カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • フェルスタッペン昇格にホーナーは猛反対 マルコが明かすレッドブルF1秘話

    フェルスタッペン昇格にホーナーは猛反対 マルコが明かすレッドブルF1秘話

    マックス・フェルスタッペンが2016年スペインGPでレッドブル昇格初戦優勝を飾ってから10年。レッドブルの育成責任者を長年務めたヘルムート・マルコが、当時のドライバー交代劇の内幕を振り返った。

    当時トロロッソでチームメイトだったカルロス・サインツも昇格候補だったが、マルコは迷わずフェルスタッペンを選択。しかし、その決断にはクリスチャン・ホーナーの強い反対があったという。

    ダニール・クビアト更迭で動いたレッドブルF1
    2016年シーズン開幕からわずか4戦。当時のレッドブルはメルセデス勢を追いながらフェラーリと争う立場にあり、ダニール・クビアトとダニエル・リカルドのラインアップで戦っていた。

    しかし、ヘルムート・マルコはクビアトのパフォーマンスに不満を抱いていた。

    「前年のクビアトは十分なパフォーマンスを見せていたし、とくに雨ではダニエル・リカルドより速い時もあった」とマルコは振り返った。

    「だが2016年になると、彼は以前のようなドライバーではなくなっていた。テスト初日からブレーキについて不満を口にしていたし、我々は何かを変える必要があると感じていた」

    そこで白羽の矢が立ったのが、当時トロロッソで走っていた18歳のマックス・フェルスタッペンだった。

    レッドブル・レーシング

    カルロス・サインツではなくフェルスタッペンを選択
    当時のトロロッソでは、フェルスタッペンとカルロス・サインツがほぼ互角の評価を受けていた。

    それでもマルコは、フェルスタッペンこそレッドブル昇格に相応しいと判断した。

    「マックスのチームメイトだったカルロス・サインツは、我々が彼を選ばなかったことに大きく失望していた」

    「だが我々にとっては非常に明確で簡単な決断だった」

    その一方で、レッドブル内部では反対意見も強かったという。

    「クリスチャン・ホーナーは、2016年のわずか4戦後にマックスを昇格させることに同意していなかった。彼は断固として反対していた」

    当時のフェルスタッペンは才能こそ高く評価されていたものの、経験不足やアグレッシブなドライビングによる接触の多さから、“まだ早すぎる”との声も少なくなかった。

    マックス・フェルスタッペンとクリスチャン・ホーナー

    “狂っている”と言われた決断
    レッドブルの決断にはパドック内外から批判も集まった。

    「多くのライバルや批評家から大きなプレッシャーを受けた。彼らは『マックスはまだ若すぎる』『危険な決断だ』と言っていた」

    「彼らは我々を狂っていると思っていた。しかし我々は全員を黙らせた」

    その言葉通り、フェルスタッペンは昇格初戦となったスペインGPで優勝。メルセデス勢の同士討ちを尻目に、フェラーリ勢とリカルドを抑え切り、F1史上最年少優勝記録を打ち立てた。

    この勝利は、後の4連覇へと続く“フェルスタッペン時代”の始まりでもあった。

    カルロス・サインツは別の道へ
    一方、レッドブル昇格を逃したカルロス・サインツは、その後トロロッソを離れルノーへ移籍。さらにマクラーレン、フェラーリを経て、現在はウィリアムズで走っている。

    ワールドタイトル争いの機会こそ得られていないものの、複数勝利を挙げるトップドライバーへ成長した。

    結果論ではあるが、2016年当時のレッドブルには「フェルスタッペンを選ぶ未来」と「サインツを選ぶ未来」の2つが存在していた。その分岐点でマルコが下した決断は、F1の勢力図そのものを変えることになった。

  • フォード F1のV8エンジン復活構想を歓迎「そのアイデアは大好きだ」

    フォード F1のV8エンジン復活構想を歓迎「そのアイデアは大好きだ」

    フォードは、2030年以降のF1パワーユニット規則をめぐる議論の中で、V8エンジン復活の可能性に前向きな姿勢を示した。

    FIAとF1は、2026年F1レギュレーション導入後の次世代エンジン構想について検討を進めており、完全持続可能燃料を前提に、電動比率を抑えたハイブリッドV8案が現実味を帯び始めている。

    フォードが歓迎するV8復活構想
    F1のステファノ・ドメニカリCEOが、現行パワーユニット時代にメーカーへ過度な影響力を与えた可能性に言及した後、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムはマイアミで、V8エンジンの復活は「時間の問題」だと述べた。

    現在検討されている構想は、ハイブリッド要素を残しながら、2026年F1レギュレーションよりも電動比率を下げる方向とみられている。燃料には完全持続可能燃料を使用し、環境目標を維持しながら、F1が失ったとされる感情的な魅力を取り戻す狙いがある。

    フォード・パフォーマンスのマーク・ラッシュブルックは、モータースポーツ・ドットコムに対し、次期レギュレーションの議論について前向きに語った。

    「将来、次のレギュレーションに向けて、スポーツは何が重要で、何が関係しているのかについて、関係者を巻き込む正しいアプローチを取っていると思う」

    「我々が関わってきたすべて、そしてそこで見ているものは、我々にとって心強いものだ」

    「対話は行われており、正しい決定が下されると信じている。そして、そのどれも我々がここにいるというコミットメントを変えるものではない」

    V8はフォードの市販車戦略とも一致
    フォードのF1復帰は、レッドブル・パワートレインズとの提携を通じたものであり、当初はF1のハイブリッド時代に対する強い支持と受け止められた。しかしラッシュブルックの発言は、フォードの投資が特定の技術思想だけに縛られていないことも示している。

    「それは我々にとって魅力的だ」

    「近年、乗用車の基準や要件が地域ごとに大きく異なるようになった中で、フォードが車両にどう取り組んでいるかを見ると、我々には内燃エンジン、さまざまな構成のハイブリッド、内燃と電動の比率が異なるもの、そして完全電動がある」

    「世界中の異なる市場でそれらを提供できる準備をしておく必要がある。だから我々には、そのすべてのライブラリーがある」

    ラッシュブルックは、V8フォーミュラがフォードの既存ラインナップや顧客層と自然に結びつくと説明した。

    「それによって、F1を含むさまざまなシリーズでレースをする際に、多くの選択肢が生まれる。我々が設計し、開発し、顧客に販売するものと、レースを関連付け続けることができる」

    「我々はV8のアイデアが大好きだ。なぜなら、我々は多くのV8を販売しているからだ。そして電動化の要素も大好きだ。なぜなら、我々には多くのハイブリッド車があるからだ」

    「それが50対50であれ、60対40であれ、90対10であれ、我々は内燃と電動の統合について学び続けることになる。我々はそれに非常にオープンだし、コース上のレースにも役立つ。繰り返すが、それによって我々のアプローチやコミットメントが変わることはない。我々は将来に向けた議論に満足している」

    V型8気筒 エンジン

    市販車との技術的関連性と感情的魅力の両立
    フォードの姿勢が意味するのは、単なる大排気量エンジンへの郷愁ではない。F1はメーカー、政府、ファンの要求を同時に満たす必要があり、その中で市販車との技術的関連性と、F1らしい感情的な魅力を両立できるかが問われている。

    ラッシュブルックは、2026年F1レギュレーションをめぐる複雑性やコスト、レース内容への懸念がある中でも、現行の方向性からフォードが大きな価値を得ていると語った。

    「我々は現在のルールに満足していたし、調整を行うことにも満足している」

    「我々は今もそこから大きな価値を得ている。ただ、先ほど言ったように、我々にはパワートレインのポートフォリオがあるので、多くの異なるものを我々にとって意味のあるものにできる能力がある」

    「おそらく、それ以上ですらある。我々は3年半前に始めたときに想像していた以上に、それを楽しんできたし、今も大きな恩恵を受けている」

    フォードは、F1がどのようなエンジン形式を選んだとしても、その商業的価値と技術的意義を見いだせる立場にある。完全持続可能燃料を使うV8ハイブリッドという将来像は、F1にとって過去への回帰ではなく、メーカーの実利とファンの期待をつなぐ現実的な選択肢になりつつある。

  • マックス・フェルスタッペン “Maxipedia”の異名 GT界も驚く知識量と適応力

    マックス・フェルスタッペン “Maxipedia”の異名 GT界も驚く知識量と適応力

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGPまでのインターバル期間を利用して参戦したニュルブルクリンク24時間レースで、GTレース界のベテランドライバーたちを驚かせた。

    自身の「フェルスタッペン・レーシング」名義で参戦したフェルスタッペンは、メルセデスAMG GT3を駆り、ルーカス・アウアー、ダニ・フンカデラ、ジュール・グーノンとチームを結成。

    PlanetF1によると、その圧倒的な適応力とモータースポーツ知識量から、チーム内では“Maxipedia(マキシペディア)”という新たな愛称まで誕生したという。

    初挑戦とは思えないフェルスタッペンの適応力
    ニュルブルクリンク北コースという世界屈指の難関サーキットで行われる24時間レースは、F1とはまったく異なる競技だ。

    しかしフェルスタッペンは、開始からわずか2時間で#47メルセデスをアウト側から攻略。その後もドッティンガー・ヘーエで2台抜きを決めるなど、序盤から主導権を握った。

    夜間走行でも経験不足を感じさせることはなく、DTM王者マロ・エンゲルとの激しいバトルでは接触寸前の攻防も展開。チームメイトたちは、その速さだけでなく“即座に限界を理解する能力”に衝撃を受けた。

    ジュール・グーノンはPlanetF1の独占取材に対し、次のように語っている。

    「彼がこういう環境に飛び込んでくること自体が本当にすごいことだと思う」

    「F1は非常に特殊な世界だし、僕たち耐久レース側も同じだ。その中で、初めてニュル24時間のような“最もクレイジーな耐久レース”に挑戦して、いきなり僕たちと同じレベルで走ってしまう。なぜかって? マックス・フェルスタッペンだからだ」

    “Maxipedia”の異名が生まれた理由
    グーノンによると、フェルスタッペンの凄みは単なるドライビングスキルだけではない。

    GT界のベテランドライバーたちは、彼のモータースポーツ知識量に驚かされたという。

    「マックスは本当にモータースポーツオタクなんだ」

    「ダニといろんな話をしている時も、彼は本当に何でも知っている。だから僕たちは冗談で“Maxipedia”って呼んでいる」

    フェルスタッペンは今回、通常の特例扱いではなく、2025年末の予選レースを通じて正式にDMSB許可証を取得して参戦。その姿勢もGT界で高く評価された。

    GTドライバーも驚いた“エゴのなさ”
    ダニ・フンカデラも、フェルスタッペンの姿勢に強い印象を受けたひとりだ。

    「彼は4度のF1ワールドチャンピオンとして振る舞わない」

    「このカテゴリーに対して非常に謙虚で、常に学ぼうとしている。エゴがまったくないんだ」

    さらにフンカデラは、現在のF1ドライバーの中でニュル24時間に本気で挑戦できる人材は“ほとんどいない”とも指摘した。

    「多くのF1ドライバーはここに来ないと思う。でもマックスは昔からこのレースを見ていて、シミュレーターでも走り込んでいた。本当にこのレースを愛しているんだ」

    F1の枠を超え始めたフェルスタッペン
    今回のニュルブルクリンク24時間では、終盤にABSトラブルとドライブシャフト破損が発生し、フェルスタッペン陣営は優勝争いから脱落した。

    それでも、GTレース初挑戦で示したパフォーマンスは、パドック関係者に強烈な印象を残した。

    近年のF1ドライバーは専門化が進み、カテゴリー外への挑戦が減っている。その中でフェルスタッペンは、F1だけに閉じない“レーサー”としての存在感をさらに強めている。

    今回ニュルで生まれた“Maxipedia”という愛称は、単なるニックネームではなく、彼の異常なまでのレース知識と競争本能を象徴する言葉になりつつある。

  • マックス・フェルスタッペンのニュル敗因 “攻めすぎ”説をチームメイトが一蹴

    マックス・フェルスタッペンのニュル敗因 “攻めすぎ”説をチームメイトが一蹴

    マックス・フェルスタッペンは、ニュルブルクリンク24時間レースで終盤まで首位を争いながらも、ドライブシャフトのトラブルによって優勝を逃した。しかし、その原因がフェルスタッペンの“攻めすぎ”にあったのではないかという見方について、チームメイトたちは明確に否定している。

    フェルスタッペンは2026年仕様のメルセデスAMG GT3でニュルブルクリンクに参戦。レース終盤までトップを快走していたが、ダニエル・ジュンカデラがステアリングを握っていた際にマシンがトラブルに見舞われ、大きく後退した。

    “攻めすぎ”説をチームメイトが否定
    レース後には、マックス・フェルスタッペンのアグレッシブなドライビングスタイルが故障を引き起こしたのではないかとの声も上がった。特に、縁石の使い方やGT3での激しいオーバーテイクが原因だった可能性が議論された。

    しかし、ダニエル・ジュンカデラはその見方を否定した。

    「実際には最後の数時間はかなり慎重に走っていたんだ」

    さらに、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーを叔父に持つルーカス・アウアーも、ノルドシュライフェでは縁石を積極的に使うのが当然だと説明した。

    「ここではそういうものなんだ。生き残るためには必要なことだよ」

    フェルスタッペン効果でニュルに35万人超
    今回のニュルブルクリンク24時間レースは、週末を通じて35万2000人の観客を集め、史上初の完売開催となった。その背景には、マックス・フェルスタッペン参戦による“F1効果”があったと見られている。

    メルセデスAMGカスタマーレーシングの責任者シュテファン・ヴェンドルは、オランダ人ドライバーの影響力を高く評価した。

    「マックスのおかげで、普段はF1しか見ないファンも多く来場している」

    「彼らは、ここがまったく異なるモータースポーツだということを目にしている。特にホイール・トゥ・ホイールの激しい戦いは、彼らにとって新鮮なのかもしれない」

    一方で、ヴェンドルは“F1批判”に話を広げることは避けつつ、フェルスタッペンの適応能力にも驚きを隠さなかった。

    「マックスが今後も我々を選んでくれたことを誇りに思う。多くの人が、彼が別カテゴリーのクルマにここまで早く適応することに驚いているが、私はもう驚かなくなっている」

    「これほど短時間で適応するドライバーを私は見たことがない。現役F1ドライバーが、純粋にレースへの情熱だけでこのプログラムに参加していること自体が特別なんだ」

    メルセデスはアントネッリ参戦に慎重姿勢
    その一方で、メルセデスF1はキミ・アントネッリをすぐにニュルブルクリンクへ送り込む考えはないようだ。

    アントネッリが今年中にニュルブルクリンク参戦ライセンス取得を目指す可能性について問われたメルセデスF1副代表のブラッドリー・ロードは、明確に否定した。

    「いや」

    「彼とはその話をしたよ。でも冗談だったと思う。もしかしたら4回タイトルを獲ったあとなら挑戦できるかもしれないね」

    「マックス・フェルスタッペンには、それだけの経験がある。アントネッリはF1に完全に集中するべきだ」

  • 角田裕毅 ケイナとの“親密ショット”公開 日本でのF1オフ時間を満喫

    角田裕毅 ケイナとの“親密ショット”公開 日本でのF1オフ時間を満喫

    角田裕毅(レッドブル)が、日本帰国中のプライベートショットを公開し、ファンの間で話題となっている。

    F1マイアミGPからF1カナダGPまでの約3週間のインターバル期間を利用して日本に滞在している角田裕毅。先日は相撲観戦の様子もSNSで公開されていた。

    今回、Instagramストーリーに投稿された写真では、ケイナと寄り添う自然体の姿を披露。リラックスした雰囲気の1枚となっている。

    角田裕毅とケイナは交際を公表しているわけではないものの、SNS投稿などもあり、ファンの間では親しい関係として広く認識されている。

    2026年シーズンはレッドブルのリザーブドライバーとして活動している角田裕毅。束の間のオフ期間を日本で過ごし、リフレッシュしている様子を見せた。

    角田裕毅とケイナ

    角田裕毅のInstagramより

  • マックス・フェルスタッペン離脱でもフォードはF1継続を明言「変わらない」

    マックス・フェルスタッペン離脱でもフォードはF1継続を明言「変わらない」

    フォードは、マックス・フェルスタッペンの去就が不透明な状況でも、F1参戦へのコミットメントは揺るがないと強調した。

    2026年からレッドブルと提携してF1に参戦するフォードは、新レギュレーション時代を見据えてプロジェクトを進行中だ。しかし、フェルスタッペンは新世代マシンや技術規則の方向性に懸念を示しており、自身の将来についても不透明な空気が漂っている。

    そうしたなか、フォード・パフォーマンスのグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは、仮にフェルスタッペンがF1を離れることになったとしても、フォードの姿勢は変わらないと明言した。

    フォード「F1参戦は一人のドライバーのためではない」
    マーク・ラッシュブルックは、フォードがF1参戦を決断した理由について次のように語った。

    「我々はF1に参戦するためにF1へ来た。そして、レッドブルを選んだのは、彼らがどんなチームであり、どんなカルチャーを持っているかを評価したからだ。一人の個人に依存したものではない」

    「もちろん、マックスのことは大好きだ。彼がレッドブル・フォードのパワーユニットを搭載したマシンで走っていることも誇りに思っている」

    「彼が去るようなことになれば残念だ。しかし、それで我々のF1へのコミットメントが変わることはない」

    2026年から始まる新時代に向け、レッドブルは自社製パワーユニットを開発中であり、フォードはその電動化技術やソフトウェア面を中心に支援している。

    一方で、レッドブル内部では近年、人材流出が相次いでいる。クリスチャン・ホーナー、ヘルムート・マルコ、エイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリーに続き、ジャンピエロ・ランビアーゼの離脱も確認された。

    相次ぐ主要人物の離脱にも冷静姿勢
    ラッシュブルックは、主要人物の離脱が続く状況についても冷静な見方を示した。

    「誰かがチームを離れると聞けば、当然ながら不安はある」

    「なぜ離れるのか? チームにどんな影響があるのか? と考えるものだ」

    「だから重要ではないという意味ではない。ただ、レースでも人生でも同じように、何かが起きた時にどう対応するかが大切なんだ」

    フェルスタッペン自身は、2026年マシンの方向性やF1の将来像について繰り返し懸念を表明している。そうしたなかでも、フォードは“レッドブルという組織”への信頼を軸に、長期的なF1参戦計画を維持する構えを崩していない。

  • ローラン・メキース レッドブルF1再建へ「最高の才能を維持」

    ローラン・メキース レッドブルF1再建へ「最高の才能を維持」

    レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるローラン・メキースは、近年続いている主要スタッフ流出について「守りに入るつもりはない」と語り、チーム再建に向けた“最優先事項”を明かした。

    レッドブルF1では近年、ロブ・マーシャル、ウィル・コートニー、そして2028年からマクラーレンF1へ移籍するジャンピエロ・ランビアーゼなど、重要人物の離脱が相次いでいる。2023年以降の大規模な人材流出は、ライバルチームとの勢力図にも影響を与えてきた。

    レッドブルF1「最高の才能」を維持へ
    スペイン『Motorsport Espana』を通じてローラン・メキースは、現在のレッドブルF1にとって最重要なのは「優秀な人材を維持し、育成し、惹きつける環境づくり」だと説明した。

    「我々は常に社内の才能に最高のチャンスを与えたいと思っている。しかしチームを強化する必要があるなら、外部から人材を迎え入れることも喜んで行う」

    「GP(ジャンピエロ・ランビアーゼ)の後任についてはまだ数年あるが、冗談抜きで我々は誇りに思っている」

    「才能を失うことに対して守りに入るつもりはない。それは事実であり、この3〜4年ずっと起きていることだ」

    そしてメキースは、現在のレッドブルF1の“トッププライオリティ”について次のように語った。

    「最優先事項は、最高の才能を維持し、育成し、そしてピットレーンで最も優れた人材を引き寄せられる環境を作ることだ」

    レッドブル・レーシング

    内部昇格と外部補強を両立
    ローラン・メキースは、レッドブルF1が内部昇格を重視しつつ、必要であればライバルチームからの補強も辞さない姿勢を強調した。

    「必要であれば、ライバルチームから特定のスキルや経験を持つ人材を獲得する。我々は数週間前にもそうした」

    「現在の新体制は非常に良いバランスになっている。ベン・ウォーターハウスの権限拡大や、レーシングブルズから加わるアンドレア・ランディなど、内部昇格と新加入がうまく混ざっている」

    さらに、パワーユニット部門のベン・ウォーターハウス、シャシー部門のピエール・ワシェを高く評価し、「部署ごとに最高の才能をすでに持っている」とも語った。

    ホーナー退任後に変化したレッドブルF1
    今回の発言が注目される背景には、クリスチャン・ホーナー退任後のチーム環境の変化がある。

    記事では、ホーナー体制末期にはチームを巡る混乱や論争の影響で新規人材獲得に苦戦していたと指摘。一方で、ローラン・メキース就任後はチームの雰囲気が大きく改善し、ミルトンキーンズが再び魅力的な職場として見られ始めているという。

    また、依然としてマックス・フェルスタッペンを擁している点も、レッドブルF1にとって大きな武器となっている。トップドライバーとともに働きたいと考えるエンジニアにとって、フェルスタッペンの存在は今なお強力な求心力となっている。

    近年の大量離脱によって空いた予算枠を、新たな優秀人材の獲得に振り向けられる可能性もあり、ライバルチームにとっては警戒すべき状況になりつつある。

  • ヘルムート・マルコ「フェルスタッペンがF1を離れても新たなスターは現れる」

    ヘルムート・マルコ「フェルスタッペンがF1を離れても新たなスターは現れる」

    マックス・フェルスタッペンの将来的なF1離脱の可能性が再び話題となるなか、レッドブルのヘルムート・マルコは「新たなスターは現れる」と語り、冷静な姿勢を示した。

    その一方でマルコは、2026年F1レギュレーションへの不満を改めて強調。ニュルブルクリンク24時間レースで“楽しそうな姿”を見せるフェルスタッペンが注目されるなか、現在のF1は「本来の姿ではなくなっている」と危機感を口にしている。

    ニュル24時間で“笑顔”を見せるフェルスタッペン
    4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、今回初めて本格的にニュルブルクリンク24時間レースへ挑戦。ドイツで行われた雨の夜間GT3走行では、さっそく強烈な印象を残した。

    フェルスタッペンは今季のF1新レギュレーションを繰り返し批判しており、自身の将来についても曖昧な姿勢を続けている。

    そんななか、ニュル24時間でチームメイトを務めるダニ・ジュンカデラは、現在のフェルスタッペンはF1以外のレースをより楽しんでいるように見えると語った。

    「マックス・フェルスタッペンが楽しんでいるのは明らかだ」とジュンカデラはMundo Deportivoに語った。

    「実際、写真や動画を見れば分かると思う。彼は幸せそうだし、笑顔も見せている」

    「それは、彼が自分の好きな場所にいるという明確なサインだ」

    ジュンカデラは、GTレースを楽しみながらもフェルスタッペンの競争心はまったく衰えていないと説明した。

    「彼は非常に競争心の強い人物だし、もちろん勝つためにここへ来ている」とジュンカデラは語った。

    「だから、僕にとってこのプロジェクトの一員になれるのは素晴らしいことなんだ」

    マルコ「現在のF1は本来の姿ではない」
    一方、ヘルムート・マルコは、ドライバーやチームから批判が続いたことを受けてFIAが修正を加えた後も、2026年F1レギュレーションへの不満を隠さなかった。

    「これまで起きたことでは、明らかに不十分だ」と83歳のマルコはRTLに語った。

    F1は開幕からわずか3戦で電力展開ルールを修正。さらに2027年には追加変更、2030〜2031年にはV8エンジン復活を含む大規模な方向転換まで議論されている。

    しかしマルコは、F1はさらに“エネルギーマネジメント依存”から離れる必要があると主張する。

    「ガソリンエンジンは、再びもっとパワーを持つ必要がある」

    マルコはそう語り、電動デプロイメントもさらに削減すべきだと主張した。

    「純粋なレースをどこまで取り戻せるのか? それは分からない」

    “フェルスタッペン後”にも言及
    マルコは、フェルスタッペンが将来的にF1を去れば大きな損失になることは認めた。

    「マックスの離脱は、確かに大きな損失になるだろう」とマルコは語った。

    「だが、スポーツとはそういうものだ」

    「誰かが去れば、新しい誰かが現れてスターになる」

    ただしマルコは最後に、問題は単純に“フェルスタッペンが気に入るかどうか”ではないと強調した。

    「だが、問題はマックスが好きかどうかだけではない」

    「問題はレースそのものだ。現在のF1は、もはや本来のキャラクターとは何の関係もなくなっている」

  • マックス・フェルスタッペン組 ニュル24時間の悲劇は新品ドライブシャフト破損

    マックス・フェルスタッペン組 ニュル24時間の悲劇は新品ドライブシャフト破損

    マックス・フェルスタッペン組が総合優勝を目前にしながら、終盤のトラブルで勝利を逃した2026年ニュルブルクリンク24時間レース。その原因について、チームメイトのダニ・ジュンカデラが詳細を明かした。

    フェルスタッペン、ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーがドライブした3号車メルセデスAMG GT3は、スタート4番手から着実に順位を上げ、土曜夕方には首位に浮上。その後も日曜朝までレースをリードし続けていた。

    終盤に発生したドライブシャフト破損
    しかし、フェルスタッペンが最後のダブルスティントを終えてジュンカデラへ交代した直後、状況は一変した。

    ジュンカデラが走行を開始してわずか3周後、3号車は予定外のピットインを強いられた。ガレージでは右リア周辺にメカニックが集まり、緊急修復作業が始まった。

    ジュンカデラは当時の状況について次のように説明した。

    「ABSなしの状態で走っていた。でも実際にはそこまで酷くはなかった。何とか対応できていたんだ」

    「フロントタイヤをロックさせないように、ブレーキバランスを少し調整していた」

    「クルマはまだ走行可能だった。チームは問題を調査するためにピットへ戻したかったんだと思うけど、僕としては走り続けて状況を確認した方がいいと思っていた」

    「その後、異音が聞こえ始め、最終的にはクルマが運転不可能な状態になった。何かが壊れると感じたので、ゆっくりピットへ戻った」

    電子系トラブルも連鎖
    ジュンカデラによると、メカニカルトラブルは単独では終わらなかった。

    「そのダメージが電子系の問題も引き起こした可能性がある。ABSシステムが混乱して機能停止してしまった」

    結果的に修復には約3時間を要し、3号車はチェッカー直前にコース復帰を果たしたものの、優勝争いからは完全に脱落。最終順位はトップから18周遅れの38位となった。

    “接触が原因ではない”と否定
    レース中には、フェルスタッペン車が80号車メルセデスや84号車ランボルギーニと激しく争う場面もあり、接触によるダメージが後の故障につながった可能性も指摘されていた。

    しかしジュンカデラは、その見方を否定した。

    「いや、そうは思わない。あれは何時間も前の出来事だった。それが原因だと言うのは無理があると思う」

    「これがモータースポーツなんだ。不運にも今日は我々に起きてしまったけど、誰かを責めるような話ではない」

    さらに、故障した部品についても説明している。

    「単純に不運だったと思う。メカニカルトラブルだ。ドライブシャフトは完全に新品だった」

    「しかも、最後の6〜7時間は両車とも非常に良い位置にいたので、不必要なリスクを避けながらかなり慎重に走っていた」

    「縁石も攻めすぎず、丁寧に走っていた。それでも起きてしまったんだ」

    姉妹車がメルセデス10年ぶり勝利
    3号車の脱落により、勝利を手にしたのは姉妹車80号車メルセデスだった。

    マロ・エンゲル、ルカ・シュトルツ、ファビアン・シラー、マキシム・マルタン組が総合優勝を達成。メルセデスにとっては、ニュルブルクリンク24時間で10年ぶりの勝利となった。

    フェルスタッペン組は圧倒的なペースを見せながらも、最後は“新品ドライブシャフト”の破損という予測困難なトラブルに泣く結末となった。

  • マックス・フェルスタッペン 2027年ニュル24時間再挑戦に意欲「必ず戻りたい」

    マックス・フェルスタッペン 2027年ニュル24時間再挑戦に意欲「必ず戻りたい」

    マックス・フェルスタッペンは、ニュルブルクリンク24時間レースで勝利目前からトラブルに見舞われながらも、2027年の再参戦に強い意欲を示した。

    フェルスタッペンがドライブした#3 ウィンワード・レーシングのメルセデスAMG GT3は、夜間から朝方にかけてレースをリード。しかし、ダニエル・フンカデラのスティント中にABSトラブルが発生し、その振動によってドライブシャフトにダメージが生じたことで戦線離脱を余儀なくされた。

    フェルスタッペン「もちろん戻ってきたい」
    レース終盤のダブルスティントを終えた直後、フェルスタッペンは2027年の再参戦について質問を受けた。

    「もちろんだ。間違いなく挑戦したいと思っている。スケジュール次第な部分もあるけど、まずは今を楽しみたい」

    フェルスタッペンは自身の最後のスティントについても振り返った。

    「良かったよ」

    「日中の走行に戻ってきて、もちろん適切なペースを維持しながらも、安全に走ることを意識していた。そして感触は良かった」

    「クルマはうまく機能していた。最後のラップでは前に2台いてかなり接近していたけど、幸い無事だった」

    接触寸前の危機も回避
    フェルスタッペンが言及した場面では、バトル中だった2台のポルシェの間を通過する形となり、そのうち1台はバリアへクラッシュ。フェルスタッペンは間一髪で接触を回避していた。

    ニュルブルクリンク24時間レースの魅力について尋ねられると、フェルスタッペンは耐久レースならではの要素を挙げた。

    「やっぱり競争そのものだと思う。そしてチームメイトと共有する耐久レースのスタイルだ」

    「ここの24時間レースはコースが本当にチャレンジングだから、その組み合わせ全体が魅力なんだ」

    フェルスタッペン組を襲った終盤の悲劇
    3号車は夜間から朝にかけてレースの大半をリードしていた。フェルスタッペンは安定したペースでリードを築き、優勝争いの中心に立っていたが、終盤に技術的トラブルが発生したことで状況は一変した。

    トラブルが起きたのは、フェルスタッペンが最後のダブルスティントを終えた直後だった。ダニエル・フンカデラがステアリングを引き継いでわずか2周後、3号車はドライブシャフト破損に見舞われた。

    マシンはガレージへ戻され、約3時間に及ぶ修復作業を強いられた。終盤にコースへ復帰したものの、順位は大きく後退。最終的には総合38位でチェッカーを受けた。