カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1 メキースが語るフェルスタッペンの真価「彼は最高のセンサー」

    レッドブルF1 メキースが語るフェルスタッペンの真価「彼は最高のセンサー」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、マックス・フェルスタッペンと仕事をすることをどれほど楽しんでいるか、これまで一度も隠したことがない。

    2025年のタイトル争いでは数理的にはまだ可能性が残るものの、フェルスタッペンがファンジオの5度目到達に並ぶには、残り3戦すべてを完璧にこなす必要がある。

    今季中盤まで苦しんでいたレッドブルが後半戦で見せた“復活”は無視できない。メキース本人はその功績を否定するが、クリスチャン・ホーナーの後任として即座にチームに変化をもたらしたことは明らかで、フェルスタッペン側のフィードバックもより重視される体制に変わったとされる。

    その中でメキースは、フェルスタッペンへの称賛の言葉を新たに語った。ただし「彼には言わないでほしい」と前置きしながら。

    メキース「フェルスタッペンはレッドブルの“最高のセンサー”」
    メキースはレッドブル公式ポッドキャスト「Talking Bull」で、フェルスタッペンと働くことについてこう語った。

    「本当に、彼と一緒に働けるのは幸運なんだ。車の中の彼が extraordinary(並外れている)のはもちろんだけど、車の外ではさらに extraordinary なんだ。

    レベルの高い技術的感性を持っていることを知るんだ。僕たちは彼を“車の中で最高のセンサー”と呼んでいる。でも、彼には言わないでほしい。実際に最高なんだ」

    さらに彼はフェルスタッペンの姿勢をこう評価した。

    「コミットメントのレベル、エネルギーの量、モータースポーツに全身全霊で浸っている姿勢……F1以外のレースにも出るし、レースのない週末はシムで走り続けている。

    レース翌日の月曜日に連絡すると“休んでる?”と聞くんだけど、彼は“いや、今レース中だよ”と返してくる。レース翌日でもシムを走ってる。信じられないよ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンが抱える“今年最大のハンデ”
    フェルスタッペンは後半戦だけで100点以上あった差を大きく縮め、依然として王座争いに踏みとどまっている。
    しかし今季の戦いを通じて明らかになったのは、レッドブルがフェルスタッペン一人に依存しすぎているという事実だ。

    角田裕毅は昇格後に苦戦が続き、ブラジルではフェルスタッペンのセットアップ方向性を探るため“実験役”に回されたが、有効な比較データを残せなかった。
    2026年のチームメイトはアイザック・ハジャーと予想されるが、F1参戦20戦のルーキーに大きな負荷がかかるのは避けられない。

    レッドブルF1が2026年に向けて直面する最大のテーマ
    メキース自身が認めるように、レッドブルの“最強の武器”はフェルスタッペンである。
    しかしレッドブルがコンストラクターズとドライバーズの両タイトルを狙うためには、フェルスタッペンだけに負担が集中する現在の状況を変える必要がある。

    2026年は大改革の年であり、チーム体制見直し・技術トランジション・育成戦略の再構築が不可欠になる。

    メキースはフェルスタッペンの能力を最大限に活かす一方、ガレージの“もう片方”の戦力をどこまで引き上げられるかが、レッドブルの未来を決めることになる。

  • 角田裕毅 レッドブルF1残留か放出か:メキース代表は「悩んでいる」と英記者

    角田裕毅 レッドブルF1残留か放出か:メキース代表は「悩んでいる」と英記者

    レッドブル・レーシングで苦戦が続く角田裕毅の2025年シーズンは、終盤に差し掛かった今もなお厳しい立場が続いている。全21戦を終えた時点でチームメイトのマックス・フェルスタッペンに対して313ポイント差という、同一チーム内としては前例のない大差が広がった。

    2026年のドライバーラインアップを巡っては、アイザック・ハジャー、アービッド・リンドブラッドという2人の若手が控える中、角田裕毅のシートは“最も危険な状態”だと見られている。

    しかし、レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、この決断を「本当に苦しんでいる」と語られており、状況は単純ではない。

    角田裕毅とフェルスタッペンの差は歴史的規模に
    角田裕毅はシーズン途中にレーシングブルズからレッドブルへ昇格したが、その後の成績は数字の面で極めて厳しい。

    フェルスタッペンが18回の決勝ポイント獲得、12回の表彰台、7回のポールポジションを記録する一方で、角田裕毅は決勝ポイント獲得が6回、ベストリザルトは6位に留まっている。

    この結果、両者のポイント差は313点と歴史的な開きとなり、現在のF1グリッドで来季シート喪失の可能性が最も高いドライバーとして名前が挙がる状況だ。

    メキースは角田裕毅を高く評価 それでも決断が難しい理由
    英記者ネイト・ソーンダースはポッドキャスト「Nailing the Apex」で、ローラン・メキースが置かれている苦しい決断について語っている。

    メキース代表は角田裕毅を個人的にも高く評価しており、ジュニアチーム時代の実績や成長をよく理解している。その一方で、若手育成の流れが加速するレッドブル体制の中で、ハジャーやリンドブラッドといった将来性の高いドライバーを適切なタイミングで昇格させることも求められている。

    メキースは今季レース現場で角田裕毅、リアム・ローソン、アイザック・ハジャーの3人を間近で見ており、いずれの能力も理解しているだけに判断が難しくなっているという。

    ハジャー昇格は“若手連続起用”の déjà vu?
    ソーンダースは、ハジャーを昇格させる場合の“リスク”にも触れている。

    レッドブルは数年前から若手を急激に序列へ押し上げる傾向があり、それが十分な準備期間を与えられないままの昇格につながるケースもあった。ローソンを上げてすぐ角田裕毅に戻したように、一貫性を欠いた起用はドライバーを「すり潰す危険」もはらむ。

    ハジャーの昇格が早すぎれば、同じ道を辿ってしまう懸念があり、さらにその後にはリンドブラッドという次世代の有望株が控える。若手の連続昇格は体制を不安定化させる可能性があり、メキースが慎重になる理由はそこにもある。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    2026年、レーシングブルズの判断が全ての鍵に
    2026年はF1レギュレーションが大きく変わる節目の年であり、ドライバー選択は“チームの将来を左右する”決断となる。

    レーシングブルズは3人の契約ドライバー(角田裕毅・ハジャー・ローソン)に加え、リンドブラッドという育成の中核を抱えており、他チームからの引き抜きの心配がないため急ぐ必要はない。

    ソーンダースも「だからこそ、彼らは今決断する必要がない」と語り、慎重さを維持している点を評価している。

    しかし結果として、角田裕毅の残留か解雇かという最も重い決断だけが先送りされたまま残り続け、メキースはその選択に「本当に悩んでいる」とされる。

    レーシングブルズは2026年にどの2人を選ぶのか。角田裕毅の将来が大きく揺れる中、チームの判断はシーズン終盤の最大焦点になる。

  • 角田裕毅 F1ラスベガスGP展望「波乱さえなければ僕たちは戦える」

    角田裕毅 F1ラスベガスGP展望「波乱さえなければ僕たちは戦える」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、今週末のF1ラスベガスGPに向けて「クレイジーな1週間になる」と語り、極端な気温変化が生む独特のコンディションに備えて準備を進めてきたと明かした。

    ブラジル戦後はハードなトレーニングを続け、英国のシミュレーターでも残り3戦へ向けた集中力を高めてきた角田裕毅。ブラジルでの苦戦を振り返りつつも、ペース自体は十分にあったとして、波乱なく走れれば上位争いに加われると自信を示している。

    レッドブル昇格1年目の終盤戦、角田裕毅は重要な一戦となるラスベガスで巻き返しを図る。

    「ラスベガスはいつも本当にクレイジーな1週間になります。ほかのレースとはとても違っていて、場所がとても特別ということだけではなく、気温が独特の課題を生みます。そのため、クルマをうまく機能させるために、いろいろなことを試さないといけないんです」と角田裕毅はコメント。

    「ブラジルは自分にとって難しいものでしたが、実際のペース自体はありましたし、それを再現できて、あのような波乱の少ないレースができれば、僕たちはしっかり戦えるはずです」

    「ブラジルからずっとハードにトレーニングしていますし、イギリスに戻ってシミュレーターでも、2025年の残りのレースに集中するための準備をすべて進めてきました」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) ブラジルグランプリ プレビュー

  • 角田裕毅 レッドブルF1残留の行方は“ラスベガスとカタールが勝負”

    角田裕毅 レッドブルF1残留の行方は“ラスベガスとカタールが勝負”

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年シーズン残り3戦を前に、自身のF1キャリアが大きく揺れる極めて厳しい局面に立たされている。

    レッドブルはマックス・フェルスタッペンの2026年残留に安堵した一方で、角田裕毅の来季去就は依然として未定。チーム内ではリアム・ローソンの巻き返しが存在感を強め、若手の昇格枠を巡る争いはこれまでになく熾烈だ。

    その中で、レッドブルが注視しているのはアブダビではなく、直近のラスベガスとカタールの2戦だとみられている。

    アブダビは角田裕毅が最も得意とするサーキットだが、そこに到達する前に判断が下される可能性が高く、本人にとっては“最大の武器が届かない”状況になりかねない。残されたわずかなチャンスで、いかにして自らの価値を示せるかが、角田裕毅の未来を左右する決定的なポイントとなる。

    レッドブルの判断はまだ先角田裕毅は厳しい立場
    昨年、レッドブルは角田裕毅の働きを高く評価し、カナダGP時点で早期に新契約を提示した。しかし、2025年にレーシングブルズから2戦後で急遽昇格したシーズンは状況が一変。プレッシャーは増し、パフォーマンスも安定せず、チーム内での立場は不確実となっている。

    現在の構図は明確だ。
    角田裕毅は リアム・ローソンとの一騎打ち の中で残留争いをしている。アイザック・ハジャーはすでにフェルスタッペンのチームメイトとして昇格する流れで、さらにアービッド・リンドブラッドもF2からの昇格が有力視されている。

    この状況下で、角田裕毅に残されたチャンスは「ラスベガス、カタール、アブダビ」の3戦のみ。しかし、彼にとって最も得意なアブダビが最後のレースであり、そこに到達する前に評価が固まってしまう可能性が懸念されている。

    アブダビは角田裕毅の“最高の舞台”だが…
    角田裕毅はF1キャリアの中でアブダビを最も得意としている。
    ポイント実績はアブダビが最多(通算16点=オースティンと並ぶ)。

    ■ 過去の成績
    ・2021年:予選8番手 → 決勝4位(キャリア最高位)
    ・2022年:11位
    ・2023年:8位(6番手スタート/キャリア唯一の周回リード5周/ドライバー・オブ・ザ・デイ)
    ・2024年:12位

    ルーキーイヤーのP4フィニッシュ後には、角田裕毅はこう語っていた。

    「全体的に今週のペースは本当に良かった」「終盤でボッタスを捕まえることができて嬉しかった」「ミスもあったが良い形でシーズンを終えられた」

    しかし、こうしたアブダビでの好成績が チーム判断より後になる恐れ が本人にとって最大の不安材料だ。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    ローソンの2025年“再浮上”が角田裕毅に重くのしかかる
    比較対象であるリアム・ローソンの勢いも無視できない。

    ローソンは2025年シーズン途中でレッドブルを降格となったものの、レーシングブルズ復帰後に見事な巻き返しを見せ、ここまで 36ポイント を獲得。バクーではキャリア最高位の5位に入り、直近のブラジルGPではアイザック・ハジャーを上回る7位でフィニッシュしている。

    唯一のアブダビ参戦となった昨季は、予選12番手(角田裕毅の1つ後方)から17位完走に終わった。ピット作業のミスで遅れ、終盤にはブレーキトラブルも発生したため、本来の評価が難しかったレースでもある。

    現時点でローソンはドライバーズランキングで角田裕毅を上回っており、成績面では明確にアドバンテージを築いている。

    レッドブルは「急がない」とする一方で…実際はラスベガスとカタールが決定戦に
    レッドブルは「ドライバーラインナップ決定を急がない」と表向きに語るが、状況を整理すると決断はかなり早まる可能性がある。

    残り3戦のうち、レッドブル側が実際の評価材料とするのは ラスベガスとカタールの2戦 とみられ、アブダビに到達する前に判断が固まる可能性が高い。

    これは角田裕毅にとって最悪で、もっとも得意なアブダビで挽回できる機会が訪れる前に去就が決まってしまう展開だ。

    レッドブルの育成枠は非常に競争が激しく、ハジャー、リンドブラッド、ローソンと若手が揃っている中、2025年の角田裕毅が置かれた立場はまさに“キャリアの岐路”と言える。

    このままいけば、角田裕毅の未来は次の 2戦の結果次第 で大きく変わることになるだろう。

  • リアム・ローソン レッドブルF1降格後のフェルスタッペン級“強気”姿勢が評価

    リアム・ローソン レッドブルF1降格後のフェルスタッペン級“強気”姿勢が評価

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は2025年シーズンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルで開幕したが、序盤の苦戦により早々に降格。現在はレーシングブルズでキャリアを立て直し、再び評価を高めつつある。

    オーストラリア、上海といった未経験サーキットでQ1突破もポイント獲得もならず、ローソンは鈴鹿を前にレッドブルから再び放出される形となった。

    しかし、古巣のレーシングブルズに戻って以降は安定感を取り戻し、アゼルバイジャンGPの5位フィニッシュを含む計36ポイントを積み上げている。

    前戦ブラジルGPでもアイザック・ハジャーを抑えて7位入賞を果たし、エンジニアから“ニュージーランドのディフェンス大臣”と呼ばれるほどの粘り強い走りを披露した。

    さらに元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、ローソンを「フェルスタッペンと同じカテゴリーの強気さを持つ」と評し、戦闘的な姿勢を高く評価している。

    アルバースが絶賛するローソンの“強気さ”とは

    アルバースはオランダの『テレグラフF1ポッドキャスト』でローソンについて語り、その走りの姿勢をフェルスタッペンと比較した。

    「ローソンは強気な態度を持っている。少しマックスに似ていて、彼は一切怖がっていないし、何が起きても気にしない。何かあれば80%は彼が絡んでいるくらい、絶対に引かないタイプだ」と称賛。

    一方でアルバースはハジャーの“地の速さ”についても触れ、「ハジャーは純粋なスピードで常に上回っている」としつつ、「ローソンはフェルスタッペンのような大胆さを持つカテゴリーに属している」と、その資質を認めた。

    レーシングブルズでの再生:結果は改善、しかし本人評価は厳しめ
    レーシングブルズでは確実にポイントを重ね、存在感を取り戻しつつあるローソンだが、本人は2025年を高く評価していない。レッドブルでの短期間は「比較材料として十分ではない」としながらも、期待したシーズンではなかったと明かしている。

    夏休み以降、レッドブルRB21が大幅に改善されただけに、「もし今もレッドブルのシートにいればどうなっていたか」という声が多いのも事実だ。一方でローソンはレーシングブルズに完全適応し、チームは今季コンストラクターズ6位を争う立場にある。残り3戦、ファエンツァのチームにとって彼の得点力は極めて重要になる。

    リアム・ローソン レッドブル F1

    ローソンは2026年シートを勝ち取れるのか
    レーシングブルズが2026年に向けてどんなラインナップを選ぶかは依然として不透明だが、現在の流れを見る限り、ローソンは復権のシナリオを着実に描きつつある。序盤の失敗は大きかったが、シーズン後半に示した粘り強さ・冷静さ・そして“戦う姿勢”が評価を強めているのは間違いない。

    残る3戦でファエンツァをコンストラクターズ6位に導くことができれば、それ自体が大きなアピール材料になるだろう。ローソンはレッドブル降格という挫折を経ても折れず、2025年後半戦で確かな存在感を示している。

  • レッドブルF1内部が告白 ホーナー“技術介入の限界” メキース体制との落差

    レッドブルF1内部が告白 ホーナー“技術介入の限界” メキース体制との落差

    レッドブル内部で、クリスチャン・ホーナーが技術分野に口を出し過ぎていた──そんな“内部証言”が静かに広がっている。元チーム代表ホーナーは20年にわたりチームを率い、ドライバーズ8冠、コンストラクターズ6冠と通算14タイトルを獲得した歴代屈指の名将だが、近年は組織内の空気が変わっていたとされる。

    ローラン・メキースはエンジニア出身。一方ホーナーは元レーサーで、メディア露出を厭わない“悪役”のような存在感で知られた。

    だが、このスタイルが、グラウンドエフェクト時代に入って優勢を失ったレッドブルのオーナーシップと嚙み合わなくなっていたという指摘がある。

    ホーナーは最終局面で“技術会議に介入しすぎた”と内部証言
    ESPN記者ネイト・ソンダースは『Nailing the Apex』ポッドキャストで、ホーナーが晩年に“権限を広げようとし過ぎた”と語った。

    「ホーナーについて最後に言われていた大きな批判は、少し権力を取りに行き過ぎていたということだ」とソンダースは語った。

    チーム関係者の話として、ソンダースは次のように述べている。

    「彼には技術的なバックグラウンドがなかった。長年、彼の長所は“自分より詳しいスタッフに任せる”という姿勢だった」

    「最後の方では、経験が十分ではない領域にまで口を出し過ぎていた」

    この点で比較されるのが現代表ローラン・メキースだ。メキースは技術議論を尊重し、エンジニアリング手法の磨き込みを進めていると社内では高く評価されている。

    エイドリアン・ニューウェイが2024年春に退職を申し入れて以来、レッドブル内部の力学に変化が生じていた可能性も示唆されている。

    レッドブル・レーシング

    メキースはアップグレード継続を主張 ホーナーは“開発停止”を望んでいた
    ホーナーは、フェルスタッペンの流れを一変させたモンツァのフロアアップグレードを承認した人物でもある。モンツァ以降、フェルスタッペンは4戦中3勝を挙げ、タイトル争いへ復帰した。

    しかしホーナーは、そこで2025年型マシンの開発を止めたがっていたという。一方でメキースはアップグレード投入を継続しており、それが来季への悪影響を及ぼすことはないと確信していると伝えられる。

    ホーナーは巨額の和解で離脱 来春に“投資家”としてF1復帰の噂も
    ホーナーは7月に解任され、現在は多額の和解金によって来春からF1復帰が可能な状況にある。

    最新のパドックの“噂話”によれば、彼は次にアルピーヌへ戻ってくる可能性があるという。ただし、今度はチーム代表ではなく“投資家”の立場になるとされ、実現するとしても2027年以降になる見通しだ。

    Source: F1 OVERSTEER

  • セルジオ・ペレス レッドブルF1離脱の真実とキャデラックでの再出発を語る

    セルジオ・ペレス レッドブルF1離脱の真実とキャデラックでの再出発を語る

    セルジオ・ペレスがF1に戻ってくる。2026年、キャデラックF1からグリッドに復帰することが決まり、1年のブランクの中で失いかけていた情熱と自信を取り戻したと語った。レッドブルでの困難な最終シーズンは精神的なダメージを与えたが、離れて初めて“F1が自分にどれだけ大切だったか”を理解したという。

    2023年にはドライバーズランキング2位を獲得し、チームのコンストラクターズタイトル連覇に貢献。翌2024年の序盤にはレッドブルとの契約延長まで結んだ。

    しかしシーズン後半に成績が急落し、最後の8戦でわずか9ポイント。契約を2年残したまま、チームと合意してシーズン終了での離脱に至った。

    ペレスは「自分の望む形ではない離れ方」だったと振り返る。

    レッドブル離脱後に見えた「休みが必要だった」という事実
    キャデラックのシルバーストーン拠点でのシート合わせの際、ペレスは当時の心境をこう語った。

    「そのときは(休みが必要だとは)感じていなかった。でもF1にいると、次の年、次のレース、次の契約のことで頭がいっぱいで、まるで自動運転みたいなんだ」

    「でも僕みたいに外に出ることを強制されると、いろいろ分かるんだ。スポーツが違って見えてくる」

    レッドブルでの最後の半年間は特に厳しかったという。

    「最後の6カ月は、あらゆる面で本当に厳しかった。スポーツに対するモチベーションを失いかけていた。でも、それは許されない。F1は僕にすべてを与えてくれたんだから」

    「F1を去るときには、大きな笑顔と敬意を持って去りたい。スポーツには本当に全てをもらったからね」

    セルジオ・ペレス レッドブル時代

    「F1が恋しかった」休養が復帰の引き金に
    F1を離れた当初、ペレスは自分が何をしたいのか分からなかったという。

    「最初の2カ月くらいはよかった。でも気づけばレースのために早起きしていた。F1を見続け、パドックにいる友人にも話を聞いていた」

    「そのとき、『僕は思っていたよりF1を恋しがっている』と分かったんだ」

    その頃、キャデラックとの会話が本格化する。

    「キャデラックとの話が始まって、彼らのレーシングへの情熱が見えた。そこではっきりした。『まだ自分には何か残っている』って」

    “夢のようなシナリオ” 休養後に得たリフレッシュと新たな挑戦
    キャデラックは2026年参戦に向け、GMの大規模投資を背景に経験豊富なスタッフを集めている。ペレスはその中心的役割を担い、すでにシミュレーター作業や会議を重ねている。

    「今振り返ると、まるで夢のシナリオだ。1年休んでリフレッシュして、そして15年のF1生活を経てもう一度エネルギーを取り戻して戻ってこられたんだから」

    「新しいチームで、ほとんどゼロからのスタートだ。チームと一緒に働き、あらゆる分野でチームを前に進めていくつもりだ。シミュレーターでもね」

    F1で忘れていた「楽しさ」を思い出させてくれた休養
    長いF1キャリアのなかで、ペレスは「楽しむこと」を忘れていたと語る。

    「F1はバブルなんだ。ドライバーは多くのことで頭がいっぱいになる。ちょっとしたタイムを削れたかも、あれができたかも…そんなことばかり気にしてしまう」

    「でも一番大事なのは楽しむこと。僕たちは、自分の好きなことを仕事にできているんだから」

    「それが一番大きな教訓だ。僕たちは競争心が強すぎて、楽しむことを忘れてしまうんだ」

    経験豊富なスタッフと共にゼロから作るチーム「影響を与えられる喜び」
    キャデラックは2026年に向けて、多くの経験者を集めている。

    「メルボルンに向けて準備するだけじゃなく、競争力を持って準備しなければならない。経験豊富な人たちが周りにいるのは大きな助けになる」

    「みんなパドック歴が長く、何かを証明したいという情熱を持っている」

    契約以降、ペレスは会議にも積極的に参加し、方向性を示している。

    「チームと行ったり来たりして、特定の分野でプッシュしたり、方向を与えたりしてきた。自分が影響を与えられるチームというのは素晴らしいよ。僕が求めれば、ちゃんと応えてくれる」

    「重要なのは成長速度」初年度から“驚きを与える存在”へ
    ペレスは初年度の順位よりも、チームがどれだけ早く進歩できるかを重視している。

    「どこからスタートするかは関係ない。重要なのはどれだけ早く前進できるかだ。僕たちは多くの人を驚かせられると思う。それが僕たちの目標なんだ。初日からF1に強いインパクトを与えたい」

    そして、この挑戦が“最後のプロジェクト”だと強調する。

    「これは僕の大きな、最後のプロジェクトだ。成功した復帰にしたい」

  • 角田裕毅のセッティングが波紋 F1王者フェルスタッペンとの“謎の1秒差”

    角田裕毅のセッティングが波紋 F1王者フェルスタッペンとの“謎の1秒差”

    角田裕毅はブラジルGPで最後尾近くのポジションに沈み、完走したドライバーの中で最下位となった。同じレッドブルF1のRB21を操るF1王者マックス・フェルスタッペンは、ピットレーンスタートから表彰台を獲得しており、両者の間に生まれた“1秒近い差”が注目を集めている。

    その背景について、インディカーのアレクサンダー・ロッシが自身のポッドキャストで詳細に語った。

    F1TVのオンボード映像を両者で切り替えながら追ったロッシは、「同じマシンに見えるのに、なぜここまで差が出るのか理解できなかった」と驚きを示している。

    角田裕毅とフェルスタッペンのオンボードは“同じ挙動”だった
    ロッシはブラジルGPをF1TVのオンボードで徹底的に追跡し、角田裕毅とフェルスタッペンのラップを比較していたという。

    「角田のオンボードを見ると、フロントは鋭くなく、マシンの動きが落ち着いていなかった。マックスの車も同じように見えた。どちらも決して良いバランスじゃなかった。それなのにマックスはほぼ1秒速かった。あれは理解できなかった」

    RB21は2人の手の中で“似たように難しい挙動”を見せていたにもかかわらず、結果は大きく分かれた。ロッシはその点を「不可思議」と表現し、純粋にドライバーの違い以上の何かがあるように感じたと語った。

    角田裕毅のフィードバックがレッドブルF1を動かし、波紋に
    ブラジルGP週末は、レッドブルF1が苦戦した予選が大きな転換点となった。

    フェルスタッペンは16番手、角田裕毅は19番手。フェルスタッペンはスプリントで4番手に入ったが、マシンの挙動に不満を口にし続けていた。

    ここで重要な役割を果たしたのが、角田裕毅のフィードバックだった。

    角田裕毅はスプリントに向けて大幅にセッティングを変更し、ピットレーンスタートを選択。その結果、「このほうが良い」と感じた点をチームへ伝えていた。

    ロッシによれば、その感触を受けてフェルスタッペンが予選に向けて“角田裕毅のセッティング”を採用したという。

    「おそらくリカルド以来、チームメイトのセットアップを取り入れたのは初めてじゃないか。結果的にマックスはキャリアで初めて“純粋なペース不足”でQ1敗退した」

    この判断が、レッドブルF1に大きな波紋を生んだ。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田仕様を外した後、フェルスタッペンは覚醒した
    予選Q1敗退後、フェルスタッペンはパルクフェルメを破ってセットアップを変更。ピットレーンスタートとなったが、決勝では一転してパフォーマンスを取り戻し、怒涛の追い上げで表彰台まで届いた。

    ただし、ロッシの目に映ったRB21は依然として完璧ではなかったという。

    「フロントは鋭くないし、パワーダウンも安定しているようには見えなかった。それでもマックスはすべてを引き出した。角田のオンボードも似たように見えたのに、結果は最後尾。やっぱり不思議だった」

    同じように難しいマシンを操りながら、フェルスタッペンは結果を最大化し、角田裕毅はペース不足に苦しんだままだった。

    “謎の1秒差”がレッドブルF1に突きつけた課題
    ロッシの指摘は、RB21の問題が両者に共通していながら、なぜか最終的な成果に大きな隔たりが生まれたという点にある。

    角田裕毅のフィードバックがセッティングに影響を与え、フェルスタッペンが苦しんだことは事実として興味深い。一方でフェルスタッペンは、その難しいマシンでも結果を出し切った。

    オンボードからは“両方とも良くないRB21”。しかし最終順位はまったく異なる。

    ロッシが「理解できなかった」と語った“謎の1秒差”。これはレッドブルF1にとっても今後見逃せないテーマとなりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン F1目指す若手に「カートよりシミュレーターに座れ」

    マックス・フェルスタッペン F1目指す若手に「カートよりシミュレーターに座れ」

    マックス・フェルスタッペンが、将来のレーシングドライバーを目指す若手に向けて「ゴーカートよりもシミュレーターに投資した方が良い」と語り、従来の“プロへの道”を覆す発言をした。

    ゴーカートは長年にわたりモータースポーツの登竜門とされ、世界中のトップドライバーがカート競技を経てシングルシーターへステップアップしてきた。しかし近年では、フェルスタッペン自身を含む現役F1ドライバーの間で自宅用シミュレーターの活用が急増しており、その価値は急速に高まっている。

    ブラジルGP週末に出演したポッドキャスト「Pelas Pistas」では、GTレースやシミュレーターへの強い関心を持つガブリエル・ボルトレトとともに出演し、育成の在り方について踏み込んだ議論を展開した。

    フェルスタッペン「ゴーカートは“基本”は学べるが本質的に別物だ」
    フェルスタッペンは「300日をゴーカートに使うか、300日をシミュレーターに使うか」と問われると、迷うことなくこう語った。

    「ゴーカートは忘れた方がいい。それが僕たちのスポーツの問題なんだ。サッカーなら、子どもは幼い頃から“同じボール”で練習する。でも僕たちの場合、ゴーカートはレースカーとはまったく違う」

    「確かにスタート、防衛、オーバーテイクといったレースの基本は学べる。でもゴーカートはクルマとは全然違う動き方をする。シートのポジションも違うし、サスペンションもない。リアアクスルの構造上、常に滑らせて走る必要がある」

    「でもレーシングカーは逆で、リアは常に安定していなければならない。そのうえで可能な限りフロントを攻める。運転の力学が根本から違うんだ。ゴーカートは子どもが楽しむものとしては最高だけど、“本格的な練習”としては限界がある」

    フェルスタッペンは現在、シミュレーターでの練習を中心に行っており、「最後にゴーカートに乗ったのは2016年だ」と明かした。

    F1準備にもGTレースにも「シミュレーターが最も現実的」
    フェルスタッペンは近年、シミュレーター上での走行に加え、GTマシンのテストや参戦にも強い関心を示している。

    「GTカーに乗ってテストしたりレースしたりする方がずっと楽しい。あるいは自分の家のシミュレーターに座って、F1の準備をしたり、オランダでやっているシミュレーター関連の仕事に取り組んだりする方が良い」と語り、実際のライフスタイルにも練習方法の変化が反映されている。

    シミュレーター技術は年々進化しており、タイヤの動き、荷重移動、空力変化までも再現されるようになった。若手育成においても、コスト面で圧倒的に有利なシミュレーターは現実的な選択肢となりつつある。フェルスタッペンの発言は、従来の“ゴーカート至上主義”に一石を投じる内容となった。

  • 角田裕毅の放出は決定済?レーシングブルズF1はローソン&リンドブラッドへ

    角田裕毅の放出は決定済?レーシングブルズF1はローソン&リンドブラッドへ

    角田裕毅の2026年シートが“すでに決まっている”との報道が浮上した。ドイツのAuto Motor und Sport(AMuS)は、レッドブルがレーシングブルズF1の来季ラインアップについて内々に結論を出し、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドのコンビを軸に進めていると伝えている。

    レッドブルはこれまで「最終決定はシーズン終了後」と説明してきたが、これは表向きの姿勢にすぎず、内部ではすでに明確な方針が共有されているという。

    背景には、角田裕毅のモチベーション低下を避け、終盤戦での得点力を維持したい狙いがあるとみられている。

    2026年RBは“ローソン&リンドブラッド”が内定的とされる構図
    AMuSによれば、レッドブルは2026年のレーシングブルズについて ローソン&リンドブラッド案を内部でほぼ固めた状態 にある。

    アイザック・ハジャーのレッドブル昇格は既定路線とされ、その後任としてF2で評価を高めるアービッド・リンドブラッドがRBに加入する流れも“自然なステップ”とみられている。残る1席を争ってきたのが角田裕毅とリアム・ローソンだが、後半戦のパフォーマンスがローソン優位となり、議論はローソン起用へ傾いたという。

    “未定”と公表する理由:角田裕毅の得点力を維持
    レッドブルが表向き「結論はまだ」と繰り返す理由について、AMuSは、角田裕毅に早期通告するとモチベーションが落ち、終盤の得点が失われるリスクを避けたいからだと分析する。

    現在レッドブルはコンストラクターズ2位争いの真っただ中にあり、フェルスタッペンの大量得点だけでなく、角田裕毅の“追加ポイント”もランキングを左右する重要な要素になっている。

    角田裕毅 レッドブル F1

    ローソン評価の急上昇と“スピード最優先”の姿勢
    サンパウロGPで激しいP7争いを制したローソンは、接近戦での強さが改めて評価を押し上げた。一方で角田裕毅はプレッシャー下での安定性に課題が残ると見られ、流れはローソンへと傾いた。

    レーシングブルズ代表アラン・パーメインは一時「経験は重要だ」と語ったものの、続けて 「最優先されるのはスピードだ」 と述べ、最終判断が純粋な速さであることを明確にした。

    レッドブル内部でも、近年の昇格見送りの流れや評価傾向を踏まえると、ローソンの評価が急上昇するのは自然な展開と見られている。

    メキースの“友情”では覆らないチーム競争力の原則
    レーシングブルズ代表ローラン・メキースは角田裕毅を「友人」と表現するほどの関係だが、最終判断はあくまで競争力を基準に下される。報道では、メキースが個人的に葛藤していたとしても、チーム全体の戦略を優先して角田裕毅を手放す可能性が高いと伝えられている。

    また他チームに空席がない現状を考えると、角田裕毅が2027年までF1に戻れない可能性にも言及されている。

    総合すると、“ローソン&リンドブラッド”は極めて理にかなった判断
    ハジャー昇格の流れ、リンドブラッドの育成ステップ、ローソンの後半戦でのパフォーマンス、そしてレッドブルの“スピード最優先”方針──こうした要素を総合すると、報じられた内容は論理性が高い。

    さらに角田裕毅の得点力維持という現実的な理由も加わり、レッドブルが内部で2026年RBの体制をすでに固めている可能性は非常に高い と見られる。公式発表はアブダビ最終戦後になる見通しで、角田裕毅はキャリア最大の岐路に立ち続けている。