カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1勢力図論争に動じず「心配していない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1勢力図論争に動じず「心配していない」

    マックス・フェルスタッペンは、バーレーンで行われた2026年F1プレシーズンテスト後、レッドブル・レーシングの現在の勢力図における立ち位置について「分からない」としつつも、まったく心配していないと語った。

    レッドブルはRB22で計337周を走行し、そのうちマックス・フェルスタッペンは水曜に136周、金曜午前に61周を担当。メルセデスやフェラーリ、マクラーレンといった上位勢と接戦を演じる中でも、冷静な姿勢を崩さなかった。

    「分からない。いや、そのことについては本当に心配していない。メルボルンで分かることだ」とフェルスタッペンは語った。

    「ポジティブなのは、トラブルなく多くの周回を重ねられたことだ。どれくらい速いかについては……まだ全員がフルスピードで走っているわけではない」

    「分からないんだ。本当に測ることはできない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    テストではメルセデスのトト・ヴォルフがレッドブルを「ベンチマーク」と呼び、ジョージ・ラッセルもそのアドバンテージを「かなり恐ろしい」と表現するなど、他チームから高い評価が寄せられていた。しかしフェルスタッペン自身は、エンジンモードや燃料搭載量といったテスト特有の不確定要素を理由に、勢力図を論じること自体に意味はないと強調する。

    「もし僕に任せるなら、ただ自分の周回をこなして家に帰って楽しむだけだ」

    「そしてメルボルンまで待つ。それだけだよ。でももちろん、みんなそれを実際よりももっとエキサイティングにしたがるんだ」

  • 2026年F1批判で波紋 フェルスタッペンにフォーミュラE CEOが“試乗招待”

    2026年F1批判で波紋 フェルスタッペンにフォーミュラE CEOが“試乗招待”

    フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズは、2026年F1マシンを「ステロイドを打ったフォーミュラE」と表現したマックス・フェルスタッペンに対し、サウジアラビア・ジェッダで開催されるE-Prixへの来場とマシン体験を“冗談交じり”に呼びかけた。

    フェルスタッペンはバーレーンでのプレシーズンテスト2日目、新世代F1マシンについてエネルギーマネジメントへの依存度が高すぎると指摘し、「それはもはやF1ではない」との見解を示した。

    その発言は、エネルギー管理を主軸とするフォーミュラEを引き合いに出す形となり、パドック内外で波紋を広げた。

    ドッズはそのコメントについて「まったく驚かなかった」と語り、フェルスタッペンを「伝統的で生々しいモータースポーツを好むタイプ」と表現したうえで、次のように明かした。

    「昨日マックスにメッセージを送った。彼はバーレーンにいて、私はジェッダにいる。もしF1の代わりにこちらに来たいなら迎えに行く、とね。少しいたずら心を込めて書いた」

    「多くのフォーミュラEドライバーやチーム代表が、これは我々にとって大きなチャンスだと連絡をくれた。彼がフォーミュラEに言及してくれただけでも可視性という意味で良いことだ。ここでは接近戦があり、肘を張ったバトルがあり、レースでは150回近いオーバーテイクがあるかもしれない。彼の発言をきっかけに、フォーミュラEを見てみようと思う人が増えれば、それは我々にとって素晴らしいことだ」

    Gen4で“F1に迫る性能差”を主張
    フォーミュラEは2026/27シーズンから新型Gen4マシンを導入する予定で、最大800馬力、常時四輪駆動を特徴とする。現行Gen3 Evoから大幅に進化し、F1とのパフォーマンス差は「非常に小さくなる」とシリーズ側は見ている。

    ドッズは、フェルスタッペンがGen4を走らせれば「きっと気に入る」と断言する。

    「もしマックスがGen4に乗れば、気に入ると思う。600キロワットの純粋なパワー、常時四輪駆動、現行車より70%増の出力、ラップタイムも新時代のF1と大きくは変わらない。瞬時のトルク、アクセル全開で1.8秒で時速100キロに達する。彼の今のF1マシンより速く、GT3よりも速い。本当に気に入るはずだ。これからも挑発し、試乗に招待し続ける」

    マックス・フェルスタッペン フォーミュラE

    “2つの技術の妥協”が違和感の正体
    ドッズは、フェルスタッペンの違和感は2026年F1レギュレーションの根本思想にあると分析する。新規則では電動出力が総出力の約半分を占め、内燃エンジンと電動システムの融合がこれまで以上に進む。

    「彼の言葉を要約すれば、クルマの中で制限を感じているということだろう。かつてのような全開での“生のレース”ではなく、2つの技術の妥協の上に成り立つスタイルに戸惑っているのだと思う」

    「F1では常に何かをマネジメントしてきた。タイヤや燃料を守る必要があった。今回はエネルギーだ。違う戦略が求められているだけだ」

    「しかし2026年は2つの技術を融合させ、それを成立させようとしている。電動技術は世界の流れとして必要だが、同時に内燃エンジンの音や歴史、ドライビングスタイルも守りたい。そのバランスを取るのは非常に難しい」

    「フォーミュラEは常に完全電動であり、1つの技術に最適化してきた。だからこそレース形式もドライビングも一貫している。マックスにとって、F1の妥協構造は簡単ではないのだろう」

    2026年F1の新時代は、電動化と伝統の間で揺れる過渡期にある。その中でフェルスタッペンの率直な言葉は、単なる挑発ではなく、トップドライバーの本能的な違和感を映し出している。

    そしてフォーミュラEは、その隙間を逃さず、積極的に存在感を示そうとしている。

  • リアム・ローソン レッドブルF1エンジン“1秒差”説を一蹴「そんなに速くない」

    リアム・ローソン レッドブルF1エンジン“1秒差”説を一蹴「そんなに速くない」

    2026年F1プレシーズンテストのバーレーンで、レッドブル陣営の新パワーユニットを巡る“1秒差”発言が波紋を広げている。メルセデスのトト・ヴォルフが「最大で1秒のアドバンテージがある」と示唆したことに対し、レーシングブルズのリアム・ローソンも笑い飛ばす形で応じた。

    今季からレッドブルはフォードと提携し、自社開発のパワーユニットを投入。バルセロナでのシェイクダウンを経て、バーレーンテストでも注目を集めているが、その評価を巡っては駆け引きも始まっている。

    「1秒もみんなより速いって? それ誰が言ったの?」

    ヴォルフの名前を聞かされたローソンは笑いながらこう返した。

    「なんてことだよ」

    もっとも、ローソンは新パワーユニットの初期段階での働きそのものを否定しているわけではない。

    「メルボルンに行けば分かると思う」

    「正直に言って、今のところパワーユニットはとても、とても順調に動いている。それは良いことだ」

    リアム・ローソン レッドブル F1

    ただしテスト特有の不確定要素にも言及し、現時点での数値比較には慎重な姿勢を示した。

    「でもパフォーマンスの数値という点では、他のチームが何をしているのか全く分からないから、とても判断が難しい」

    さらにローソンは、ポテンシャルには自信を示しつつも、誇張された優位性には距離を置く。

    「パフォーマンスの観点では、明らかに堅実だと僕たちは思っている。でも、みんなより1秒速いとは言わない」

    「でも、すぐに分かるよ。今のところはすべて順調だ」

  • マックス・フェルスタッペン F1バーレーンテスト総括「何が機能するか学べた」

    マックス・フェルスタッペン F1バーレーンテスト総括「何が機能するか学べた」

    2026年F1プレシーズンテスト初週がバーレーンで終了し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは生産的な走行に満足感を示した。RB22で多くの周回を重ね、マシンとパワーユニット双方について重要な学習を得たという。

    フェルスタッペンは金曜午前の4時間セッションで61周を走行し、ベストタイムは1分35秒341。最終日の総合順位は5番手だった。その後、午後のセッションはアイザック・ハジャーにステアリングを託している。

    現地時間14時に走行を終えたフェルスタッペンは、テスト段階ではラップタイム自体の重要性は低いと強調する。重要なのは信頼性の確保と走行距離の積み重ねであり、その点については手応えを得たと振り返った。

    「初日はかなりの周回を走れたし、それには満足している。パワーユニットやマシンそのものに関して、テストしたかったことを多く消化することができた」とフェルスタッペンはレッドブルの公式SNS動画で語った。

    水曜には1日を通して130周以上を走破。金曜の61周を加え、合計197周を記録した。この周回数は、2026年型RB22の理解を深めるうえで大きな意味を持つ。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    プログラムの初期段階を終えた後は、セットアップ作業にも踏み込んだ。

    「今日はその続きに取り組んだが、同時にセットアップ面でももう少しクルマから何かを見つけようとした。クルマはもちろん新しいし、タイヤも新しい。だから、もっと良くしていきたい部分がたくさんある」

    テスト初週を終えた総括として、フェルスタッペンは明確な学習成果を口にした。

    「今朝は、何が機能して何が機能しないのかを多く学べたと思う。それによって、午後にアイザックと試せること、そして来週に向けて試せることについて、より多くのアイデアが得られた」

    フェルスタッペンが言及したのは、2月18日から20日まで同じバーレーンで行われる第2回公式テストだ。その後、F1はメルボルンへと移動し、3月6日から8日にかけてオーストラリアGPで2026年シーズンが開幕する。

  • レッドブルF1 「我々はフェラーリ、メルセデス、マクラーレンに次ぐ4番手」

    レッドブルF1 「我々はフェラーリ、メルセデス、マクラーレンに次ぐ4番手」

    レッドブル・レーシングは2026年F1シーズンの有力候補と目されながらも、その評価を自ら否定している。バーレーンでのプレシーズンテスト3日目、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、現時点でチームはフェラーリ、メルセデス、マクラーレンの後塵を拝しているとの見解を示した。

    メルセデス代表トト・ヴォルフがレッドブルを「ベンチマーク」と評したことに対し、マックス・フェルスタッペンはすでに懐疑的な姿勢を見せていたが、ワシェもまた冷静な分析を口にしている。

    「我々がどこにいるのかを正確に言うのは難しいが、間違いなくベンチマークではない。フェラーリ、メルセデス、マクラーレンという3チームが我々より前にいるように見える。現時点の分析では、我々はその後ろだ」

    「もちろん、各チームのプログラムや燃料搭載量、エンジンモードの違いがあるため、正確な比較は難しい。分析が間違っている可能性もある。ただ、そこに時間を割きすぎるつもりはない。我々は自分たちのランをどう改善するかに集中している」

    ワシェは、2026年レギュレーション下でのマシン特性にも課題を認める。

    「自分の仕事に満足することはない。まだ改善すべき点は明らかにある。このレギュレーションではグリップレベルが低く、ダウンフォース量も限られている。低速コーナー立ち上がりでのトラクション管理は大きな挑戦であり、重要な鍵のひとつになるだろう」

    実際、トラクションは2025年にも課題となっていた分野だ。

    「低速および中速コーナーの出口でのトラクションは、昨年も我々の強みではなかった。今も彼らのほうが明らかに強い。フェラーリとメルセデスのトップスピードも興味深い。特に低燃料時だ。ただ、本当に性能を比較できるのは、メルボルンで全員が同じ燃料量で予選を行うときだ」

    レッドブル・レーシング

    ドライバーのフィードバックも弱点分析に直結しているという。

    「我々はマックスとアイザック・ハジャーから、どこで他よりタイムを失っているかについて明確なフィードバックを受けている。マシンの弱点ははっきりしている」

    一方で、エネルギーマネジメントについては外部の評価ほど楽観視していない。

    「初日は理想にやや近かったが、他チームもすぐに同じ方向へ進んだ。今では彼らのほうがわずかに優れているかもしれない。我々が早く“使える解”を見つけただけで、それが最適解だったとは限らない」

    それでも、レッドブル・フォード・パワートレインズが開発した新型DM01パワーユニットには一定の手応えを示している。

    「エンジン部門が素晴らしい仕事をしたことには驚いている。これだけの距離を走れる状態に仕上げたのは見事だ。我々は3年半前にスタートしたばかりの事実上のスタートアップだ。その状況で独自エンジンを開発し、コース上で見劣りしないレベルに到達しているのは大きな成果だ」

    シーズン前の段階で“4番手”と自己評価するレッドブル。その言葉が現実か、あるいは煙幕かは、開幕戦オーストラリアGPで明らかになる。

  • フェルスタッペン F1圧縮比論争でメルセデスに皮肉「馬力差に0を足せる」

    フェルスタッペン F1圧縮比論争でメルセデスに皮肉「馬力差に0を足せる」

    バーレーンでの2026年F1プレシーズンテストを巡り、パワーユニットの圧縮比をめぐる議論が政治的な様相を帯びている。

    メルセデス陣営はレッドブル・フォードの電動エネルギー展開を「ベンチマーク」と評する一方で、自らのコンセプトが生むアドバンテージは「2〜3馬力」に過ぎないと主張している。

    しかし、マックス・フェルスタッペンはその見解をあざ笑うかのように切り返した。

    「そこには間違いなくゼロを1つ付け足せる」

    メルセデスのアドバンテージが「2〜3馬力」と聞かされたフェルスタッペンは笑いながらそう語り、実際の差は20〜30馬力に達する可能性を示唆した。これは1周あたり約0.3秒に相当する計算になる。

    「彼らが何をしようとしているのかは理解している。水曜日に僕たちがたくさん走ったから、話題をそっちに移そうとしているんだ」

    この発言の背景には、圧縮比を巡る技術論争がある。報道によれば、複数メーカーとFIA、さらに商業権保有側がより厳格なチェックを支持しているとされ、メルセデスはメルボルン以降、新たな技術検査を求められる可能性も浮上している。

    フェルスタッペンは最終的な勢力図は開幕戦で明らかになると見る。

    「ひとつだけ言える。メルボルンまで待てばいい。彼らがどれだけパワーを持っているか分かるはずだ」

    「ストレートでどれだけ踏んでくるか、メルボルンで見ればいい」

    一方で、メルセデス代表トト・ヴォルフはテスト初日にレッドブルの電動エネルギー展開を高く評価していた。

    「今日のエネルギー展開を見てほしい。彼らはストレートで他よりはるかに多くのエネルギーを使えている」

    「単発では以前から見てきたが、今回は10周連続で同じようなストレート展開をしていた」

    「今日の時点では、ただしテスト初日という前提付きだが、彼らがベンチマークを設定したと言える」

    この評価はメルセデス製パワーユニットを搭載する複数のドライバーからも繰り返されたが、フェルスタッペンはこれを「煙幕」に過ぎないと見る。

    「ここ10年のウインターテストを振り返ればいい。1日目でワールドチャンピオンが分かることなんてない。特に今回のような新レギュレーションならなおさらだ」

    「僕にとっては、どちらかと言えば目くらましだ。でも構わない。僕たちは自分たちがやるべきことに集中する。このレギュレーションは本当に複雑だから、ただ周回を重ねていくだけだ」

    フェルスタッペンは初日の走行距離やデータ収集には満足しているとしつつも、完成度はまだ遠いと強調する。

    「スタートはとても良い。みんな満足している。昨日の周回数もそうだ。あれこそ僕たちがやりたかったことだ」

    「でもそれが勝利に十分かどうかは分からない。今の段階では誰にも分からない。ここで見えているものが、そのままメルボルンで見えるわけでもない」

    マックス・フェルスタッペン F1 圧縮比

    実際、バーレーンのスピードトラップではレッドブル・フォードが最速を記録し、フェルスタッペンは336km/hをマーク。マクラーレンやフェラーリより約10km/h速かったとされる。一部では計測ビーム前でアクセルを緩めていた可能性すら指摘されている。

    ライバル勢も警戒を強める。

    カルロス・サインツJr.は、新時代の「リフト・アンド・コースト」を前提とした繊細なバランスをレッドブルが最適化していると分析する。

    「コーナーにものすごいスピードで飛び込んで、出口で全部のパワーを使えばいいという話ではない。両方をまとめなければ速くなれない」

    「彼らはドライバーに妥協を強いていないように見える」

    ウィリアムズ代表ジェームス・ボウルズも印象を語った。

    「ホームストレートで一貫して0.6秒の差がある。ターン1に向かう段階でまったく近づけない。あのコーナーでのスピードは本当に印象的だ」

    「レッドブルは完全に新しいプログラムでエンジンを開発し、信頼性を確保しながらパフォーマンスも与えた。それをすべて達成した」

    それでもフェルスタッペンは楽観を避ける。

    「他のチームが僕たちを良く見せようとしているのは普通のことだ。僕たちは気にしない。自分たちに集中するだけだ」

    「確かにスタートには満足している。でも同時に、改善の余地はまだとてつもなく大きい。すべてがあまりにも複雑だからだ」

  • アイザック・ハジャー F1バーレーンテスト2日目「トラブルでも最大限の収穫」

    アイザック・ハジャー F1バーレーンテスト2日目「トラブルでも最大限の収穫」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、2026年F1バーレーンテストで技術的トラブルに見舞われながらも、最終的に86周を走行。限られた時間の中でプログラムを完遂し、前向きな手応えを口にした。

    前夜のマシン再組み立て後に発生した油圧系トラブルの影響で、午前はわずか1周にとどまったが、チームの迅速な対応により午後の走行へとつなげた。

    「もちろん、トラブルのせいで一日のスタートは僕たちが望んでいた形ではなかった。でもこれはプレシーズンテストだし、こういうことは起こるものだ」とアイザック・ハジャーは語った。

    「チームは僕を午前セッションの終盤にコースへ戻すために懸命に作業してくれた。そのおかげで午後を良いポジションから始めることができた」

    結果的にハジャーは1分36秒651を記録し、合計86周を消化。走行距離は一部ライバルより少なかったものの、内容面での充実を強調する。

    「他のチームより走行は少なかったけど、僕たちはそこから最大限を引き出せたし、明日の走行に向けて多くのデータを集めることができた。マックスと僕のためにね」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    限られた時間の中でも複数のプログラムを消化できたことを評価する。

    「かなり短い時間の中でもいくつかのプログラムを完了できた。だから午前の混乱が全体の計画に影響しなかったのは心強い」

    最後にマシンのフィーリングについても前向きな感触を示した。

    「一度コースに出てからはクルマの中で良い感触があった。だから今日の仕事には満足できると思う」

  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1マシンに辛辣「フォーミュラEの強化版」

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1マシンに辛辣「フォーミュラEの強化版」

    2026年F1バーレーンテストで新型RB22を走らせたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、F1の新世代マシンに対して強烈な批判を展開した。

    レッドブルの新パワーユニットは高いデプロイメント性能で注目を集め、テストではベンチマークとの評価も出ているが、フェルスタッペン本人は「ドライバーとしての楽しさ」という観点から現行レギュレーションに強い違和感を示している。

    「正直に言って、運転していてあまり楽しくない。適切な言葉は“マネジメント”だと思う」とフェルスタッペンは語った。

    「ドライバーとしてのフィーリングは、あまりF1らしくない。少し“ステロイドを打ったフォーミュラE”のように感じる」

    2026年レギュレーションでは、内燃機関とバッテリー出力をほぼ50対50とする新パワーユニットが導入され、エネルギーマネジメントがこれまで以上に重要な要素となっている。ブレーキングやコーナリングでの回生、ストレートでの戦略的なエネルギー放出がラップタイムを大きく左右する構造だ。

    「純粋なドライバーとしては、僕は全開で走るのが好きなんだ。でも今はそういう走り方ができない。やることが多すぎる」

    「ブレーキを少し長く踏むか、短くするか、ギアをひとつ上げるか下げるか。そういった入力がエネルギー面に大きな影響を与える。ストレートでのパフォーマンスにも直結する。それは僕にとってF1ではない」

    「エネルギーが足りない。僕は普通のドライビングがしたいだけだ」

    さらにフェルスタッペンは、現在の低グリップ傾向にも言及した。

    「今のタイヤとマシン構成ではグリップもかなり低い。以前と比べると大きな後退だ」

    そのうえで、現行マシンを「アンチレーシング」と表現する。

    「正直、マシンのプロポーションは良いと思う。見た目もいい。リバリーも素晴らしい。それは問題じゃない」

    「問題はそれ以外のすべてだ。僕にとってはアンチレーシングだ」

    率直な発言が物議を醸す可能性について問われると、フェルスタッペンは自身の立場を明確にした。

    「今このタイミングでこんなことを言えば、喜ばない人もいるだろう。でも僕は率直だ。自分のレースカーについて思っていることを言ってはいけない理由はない」

    「僕がレギュレーションを書いたわけじゃない。もし政治的ではない観点だけでレギュレーションが作られていたなら、クルマもエンジンもまったく違うものになっていたと思う」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング フォーミュラ1カー

    一方で、チームやレッドブル・パワートレインズの努力に対する敬意も示した。

    「裏でどれだけの仕事が行われてきたかは分かっている。エンジン部門の人たちも含めてね。だからこういうことを言うのは気持ちの良いものではない」

    「でもドライバーとしては現実的でありたい。フィーリングについては正直に言う必要がある」

    「クルマに乗れば常にベストを尽くす。それはチームも分かっている。ただ、運転すること自体へのワクワク感はそれほど高くない」

    フェルスタッペンは以前から2026年レギュレーションへの懸念を公言しており、現在の契約が切れる2028年以前にF1を離れる可能性も示唆してきた。

    「僕にとっては勝てるクルマかどうかは問題ではない。楽しく運転できることが重要なんだ」

    「キャリアのこの段階では、F1以外でも楽しめることを模索している。しばらくこのレギュレーションと付き合うことになるのは分かっている。だから様子を見るしかない」

    ニュルブルクリンク24時間レースへの参戦可能性について問われると、こう冗談を交えた。

    「少なくともあそこではバッテリーを気にせず全開で走れるよね」

    「出場したい。実現できるよう動いているが、まだ確定はしていない」

    レッドブルは現時点でテストの“ベンチマーク”と目されているが、フェルスタッペンにとって重要なのはタイトルの数ではなく、ステアリングを握る純粋な歓びだ。2026年F1の方向性は、現役最強ドライバーの心を完全には掴めていない。

  • カルロス・サインツJr. 2026年F1エンジンは「レッドブル・フォードが一歩先」

    カルロス・サインツJr. 2026年F1エンジンは「レッドブル・フォードが一歩先」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1プレシーズンテスト初日の走行データを踏まえ、レッドブル・フォードのパワーユニットが現時点で「明確に一歩先を行っている」との見解を示した。

    すでにメルセデス代表トト・ヴォルフも同様の評価を口にしており、サインツはその見立てを裏付ける形で、2026年型ハイブリッド時代の核心が「エネルギーマネジメントの統合」にあると指摘した。

    「まだ本当に初期段階けど、昨日のGPSデータで判断するなら、現時点ではレッドブル・フォードがやっていたことは他より明確に一歩先だった」とサインツは語った。

    「小さな差ではなく、はっきりとした差だったし、とても印象的だった」

    さらにサインツは、新レギュレーション初年度という状況を踏まえ、仮に開幕戦の時点で最速かつ最も信頼性の高いエンジンを実現しているなら、それは称賛に値すると述べた。

    「まったく新しいレギュレーション、新しいエンジン、新しい人員体制で開幕戦に来て、最速かつ最も信頼性の高いエンジンを持ち込むことができたなら、帽子を取って称賛するしかない。少なくとも昨日見せていたものは本当に印象的だった」

    実際、GPSデータ上ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がロングラン中に効率的にバッテリーを再充電し、ストレートで350kWの電力を十分に展開。周回ごとにライバルより高い最高速を記録していたことが示されている。

    もっとも、サインツは冬季テスト特有の条件差や走行プログラムの違いにも言及し、まだ結論を出す段階ではないと強調する。

    2026年レギュレーションでは、電動モーター由来の出力が従来比で3倍に拡大し、総出力の最大50%を占める。一方でバッテリー容量は据え置きのため、ドライバーは1周の中でエネルギーを何度も使い切る可能性がある。

    そのためバーレーンでは、低速コーナーであえて低いギアを選び、回転数を高めてエネルギー回生を最大化する走行が見られた。これはドライビング技術の問題だけでなく、パワーユニット制御ソフトウェアが周回データを学習し、回生と展開を最適化していくプロセスとも密接に関係している。

    カルロス・サインツJr. レッドブル・レーシング

    サインツは、この「回生」と「コーナリング性能」の最適化こそが鍵だと語る。

    「今回のレギュレーションの鍵は、両者を分けることではなく、統合することにある」

    「昨日見た限りでは、レッドブルはまさにそれを実現しているように見えた。ドライバーに妥協を強いることなくね」

    さらに彼は、パワーユニット、ギアボックス、そしてドライバーの好みが一体化した“閉じた円”として機能する必要性を強調した。

    「クルマが特定のシフトダウンを求めてくるなら、我々はそれを実行する。だからこそ、バーレーンで300周、400周と走る中で、ドライバビリティとパフォーマンスを高めるあらゆるテクニックを試していくことになる」

    「パワーユニットとギアボックス、そしてドライバーの好み。そのすべてがひとつの閉じた円でなければならない。どれかひとつでも理想通りでなければ、そこで問題が生じる。だから全員が適応し、正しい方法を見つける必要がある」

    2026年F1は単なる出力競争ではない。電力回生と展開、シャシーとの統合、そしてドライバーの感覚までを含めた“総合制御競争”の様相を呈している。

    その第一印象として、少なくともサインツの目にはレッドブル・フォードが最も洗練されたパッケージを提示しているように映っている。

  • レッドブルF1 バーレーンテスト2日目午前のトラブルは油圧漏れ

    レッドブルF1 バーレーンテスト2日目午前のトラブルは油圧漏れ

    2026年F1プレシーズンテスト2日目、バーレーン・インターナショナル・サーキットで走行を開始したレッドブルは、午前中に油圧系のトラブルに見舞われた。

    前日にマックス・フェルスタッペンが総合2番手タイムを記録し、136周を走破するなど好感触を示していただけに、チームにとっては想定外の足止めとなった。

    RB22に油圧漏れ 午前はガレージ作業に
    イタリアメディアによると、夜間の組み立て作業中に“ルーティン”とされる問題が見つかり、シャシー側面に油圧漏れが確認されたという。

    この影響でアイザック・ハジャーは午前セッション序盤に走行できず、ガレージ内での修復作業が優先された。チームは最低でも約2時間のストップを見込む状況となり、2日目は出遅れの形でスタートした。

    ハジャーがようやくコースイン 午後は周回を積み重ねる
    トラックがクリアになり、残り時間が1分となったタイミングで、ようやくハジャーがコースへ送り出された。これがこのセッションでの初走行となった。

    その後は大きな問題は発生せず、午後にかけて走行プログラムを再開。レッドブルは周回数を着実に積み重ね、データ収集を進めた。

    テストはトラブルの洗い出しも重要な目的のひとつであり、本番前に課題が発覚したことは決して致命的ではない。前日の好走を踏まえれば、RB22のポテンシャルに対する評価が大きく揺らぐ状況ではないとみられる。

    2日目は波乱の立ち上がりとなったが、午後の走行再開によって最低限のプログラムは遂行された形となった。