カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • アイザック・ハジャー F1モナコGP決勝3位「何かが爆発しそうだった」

    アイザック・ハジャー F1モナコGP決勝3位「何かが爆発しそうだった」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は2026年F1モナコGPで3位に入り、レッドブル・レーシング移籍後初の表彰台を獲得した。しかし、その結果の裏では序盤から深刻なドライバビリティ問題とパワーロスに苦しみ続ける過酷なレースがあった。

    予選ではフェルスタッペンに迫る走りを見せて好位置を確保したハジャーだったが、決勝ではスタート直後から状況が一変した。モナコ市街地コースというミスの許されない舞台で、ギアやパワーユニット関連の問題を抱えながら60周以上を走り切ることになった。

    さらにレース終盤には赤旗が導入され、再スタート後には赤旗手順違反の疑いでレース後審議の対象にもなった。それでも最終的にお咎めなしと判断され、モナコでの表彰台が正式に確定した。

    レース後、ハジャーは苦闘の78周を振り返った。

    「クリーンなスタートを決めてレースをコントロールしていたんだけど、最初の10周から15周くらいで大きなドライバビリティの問題が出始めた」とハジャーは語った。

    「そして、もしそんな問題が起きてほしくないサーキットをひとつ挙げるなら、ここだ。だから本当に大変だった。あの状態で60周以上を走らなければならなかったし、終盤の再スタートでもまだパワー不足を抱えていた」

    赤旗によって状況はさらに複雑になった。

    「正直なところ、再スタートは良かったと思った。でも突然パワーが抜けてしまって2台に抜かれた」

    「前の2台にはペナルティがあることは分かっていた。でも僕はパワーが制限されていたし、ピエールから5秒以内を維持するために、人生で一番攻めたんじゃないかというくらいコーナーで攻め続けた」

    「それでもFP1から始まった週末を考えれば、本当に素晴らしい結果だ。あの時は自信を完全に失っていた。でも最終的にやり遂げることができた。本当にうれしい」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) F1 モナコGP

    FIA記者会見では、この週末が決して順調なものではなかったことを明かした。

    「いろいろな意味で満足できる結果だと思う。まず週末のスタートが最悪だったからね」

    「モナコはラップを重ねながら自信を積み上げていくサーキットだ。とにかく走り込む必要がある。でも僕には金曜日がなかったようなものだった」

    「むしろFP2では完全に自信を失った。マシンの感覚が全くなかったからだ」

    それでも土曜日には状況を改善した。

    「FP3で前進することができた。そして攻め続けて競争力を発揮できたことで、今日のレースのチャンスを手にすることができた」

    「結果的にそれが報われた。でも正直、もっと楽なレースになると思っていた。途中ではポイント圏外で終わる週末になると思ったくらいだ」

    レース中のトラブルは想像以上に深刻だったという。

    「かなり早い段階だった。12周目くらいからドライバビリティの問題が出始めた」

    「本当に運転不能に近かった」

    「特にモナコでは1速や2速を使わないという選択肢はない。問題はまさにそこにあった。とても運転しづらかったし、途中ではパワーも失っていた」

    「最後の再スタートでも同じだった。まだ原因は調査しなければならないけど、とにかく僕はプッシュし続けた。そして今ここにいる。本当にうれしい」

    また、レッドブル・レーシングの競争力についても前向きな見解を示した。

    「マイアミ以降、確実に前進していると思う」

    「カナダでも僕たちはかなり競争力があったし、フェラーリとも良い戦いができていた」

    「今日は彼らには届かなかったけど、僕たちは彼らと同じレベルにいると思う。これからも彼らと戦い続けたい。それが僕たちの目標だ」

    さらに自身の初表彰台だったザントフォールトとの違いについても語った。

    「ザントフォールトの表彰台とはまったく違う」

    「ザントフォールトでは予選4番手を獲得して、自力でそのポジションを勝ち取った。もちろんレースでは幸運もあったけど、完璧なレースだった」

    「でも今回は違う。自信を失った状態から始まり、モナコという自信が何より重要なサーキットで走らなければならなかった」

    「昨日は本当に自分自身を奮い立たせた。そして余計なことを考えず、とにかく攻めることだけに集中した」

    「それが今日の結果につながったと思う。どちらも特別な表彰台だけど、やっぱり最初の表彰台は特別だね」

    マシントラブル、パワーロス、赤旗、そしてレース後審議――。数々の困難に直面しながらも、ハジャーはモナコで表彰台を手にした。結果だけを見れば3位だが、その内容はキャリアの中でも最も苦しいレースのひとつだったと言えるだろう。

  • フェルスタッペン F1モナコGPで恐怖の失速「みんなが右に行くよう祈っていた」

    フェルスタッペン F1モナコGPで恐怖の失速「みんなが右に行くよう祈っていた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、F1モナコGPのスタート直後に発生したトラブルについて、後続車に追突されないよう「祈っていた」と振り返った。

    予選2番手からスタートしたフェルスタッペンだったが、発進直後にエンジンが失速。加速できないまま後続車が一斉に通過するなか、左側へマシンを寄せ、1周目の終わりにリタイアした。

    フォーメーションラップから違和感
    フェルスタッペンは、トラブルの兆候がフォーメーションラップの時点ですでにあったと説明した。

    「フォーメーションラップの時点で少しおかしい感じがあった。でもスタート前は完全に普通で、目標回転数も見つけられていた。ただ、まったく進まなかった」とフェルスタッペンは語った。

    「回転数が上下しているだけだった。そしてクラッチを離した瞬間、それで終わりだった。エンジンが完全に落ち込んでしまった。そのあとエンジンから聞こえた音もそうだった。ターン1を出たところで少しパワーは戻ったけど、僕はもうアクセルを抜いて、マシンを戻した」

    「みんなが右に行くよう祈っていた」
    スタート直後のフェルスタッペンは、加速できない状態でコース上に残され、後続車が左右から迫る危険な状況に置かれた。

    「パワーがなかった。だからタイヤの摩擦だけで左にステアリングを切っていた。そして、みんなが右に行ってくれるよう祈っていた」

    「でも幸い、みんな反応してくれた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 モナコGP

    王座争いの中心ではないが痛いリタイア
    フェルスタッペンは、現在の状況を踏まえればダメージは限定的だとしながらも、チームにとって失望の大きいリタイアだったと認めた。

    「もし僕がチャンピオンシップをリードしていたなら、もちろん非常に痛いものになっていた。でも今の状況では、痛みは少し小さい。ただ、それでも本当に腹立たしいし、みんなにとって失望だ」

    「誰だってすべてのレースを完走したい。だから、何が原因だったのかを早く理解して、修正できることを願っている」

  • フェルスタッペン F1モナコGPでまさかの発進不良 予選2番手からリタイア

    フェルスタッペン F1モナコGPでまさかの発進不良 予選2番手からリタイア

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1モナコGP決勝でスタート時にマシントラブルに見舞われた。予選2番手から優勝を狙ったものの、発進直後にマシンが失速。レース序盤にリタイアを喫する悪夢の展開となった。

    フェルスタッペンは無線で怒りをあらわにし、「完全に終わった」と不満を爆発させた。現地報道ではパワーユニット関連のトラブルが指摘されているが、レッドブル・レーシングは現時点で正式な原因を明らかにしていない。

    スタートで失速し順位を落とす
    フェルスタッペンはアントネッリの隣からスタートしたが、スタートでマシンを動かしたものの、その直後に大きく失速。ほぼ停止したような状態となり、一気にポジションを落とした。

    F1 TVの解説を務めるジョリオン・パーマーは、このスタートについて「マックスの皮肉は完璧だったね。しかし、あれはパワーユニットがまったく機能していなかっただけだ。コックピットの中で彼が何か間違ったことをしたとは思わない。むしろ、かなり良いスタートを切れそうに見えていた」と語った。

    レース序盤には明らかにペースが上がらず、フェルスタッペンは無線で不満を爆発させた。

    「そうだね、最高だよ! 完全に終わった! なんなんだよ!」と怒りをあらわにしたフェルスタッペンは、その後「僕はどうすればいい?」とチームへ問いかけた。

    これに対しレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは「とにかくマシンを持ち帰ってくれ、マックス」と応答。マシンに何らかの深刻な問題が発生していたことがうかがえた。

    走行継続もレース続行ならず
    フェルスタッペンはその後も走行を続けたが、問題は解決せず。最終的にマシンを止めてリタイアとなった。

    現地報道によると、トラブルはパワーユニット関連だった可能性があるという。ただし、レッドブル・レーシングから現時点で正式な原因は発表されていない。

    予選では優勝争いの有力候補とみられていただけに、レッドブル・レーシングにとっては大きな痛手となった。チームは早々に1台を失い、レース中はアイザック・ハジャーに上位進出への期待を託すことになった。

  • アイザック・ハジャー F1モナコGP予選5番手「ダメージを最小限に抑えられた」

    アイザック・ハジャー F1モナコGP予選5番手「ダメージを最小限に抑えられた」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は2026年F1モナコGP予選で5番手を獲得した。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2番手につけるなか、ハジャーもQ2では3番手タイムを記録するなど上位争いに加わった。

    しかし、週末は順調なものではなかった。金曜日のFP1で大きなクラッシュを喫したことで走行時間を失い、自信を取り戻す必要に迫られていた。それでも土曜日のFP3で立て直し、予選ではトップ5グリッドを確保した。

    クラッシュからの巻き返しも予選には悔い
    ハジャーは予選後、自身のパフォーマンスについて複雑な心境を明かした。

    「間違いなく複雑な気持ちだ。とても良い巻き返しだったと思う。でも同時に、予選はあまりにも雑だったし、ミスも多すぎた」

    「Q3に向けての組み立てとしてはベストではなかったし、まだタイムを残していた」

    Q3最初のアタックではマシンの感触が良くなかったという。

    「Q3の最初のランではマシンのフィーリングが悪くて、Q2より遅かった。だから最後のアタックに向かう時も、そのラップが最後の基準になってしまう。それは理想的なアプローチではない」

    「前のドライバーたちとはコンマ5秒差があったので、大きく改善するのは本当に難しかった」

    FP1のクラッシュが最後まで影響
    ハジャーは予選でも、金曜日に失った走行時間の代償を払っていたと認めた。

    Q1序盤には無線でアウトラップへの不満を訴えていた。

    「トラフィックとタイヤの問題があった。だから最初から良い流れではなかった」

    「その時はマックスより1秒遅れていた。でもQ2では良いウォームアップができて、再び戦いに戻れた」

    「同じ仕様のマシンで十分な周回を重ねられなかった。そのツケが最後に出た」

    さらにFP1の事故について次のように振り返った。

    「セッションの半分以上を失ったと思う。FP2ではマシンは修復されていたけど、自信を取り戻す必要があったし、本当にひどい一日だった」

    「でも今朝のFP3を最大限活用できた。正直なところ、ダメージを最小限に抑えられたと思うし、うまくやれた」

    アイザック・ハジャー (レッドブル・レーシング) F1 モナコGP

    決勝では上位勢の争いに期待
    モナコでは予選順位が極めて重要になるが、ハジャーは決勝で前進できる可能性があると考えている。

    「そうだね。今年はスタート性能の差も見てきたし、ターン1で何か仕掛けがあるかもしれない」

    「僕たちもその争いの中にいられることを期待している」

    FP1の大クラッシュで大きく出遅れたハジャーだったが、予選では見事に立て直して5番手を確保した。モナコの決勝では上位4台の争いの背後からチャンスをうかがうことになりそうだ。

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    ・F1モナコGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポールポジション

  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGP予選2番手「極めてポジティブ」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGP予選2番手「極めてポジティブ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1モナコGP予選で2番手を獲得した。FP3では首位アンドレア・キミ・アントネッリから約1秒遅れの5番手にとどまっていたが、予選では一転してポールポジション争いに加わった。

    最終的にフェルスタッペンはアントネッリに0.04秒届かず、フロントローから決勝をスタートすることになった。金曜から苦戦していたレッドブルにとって、モナコの市街地で予想以上の巻き返しを見せた予選となった。

    フェルスタッペン「フロントローなら間違いなく受け入れていた」
    「もし昨日の時点で、フロントローに並べると言われていたら、間違いなく受け入れていただろう」とフェルスタッペンはコメント。

    「今朝の最終プラクティスでも、マシンにはいくつか難しさがあったと思う。だから予選に入って、あの位置にいられたことは極めてポジティブだった」

    「全体として、予選がどう進んだか、すべてのラップがどうだったかにはもちろんとても満足している。トラフィックやウォールに対応しなければならなかったけれどね」

    2026年仕様マシンの難しさと走る喜び
    フェルスタッペンは、2026年仕様のF1マシンでモンテカルロ市街地を走る難しさにも触れた。

    「ここ数年よりもずっと神経質だし、パワーが入ってくる感じ、ドライバビリティ、シフトもすべて少し違う」

    「それをうまくつかんで、クリーンなラップをまとめられれば、特に予選では全開で限界まで攻めているから、うまくいったときの満足感は大きい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 モナコGP

    決勝はスタートが鍵
    決勝に向けて、フェルスタッペンは1コーナーまでの加速が重要になると語った。背後にはスタートの良さを見せているフェラーリ勢も控えている。

    「スタートでどうなるか見てみよう。このマシンはスタートがかなり複雑だ」

    「後ろにはスタートのいいマシンが2台いる。でも様子を見よう。今日はいい一日だったし、予選は間違いなく楽しめた」

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    ・F1モナコGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポールポジション

  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGP「壁に突っ込めばすぐ家に帰れる」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGP「壁に突っ込めばすぐ家に帰れる」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1モナコGPを前に、自身が暮らすモナコならではの“ホームレース”事情についてユーモアを交えて語った。

    モナコ市街地コースはフェルスタッペンの自宅近くを通過することで知られており、4度のF1ワールドチャンピオンは「もしクラッシュしてもすぐ帰宅できる」と冗談を飛ばしている。

    一方で、モナコGPそのものに対しては特別な感情はあまりなく、「25ポイントを獲得できるレースのひとつ」と冷静な見方を示した。

    モナコの自宅前を通過する“ホームレース”
    2015年末からモナコに居住しているフェルスタッペンにとって、モナコGPは文字通り自宅の前を通るレースだ。

    レース中に自宅へ手を振るつもりはあるかとオランダメディアから尋ねられたフェルスタッペンは、笑みを浮かべながらこう答えた。

    「まだそこまでは考えていない」

    「反対側の壁にクルマを停めないことを願っている。そうなれば、あっという間に家に帰れるからね」

    モナコGPは多くのF1ドライバーにとって事実上のホームレースだが、フェルスタッペンらしい皮肉とユーモアがにじむコメントとなった。

    モナコGPは“25ポイントを獲るレース”
    モナコで2勝を挙げているフェルスタッペンだが、この伝統の一戦に特別な感傷は抱いていないという。

    「僕にとってはそれほど大きな意味はない」

    「主に25ポイントを獲得できるレースだと考えている。特に僕はすでにここで勝っているからね」

    「初めて勝った時なら、本当に特別なレースだと感じるだろうとは思う」

    世界的な注目を集めるモナコGPであっても、フェルスタッペンはチャンピオン争いに必要な得点源として冷静に捉えている。

    ニュルブルクリンクほど好きではない市街地コース
    フェルスタッペンは以前からニュルブルクリンク北コースへの愛着を公言しているが、今回もモナコとの比較について率直な考えを示した。

    「僕はもともと市街地コースの大ファンではない」

    「そういう意味では、ニュルブルクリンク北コースに近づくことは決してない」

    「もちろん、この週末のハイライトは予選だ」

    モナコではオーバーテイクが極めて難しいため、土曜日の予選結果がレースの行方を大きく左右する。フェルスタッペンもその重要性を強く認識している。

    勝負を分けるのはマシンへの信頼感
    モナコではドライバーの腕がより重要になると言われるが、フェルスタッペンはまずマシンへの信頼感が不可欠だと強調した。

    「クルマに自信を持てれば、もちろん違いを生み出せる」

    「でも、ここでそう感じられるかどうかはまだ分からない」

    レッドブルは金曜日のプラクティスでフェラーリ勢に後れを取り、フェルスタッペン自身も縁石やバンプへの対応に課題があると認めている。モナコで3勝目を狙うためには、土曜日までにマシンバランスを改善できるかが大きな鍵となりそうだ。

  • レッドブルF1 PU開発に手応えも現実直視「トップとの差は大きい」

    レッドブルF1 PU開発に手応えも現実直視「トップとの差は大きい」

    レッドブル・フォード・パワートレインズは前戦カナダGPで記念すべき初表彰台を獲得したが、テクニカルディレクターのベン・ホジキンソンは、まだ道半ばであるとの認識を示した。

    マックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得したことで、レッドブルの自社パワーユニット計画はF1で初めてトップ3フィニッシュを記録した。しかし、ホジキンソンはトップ勢とのギャップが依然として大きいことを認めている。

    わずか5年で達成した初表彰台
    2026年F1カナダGPでフェルスタッペンは優勝したキミ・アントネッリから11.2秒差の3位でフィニッシュした。2位のルイス・ハミルトンにもわずか0.5秒届かなかったが、自社開発のパワーユニットで達成した結果としては大きな前進だった。

    「F1は勝利がすべてだ。しかし、自社パワーユニットで初めて表彰台を獲得できたことは、これだけ短期間で成し遂げた成果の規模を考えれば、間違いなく祝う価値のあることだ」とベン・ホジキンソンは語った。

    「レッドブル・フォード・パワートレインズは新参者だ。我々は自動車業界やモータースポーツ界を代表する巨大メーカーと戦っている」

    「そうした相手とグリッド最前線で真っ向勝負できていることを、チーム全員が誇りに思うべきだ」

    レッドブルは2026年シーズン序盤、オーストラリアGPと中国GPで信頼性の問題に苦しんだ。また、RB22の扱いづらさにも悩まされており、コンストラクターズランキングでは5戦終了時点で4位。首位メルセデスには162ポイント差をつけられている。

    予想以上の競争力を発揮
    それでもパドック内では、レッドブル・フォードのパワーユニットに対する評価は高い。

    メルセデスHPPやフェラーリといった実績豊富なメーカーを相手にしながら、参入初年度としては予想以上のパフォーマンスを示しているからだ。

    今後はADUO制度による性能是正の枠組みも活用できる可能性があり、ライバルとの差を縮める余地も残されている。

    レッドブル・フォード・パワートレインズ

    初勝利へ向けた次のステップ
    ホジキンソンは現状を楽観視していない。

    「まだやるべきことはたくさんあるし、トップランナーとの差が大きいことも理解している。しかし、我々は急速に学び、能力を高め、重要な分野で前進している」

    「今後数戦を非常に楽しみにしている。我々は進歩を続け、この新時代のF1で初勝利を目指している。新たなチームやメーカーが参戦し、競争し、開発を続ける時代だからだ」

    カナダGPはレッドブル・フォード・パワートレインズにとって大きな節目となった。しかし、本当の目標は表彰台ではない。次の課題は、その進歩を優勝争いへと結び付けることにある。

    初年度としては異例の速さで成長
    レッドブル・フォード・パワートレインズは2021年の設立からわずか5年で、メルセデスやフェラーリと直接戦うレベルまで到達した。2026年の新パワーユニットレギュレーション導入時には苦戦も予想されていたが、少なくとも性能面では早い段階から一定の競争力を示している。

    一方で、ホジキンソンが強調したように、現状ではまだ優勝を争うだけの総合力には達していない。カナダGPでもフェルスタッペンは表彰台を獲得したものの、レースを支配したメルセデス勢との差は明確だった。

    それでもADUO制度による開発余地が残されていることを考えれば、シーズン後半に向けて勢力図が変化する可能性は十分にある。レッドブル・フォードにとって、初表彰台はゴールではなく、本格的な挑戦の始まりと言えそうだ。

  • アイザック・ハジャー F1モナコGP初日にクラッシュ「完全に不意を突かれた」

    アイザック・ハジャー F1モナコGP初日にクラッシュ「完全に不意を突かれた」

    アイザック・ハジャーは、F1モナコGPのFP1でクラッシュを喫したものの、FP2では立て直し、6番手タイムを記録した。

    レッドブル・レーシングは第6戦モナコGPでメルセデスに挑めるだけのペースを示しているが、ハジャーのマシンはFP1でバリアに激しく接触し、大きなダメージを負った。

    ハジャー「自信をつけたところで起きた」
    ハジャーはスイミングプール・セクション出口でリアを失った複数のドライバーのひとりだったが、そのスライドは他のドライバーよりも大きく、マシンはノーズからバリアに突っ込んだ。その後、レッドブルが回転し、リアにも二次的な衝撃が加わった。

    「かなり順調に進んでいた」とハジャーはその時点までのセッションについてコメント。

    「実際、いいラップを走れていたと思うし、自信もついてきていた。そして、その自信がついたところであの瞬間が起きた。本当に不意を突かれた。あそこで失うとはまったく思っていなかった」

    「それに、ここでリアをああいう形で失うクラッシュはあまり見ない。だから驚いたし、間違いなく厳しいものだった」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) モナコGP

    FP2では6番手まで挽回
    レッドブルは大規模な修復作業をできる限り迅速に進めたが、ハジャーはFP2の最初の15分間を走れなかった。

    それでもハジャーはセッション6番手タイムを記録した。ただし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのベストタイムからは約1秒遅れだった。

    「もう一度、自信を取り戻そうとした」とハジャーはコメント。

    「本当にリスクは取らず、少しずつ探っていった。そこにたどり着くまで少し時間がかかったし、まだ見つけるべきものはたくさんある。でも終盤にはかなり悪くない感触だった。だから明日に向けて一晩で何を見つけられるか見てみよう」

    フェラーリはFP1でシャルル・ルクレール、FP2でルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、初日をリードした。ハミルトンはこの日最速となり、レッドブルはフェラーリに続く勢力としてメルセデスとの差を意識している。

    今週末、レッドブルがメルセデスとフェラーリに挑めるかと問われると、ハジャーはこう答えた。

    「間違いなくメルセデスと戦うことを見ている。トップ3はとても強く、いい流れを持っていると思う。だから、物事をうまく機能させて差を縮めるには、とても強いFP3が必要だ」

    「でも、できればそれを最大限に生かして、予選に向かい、同じように積み上げていきたい」

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    ・F1モナコGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アロンソ20番手

  • アイザック・ハジャーがクラッシュで赤旗 F1モナコGP FP1が一時中断

    アイザック・ハジャーがクラッシュで赤旗 F1モナコGP FP1が一時中断

    2026年F1モナコGPのフリー走行1回目(FP1)は、アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)のクラッシュによって赤旗中断となった。セッション残り時間が減っていくなか、各チームは貴重な走行時間を失う状況となっている。

    赤旗提示時点では、キミ・アントネッリ(メルセデス)がミディアムタイヤで1分14秒537を記録して首位。シャルル・ルクレール(フェラーリ)がハードタイヤで0.391秒差の2番手につけた。

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)はミディアムタイヤで3番手まで順位を上げていたが、チームメイトのアントネッリからは約0.45秒遅れていた。

    スイミングプールで突然のスナップ
    ハジャーのクラッシュはスイミングプール・シケインで発生した。

    F1 TVで解説を務める元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、マシン後部が突然流れた瞬間について次のように説明した。

    「ハジャーにとってはかなり激しいスナップだった。ターンインした瞬間にリアが流れるのを体で感じるような状況だ。難しいコーナーだし、非常に高い速度を持ち込んでいる」

    映像では、ハジャーがコーナー進入時にリアのグリップを失い、そのままマシンがスライド。コントロールを取り戻せないままロックアップし、バリアへ正面から衝突したことが確認された。

    通常とは異なるクラッシュの形
    モナコのこの区間では、先にシャルル・ルクレールが接触したようにイン側のバリアへ軽くヒットし、サスペンションを損傷した結果として直進して外側バリアへ突っ込むケースが一般的だ。

    しかし今回のハジャーの事故はそれとは異なり、コーナー進入時のスナップによってリアを失ったことが直接の原因となった。

    マシンは前方からバリアへ衝突し、大きなダメージを受けた。停止したRB22はフロントウイングを失い、タイヤも1本脱落した状態となっていた。

    自力でマシンを降り無事を確認
    事故発生直後に赤旗が提示され、セッションは中断された。

    ハジャーは自力でコクピットから脱出し、無事であることを示した。その後はヘルメットを装着したままピットへ向かって歩いて戻った。

    衝撃の大きいクラッシュだっただけに、ドライバーが自ら歩いて現場を離れたことはレッドブル陣営にとって何よりの安心材料となった。

    走行再開 ハジャー車両を撤去
    マーシャルによる車両回収作業が完了すると、セッションはグリーンフラッグとなり再開された。

    ピットレーンも再オープンされ、各チームは失われた走行時間を取り戻すために再びコースへ向かった。

    最初にピットレーンを離れたのはアウディのニコ・ヒュルケンベルグで、新品のミディアムタイヤを装着してコースインした。

    モナコでは1周ごとの走行が極めて重要となるだけに、赤旗によって失われた時間を取り戻そうと各チームが慌ただしくプログラムを再開している。ハジャーのクラッシュによる中断はあったものの、FP1は再び通常の進行へ戻った。

  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGPへ慎重姿勢「マシンの感触は未知数」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGPへ慎重姿勢「マシンの感触は未知数」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、今週末のF1モナコGPを前に、レッドブルが改善すべき領域を挙げ、初日の走行を前に「マシンがどう感じられるか分からない」と慎重な見方を示した。

    前戦カナダGPでは今季初表彰台となる3位を獲得し、キミ・アントネッリ、ルイス・ハミルトンに続いてフィニッシュした。マクラーレンとメルセデスのライバル勢に問題が出たことも追い風となったが、フェルスタッペンはレッドブルが先頭集団にこれまで以上に近づいたと感じている一方、RB22にはバウンシングやドライバビリティの課題が残っていた。

    モナコ特有の路面がRB22の弱点を試す
    モナコGPで過去のような表彰台争いを再現できる可能性について問われると、フェルスタッペンは不確定要素の多さを強調した。

    「いろいろなことに左右される。でも、明日マシンがどう感じられるかは分からない」とフェルスタッペンは語った。

    「モナコはいつもサプライズが起こり得る。でも現実的に言えば、僕たちは低速では悪くなかった。ただ同時に、ここではバンプや縁石で良くなければならない。そこは僕たちがあまり得意ではないところだ。週末を通してどう進化していくか見ていく必要がある」

    モナコ市街地コースは道幅が狭く、わずかなミスでも大きな代償を払う。予選で限界まで攻めるためには、フリー走行でマシンへの信頼を築くことが重要になる。

    直線とバンプで残る課題
    フェルスタッペンは、レッドブルが改善したい領域は特定の一点ではなく、マシン全体に及ぶと説明した。

    「すべての領域で改善したい。もっとグリップが欲しいし、もっとパワーも欲しい。ブレーキング効率も良くしたいし、タイヤをもっと良い作動領域に入れたい。そういう意味では、あらゆるところで良くなりたい」

    「モントリオールを見ると、僕たちは明らかに直線で足りていなかったし、コーナーでも足りていなかったと思う。乗り心地、あるいは全般的にバンプ上での挙動はベストではなかった。そしてもちろん、他の場所では高速コーナーもある。ここには高速コーナーはないけど、通常そこはまだ僕たちの最大の強みではない」

    モナコでは高速コーナーの不足がレッドブルの弱点を一部隠す可能性はある。しかし、縁石や路面のうねりへの対応力は不可欠であり、RB22にとっては別の形で課題が浮き彫りになる週末となる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) モナコグランプリ

    チーム内の方向性には手応え
    昨季から続く内部体制の変更についてもフェルスタッペンは問われた。夏にローラン・メキースがチーム代表に就任するなど、レッドブルでは組織面の再編が行われてきた。

    「チーム内の感触はいい」とフェルスタッペンはまとめた。

    「全員がうまく一緒に働いているし、僕たちは全員が同じ方向に向かっている。だから全員が自分のやるべきこと、そして何を達成したいのかを理解している」

    カナダで今季初の表彰台を手にしたレッドブルだが、モナコではその勢いがそのまま通用するとは限らない。低速性能が生きる一方で、バンプと縁石への対応力が問われる週末となり、フェルスタッペンにとって初日の走り出しが重要な判断材料になる。