カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1に迫る“ポスト・フェルスタッペン問題” ハジャーの発言が示した現実

    レッドブルF1に迫る“ポスト・フェルスタッペン問題” ハジャーの発言が示した現実

    アイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンについて語った率直な評価は、4度のF1ワールドチャンピオンの凄さを改めて浮き彫りにした。

    しかし、その発言は単なる称賛にとどまらない。フェルスタッペンの将来に不透明感が漂う中、レッドブル・レーシングが抱える“後継者問題”も同時に映し出している。

    ハジャーが明かしたフェルスタッペンの異次元の完成度
    2026年シーズンからレッドブル・レーシングに昇格したアイザック・ハジャーは、開幕7戦で34ポイントを獲得。2025年に角田裕毅が22戦で記録した30ポイントをすでに上回り、チームの期待に応えている。

    それでもハジャーは、チームメイトであるフェルスタッペンとの差を強く感じているようだ。

    「彼より速いコーナーが1つでもあるなら、それだけで特別なことだ」

    「これまで組んだチームメイトには必ず弱点があった。週末を通して自分の方が明らかに速いコーナーがどこかにあった。でもマックスは違う」

    「彼は信じられないほど安定していて、そのレベルも非常に高い。本当に印象的だ」

    この言葉は、フェルスタッペンが単発の速さだけでなく、あらゆる状況で高いパフォーマンスを維持していることを示している。

    予選以上に大きい決勝での差
    ハジャーは今季ここまで堅実な活躍を見せているが、フェルスタッペンとの差は依然として小さくない。

    グランプリでハジャーがフェルスタッペンより上位でフィニッシュしたのは、中国GPとモナコGPの2回のみ。しかし、いずれもフェルスタッペンがリタイアしたレースだった。

    さらに両者がそろって完走したレースでは、ハジャーは平均53.692秒遅れでチェッカーを受けている。

    カナダGPではペナルティが影響したものの、前戦バルセロナ・カタルーニャGPでも67.5秒差をつけられており、予選で見せるスピードに比べて決勝ペースではまだ大きな開きがある。

    フェルスタッペンの将来を巡る不透明感
    こうした差が重要になるのは、フェルスタッペンの去就が依然として注目を集めているためだ。

    フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、契約には解除条項が含まれているとみられている。現在ドライバーズランキング7位に位置していることもあり、移籍の可能性を巡る憶測は絶えない。

    また、マネージャーのレイモンド・フェルミューレンは、2027年に向けた方針について近いうちに決断が下される見通しを示している。

    フェルスタッペンが残留するのか、それとも新天地を求めるのか。レッドブルはその結論を待つ状況にある。

    レッドブルが求めるのは次代のリーダー
    ハジャーのルーキーシーズンは十分に評価に値する。

    しかし、レッドブルが本当に求めているのは、フェルスタッペンの凄さを証明する存在ではない。

    チームが必要としているのは、フェルスタッペンとの差を縮め、将来的にチームを率いることができるドライバーだ。

    現時点でハジャーは有望な若手であることを証明している一方、フェルスタッペン不在となった場合にチームのエースを担える存在であることまでは示せていない。

    ハジャーの発言はフェルスタッペンの圧倒的な実力を改めて印象付けた。同時に、それはレッドブルがいまだにフェルスタッペンへの依存から脱却できていない現実を浮き彫りにしたと言えるだろう。

  • 角田裕毅のF1復帰にヴィルヌーヴが否定的見解「十分な時間を得た」

    角田裕毅のF1復帰にヴィルヌーヴが否定的見解「十分な時間を得た」

    角田裕毅の2027年F1復帰の可能性が報じられるなか、1997年F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、角田裕毅はすでに十分なチャンスを与えられており、再びグリッドに戻るべきではないとの見解を示した。

    2025年限りでレッドブルのレースシートを失った角田裕毅は、2026年シーズンをレッドブルのリザーブドライバーとして過ごしている。だが、トヨタとの提携を強化したハースが日本人ドライバー獲得を検討しているとされ、2027年の復帰候補として名前が浮上している。

    ヴィルヌーヴ「角田裕毅は十分な時間を得た」
    GPblogによると、ハースはトヨタとの関係強化を背景に日本人ドライバーの起用を検討しており、2026年末で契約満了を迎えるエステバン・オコンの後任候補として角田裕毅に関心を示しているという。

    しかしヴィルヌーヴは、Sky Sports F1の番組内で角田裕毅のF1復帰には否定的な見方を示した。

    「彼はもう十分に時間を与えられたと思う。レッドブルで求められていたのも、ある意味ではホンダの後押しがあったからだし、そこで輝くことはできなかった」

    「彼は何年F1にいた? 4年か5年か。それだけ長くいたのだから十分だ。際立った結果を残せなかった。彼の時代は終わったんだ」

    「実際にF1でチャンスを得られたことを幸運だと思うべきだ。多くのドライバーはその機会すら得られないのだから」

    角田裕毅は2021年にF1デビューし、2025年途中からレッドブルへ昇格したものの、マックス・フェルスタッペンとの比較で苦戦。2025年は22戦で30ポイント、トップ10フィニッシュは7回にとどまった。

    フェラーリはラファエル・カマラの起用を希望
    一方で、角田裕毅のハース入りには強力なライバルも存在する。

    Auto Motor und Sportによると、フェラーリは自らの育成ドライバーでF2に参戦するラファエル・カマラを2027年にハースへ送り込みたい考えを持っているという。

    オリバー・ベアマンはフェラーリとの関係もあり、2027年もハース残留が有力視されている。そこで契約満了を迎えるオコンの後任として、フェラーリはカマラの起用を強く望んでいると報じられている。

    フェラーリ陣営は、カマラがすでにF1昇格の準備が整っていると評価しており、ハースに優先的な起用権を与える方針だという。

    カマラ自身も、まずはハースで経験を積みながらF1キャリアをスタートさせることを望んでいるとされ、角田裕毅にとっては大きな障害となりそうだ。

    チャンドックは角田裕毅の実力を擁護
    これに対し、元F1ドライバーのカルン・チャンドックは異なる見方を示している。

    チャンドックは、もし角田裕毅が2025年にレーシングブルズへ残留していれば評価は大きく変わっていた可能性があると指摘した。

    「僕は少し違う見方をしている。もし角田裕毅がレーシングブルズに残り、レッドブルがリアム・ローソンとの交代を行わなかったなら、彼はローソンより良いシーズンを送っていたと思う。そうなれば今の議論も違ったものになっていたはずだ」

    さらにチャンドックは、角田裕毅のF1復帰ルートとしてアストンマーティンの可能性にも言及した。

    「ひとつ気になるのは、もしフェルナンド・アロンソが契約を更新しなかった場合だ。ホンダが角田裕毅をアストンマーティンのシートに押し込めるだろうか」

    「アロンソが引退するのであれば、それが唯一の復帰ルートになるかもしれない」

    評価が分かれる角田裕毅の2027年復帰論
    角田裕毅を巡っては、トヨタとの関係を重視するハース、育成ドライバーを送り込みたいフェラーリ、そして2027年以降のアストンマーティンの動向など、複数の要素が絡み合っている。

    ヴィルヌーヴのように「十分なチャンスを得た」と見る声がある一方で、チャンドックのように「環境次第で再評価されるべきドライバー」と考える関係者も少なくない。

    2027年のドライバー市場が本格的に動き始めれば、角田裕毅の将来を巡る議論はさらに活発になりそうだ。

    【関連】
    ・角田裕毅はトヨタとの関係構築に動く? ハースF1復帰へホンダ離脱の可能性も

  • レッドブルF1 オーストリアGP新パッケージでも「不十分」 メキース代表が認める

    レッドブルF1 オーストリアGP新パッケージでも「不十分」 メキース代表が認める

    レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、次戦オーストリアGPで投入するRB22の大型アップグレードについて、「それだけでは十分ではない」と認め、さらなる開発が必要との認識を示した。

    2026年シーズンのレッドブルは、マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーを擁しながらも苦戦が続いている。

    RB22はバランス不足やグリップ不足に悩まされており、フェルスタッペンのドライビングによって結果を引き出しているものの、マクラーレン、メルセデス、フェラーリとの差は依然として大きい。

    オーストリアGPで大型アップデート投入
    レッドブルはホームレースとなるオーストリアGPで、今季2度目となる大規模アップグレードパッケージを投入する予定だ。

    しかしメキース代表は、その効果に期待を寄せながらも、一度のアップデートで状況を一変させることは難しいと率直に認めた。

    「今シーズンの勢力図は、どのチームがアップグレードを投入したかによって大きく変動している」

    「フェラーリは大きな前進を果たした」

    「もちろん、我々の次の大きなアップグレードはオーストリアだ。しかし重要なのは、実際にサーキットでどれだけラップタイムを改善できるかだ」

    「ミルトンキーンズの全員がこのパッケージ開発に懸命に取り組んできた。しかし、オーストリアで投入するアップグレードだけでは十分ではないことも分かっている」

    日本GP以降は着実に差を縮小
    レッドブルは今季序盤、ライバル勢に対して最大でコンマ4秒近い差を抱えているとみられていた。

    その後、マイアミGPでフロントウイング、ホイールダクト、サイドポッド、フロア、エンジンカバーを含む大規模改良を投入。フェルスタッペンはマイアミとモナコで予選2番手を獲得するなど一定の成果を示してきた。

    しかし、その間にもライバルたちは開発を進めていた。メルセデスはカナダGPでアップグレードを投入し、フェラーリもバルセロナ・カタルーニャGPで改良パッケージを投入。レッドブルとの差を広げる結果となった。

    メキース代表は、今後も継続的な開発が必要だと強調した。

    「さらなる前進が必要になることは分かっている」

    「重要なのは、日本GP以降続けてきたように、差を縮め続ける流れを維持することだ」

    「コンマ4秒差という話ではなく、できればそれ以下の差について語れるようにならなければならない」

    レッドブル・レーシング RB22

    表彰台争い復帰への道は険しい
    レッドブルは今季序盤こそフェルスタッペンの活躍で上位争いを演じていたが、現在はマクラーレン、メルセデス、フェラーリに対して苦しい戦いを強いられている。

    バルセロナ・カタルーニャGPでフェルスタッペンは4位でフィニッシュしたが、これはアンドレア・キミ・アントネッリとシャルル・ルクレールのリタイアにも助けられた結果だった。

    実際には3位ランド・ノリスから16.778秒遅れでチェッカーを受けており、現状のパフォーマンスを考えれば、ホームレースとなるオーストリアGPでも表彰台争いは容易ではない。

    レッドブルにとって次戦のアップグレードは重要な前進となるが、メキース代表が認めたように、それだけで勢力図を塗り替えることは難しい。タイトル争いへの復帰を目指すには、さらなる開発成果が求められている。

  • レッドブルF1 フェルスタッペン流出阻止へ契約解除条項の買い取りを検討か

    レッドブルF1 フェルスタッペン流出阻止へ契約解除条項の買い取りを検討か

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再び加熱している。ドイツ紙『Bild』によると、レッドブルは契約に盛り込まれているパフォーマンス条項付きの解除条項を買い取る案を検討しているという。

    フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、その契約には一定の成績条件を満たせなかった場合に発動できる解除条項が存在するとされている。2026年シーズン序盤の苦戦によって、この条項が現実的なリスクとして浮上している。

    現在フェルスタッペンはドライバーズランキング7位に位置しており、以前から報じられている「ランキング上位2位以内を維持できなかった場合に契約解除が可能」という条件が話題となっている。

    ザルツブルク会談で将来を協議
    今月初めにはオーストリア・ザルツブルクで重要会談が行われたと報じられた。

    会談にはフェルスタッペン本人とマネージャーのレイモンド・フェルミューレンに加え、レッドブルのマルク・マテシッツ、チャレーム・ユーウィッタヤ、オリバー・ミンツラフCEO、そしてチーム代表のローラン・メキースが出席したという。

    議題の中心はフェルスタッペンの将来だったとみられており、レッドブル首脳陣は解除条項発動の可能性を強く警戒しているとされる。

    さらに『Bild』は、この解除条項が10月頃まで有効である可能性があると報道。仮にフェルスタッペンがシーズン終盤まで判断を先送りした場合、レッドブルはドライバー市場がほぼ閉じた段階でエースを失う危険性を抱えることになる。

    数千万ユーロ規模の提案を準備か
    こうしたリスクを回避するため、レッドブルは解除条項そのものを消滅させるための提案を検討しているという。

    報道によると、その金額は「数千万ユーロ前半」とされており、日本円に換算すると20億円前後に達する可能性がある。

    レッドブルがここまで踏み込もうとしている背景には、フェルスタッペンに代わる同等レベルのドライバーを短期間で確保することが極めて困難という事情がある。

    もしフェルスタッペンが10月近くになって離脱を決断した場合、有力ドライバーの大半はすでに契約を済ませている可能性が高い。

    フェルミューレン「勝てることが前提」
    フェルスタッペン陣営は現時点で離脱を示唆してはいない。

    マネージャーのレイモンド・フェルミューレンは、解除条項の存在を認めつつも、これまで一度も発動したことはないと説明した。

    「2028年まで契約がある。もちろん解除条項は存在するし、これまでも常にあった」

    「だが私たちは一度もそれを行使したことがない。むしろ常に忠実であり続けてきたし、これからもそうだ」

    一方で、将来については重要な条件を付け加えた。

    「私たちはレッドブルとの旅を続けたいし、マックスもここでキャリアを終えたいと考えている」

    「ただし当然ながら、勝つチャンスがあることが前提だ」

    この発言は、チームの競争力が将来を左右する最大の要素であることを改めて示している。

    夏休み前にも決断の可能性
    フェルミューレンは決断の時期についても言及した。

    「近いうちに決断したい。全員が自分たちの立場を理解できるようにするためだ」

    「夏休み前に決まる可能性もある」

    F1のサマーブレイクは例年8月に行われるため、フェルスタッペンの去就は今後数週間のうちに大きく動く可能性がある。

    ピアストリ獲得説も浮上
    こうした状況を受け、レッドブルがすでに後継者候補の検討を進めているとの見方も出ている。

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、双方の信頼関係に変化が生じている可能性を指摘した。

    「お互いへの信頼を少し失っているように感じる」

    さらにラルフ・シューマッハは、レッドブルがフェルスタッペンとの契約延長を打診したものの断られたと主張した。

    「マックスは『今は必要ない。2028年まで契約があるし、様子を見たい』と答えたようだ」

    また、レッドブルが水面下で後継者候補を探しているとも指摘する。

    「彼らが話している相手は明らかだ。オスカー・ピアストリだ」

    ラルフ・シューマッハによると、マルク・マテシッツとピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーの間で接触があったとされている。

    レッドブルはフェルスタッペン残留を最優先としているものの、2026年シーズンの競争力と契約解除条項の存在が、F1ドライバー市場全体を左右する大きな焦点となりそうだ。

    【関連】
    ・ブリアトーレが2027年F1移籍市場を予測「フェルスタッペン以外は動かない」

  • レッドブルF1に新たな不利? ADUOの“抜け穴”で数百万ドル差拡大の可能性

    レッドブルF1に新たな不利? ADUOの“抜け穴”で数百万ドル差拡大の可能性

    2026年F1で導入されたエンジン救済制度「ADUO」を巡り、レッドブル・パワートレインズがさらなる不利益を被る可能性が浮上している。

    レッドブルは、FIAが自社パワーユニットをグリッド最高性能と判定したことに異議を唱えているが、ライバルメーカーが制度の“抜け穴”を利用した場合、開発予算面でも大きなハンディキャップを背負う恐れがある。

    ADUOでライバルに無償アップグレード
    レッドブルは現在、FIAが実施した2026年型パワーユニットの性能評価に異議を唱えている。

    FIAは内燃エンジン(ICE)の性能のみを基準に比較を行い、レッドブル・フォード製パワーユニットをベンチマークと認定。その結果、メルセデスには1回、フェラーリには2回の無償アップグレード権が与えられた。

    この判断には議論も多く、メルセデスやフェラーリが意図的に出力を抑えて評価を受けたのではないかとの指摘も出ている。

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフはプレシーズンの段階で「レッドブルが最強エンジンを持っている」と推測していたが、開幕後のメルセデスの圧倒的な速さから、その見方に疑問を抱く声も少なくない。

    ICE以外にも使える“抜け穴”
    レッドブルが問題視しているのは、評価対象がICEだけである一方、アップグレードの使用範囲には制限がない点だ。

    2026年規則ではICEの出力比率はパワーユニット全体の約50%に過ぎない。

    ドイツメディア『Sport.de』によると、ADUOによる無償アップグレード権を得たメーカーは、理論上はICEではなく電気系コンポーネントの改良に使うことも可能だという。

    もしメルセデスやフェラーリが電動系の性能向上にアップグレードを投入した場合、次回の性能評価でもICEの数値はほとんど変化しない。その結果、ハンガリーGP後に予定される再評価でも再び支援対象となり、追加の無償アップグレードを受けられる可能性がある。

    レッドブルだけ予算を消費
    ADUOで認められるアップグレードは、コストキャップの対象外とされている。

    各アップグレードの価値は約260万ポンド(約350万ドル)とされており、支援対象メーカーは開発費を予算上計上する必要がない。

    一方で、ベンチマーク認定を受けたレッドブルが同様の改良を行う場合、その費用は通常通りコストキャップ内で処理しなければならない。

    そのため、ライバル勢が継続的にADUO支援を受ければ、レッドブルは性能面だけでなく予算面でも数百万ドル規模の不利を抱えることになる。

    圧縮比トリックに続く論争
    もしこのシナリオが現実になれば、メルセデスは現行規則下で2度目の“制度活用”を成功させることになる。

    2026年シーズン開幕前には、メルセデスが圧縮比に関する技術的な解釈を利用してアドバンテージを得ていたとされ、ライバルチームから強い反発を受けた。

    FIAはこの手法への対策として技術規則の文言を改訂。当初は8月から適用する予定だったが、前倒しでモナコGP前に修正を実施した。

    レッドブルは現在もADUOの評価方法そのものに疑問を呈しており、ICEのみを基準とする現行制度が今後も大きな論争の火種となりそうだ。

  • フェルスタッペン陣営が夏休み前決断を示唆 レッドブルF1残留か移籍か

    フェルスタッペン陣営が夏休み前決断を示唆 レッドブルF1残留か移籍か

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再び加熱している。契約上は2028年末までレッドブルに残留することになっているが、成績不振や2026年新規則への懸念を背景に、移籍説は依然として消えていない。

    そんな中、マネージャーのレイモンド・フェルミューレンが「夏休み前にも決断する可能性がある」と発言。2027年以降の去就について、近いうちに方向性が固まる可能性を示唆した。

    フェルスタッペンの将来に再び注目
    F1パドックではここ数か月、フェルスタッペンの将来が大きな話題となっている。

    4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンはレッドブルと2028年末までの長期契約を結んでいる。しかし、レッドブルの競争力低下や、2026年から導入される新パワーユニット規則への不安が重なり、メルセデスやアストンマーティンへの移籍説が繰り返し報じられてきた。

    特に2026年シーズンは開幕7戦で表彰台1回にとどまっており、レッドブルの苦戦が憶測をさらに後押ししている。

    契約解除条項の存在を認める
    フェルミューレンはドイツのSport BILDに対し、契約には解除条項が存在すると認めた。

    「我々の契約は2028年末まで続く」

    「もちろん契約には常に解除条項が含まれているが、これまでそれを利用する必要はなかった」

    以前からフェルスタッペンの契約には成績に関連した離脱条項が含まれていると噂されてきた。フェルミューレンの発言はその存在を事実上認めるものとなったが、現時点で発動を検討しているとは明言していない。

    夏休み前にも結論か
    今回の発言で最も注目を集めたのは決断の時期についてだった。

    フェルミューレンは次のように語った。

    「我々は迅速に決断したい。全員が自分たちの立場を理解できるようにするためだ。おそらく夏休み前になる可能性もある」

    F1のサマーブレイク前に結論が出るとなれば、ドライバー市場全体に大きな影響を与える可能性がある。

    フェルスタッペン獲得を狙うチームにとっては早期に動けることになり、一方でレッドブルにとっても将来計画を固める重要な判断材料となる。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    第一希望はレッドブル残留
    もっとも、フェルミューレンは現時点での優先順位についても明確にしている。

    「我々はレッドブルとの関係を続けたいし、マックスがそこでキャリアを終える姿を見たい」

    ただし、その直後に重要な条件を付け加えた。

    「だが彼には常に勝利を争える環境が必要だ」

    これはフェルスタッペン陣営の本音を端的に表している。残留自体は望んでいるものの、タイトル争いができる競争力が前提条件というわけだ。

    レッドブルに突きつけられた課題
    長年にわたりレッドブルはフェルスタッペンに勝てるマシンを提供してきた。しかし2026年はメルセデスとフェラーリが勢力を伸ばし、さらに2027年以降は新規則への対応力も問われる。

    フェルスタッペン側が夏休み前の決断を示唆したことで、今後数週間はレッドブルの将来を左右する重要な期間となりそうだ。

    残留か、それとも衝撃的な移籍か。少なくともフェルスタッペン陣営は、その答えを長く引き延ばすつもりはないようである。

  • フェルスタッペン父がラルフ・シューマッハを一蹴「また間違った情報だ」

    フェルスタッペン父がラルフ・シューマッハを一蹴「また間違った情報だ」

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再び加熱している。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、メルセデスがフェルスタッペン獲得に向けてオファーを提示したものの、「金銭面で条件が悪すぎて選択肢にならなかった」と主張した。

    しかし、この発言に対して父ヨス・フェルスタッペンが即座に反応。SNS上で「ラルフ、また間違った情報を持ち出している」とコメントし、シューマッハの主張を真っ向から否定した。フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続くなか、新たな論争が注目を集めている。

    ラルフ・シューマッハがメルセデスのオファー説を主張
    元F1ドライバーで現在は解説者として活動するラルフ・シューマッハは、ポッドキャスト『Backstage Boxengasse』でフェルスタッペンの将来について言及した。

    シューマッハによると、フェラーリには現時点で空席がない一方で、メルセデス代表トト・ヴォルフが非公式にフェルスタッペンへ接触したという。

    「フェラーリには今のところ空きがない。そしてメルセデスでは、ヴォルフが裏で彼にオファーを出したと聞いている」

    さらにシューマッハは、その提案内容について次のように語った。

    「だが、そのオファーは金銭面であまりにも条件が悪く、選択肢にならなかったようだ。それが今、舞台裏で起きていることだと聞いている」

    この発言は各国メディアで報じられ、フェルスタッペンとメルセデスを結び付ける新たな移籍説として話題となった。

    ヨス・フェルスタッペンがSNSで即座に否定
    しかし、この情報について父ヨス・フェルスタッペンは事実ではないとの認識を示した。

    シューマッハの発言を紹介したInstagram投稿に対し、ヨスはコメント欄で次のように反論した。

    「ラルフ、また間違った情報を持ち出している」

    ヨスは詳細な説明こそ行わなかったものの、シューマッハが伝えた内容そのものを否定した形だ。

    カナダGPではヨスとトト・ヴォルフがパドック内で会話する様子が目撃されていたが、それが契約交渉だったことを示す証拠は確認されていない。

    依然として注目されるフェルスタッペンの将来
    フェルスタッペンの将来は依然としてF1パドック最大の関心事のひとつとなっている。

    2026年シーズンのレッドブル・レーシングは苦戦が続いており、フェルスタッペンはランキング7位。ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリとは100ポイント以上の差をつけられている。

    フェルスタッペンは2028年末までレッドブル・レーシングとの契約を結んでいるとされるが、契約には成績条項が含まれていると広く報じられている。オランダメディアでは、夏休み前の時点でランキング2位以内に入っていなければ離脱が可能になるとの報道も出ている。

    また、フェルスタッペンは2026年型パワーユニット規則への不満から引退の可能性に言及したこともあったが、2027年および2028年に向けたレギュレーション調整が進んだことで、その姿勢は以前より軟化したとみられている。

    移籍市場の中心であり続ける存在
    メルセデスは長年にわたりフェルスタッペン獲得に関心を示してきた。

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍が決定した際には、トト・ヴォルフが公の場でもフェルスタッペンへの関心を隠さなかった。しかし最終的にメルセデスはアントネッリを昇格させ、ジョージ・ラッセルとの体制を選択している。

    それでもフェルスタッペンを巡る噂は絶えない。バルセロナ・カタルーニャGPの週末には、フェルスタッペンがレッドブル首脳陣との会議に出席したことも報じられた。

    しかし本人はその内容について問われると、「何か新しいことがあれば自分から伝える」と語るにとどめている。

    ヨス・フェルスタッペンの否定によって、今回の「条件の悪いメルセデスのオファー」説の信憑性は大きく揺らいだ。ただしフェルスタッペンの将来そのものについては依然として不透明であり、今後もF1移籍市場の中心的な話題であり続けることは間違いなさそうだ。

  • レッドブルF1 オスカー・ピアストリ獲得を注視? 契約解除条項の存在が浮上

    レッドブルF1 オスカー・ピアストリ獲得を注視? 契約解除条項の存在が浮上

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続くなか、レッドブル・レーシングが将来的な後任候補としてオスカー・ピアストリに注目しているとの報道が浮上した。さらに、ピアストリのマクラーレンとの契約には、一定の条件下で発動できる解除条項が含まれているとされている。

    現在のF1ドライバー市場は大きな動きを見せていないが、その背景にはフェルスタッペンの将来が大きく影響しているとみられている。

    2028年までレッドブルとの契約を結んでいるものの、契約には離脱を可能にする条項が存在するとされており、引退や他チームへの移籍の可能性がたびたび取り沙汰されている。

    ピアストリの契約解除条項に注目
    ドイツの『F1-Insider』のラルフ・バッハによると、ピアストリのマクラーレン契約には2028年までの長期契約が結ばれている一方で、2026年シーズンの夏休み時点でドライバーズランキング5位以内に入っていなければ契約を解除できる条項が盛り込まれているという。

    2026年の夏休みは7月24〜26日のハンガリーGP終了後に始まる。現在のランキングではピアストリは5位につけているが、6位ランド・ノリスとの差はわずか2ポイント。さらに7位のマックス・フェルスタッペンも17ポイント差に迫っており、順位争いは非常に接戦となっている。

    この状況から、もしピアストリがトップ5圏外へ転落した場合、契約解除条項が有効となる可能性があると報じられている。

    レッドブルはフェルスタッペン残留を最優先
    報道によれば、レッドブルは依然としてフェルスタッペンの残留を最優先事項としている。しかしチーム内部では離脱の可能性を完全には否定できず、有力な代替候補としてピアストリの状況を継続的に監視しているという。

    フェルスタッペンについては、夏休み時点でランキング2位以内に入っていなければ、8月から10月にかけて契約解除条項を発動できると考えられている。

    もしフェルスタッペンがレッドブルを離れる決断を下した場合、ピアストリが後任候補として浮上する可能性は十分にあるとの見方が広がっている。

    ノリス優遇疑惑も過去に浮上
    ピアストリの契約には、成績条件以外にも離脱の余地があるとの噂が以前から存在している。

    2025年シーズンには、マクラーレンがタイトル争いにおいてランド・ノリスを優遇しているとの指摘が一部で浮上した。これを受け、一部メディアはピアストリの契約に「チームがノリスを優先していると判断した場合に契約解除を検討できる条項」が存在すると報じていた。

    真偽は明らかになっていないものの、フェルスタッペンの将来が不透明な状況のなかで、レッドブルがピアストリの契約内容やチャンピオンシップ順位を注視していることは確かなようだ。

    現在のところ、フェルスタッペンの離脱もピアストリの移籍も現実化しているわけではない。しかし2026年夏のランキング次第では、ドライバー市場を大きく揺るがす展開へ発展する可能性がある。

  • フェルスタッペンにレーシングブルズ支配株譲渡? レッドブルF1慰留策の噂

    フェルスタッペンにレーシングブルズ支配株譲渡? レッドブルF1慰留策の噂

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が続く中、レッドブルが前例のない慰留策を検討しているとの噂がF1パドックで浮上している。

    F1ジャーナリストのジョー・サワードによると、レッドブルが姉妹チームであるレーシングブルズの支配的な株式をフェルスタッペンに提供する可能性が取り沙汰されているという。実現性は不透明だが、この噂そのものがレッドブルの危機感を示している。

    レーシングブルズ株式譲渡説の背景
    ジョー・サワードは自身のニュースレター『Business of Motorsport』で、パドック内で語られている説として、レッドブルがフェルスタッペンにレーシングブルズの支配株を提供する可能性があると伝えた。

    レーシングブルズは2006年にミナルディを買収して誕生したチームであり、現在もレッドブルが所有している。しかし近年は、1つの企業が2チームを保有する体制に対して疑問の声も高まっている。

    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは複数チーム所有に関する規制強化の可能性を示唆しており、将来的にレッドブルがレーシングブルズの売却を迫られるとの見方もある。

    そのため、一部ではフェルスタッペンへの株式譲渡が解決策になるとの憶測が広がっている。ただしサワード自身は、この案が実現する可能性は高くないとの見方を示している。

    フェルスタッペン残留が最優先課題
    2026年からの新レギュレーション時代に入り、レッドブルはかつての圧倒的な優位性を失っている。

    技術部門や経営陣から重要人物が流出したことに加え、フェルスタッペンの去就も不透明な状況となっている。メルセデス移籍説や引退説まで飛び交う中、チームとしては何としてもエースドライバーを引き留めたい考えだ。

    サワードは、フェルスタッペンが少なくとも2027年末まではレッドブルに残留すると予想している。これは現行契約の終了より1年前にあたる時期であり、その頃には長年コンビを組んできたレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼがマクラーレンへ移籍するとみられている。

    レッドブルはフェルスタッペン側に対し、近年の人材流出によって生じた穴を埋めるため、一流人材の獲得を進める方針を伝えているという。

    現役ドライバーによるチーム所有の現実性
    フェルスタッペンは2015年にトロロッソ(現レーシングブルズ)からF1デビューを果たしており、チームとの縁は深い。

    F1の歴史を振り返れば、ジャック・ブラバムやブルース・マクラーレン、グラハム・ヒルらが自身のチームを所有しながらレースに参戦した例も存在する。しかし、その多くは1960〜70年代の話であり、現代F1ではほぼ前例がない。

    フェルスタッペン自身もGT3レースで自らのチームを運営しているが、現役F1ドライバーが他チームのオーナーとなれば利益相反の問題が生じる可能性もある。

    そのため、レーシングブルズ株式譲渡案よりも、契約解除条項への対応や競争力向上による残留説得の方が現実的との見方が強い。

    夏休み前の決断に注目
    フェルスタッペンのマネジメント陣は、夏休み前までに将来に関する方向性を定める見込みだ。

    契約には解除条項の存在が指摘されているものの、マネージャー陣は「これまでもレッドブルには忠誠を尽くしてきた」と語っており、現時点で即座の離脱を示唆しているわけではない。

    レーシングブルズの株式譲渡という噂は実現性こそ低いかもしれない。しかし、それほどまでにレッドブルがフェルスタッペン残留を重視していることを示す話題であることは間違いない。

    2026年の新時代に苦戦するレッドブルにとって、チーム再建とフェルスタッペンの将来は切り離せない問題となっている。今後数週間の動向が、2027年以降のF1勢力図を左右する大きな鍵となりそうだ。

  • アイザック・ハジャー 「フェルスタッペンのチームメイト問題は僕には起こらない」

    アイザック・ハジャー 「フェルスタッペンのチームメイト問題は僕には起こらない」

    アイザック・ハジャーは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして戦うことで、なぜオランダ人ドライバーがF1の基準とされているのかを改めて実感していると語った。

    今季、レッドブル・レーシングでフェルスタッペンのチームメイトとなった21歳のハジャーは、F1で8人目の僚友となった。過去には多くのドライバーがフェルスタッペンとの比較に苦しんできたが、ハジャーはここまで競争力を維持している。

    モナコGPでは自身初の表彰台を獲得したものの、その後ピエール・ガスリーの控訴が認められたことで結果的に表彰台を失った。それでもハジャーはトップ争いの環境に徐々に適応している。

    トップ争いへの手応えと自信
    ハジャーはViaplayの取材に対し、自身のここまでの歩みを振り返った。

    「時々振り返ってみると、『かなりうまくやれているな』と思うことがある」

    「一方で、『こここそ僕がいるべき場所だ』と感じることもある」

    フェルスタッペンと同じガレージで戦う最大のメリットとして、ハジャーはデータを共有できることを挙げた。

    フェルスタッペンのどこが最も印象的かと問われると、即座にこう答えた。

    「すべてのコーナーだ」

    「もしどこか一つのコーナーでマックスより速かったら、それだけでもかなり良い仕事をしていることになる」

    フェルスタッペンは別格の存在
    フォーミュラ4、F3、F2、そしてF1と数多くの才能あるチームメイトと戦ってきたハジャーだが、フェルスタッペンはこれまで経験した誰とも違うという。

    「どのチームメイトにも弱点はあるし、週末を通して自分の方が速いコーナーがいくつかあるものだ」

    「でもマックスは違う。すべてが安定していて、そのレベルが非常に高い」

    「それは本当に印象的だ」

    『僕には起こらない』と断言
    ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンなど、多くのドライバーがフェルスタッペンのチームメイトとして苦戦してきた。

    ハジャーはそうした前例についても十分認識しているが、不安を感じたことはなかったと明かす。

    「むしろ、なぜそうなったのか興味があった」

    7戦を終えた時点でその答えが見つかったかと問われると、笑顔でこう返した。

    「答えは見つからなかった」

    「でも一つだけ分かっていることがある。それは僕には起こらないということだ」

    レッドブル・レーシングへの信頼
    またハジャーは、フェルスタッペンがチーム内で特別扱いされているとの見方も否定した。

    「僕たちのマシンが同じである限り、問題ないと分かっている。今もそうだからね」

    さらに、今後も同等のマシンが与えられると考えているかとの質問には次のように答えた。

    「もちろんだ。それがチームというものだからね。ここはレッドブル・レーシングだ」

    「彼らは2台のマシンを速く走らせる方法を知っている」

    ハジャーの発言からは、フェルスタッペンという圧倒的な存在を認めながらも、自らは過去のチームメイトたちと同じ道を歩まないという強い自信がうかがえる。モナコでの快走を経て、レッドブル・レーシング内での評価をさらに高めつつある若手ドライバーは、今後もフェルスタッペンに最も近い位置で戦う存在となりそうだ。

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