カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン F1将来判断を保留「数週間後には分かる」

    マックス・フェルスタッペン F1将来判断を保留「数週間後には分かる」

    マックス・フェルスタッペンのF1将来判断は、再び先送りされることになりそうだ。2027年F1レギュレーション変更をめぐる政治的な抵抗が強まり、レッドブルのエースは今後「数週間」で状況を見極める考えを示した。

    フェルスタッペンはモントリオールで、2026年以降もF1に残る方向へ傾いているとみられていた。現行レギュレーションの極端な電動化比重を緩和する案が、FIAと関係者の間で支持を得ていたためだ。

    しかし、その後フェラーリとアウディを中心とする複数メーカーの抵抗により、変更案の勢いは鈍っている。

    「数週間後にはもう少し分かることを願っている」
    カナダGP後、フェルスタッペンはViaplayに対し、自身の将来について現時点では明確な答えがないことを認めた。

    「頭の中では、それほど多くのことは起きていない」とフェルスタッペンはコメント。

    「僕は自分の人生を生きているし、自分が何を望んでいるかも分かっている。それについてはチームと話すことになる」

    「数週間後には、もう少し分かることを願っている」

    この発言は、フェルスタッペンの去就が単なる契約問題ではなく、2027年以降のF1がどの方向へ進むのかというレギュレーション議論と強く結びついていることを示している。

    RB22への不満「数年前から報告している」
    フェルスタッペンの不満をさらに強めたのが、モントリオールでのRB22の難しさだった。フェルスタッペンはバウンシング、ブレーキング時の不安定さ、縁石上での挙動の一貫性のなさを繰り返し訴えていた。

    「マシンが突然違う感じになる」とフェルスタッペンは説明した。

    「ある瞬間から次の瞬間にかけて、急にかなり跳ねるようになる」

    「それは長い間抱えている問題だ。かなりフラストレーションがたまる。僕は数年前からそれを報告してきたからだ」

    「そこではあまり多くのことが起きていない。その結果、限界で走ることができない。数年前から、マシンの中にうまく機能していないものがある」

    レッドブルは最近、セットアップ面で積極的な実験を行っており、その結果として本来狙えたはずの最大結果を逃すこともあったとフェルスタッペンは認めた。

    「失敗した実験の結果として、チームが最大の結果を狙えないこともある」

    GT3との比較「戻ってくると、これを恋しく思わなかったと感じる」
    フェルスタッペンは、最近参戦したGT3での走行体験ともF1を比較した。ニュルブルクリンク24時間で知られるノルドシュライフェでの週末を終えたあと、F1に戻った時の感覚を率直に語っている。

    「ノルドシュライフェで週末を走ってから戻ってくると、本当に『これを恋しく思わなかった』と思う」

    「そういうものだ。でも、本来そうあるべきではない」

    この発言は、フェルスタッペンが単にレッドブルの競争力だけでなく、現在のF1そのものの走行感や方向性に対して不満を抱いていることを浮き彫りにしている。

    FIAとFOMにも変更を要求「変えなければならない」
    フェルスタッペンによれば、レッドブルはチームとしてもFIAとFOMに対し、改善の必要性を伝えているという。

    「チームとしても、それをFOMとFIAに示している」

    「ドライバーとしても同じだ。僕たちは何を良くすべきだと思っているのかを伝えている。彼らがそれを調整してくれることを願っている」

    メーカー側の抵抗があるなかで、FIAとFOMが変更を押し通すことに自信があるかと問われると、フェルスタッペンは明確に答えた。

    「変えなければならない」

    「それだけのことだ」

    フェルスタッペンの将来は、レッドブルの競争力だけでなく、F1が2027年以降にどれだけドライバー側の不満を受け止めるかにも左右される。今回の発言は、単なる移籍市場の駆け引きではなく、F1の技術規則とレースの魅力そのものをめぐる警告として響いている。

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペン父とヴォルフの会談に反応「深い意図はない」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペン父とヴォルフの会談に反応「深い意図はない」

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再燃する中、レッドブルF1のチーム代表ローラン・メキースが、カナダGPのパドックで目撃されたヨス・フェルスタッペンとトト・ヴォルフの会談について「特別な意図はない」と火消しに追われた。

    モントリオールのメルセデスのモーターホーム前で、ヨス・フェルスタッペンとメルセデスF1代表トト・ヴォルフが会話を交わす様子は、多くのカメラと関係者の視線を集めた。

    レッドブルの将来に不透明感が漂う中での“公開対話”だけに、パドックでは再びマックス・フェルスタッペンの移籍説が加熱している。

    「話せば必ず話題になる」
    ローラン・メキースは、金曜のFIA公式記者会見でこの件について問われると、過剰な憶測を否定した。

    「外から見ると刺激的に映るかもしれないが、そこに特別な意図があるとは本当に思っていない」とメキースはコメント。

    「彼らのような人物が話をすれば、何であれ話題になる。我々はマックスともヨスとも常に話している」

    「彼らがトトと会話をするのも完全に自然なことだ。マックスは先週、GT3カーでメルセデスをドライブしていたしね」

    「メッセージを発信するためのゲームプランの一部だとは、本当に思っていない」

    もっとも、F1パドック全体がその説明を額面通りに受け取っているわけではない。

    レッドブルは2026年F1シーズン序盤に苦戦を経験し、かつての圧倒的優位を失いつつある。一方でメルセデスは新レギュレーション下で競争力を高めており、そのタイミングでヴォルフとフェルスタッペン陣営が公然と接触したことは、どうしても意味深に映る。

    2027年F1レギュレーション問題も影響
    今回の憶測をさらに複雑にしているのが、マックス・フェルスタッペン自身が示唆した“2027年F1レギュレーション問題”だ。

    フェルスタッペンは以前から、現行の方向性にあるパワーユニット規則に懸念を示しており、今季序盤には「F1での将来を考え直した」とまで語っていた。

    木曜日には、2027年に予定されるパワーユニット規則変更が自身の将来に影響する可能性を示唆。これにより、メルセデスとの接触が単なる雑談以上の意味を持つのではないかとの見方が一気に広がった。

    メキースは、その背景にあるのは政治的駆け引きではなく、フェルスタッペン自身の“F1観”だと説明した。

    「マックスはこのスポーツを心から大切にしている。彼がこれほど率直に発言しているのは、F1がモータースポーツの頂点であってほしいと本気で思っているからだ」

    「彼は予選で全開アタックができるF1を望んでいるし、ドライバーたちがコーナーでラップタイムを失うことなく限界まで攻められる状態を求めている」

    さらにメキースは、FIAやF1、各チームが問題解決へ向けて議論を進めていることが、フェルスタッペンにとっても前向きな材料になっていると語った。

    「関係者全員が『何かを変える必要がある』という認識を共有している。改善へ向けて動こうとしている姿勢は、彼にとっても我々にとっても励みになっているはずだ。これはスポーツにとって重要なことだ」

    “沈黙”が続く限り噂は消えない
    ただし、マックス・フェルスタッペンが長期的な将来を正式にレッドブルへコミットしない限り、パドック内の憶測が収まる気配はない。

    握手ひとつ、立ち話ひとつ、そして偶然にも見えるパドックでの会話ですら、今後もF1移籍市場の“燃料”になり続けそうだ。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1での成功に自信「長くここにいるつもり」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1での成功に自信「長くここにいるつもり」

    アイザック・ハジャー(レッドブル)は、自身がマックス・フェルスタッペンの“次の犠牲者”になるつもりはないと断言した。

    2026年シーズンのF1で大きな注目を集めている21歳のフランス系アルジェリア人ドライバーは、これまで数多くのチームメイトを苦しめてきたフェルスタッペンの隣で健闘を続けている。

    ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、角田裕毅らが直面した厳しい現実を回避しつつ、ハジャーはレッドブル内で確かな存在感を示している。

    「自分でも信じられない時がある」
    カナダ紙『Le Journal de Montreal』のインタビューでアイザック・ハジャーは、F1まで辿り着いた現実をいまだに実感できない瞬間があると語った。

    「F1まで来るのがどれだけ難しかったかを実感して、自分でも頬をつねりたくなる時がある」とアイザック・ハジャーはコメント。

    「本当に、自分たちが成し遂げたことはすごいと思う」

    一方で、外から見える強気な姿勢とは裏腹に、常に自分自身を疑い続けているとも明かした。

    「そう見えるのかもしれないけど、僕はいつも自問自答している」

    「時には不安になることもある。僕も人間だからね」

    「もちろん、人前ではポーカーフェイスを保っている。感情を見せるべきじゃないから」

    フェルスタッペンとの共闘に自信
    フェルスタッペンのチームメイトはこれまで強烈なプレッシャーに苦しめられてきたが、アイザック・ハジャーは現在のレッドブルは以前とは異なる環境になっていると強調した。

    「時代は変わった」とアイザック・ハジャーは語る。

    「チームには新しい哲学がある」

    「新しい人たちもいるし、新しいレギュレーションもある。最終的にはうまく機能している」

    また、クリスチャン・ホーナーの後任としてチームを率いるローラン・メキースの存在も、自身の適応を支える大きな要因になっていると説明した。

    ただし、フェルスタッペンと組む難しさを軽視しているわけではない。

    「偶然ここに来たわけじゃない」とアイザック・ハジャーは述べた。

    「もちろん、マックス・フェルスタッペンがチームメイトというのは特別なことだ。謙虚でいなければならないし、彼から学ぶことも多い」

    “短命”説を完全否定
    レッドブルでは過去にも有望株が短期間で苦境に追い込まれてきた。しかし、アイザック・ハジャーは自身が同じ道を辿るつもりはないと断言した。

    「僕は長くここにいるつもりだ」とアイザック・ハジャーはコメント。

    「そこに疑いはまったくない」

  • レッドブルF1代表 セットアップ論争を歓迎「マックスの“言っただろ”も必要」

    レッドブルF1代表 セットアップ論争を歓迎「マックスの“言っただろ”も必要」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1カナダGPで浮き彫りになったセットアップ方針を巡るマックス・フェルスタッペンとの意見の違いについて、「チームが前進するために必要なプロセス」だと擁護した。

    モントリオールでは、レッドブルが導入したアップグレードの真価が問われていた。予選ではマックス・フェルスタッペンが6番手に沈み、依然として競争力不足への懸念が残ったが、決勝では追い上げを見せ、チームに今季初表彰台をもたらした。

    それでもフェルスタッペン本人は結果を冷静に受け止めていた。

    「正直に言えば、マイアミのほうがマシンの感触は良かった」とフェルスタッペンは語った。

    「だから、ここで表彰台に乗れたのは少し驚きでもある。でもジョージ(ラッセル)のリタイアや、マクラーレン勢の戦略ミスも考慮しなければならない」

    一方で、ローラン・メキースは今回の週末がレッドブルにとって前向きな材料になったと考えている。

    「大局的に見れば、少なくともマイアミでの進歩を確認できたと思っている。我々はそれ以上の成果も得られたと考えている」とメキースは語った。

    「トップ勢との差を少し縮めることができたと思う」

    フェルスタッペンとの“温度差”も開発の一部
    今回のカナダGPでは、ドライバーの感覚とエンジニア側の判断が食い違う場面もあった。

    フェルスタッペンは予選後、レッドブルが選択したセットアップの方向性について疑問を抱いていたことを認め、「実際に試して失敗を感じてもらうしかない」と語っていた。

    「僕は何度も指摘してきた。でも時には、実際にやってみて『うまくいかない』と感じてもらう必要がある」

    メキースは、こうしたやり取りは現行世代マシンのポテンシャルを引き出すうえで避けられないものだと説明する。

    「我々は、バランスや競争力の差が適切ではないと感じるたびにリスクを取っている」とメキースは語った。

    「リスクを取るということは、異なるセットアップ方向を試すということでもある」

    さらに、レッドブルはシーズン序盤の段階で保守的になるつもりはないと強調した。

    「まだシーズン序盤だし、この世代のマシンも始まったばかりだ。我々は何かを解き放つために、ドライバーとともに様々なことを試していく。たとえ、その代償を払うことになってもだ」

    「そして学んでいく。予選向けにも、決勝向けにも学習する。この週末には多くの学びがあった。マシンの本来のポテンシャルからどれだけ離れていたのかは、誰にも分からない」

    レッドブル・レーシング ローラン・メキース

    “言っただろう”も前進には必要
    フェルスタッペンの不満げなコメントが注目を集めたが、メキースはドライバー側の意見が軽視されているとの見方を否定した。

    「まったくそんなことはない」とメキースは断言した。

    「外からは違って見えたかもしれないが、実際にはドライバーたちは我々の意思決定に完全に組み込まれている」

    「もちろん『君はどう思う?』『こちらはこう考える』という小さな駆け引きはある。しかし最終的には、何を試すかについて合意している」

    そのうえで、時にはフェルスタッペン側から“ほら見たことか”という空気になることも認めた。

    「時には『だから言っただろう』というゲームになることもある」

    だが、メキースはそれをネガティブには捉えていない。

    「それでも我々は一緒に学んでいる。そして明らかなのは、前進するためにはそのダイナミクス、その“言っただろう”という感覚が必要だということだ」

    リスクを取らなければ前進できない現実
    現在のF1は、マクラーレンやメルセデスとの競争が激化しており、レッドブルにとっても“現状維持”は後退を意味する。

    メキースは、多少の失敗を伴ってでも限界を押し広げ続ける必要があると語る。

    「リスクを取れば、当然痛みも伴う」

    「だが、ドライバーたちが『トップ勢との差はコンマ4〜5秒かもしれない。でももっと良くできる感触がある』と我々を突き動かしてくれる」

    「それは我々に対して、さらにリスクを取り、さらに探求を続けろというメッセージなんだ」

  • レッドブルF1加入ロザートが語るフェルスタッペン親子「ヨスは本物のアウトロー」

    レッドブルF1加入ロザートが語るフェルスタッペン親子「ヨスは本物のアウトロー」

    マックス・フェルスタッペンと父ヨス・フェルスタッペンの“内側”を知る人物が、レッドブルF1の新体制に加わった。

    フェラーリ黄金期を支え、2026年からレッドブルのコンサルタントに就任したジーノ・ロザートは、ポッドキャスト番組『Pitstop』でフェルスタッペン親子との関係を赤裸々に語り、ヨスについて「本物のアウトローだ」と表現した。

    フェラーリ黄金期を支えたロザートがレッドブル入り
    ジーノ・ロザートは1991年にフェラーリの物流スタッフとしてモータースポーツ界に入り、1997年からフルタイムでスクーデリアに加入。ミハエル・シューマッハ時代のフェラーリを支えた人物として知られている。

    その後、2014年には管理職としてフェラーリへ復帰。そして現在は、レッドブルのコンサルタントとして新たな役割を担っている。

    ロザートとフェルスタッペン家の関係は、ヨス・フェルスタッペンとミハエル・シューマッハの交流を通じて築かれたものだった。

    1994年、ヨスはベネトンでシューマッハのチームメイトを務めた。コンビは1シーズンのみだったが、その後も親交は続き、幼少期のマックスも自然とその輪の中にいたという。

    「ヨスは本物のアウトロー」
    ロザートは、若き日のフェルスタッペン親子について次のように振り返った。

    「彼らは僕のことを覚えていないかもしれないけど、僕は彼らをよく覚えている。ヨスは本当に、本当にアウトローだ。ヨスをナメちゃいけない」

    さらにロザートは、現代F1では失われつつある“昔気質”の存在としてヨスを高く評価した。

    「彼は純粋な人間だ。正直者だし、昔ながらのタイプだ。何を言える? 彼はF1最大級のモンスターを育て上げたんだから」

    「マックスを見れば分かる。彼は偉大なドライバーであり、古い時代の労働倫理を持った人間だ」

    “厳格な父”が育てたF1最強ドライバー
    ロザートは、ヨスによる厳格な教育スタイルについても言及した。

    「ヨスは時にはマックスをサーキットに置いて帰ったこともあったと聞く。でも、今の世界は少し甘やかしすぎなんだと思う」

    「最高になりたいなら、それだけの覚悟が必要だ。そしてヨスは、ただ速いドライバーを作っただけじゃない。人間としても素晴らしい人物を育てた」

    ロザートは、現在のマックス・フェルスタッペンについても独特な表現で称賛した。

    「マックス・フェルスタッペンは“宇宙飛行士”みたいな存在なんだ。誰もが彼になりたがる。それが人間の本能だ」

    「マックスはキミ・ライコネンに似ている」
    ロザートは、マックスの素顔についても語っている。

    「彼はキミ・ライコネンにすごく似ている。ただ、マックスの方が少しスパイシーで、感情を外に出すタイプだ」

    「キミは黙って耐える。でもマックスは時々爆発する」

    さらに、フェルスタッペン親子の“変わらない距離感”も明かした。

    「今でも僕がマックスにメッセージを送れば、2分以内に返信が来る。ヨスも同じだ」

    「彼らは金や利害で人を見ない。駆け引きもしない。ただ純粋に、いい人たちなんだ」

    レッドブル内で高まる“フェルスタッペン包囲網”への備え
    ロザートのレッドブル加入は偶然ではないとの見方もある。

    2026年の新PUレギュレーションに強い不満を抱くマックス・フェルスタッペンは、現在のF1の方向性に対して繰り返し批判を展開している。また、レッドブル内部では長年の盟友ジャンピエロ・ランビアーゼの離脱も取り沙汰されており、周囲の支援体制が変化しつつある。

    そうした中で、幼少期からフェルスタッペン家を知るロザートの存在は、単なるコンサルタント以上の意味を持つ可能性がある。

    フェラーリ黄金期を知る男が、今度はレッドブルで“フェルスタッペン時代”を支えることになるのかもしれない。

  • マックス・フェルスタッペン 2027年F1規則に警告「このままなら精神的に無理」

    マックス・フェルスタッペン 2027年F1規則に警告「このままなら精神的に無理」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1レギュレーションで導入されるパワーユニットのエネルギー運用をめぐり、2027年に予定される調整案が承認されなければ「精神的に無理」だと警告した。

    提案されている変更は、内燃機関と電動要素の出力配分を60対40に見直すもので、現時点では原則合意にとどまっている。承認には関係者間の合意が必要であり、2027年からの導入が保証されているわけではない。

    フェルスタッペンが望む2027年の修正
    フェルスタッペンはこれまでも、2026年F1レギュレーション、とりわけパワーユニットとエネルギーマネジメントの要求について最も強い批判を続けてきたドライバーのひとりだ。

    近年はGT3活動にも参加しており、F1以外のレースに視野を広げている。ただし、2027年に向けた修正案がF1残留の後押しになるとも語っていた。

    しかし、その変更はまだ正式決定ではない。レッドブルとメルセデスは2027年からのハードウェア変更を支持しているとされる一方、他陣営の一部は2028年からの導入を望んでいるとみられている。

    「このままなら長い一年になる」
    カナダGP予選後、フェルスタッペンは2027年の変更案について問われ、それが実現しなかった場合の見通しを率直に語った。

    「このままなら、来年は長い一年になる。それは望んでいない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「はっきり言える。このままなら、精神的に無理だ」

    さらに、変更が承認されなかった場合に休養やF1離脱を考えるのかと問われると、フェルスタッペンは息を置いてこう答えた。

    「世の中には他にも楽しいことがたくさんある」

    「前向きな面を見よう。僕たちはまだ、その変更に向かっていると思う。もちろん、現時点で少しアドバンテージを持っている人たちは難しくしようとするかもしれない。でもFIAが強く、FOM側も強ければ、彼らはそれをやる必要がある」

    「それはスポーツ全体にとって良いことになる」

    F1に残るための条件になりつつあるPU修正
    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいる。しかし、契約期間が残っていることと、本人がその環境を受け入れて走り続けることは同義ではない。

    今回の発言は、単なる不満ではなく、2026年F1レギュレーションの方向性そのものに対する強い警告といえる。電動比率の高さとエネルギー管理の複雑さがレースの本質を損なうと感じているからこそ、2027年修正案の承認を強く求めている。

    フェルスタッペンにとって、2027年のパワーユニット修正は単なる技術変更ではない。F1を「続けたい」と思える競技であり続けるかどうかを左右する分岐点になりつつある。

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1“大博打”失敗に「ありがとう」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1“大博打”失敗に「ありがとう」

    2026年F1カナダGPでは、スタート直前のタイヤ選択が序盤の展開を大きく左右した。雨が落ちたジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは決勝前に乾き始めていたが、マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリをインターミディエイトでスタートさせる大胆な判断を下した。

    しかし、フォーメーションラップの時点で両ドライバーは無線でタイヤ選択への懸念を訴えており、ノリスが一時トップに立ったものの、すぐに判断ミスが明らかになった。

    2台は早い段階でミディアムへ交換し、表彰台を狙える位置から大きく後退した。

    フェルスタッペン「ありがとう」
    マクラーレンの判断に対し、マックス・フェルスタッペンは驚きを隠さなかった。

    「素晴らしい判断だった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「僕は『ありがとう』という感じだった」

    マクラーレンだけがインターミディエイトを選んだわけではなく、アウディ、キャデラック、そしてウィリアムズのカルロス・サインツも同じ選択をしていた。

    だが、ノリスとピアストリは上位争いの好位置にいたため、その影響はより大きかった。

    アントネッリも「驚いた」
    優勝したアンドレア・キミ・アントネッリも、マクラーレンのタイヤ選択には驚いたと語った。

    「簡単な状況ではなかった。少し雨脚が強くなり始めていたからだ」とアンドレア・キミ・アントネッリはコメント。

    「少し濡れ始めているのは見えていた。でも少なくとも僕たちは、それがそれほど長く続かないとかなり確信していたし、耐えられると思っていた」

    「だから当然、スリックを選んだ。もちろん、マクラーレンがインターを履いているのを見て驚いた」

    「大きな賭けだった。もし雨が降り始めていれば彼らにとっては非常に良かったが、そうはならなかった」

    「ベストではなかった。ただ、スタートは簡単ではなかった。特にロックアップしやすく、少なくとも最初の数周は縁石も少し危なかった」

    「簡単なコンディションではなかったが、クルマが走り始めると数周後には路面は完全に乾き、レースをするには問題なかった」

    マクラーレンにとっては、勝負に出た判断が裏目に出た一戦となった。雨が続けば大きな武器になり得た選択だったが、路面の乾きが予想より早く、上位争いの主導権はスリックを選んだライバルたちへと移った。

  • レッドブルPUが第5戦F1カナダGPで初表彰台 メキース「歴史的瞬間」

    レッドブルPUが第5戦F1カナダGPで初表彰台 メキース「歴史的瞬間」

    レッドブル・レーシングは2026年F1カナダGP決勝で、マックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得し、アイザック・ハジャーも5位入賞を果たした。チームにとっては、レッドブル・フォード・パワートレインズとして初の表彰台獲得となる歴史的な週末となった。

    フェルスタッペンは序盤から安定したレースを展開し、終盤にはルイス・ハミルトンと激しい2位争いを繰り広げた。ハジャーも2度のペナルティを受けながら上位を維持し、ダブル入賞に貢献した。

    ローラン・メキース「我々にとって歴史的な瞬間」
    チーム代表のローラン・メキースは、自社パワーユニット初表彰台の意義を強調した。

    「まず最初に、レッドブル・フォード・パワートレインズの全員に祝福を送りたい。わずか5戦目で、自分たちのPUによる初表彰台を獲得できたことは、本当に歴史的な瞬間だ。特に、我々のライバルたちが持つ経験や実績を考えればなおさらだ」

    「もちろん、PUだけで結果は得られない。この結果は、ミルトンキーンズのファクトリー、そして現場で働く全員のハードワークによるものでもある」

    「全体として、我々は前方との差を少し縮めることができたかもしれないし、正しい方向へ進んでいることも確認できた。ただし、あとコンマ3〜5秒ではなく、コンマ3〜5秒ではなくコンマ3〜5秒分のパフォーマンスを見つけ出すことこそが最も難しいことも理解している」

    「マックスはいつも通り非常に強力で、速さも安定感もあった。どのタイミングでプレッシャーをかけるべきかも理解していた。アイザックも週末序盤から良いリズムをつかみ、ペナルティを抱えながらも素晴らしいレースをしてくれた。選手権を考えても、2台揃って大量ポイントを獲得できたのは重要だった」

    「我々は、現在のパッケージからすべてを引き出す方法について、まだ多くを学ばなければならない。同時にミルトンキーンズでは、次のアップデートをサーキットへ投入するため、全員が全力で作業を続けている」

    長年準備を進めてきたミルトンキーンズのプロジェクトにとって、この結果は2026年F1時代における重要なマイルストーンとなった。

    「今のF1は複雑すぎる」
    しかしフェルスタッペンは、現在のF1が抱える複雑なパワーユニット規則やエネルギーマネジメントに対し、強い違和感を示した。

    「僕にとっては、今シーズンでさえそうだ。もちろん、僕はいろいろな種類のクルマを運転してきたし、特に先週は“モータースポーツがどれだけ純粋で、レースがどれだけ素晴らしいか”を改めて思い出させられた」とフェルスタッペンはコメント。

    「だからF1に戻ってくると、もちろんここには世界最高のドライバーたちがいる。だからレンタカーを与えられたとしても、僕たちは良いショーを見せるし、激しく、うまくレースをする」

    フェルスタッペンは、現在のF1の面白さは規則ではなくドライバーによるものだと強調した。

    「だから、そういう意味では規則とは関係ない。でも、ドライバーとして走っていると、すべてが少し混乱している。これは本来のF1であるべき姿じゃない。複雑すぎるんだ」

    エネルギーマネジメントへの苛立ち
    フェルスタッペンは、現在のF1でドライバーが管理を強いられている細かなエネルギー制御についても疑問を呈した。

    「ほとんどの規則について、ファンは僕たちが走行中に何を扱っているのか理解していないと思う」

    「後ろを走っている時に何が許されるのか、前を走っている時に何をしなければならないのか。フォーメーションラップでやるべきこと、アウトラップでやるべきこと、どれだけバッテリーをチャージしていいのか。こういうものすべてに対処しなければならないのは本当に残念なことだ」

    さらにフェルスタッペンは、FIAが検討している電動比率見直し議論にも言及し、より自然なレースへの回帰を望んだ。

    「僕にとって、F1はもっと純粋である必要がある。来年に向けて彼らがやろうとしていることが実現することを本当に願っている。少なくとも、もう少し自然で、普通で、純粋なレースに戻すために必要な最低限のことだと思う」

    「でも言ったように、僕たちドライバーはどんなクルマでもレースをするし、良いショーを見せる。“今のショーは素晴らしい、クルマ同士が戦っている”と言う人もいるけど、それはクルマのおかげじゃない。ただ、もっと純粋であるべきなんだ」

    “予想外”だったモントリオールの表彰台
    一方でフェルスタッペンは、カナダGPでの表彰台自体には驚きもあったと認めた。

    「正直に言えば、クルマの感触はマイアミの方が良かった。だから、ここで表彰台に乗れたのは少し驚いている」

    「ただ、ジョージ(ラッセル)のリタイアや、マクラーレン勢の戦略ミスもあった。だから、ここにいられること自体はもちろん嬉しい」

    レース中はタイヤの作動にも苦戦していたという。

    「ソフトタイヤでは少し競争力があった。でもミディアムでは、まったくタイヤをスイッチオンできる感覚がなかった。適正ウインドウに入らなかったんだ」

    「そのスティントではグリップ感を得るのがかなり難しかった。でも、それでも良い仕事はできたと思う。我々にとって初表彰台は非常にポジティブだし、かなり難しいコンディションの中で達成できたことを嬉しく思っている」

  • アイザック・ハジャー F1カナダGP決勝5位「クルマは速いけど扱いが難しい」

    アイザック・ハジャー F1カナダGP決勝5位「クルマは速いけど扱いが難しい」

    アイザック・ハジャー(レッドブル)は2026年F1カナダGP決勝を5位でフィニッシュし、再び力強いパフォーマンスを披露した。

    スタートでは好発進を決め、一時は4位争いにも加わったハジャー。しかし、本人はレース中を通してマシンへの自信を持てず、「昨日のような感覚はなかった」と振り返った。

    それでも苦しい状態の中で5位を持ち帰ったことは、レッドブルにとっても大きな収穫となった。

    「クルマは速かったが扱いが難しかった」
    「スタートはとても良かった。でもレースではペースにかなり苦しんだ」

    とアイザック・ハジャーはコメント。

    「クルマ自体はすごく速かったけど、昨日と比べるとかなり運転が難しかった。昨日はもっと快適に感じていたから、今日は自分が望むほどプッシュできなかった」

    スプリントと予選で高い競争力を見せた一方、決勝ではフィーリングが変化していたという。

    「昨日のスプリントや予選では本当に良いペースがあったし、何が起きているか理解できていた。でも今日はうまくいかなかった」

    「だからコース上に留めることと、ミスをしないことにすごく集中しなければならなかった」

    4位を逃すも“前進”を実感
    ハジャーは、内容次第では4位も狙えたと語った。

    「4位を確保できた可能性はあったと思う。でも最終的には5位で終えることになった」

    それでも、週末全体としては非常にポジティブだったと評価した。

    「今週末のクルマのパフォーマンスは本当に良かった。マイアミから大きく前進できたし、週末を最大限に生かせたと思う」

    さらに、今季ベストだったという土曜日の感覚を今後も維持したいと語った。

    「少なくとも僕にとって昨日は今年最高の日だった。本当に強さを感じていた」

    「その感覚をシーズン残りでもずっと続けたい。もしそれができれば、もっと前で戦えるはずだ」

    モナコGPへ“勢い維持”を目指す
    カナダGPで再び上位争いに加わったハジャーは、次戦モナコGPへ向けても自信を見せた。

    「この勢いをモナコでも維持できることを願っている」

    レッドブルはマイアミ以降、着実に競争力を高めており、ハジャー自身も週末を通して強い存在感を示している。モナコの市街地コースはドライバーの自信とフィーリングが重要になるだけに、“昨日の感覚”を再現できるかが大きな鍵となりそうだ。

  • フェルスタッペン F1カナダGPで今季初表彰台「ようやく普通のレースができた」

    フェルスタッペン F1カナダGPで今季初表彰台「ようやく普通のレースができた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2026年F1カナダGP決勝で3位表彰台を獲得し、今季初表彰台を記録した。

    予選後にはマシンへの不満を口にしていたフェルスタッペンだったが、決勝では安定したレースを展開。終盤にはルイス・ハミルトンと激しい2位争いを繰り広げた。

    レース後には「ようやく普通のレースができた」と語り、混乱続きだった今季序盤との違いを強調した。

    「今季初表彰台は本当にポジティブ」
    「今日はすごく良いバトルができた」

    とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「前の方でレースできるのはやっぱり良いことだし、今季初表彰台を獲得できたのは本当にポジティブだ」

    終盤はハミルトンとの激しい攻防となった。

    「ルイスとの戦いも楽しかった。最後まで全力でプッシュし続けた」

    「簡単じゃない週末だったことを考えると、ここで表彰台に乗れたのは本当に前向きな結果だ」

    “普通のレース”を喜ぶフェルスタッペン
    フェルスタッペンは、ようやく波乱の少ないレースを戦えたことにも安堵を見せた。

    「たぶん今季初めて普通のレースができた。クレイジーなことが何も起きなかったからね」

    一方で、マシンバランスには依然として課題が残っていると語った。

    「正直、クルマはマイアミの方が良かったと思う。だからここで表彰台に乗れたのは少し驚いている」

    「ソフトタイヤでは比較的競争力があったけど、ミディアムではタイヤをうまく機能させられなかった」

    それでも、難しいコンディションの中で結果を持ち帰れたことを評価した。

    「厳しい条件の中で、僕たちは良い仕事をしたと思う」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 カナダGP

    “F1はもっと純粋であるべき”
    会見では現在のパワーユニット規則についても持論を展開した。

    「今のF1は複雑すぎる。ファンですら、僕たちが走りながら何を管理しているのか分かっていないと思う」

    「フォーメーションラップで何をしなければいけないか、どれだけ充電できるか、そういうことばかりだ」

    「F1はもっと純粋であるべきだと思う」

    さらに、2027年以降に議論されているレギュレーション変更についても期待を示した。

    「来年に向けて議論されている変更は必要最低限のものだと思う。もっと自然で、もっと純粋なレースに戻ってほしい」