カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1勢力図を予測「大きな番狂わせが起きる」

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1勢力図を予測「大きな番狂わせが起きる」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1レギュレーションの大幅変更により、今季の勢力図に「大きな番狂わせ」が起きるとの見方を示した。

    パワーユニットおよび空力レギュレーションが一新された今季、各チームはプレシーズンテストで新型マシンの走行データを重ねてきたが、開幕戦オーストラリアGPを前に依然として不確定要素は多い。

    「今年は新しいルールもあって、かなりクレイジーになると思う」とフェルスタッペンはアップルTVに語った。

    「ここ数年で見てきた勢力図とは、おそらくチーム間で大きな番狂わせが起きるはずだ」

    「まだ分からないことも多い。我々にとっても、正直何を期待すべきか分からない」

    「だからこそ、何が起こるか分からないという点で、見ている側にとってもすごくエキサイティングになると思う」

    マックス・フェルスタッペン

    フェルスタッペンは新型マシンについて、エネルギーマネジメントへの依存度が高いことから「アンチレーシングだ」との見解も示しているが、一方で今回の変更規模がもたらす緊張感を認めた。

    「大きな変化だ。正直に言って、ここ10年以上で最大の変更だと思う」

    「同時にワクワクもしている。ドライバーとして、数年同じ基本コンセプトのクルマを運転していると、進化はあってもベースは同じだ」

    「それが今年は少し、あるいはかなり変わることになる」

  • レッドブルF1 フォーミュラE参戦協議浮上 Gen4で関心高まる

    レッドブルF1 フォーミュラE参戦協議浮上 Gen4で関心高まる

    レッドブル・レーシングが、新たなフォーミュラシリーズへの参戦を巡り協議を行っていることが明らかになった。フォーミュラEの最高経営責任者ジェフ・ドッズが言及したもので、次世代マシン「Gen4」の登場が関心を後押しする可能性があるという。

    Gen4マシンはレース条件下で時速200マイル(約320キロ)を超える速度に達し、現行世代よりも1周あたり8〜10秒速くなるとされる。電動フォーミュラの性格を大きく変える存在として注目を集めている。

    「もしレッドブルがこの選手権に何らかの関心を持っているとすれば、それはGen4の登場によってさらに高まるだろう」とジェフ・ドッズは語った。

    「ローラン(メキース)とはよく知っている。常に会話は続いているし、我々は常に話をしている」とも述べ、継続的な対話が行われていることを明かした。

    フォーミュラEとレッドブルの接点はこれまでも存在してきた。セバスチャン・ブエミ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ジェイク・デニス、ニック・デ・フリース、ダン・ティクトゥム、ジャン=エリック・ベルニュ、ペペ・マルティなど、現在あるいは過去にレッドブルと関わりのあるドライバーがフォーミュラEに参戦している。

    また、ジェイク・デニスはかつてレッドブルの開発ドライバーを務めており、フォーミュラE参戦後にチームから多くの質問を受けたと冗談交じりに語ったこともある。

    新世代のF1マシンは電力側の比重が高まっていることから、2026年のリザーブ兼開発ドライバーの角田裕毅を乗せる可能性もあるかもしれない。

    さらに、ローラン・メキースの妻であるマリアは、フォーミュラEのサステナビリティ戦略アドバイザーを務めており、組織レベルでも一定の接点がある。

    Gen4時代の到来が電動フォーミュラの競争力を一段と引き上げる中、レッドブルがどのような判断を下すのかは今後の焦点となる。

  • マックス・フェルスタッペン F1キャリア終盤を自覚「終わりに近づいている」

    マックス・フェルスタッペン F1キャリア終盤を自覚「終わりに近づいている」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、2026年シーズン開幕を前に、自身のキャリア終盤が近づいているとの認識を明かした。

    新レギュレーションへの不満をにじませながらも、F1での実績にはすでに満足していると語り、家族との時間をより大切にしたいという思いを強調した。

    バーレーンでのプレシーズンテスト期間中、自身のキャリアの現在地について問われたフェルスタッペンは率直にこう語った。

    「間違いなく終わりに近づいている。それは確かだ」とフェルスタッペンは笑いながら語った。

    「正直に言えば、難しいところだ。今のレギュレーションは、僕のF1キャリアの長さにとってプラスにはなっていないと言える」

    「でも、それは問題じゃない。僕はすでにF1でのキャリアにとても満足している。いつでも簡単に手放せるし、他にもたくさんのプロジェクトがある」

    さらに、タイトル数への執着はないと強調した。

    「60歳や70歳になったとき、4回タイトルを獲ったか10回獲ったかなんて、誰が気にする? 年を取るんだし、僕はその時間を家族と過ごしたい。彼らがいなくなる前に、一緒に時間を過ごしたい。それは時間が経つにつれて実感してきたことだ」

    マックス・フェルスタッペン

    フェルスタッペンはまた、最近の出来事が自身の価値観をより明確にしたと明かす。

    「先週は親しい友人や家族とスキーに行った。妹のボーイフレンドが結婚する予定なんだ。数日間一緒に過ごせることが本当に素晴らしいと感じた」

    「年に24戦も世界を回って、またタイトルを追いかける。それを60歳になったときに振り返っても、4回でも8回でも、僕は気にしない」

    「僕は人生を生きたい。一度きりの人生だ。25年もレースだけに費やしたくはない。だからこそ、人生やその外にあるものを大切にしたい」

    「少しドラマチックに聞こえるかもしれないけど、レースのためだけに生き続けるつもりはない」

    2026年の新たなハイブリッド時代は、フェルスタッペンにとってモチベーションを高める要素とはなっていない。それでも、彼はすでに築き上げたキャリアに満足しており、タイトル数よりも人生そのものを優先する姿勢を明確に示した。

  • レッドブルF1代表メキース フェルスタッペンの役割は「運転にとどまらない」

    レッドブルF1代表メキース フェルスタッペンの役割は「運転にとどまらない」

    レッドブル・レーシングの新代表ローラン・メキースは、フェルスタッペンの影響力は単なるドライバーの枠を超えていると明かした。

    2025年夏にクリスチャン・ホーナーの後任としてチーム代表に就任したメキースは、技術志向のアプローチでシーズン後半の立て直しを主導。2026年からはレッドブル・フォード・パワートレインズによる初の自社開発パワーユニットを投入するという歴史的転換点を迎える中、フェルスタッペンの存在を「プロジェクトの中核」と位置づけた。

    「素晴らしい存在だ」とメキースは語った。

    「マックスはあらゆる意味でモータースポーツそのものを体現している。彼が見落とすディテールは一つもない。ステアリングを握ったときの働きは誰の目にも明らかだが、内部にいると彼の卓越した技術的感性と、このスポーツに対する完全な理解を実感できる。おそらく人生のすべてをこの世界に捧げてきたことから来ているのだろう」

    さらにメキースは、フェルスタッペンの役割が「運転」にとどまらないと強調した。

    「彼のビジョンは無限大だ。彼の役割は単に走ることをはるかに超えている。プロジェクトに携わる全員にとって真の推進力であり、全体の中で極めて重要な役割を担っている。リスクを取るときも、困難に直面するときも、あらゆる決断に関与している。これほど急進的なレギュレーション変更の時代において、彼の価値は計り知れない」

    ハジャーの成長と“二台体制”の再構築
    2026年シーズン、フェルスタッペンのチームメイトを務めるのは、レーシングブルズから昇格したアイザック・ハジャーだ。

    21歳のルーキーは2025年に印象的なデビューを飾り、メキースがかつて率いたチームで評価を高めた存在でもある。近年レッドブルはセカンドカーの不安定さに悩まされてきたが、今季は2台で安定してポイントを獲得する体制の確立を狙う。

    「これまでのところ、彼はすべてを正しい形で進めている。取り組み姿勢も人格面も申し分ない」とメキースは語った。

    「すぐにイングランドへ移住し、ほぼ2日に一度はミルトンキーンズの本拠地に顔を出している。チームと密接に生活している。サヒールでの2回のテストの間にもシミュレーターに戻った。何一つ取りこぼしていない」

    レッドブル・レーシング

    2026年F1開幕時点では“三強”を追う立場
    レッドブルの新パワーユニットは性能と信頼性の両面で高い評価を受けているものの、メキースは2026年F1の序盤においては依然としてメルセデス、フェラーリ、マクラーレンの後塵を拝する可能性を認めている。

    「我々は皆理解している。どれほど素晴らしい出発点に立てたとしても、相手は膨大な経験を持つモータースポーツ界の巨人たちだ」

    「最初の山は越えたが、その先にもう一つの山がある。現時点ではトップ3にわずかに遅れている。しかし、彼らに追いつくためにすべてを懸けて戦う覚悟だ」

    レッドブルにとって2026年は、新体制、新パワーユニット、新たなレギュレーションという“三重の転換点”となる。その中核にいるのがマックス・フェルスタッペンであり、メキースの言葉は、彼が単なるエースドライバーではなく「組織そのものを前に進める存在」であることを改めて示している。

  • 角田裕毅 レッドブルF1昇格の真実 ローソン降格は誰の決断だったのか

    角田裕毅 レッドブルF1昇格の真実 ローソン降格は誰の決断だったのか

    2026年シーズン序盤、レッドブルF1を揺るがした電撃人事。リアム・ローソンがわずか2戦でシートを失い、その後任として角田裕毅が起用された。この決断は誰が下したのか――当時チーム代表だったクリスチャン・ホーナーが、ついに舞台裏を明かした。

    Netflix『Drive to Survive』最新シーズンで語られた証言は、レッドブル内部の力学を浮き彫りにしている。

    ローソンはシーズン開幕時にセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルのシートを獲得したが、日本グランプリを前にレーシングブルズへ戻されることになった。パドックには衝撃が走り、ファンや専門家の間でも議論が巻き起こった。

    ホーナーは番組内で、その決断について明確に否定している。

    「それは私の選択ではなかった。私は常にヤングドライバープログラムからドライバーを起用するよう強く求められていた。ヘルムートがその中心人物だった」

    この発言により、実質的な主導権がヘルムート・マルコにあったことが示唆された。長年レッドブルを率いてきたホーナーであっても、すべてを決定できる立場ではなかったという現実が浮かび上がる。

    この人事は、結果的にホーナー自身の退任へとつながる流れの一部でもあった。20年間チームを率いたホーナーは、その歩みを次のように振り返っている。

    「現実として、私にとってこの20年間は、良い日も悪い日も含めて壮大な旅だった」

    角田裕毅 レッドブル F1

    フェルスタッペンの支え ローソンが語る素顔
    一方で、チーム内部のドライバー関係は対照的な側面を見せている。降格という厳しい現実を経験したローソンだが、マックス・フェルスタッペンに対しては感謝の言葉を口にしている。

    ポッドキャストでローソンは語った。

    「彼は本当にナイスな人だ。去年レッドブルでいろいろなことが起きた中でも、彼は僕にとても良くしてくれた」

    さらに、加入当初からフェルスタッペンは積極的にサポートしてくれたという。

    「チームに入る前から、そして加入してからも、彼はすごく親切だった。どんな質問にも本当に助けになってくれたし、喜んでサポートしてくれた。その後も本当に良くしてくれた」

    その気遣いはサーキット外にも及んだ。

    「彼は本当に、本当に良くしてくれた。彼はよく自宅に飛行機で帰るんだけど、僕が去年モナコに引っ越したばかりだと言うと、『必要なら一緒に来ればいい』って言ってくれたんだ。本当に優しい人だよ」

    角田裕毅の昇格という表舞台の出来事の裏には、レッドブルF1内部の複雑な意思決定構造が存在していた。ボードルームでは力学が動き、ガレージでは支え合いがあった。今回明かされた証言は、その両面を浮き彫りにしている。

  • カルン・チャンドック「特別な一日」ブッダでRB8走行 F1インドGP復活へ提言

    カルン・チャンドック「特別な一日」ブッダでRB8走行 F1インドGP復活へ提言

    カルン・チャンドック(元F1ドライバー/モータースポーツUK理事)は2月26日、ブッダ・インターナショナル・サーキットでセバスチャン・ベッテルが2012年にインドGPを制したレッドブルRB8をドライブした。

    母国インドで開催された2012年インドGPの勝利マシンを、自身の“ホームコース”で再び走らせる機会を得たことについて、チャンドックは特別な思いを明かした。

    「ピットに出ていった瞬間、14億人の国の中で自分がどれだけ幸運かと思った。ここは僕のホームサーキットだし、ここで勝ったマシンを運転できるなんて特別な瞬間だ。本当に幸運だと思った」と語った。

    「F1でも屈指の素晴らしいマシンの一台で、この素晴らしいサーキットを走れた。心から楽しめたし、本当に特別な一日だった」

    インドGP復活へ「フェスティバル化」が鍵
    現在、インドGP復活の可能性が報じられている。スポーツ省関係者によれば、グレーター・ノイダでのF1開催再開が検討段階にあるという。

    これについてチャンドックは歓迎の姿勢を示した。

    「インドGPが戻ってきたら素晴らしい。メディア報道しか見ていないが、これは第一歩だ」

    そのうえで、実現には複数のハードルがあると冷静に指摘する。

    「資金調達、政府のレギュレーション、カレンダー枠の確保、そしてインフラ整備。いくつもの段階がある。まずはやろうという意思が重要だ」

    さらに、単なるレース週末ではなく“イベント化”が不可欠だと強調した。

    「どうすれば観客を引き寄せられるかを考えなければならない。大きなフェスティバルにする必要がある。空席のスタンドでレースをするわけにはいかない。シルバーストンでは木曜日の時点で6万人がコンサートを観に来る。そうした体験型イベントにすることが大切だ」

    カルン・チャンドック F1

    官民連携と“物流問題”の解消
    インドGPが2011年から2013年まで開催された当時、運営面では課題もあった。

    「正直に言えば、民間と政府の足並みを揃えることが最大のポイントだ。過去には問題があった」

    「貨物が到着しても通関で止まったり、スペアパーツがクリアされなかったりした。F1はサーカスだ。7機のジェット機が到着し、イベントを開催して去っていく。官僚に電話をかける余裕などない」

    ビザ発給の簡素化も重要だと指摘する。

    「到着ビザの免除やeビザの整備が必要だ。ロシアGPでは英国GP会場に大使館が出張してビザを発行していた。アクセスの容易さは不可欠だ」

    4つの条件「資金・規制・インフラ・カレンダー」
    チャンドックは、F1側は対話に前向きだと明かす一方で、具体化には4つのブロックが必要だと説明する。

    「F1はインド復帰にオープンだ。しかしそれは第一段階にすぎない。資金、レギュレーション、政府支援、サーキットのアップグレード、そしてカレンダー枠。この4つが明確にならなければ答えは出せない」

    現在サーキットを保有する側が、コスト構造を理解している点には前向きな評価を示した。

    「多くの人がF1開催を望むが、財務モデルを理解していない。しかし彼らは理解している。過去のデータも持っている」

    “才能だけでは足りない” インド人F1ドライバーの壁
    インド出身でF1に参戦したのは、ナレイン・カーティケヤンとカルン・チャンドックの2人のみ。2012年以降、インド人ドライバーはF1に参戦していない。

    その理由についてチャンドックは率直に語った。

    「14億人いてF1ドライバーが2人しかいない理由は明確だ。最大の理由は資金だ」

    「この国では一つのスポーツが圧倒的に支配的で、スポンサー資金をほとんど吸い上げてしまう」

    実際のエピソードも明かす。

    「ある通信会社に『なぜ君に500万ルピーを出す必要がある? その金額でクリケット選手のバットを買える』と言われた。答えるのは難しい」

    「才能だけでは足りない。タイミング、資金、機会、制度的サポートが重なり合わなければならない」

    レッドブル・モトジャム開催
    3月1日にはインド・エキスポ・センターでレッドブル・モトジャムが開催される。

    2012年型RB8はイベントの目玉として再登場予定で、アービッド・リンドブラッドがステアリングを握る。ドリフトやフリースタイルモトクロスのトップアスリートも参加し、BMW M3 E92、トライアンフ・ストリートトリプル、ランドクルーザー100、カワサキKX450、KTM450SXなども披露される予定だ。

    RB8が再びインドのファンの前に姿を現す。その象徴的な一日が、インドGP復活への“第一歩”となるかが注目される。

  • FIA フェルスタッペンの2026年F1マシン批判に回答「調整はあり得る」

    FIA フェルスタッペンの2026年F1マシン批判に回答「調整はあり得る」

    FIAシングルシーター部門ディレクターのニコラス・トンバジスは、2026年F1レギュレーションに対するマックス・フェルスタッペンの批判に応じ、エネルギー展開の運用について小規模な調整を行う可能性があると認めた。

    今季からF1は、内燃エンジンと電力出力をほぼ50対50で分配する新たなパワーユニットとシャシー規則へ移行。電気エネルギー生成量は従来より大幅に増加し、ドライビングスタイルにも大きな変化が生じている。

    「我々は、このスポーツには多くのステークホルダーがいることを常に忘れてはならないと思う」とトンバジスはバーレーンで語った。

    「もちろんドライバーは極めて重要だ。彼らはスターだ。しかし、このスポーツはメルセデス、アウディ、フェラーリ、キャデラックのような大手自動車メーカーも引きつけているという事実も忘れてはならない」

    フェルスタッペンは新世代マシンについて「フォーミュラEにステロイドを打ったようだ」と表現し、バッテリー依存を減らして「本来のF1仕様のエンジン」に戻すべきだと主張していた。

    これに対しトンバジスは、2026年レギュレーションはより大きな全体像の一部であると説明する。

    「50対50のパワー配分には課題があることは2022年の時点から分かっていた。これは新しい問題でも驚きでもない」

    「このエネルギーをどう展開するかについては膨大な作業を行ってきた。私の見解では、妥当な地点に到達するための作業の90%は完了している」

    マックス・フェルスタッペン フォーミュラ1カー

    エネルギー消費の大きい高速サーキット、例えばアルバート・パーク、ジェッダ市街地、モンツァなどでは、走行中にMGU-Kを十分に回収できない可能性が懸念されている。

    その点についても、FIAは柔軟な姿勢を示している。

    「我々はドライバーのコメントを考慮している。多くの質問を投げかけ、フィードバックを求めている」

    「チームやパワーユニットメーカーも非常に建設的だ。今後数か月で若干の調整が必要になる可能性はあるが、大規模な変更が必要だとは考えていない」

    トンバジスは、昨年夏や秋にシミュレーター段階で示されていた懸念と比べれば、現在の評価は大きく改善していると強調する。

    「すべての懸念が解消されたかといえば、そうではない。まだ議論が続いている項目もある」

    「ドライバーは最大限のパフォーマンスを引き出すことに慣れているし、一定の運転スタイルも持っている。適応が必要だ。その過程でのフィードバックは当然のことだ」

    FIAは今後、統治プロセスを経た上でエネルギー展開方法の細部を見直す可能性を残している。歴史的とも言える大規模レギュレーション変更はすでに“合理的な地点”に近づいているが、最終的な完成形にはまだ微調整の余地がある状況だ。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1でフェルスタッペンと共闘「オープンな関係」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1でフェルスタッペンと共闘「オープンな関係」

    アイザック・ハジャーは、2026年シーズンからレッドブル・レーシングでチームメイトとなったマックス・フェルスタッペンとの関係について「とてもオープンだ」と語り、良好な協力体制が築けていることを明かした。

    2025年にレーシングブルズでF1デビューを果たしたハジャーは、今季からトップチームへ昇格。ミルトンキーンズを拠点とするレッドブル・レーシングで、4度のワールドチャンピオンと肩を並べる新たな挑戦に臨んでいる。

    バーレーンでのプレシーズンテスト中、フェルスタッペンとどの程度フィードバックを共有しているかを問われたハジャーは、次のように語った。

    「マックスとの仕事はとても良い。これまでのところ本当にオープンだし、彼がそばにいてくれるのは心強い」

    今回の昇格は大きなステップである一方、ハジャーにとって環境自体は決して未知のものではない。2021年にレッドブル・ジュニアチームへ加入して以降、FP1出走やシミュレーター業務を通じてチームとの関係を築いてきた経緯がある。

    「正直なところ、新しいチームに飛び込んだという感覚はあまりない。2023年や2024年にはすでにこのチームでFP1を走っているし、2021年に契約している」

    「長い間知っているエンジニアたちと一緒に仕事をしているし、シミュレーターサポートのセッションもこなしてきた。だから移行はとてもスムーズだった」

    アイザク・ハジャーとマックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    さらに、チーム代表ローラン・メキースとの再タッグも大きな安心材料だと明かす。ハジャーが2025年にF1デビューを果たした際、レーシングブルズを率いていたのがメキースだった。

    「ローランがリーダーとしていてくれるのも素晴らしい。彼のもとでF1デビューを果たしたし、2年目も彼と一緒に戦えるのは良いことだ。本当にスムーズだし、僕はとても恵まれている」

    初のレッドブル・レーシング所属ドライバーとしてのプレシーズンテストを終えたハジャーは、開幕戦オーストラリアGPに向けた課題についても言及した。

    「メルボルンでの目標は、今回の学びを最大限に活かすことだ。シミュレーターに戻ってすべてを照合し、僕たちが進むべき方向性を明確にすること。それが重要だ」

  • レッドブルF1 オラクルとのタイトルスポンサー契約を複数年延長

    レッドブルF1 オラクルとのタイトルスポンサー契約を複数年延長

    レッドブル・レーシングは、タイトルパートナーであるオラクルとの契約を複数年にわたり延長・拡大したと発表した。2026年F1レギュレーションという近代F1史上最大級の変革を前に、データ主導のパフォーマンス強化をさらに推し進める。

    今回の延長により、オラクルのクラウド基盤とAI技術は、レッドブル・フォード・パワートレインズの次世代ハイブリッドパワーユニット開発、レース戦略シミュレーション、そして今季導入予定のAI戦略エージェントにまで統合されることになる。

    「2022年にオラクルがタイトルパートナーとなって以来、我々はドライバーズタイトル3回、コンストラクターズタイトル2回を獲得し、多くの記録を打ち立ててきた」とローラン・メキースは語った。

    「オラクルとのパートナーシップは非常に成功している。我々はこの新時代に向けて共に歩み続けられることを嬉しく思う。オラクルの専門知識は、無数の変数を競合よりも高精度かつ高速に理解し最適化するうえで不可欠だ。オラクル・クラウドとオラクルAIにより、我々は迅速に適応し、より賢明な意思決定を行い、選手権を勝ち取るためのパフォーマンス水準を維持できる」

    オラクルのCEOであるクレイ・マグワークも次のように述べている。

    「オラクル・レッドブル・レーシングは、世界で最も複雑かつ時間制約の厳しい課題を解決し、最高レベルのパフォーマンスを実現するために、オラクル・クラウドとオラクルAIを活用している。チームが戦略モデリングやハイブリッドパワーユニット開発、トラックサイドでのAI展開に使用している技術は、あらゆる業界の企業変革を支えるものでもある。サーキットでも企業でも、勝利に必要なスピードと知性を提供する」

    AI戦略エージェントをトラックサイドに導入
    両者は新たにAI搭載戦略エージェントを導入する。これはレースエンジニアが情報を処理し意思決定を行う方法における大きな進化と位置付けられている。

    このAIエージェントは人間のエンジニアと協働する設計となっており、データ収集の自動化、過去およびリアルタイムのレース入力の解析、そして変化する状況に迅速に対応するための洞察提示を担う。

    次世代ハイブリッドパワーユニット開発
    2026年にデビューするレッドブル・フォード・パワートレインズの次世代ハイブリッドパワーユニットは、オラクル・クラウド・インフラストラクチャ上で設計・検証・最適化が行われた。

    4年という短期間でゼロからパワーユニットを開発し、数十年の経験を持つメーカーと競うことは大きな技術的挑戦となったが、高性能コンピューティングや大規模シミュレーション環境がその基盤となった。シーズン中もアップデートと統合作業は継続される。

    高度化するレースシミュレーション
    2026年F1レギュレーションは、エネルギーマネジメントやアクティブエアロなどを含む複雑なモデリングを要求する。エネルギー使用量、アクティブエアロ設定、展開ウインドウ、タイヤ挙動、数千通りのレースシナリオを織り込んだ次世代モデルが構築される。

    これにより、ドライバーと戦略担当はレースウイークを通じて、より明確でデータ主導の判断材料を得ることになる。

    オペレーション強化とファン体験の拡張
    財務、人事、マーケティング分野ではオラクル・フュージョン・クラウド・アプリケーションズを活用。計画策定や予算管理の最適化、給与処理の簡素化、従業員体験の向上を図る。

    さらに、パーソナライズされたコンテンツやメンバー限定特典、革新的なファンロイヤルティプログラムを通じてファンエンゲージメントを強化する。

    2026年F1シーズンは、パワー生成、エネルギー管理、パフォーマンス抽出の方法を根本から変える転換点となる。その中心で、オラクル・レッドブルはデータとAIを武器に新時代へ挑む構えだ。

  • レッドブルF1 ピエール・ワシェが明言 風洞相関問題は「まもなく解消」

    レッドブルF1 ピエール・ワシェが明言 風洞相関問題は「まもなく解消」

    レッドブルF1のテクニカルディレクター、ピエール・ワシェは、長年チームを悩ませてきた“相関問題”が、2026年以降は過去のものになるとの見通しを示した。

    ミルトンキーンズを拠点とするレッドブルは、近年、風洞とCFD(数値流体解析)の結果が一致しない問題に苦しんできたが、新たな風洞施設の完成が近づくなか、その課題は解消へ向かうという。

    旧風洞が生んだ相関のズレ
    バーレーンでのプレシーズンテスト中、ワシェはメディアに対し、規則終盤で相関に苦しんだ理由を説明した。

    「チームは前レギュレーションの終盤で相関にかなり苦しんだ。主な理由は2つある」

    「ひとつは、我々の風洞がかなり古いことだ。F1の中で最も古い」

    レッドブルの旧風洞は、かつてクリスチャン・ホーナーが「冷戦時代の遺物」と表現したほど老朽化しており、近年の開発精度要求に十分応えられない面があった。

    「もうひとつは、レギュレーションが成熟段階に達すると、見つけられるものはごくわずかになり、求められる精度は非常に高くなる。その結果、誤った方向に進む可能性がある」

    実際、前レギュレーション下では、風洞で開発されたアップグレードがCFDの結果と一致せず、サーキット上で期待した効果を発揮しないケースがあった。

    その影響もあり、2023年にダブルタイトルを獲得した後、レッドブルは徐々に優位性を失い、コンストラクターズランキングでは連続して3位に後退した。

    レッドブル・レーシング

    新レギュレーションでリスクは縮小
    ワシェは、2026年の新レギュレーション導入によって、相関問題がより顕著になることはないとの見解を示している。

    「今年はレギュレーションが新しい。開発の方向性も…見つけられるデータはより大きく、リスクは小さい。それがリスクがゼロという意味ではないが、より小さい」

    新規則下では開発余地が大きく、データ量も増えるため、終盤の“精度勝負”とは状況が異なるというわけだ。

    新風洞は2026年後半から稼働へ
    さらに、レッドブルが巨額を投じて建設中の新風洞は、今年後半もしくは2027年初頭にフル稼働する見込みだ。

    これにより、現在使用している約70年前のモデルは役目を終えることになる。

    「相関問題を減らすという意味では、まだ完全ではないが、近い将来には実現する」

    「チームは新しい風洞に多くを投資した。我々はフィールド全体で最高の設備を持つことになる」

    長年の弱点とされた相関問題が解消されれば、レッドブルは再び安定した開発体制を手に入れる可能性が高い。2026年の新時代に向け、技術基盤の刷新が大きな武器となるか注目される。