カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン F1カナダGP予選「何かが完全におかしい」

    マックス・フェルスタッペン F1カナダGP予選「何かが完全におかしい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGP予選で6番手に終わった後、自身のマシンに何が起きているのか「まったく分からない」と困惑を隠さなかった。

    前戦マイアミGPではアップグレード投入によって高い競争力を見せていたレッドブルだが、モントリオールでは一転して苦戦。フェルスタッペンは予選中からチームラジオで繰り返し不満を訴え、特にストレートスピード不足に強い苛立ちを示していた。

    「何かがおかしい」 無線で怒り爆発
    予選を通じてフェルスタッペンは、RB22の挙動に強い違和感を抱いていた。

    セッション中には無線で「このストレートスピードは一体どうなってるんだ? 完全に終わってる」と吐き捨てる場面もあった。

    さらにエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに対しては、「何か絶対におかしい。こんなのあり得ない。何が起きてるんだ?」

    「本当に何かが間違っている。チェックしてくれ。こんなの不可能だ」と怒りを露わにした。

    結果的にフェルスタッペンは6番手。姉妹チームのアイザック・ハジャーをわずかに上回る順位にとどまり、メルセデス勢やマクラーレン勢との差は大きかった。

    マイアミから一転 “速さ消失”のレッドブル
    今回のカナダGP週末は、前戦マイアミとは対照的な展開となっている。

    マイアミでは新パッケージ投入後のレッドブルがトップクラスのストレート性能を発揮し、フェルスタッペン自身もマシンへの高い満足感を口にしていた。しかしモントリオールでは、その武器だった直線速度が完全に影を潜めた。

    しかも問題は単純なセットアップの失敗だけではないようだ。

    予選後にSky Sports F1から無線内容について問われたフェルスタッペンは「分からない。それが正直な答えだ」とコメント。

    「何が起きているのか本当に分からない。すべてが混乱しているし、変更したセットアップも好きじゃなかった。すべてがとても難しくて、混乱していた」

    さらにRB22が歴代F1マシンの中でも特に扱いづらいのかと問われると「扱いづらいというだけじゃない。すべてが混乱している。あまり言うことがない」と短く答えるにとどめた。

    レインハザードの決勝で巻き返しなるか
    決勝日のモントリオールでは雨予報が出ており、FIAもすでに“レインハザード”を宣言している。

    ドライコンディションで苦戦したレッドブルにとっては、天候変化が状況を一変させる数少ないチャンスになる可能性もある。

    ただ、フェルスタッペンのコメントからは、単なるバランス不調では説明できない深刻な違和感も感じ取れる。マイアミで見せた圧倒的な速さが、わずか1戦で消えた理由をレッドブルがどこまで解明できるかが、決勝の鍵を握りそうだ。

  • アイザック・ハジャー F1カナダGP予選「トップ3に入れたはずだった」

    アイザック・ハジャー F1カナダGP予選「トップ3に入れたはずだった」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、F1カナダGP予選でQ2最速タイムを記録しながらも、最終的に7番手に終わったことについて「トップ3に入るべきだった」と悔しさを露わにした。

    モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われた予選で、アイザック・ハジャーはQ1から好ペースを披露。Q2ではトップタイムを記録し、数時間前のスプリントで苦戦していたレッドブル・レーシング勢とは対照的に、RB26のパフォーマンス向上を印象づけた。

    Q2最速から一転 ハジャーはQ3で失速
    しかしQ3では流れが変わった。ハジャーは最初のアタックでミスを犯し、その影響が最後のアタックにも響いたという。

    「Q3最初のランでミスをしてしまって、最後のラップに向けていい基準を作れなかった。ちょっとオーバードライブしていた」とアイザック・ハジャーはコメント。

    「本当に残念だ。今季初めてこれほどいいクルマを手にしていたのに、自分の仕事がよくなくて全部台無しにしてしまった感じだ。かなり腹が立っている」

    21歳のハジャーは、自身のミスによって上位グリッド獲得のチャンスを逃したと受け止めている。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) F1 カナダGP

    レッドブル復調の兆しも「トップ3を逃した」
    一方で、ハジャーは予選に向けてレッドブル・レーシングが改善を果たしたこと自体は前向きに評価している。

    「昨日よりなぜこんなに速くなったのかを理解する必要がある。理由については自分なりに考えはある」

    「それは間違いなくポジティブなことだ。でもその一方で、僕はトップ3に入るべきだったし、それができなかった」

    今回の予選結果は、レッドブル・レーシングにとってマシン改善の兆候を示す一方で、ハジャー本人には大きな悔いを残す内容となった。

    スプリントではマシントラブルにも見舞われる
    ハジャーにとって土曜日は予選だけではなく、スプリントでも難しい一日だった。レース中にはマシントラブルが発生し、一度はリタイア扱いとなりながらも、その後最後尾でコースへ復帰していた。

    それだけに、予選で見せたQ2最速のインパクトは大きく、決勝でどこまで巻き返せるかに注目が集まる。

  • マックス・フェルスタッペン「2027年もF1継続」 レッドブル残留には含み

    マックス・フェルスタッペン「2027年もF1継続」 レッドブル残留には含み

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、オランダ紙『De Telegraaf』の独占インタビューで、2027年もF1参戦を続ける意思を明言した。一方で、将来的な所属チームについては「急ぐ必要はない」と語り、レッドブル残留を断言することは避けた。

    2026年F1カナダGPを前に行われたロングインタビューで、フェルスタッペンは2027年以降の将来、GTレース参戦への思い、父親としての考え方、そして元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤへの不満まで率直に語った。

    フェルスタッペン「2027年もF1に残る」
    インタビューの中で、フェルスタッペンは2027年もF1に残るのかと問われ、「もちろんだ」と即答した。

    「もちろんだ。よほどおかしなことが起きない限りね。でも、そうなるとは思っていない。我々全員が約束を守ってくれることを願っている。でも、僕がF1に残ることは断言できる」

    その背景には、2027年以降に議論されているF1パワーユニット規則の変更がある。現在議論されている“60:40”構想についても言及した。

    「内燃機関と電動の比率は、おおよそ60対40になる。サーキットによって多少変わるけどね。まだ完璧ではないけど、良い方向への一歩だ。少なくとも今の状況よりは改善される」

    レッドブル残留には慎重姿勢
    一方で、レッドブルとの将来については慎重な姿勢を崩さなかった。

    「急ぐ必要はない。理想を言えば、人生ずっとレッドブルと関わっていたい。それは以前から言っていることだ。でも、その決断を今日や明日にする必要はない」

    「ここで続けるにしても、別の場所に行くにしても、F1契約だけの話じゃない。ほかのプロジェクトも含めて考えているし、その件についてはレッドブルとも話をしている。僕自身はすごく落ち着いている。必要以上にドラマチックにする必要はない」

    最近再燃しているメルセデス移籍説について直接言及することはなかったものの、「別の場所」という表現は将来的な可能性を完全には否定しなかった。

    GT3レースへの情熱は隠さず
    フェルスタッペンは、先日ニュルブルクリンク北コースでGT3マシンをドライブした際の経験にも触れ、現在のF1より純粋な楽しさを感じていることを認めた。

    「GTレースでは、ああいった義務がない。F1では周囲の対応もしなければいけないし、時にはそれを少し重く感じることもある」

    「ノルドシュライフェでは、本物のレースをしている感覚がある。オーバーテイクも作られたものではないし、すごくピュアだ。荒々しくて容赦がない」

    また、将来的にはデイトナ24時間レースやニュルブルクリンク24時間レースへの参戦にも強い関心を示した。

    「本当にやってみたい。もし来年のニュルブルクリンク24時間が再びF1と被らないなら、また走りたい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    モントーヤの批判には怒り
    フェルスタッペンは、自身のF1批判を理由に“出場停止処分を受けるべき”と発言したフアン・パブロ・モントーヤにも反応した。

    「彼の問題が何なのか分からない。あれだけくだらないことを話す人間とは、本当に関わりたくない」

    「F1のマネジメントが、ああいう人物に仕事を与えていることが理解できない。パドックにいてほしいタイプではない。みんなと違うことを言って注目を集めたいだけだろう」

    父親としての価値観も語る
    2025年に娘リリーが誕生して以降、フェルスタッペンは生活スタイルも変わったと語った。

    「一番大事なのは、彼女が自分らしくいることだ。何を好きになるか、何をしたいかは自分で決めるべきだと思う」

    「親が子どもを特定の方向へ押し込むべきではない。スポーツを経験させることはいいことだけど、最後は本人が決めるべきだ」

    また、娘のプライバシーについても慎重な考えを示した。

    「今は彼女を表に出したくない。将来、自分で決めればいい。だから今はパドックにも連れて来ていない。小さい子どもには、何も気にせず過ごせる人生が必要だと思う」

    さらに、自身が幼少期に父ヨス・フェルスタッペンがF1遠征で家を離れることを嫌がっていた思い出も明かした。

    「父がF1のために出掛けるのが本当に嫌だった。時には裏口からこっそり出ていったこともあった。僕が泣いてしまうからね」

  • フェルスタッペン F1カナダGPスプリント予選「ペダルから足が浮いていた」

    フェルスタッペン F1カナダGPスプリント予選「ペダルから足が浮いていた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を7番手で終えた。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット特有の激しいバンピーな路面に苦しみ、RB22の挙動に強い不満を示した。

    フェルスタッペンはポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルから0.5秒以上遅れを取っており、メルセデス、マクラーレン、フェラーリとの差を痛感するセッションとなった。

    「ペダルから足が浮くほど跳ねていた」
    フェルスタッペンは、マシンの乗り心地が極めて悪かったと説明し、特に路面のギャップとバウンシングに苦しめられたことを明かした。

    「別に驚いてはいない。マシンのフィーリングはあまり良くなかったし、コース全体のバンプでかなり苦労していた」

    「アクセルを踏み込めなかった。ペダルから足が浮いてしまうほどだったんだ。一貫性を持って走るのがすごく難しかったし、そこは調査しなければならない」

    「良くはなかった。もちろんスプリントではこの状態のままだ。でも、理解しなければならないことはいくつかあるし、予選までには少しでも改善していることを願っている」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) カナダグランプリ

    レッドブルはモントリオールで苦戦
    フェルスタッペンは終始マシンバランスに苦しみ、特に縁石を跨ぐ場面でRB22の不安定さが目立った。バンピーな路面への対応力不足は、カナダGP週末におけるレッドブルの大きな課題となっている。

    スプリントでは4列目からのスタートとなるが、レースペースとセットアップ変更によってどこまで巻き返せるかが焦点となる。

  • アイザック・ハジャー F1カナダGPスプリント予選「グリップがあっても使えない」

    アイザック・ハジャー F1カナダGPスプリント予選「グリップがあっても使えない」

    アイザック・ハジャー(レッドブル)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を8番手で終えた。チームメイトのマックス・フェルスタッペンに近い位置で戦えたことには手応えを示した一方で、RB22の深刻なバウンシングに不満を漏らした。

    前戦マイアミGPではフェルスタッペンとの差が大きかったハジャーだが、今回はSQ3進出を果たし、最終的にはフェルスタッペンのすぐ後ろにつけた。

    「グリップがあっても使えない状態」
    ハジャーはFP1でソフトタイヤを十分に試せなかったことで、序盤はセットアップと感触の構築に時間を要したと説明した。

    「FP1ではソフトでまともなタイムを出せなかったので、基準が少なくて、少しずつ積み上げていく感じだった」

    「SQ3ではようやくソフトで良い感触を得られた。最後のラップには満足しているし、チームメイトとの差もマイアミより近かったので、その点では少し安心している。でも現時点では、僕たち2人ともマシンに良い感触を持てていない」

    さらにハジャーは、フェルスタッペン同様にマシンの跳ねの大きさを問題視した。

    「僕たちはバウンシングにかなり苦しんでいるし、路面コンディションも良くない。そこでかなりタイムを失っている」

    「グリップ自体はあっても、それを使うことができないんだ」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) カナダグランプリ

    縁石と路面がRB22の弱点を露呈
    ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは縁石を積極的に使う必要があるレイアウトとして知られるが、レッドブルはその場面でマシンの安定性を欠いていた。ハジャーは予選順位以上に、マシン挙動そのものへの不安を強調しており、決勝ペース改善が課題となりそうだ。

  • フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が、2026年F1カナダGPのパドックで再び熱を帯びている。

    舞台となったのはメルセデスのホスピタリティエリアだ。Sky F1の中継中、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフと、フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンが談笑する様子が映し出され、パドック内では“メルセデス移籍説”が再燃する形となった。

    フェルスタッペンの将来に再び注目
    マックス・フェルスタッペンはレッドブルと2028年末まで契約を結んでいるものの、成績条項に関連した離脱オプションの存在が以前から噂されている。

    PlanetF1によれば、その条項は「夏休みまでにランキング2位以内を維持できなければ発動可能」とされており、現在ランキング7位に沈む状況が、再び移籍話を活性化させている。

    2026年シーズンのフェルスタッペンは、新レギュレーションへの不満を隠しておらず、そもそもF1継続自体を検討しているとも報じられている。もし参戦を続ける場合、その舞台がレッドブルではない可能性が再び現実味を帯び始めた。

    Sky F1が“決定的瞬間”を中継
    Sky F1のクレイグ・スレーターは、ジョージ・ラッセルがカナダGPでプレッシャーを受けているかを問われ、「そうだと思う。しかも、ここ数分でさらにプレッシャーが増したかもしれない」と語った。

    その直後、中継カメラはメルセデスのホスピタリティを映し出し、そこにはヴォルフとヨス・フェルスタッペンの姿があった。

    スレーターは続けて、「見てください。メルセデスのホスピタリティに来ている人物を」と語り、パドック内の空気を象徴するシーンとして紹介した。

    さらにスレーターは、「マックスは夏休みまでにランキング2位以内にいなければフリーエージェントになる可能性がある。おそらくそうならないだろう」と説明した。

    その上で、「ザク・ブラウンも、もしマックスが移籍するとしたら行き先はメルセデスだろうと語っていた」と付け加えた。

    “GT3メルセデス化”も憶測を後押し
    今回の噂をさらに加速させているのが、フェルスタッペンのGT3活動だ。

    フェルスタッペンは2026年シーズン、自身のGT3プログラムでアストンマーティンからメルセデス製マシンへとスイッチしている。先週のニュルブルクリンク24時間レースでも、#3メルセデス車両で勝利争いを展開していた。

    こうした背景もあり、パドックでは「すでにメルセデスとの関係構築が始まっているのではないか」という見方も出始めている。

    もっとも、今回のヨスとヴォルフの会話が実際にフェルスタッペンの契約交渉だったという証拠はない。

    実際、ヴォルフ本人は最近になって「マックスとの話し合いは行っていない」と明言しており、「現在の2人のドライバーに非常に満足している」と語っている。

    ただ、パドックにおいて“偶然の会話”がこれほど大きな意味を持つのもF1の世界らしい。レッドブルの競争力低下とメルセデス復調の流れが続く限り、フェルスタッペン移籍説は今後も消えることはなさそうだ。

  • オスカー・ピアストリ レッドブルF1の関心は「自分の評価が高い証拠」

    オスカー・ピアストリ レッドブルF1の関心は「自分の評価が高い証拠」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、レッドブルF1が将来的な獲得候補として自身に関心を示しているとの報道について、「光栄」と受け止めつつも、現時点で具体的な接触はないと明かした。

    カナダGPのパドックで語ったピアストリは、現在のマクラーレンに強い満足感を示しており、将来的なタイトル争いへの期待も口にしている。一方で、レッドブル側ではマックス・フェルスタッペンの将来に不透明感が残っており、“ポスト・フェルスタッペン”を見据えた動きとして注目を集めている。

    レッドブルF1が描く“フェルスタッペン後”の構想
    今月初め、英オートスポーツ誌は、レッドブルがオスカー・ピアストリを長期的な獲得候補としてリストアップしていると報じた。

    背景にあるのは、マックス・フェルスタッペンの将来への不透明感だ。2026年の新レギュレーション導入後、レッドブルは苦戦を強いられており、フェルスタッペン自身も新世代F1マシンへの不満を隠していない。

    フェルスタッペンは以前、「人生に関わる決断をしなければならない」と語っており、他チーム移籍、休養、あるいはF1離脱の可能性まで噂されている。

    マイアミGP週末には、レッドブル内部で“万が一フェルスタッペンを失った場合”に備え、ピアストリ獲得案が実際に検討されていたとされる。

    ピアストリ「自分の評価が高い証拠」
    こうした報道について質問されたピアストリは、驚きを見せながらも前向きに受け止めていると語った。

    「僕にとってもニュースだった。もちろん、何か話し合いがあったわけではないけど、光栄なことだと思っている」

    「自分のドライバーとしての評価が高いという証明になっているなら、それは嬉しいことだ」

    その一方で、現在所属するマクラーレンへの信頼を強調した。

    「僕は今いる場所にとても満足している。このチームなら将来的にレースにも勝てるし、タイトル争いもできると強く信じている」

    ピアストリは2027年までマクラーレンとの契約を結んでおり、現時点で移籍の現実味は高くない。ただ、2026年シーズン序盤の活躍によって、その市場価値が急上昇していることは間違いない。

    2027年F1レギュレーション変更が鍵に
    今回の話題の背景には、F1が検討している2027年パワーユニット規則の見直しもある。

    現在議論されている案では、内燃エンジンと電動エネルギーの比率を“60対40”へ変更する方向性が浮上しており、フェルスタッペンもこの案を歓迎している。

    「それによってF1というプロダクトが良くなるなら、僕にとっても嬉しいことだ」

    「僕はもともとF1を続けたいと思っている。ただ、そのためには変化も必要だと思っている」

    フェルスタッペンはこう語り、レッドブル残留を完全には否定しなかった。一方で、“変化”という言葉を繰り返した点は、今後のF1勢力図を占ううえでも意味深な発言となっている。

    マクラーレン、レッドブル、そしてフェルスタッペン。2027年に向けたドライバー市場の駆け引きは、すでに静かに動き始めている。

  • レッドブルF1 カナダGPでも改良継続「マイアミで明確な進歩」

    レッドブルF1 カナダGPでも改良継続「マイアミで明確な進歩」

    レッドブル・レーシングがマイアミGPで投入したアップデートに手応えを示した。2026年F1シーズン序盤は表彰台争いに届かない苦しい展開が続いているが、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、マイアミで導入したパッケージが「明確な前進」だったと評価している。

    ミルトンキーンズを拠点とするレッドブルは、今季も上位争いを維持することを目指して開幕を迎えた。

    しかし実際には勢力図の中で後退し、ここまで各戦で表彰台に絡むことができていない。直近のマイアミGPではマックス・フェルスタッペンが5位に入り、これが今季ここまでのチーム最高位となっている。

    マイアミで見えた“明確な前進”
    それでも、レッドブルはマイアミGP後にマシンパッケージへの見方をやや前向きに変えていた。その評価はカナダGPを前にしても変わっていない。

    「マイアミでは明確な前進が見られた。アップグレードパッケージはパフォーマンス面で心強い向上をもたらし、マシンのいくつかの重要な領域への対処にも役立った」とピエール・ワシェはコメントした。

    「同時に、マシンの弱点や、全体のパフォーマンスを引き出すために改善すべき余地も浮き彫りになった」

    マイアミでのアップデートは、単にラップタイム向上だけを示したものではなく、RB22が抱える課題をより明確にする役割も果たした。レッドブルにとって重要なのは、改善の方向性が実走行で確認できた点にある。

    レッドブル・レーシング カナダグランプリ

    カナダGPでは小規模アップデートを継続投入
    レッドブルはモントリオールでも開発を止めるつもりはない。他チームと同様に、カナダGPでも新パーツの投入を予定している。

    「カナダは、この週末に投入するいくつかの小規模アップデートとともに、このパッケージを試すもうひとつの良いテストになる」とワシェは付け加えた。

    「舞台裏で多くの努力を重ねてきた結果、その進歩がコース上で表れたことはチームにとって前向きな後押しになっている。そしてヨーロッパラウンドに向かう中で、マシン開発はさらに進んでいくと考えている」

    マイアミでの5位は、レッドブルが望む水準ではない。それでも、開幕からの苦戦の中でアップデートが実際に効果を示したことは、今後の開発判断において大きな意味を持つ。

    カナダGPは、レッドブルにとって復調の確証を得るための次の検証の場になる。マイアミで見えた改善が一過性のものではなく、今後のヨーロッパラウンドに向けた本格的な巻き返しにつながるのかが焦点となる。

  • フェルスタッペン レッドブルF1残留をクルサードが確信「彼でいられる唯一の場所」

    フェルスタッペン レッドブルF1残留をクルサードが確信「彼でいられる唯一の場所」

    マックス・フェルスタッペンの将来をめぐる憶測について、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、レッドブルを離れる可能性は低いとの見方を示した。

    フェルスタッペンは先週末、ニュルブルクリンク24時間レースに出場。クルサードは、その挑戦を許容するレッドブルの姿勢こそが、フェルスタッペンをチームにとどめる最大の理由だと語っている。

    レッドブルだけが「マックスでいること」を許している
    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいるが、2025年にはメルセデスとの接触説も浮上するなど、将来をめぐる憶測は絶えなかった。

    しかし、2005年から2008年までレッドブルで走ったクルサードは、現在のF1チームの中でフェルスタッペンにこれほど自由を与えられる存在はレッドブルだけだと考えている。

    「マックスはどこにも行かない。なぜなら、彼に“マックスでいること”を許すF1チームはほかにないからだ」とクルサードは『Up To Speed』ポッドキャストで語った。

    「マクラーレンにはできない。フェラーリにもできない。メルセデスにもできない。彼がメルセデスをドライブしていたとしてもだ。個々のドライバーに投じられる投資の大きさを考えれば、そうなる。しかしレッドブルはそれを許している」

    クルサードは、レッドブル創設者であるディートリッヒ・マテシッツの考え方にも触れた。

    「実際、公平に言えば、そしてレッドブル創設者であるミスター・マテシッツの精神に照らしても、それはまさにそういうことだった。チームと契約する前に初めて彼に会ったとき、私は『私に何を期待していますか?』と聞いた。すると彼は『自分自身でいてくれ』と言った。マックスは自分自身でいる」

    「だから、数週間前の憶測はここで切っていい。今の時点で、マックスはキャリアの残りをレッドブルで過ごす」

    ニュル挑戦が示したフェルスタッペンの特異性
    フェルスタッペンは先週末、ニュルブルクリンク24時間レースに出場し、チームメイトとともに一時は首位を走行した。しかし、マシンのドライブシャフトに問題が発生し、優勝争いから脱落した。

    クルサードは、F1以外のカテゴリーでもすぐに高い適応力を示すフェルスタッペンの能力を高く評価した。

    「スポーツではよくあることだが、ラケットとボールを使う競技を考えてみてほしい。スカッシュの世界王者なら、ヤニック・シナーとテニスをしてもある程度やれると思うかもしれない。でも実際にはそうはいかない。逆にシナーもスカッシュでは勝てない」

    「本当にトップに立つには、その分野のスペシャリストでなければならない。そこにマックスのような人物がいる。彼はどういうわけか……両利きだと言われても驚かない。4輪に関わることなら、何をやっても優れているように見える」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    「週末の遊び」ではないニュルブルクリンクの重み
    クルサードは、自身もニュルブルクリンクを走った経験を持つ。そのうえで、フェルスタッペンが同レースに挑んだことは、単なる趣味の延長ではないと強調した。

    「恐ろしいサーキットだ。私も走ったことがある。彼らのように競争力を持ち、先頭に立つためには、あのレベルで必要なコミットメントがある」

    「残念ながら、このポッドキャストでも数週間前に伝えたように、まさにあのサーキットで命を落としたドライバーがいた。それほど、あのサーキットの挑戦は厳しい」

    「だから、『マックスはドライブが大好きだから、週末に楽しんでいるだけだ』という見方をするべきではない。もしそうなら、現在のF1サーキットに非常によく似た、FIA公認のどのサーキットにでも行けばいい」

    「だが、あそこへ行くというのは、昔ながらのコミットメントだ。それこそが彼をほかのドライバーと分けている。ほかのドライバーも技術的には非常に優れたレーシングドライバーであることに疑いはない。ただ、今のF1グリッドで、ニュルブルクリンクに行ってレースをするという挑戦を受け入れるドライバーがほかにいるのか、私は疑問に思う」

    クルサードの見方では、フェルスタッペンにとってレッドブルは単に勝てるチームではなく、自分のスタイルを制限されずに保てる環境でもある。ニュルブルクリンク24時間への挑戦は、その関係性を改めて浮き彫りにした出来事だった。

  • F1がレッドブルに“2チーム体制見直し”要求 レーシングブルズ売却構想を模索

    F1がレッドブルに“2チーム体制見直し”要求 レーシングブルズ売却構想を模索

    クリスチャン・ホーナーの去就問題やBYD参戦観測が浮上する中、F1パドックでは今度はレッドブルの“2チーム体制”そのものにメスを入れる動きが加速している。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンがFIAに対してマルチチームオーナーシップ禁止を要求したことで、レーシングブルズ売却問題は単なる政治論争ではなく、F1全体の構造改革へと発展しつつある。

    F1首脳陣は“レッドブルが受け入れられる売却案”を模索
    レッドブルは2005年にジャガーを買収して現在のレッドブル・レーシングを設立し、翌2006年にはミナルディを買収してトロロッソを発足させた。現在のレーシングブルズは、その流れを汲む存在だ。

    しかし、同一企業による2チーム保有は長年にわたり論争の対象となってきた。特に近年は、ドライバー昇格や人材異動、さらにはレース中の戦略的協力まで含め、「事実上のBチーム」として機能しているとの批判が強まっている。

    その中心にいるのがザク・ブラウンだ。

    ブラウンは最近、FIAに対してマルチチームオーナーシップ禁止を求める書簡を送付。背景には、ローラン・メキースがガーデニング休暇なしでレッドブル代表へ昇格した件や、2026年F1マイアミGPでリアム・ローソンがマックス・フェルスタッペンを先行させた場面などへの不満があるとされる。

    豪Auto Actionによると、現在F1首脳陣は「レッドブル側が受け入れ可能な解決策」を模索しており、その一環としてレーシングブルズ売却プランが検討されているという。

    “売却後もレッドブル傘下同然”という特殊条件
    ただし、仮に売却が実現するとしても、通常のチーム売却とは大きく異なる条件が課される可能性が高い。

    報道によれば、将来的な買収企業には以下のような条件が求められる見通しだ。

    ■ レッドブル・パワートレインズ製PUを継続使用
    ■ レッドブルとの技術提携維持
    ■ 少なくとも1人はレッドブル育成ドライバーを起用
    ■ ミルトンキーンズとの密接な協力関係を維持

    つまり、名目上は売却されても、実態としては“準レッドブル体制”を維持する構想になっている。

    さらに、レーシングブルズの評価額は最低15億ポンド(約3000億円規模)とも言われており、この条件面も含めて「買い手探しは容易ではない」と見られている。

    レッドブル側も現時点では売却に消極的だ。

    同社は「ミナルディはレッドブルが買収しなければF1から消滅していた」と主張しており、長年にわたり2チーム体制を維持するために莫大な投資を続けてきたことを強調している。

    レッドブル・レーシングとレーシングブルズ(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    BYDや吉利汽車が“12番目のチーム”ではなく買収を選ぶ可能性
    一方で、この構想が現実味を帯びる理由として、中国メーカー勢の存在がある。

    BYDや吉利汽車(Geely)は近年F1参入への関心が噂されているが、新規12番目チームとしてゼロから参入するよりも、既存チームを取得する方が現実的との見方が強い。

    特に今回のレーシングブルズ売却案では、PU開発を即座に求められない点が大きい。両社とも当初から独自F1エンジンを開発する計画はないと見られており、レッドブル・パワートレインズを使用できる条件は参入障壁を大幅に下げる。

    その意味では、今回浮上した“特殊条件付き売却”は、F1側にとってはマルチチーム問題の解消策であり、同時に中国メーカーをF1へ呼び込む入口にもなり得る。

    ただし、その結果として誕生するのは、独立系チームなのか、それとも“名前だけ変わった第三のレッドブル”なのか――。パドック内でも見方は大きく分かれている。