カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 岩佐歩夢 2025年スーパーフォーミュラ王者に輝く 最終戦鈴鹿で逆転タイトル

    岩佐歩夢 2025年スーパーフォーミュラ王者に輝く 最終戦鈴鹿で逆転タイトル

    2025年のスーパーフォーミュラ最終戦(第12戦)が23日、鈴鹿サーキットで行われ、TEAM MUGENの岩佐歩夢が今季最終レースを制し、見事シリーズチャンピオンを手にした。

    ランキング4位から迎えた最終決戦で、レッドブルF1のリザーブドライバーを務める岩佐歩夢は、ポールポジション発進から一度も首位を譲らない完璧なレース運び。31周のチェッカーをトップで受け、劇的な逆転タイトルを成し遂げた。

    2位にはPONOS NAKAJIMA RACINGの佐藤蓮が続き、初優勝にあと一歩届かず。DOCOMO TEAM DANDELION RACING勢は太田格之進が3位、牧野任祐が5位に入ったものの、いずれもタイトル争いで岩佐に及ばなかった。

    開幕から安定した速さを見せ、ランキング首位で鈴鹿に臨んだVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔は、7番手から追い上げのレースとなったが終盤まで苦戦。最終的に8位にとどまり、シリーズ連覇の夢は叶わなかった。

    逆境を跳ね返し、最終戦で結果をつかみ取った岩佐歩夢が、ついに2025年スーパーフォーミュラの頂点に立った。

    岩佐歩夢 スーパーフォーミュラ F1

  • レッドブル F1ラスベガスGP予選の失策を認める「学びに変えて強く戻る」

    レッドブル F1ラスベガスGP予選の失策を認める「学びに変えて強く戻る」

    レッドブル・レーシングは、極限のウェットコンディションとなったラスベガスGP予選で対照的な結果となった。マックス・フェルスタッペンは安定した走りでフロントロウを獲得した一方、角田裕毅はタイヤ内圧の設定ミスというチーム側の重大なトラブルにより、まったくグリップを得られない状態で19番手に沈んだ。

    チーム代表ローラン・メキースは予選後、この結果について率直な言葉を残している。

    フェルスタッペンは「強力な予選」──2番手確保の価値
    メキースはまずフェルスタッペンのパフォーマンスを高く評価した。

    ウェットからインターミディエイトへと刻々と変化する路面に対し、フェルスタッペンはQ1とQ2で素早くリズムをつかみ、Q3でも堅実な走りで2番手を確保した。

    メキースは「フロントロウはマシンのポテンシャルを示す重要な結果で、明日のレースでも戦える十分な位置だ」とし、勝利に向けて引き続き強い姿勢を示した。

    角田裕毅には「完全に我々の責任」──タイヤ内圧の重大ミス
    対照的に、角田裕毅の予選は明確な“チームのミス”により台無しとなった。

    角田がセッションを通して訴えた「氷の上」のようなノーグリップ状態は、タイヤ内圧の設定ミスが原因だったことが判明。メキースはこれについて強く責任を認めている。

    メキースは「競争力を発揮できる状態ではなかったのは完全に我々のミスであり、チームとして彼に謝罪する」と言及。角田が週末を通して好調だったことを踏まえ、「彼からチャンスを奪ってしまったのは本当に痛い」と悔しさを口にした。

    明日の決勝は“巻き返し”の1日へ
    フェルスタッペンは2番手からノリスを追う展開が期待され、一方の角田裕毅はPUやリアウイングを変更してピットレーンかたスタートすることになり、大規模なリカバリーが求められる。
    レッドブルにとっては、フェルスタッペンの優勝争いだけでなく、角田の失われたチャンスをどれだけ取り返せるかも大きな焦点となる。

    メキースは「このミスを学びに変え、より強く戻ることが必要だ」と締めくくり、チーム全体としての立て直しを誓った。

  • 角田裕毅 PU交換&ウイング変更でF1ラスベガスGPをピットレーンスタート

    角田裕毅 PU交換&ウイング変更でF1ラスベガスGPをピットレーンスタート

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、2025年F1ラスベガスGP決勝をピットレーンからスタートすることが正式に決まった。

    FIA(国際自動車連盟)は22日に発行したスチュワード文書43号およびテクニカルデリゲート報告書の中で、角田裕毅のマシン(22号車)に複数の重大なパルクフェルメ違反が確認されたと発表した。

    文書によれば、角田裕毅のマシンには、内燃エンジン(ICE)、ターボチャージャー(TC)、MGU-H、MGU-Kがいずれも6基目、さらに排気系パーツは9基目が投入されており、いずれも2025年規定で許可されている使用基数を大幅に超えている。これらの交換はいずれもテクニカルデリゲートの承認を受けておらず、スポーティングレギュレーション第28.2条に違反すると判断された。

    ■ ICE(内燃エンジン):6基目(許容4基)
    ■ ターボチャージャー(TC):6基目(許容4基)
    ■ MGU-H:6基目(許容4基)
    ■ MGU-K:6基目(許容4基)
    ■ 排気システム(EX):9基目(許容8基)

    さらにFIAは、パルクフェルメ中にサスペンションセットアップにも変更が加えられていたことを指摘した。許可なく車両のセッティングを変更した場合、単なる後方グリッド降格ではなく、ピットレーンスタートの適用対象になると説明している。

    加えて、リアウイングアセンブリおよびビームウイングについても、元の仕様とは異なるパーツに無承認で交換されていたことが確認され、スポーティングレギュレーション第40.3条および40.9条に抵触した。PUコンポーネントの大量交換に加え、空力パーツやサスペンションの変更まで発覚したことで、違反は複数カテゴリーにまたがる非常に重いものとなった。

    こうした状況を踏まえ、スチュワードは角田裕毅に対し「決勝レースをピットレーンからスタートする」という処分を正式に決定した。

    角田裕毅は予選で19番手に沈んでおり、最後尾からのスタートが予想されていたが、今回の裁定により、グリッド後方ではなくピット出口からのスタートとなる。レッドブル陣営にとっては厳しい判断であり、角田裕毅にとっても難しい週末が続く形となった。決勝では戦略とペースでの巻き返しが求められる。

  • 角田裕毅が残留なら「レッドブルは二度とF1王座は無理」とジェンソン・バトン

    角田裕毅が残留なら「レッドブルは二度とF1王座は無理」とジェンソン・バトン

    角田裕毅の去就がレッドブルF1の将来を大きく左右すると見られている。2025年シーズン、マックス・フェルスタッペンがほぼ単独でポイントを稼ぐ一方で、角田裕毅は昇格後も苦戦が続き、2台体制で戦うタイトル争いに必要な“総合力”がレッドブルに不足している現状が明らかになった。

    この状況を受け、ジェンソン・バトンは「角田裕毅が残留するなら、レッドブルは二度とコンストラクターズは無理」と厳しい見解を示す。

    バトンは、予選での大きなタイム差が常態化する現実を問題視し、セカンドドライバーのパフォーマンス不足こそがレッドブルの限界を招いていると指摘した。

    バトン「角田裕毅とフェルスタッペンの“差”が決定的」
    レッドブルF1は2025年、マクラーレンに大差をつけられ、コンストラクターズ選手権のタイトル争いから大きく後退した。フェルスタッペンが366点中341点を獲得した一方、角田裕毅は25点にとどまり、チームとしてのポイントの積み上げが機能していない。

    ジェンソン・バトンはスカイスポーツ『The F1 Show』で次のように語った。

    「これまで多くのドライバーがセカンドシートに入ったが、皆マックスから大きく離されていた」

    「0.3秒という差はF1では大きいが、彼のレベルを考えればまだ許容できる。しかし今の差はその倍、時には3倍にもなる」

    「この状態ではレッドブルは二度とコンストラクターズを獲れない。だから彼らは“より近い存在”を探し続ける必要がある」

    平均予選差は0.573秒。19戦でQ3進出は6回のみ
    角田裕毅の予選パフォーマンスが、バトンの懸念を裏付けている。レッドブル昇格後19戦でQ3進出は6回のみ。

    フェルスタッペンとの差は平均0.573秒と大きく開き、タイトルを争うチームの2台目としては厳しい数字が並ぶ。

    最小差はハンガリーGPの0.163秒だった一方、最大差はアゼルバイジャンGPの1.026秒。

    今季だけでもQ1敗退6回、Q2敗退8回と、安定した戦いが続かなかった。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    セットアップ一致でも縮まらない“0.308秒差”
    サンパウロGPではフェルスタッペンが角田裕毅のセットアップをコピーして予選に臨んだが、それでも0.308秒差がついた。

    これは今季4番目に小さな差とはいえ、レッドブルがタイトルを争う上では依然として致命的なレベルだ。

    角田裕毅にはイモラでクラッシュし、Q1でタイムを残せなかったセッションもあった。

    こうした積み重ねが平均0.573秒という差につながり、バトンの「王座は無理」という指摘を強める要因となっている。

    レッドブルは“フェルスタッペンに近い2台目”を必要としている
    コンストラクターズ選手権は2台の合算ポイントで争われる。フェルスタッペンが圧倒的に速くても、2台目が大きく遅れればポイント差は縮まらない。

    2026年に向け、レッドブルはリアム・ローソン、アイザック・ハジャー、そして角田裕毅の3名を中心に評価を進めている。

    “フェルスタッペンに安定して近い位置で走れるドライバー”を確保できなければ、レッドブルの王座奪還は難しいままだ。

    ジェンソン・バトンの言葉が示すように、角田裕毅の残留はレッドブルにとって単なる契約判断ではなく、チームの未来を左右する大きな分岐点となっている。

  • マックス・フェルスタッペン「F1ルール全部をシュレッダーに入れたい」

    マックス・フェルスタッペン「F1ルール全部をシュレッダーに入れたい」

    ラスベガスGP開幕を前に、マックス・フェルスタッペンがF1の“増え続けるレースガイドライン”に対して、相変わらずの率直な姿勢で苦言を呈した。

    ブラジルGPでのオスカー・ピアストリへのペナルティを巡る議論や、カルロス・サインツ(GPDAディレクター)による「受け入れられない」とのコメントも重なり、FIAの裁定基準に再び注目が集まる中での発言となった。

    本来の意図を曖昧にせず語ることで知られるフェルスタッペンは、今回も遠回しな表現を避け、むしろ“アクセル全開”で問題点を指摘した。

    「ルールは好きじゃないけど従うだけ」フェルスタッペンが語る複雑化の行き着く先
    フェルスタッペンは現在のレース規定について、「いつも好きなわけじゃないけど、書かれているとおりに従っているだけ」と率直に語った。さらに「F1は複雑になりすぎていないか」と問われると、表情に出る“眉の動き”そのままに「そう言えると思う。ルールを増やせば増やすほど、自分たちを苦しめることになる」と答えた。

    彼はまた、スチュワードの立場が非常に難しいことを強調する。

    「結局、スチュワードの問題ですらない。彼らはルールブックに従っているだけ。自分の目で見て判断しても、ルールを見るとまた違った解釈になることがある。じゃあ何を適用するのか。スチュワードはいつも難しい立場にある」

    「モロッコでの“あの日”も、スチュワードは本当に良い人たちだった。でも最終的にはルールに縛られてしまう。正しい判断を下すのが難しいときもある」

    マックス・フェルスタッペン

    シンプル化への提案?「全部シュレッダーに入れてしまえばいい」
    ガイドライン簡素化の議論について、水面下でカルロス・サインツやジョージ・ラッセルが主導しているとされ、フェルスタッペンは「カルロスとジョージが全部準備してくれているから、僕は座ってリラックスしておくよ」と述べ、積極的に関わる様子は見せていない。

    しかし最後には“彼らしい”ユーモアを添えた。

    「僕だったら……」と一度言葉を切ったあと、フェルスタッペンは“紙をシュレッダーに投入する仕草”を無言で再現。記者たちを笑わせながらも、ルールの複雑化に対する皮肉を鮮烈に示した。

    F1が明確さと自由度のバランスを模索し続ける中、“シュレッダー発言”は単なるジョークとして片付けられない鋭い問題提起と言えるだろう。

  • 角田裕毅 F1ラスベガスGP予選「3秒遅い理由がタイヤ空気圧と分かり納得」

    角田裕毅 F1ラスベガスGP予選「3秒遅い理由がタイヤ空気圧と分かり納得」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1ラスベガスGP予選で、チーム側のタイヤプレッシャー設定ミスにより十分なグリップを得られず、19番手でQ1敗退という厳しい結果となった。

    フルウエットのQ1が始まると同時に、角田裕毅はマシンに“いつもと明らかに違う”挙動を感じていた。加速してもホイールスピンが収まらず、ステアリングを切っても氷の上を滑るような手応えしかない。

    さらに「タイヤセットに何が起きているのか分からない」と無線で訴えるほど、通常のエクストリームウェットとはかけ離れたフィーリングに苦しんでいた。

    セッション後の確認で、原因がはっきりした。使用していたタイヤの空気圧が大きく規定値から外れており、通常のグリップを発揮できない“異常な状態”で走らされていたことが判明した。

    「セッション中は本当にまったくグリップがなくて、ずっと氷の上みたいな感じでした。ずっとホイールスピンしていて、何かおかしいなって思っていましたし、タイヤセットがどうなっているのかも分からなくて、すごく変なフィーリングでした」と角田裕毅は振り返る。

    「前にエクストリームを使ったときは普通に速かったので、今回は3秒もみんなより遅くて、本当に理由が分からなかったです。何かがちゃんと機能していないのは走っていて感じていました」

    「今はタイヤプレッシャーがかなり外れていたと分かって、ああ、そういうことだったのかって納得しましたけど、その中でも自分なりにできることは全部やったつもりです」

    週末のフリー走行では常に上位につけ、今季最高レベルの仕上がりを見せていた中での予選19番手。本人の落胆も大きい。

    「すごく厳しいですし残念です。予選までは週末を通してすごくいいペースだったので、本当に悔しいです。明日は何とか取り返せるように頑張りたいです」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) ラスベガスグランプリ

    ローラン・メキース 「ユウキにチャンスを与えられなかった」
    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、角田裕毅のQ1敗退について完全にチーム側のミスだと認め、本人に謝罪した。

    「ユウキの件は我々の責任だ。タイヤプレッシャーで大きなミスがあり、彼に競争力を発揮するチャンスを与えられなかった。こうしたことは起きてはならないが、起きてしまった以上は学んで強く戻るしかない」

    「彼は週末を通してとても良いリズムに乗っていた。それだけに、こういう形でチャンスを奪ってしまったのは本当に痛い。明日は巻き返してくれるはずだ」

  • マックス・フェルスタッペン F1ラスベガスGP予選「氷の上を走ってた感じ」

    マックス・フェルスタッペン F1ラスベガスGP予選「氷の上を走ってた感じ」

    2025年F1ラスベガスGP予選で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は2番手を獲得した。変化する天候のなかで進んだセッションはウェットコンディションとなり、ドライバーたちはグリップと視界の確保に苦しんだ。

    フェルスタッペンはQ3でランド・ノリスに約0.3秒及ばず2番手となったが、「我々にとっては良い結果」と語り、困難な状況の中でフロントロウを確保できた点を前向きに捉えた。

    極限のウェット、氷の上のようなコンディション
    「本当に、本当に滑りやすかった。ドライでも滑りやすいのに、ウェットだと……楽しくはないと言える」

    「僕はウェット走行は好きだけど、今日は氷の上を走っている感じだった。タイヤを少しでも機能させるのに時間がかかった」

    フェルスタッペンはQ3でフルウェットからインターに切り替える流れが難しかったと振り返った。

    「エクストリーム(フルウェット)では少し競争力があったと思うけど、路面が改善していくからインターに変えないといけない。とにかくグリップがほとんどなくて苦しんだ。最後のラップでは少しリスクを取ったけど、それでもトップ争いには全然足りなかった」

    マックス・フェルスタッペン ラスベガスグランプリ

    P2は「良い結果」 明日のレースへ前向き
    「それでもフロントロウに並べるのは僕たちにとって良いこと。ラップ自体の感触は悪くなかったけど、ブレーキングポイントを合わせたり、タイヤの限界に乗せたりするのが本当に難しかった。でもやり切ったよ」

    「明日は楽しみだ。イン側のグリップがどうかは分からないけど、様子を見よう」

    視界ゼロのQ1「8秒は空けないと前が見えない」
    フェルスタッペンはQ1で必要な“ギャップ”が大きくなった理由についても説明した。

    「視界も本当に厳しかった。今のグラウンドエフェクト時代のマシンは、フロアから大量の水やスプレーを巻き上げるから、雨が降るととんでもない量になる」

    「だから最低でも8秒は空けたい。多いのは分かっているけど、そうしないと本当に前が何をしているのか見えないんだ」

  • レッドブルF1代表が角田裕毅に謝罪「タイヤプレッシャーにかなり大きなミス」

    レッドブルF1代表が角田裕毅に謝罪「タイヤプレッシャーにかなり大きなミス」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースが、2025年F1ラスベガスGP予選で19番手に沈んだ角田裕毅に対し、チームの重大ミスを認めて謝罪した。

    角田裕毅は週末を通して好調なリズムを築いていたものの、Q1で不本意な形で敗退することとなった。

    メキース代表は、予選後のメディア対応でチーム側のタイヤプレッシャー設定に誤りがあったことを明かし、角田裕毅の競争力を奪う結果になったと説明した。

    「まずは角田裕毅のことから話したい。これは我々の責任で、タイヤプレッシャーにかなり大きなミスをしてしまい、彼は実質的に競争力を発揮できるはずのない設定で走らされることになった」とメキースは語った。

    「こういったことは本来起きてはならないが、起きてしまう時はある。そこから学び、より強くなって戻るしかない」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング ラスベガスグランプリ

    角田裕毅の週末の仕上がりを称えながら深い謝意を述べた。

    「彼には謝らないといけない。週末ずっといいリズムに乗っていたのに、そのチャンスを奪ってしまったのは本当に痛い」

    万全の状態で臨めなかった角田裕毅は、Q1で19番手となり予選を終えている。レッドブル・レーシングは決勝に向けて巻き返しが求められる状況だ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1での役割に変化「マックスにアイデアを出せている」

    角田裕毅 レッドブルF1での役割に変化「マックスにアイデアを出せている」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、2025年F1ラスベガスGPを前に、チーム内で担っている“技術的な役割”について語った。シーズン後半に入ってからRB21の改善に深く関わり、マックス・フェルスタッペンの逆転タイトルに貢献していることを明かした。

    コンストラクターズ選手権ではレッドブルが3位につけており、フェラーリに4ポイント差で上回る状況。角田裕毅のポイント獲得はもちろん、マシン開発面での働きもチームにとって大きな要素となっている。

    「僕がやらなければ明確にならなかった」セットアップ分業の舞台裏
    角田裕毅は、レッドブルが採用するセットアップ分業について、次のように説明した。

    「僕の意見としては、マックスにアイデアを出せている部分はあると思います。ブラジルではピットレーンスタートだったんですけど、違うことを試していました。予選だけを見ると役に立ったかは分かりませんが、少なくともレース前には方向性を明確にすることができました。僕がやらなければ、あそこまでクリアにはなっていなかったと思います」

    「特にシーズン後半は、セッションの出だしからセットアップを分けることが多いですし、その中で僕が新しい試みを担当することも多いです」

    フェルスタッペン超えのFP1は手応え十分
    ラスベガスGP初日のフリー走行1回目で、角田裕毅は3番手に入り、フェルスタッペンを0.038秒上回った。フリー走行2回目では赤旗連発で順位を落としたものの、セッション自体がまとまった走行にならず順位は参考にならない状況だった。

    夏休み以降の数戦では、アゼルバイジャンでの6位を含め3度ポイント獲得。順位以上に、ここ数戦でのペース向上は明確となっている。

    「マックスに近づくのが一番大事です」 チームの得点力にも貢献
    角田裕毅は、自身の役割について次のように語った。

    「マックスに可能な限り近いところで予選するのが一番大事ですし、それをやらないといけないと思っています。メキシコでは10番手か11番手からのスタートでしたが、スティントの中でマックスを少し助けることができました」

    「アメリカやブラジルではポイントは取れませんでしたが、ペナルティがあってもペースとしてはトップ7くらいの力はあったと思います。ペース自体はすごく良かったので、あとはしっかりまとめることが必要だと思っています」

    これらの走りは、レッドブルがコンストラクターズ選手権3位を維持する上で重要なものだ。年末の賞金額に直結するこの順位は、1000万ドル超の価値を持つ。

    角田裕毅 レッドブル F1

    2026年の去就は不透明も「今はやれることをやるだけです」
    2026年のレッドブル系のラインアップは確定しておらず、フェルスタッペン以外の3シートは全て未定のままだ。アイザック・ハジャーの昇格が有力視されており、レーシングブルズ復帰も選択肢だが、リアム・ローソンやアービッド・リンドブラッドの存在もある。

    角田裕毅は、自身の未来については次のように話した。

    「僕は今できることをやるだけですし、チームのために役に立てるように全力を尽くしています。マックスのため、コンストラクターズのために貢献することが今の僕の仕事だと思っています」

    不透明な状況が続く中でも、角田裕毅はチームのためにやるべき役割を明確にし、確かな存在感を示している。

  • レッドブルF1がマクラーレンに反論 フェルスタッペン新PU投入で波紋

    レッドブルF1がマクラーレンに反論 フェルスタッペン新PU投入で波紋

    レッドブルは、サンパウロGPでマックス・フェルスタッペンに新しいエンジンを投入した判断について、「正当であり、防御可能だ」と主張している。ブラジル予選でまさかのQ1敗退を喫したフェルスタッペンはピットレーンスタートを選択し、その際にセットアップ変更とともにパワーユニットを新調した。

    この判断に対し、マクラーレン側はコストキャップへの影響を疑問視。今季は追加エンジンの投入がコスト面・ペナルティ面で敬遠されてきた背景があり、タイトル争いの渦中での交換に注目が集まっている。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、エンジン交換が財務規定にどのように処理されるかを注視すると語った。

    マクラーレンの疑問
    ステラはレース後、こう述べた。

    「この手のパワーユニット変更は、規則を試す行為だと言える。性能のために交換したのであれば、当然コストキャップに計上されるべきだ。そこがどう扱われるのか知りたいところだ」

    ステラはまた、マクラーレンが同様の判断を避ける理由についても触れた。

    「我々が同じことをしない理由の一つは、財務規則上の扱いが避けられないからだ。だからこそ慎重になる」

    新しいパワーユニットは小幅ながら性能向上をもたらす可能性があり、フェルスタッペンの残り3戦での逆転タイトル挑戦を後押しする可能性がある。現在フェルスタッペンは、首位ランド・ノリスから49ポイント差を追っている。

    レッドブルは「防御可能」と主張
    ラスベガスGPの木曜日、レッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナハンは、他チームが問題提起したことに驚きはないとしつつ、自チームの行動は揺るぎない正当性があると語った。

    モナハンは次のように述べた。

    「誰かが手榴弾を投げ込んでくるようなものだ。逆の立場なら我々も同じことができる。今回の判断は防御可能であり、正当なものだ。2022年以降でも、他チームがエンジン交換を行っている。何も特別ではない」

    さらに、財務規則上の扱いについて問われたモナハンは明言を避けつつ、次のように続けた。

    「私は財務規則の専門家ではないので細部には触れない。ただ、我々の行動は説明可能であり、年末に何らかの罰則を受けるような状況にはならないと信じている。どう扱うかを推測して誤解を招くわけにはいかないので、このあたりで勘弁してほしい」

    コストキャップ下で揺れる“パワーユニット交換”の線引き
    今回の件は、2025年の厳格なコストキャップ環境において、パワーユニット交換がどこまで「戦略」として許されるのかという、より根深いテーマを浮かび上がらせている。

    マクラーレンは「性能目的ならコストキャップに算入すべき」と主張し、レッドブルは「正当かつ防御可能」と応じる構図。

    財務規則の解釈がタイトル争いに間接的影響を及ぼしかねないという点で、この議論は今後さらに注目を集めそうだ。