カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン “移籍候補は3チーム” 元F1チーム代表が断言

    マックス・フェルスタッペン “移籍候補は3チーム” 元F1チーム代表が断言

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再び加熱するなか、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、フェルスタッペンの移籍先候補は「3チームしかない」との見解を示した。

    2026年シーズンのレッドブルは開幕4戦で苦戦を強いられており、コンストラクターズ選手権ではわずか30ポイントで4位。マックス・フェルスタッペン自身もランキング7位に沈み、チーム獲得ポイントの大半を一人で稼ぐ状況となっている。

    フェルスタッペンの選択肢は「フェラーリ、メルセデス、マクラーレン」
    こうした状況のなか、フェルスタッペンの契約に含まれる“成績条項”にも注目が集まっている。

    報道によれば、フェルスタッペンの契約は2028年末まで残っているものの、夏休み時点でドライバーズランキング2位以内に入っていなければ離脱可能になる条項が存在するとされる。

    ギュンター・シュタイナーは、この状況を受けて次のように語った。

    「私の意見では、マックスが行けるのは3チームしかない。フェラーリ、マクラーレン、そしてメルセデスだ」

    「ただ、現時点で空きがあるのか? おそらくない。でも、マックス・フェルスタッペンのためにシートを空けるチームはあるのか? そこが大きな問題だ」

    「誰が今の体制を犠牲にしてでもマックスを獲得する覚悟があるのか。私の考えでは、マックスは“GOAT”だ」

    「もちろん現ワールドチャンピオンはランド・ノリスだが、彼は4度のワールドチャンピオンなんだ」

    フェラーリのハミルトン獲得が“前例”
    シュタイナーはさらに、フェラーリがカルロス・サインツを放出してルイス・ハミルトンを獲得した事例を引き合いに出し、“特別な才能”のためならトップチームは決断を下すと指摘した。

    「いくつかのチームは本気で考えるはずだ」

    「フェラーリがカルロス・サインツを放出した時を見れば分かる。彼は素晴らしい仕事をしていた。それでも“GOAT”であるルイス・ハミルトンが来たから交代したんだ」

    「だから、同じようなことが起きる可能性はある。それがマックスが探しているものだと思う」

    「そして、我々が彼に言わなくても、彼自身がその動きをしているはずだ」

    マクラーレン浮上の背景にランビアーゼ人事
    メルセデスについては、以前からトト・ヴォルフとの関係性が取り沙汰されてきた。一時ほど熱量は高くないものの、依然として移籍先候補として名前は消えていない。

    さらに最近では、フェルスタッペンの長年のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼが、2028年までにマクラーレンへ加入し、チーフ・レーシング・オフィサーに就任する予定とも報じられている。

    この人事が、マクラーレン移籍説に新たな現実味を与えている格好だ。

    ただしシュタイナーは、現時点でフェルスタッペン獲得に“完全に照準を合わせている”チームは存在しないとも分析した。

    「彼はこの3チームと話をしているだろう。でも、どこか1チームが彼だけに集中している状況ではないと思う」

  • マックス・フェルスタッペン ニュル24予選で豪雨の夜間走行義務をクリア

    マックス・フェルスタッペン ニュル24予選で豪雨の夜間走行義務をクリア

    マックス・フェルスタッペンは、ニュルブルクリンク24時間レースの予選2回目で重要な条件を満たした。豪雨に見舞われたセッションで、チーム・フェルスタッペンのメルセデスAMG GT3は大幅なタイム更新こそなかったものの、フェルスタッペンは夜間走行義務をクリアした。

    現地時間20時に始まったセッションは、日中とは一変して強い雨に包まれた。路面は極めて難しい状態となり、各車のラップタイムは大きく落ち込んだ。

    豪雨のなかで進んだ予選2回目
    セッション序盤は、911号車マンタイ・ポルシェのケビン・エストレが紫セクターを記録し、難しいコンディションで速さを見せた。一方、チーム・フェルスタッペンではルーカス・アウアーがステアリングを握り、10分08秒131で走行を開始した。

    路面状況がわずかに改善するにつれてラップタイムも少しずつ短縮された。アウアーは30分後にジュール・グーノンへ交代するまでに9分51秒566を記録したが、この時点では44号車ファルケン・モータースポーツのポルシェを駆るクラウス・バッハラーから16秒遅れだった。

    グーノンはその後、チーム・フェルスタッペンで9分44秒949を記録。アウアーより6秒速いタイムを刻んだあと、ダニ・ジュンカデラに交代した。ジュンカデラは9分34秒713を記録したが、その後は豪雨により、多くのチームが長時間ガレージにとどまる展開となった。

    フェルスタッペンが夜間走行義務を消化
    この状況は、4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンにとって理想的ではなかった。レギュレーションでは、天候にかかわらず全ドライバーが夜間に少なくとも1周を走行する必要があるためだ。

    フェルスタッペンがコースインした時点でも路面はかなり濡れており、慎重に1周を走るにとどまった。それでも、フェルスタッペンは義務づけられた夜間走行を完了し、重要な条件をクリアした。

    全体のラップタイムでは、日中のタイムを上回る更新はなかった。だが、各ドライバーにとっては暗闇とウエット路面での経験を積む貴重なセッションとなった。

    トップ予選進出へチーム・フェルスタッペンは3番手
    予選2回目の最速タイムは、1号車ローヴェ・レーシングBMWの9分19秒884だった。ただし、総合では午後のセッションで80号車メルセデスAMG GT3のメルセデスAMGチームRAVENOLが記録したタイムが首位に残り、チーム・フェルスタッペンの3号車メルセデスAMG GT3は3番手となった。

    木曜日の予選プラクティスには、実に160台がエントリーした。そのうち上位49台が金曜日のトップ予選に進出し、残りの車両は50番手以降のグリッドに並ぶことになる。

    トップ予選は3段階で行われ、49台のうち上位20台が2回目のセッションへ進出し、そこから上位12台が最終セッションでポールポジションを争う。

    大きなアクシデントがなければ、フェルスタッペン・レーシングは最終トップ予選セッションまで進出すると見られている。

  • レッドブルF1がクロックスと異色コラボ “RB22仕様”限定モデル発売

    レッドブルF1がクロックスと異色コラボ “RB22仕様”限定モデル発売

    レッドブルF1が、アメリカの人気フットウェアブランド「クロックス」との新たなコラボレーションを発表した。

    近年はアパレルやライフスタイル領域への展開を強化しているレッドブルだが、今回はF1マシンのデザイン要素を落とし込んだ限定モデルを投入。“F1チーム×クロックス”という異色の組み合わせが大きな注目を集めている。

    RB22から着想を得た“F1仕様クロックス”
    今回のコレクションの中心となるのは「クロックバンド クロッグ」。

    レッドブルによると、デザインは2026年型マシン「RB22」から直接インスピレーションを受けたもので、ヒール部分にはリアウイングを模した造形を採用。さらに、ヘイローをイメージした立体ディテールや、アッパー部にはミニチュアドライバーも配置されている。

    F1マシンの特徴的なフォルムを、クロックス特有のシルエットに融合させた大胆なデザインとなっている。

    モータースポーツ色を強めた「Classic Runner」も展開
    もうひとつのモデル「Classic Runner」は、レーシングシューズ風のシルエットとモータースポーツ由来の機能性をテーマに設計された。

    さらに、レッドブルF1仕様の「ジビッツ」チャームも同時展開され、ファンは好みに応じてカスタマイズできる。

    レッドブルは今回のコレクションについて「大胆(bold)」なデザインだと説明している。

    F1チームとの提携はクロックス史上初
    クロックスはこれまで映画、ゲーム、スポーツなど様々な分野とのコラボレーションを展開してきたが、F1チームとの正式提携は今回が初となる。

    近年のF1では、単なるチームグッズではなく“ライフスタイルブランド化”を進める動きが加速しており、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスなどもファッション分野への進出を強化している。

    その中でもレッドブルは、若年層マーケティングとストリートカルチャーとの融合に積極的で、今回のクロックスとの提携もその流れを象徴する動きと言えそうだ。

    コレクションは5月21日からクロックス公式サイトおよび一部販売店で発売される。

  • アイザック・ハジャー 2026年F1エンジン規則の緩和を歓迎「正しい方向」

    アイザック・ハジャー 2026年F1エンジン規則の緩和を歓迎「正しい方向」

    2026年F1パワーユニット規則をめぐり、FIAとメーカー側が2027年以降のさらなる調整で原則合意したことについて、アイザック・ハジャーは「正しい方向に進んでいる」と歓迎した。

    FIA、FOM、チーム代表、5社のパワーユニットメーカーが参加した金曜日の重要会議を経て、FIAは2027年以降に向けた追加の「進化的変更」を検討していることを確認した。

    今月初めにマイアミで導入された規則調整により、過度なエネルギーハーベスティングは抑制され、競争環境は改善されたとされている。

    2027年に内燃機関寄りへ再調整か
    今回の合意で最大の焦点となったのは、内燃機関と電動パワーのバランスを2027年から大きく見直す案だ。

    提案では、内燃機関の出力を約50kW引き上げ、燃料流量も増加させる一方で、電動デプロイメントを約50kW削減する方向が検討されている。

    ポール・リカールで開催されたグランプリ・ド・フランス・ヒストリックでAFPの取材に応じたハジャーは、2026年に導入された内燃機関と電動パワーの50対50構造について、率直に不満を示した。

    「正しい方向に進んでいる。なぜなら、2026年に僕たちが始めたものを好きな人は誰もいないからだ」とアイザック・ハジャーは語った。

    「問題を悪化させるのではなく、改善するための解決策を見つける必要があるのは明らかだ」

    「来年については、昨日合意された内容を考えれば、正しい方向に進むしかない」

    ベッテル時代のV8レッドブルを走行
    ハジャーは同イベントで、ベッテル時代のレッドブルV8マシンも走行させた。その経験は、現在のF1マシンに対する自身の考えをより明確にするものだった。

    「それが僕にとってのドライビングの姿だ」

    「電動であろうと、音が大きかろうと、ブレーキングの前に最高速へ到達できる限り、それこそがレーシングカーというものだ」

    ハジャーは旧世代のV8マシンについて「まったく違う経験」だったと振り返った。

    「クルマは軽く、ダウンフォースははるかに少ない」

    「信じられないほど強くブレーキが効くし、サウンドも素晴らしい」

    レッドブルの巻き返しにも自信
    新時代の序盤でレッドブルが苦戦している状況についても、ハジャーは悲観していない。

    「年末までには、僕たちは大きく進歩したクルマを手にしているはずだ」

    「そして来年は、レースに勝てるクルマでシーズンを始めることになる。僕はそこにいる。それは間違いない」

    2026年F1パワーユニット規則は、電動化の比率を高める一方で、エネルギー管理の複雑化やレース中の不自然な速度変化が課題として浮上していた。FIAとメーカーが2027年以降の再調整で歩み寄ったことは、ドライバー側の感覚と競技性の両面から、現行規則の軌道修正が必要だったことを示している。

    ハジャーの発言は、単なる懐古ではなく、F1マシンに求められる本質を突いたものでもある。内燃機関と電動パワーの比率をどう整えるかは、2027年以降のF1の競争力だけでなく、ドライバーが感じる「レーシングカーらしさ」にも直結するテーマとなっている。

    Photo:Red Bull Content Pool

  • マックス・フェルスタッペン効果 ニュル24時間が史上初完売

    マックス・フェルスタッペン効果 ニュル24時間が史上初完売

    マックス・フェルスタッペンのニュルブルクリンク24時間レース初参戦が、イベント史上初の完売をもたらした。

    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは今週、CPレーシングから伝説的なノルドシュライフェで開催される24時間レースに出場する。マシンはメルセデスAMG GT3 Evoで、チームメイトはダニ・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとなる。

    イベント主催者は今週、週末通し券が初めて完全に売り切れたことを確認した。残っているのは木曜、金曜、日曜の限られた1日券のみで、フェルスタッペンの参戦がイベントへの関心を大きく押し上げた形だ。

    F1への不満と“リアルなモータースポーツ”への回帰
    フェルスタッペンは近年、F1の新世代マシンに対して強い不満を示してきた。バッテリーの回生とデプロイメントに大きく左右される現在のF1について、「マリオカート」のようだと表現し、「反レース的」だとも語っている。

    一方で、ニュルブルクリンクでのスポーツカー参戦については「本物のモータースポーツがどんなものかを思い出させてくれる」と語り、走行後には「幸せな気分でクルマを降りている」と明かしていた。

    その言葉は、今回の完売という現象によってさらに重みを増した。フェルスタッペンのニュルブルクリンク挑戦は、単なるサイドクエストではなく、現在のF1に対する本人の距離感を映す象徴的な出来事になっている。

    去就不透明のなかで注目される“10月”
    フェルスタッペンのF1での将来は依然として不透明だ。レッドブルの苦戦が続くなか、本人は今季終了後にF1を離れる可能性にも言及している。

    ESPNによれば、フェルスタッペンが決断を下す期限は今年10月までとされている。レッドブルの現在の成績とライバル勢とのパフォーマンス差を踏まえれば、離脱やサバティカルを選ぶ場合、成績関連の条項を行使できる可能性が高いとみられている。

    レッドブルは昨年、フェルスタッペンがF1の現状に不満を募らせるなかで、本人を満足させるためにニュルブルクリンクでのスポーツカー参戦を許可していた。

    ノルドシュライフェが持つ歴史的な重み
    ニュルブルクリンク24時間レースは1970年に初開催された。舞台となるノルドシュライフェは、かつてF1ドイツGPも開催された伝説的なコースであり、1976年にはニキ・ラウダが瀕死の大事故を喫した場所でもある。

    安全面の懸念から、近年のF1ではニュルブルクリンクでレースが行われる場合もグランプリレイアウトが使用されてきた。直近では、パンデミックで短縮された2020年シーズンにアイフェルGPとしてカレンダーに加わった。

    フェルスタッペンにとって今回のニュルブルクリンク24時間レースは初参戦となる。そのデビューが史上初の完売を生んだことは、彼の存在感がF1の枠を超えていることを示している。

    Photo:Getty Images

  • マックス・フェルスタッペンは“レッドブルF1の中心” メキース代表が移籍説を否定

    マックス・フェルスタッペンは“レッドブルF1の中心” メキース代表が移籍説を否定

    マックス・フェルスタッペンの将来をめぐる憶測が再び強まるなか、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、フェルスタッペンが今もチームの「プロジェクトの中心」にいると強調した。

    メルセデス、アストンマーティン、さらにはF1離脱の可能性まで取り沙汰されているが、メキースはポール・リカールで開催されたグランプリ・ド・フランス・ヒストリックでAFPの取材に応じ、そうした噂を明確に退けた。

    メキース「マックスはプロジェクトの中心にいる」
    「マックスはプロジェクトの中心にいる」とメキースは語った。

    「彼はあらゆるテーマで我々とともにいる。将来に向けたすべての戦略的決定に関与している。何が起きても、彼は我々とともにいる」

    メキースは、2026年シーズン序盤にフェルスタッペンが不満を抱えていたことも認めた。特に、新たなレギュレーション下でレッドブルが開幕3戦で十分なパフォーマンスを発揮できなかったこと、そして2026年レギュレーションの初期段階における複雑さが背景にあったという。

    「フェルスタッペンは、最初の3つのグランプリでマシンのパフォーマンスが不足していたこと、そして2026年レギュレーションの当初の複雑さに対して、我々と同じようにフラストレーションを抱えていた。彼はそれをはっきり示していた」

    それでもメキースは、状況はすでに改善に向かっていると説明した。

    「我々はちょうど、マックスのレッドブル・レーシング在籍10年を祝ったところだ。チームがこれまで毎年そうしてきたように、彼に速いマシンを与えることができる限り、マックスの笑顔を見ることになる」

    「それ以外はF1ではいつもの雑音の一部であり、良い週末か悪い週末かによって変わるものだ」

    GT活動拡大が生むフォードとの微妙な構図
    フェルスタッペンの将来をめぐる憶測は、F1以外でのGTや耐久レース活動が広がっていることとも重なっている。今週末、フェルスタッペンはレッドブル仕様のメルセデスAMG GT3でニュルブルクリンク24時間レースに初出場する。

    この動きは、レッドブルのF1エンジンパートナーであるフォードにとって、やや微妙な状況を生んでいる。

    フォード・レーシングのトップであるマーク・ラッシュブルックは、スパ6時間レースの場で、フェルスタッペンには本来フォードのマシンで走ってほしいと認めた。

    「もちろん、我々としてはフォードのドライバーにはフォードにとどまってほしい」とラッシュブルックは語った。

    「彼がそうした理由は理解している。我々は彼の情熱も、シムレーシングであれ他の場所であれ、彼の個性も気に入っている」

    「今の彼にとって正しいプログラムだから、それは彼をより良くする。ただもちろん、我々としては彼がフォードに乗るところを見たい」

    ル・マン参戦の可能性も協議
    ラッシュブルックによれば、フォードはすでにフェルスタッペンと将来の耐久レース計画について話し合っており、メーカーがハイパーカークラスに復帰した際のル・マン参戦も選択肢に含まれているという。

    「我々は彼と3年以上にわたって話し合いを続けている」とラッシュブルックは明かした。

    「適切な機会を見つけることが問題なだけで、物事はうまくかみ合う可能性があると思う。彼は意欲的で、興味を持っているように見える」

    「我々としてはぜひ見てみたい。ただ、それが実現するには多くのことが整う必要がある。もちろん、我々にとってもモータースポーツにとっても、非常にエキサイティングなことになるだろう」

    ラッシュブルックはまた、フェルスタッペンが最近フォード・マスタングGTDをテストしたことにも触れた。

    「マックスは信じられないほどのドライバーだ。我々はF1でともに仕事をすることを楽しんでいるし、最近はグラン・サンブークでマスタングGTDをドライブする機会も彼に提供した」

    「我々はすでに彼といくつかのプロジェクトを行っている」

    フェルスタッペンをめぐる状況は、レッドブルにとって単なる契約問題ではなく、2026年以降の競争力、レギュレーション対応、そしてドライバー本人のモータースポーツ活動全体に関わるテーマになっている。メキースが「プロジェクトの中心」と表現した背景には、フェルスタッペンが単なるエースドライバーではなく、レッドブルの将来設計そのものに深く関与しているというチーム側のメッセージがある。

  • マックス・フェルスタッペンは“自己中心的” F1レジェンド「だから速い」

    マックス・フェルスタッペンは“自己中心的” F1レジェンド「だから速い」

    マックス・フェルスタッペンの激しいレースクラフトに対し、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが独自の見解を示した。

    モントーヤは、フェルスタッペンの戦い方を「自己中心的」と表現しながらも、それこそがF1で勝つために必要な姿勢だと擁護。マイアミGPでカルロス・サインツと接触寸前のバトルを繰り広げ、再び議論を呼んだフェルスタッペンのスタイルについて、むしろ強さの源泉だと評価した。

    モントーヤが語るフェルスタッペンの強さ
    フェルスタッペンは、オーバーテイクや防御の場面で相手に一切譲らない姿勢で知られている。マイアミでもウィリアムズのカルロス・サインツと激しい争いを展開し、サインツはそのレースクラフトに不満を示した。

    だが、BBCのポッドキャスト『Chequered Flag』でデイモン・ヒルと共演したモントーヤは、フェルスタッペンの姿勢を擁護した。

    「僕なら朝起きて、どうやって全員を叩きのめすかを考える。自己中心的でなければならない」とモントーヤは語った。

    「僕にとっては衝撃的だ。彼らを見ると、みんなでパデルをやって、本当に仲が良くて、一緒に夕食にも行っている」

    「でも、だからこそマックスは強い。彼はそれに付き合わないからだ」

    モントーヤが指摘したのは、現代F1のドライバー同士の関係性と、フェルスタッペンの競争本能の違いだ。グリッド上で友人関係が広がる一方で、フェルスタッペンはレースになれば一切の遠慮を見せない。その姿勢を、モントーヤはF1で勝つための本質と見ている。

    友情はレースクラフトを変えない
    モントーヤは、グリッド上の友情がフェルスタッペンの戦い方に影響するという見方も一蹴した。

    「だから、マックスがガブリエル・ボルトレトにカットされたときに、『他のみんなにやるようにダイブボムして壁に押し込むのはやめておこう』と言うとでも? そんなわけがない!」

    この発言は、フェルスタッペンのレースクラフトを単なる荒さではなく、勝負に徹する姿勢として捉えたものだ。相手が誰であっても対応を変えない。その一貫性こそが、フェルスタッペンを4度のワールドチャンピオンに押し上げた要素のひとつだといえる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    チームメイト関係にもある“残酷さ”
    モントーヤはさらに、F1におけるチームメイト同士の関係にも言及した。話題はメルセデスのジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリに移り、ラッセルが得意ではないとされるマイアミ、そして得意とされるカナダについて語った。

    「F1TVをやっていたときに、『ジョージはここマイアミが得意ではないと分かっている。カナダは彼にとって最高の場所だ』と言っていた」

    「もし僕がキミなら、血を見に行く。ああ、僕なら本気で潰しに行く」

    「たとえば僕の場合、チームメイトにラルフ・シューマッハがいた。彼にとってドイツで好調であることがどれほど大事か分かっていた」

    「だから、もしドイツで彼を破れたら、たとえ1000分の1秒差でも、それは金だった」

    ヒルが心理戦について「それはメンタルの中にあるものだ」と話すと、モントーヤはこう返した。

    「それは金だ。本当に最高なんだ。小さなナイフを刺して、そこでひねるようなものだ」

    フェルスタッペン像を裏返すモントーヤの評価
    フェルスタッペンのレースクラフトは、しばしば批判の対象になる。強引すぎる、相手にスペースを残さない、リスクを取りすぎる。そうした見方がある一方で、モントーヤはそれをF1に必要な勝負師の資質として評価した。

    今回の発言で浮き彫りになったのは、F1における「仲の良さ」と「勝負の残酷さ」の差だ。パドックでの関係性がどれだけ穏やかでも、コース上では相手を倒すことだけが価値を持つ。モントーヤにとって、フェルスタッペンはその本能を失っていない数少ないドライバーなのだ。

    フェルスタッペンの戦い方は今後も議論を呼ぶだろう。ただし、モントーヤの見方に立てば、その“自己中心的”な姿勢こそが、現代F1で彼を際立たせている最大の武器でもある。

  • クリスチャン・ホーナー 競業避止条項失効でF1復帰解禁 “次のチーム”巡り争奪戦

    クリスチャン・ホーナー 競業避止条項失効でF1復帰解禁 “次のチーム”巡り争奪戦

    クリスチャン・ホーナーが再びF1パドックに戻ってくる可能性が現実味を帯びてきた。昨年のレッドブル解任から10か月、契約上の競業避止条項が5月8日に失効し、他チームとの正式交渉が可能になったためだ。

    2005年からレッドブル一筋だったホーナーは、セバスチャン・ベッテル時代とマックス・フェルスタッペン時代を通じて、コンストラクターズ選手権6回、ドライバーズタイトル8回という黄金時代を築いた。

    一方で、2025年シーズン途中にはチーム内部の混乱が深刻化。エイドリアン・ニューウェイの離脱、ジョナサン・ウィートリーのアウディ移籍、フェルスタッペン陣営の離脱観測などが重なり、ホーナー体制は終焉を迎えた。

    ホーナーを巡る“争奪戦”の構図
    現在、最も具体的に名前が挙がっているのはアルピーヌだ。報道によれば、ホーナーはOtro Capitalが保有する24%株式の取得を巡って協議しているとされ、その価値は最低6億ドル規模に達するとみられている。

    さらにメルセデスも同株式取得に関心を示しているとされ、アルピーヌの経営権を巡る争いはF1チーム代表人事を超えた“資本戦争”の様相を帯び始めている。

    アストンマーティンの名前も候補として浮上しているが、現在チーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイがホーナー加入に否定的との報道もあり、実現性は不透明だ。

    さらにフェラーリ、そしてMotoGPのCEO候補説まで浮上しており、ホーナーの去就はモータースポーツ界全体を巻き込む話題となっている。

    FIA会長も“復帰歓迎”を明言
    ホーナー本人は以前、「F1にはまだ未完の仕事がある」と語っており、「勝ちたいと思っている人たちと働ける環境でなければ戻らない」と条件付きながら復帰への意欲を隠していない。

    その復帰を歓迎する声も少なくない。マクラーレンCEOのザク・ブラウンは「彼の実績がすべてを物語っている。F1に戻らなければ驚きだ」とコメントした。

    さらにFIA会長モハメド・ビン・スライエムもマイアミGP週末の取材で、ホーナーとの定期的な連絡を明かした。

    「もし私に聞くなら、我々は彼を恋しく思っている。私はそうだ。今でも連絡を取っているし、彼はチームにとっても、このスポーツにとっても重要な存在だった」

    「我々は彼の復帰を歓迎する。彼ほどの人物なら必ず戻ってくる道を見つけるだろう。彼自身も戻りたがっている。戻ってきた時には、まるで少し休暇に出ていただけのように見えるはずだ」

    “次の居場所”がF1勢力図を変える可能性
    ホーナーの復帰先は、単なる人事ニュースに留まらない意味を持つ。

    レッドブル黄金期を築いたマネジメント能力、人材統率力、政治力は現在のF1でも依然として高く評価されており、もしアルピーヌのような再建途上チームに加われば、勢力図そのものを変える可能性がある。

    特に2026年レギュレーション下では、PU性能差やソフトウェア運用、チーム組織力が勝敗を左右しており、“勝てる組織を作れる人物”の価値はこれまで以上に高まっている。

    ホーナーが次に選ぶ場所は、単なる“復帰先”ではなく、F1の次のパワーバランスを決定づける一手になるかもしれない。

    Source: RacingNews365

  • トト・ヴォルフ レッドブルF1の急浮上に驚き「大きなサプライズ」

    トト・ヴォルフ レッドブルF1の急浮上に驚き「大きなサプライズ」

    トト・ヴォルフは、F1マイアミGPでマクラーレンが前進することは予想していた一方で、レッドブルの急激な改善は「大きなサプライズ」だったと語った。

    レッドブルはフロリダでRB22に7つのアップデートを投入。マックス・フェルスタッペンはグランプリ予選でメルセデスのキミ・アントネッリとフロントローを分け合い、スプリントと決勝でいずれも5位を獲得した。

    ヴォルフ「レッドブルは大きなサプライズだった」
    「我々はまだこの新しいレギュレーションサイクルの始まりにいる。開発曲線は非常に急なので、マクラーレンが大規模なアップデートパッケージで、半秒ほどでも稼ぐことは予想していた」とヴォルフは『La Gazzetta dello Sport』に語った。

    「言わなければならないのは、レッドブルが大きなサプライズだったということだ。彼らは非常に大きな前進を果たし、トップから1秒以上遅れていたところから、フェルスタッペンとともに先頭で戦う位置まで来た」

    マクラーレンはランド・ノリスがスプリントポールを獲得し、スプリントでは1-2フィニッシュを達成。決勝でもノリスが2位、オスカー・ピアストリが3位に入り、メルセデスが予想していた通りの前進を見せた。

    一方で、レッドブルの改善幅はパドックの予想を上回った。ローラン・メキースも、日本と中国でポールポジションから1秒以上離されていた状況から、マイアミでは一気に差を縮めたことを認めている。

    「日本を終えた時点で我々はポールから1.2秒遅れ、中国では1.0秒遅れだった」とメキースは語った。

    「だから今週末、金曜日にポールからコンマ6秒差、土曜日にはコンマ2秒以内で予選を終えたことは、我々の進歩の大きさを示す大きな指標だ」

    カナダで続く開発競争
    ヴォルフは、勢力図が今後も変動していくと見ている。

    「我々もカナダで開発を持ち込む。ただ、今年を通じて、レースごとにパフォーマンスが変化するのを見るのは普通のことだと思う」

    マイアミGPは、2026年F1レギュレーション下での開発競争が早くも激化していることを示す週末となった。マクラーレンの前進は予想の範囲内だったが、レッドブルの急浮上はメルセデスにとっても警戒すべき変化となった。

  • F1王者マックス・フェルスタッペン ニュル24時間初挑戦「目標は優勝だけ」

    F1王者マックス・フェルスタッペン ニュル24時間初挑戦「目標は優勝だけ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、今週末に初参戦するニュルブルクリンク24時間レースに向けて「勝利」を明確な目標として掲げた。

    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、“地獄のグリーンヘル”として知られるニュルブルクリンクで行われる伝統の耐久レースに、GT3クラスのメルセデスAMG GT3で参戦。ダニエル・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとともに「Verstappen Racing」名義で総合優勝を狙う。

    フェルスタッペン「成功とは勝つこと」
    フェルスタッペンはレースウィークを前に、初挑戦ながら優勝以外は考えていないと語った。

    「成功とは勝つことだ。それはとてもシンプルなことだと思う。だから僕たちはここにいる。もちろん簡単ではないと分かっているけど、それが目標だ」

    「同時に、この経験そのものも楽しみにしている。チームメイトと1台のクルマを共有して、週末を通して一緒に作業しながら、自分たちに何ができるのかを見てみたい」

    さらにフェルスタッペンは、ニュルブルクリンクというコースそのものが最大の魅力だったと明かした。

    「世界最高のサーキットのひとつだと思うし、ある意味では世界で最もクレイジーなコースだ。だからこそ参戦したいし、勝ちたいと思う特別なレースなんだ」

    “シム育ち”のニュル攻略
    フェルスタッペンは以前からシミュレーターでニュルブルクリンクを走り込んでおり、実車デビュー前から膨大な周回数を重ねていた。

    「僕にとってはシミュレーターがすべての始まりだった。そこでコースを学んだんだ」

    「何千周も走ったし、シムの世界ではここで複数の24時間レースにも出ている」

    「だから初めて実際に走った時も、コースを覚えることやラインを理解することは問題じゃなかった」

    「重要だったのは、新しい縁石やグリップレベルを理解することだった。毎年どこかしら舗装が変わるし、実車特有のGやコンプレッションにも慣れないといけない」

    「でも、シムレースがすぐにペースへ乗る助けになったのは間違いない」

    最大の敵は“ニュルの日常”
    フェルスタッペンは、ニュル24時間で最大の難しさは予測不能な状況そのものだと語る。

    「何が一番難しいかって? 本当に何でもあり得ると思う。トラフィックへの対応もそうだし、クルマに何が起こるかも分からない」

    「天候もそうだ。雨になるかどうかで難易度は大きく変わる。完全ドライなら、リスクを取り過ぎずにできるだけ速く走ることに集中できる。でも週末にどうなるかは分からない」

    「だからこそ24時間レース前に準備レースを走るんだ。トラフィック対応やフラッグ運用、ピットストップ、ドライバー交代、シート交換――そういう部分を実戦で学ぶことができる。短いレースには大きな意味がある」

    “F1王者”から“耐久レーサー”へ
    今回の参戦は、フェルスタッペンにとって単なる話題作りではない。近年はGT3テストやシミュレーター活動を積極的に行っており、将来的な耐久レース参戦への関心は以前からたびたび語ってきた。

    しかも今回は、単なるゲスト参戦ではなく、自身の「Verstappen Racing」名義での本格参戦となる。メルセデスAMG GT3を選択した点も含め、F1とは異なる新たなキャリア構築を見据えた動きとしてパドック内でも注目を集めている。

    ニュルブルクリンク24時間は、GT3世界でも最難関レースのひとつとして知られる。天候急変、多数の周回遅れ車両、夜間走行、そして約25kmに及ぶ超高速コース――フェルスタッペンは、そのすべてを初挑戦で攻略しようとしている。