハジャー「契約が最終戦後になるのは慣れている」
    ルーキーのアイザック・ハジャーは、レッドブル昇格の有力候補とされているが、発表が遅れることには動じていない。

    「正直、慣れていることなんだ。これまでのキャリアでも、シーズンが終わる前に契約が発表されたことは一度もない。だから、最後の一周まで全力を尽くすのが自分のやり方だし、それがレッドブルのやり方でもある」

    ローソン「未来より今の結果に集中している」
    リアム・ローソンも、2026年について具体的な話し合いはまだないと明かす。

    「メキシコ以降も少し話はあったけど、主に今のレースに集中している。将来の話はあまりしていないと思う」

    「僕たち全員に共通して言われているのは、まずは結果を出すこと。それが来年を決める一番の要素になる。今はそれ以上でもそれ以下でもない」

    角田裕毅 レッドブル F1

    2026年体制の行方と3人の命運
    情報筋によれば、ハジャーがレッドブルF1昇格の最有力候補。一方で、その場合は角田裕毅かローソンのどちらかがレーシングブルズに残留し、F2で注目を集めるアービッド・リンドブラッドと組む可能性がある。

    来季のF1グリッドで未確定のシートは、レッドブル系以外ではアルピーヌの1枠のみ。フランコ・コラピントの残留が有力とされており、3人の運命は実質的にレッドブル内部の評価次第となる。

    残り4戦が最終査定に
    角田裕毅はここ数戦で調子を取り戻しているが、ハジャーのルーキーとしての勢い、そしてローソンの安定感も高く評価されており、判断は容易ではない。

    レッドブルは2026年からフォードとの新パワーユニット時代に突入する。ドライバー選定には単なる成績だけでなく、技術開発への適応力や将来性、ブランド戦略までが考慮される見込みだ。

    サンパウロから始まる残り4戦──ラスベガス、カタール、アブダビ──が、3人の命運を決める“真の査定期間”となる。

  • リアム・ローソン レッドブルF1降格を回顧「角田裕毅と僕は比較できない」

    リアム・ローソン レッドブルF1降格を回顧「角田裕毅と僕は比較できない」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2025年シーズン序盤でレッドブルF1から降格という厳しい経験を経た。だが彼は「角田裕毅とは比較できない」と語り、自身の立場を冷静に見つめている。

    ローソンは今季、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルF1で開幕を迎えたが、わずか2戦で降格。オーストラリアGPでは予選18番手、決勝ではクラッシュ。続く中国GPでも最下位予選から12位完走にとどまり、ホーナー代表が2戦目で交代を決断した。

    ヘルムート・マルコは開幕戦の段階で交代を主張していたが、最終的にその判断が現実となった。

    その後、角田裕毅が後任としてレッドブルに復帰したものの、成績は思うように上がらず、18戦で25ポイントにとどまっている。バクーでの6位入賞が唯一の好結果であり、予選Q3進出も安定していない。

    ローソンはニュージーランドのラジオ番組「Mike Hosking Breakfast」でこう語った。

    「僕は角田と自分を比較することはできない。2レースしか与えられなかったからね。適応するための時間がまったくなかったんだ」

    レッドブルでの短い機会を終えた今、ローソンはレーシングブルズで再起を図っている。直近ではメキシコGPでトップ10圏内に迫る走りを見せており、来季の去就をめぐって再び注目を集めている。

    リアム・ローソン 角田裕毅 レッドブル F1

    ローソンが語る「比較」の意味
    ローソンの発言は、単なる自己弁護ではなく、チームの現実を映している。RB21はシーズン序盤で特に扱いが難しく、レースごとにセットアップが変わる特性があった。わずか2戦のチャンスでは、ドライバーが真のパフォーマンスを示すことは難しい。

    一方、角田裕毅はその後も苦戦を続けており、マシンのポテンシャルを引き出せていない点で共通している。レッドブルのセカンドシートが持つ「結果を出せなければ即交代」というプレッシャーの大きさを、ローソンのコメントは象徴している。

    レーシングブルズでの再評価と今後
    現在ローソンはレーシングブルズで安定した成績を残し、角田裕毅やアイザック・ハジャーとともに2026年のレッドブル昇格候補として名を連ねている。
    メキース代表も彼の冷静なアプローチを高く評価しており、「2025年後半は彼にとって再び証明の場」と位置づけている。

    ブラジルGPを前に、ローソンのコメントは自身の経験とチーム内状況を踏まえたリアリズムに満ちている。短期間で結果を求められる環境において、若手ドライバーがどのように再起を図るのか──ローソンの挑戦はまだ続く。

  • 角田裕毅 レッドブルF1は「後任にローソンを据えるべき」と識者が提言

    角田裕毅 レッドブルF1は「後任にローソンを据えるべき」と識者が提言

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、今季ここまで18戦で25ポイントを獲得しており、復帰初年度ながら苦戦を強いられている。一方で、レーシングブルズに降格したリアム・ローソンは同期間に30ポイントを記録し、安定した成績を残している。さらにルーキーのアイザック・ハジャーは39ポイントと速さを見せ、第15戦オランダGPで初表彰台を飾ったものの、その後は失速気味だ。

    こうした状況のなか、元F1デザイナーのゲイリー・アンダーソンは「角田裕毅の後任としてハジャーを昇格させるべきではない」と主張し、「レッドブルはローソンに再びチャンスを与えるべきだ」と語っている。アンダーソンはハジャーのポテンシャルを認めつつも、「まだフェルスタッペンのチームメイトを務める段階にはない」とし、急速な昇格のリスクを警告した。

    「ハジャーは純粋なスピードを見せているが、レッドブルで戦うためのステップアップは簡単ではない。チームメイトが常に完璧な週末を過ごすフェルスタッペンである以上、比較され続ける厳しさがある。彼がその準備ができているとは思えない」

    「もう1年レーシングブルズで走り、ミスを減らす経験を積むことは彼にとってプラスだ。だからこそ、僕はローソンにもう一度チャンスを与えるべきだと思う。彼は2025年序盤、チームが混乱していた中で信頼を失う厳しい経験をしたが、そのプレッシャーを知っている。それは再挑戦に活かせるだろう」とアンダーソンは『The Race』に語った。

    ローソンはレッドブル復帰よりもシート維持が焦点に
    ただし現実的には、リアム・ローソンが争っているのはレッドブルのシートではなく、レーシングブルズ内での残留枠だ。チームは2026年にアイザック・ハジャーをレッドブルへ昇格させ、その後任としてF2で躍進中のアービッド・リンドブラッドを起用する構想を持つとされている。

    つまり、レーシングブルズの残る1席をめぐって、リアム・ローソンと角田裕毅の直接対決が進行中だ。敗れた側はグリッドを離れる可能性が高い。

    さらにマーティン・ブランドルも同様に、「ハジャーはまだレッドブルに昇格すべき段階ではない」との見解を示しており、ハジャーの実力を評価しつつも経験不足を指摘している。

    レッドブルのヘルムート・マルコは当初、2025年メキシコGP後に2026年のドライバーラインナップを発表するとしていたが、チーム代表ローラン・メキースとともに「決定はアブダビGPまで延期する」と明らかにした。ハジャー昇格の流れは続くものの、リアム・ローソン、角田裕毅の両者にとっても最後までチャンスが残る状況だ。

    角田裕毅 リアム・ローソン アイザック・ハジャー

    ゲイリー・アンダーソンの主張は「熟成優先」
    ゲイリー・アンダーソンの提言は単なる評価論にとどまらず、レッドブル体制全体のリスクマネジメントにも通じる。アイザック・ハジャーを急いで昇格させるよりも、リアム・ローソンを再起用して安定した経験値を持つドライバーを配置する方が、2026年の大規模レギュレーション変更期においては理にかなっているというわけだ。

    「F1 OVERSTEER」の分析としても、これは“即戦力よりも継続性”を重視する現実的な見方であり、角田裕毅、リアム・ローソン、アイザック・ハジャーのいずれにとってもアブダビでの最終判断が運命を分けることになる。

  • 角田裕毅とローソンのレッドブルF1残留争い:ミンツラフCEOが介入との報道

    角田裕毅とローソンのレッドブルF1残留争い:ミンツラフCEOが介入との報道

    レッドブルのスポーツ部門責任者であるオリバー・ミンツラフが、角田裕毅のF1残留問題に関与する可能性が浮上している。角田裕毅とリアム・ローソンの2人は、2026年のF1シーズンに向けたレッドブル系最後の1席を争っており、現在その決定が先延ばしになっているという。

    F1Nationポッドキャストに出演したジャーナリストのエリック・ファン・ハーレンによると、当初メキシコGP後に決定するとされていた来季のドライバーラインナップは、現在「11月末から12月初旬」にずれ込む見通しだという。

    これは、レッドブル内の承認プロセスが複雑化しているためで、チーム代表のローラン・メキース、上級顧問のヘルムート・マルコに加え、最終的にはミンツラフの承認が必要とされている。

    「チームの上級顧問であるヘルムート・マルコは何週間も前から『決定はメキシコ後になる』と言っていた」とファン・ハーレンは説明した。

    「しかしメキシコでは『カタールかアブダビ、あるいは11月末から12月初め』と話していた。4人のドライバー構成を確定したいということだ。フェルスタッペンは確定しているが、残り3人を巡って議論が続いている」

    「マルコはハジャーをレッドブルに、アービッド・リンドブラッドをレーシングブルズにと考えているが、決定権を握るのは彼だけではない。メキース、そしてレッドブルのスポーツ部門を統括するオリバー・ミンツラフの判断も関わってくる」

    現在、アイザック・ハジャーのレッドブル昇格とリンドブラッドのレーシングブルズ加入が既定路線と見られており、残る1枠を巡って角田裕毅とローソンが競っている。今季、角田裕毅は第3戦からレッドブルに昇格したが、期待された結果を残せていない。一方で、開幕2戦でシートを失ったローソンは、その後の成績で角田裕毅を上回っている。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅の支えとなるか、ホンダの影響力
    ホンダは2026年からアストンマーティンのワークスパートナーとなるが、個人スポンサーとして角田裕毅を支援し続ける可能性がある。レッドブルがこの支援を収益面で重視すれば、ミンツラフにとっても「魅力的な選択肢」となり得る。

    ただし、チームとしては今季のタイトル争いとコンストラクターズ2位の確保を最優先しており、角田裕毅に「来季のシート喪失」を早期に伝えることでモチベーション低下を招くことを懸念している。そのため発表がギリギリまで引き延ばされているという。

    ハジャーはポストシーズンテストでレッドブルのマシンをドライブする意向を示しており、そのためには12月8日までに正式発表が必要とされる。つまり、角田裕毅とローソンには今週末のサンパウロGP、そして11月23日のラスベガスGPという「あと2戦」で運命を左右するチャンスが残されている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • 角田裕毅 レッドブルF1で孤立? サンパウロ空港“ひとり到着”動画が波紋

    角田裕毅 レッドブルF1で孤立? サンパウロ空港“ひとり到着”動画が波紋

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)がブラジル・サンパウロのグアルーリョス国際空港に一人で到着する様子が撮影され、SNS上で拡散された。

    動画では、角田裕毅が迎えのスタッフがいない状態で到着口を歩き、電話をかける姿が確認されている。この“孤立到着”映像は瞬く間に拡散され、ファンの間で「角田裕毅の扱い」に対する疑問と、将来への不安を呼んでいる。

    2025年シーズン終盤を迎え、角田裕毅のレッドブル残留をめぐる噂が再燃する中で起きた今回の出来事。チーム側からの公式コメントはまだ発表されていないが、象徴的なタイミングとして注目を集めている。

    サンパウロ空港で“誰もいない到着” ファン動画が拡散
    角田裕毅は火曜日の朝、ブラジルGP参戦のためにグアルーリョス国際空港に到着した。しかし、チーム関係者の姿はなく、角田裕毅がスーツケースを引きながら一人で到着エリアを歩く様子が、ファンのマテウス・ウルセジーノ氏によって撮影された。動画では、角田裕毅が少し戸惑いながら周囲を見回し、携帯電話で誰かに連絡を取る姿が映っている。

    この映像はすぐにSNS上で拡散され、数時間のうちに数十万回再生を突破。「なぜレッドブルのスタッフがいないのか」「セキュリティ面は大丈夫なのか」といった声が相次ぎ、ファンの間ではチームの対応に批判が集まった。

    「また一人にされた」 ファンの不満と同情
    SNSでは、「角田裕毅がまた一人で取り残されてる」「これが彼の現状を象徴している」といったコメントが並び、レッドブル内での扱いに対する不満や憤りの声が多く見られた。

    実際、角田裕毅はシーズン序盤のアメリカGPでも入国手続きの問題で一時的に足止めされるなど、トラブル続きのシーズンを過ごしている。今回の映像は、その“孤立感”を印象づける出来事として大きな話題となった。

    レッドブルでの将来に暗雲?
    この出来事が注目を集めるのは、角田裕毅のレッドブル残留をめぐる議論が続いている最中であることも大きい。アイザック・ハジャーやリアム・ローソンといった若手が台頭する中、チーム内の序列は明らかに厳しさを増している。

    メディアやファンの間では、「この“迎え無し”は象徴的なメッセージなのではないか」という声すら上がっており、角田裕毅の置かれた立場がより鮮明になったという見方もある。


    角田裕毅は沈黙 「今はレースに集中するのみ」
    現在のところ、角田裕毅本人もレッドブルも今回の件についてコメントを出していない。角田裕毅はこれまでにもプレッシャーや批判の中で冷静に対応してきたが、今回の件は精神的にも少なからず影響を与えた可能性がある。

    ブラジルGPは角田裕毅にとって、今季の評価を決定づける重要な一戦となる。SNS上では「彼を応援している」「あんな扱いを受けても戦う姿が好きだ」といった励ましの声も多く寄せられている。

    チームとの距離感と報道の温度差
    今回の空港での出来事は、角田裕毅とレッドブル・レーシングの関係性を象徴的に映し出したとして注目を集めている。とはいえ、現時点で確認されているのは「チーム関係者がその場にいなかった」という事実のみであり、レッドブル側の意図や対応については公式コメントが出ていない。

    複数の海外メディア(Athlon Sports、GPblog、Sportskeedaなど)がこの動画を報じており、ファンの間では角田裕毅の現状や来季の去就に対する議論が活発化している。一方で、空港での映像が単なるスケジュール上のタイミングの問題だった可能性も否定できず、断定的な見方は避けるべきだ。

    角田裕毅は今シーズン、困難な状況でも常に冷静に行動し、プロフェッショナルな姿勢を保ってきた。今回の件もまた、彼がいかに逆境を受け止め、結果で示していくかを問う場面となるだろう。ブラジルGPでの走りが、チーム内外の評価を左右する重要な一戦となる。