カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レーシングブルズF1が燃料電池施設を正式稼働 年間4.6GWhを自給

    レーシングブルズF1が燃料電池施設を正式稼働 年間4.6GWhを自給

    レーシングブルズは、イタリア・ファエンツァの本拠地において最先端のコージェネレーション型燃料電池プラントの正式稼働を発表した。モータースポーツにおける持続可能な技術革新の大きな節目となるプロジェクトだ。

    この先進的プロジェクトは、公式サプライヤーであるセフラとの協力のもと開発され、レッドブル、F1、そしてFIAの持続可能性目標と完全に整合する形で実現した。スポーツにおける卓越性と環境責任、そして長期的な経済的価値を結びつける先端技術への重要な投資と位置付けられている。

    新施設は、本拠地に隣接する14,500平方メートルの「レーシングブルズ・グリーンエナジーパーク」内に設置された。最先端の太陽光発電設備と、セフラの「ノヴァ・ソリューション」による固体酸化物形燃料電池(SOFC)を統合している。燃料電池は、地元パートナーから供給される認証バイオメタンによって直接稼働する。

    この相乗効果により、ファエンツァ拠点のエネルギー供給は信頼性と自立性を確保。さらに、持続可能な都市とコミュニティのESGアジェンダに沿い、地域の技術力やパートナーシップの発展も後押ししている。

    この高性能燃料電池は、年間平均4.6GWhのゼロカーボン電力を生産する能力を持つ。熱回収システムにより効率はさらに向上し、施設全体の暖房需要を完全にカバー。水を使用しない運転方式によって貴重な資源を保全し、環境負荷を最小限に抑えている。

    その結果、このプラントは排出量を大幅に削減し、騒音公害も排除。エネルギー効率の新たな基準を打ち立てる存在となっている。

    レーシングブルズ / ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    「我々の事業活動における環境負荷を最小化し、真のエネルギー自立を実現する取り組みを強調できることを嬉しく思う」と、レーシングブルズの施設管理およびHSEディレクターであるエンリコ・ファステッリは語った。

    「地元サプライヤーとの強固なパートナーシップを構築することで、排出量削減だけでなく、地域社会におけるイノベーションと成長も促進している。地域との相乗効果を最大限に活用することで、関係者すべてに利益をもたらすスキルと協力体制の発展を育んでいる」

    1932年にイモラで創業したセフラの社長、ジャンマリア・バルドゥッチも次のように述べた。

    「セフラは1932年、進歩に奉仕するエンジニアリングの卓越性という明確な使命のもと、イモラで創業した」

    「本日、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズとのパートナーシップ開始からちょうど1年を迎え、持続可能性の未来へとそのビジョンを投影する節目を祝っている。我々はすでに稼働し、完全に運用されているノヴァ・ソリューション・プラントを正式に始動させた。数々の実績で築いてきた歴史に、新たな章が加わったことを大きな誇りに思う。イタリアの技術革新が、このように名高いパートナーのエネルギー自立を保証しているのだ」

    また、セフラのエネルギー部門セールスディレクター、マリオ・ガルガーノは次のように語った。

    「ファエンツァの燃料電池プラントは、技術革新と環境責任が融合したときに何が実現できるかを示す証だ」

    「このプラントは市場でも唯一無二の存在であり、近隣のカヴィーロ工場で生産されたバイオメタンを直接燃料とする550kWの燃料電池を備え、環境への排出はゼロだ。この施設は革新的技術を可能にするだけでなく、地域レベルで企業が協力し合う好例でもある。セフラはこのようなプロジェクトに積極的に参加できることを誇りに思う」

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルF1解任の本音「クソみたいなサンドイッチ」

    クリスチャン・ホーナー レッドブルF1解任の本音「クソみたいなサンドイッチ」

    レッドブル・レーシングの元CEO兼チーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、2025年F1イギリスGP直後の電撃解任について、率直な心境を明かした。

    20年にわたりチームを率い、数々のタイトルを獲得してきたホーナーは、Netflix『Drive to Survive』最新シーズンの中で、その瞬間を「裏切り」と表現し、強い喪失感を語っている。

    2025年F1イギリスGP終了後、レッドブルはホーナーを解任。これによりチームの体制刷新が始まり、後任にはローラン・メキースが就任した。

    ホーナーは番組内で、解任に至る経緯を次のように振り返っている。

    「オーストリアGPの後、我々はシルバーストンに向かった。マックスはポールポジションを獲得したが、最終的には5位で終えた」

    「その24時間後、ロンドンでの会議に出席するよう連絡を受けた。そこで私は、運営上の観点から、もはやレッドブルF1チームの運営に関与しないと告げられた」

    20年間を捧げたチームからの突然の通告は、予想外だったという。

    「本当に大きな喪失感と傷ついた気持ちがある。あまりにも突然で、きちんとした別れを言う機会すらなかった」

    「こんな立場になるとは想像もしていなかったし、あんな“クソみたいなサンドイッチ”を渡された瞬間の反応は、『ふざけるな』というものだった」

    「自分の選択ではない形で、非常に大切だったものを奪われた」

    「私は常にベストを尽くしてきた。チームのために、代表してきた人々のために最善を尽くした。ただ、今年のパフォーマンスは過去ほど強くはなかった」

    ホーナーの発言は、レッドブル内部の力学や2025年シーズンの苦戦を背景にした複雑な状況を示唆している。

    長年チームの象徴的存在だった彼の退任は、単なる人事異動ではなく、レッドブルの時代の転換点となった出来事だったと言える。

  • フェルスタッペン レッドブルF1新相棒ハジャーに助言「誰にでも勝てると思え」

    フェルスタッペン レッドブルF1新相棒ハジャーに助言「誰にでも勝てると思え」

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2026年シーズンからチームメイトとなるアイザック・ハジャーに対し、「自分は誰にでも勝てると信じるべきだ」と重要なアドバイスを送った。

    2026年はレッドブル・フォード製パワーユニット初年度という注目のシーズンでもあり、タイトル争いの行方とともに、ハジャーがフェルスタッペンにどこまで迫れるのかも大きな焦点となっている。

    「自分が一番だと信じること」フェルスタッペンの助言
    フェルスタッペンはポッドキャスト番組で、若きチームメイトに必要な姿勢についてこう語った。

    「ドライバーである以上、常に自分が一番だと信じなければならないと思う。それが基本的なアプローチだ」

    「自分にこう言い聞かせるべきだ。“僕は誰にでも勝てる”と」

    「それは誰にとっても大事なことだと思っている」

    「僕がF1にデビューした最初の年も、“クルマさえあればチャンピオンになれる”と本気で思っていた。それが普通の考え方だ」

    「もちろん後から振り返れば、ミスもするし、そこから学ぶ必要がある。そしてそれは、タイトルを争えるクルマではない状況で経験した方が少しは痛みが少ない」

    「だから僕は、自分の最初のシーズンのアプローチにはとても満足している。ポイント争いをしながら、いくつか愚かなミスもあった。でもそれはスタートとして良かったと思っている」

    波乱もあったハジャーの初年度
    ハジャーはデビューイヤーの2025年、オーストラリアGPでフォーメーションラップ中にクラッシュし涙を見せた一方、オランダGPではフェルスタッペンとともに表彰台に立つなど、浮き沈みの激しいシーズンを送った。

    その後、2026年からフェルスタッペンのチームメイトに昇格することが発表され、ダニエル・リカルド離脱以降“実質ワンマン体制”と評されてきたレッドブルの新たな章が始まることになった。

    2024年末にセルジオ・ペレスが離脱し、リアム・ローソンはわずか2戦でシートを失い、角田裕毅がシーズン終盤を戦った流れを経て、ハジャーはフェルスタッペンにとってリカルド以来6人目のチームメイトとなる。

    「今のところ順調」フェルスタッペンの評価
    フェルスタッペンはハジャーとの関係についても前向きに語っている。

    「まだそれほど多くの時間を一緒に過ごしたわけではないが、彼は本当に素晴らしいし、とてもいいやつだ」

    「2年目に入る彼と、12年目に入る僕とでは心境もかなり違うと思う。僕はよりリラックスしているし、テストも一歩ずつ進めていくという感覚だ」

    「彼がクルマに乗っている時も、ガレージで細部まで見張ることはしない。少し後ろから、もっと落ち着いた形で見守るだけだ。実際、今はサーキットにもいない」

    「最終的にはクルマをできるだけ速くすることが目的だし、それは必ずできると自信を持っている」

    「彼とはうまくやっていけると確信している。ジュニアチーム時代から知っているし、F1に上がってきた流れも見てきた。まったく問題ない」

    2026年、レッドブルは再びタイトル争いの中心に立てるのか。そして“最も難しい仕事”とも言われるフェルスタッペンのチームメイトという役割を、ハジャーは乗り越えられるのか。両者の関係性とパフォーマンスが、シーズンの大きな見どころとなる。

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルF1退任は“経営トップの決断”と明言

    クリスチャン・ホーナー レッドブルF1退任は“経営トップの決断”と明言

    クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングを去ることになった経緯について、ついに自らの言葉で語った。2025年夏、20年にわたりチームを率いた代表職を退いた背景には、ドライバー陣やフェルスタッペン一家の関与はなかったと明言している。

    Netflixの最新シーズン『Drive to Survive』の中で、ホーナーは退任の舞台裏を振り返り、責任は企業および株主サイドにあるとの認識を示した。

    突然の解任「本当の別れも言えなかった」
    「本当に喪失感と痛みを感じている。すべてがあまりにも突然だった。本当の意味での別れを言う機会もなかった」とホーナーは語った。

    長年築き上げた体制の中心から一転、傍観者となる立場に追い込まれた現実は、彼にとって受け入れ難いものだった。

    「そんな“最悪のサンドイッチ”を渡されたときの最初の反応は、『ふざけるな』というものだった」と率直に明かす。

    「自分の選択ではない形で、大切なものを奪われた」

    2025年シーズンはこれまでほど圧倒的な成績ではなかったが、それでも自らの献身に揺らぎはなかったと強調する。

    「私は常にベストを尽くしてきた。チームのために、代表してきた人々のために。しかし今年のパフォーマンスは以前ほど強くなかったのは事実だ」

    クリスチャン・ホーナー

    フェルスタッペン一家の関与を否定
    退任劇の裏に“フェルスタッペンの報復”があったのではないかとの憶測も広がっていた。とりわけヨス・フェルスタッペンの公然とした批判が、その見方を強めていた。

    しかしホーナーはこれを明確に否定する。

    「マックスの父は決して私の最大の支持者ではなかった。彼は私に対して率直に発言してきた。しかし、フェルスタッペン一家が何らかの形で責任を負っているとは思っていない」

    その矛先は、ザルツブルク本社の経営陣へと向けられた。

    決断を下したのは経営トップ
    ホーナーによれば、最終的な決断はレッドブルCEOオリバー・ミンツラフによるものであり、ヘルムート・マルコが助言的立場で関与していたという。

    「これはオリバー・ミンツラフが下した決定で、ヘルムートが横から助言していたのだと思う」

    そして、その背景には創設者ディートリッヒ・マテシッツの死後に起きた組織構造の変化があったと見る。

    「ビジネスの内部、グループの内部で物事が変わった。創設者が亡くなった。ディートリッヒの死後、おそらく私は“権限を持ちすぎている”と見なされたのだろう」

    マテシッツ体制下で与えられていた大きな裁量こそが、ポスト・マテシッツ時代には標的になったというのが、ホーナーの見立てだ。

    レッドブルを常勝軍団へと導いた統率力は、体制変化の中で“過剰な権限”と映ったのかもしれない。

  • 角田裕毅 レッドブルF1ショーランで会場沸かす「僕が2026年F1王者になる」

    角田裕毅 レッドブルF1ショーランで会場沸かす「僕が2026年F1王者になる」

    角田裕毅は、2025年末にレッドブル・レーシングのレースシートを失い、2026年シーズンはレッドブルのリザーブドライバーとして活動している。その角田裕毅がサンフランシスコで行われたショーランの場で「今季チャンピオンになる」と大胆な発言を行い、会場を沸かせた。

    イベントでは、セバスチャン・ベッテルが2011年にタイトルを獲得したRB7をドライブ。マリーナ・ブールバードを走行し、詰めかけた観客の歓声を浴びた。

    イベント中、2026年のワールドチャンピオンは誰になると思うかと問われた角田裕毅は、こう答えた。

    「シーズン途中、もしくはできるだけ早くマシンに乗って、僕がチャンピオンになる」

    この発言に観客は大歓声で応え、司会者も「角田がシートを取り戻すぞ!」と会場を煽った。

    角田裕毅 レッドブル

    だが、その後イベントは思わぬ形で中断することになる。角田裕毅がドーナツターンを行った直後、RB7のリア部分から出火した。

    角田裕毅は自力でマシンから脱出。現場に駆け付けたチームスタッフとマーシャルにより、火は速やかに消し止められた。負傷者は報告されていない。

    レッドブルの広報担当者は次のように説明している。

    「長時間のデモランの後、角田は2011年型RB7で通常のバーンアウトを実施した。排気系が過熱し、マシン後部に引火した。火災は現場のマーシャルによって迅速に消火され、負傷者はいない」

    なお、この2011年型マシンは過去にもショーラン中に炎上したことがあり、2014年にロシアで行われたイベントではアレックス・リンがドライブ中に同様のトラブルが発生している。

    レースシートこそ持たない立場となった角田裕毅だが、その存在感は健在だ。走行前に飛び出したユーモラスな王者宣言、そしてトラブル後も冷静に対応した姿は、多くのファンの記憶に残る一日となった。2026年シーズン中の復帰が実現するのか、今後の動向に注目が集まる。

  • レッドブルF1 2026年PU戦争に“手加減なし”要求 ホモロゲーション撤廃論も

    レッドブルF1 2026年PU戦争に“手加減なし”要求 ホモロゲーション撤廃論も

    2026年F1レギュレーションで導入される新パワーユニット(PU)を巡り、レッドブル陣営が“手加減なし”の開発競争を求めた。PUメーカーにも予算上限(1億9000万ドル)が適用されるなか、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)のベン・ホジキンソンは、現行のホモロゲーション制度の見直しに言及した。

    3月1日にFIAへのホモロゲーション(型式承認)が予定される2026年型PUは、承認後の開発自由度が大きく制限される。

    性能面でのアップグレードは5年間のレギュレーションサイクル内で限られたウインドウのみ許可され、さらに成績劣勢メーカーに追加機会を与える「ADUO(追加開発・アップグレード機会)」制度も導入される。

    ホジキンソン「制限は十分にある」
    ホジキンソンは、予算上限やダイノ稼働時間制限が既に存在することを踏まえ、さらなる縛りは不要だと主張した。

    「個人的にはホモロゲーションをなくして、手加減なしの戦いをしたい。それが本音だ。ただ、我々は今あるルールの中でやるしかない」

    「コストキャップもあるし、ダイノ時間の制限もある。これ以上の制限は必要ないと思う」

    一方で、PU開発はシャシーよりも“妊娠期間”が長いとも強調する。エンジン部品は高精度金属部品が中心で、製造に最大12週間を要し、耐久試験やレースプールへの展開にも同程度の時間が必要だという。

    「もし開幕戦で他メーカーが優位に立てば、追いつくには相当な時間がかかる」

    「だからこそ差を縮める仕組みは必要で、ADUOはその一部を担っている。ただ、数週間で大きな出力向上を実現するのは簡単ではない。今すぐ20キロワットを追加できるなら、もちろんやる」

    RBPTは“ベンチマーク”か?
    プレシーズンテストではRBPT製PUが高い信頼性とエネルギーマネジメント性能を示し、パドック内で注目を集めた。メルセデスのトト・ヴォルフはRBPTをベンチマークと示唆したが、ローラン・メキースはこれを否定している。

    「ミルトンキーンズの全員に大きな賛辞を送りたい」

    「3年前、PU工場のあった場所はただの空き地だった。そこからバルセロナで初日に100周を走り切るところまで来たのは歴史的なことだ」

    その一方で、メキースは現状に満足していないと強調する。

    「我々はまだベンチマークではない。トップグループの後ろにいる可能性が高い」

    「これから多くの困難な瞬間に直面するだろう。マシンが止まることもあるかもしれない。それもこの戦いの一部だ」

    2026年F1はシャシーとPUの両面で巨大な開発競争となる。RBPTは新規参入ながら好発進を切ったが、真の序列は開幕後の数戦を経て明らかになる。レッドブル陣営が求める“グローブを外した戦い”が実現する日は来るのか。新時代のエンジン戦争は、すでに火ぶたを切っている。

  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1に警鐘「純粋なF1ではない」

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1に警鐘「純粋なF1ではない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1レギュレーションによって誕生した新世代マシンについて、自身のキャリアの中で「最も楽しめない世代」になるとの見解を示した。

    バルセロナとバーレーンで実施されたプレシーズンテストを通じ、ドライバーたちは大幅に変更されたマシンを初めて本格的に体験した。ダウンフォース削減、新仕様タイヤ、電動エネルギー依存度の増加など、これまでのグラウンドエフェクト時代とは明確に異なる特性を備えている。

    テスト期間中に出演したポッドキャストでフェルスタッペンは、新車のドライビング特性について率直に語った。

    「マシンのグリップは少ない。でもコーナー出口での加速はかなり速い」

    「マシンのレイアウトも完全に違う。タイヤも違うし、コーナリングの仕方もかなり変わる。グリップの生まれ方も少し違っていて、フロア由来のグリップが少なくなっている」

    「おそらく以前よりも少しスライドするし、そこからより多くのパワーが出てくる。グリップが少ない中でそれを管理するのは難しい」

    特に低速コーナーでは、従来とは異なるアプローチが求められるという。

    「どんなコーナーから立ち上がるかにもよるけど、低速コーナーではフルスロットルにするまで、より長く待たなければならない」

    「ここ数年はプレシーズンでマシンに乗れば、いわば筋肉の記憶で自然に走れたし、前年よりも良いマシンになっているのが普通だった。すぐに感覚を取り戻せた。でも今回は少し違う」

    「自分のドライビングとアプローチを、少し考え直さなければならない」

    2026年を象徴する言葉は“マネジメント”
    フェルスタッペンが繰り返したキーワードは「マネジメント」だった。

    新しいパワーユニットは電動出力比率が大きく引き上げられ、エネルギー展開とバッテリー管理がレースの核心となる。フェルスタッペンは以前、この特性を「フォーミュラEを強化したようなもの」と表現している。

    2015年のデビュー以来、複数のレギュレーション下で戦ってきた彼にとって、今回の世代はどう位置付けられるのかと問われると、答えは明確だった。

    「たぶん、僕の中では一番好きではない世代だと思う」

    「今年を表す言葉はマネジメントだと思う。それが正しい言葉だ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    それでも闘志は揺るがない
    一方で、モチベーションに揺らぎはないとも強調した。

    2026年はレッドブル・レーシングにとって、自社開発パワーユニットの実戦デビューという歴史的シーズンでもある。フォードと提携したレッドブル・パワートレインズは、テスト段階では信頼性面で良好なスタートを切っている。

    「最終的には、与えられたものでベストを尽くすだけだ。それは全員同じだ」

    「でも、楽しめるものとそうでないものはある。個人的にはそれほど楽しくはない」

    「それでも、マシンやエンジンを設計した人たちがゼロからスタートして、ここまで動くパワーユニットを作り上げたのは本当に信じられないことだ。問題は起きていない」

    「十分に速いかどうかは分からない。それは待つしかない」

    そして最後に、複雑な心境をこう締めくくった。

    「素晴らしい人たちと一緒に働けるのは本当に特別なことだ。だから“楽しくない”と言うのは良くないことかもしれない。でも正直に言えば、純粋なフォーミュラ1という感じではない」

    2026年F1は、効率とエネルギー管理を軸とする新時代へと突入する。その象徴的存在であるマックス・フェルスタッペンの率直な違和感は、この変革の本質を端的に物語っている。

  • レッドブルF1 ローソン電撃降格の真相 ホーナー「私の選択ではなかった」

    レッドブルF1 ローソン電撃降格の真相 ホーナー「私の選択ではなかった」

    2025年F1シーズン開幕直後、わずか2戦でリアム・ローソンをレッドブルのシートから外すという衝撃の決断が下された。その背景について、元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーが新たな証言を明かした。

    ホーナーは、自身の解任後に収録されたドキュメンタリー番組内で、ローソン降格は自身の判断ではなかったと主張。長年チームを率いてきた指揮官が、人事の実権を巡る内部事情を語っている。

    ローソンは2025年開幕戦オーストラリアGPと第2戦中国GPでQ1敗退を喫し、ポイントも獲得できなかった。その結果、日本GPを前に角田裕毅と交代。チームは当時「24歳の彼に対するケアの義務」と説明し、自信を喪失していたことを理由に挙げた。

    しかし、ローソン自身はその見方を一貫して否定してきた。冷酷とも受け取られた決断は、ホーナー体制下の厳しい競争文化の象徴とも言われていたが、本人はこれを否定する。

    「それは私の選択ではなかった」とホーナーは語った。

    ホーナーは2025年イギリスGP後に代表職を解任され、約20年にわたる体制に終止符を打った。番組内で彼は、若手育成プログラム出身ドライバーの起用を常に強く求められていたと明かしている。

    「私は常にヤングドライバープログラムから選ぶよう強く求められていた」とホーナーは述べた。

    さらに、その方針を主導していた人物としてヘルムート・マルコの存在を示唆した。

    「ヘルムートが大きな推進役だった」

    マルコは約20年にわたりレッドブルの育成部門を統括し、18人ものドライバーをF1へ送り出してきた。だが、チームはマックス・フェルスタッペンを中心に構築されており、その特異なマシン特性に適応できず、ピエール・ガスリーやアレクサンダー・アルボンらは苦戦を強いられた。

    例外はセルジオ・ペレスだった。経験豊富なペレスは4年間フェルスタッペンのチームメイトを務めたが、その後ローソンと交代する形でシートを失っている。

    ホーナーの証言は、レッドブルF1の人事決定が単純なパフォーマンス評価だけではなく、育成方針や内部権力構造と密接に結びついていた可能性を示唆している。わずか2戦での降格という“非情な決断”の裏側には、チーム内の力学が複雑に絡み合っていたようだ。

  • 元レッドブルF1勢がアイザック・ハジャー昇格に太鼓判「大きなチャンス」

    元レッドブルF1勢がアイザック・ハジャー昇格に太鼓判「大きなチャンス」

    2026年F1シーズン、アイザック・ハジャーはレッドブル・レーシングへ昇格し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして新たな挑戦に臨む。バーレーンでのプレシーズンテストを終え、2年目のシーズンに向けた準備を整えた。

    レーシングブルズでのルーキーシーズンを印象的に終えたハジャーは、オランダGPでの予想外の表彰台獲得を含め高い評価を得た。そのパフォーマンスが認められ、トップチームへのステップアップを果たした形だ。

    一方で、フェルスタッペンのチームメイトはこれまで苦戦を強いられるケースも多く、セカンドシートの難しさは広く知られている。その中で、かつて同じ立場を経験した元レッドブルドライバーたちがハジャーの昇格について言及した。

    2019年から2020年にかけてフェルスタッペンと組んだアレクサンダー・アルボンは、ハジャーの才能を高く評価する。

    「アイザックは速いドライバーだ」とアルボンは語った。

    「今回のレギュレーション変更は多くの点でプラスになると思う。全員にとって新しいスタートだからだ」

    「今のところ見ている限り、彼はマシンにかなり快適に適応しているように見える」

    「速いチームメイトがいるという点だけでなく、マシンそのものについても学ぶことは多い。だから彼はうまくやると思う」

    また、2024年末でレッドブルを離れ、2026年にキャデラックF1チームからグリッドへ復帰したセルジオ・ペレスも、ハジャーに期待を寄せる一人だ。

    「レギュレーションが変わるタイミングでレッドブルに加わるのは素晴らしいことだ」とペレスは語った。

    「アイザックは非常に才能あるドライバーだ。それはすでに証明している」

    「シーズンを通してコンディションを保つことができれば、彼はF1で非常に成功したキャリアを築くことになるだろう」

    「レッドブルでマックスのチームメイトになるのは大きな挑戦だが、素晴らしいチームだ」

    「彼のキャリアのこの段階でそこにいるのは、とてつもなく大きなチャンスだ」

  • レッドブルRB19 F1最強マシンをディアゴスティーニが1/8スケールで再現

    レッドブルRB19 F1最強マシンをディアゴスティーニが1/8スケールで再現

    デアゴスティーニ・ジャパンは、2023年F1世界選手権で歴史的シーズンを築いたレッドブル・レーシングのRB19を1/8スケールで組み立てる『オラクル・レッドブル・レーシング RB19』を、2026年2月24日(火)よりウェブ限定で予約開始する。全25回の定期購入形式での販売となる。

    レッドブルRB19は2023年シーズン、全22戦中21勝という圧倒的な戦績を記録。

    マックス・フェルスタッペンは19勝を挙げ、シーズン最多勝利数の新記録を樹立し、ドライバーズタイトルを連覇した。その象徴的マシンがビッグスケールで再現される。

    空力とメカニズムを忠実再現
    本シリーズでは、ノーズやリアウィングなど複雑な空力形状をダイキャストとABS樹脂で精密に再現。レッドブル・レーシングの協力のもと、内部ディテールも徹底的に作り込まれている。

    搭載されるのは、ホンダ RBPTH 1.6リッターV6ターボハイブリッドエンジン。エンジン周辺の構造も再現され、内部構造を楽しめる仕様となる。

    ステアリングホイールの操作に連動して前輪が可動し、タイヤはラバー素材で質感や溝まで再現。リアウィングやディフューザー形状も含め、RB19の高ダウンフォース設計が細部まで表現されている。

    ウェブ限定・全25回の定期シリーズ
    販売はウェブ限定。冊子マガジンや組み立てガイドは紙媒体では付属せず、購入者専用ページから日本語の組み立てガイドをダウンロードできる。英語版デジタルマガジンも閲覧可能だ。

    定期購読申込者のうち先着450名には、RB19の1/43スケールミニチュアがプレゼントされる。

    レッドブル・レーシング

    【商品概要】

    ■タイトル:オラクル・レッドブル・レーシング RB19
    ■価格:初回990円(税込)/第2回4,990円(税込)/第3回以降10,990円(税込)
    ■全25回(月1回発送)
    ■予約開始日:2026年2月24日(火)※3月24日頃より順次発送予定

    2023年F1シーズンを象徴する“最強マシン”を、自らの手で組み上げることができる大型モデル。レッドブルRB19のディテールと構造を体感できるコレクターズシリーズとなりそうだ。

    レッドブルRB19 F1