カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1、マクラーレンの“開発犠牲説”を一蹴「2021年と同じ話」とマルコ

    レッドブルF1、マクラーレンの“開発犠牲説”を一蹴「2021年と同じ話」とマルコ

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表が「レッドブルのシーズン終盤のアップデートは、2026年レギュレーションに向けた開発を犠牲にしている」と示唆したことに対し、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問がこれを完全に否定した。

    マクラーレンはメキシコGP後、残りのグランプリで新パーツを投入しない方針を明らかにしており、コンストラクターズチャンピオンの座を確保した現段階で、2026年新規則へのリソース移行を優先する戦略を取っている。一方、レッドブルはRB21に複数の改良を加え、マックス・フェルスタッペンが再びタイトル争いに加わる原動力となっている。

    ステラ代表は、「彼らは2026年に関して何か別の課題を抱えているのかもしれない」と述べ、レッドブルが現行マシンに注力する姿勢を皮肉交じりに分析していた。

    しかしマルコは『Autosport』のインタビューでこう反論した。

    「まったく同じ話を2021年にも聞いたよ。当時もトト(ヴォルフ/メルセデス代表)は『レッドブルは2022年の新レギュレーションに間に合わないだろう』と心配していた」と語り、過去を引き合いに出した。

    「我々の哲学の一部は、常にルールが変わるたびに、できる限り長く競争力を維持するための作業を続けることなんだ。これはこれまで3回のレギュレーション変更でも同じだった。だから、彼ら(マクラーレン)が心配することがないなら、それでいいさ」と続けた。

    2021年当時、レッドブルは最後まで開発を続けながらも、翌2022年の新時代で17勝を挙げて両タイトルを獲得しており、その成功体験が今回も方針を裏付けている。

    レッドブル・レーシング

    レッドブルの一貫した開発哲学
    レッドブルは、ルール変更期でも「最後まで現行マシンを追い込む」姿勢を崩さないことで知られる。2022年・2026年といった大転換期でも、短期的な勝利と長期的な競争力を両立する自信を持っている。マルコの発言は、その哲学が単なる勝負勘ではなく、過去の成功実績に裏打ちされたものだということを示唆している。

    対照的なマクラーレンのアプローチ
    一方、マクラーレンは2026年規則への準備を優先する保守的な姿勢を取っている。すでに「現行車の開発は成熟点に達した」とするステラ代表の言葉通り、長期的な技術投資にシフトしており、短期的なレース結果よりも中期的なプロジェクト成果を重視している。

    2026年への布石と心理戦
    今回のやり取りは、単なる技術論を超えた“心理戦”でもある。マクラーレンはレッドブルの動きを「焦り」と見る一方で、レッドブルはそれを「勝者の余裕」として笑い飛ばしている。2026年のレギュレーション大変革を前に、両陣営の開発哲学の違いが、来季以降の勢力図を左右する鍵になりそうだ。

  • 角田裕毅 ポイント圏外でもレッドブルF1が「良い週末」評価に識者が苦言

    角田裕毅 ポイント圏外でもレッドブルF1が「良い週末」評価に識者が苦言

    レッドブルF1がメキシコGPで11位に終わった角田裕毅について「ここ最近で最高の週末だった」と称賛したことに、識者から疑問の声が上がっている。1997年のF1ワールドチャンピオンでSky F1の解説者を務めるジャック・ビルヌーブは、「彼はチームに何ももたらしていない」と辛辣に指摘した。

    ビルヌーブは、チーム代表ローラン・メキースが角田裕毅の走りを前向きに評価した点について「過保護すぎる」と批判。

    ポイントを逃したにもかかわらず「良い週末」と評するのは不当だとし、フェルスタッペンとのペース差やチームへの貢献度の低さを問題視した。

    ビルヌーブ「彼はチームに何も貢献していない」
    ジャック・ビルヌーブはSky F1ポッドキャストで次のように語った。

    「チームが“いい週末だった”なんて言うのが理解できない。以前の週末よりはマシだったのかもしれないが、果たして“良い”と言えるのか?チームメイトからは依然として遠く離れている」

    「彼はペースでも、チームへのポイント貢献でも、マックスのタイトル争いの支援でも、何一つチームにもたらしていない。経験も豊富だし、すでに彼のベストは見た。今は下降線にある」

    「彼をなぜか過剰に保護しているように見える。“良い週末だった”なんて言えない。せいぜい“悪くはなかった週末”だっただけだ」

    角田裕毅の去就は不透明、後任はハジャーとリンドブラッドが有力
    角田裕毅は2025年シーズン開幕2戦後にリアム・ローソンに代わってレッドブルのシートを得たが、18戦中6戦でしかポイントを獲得しておらず、フェルスタッペンに予選で一度も勝てていない。夏休み以降6戦中3戦で入賞したが、メキシコGPでは予選・決勝ともに11位に終わった。

    レッドブルは2026年のドライバーラインナップ決定を延期しており、その理由の一つとしてメキースは「角田裕毅の改善」を挙げている。しかし、ホンダとの提携終了を控えるチームは来季末での角田裕毅離脱が濃厚とみられている。

    後任候補としては、今季デビューイヤーで印象的な走りを見せたアイザック・ハジャーが最有力。レーシングブルズではアービッド・リンドブラッドの昇格も確実視されており、この場合、角田裕毅とローソンが来季のレーシングブルズ残留を争う形となる。

    PlanetF1.comによると、現状ではローソンがシートを失う可能性が高いとされている。

    アストンマーティンの“救いの手”も消滅
    角田裕毅は、アストンマーティンがホンダとの技術提携を開始する2026年に向けてリザーブドライバー就任が噂されていたが、先週チームはF2ドライバーのジャック・クロフォードを来季のサードドライバーに正式起用。角田裕毅にとって貴重な選択肢がまた一つ消えた形だ。

    一方アルピーヌは2026年のレースシートをフランコ・コラピントとポール・アロンの間で検討中であり、角田裕毅がF1に残留できる可能性はレッドブル系に限られている。

    ビルヌーブの批判の裏にある“評価の乖離”
    ジャック・ビルヌーブの発言は辛辣だが、これは角田裕毅に限らず、彼が若手ドライバーにしばしば向ける「厳しめの評価」の一環でもある。ローラン・メキースはあくまで「改善の兆し」を認めたに過ぎず、“過保護”と断じるのはやや極端だ。

    しかし、チームがフェルスタッペンのタイトル争いを支援する体制を重視しているのは確かであり、角田裕毅の役割が見直されているのも事実。残り数戦で結果を示せなければ、2026年のグリッドから外れる可能性が現実味を帯びている。

  • マックス・フェルスタッペン 元F1チーム代表が予想「ブラジルで流れ変える」

    マックス・フェルスタッペン 元F1チーム代表が予想「ブラジルで流れ変える」

    元F1チーム代表のオトマー・サフナウアーは、今週末のF1ブラジルGPを前に「ドライバーズタイトル争いはまだ何が起きてもおかしくない」と語り、マックス・フェルスタッペンがこのラウンドで優位に立つと予想した。

    シーズン残り4戦となった今、舞台はフェルスタッペンが過去3度勝利しているサンパウロへ移る。現在フェルスタッペンはランキング首位のランド・ノリスから34ポイント差の3位。メキシコGPで完勝したノリスが、チームメイトのオスカー・ピアストリを抜いて今季初めて首位に立っている。

    サフナウアーは、勢いのあるマクラーレン勢について「ポイント差はほぼ拮抗しており、最後までどちらに転ぶか分からない」としたうえで、次のように語った。

    「この戦いはまだ変わる可能性がある。最終的に勝つのは“ミスを最も少なくし”、リタイア(故障やクラッシュ)を避けたドライバーだと思う」

    「ノリスとピアストリの競争力は非常に拮抗している。シーズン終盤で1ポイント差というのは驚くほど接近している」

    フェルスタッペンが再び主導権を握る可能性
    メキシコGP前までフェルスタッペンは4戦中3勝と好調で、一時は104ポイントあった差を大きく縮めていた。サフナウアーは、スプリントフォーマットでポイントが多く得られるブラジルGPで、フェルスタッペンが再び流れを掴むと見ている。

    「ブラジルがひとつの分岐点になると思う。マックスはブラジルが得意だからね。彼が勝つ姿が目に浮かぶよ」とサフナウアーは語る。

    「もしそうなればポイント差はさらに縮まる。タイトル争いはまさに“オール・トゥ・プレイ・フォー(全開の勝負)”だ。マックスはリスクを恐れず、そしてそのリスクを制御できる技術を持っている。だから最後まで楽しみな戦いになるはずだ」

    フェルスタッペンの“リスクを恐れぬ姿勢”を称賛
    メキシコGPではオープニングラップでタイヤをロックさせてターン1を滑走し、最終的に3位でフィニッシュしたフェルスタッペン。これについて問われたサフナウアーは、彼のアグレッシブな姿勢を高く評価した。

    「それがマックスなんだ。そういうリスクを取る姿勢は称賛に値する。彼は本当に素晴らしいレーシングドライバーだし、今の彼は失うものが少ない立場にある」

    フェルスタッペンがブラジルで再び勢いを取り戻せば、ノリスとピアストリのマクラーレン勢に対して大きなプレッシャーをかけることになる。2025年シーズンのタイトル争いは、残り4戦でさらに緊張感を増していきそうだ。

  • 角田裕毅 ハロウィン仮装でレッドブルF1のシートを争うローソンをパロディ

    角田裕毅 ハロウィン仮装でレッドブルF1のシートを争うローソンをパロディ

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)が披露したハロウィン衣装が話題を呼んでいる。その仮装の題材は、なんと自身の最大のライバルとも言えるレーシングブルズのドライバー、リアム・ローソンを模したものだった。

    記事によると、角田裕毅はオースティンGPの週末にスカイスポーツ中継で披露された“カウボーイ姿のローソン”を完全再現。ギターを抱えた軽妙な雰囲気まで再現するという「恐怖対象のデフォルメ版」的なセンスを発揮した。

    メディアはこれを「自分の最大の恐怖を“牙を抜いた形”で仮装する、最高のパワームーブ」と評している。

    ローソン本人が披露したカウボーイ姿は、今年のF1界で密かな話題となっていたが、角田はその“コピー版”として登場し、場の空気を一気に和ませたという。記事は「パーティーでギターを持つ人物にはどこか不安を覚えるものだが、角田の装いはむしろ無害で愛嬌があった」とも評している。

    SNS上では「センス抜群」「皮肉が効いてる」「これは2025年F1ハロウィン大賞」といった声も上がり、ファンの間でも大きな反響を呼んでいる。

    リアム・ローソン角田裕毅

    F1界に広がる“ハロウィンカルチャー”
    F1ではここ数年、ハロウィンやGP開催地ごとの特別イベントでドライバーたちが仮装を披露する光景が定番化しつつある。角田のほかにも、ランド・ノリスやオスカー・ピアストリなどがSNS上で独自の衣装を公開しており、ファンとの距離を縮める貴重な場となっている。

    今後、他のF1ドライバーの仮装も順次公開される予定で、「今年のベスト・ハロウィン・ドライバー」は誰かという話題でコミュニティは盛り上がりを見せている。

  • 角田裕毅 レッドブルF1去就不透明でも「モチベーションは常に高い」

    角田裕毅 レッドブルF1去就不透明でも「モチベーションは常に高い」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、F1メキシコGPでの厳しい戦いを経ても高いモチベーションを維持していると語った。将来の去就が不透明な中でも集中力を切らさず、「後半戦は正しい方向に進んでいる」と手応えを示した。

    来季2026年のレッドブルF1ドライバー体制を巡っては、アイザック・ハジャーの昇格説が浮上しているが、角田裕毅は「自分にできることを最大化する」と冷静にコメント。

    ローラン・メキース代表も「決断を急ぐつもりはない」と述べ、今後のレースでの走りが去就を左右することになりそうだ。

    角田裕毅「常にモチベーションは高い。後半戦は良い方向に向かっている」
    F1メキシコGPで11位に終わった角田裕毅は、将来の不透明さに関係なくモチベーションを保っていると強調した。Sportskeedaを含むメディアの取材に対し、角田裕毅は「集中力も決意も揺らいでいない」と語った。

    レース後、今季で最も良いスタートを切ったと評価される中、意識を変えたのかと問われると角田裕毅は短く答えた。

    「いや、別に。自分を奮い立たせているだけです」

    また、残りのレースで結果が出ていない状況でもモチベーションを保てているか尋ねられると、角田裕毅は次のように答えた。

    「僕はいつもモチベーションがあります。特にシーズン後半はね。少なくとも良い走りを見せられるようになっていると思います。今日も、うまくいけばチームにいい結果を持ち帰れたと思います。だから方向性としては正しいと思いますし、当然まだやる気はあります」

    角田裕毅はここ数戦で安定したパフォーマンスを続けており、特にレースペースではマックス・フェルスタッペンとの差を縮めつつある。

    「僕は自分にできることをやり続ける」と語り、シーズン終盤に向けて前向きな姿勢を崩していない。

    「結果はチーム次第。自分はすべてを最大化できた」
    角田裕毅は、レッドブルが2026年のドライバーラインナップをいつ決定するのか、まだ知らされていないと明かした。

    メキシコGP後に記者団の質問を受けた際、角田裕毅はこう答えた。

    「分からないですね。みんなも知らないと思いますし、僕も知りません。メキシコで決まると言われていましたけど、実際どうなるかは分かりません。でも今日は、自分がコントロールできることはすべて最大化できたと思っています。ペースも、スタートも。ポイントは簡単じゃなかったけど、やれることは全部やりました。あとは彼ら(チーム次第)ですね。僕は自分にできることを続けていくだけです」

    メキシコGPでは、フェルスタッペンに次ぐチーム内2番手のレースペースを見せたが、タイヤ戦略やピットストップタイミングによりポイント圏を逃した。

    それでも角田裕毅は「今日の走りはチームが評価してくれるはず」と語り、冷静に自らの成果を受け止めた。

    角田裕毅 レッドブル F1

    ローラン・メキース代表「決断を急ぐつもりはない」
    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、メキシコでの取材に対し「2026年のドライバー決定をすぐに下す予定はない」と明言した。

    「我々はシーズン終了まで、それぞれのドライバーに十分な時間を与えるつもりだ」と語り、角田裕毅やアイザック・ハジャーに最後までアピールの機会を与える方針を示した。

    メキースの発言は、チーム内の判断がまだ流動的であることを示唆しており、角田裕毅にとって残り3戦は重要な試金石となる。

    フェルスタッペンの隣で走る“セカンドシート”の座をめぐる争いは、依然として続いている。

    角田裕毅が示した「精神的な安定」と「方向性の確信」
    今回のメキシコGP後の発言からは、角田裕毅が焦りを見せず、精神的に安定した状態でシーズンを戦っていることがうかがえる。

    「モチベーションは常に高い」という言葉は、単なる自己防衛ではなく、結果に一喜一憂しない成熟した姿勢を物語っている。

    レースペースではフェルスタッペンに迫り、予選・決勝ともにチームが求める基準に近づいている。

    この安定感が評価されれば、レッドブル上層部の判断にも影響を与える可能性がある。

    一方、ローラン・メキース代表の発言は「即決しない=最後まで競わせる」意図の表れでもある。

    角田裕毅にとって残り3戦は、速さだけでなく冷静さと安定感を示す勝負の場となる。

    “結果より中身”を問われる終盤戦で、彼が再び評価を引き上げることができるかに注目が集まる。

  • フェルスタッペンの理想チームメイトはボルトレト?シュタイナーがF1最強構想

    フェルスタッペンの理想チームメイトはボルトレト?シュタイナーがF1最強構想

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーが、理想のドライバーラインアップとしてマックス・フェルスタッペンとガブリエル・ボルトレトのコンビを挙げた。レッドブルが2026年のドライバー決定を保留しているなか、思わぬ“夢のチーム構想”が話題となっている。

    フェルスタッペンはレッドブルで10年目を迎えており、契約は2028年まで残る。これまで6人のチームメイトと組んできたが、来季は角田裕毅の去就が不透明なため、7人目の相棒が誰になるか注目されている。

    現時点ではアイザック・ハジャーが有力候補と見られているが、シュタイナーの選択は異なっていた。

    「僕が選ぶなら、まずマックス・フェルスタッペンは間違いなく起用する」とシュタイナーはLottoLandの取材で語った。

    「以前はオスカー・ピアストリを選ぶと言っていたけど、今は新人のひとり、ガブリエル・ボルトレトを選ぶね。マックスとガブリエル、この2人だ」

    さらに自身が理想とするチーム体制についても語り、メルセデスやアストンマーティンの要素を取り入れると明かした。

    「チームのインフラや組織面で最も優れているのはメルセデスだと思う。あの体制はとても気に入っている」

    「マシンデザイナーはエイドリアン・ニューウェイを採用するね。彼には優れたチームを周りに揃える必要があるけど、それは後から見つけられるだろう。そうすればかなり成功するチームになると思う。そしてもちろん、チーム代表は僕だ!」

    シュタイナーは2024年シーズン前にハースを離れ、現在はMotoGPのレッドブルKTM Tech3チームの買収コンソーシアムを率いるなど、新たな分野に挑戦している。

    「今はチーム運営をしていないけど、とても満足している。もうすでにそれを経験したからね」と語り、すぐにF1復帰する意志はないことを強調した。

    「もし新しいプロジェクトがあれば興味はあるが、ただチーム代表の仕事をするためにF1に戻るつもりはない。今のように半分のレースに行くくらいがちょうどいいんだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

    シュタイナーの“理想チーム”が示すF1の世代交代
    シュタイナーが選んだボルトレトは、現在ザウバーのルーキーで、フェルナンド・アロンソのマネジメント会社「A14」に所属する次世代の注目株だ。経験豊富なフェルスタッペンと若手のボルトレトという組み合わせは、速さと将来性を兼ね備えた理想形といえる。

    また、デザイナーにエイドリアン・ニューウェイ、組織にメルセデスの構造を採用するという発言からは、シュタイナーの現実的かつ戦略的な視点もうかがえる。
    レッドブルが2026年に誰を選ぶかは依然不明だが、シュタイナーの“夢のラインアップ”は、F1の次世代構図を象徴する興味深い示唆となった。

  • 角田裕毅の「2026年マシンはロケット」発言をレッドブルF1幹部が否定

    角田裕毅の「2026年マシンはロケット」発言をレッドブルF1幹部が否定

    レッドブル・レーシングのチーフセキュリティオフィサーであるマーク・ヘイゼルトンが、角田裕毅が元レッドブル・メカニックのカラム・ニコラスに語った「2026年型マシンはロケットだ」という発言について言及し、その評価をやんわりと否定した。

    2026年のF1新レギュレーション施行まで残りわずかとなり、各チームの新世代パワーユニット開発が最終段階に入っている。

    メルセデスが開発競争をリードしているとカルロス・サインツが語る一方で、現時点では確たる比較材料がなく、勢力図は依然として不透明だ。

    角田裕毅が語った「ロケット発言」にレッドブル幹部が反応
    レッドブルは今回、自社施設ミルトンキーンズで初めてパワーユニットを完全内製化しており、レッドブル・パワートレインズとフォードの共同開発体制で進行している。
    その過程で、カラム・ニコラスがホストを務める1PasswordのYouTubeシリーズ『Securing The Win』エピソード2「Mark Hazelton」内で、角田裕毅が「来年のマシンは絶対にロケットだ」と語ったことが紹介された。

    この発言を受け、同番組に出演したヘイゼルトンは笑みを浮かべつつ次のように語った。

    「噂というのは良い面も悪い面もある。まあ、エンタメとしては面白いけれど、ソーシャルメディアの時代では多くのことが誇張されている」

    ニコラスが「じゃあ、裕毅の“来年はロケットシップだ”という言葉を信じてはいけないってこと?」と問いかけると、ヘイゼルトンは眉を上げて反応し、「もちろん我々は勝つつもりで開発しているが、『ロケットシップ』とは言いたくないね。目標は高く設定しているが、それが現実的な範囲であることが重要だ」と慎重に答えた。

    レッドブル2026年の見通しと懸念
    2026年は、レッドブルが初めて「完全なワークスチーム」として挑むシーズンとなる。これにより、開幕から即座に競争力を発揮できるかどうかに懸念の声も上がっている。

    複数の情報筋によれば、レッドブルの初代自社製エンジンは実走初期段階でライバルに対して約0.2秒の遅れを取る可能性があるという。さらに、チームが依然として2025年型マシンのアップグレード開発を続けていることもあり、「2026年車の仕上がりが遅れるのでは」と懸念する声もある。

    この状況は、マックス・フェルスタッペンの将来にも影響を及ぼす可能性がある。報道によれば、2026年序盤で競争力が期待を下回った場合、フェルスタッペンがメルセデス移籍を検討する可能性も否定できないとされている。

    慎重なトーンに変化するレッドブル陣営
    角田裕毅の楽観的な見通しとは裏腹に、レッドブル上層部の発言からは慎重な姿勢が見て取れる。初の自社製パワーユニット開発という未知の領域で、同チームは「勝利を目指すが、過度な期待は禁物」と現実路線を強調している。

    来季、レッドブルがどの段階で真の競争力を発揮できるのか──その答えは、2026年シーズン序盤のサーキット上で明らかになるだろう。

  • 角田裕毅「確実に進歩」 レッドブルF1代表メキース「決断を急ぐ必要はない」

    角田裕毅「確実に進歩」 レッドブルF1代表メキース「決断を急ぐ必要はない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、角田裕毅のパフォーマンスを高く評価しつつ、来季2026年に向けたドライバー体制の決定を急がない方針を明らかにした。

    角田裕毅は今季、昇格初年度ながら苦戦が続く中でメキシコGPでは11位フィニッシュ。順位以上に内容を評価されている。メキースは「裕毅は確実に進歩している」と語り、「我々には決断を急ぐ理由がない」と強調した。

    チーム内ではアイザック・ハジャーの昇格、アービッド・リンドブラッドのデビューなど複数の可能性が検討されており、角田裕毅の残留可否を含め、最終判断はシーズン終盤に持ち越される見通しだ。

    メキース「メキシコはここ最近で最高の週末だった」
    角田裕毅は今季序盤にリアム・ローソンの代役として昇格したが、ここまで18戦中6戦でしかポイントを獲得できていない。それでもメキースは、メキシコGPでの走りを「長い間で最も良い週末」と称賛し、結果以上の内容だったと強調した。

    「裕毅はここ最近で最高の週末を過ごした。何度か同じことを言っているが、今回は本当にそうだ。予選ではマックスとの差がコンマ2秒しかなく、決勝でも最初のスティントは非常に強力だった。中盤までのペースはマックスの2〜3コンマ遅れで、同じくミディアムタイヤで長いスティントを走っていた」とメキースは語った。

    さらに、「我々の戦略上の都合で彼を少し長く引っ張り、ピットストップもわずかに遅れた。そのせいで本来取れたはずのポイントを失った」と説明。11位という結果は、角田裕毅の実力を正確に反映したものではないと付け加えた。

    レッドブルの決断はシーズン終盤に持ち越し
    現在レッドブルは、2026年に向けたドライバーラインアップを慎重に検討しており、アイザック・ハジャーの昇格やアービッド・リンドブラッドのレーシングブルズ起用が有力視されている。これが実現した場合、角田裕毅またはリアム・ローソンのいずれかがシートを失う可能性もある。

    メキースは最終判断の時期について、「裕毅は確実に進歩しているし、他の若手たちも成長している。だから我々には決断を急ぐ理由がない。もう少し時間をかけて判断したい」と語り、角田裕毅の努力を評価しながらも、最終的な去就決定はシーズン終盤になるとの見通しを示した。

    角田裕毅 F1 レッドブル

    角田裕毅の評価は上昇も、シート争いは依然激化
    メキースの発言は、角田裕毅の成長を認めつつも、レッドブル内部での競争が続いている現実を反映している。メキシコGPでのパフォーマンスは確かに改善の兆しを見せたが、チームが求める「継続的なポイント獲得」にはまだ届いていない。

    レッドブルは2026年に向けて体制の刷新を進めており、アイザック・ハジャーの昇格、アービッド・リンドブラッドのF1デビューという“次世代構想”が現実味を帯びている。角田裕毅にとっては、残り2戦(ブラジルGPとアブダビGP)での結果が極めて重要となる。

    安定したレース運びと入賞を重ねることで、自らの進化を数字として示せるか――その結果が、来季のシートを左右する決定打になるだろう。

  • リアム・ローソン レッドブルF1決断先送りはヘルムート・マルコ影響力低下?

    リアム・ローソン レッドブルF1決断先送りはヘルムート・マルコ影響力低下?

    レッドブルF1が2026年のドライバー体制発表を先送りにしている。その背景には、リアム・ローソンの去就判断をめぐってチーム内部の意見が割れていること、そして長年チームの人事に強い影響を及ぼしてきたヘルムート・マルコの発言力が低下している現状があるとされる。

    チーム代表ローラン・メキースをはじめ、経営側の判断プロセスが強まりつつある中で、マルコの主導で進められてきたドライバー選抜体制は変化を迎えている。

    レッドブルはローソンを含む4人のドライバー構成を年内に決定する見通しだが、発表の遅れがその“権力構造の変化”を象徴している。

    ブランドル「ハジャー昇格は時期尚早」
    元F1ドライバーで現在解説者のマーティン・ブランドルは、「理想的にはアイザック・ハジャーをまだ昇格させるべきではない」と指摘している。

    ブランドルは「2026年の新レギュレーションでは経験値がこれまで以上に重要になる。ハジャーにはまだその蓄積が足りない」と語り、ルーキーにとって未知のマシン環境を理由に慎重な判断を促した。

    こうした見方は、メキース体制下のレッドブルでも共有されているとみられ、チームとしても若手育成と結果重視の間で板挟みの状態にある。

    角田裕毅の発表を遅らせる“経済的理由”
    報道によると、レッドブルは角田裕毅のシート喪失をこの段階で発表することで約3,800万ポンド(約74億円)もの損失リスクを懸念しているという。

    シーズン終盤のコンストラクターズ選手権2位争いを控える中、仮に「来季不在」が明らかになった角田が成績を落とした場合、チーム全体の評価やスポンサー収益に悪影響を及ぼす可能性がある。

    そのため、チームは最終決定をアブダビGP後まで保留する方針とみられる。こうした“沈黙”もまた、従来のマルコ主導による即断型の人事とは対照的だ。

    「マルコが全てを決める時代は終わった」
    オランダ人記者エリク・ファン・ハーレンは、「マルコが単独で決断する時代は終わった」と明言。

    「マルコはこれまで、メキシコGPの後に翌年の4人のドライバーを発表する、と何度も言ってきた。だが今では、それは11月末か12月初旬、アブダビでの最終戦後になるだろう」と指摘した。

    ファン・ハーレンによれば、マルコが理想とする構成は

    ■レッドブル・レーシング:マックス・フェルスタッペン/アイザック・ハジャー
    ■レーシングブルズ:角田裕毅またはリアム・ローソン/アービッド・リンドブラッド

    という明確な図式だが、最終決定権はもはや彼一人にないという。メキースやオリバー・ミンツラフを含む経営陣が“チーム運営の新時代”を形成している。

    ローソンの正念場 残留の鍵は“結果”
    リアム・ローソンは今季、F1で最多リタイア数を記録しており、前戦メキシコGPでも序盤でリタイア。過去6戦で入賞できたのはわずか1回にとどまっている。
    チーム内では「残り数戦で2〜3回はポイントを獲得しなければ厳しい」とする見方も出ており、今後のレースがF1キャリア継続を左右する分岐点になる。

    ローソンには十分なスピードがあると評価されているが、結果でそれを裏付けなければ昇格も残留も厳しくなる。メキース体制のもとでは、「潜在力より実績」を重視する姿勢が一層強まっているからだ。

    レッドブルF1の“決断遅延”が示す組織変化
    今回の決断先送りは、単なる人選の迷いではなく、チーム内の権力構造が変化している兆候でもある。
    長年にわたり若手発掘と昇格を一手に担ってきたヘルムート・マルコの役割は縮小し、経営側の戦略判断が優先される新体制へと移行しつつある。

    ローソン、角田、ハジャー、リンドブラッド──。

    彼ら4人の行方をめぐる最終判断は、レッドブルが“マルコ時代”から“組織主導時代”へと転換する試金石となるだろう。

    Source: F1 OVERWSTEER

  • 元レッドブルF1メカニックが語る「完璧なピットストップの重要性」

    元レッドブルF1メカニックが語る「完璧なピットストップの重要性」

    元レッドブル・レーシングのメカニック、カラム・ニコラスが、F1における“完璧なピットストップ”の重要性について語った。マックス・フェルスタッペンの元同僚でもある彼は、「1回の遅いピットストップがタイトル争いを台無しにする可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

    ニコラスは『The Line』ポッドキャストに出演し、現在最も優れたチームはマクラーレンかと問われると、「そうは思わない。彼らが今もっとも速いマシンを持っているとは言えるけれど」と語り始めた。

    マクラーレンのモンツァでの判断を評価
    番組では、2025年のF1イタリアGP(モンツァ)で発生したランド・ノリスのスローピットストップ映像も紹介された。この際、オスカー・ピアストリが一時的にチームメイトを抜いたものの、チームオーダーにより順位を戻している。

    「このケースでは、マクラーレンはかなり運が良かった。影響がチーム内だけに留まったし、サーキット上で訂正できた。結果をどう受け取るかは別としてね」とニコラスは振り返った。

    2021年オースティンの「10秒ピット」からの教訓
    さらにニコラスは、自身がレッドブルで担当していた2021年のアメリカGP(オースティン)での出来事を例に挙げた。

    「2021年の激しいタイトル争いの最中、オースティンで僕らは遅いピットストップをしてしまった。約10秒もかかってしまい、通常の平均は2.3秒なんだ」と述懐。

    「幸いなことに、マックス(フェルスタッペン)はそのタイムロスを取り返して優勝できた。でも、毎回そうなるとは限らない。あれはいい教訓になった」と続けた。

    レッドブル・レーシング

    「わずかなズレ」で全てが狂う
    最後にニコラスは、ピットストップの世界がどれほど繊細かをこう語った。

    「ピットでは本当に多くのことが間違う可能性がある。重要なのは精度だ。ピット作業を行うメカニックだけでなく、ドライバーも完璧にこなさなければならない。ドライバーがわずかに停止位置を間違えるだけで、すべてが狂ってしまう。それが大きなタイムロスにつながるんだ」

    レッドブルとマクラーレンの“ピットカルチャー”の違い
    ニコラスの言葉は、F1のピット作業が単なるタイヤ交換以上の“チーム総合力”であることを示している。レッドブルは長年、2秒を切る超高速ストップで知られ、メカニックの反射的連携と統一された動作で世界最速のピットを実現してきた。一方、近年のマクラーレンはスピードよりも確実性を重視し、チーム間の情報共有と判断力でバランスを取る戦略を採っている。

    モンツァのケースはその象徴だ。ピアストリとノリスの間で順位を調整する冷静な判断ができたのは、作業の失敗を“現場でリカバーする力”が備わっていたからこそだ。

    とはいえ、1回の遅れがタイトルを左右することもある――それを誰より知るのが、フェルスタッペンのピットガンを握っていたカラム・ニコラスなのである。