カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1に痛手 FIAがADUO再審査でも判定維持へ

    レッドブルF1に痛手 FIAがADUO再審査でも判定維持へ

    FIA(国際自動車連盟)が進めていた2026年F1パワーユニット(PU)の「ADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)」初回評価の再審査で、レッドブルの異議申し立ては認められない見通しとなった。

    レッドブルは、FIAが自社の内燃エンジン(ICE)をグリッド最強と評価したことに異議を唱え、詳細な説明を求めていた。

    しかし再審査を経ても当初の判定は変更されない見込みで、同チームは引き続き性能向上のためのADUOアップグレードを認められない可能性が高い。

    FIAはレッドブルへの説明を準備 判定変更の兆候はなし
    レッドブルは、FIAによるADUO評価で自社PUがメルセデスやフェラーリを上回る「ベンチマークエンジン」と認定されたことに納得しておらず、評価方法の詳細な説明を求めてきた。

    その結果、レッドブルだけが現時点でADUOによる性能アップグレードを一切認められていない。

    チーム代表ローラン・メキースはスペインGPで次のように疑問を呈していた。

    「より深く議論したいのは、我々が持っているデータには、メルセデスより優位にあることを示すサンプルが一つも見当たらないからだ」

    FIAのADUOランキングは内燃エンジン(ICE)の性能のみを対象としており、高出力バッテリーやエネルギー回生システムの性能は評価対象外となっている。

    レッドブルの要請を受け、FIAは5月のカナダGPまでを対象とした初回評価期間のデータを再確認した。

    しかし『The Race』によると、この再審査は最終段階に入っているものの、レッドブルのICEがメルセデスより少なくとも2%優れているとした当初の判断が誤りだったことを示す証拠は確認されていないという。

    そのため、モナコGP決勝日に各チームへ正式通知された初回評価結果は維持される見通しだ。

    ベルギーGP前に正式発表へ 他メーカーは開発を進行
    FIAはレッドブルとの最終的な協議を続けているものの、ベルギーGPまでに正式なADUO評価結果を公表するとみられている。

    それに先立ち、FIAは収集したデータや評価理由についてレッドブルへ詳細な説明を行う用意がある。ただし、他PUメーカーに関する機密データについては守秘義務のため開示されない見込みだ。

    現状ではレッドブルのみがアップグレード権を持たない唯一のPUメーカーとなる可能性が高い。

    一方、フェラーリは今週末のオーストリアGPでADUOを利用した今季初の性能向上版PUを投入。アウディもスペインGPでドライバビリティ改善を実施したとされる。

    ホンダも今季中に認められたアップグレード枠の一つを使用する予定で、夏休み前後、早ければベルギーGPで新仕様を投入する可能性がある。

    第2評価期間でもレッドブルは厳しい立場
    レッドブルが第2評価期間でADUO対象となるかどうかは、メルセデスが内燃エンジンの性能向上を実施するかに左右される。

    第2評価期間はモナコGPからハンガリーGPまでとなっており、もしメルセデスがICEの性能を据え置き、他のPU要素のみを改良した場合、レッドブルは再び「最強ICE」と判定される可能性が高い。

    そうなれば、同チームは再び大規模な性能アップグレードを実施できない状況が続くことになる。

    今回の再審査では、レッドブルが求めていた評価変更は実現しない見通しとなった。ベルギーGPまでに正式発表が行われれば、同チームは唯一アップグレード権を持たないPUメーカーとしてシーズン後半戦を迎える可能性が高く、今後の勢力図にも影響を与えそうだ。

  • フェルスタッペン レッドブルF1新パッケージに期待「タイム改善が楽しみ」

    フェルスタッペン レッドブルF1新パッケージに期待「タイム改善が楽しみ」

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブルのホームレースとなるF1第8戦オーストリアGPで投入される新アップグレードパッケージに大きな期待を寄せている。

    前戦スペインGPではマシンバランスに苦しみ優勝争いに加われなかったが、RB22に施される最新仕様がパフォーマンス改善の鍵になると見ている。

    ホームレースで新パッケージを初投入
    レッドブル・リンクはフェルスタッペンにとって数々の勝利を挙げてきた得意なサーキットであり、オレンジ色に染まるスタンドの熱狂的な応援でも知られている。チームのホームレースでもある今週末を前に、フェルスタッペンは特別な思いを語った。

    「オーストリアはもちろんチームにとってのホームグランプリだ。このコースではこれまで素晴らしい結果を残してきたし、本当にいい思い出がたくさんある」

    一方で、結果を残すにはRB22を最適な状態に仕上げることが不可欠だと強調する。

    「とても興味深いサーキットで、それぞれのコーナーの性格が大きく異なる。だからマシンのバランスをうまく合わせることが非常に重要だ」

    「高速コーナーと低速コーナーの両方で性能が必要になるし、優れたトラクションも欠かせない。さらに最近はエネルギーマネジメントの影響を受けやすいサーキットもあるので、その点もしっかり最適化する必要がある」

    スペインGPではバランス不足に苦しみ、本来の速さを発揮できなかったが、今回投入されるアップグレードには大きな期待を寄せている。

    「オーストリアには新しいパッケージを持ち込む。これによってどれだけラップタイムを改善できるのかを見るのが楽しみだ。レッドブル・リンクでどんな走りができるか期待している」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハジャーもアップグレードに期待
    チームメイトのアイザック・ハジャーも、レッドブルのホームレースを心待ちにしている。

    「オーストリアは以前から楽しみにしていたレースだ。チームのホームレースだし、このチームのドライバーとして初めてこの雰囲気を味わえるので本当に楽しみだ」

    前戦スペインGPではスタート直後の後退から見事に挽回し、6位でフィニッシュ。その内容にも手応えを感じているという。

    「バルセロナは僕たちの進歩を示す良いレースだった。スタートでは後退してしまったけれど、その後はマシンのペースをしっかり引き出し、力強いリカバリーができた」

    ハジャーも今週末の焦点は新パッケージの理解にあると話す。

    「オーストリアには新しいパッケージを投入する。アップグレードではいつもそうだけど、最も重要なのはその特性を理解し、週末を通して最大限に性能を引き出すことだ」

    「それによって僕たちが目指す位置へ近づき、ホームのファンの前で良いレースができることを願っている」

    レッドブル復調への試金石
    オーストリアGPは、レッドブルにとって2026年シーズンの重要な分岐点となる可能性がある。ここまでRB22は速さを見せる場面がありながらも、その性能を安定して引き出せていない。今回投入される新パッケージが弱点の改善につながるかどうかは、今後の戦いを占う重要な指標となりそうだ。

    フェルスタッペンはホームレースで新仕様を素早く理解し、その性能を最大限に引き出すことを目指している。レッドブル・リンクに集う大観衆の後押しを受けながら、巻き返しへの第一歩を踏み出せるか注目される。

    【関連】
    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • レッドブルF1とレーシングブルズの“協力疑惑”は本当か? メキース代表の反論を検証

    レッドブルF1とレーシングブルズの“協力疑惑”は本当か? メキース代表の反論を検証

    レッドブルが2チーム体制を維持することへの疑念は、2026年シーズンに入っても消えていない。ライバル陣営からは、オン・トラックでの協力や人材移動、技術情報の共有などが競争の公平性を損なう可能性があるとの指摘が続いている。

    しかしレーシングブルズ代表ローラン・メキースは、少なくともレース中の振る舞いについては「今季のレースを見れば答えは明らかだ」と主張する。本当にレーシングブルズはレッドブルを優遇していないのか。2026年シーズン前半の実例を振り返る。

    レッドブル2チーム体制への疑念は消えず
    議論が再燃したきっかけのひとつは、メルセデス代表トト・ヴォルフがアルピーヌへの出資に関心を示したことだった。

    最終的に取引は成立しなかったものの、マクラーレンCEOのザク・ブラウンはFIA会長モハメド・ビン・スライエム宛てに書簡を送り、同一オーナーによる複数チーム保有への懸念を表明した。

    ブラウンは、チーム間での人材移動に伴うガーデニング休暇の短縮や知的財産(IP)の移転、さらにはレース中の協力行為が発生する可能性を問題視している。

    その根拠として、2024年シンガポールGPでダニエル・リカルドが終盤にファステストラップを記録し、タイトル争いをしていたランド・ノリスから1ポイントを奪った件や、2026年マイアミGPでリアム・ローソンがマックス・フェルスタッペンへ順位を譲った件などが挙げられてきた。

    こうした疑念に対し、メキースは強く反論している。

    「我々は11チームが独立してレースを戦うことを支持している」

    「人材移動やガーデニング期間についても非常に詳細な規則が存在する。我々はFIAの規則を守るだけでなく、それ以上に厳しい基準を自ら設けている」

    さらにメキースは、今季のレース内容そのものが疑惑を否定していると主張した。

    オーストラリアGPで見られた激しい攻防
    開幕戦オーストラリアGPでは、アービッド・リンドブラッドが印象的なスタートを決めた。

    9番手スタートからオープニングラップで一時3番手まで浮上したリンドブラッドは、アイザック・ハジャーとの激しいポジション争いを展開。ハジャーが仕掛けても簡単には譲らず、結果的に両者が争う間にルイス・ハミルトンの先行を許した。

    その後もリンドブラッドは何度もポジションを取り返し、協力する様子はまったく見せなかった。

    レース後半にはスタートで後退したフェルスタッペンが背後まで迫ったが、リンドブラッドは数周にわたって前を守った。

    バーチャルセーフティカー後の再スタート前には、エンジニアから「マックスとの争いでタイヤを使い過ぎるな」と指示が出された。

    一見すると意味深な無線にも聞こえるが、フェルスタッペンは新品ミディアムタイヤ、リンドブラッドはフィニッシュまで持たせる必要のあるハードタイヤを履いており、タイヤマネジメントを考えれば自然な判断だった。

    それでもリンドブラッドは再スタート直後の最初の攻撃を防いでおり、意図的に道を譲った形跡はなかった。

    中国GPでも譲る姿勢は見られず
    中国GPでもレーシングブルズ勢はレッドブル勢に遠慮を見せなかった。

    スプリントでは、ハジャーが接触でマシンにダメージを抱えながら走るなか、ローソンが5周目にオーバーテイクを成功させて前へ出た。

    ローソンはそのまま7位でフィニッシュし、ハジャーを後方へ追いやった。

    決勝では再びフェルスタッペンがスタートで順位を落とし、まずリンドブラッドの後ろで足止めされた。

    リンドブラッドはヘアピンでロックアップを喫しながらも守り続け、ターン1でもフェルスタッペンをアウト側へ追いやるなど徹底抗戦した。

    最終的にフェルスタッペンが前へ出たものの、ミスによって再びポジションを失う場面もあり、リンドブラッドは簡単に順位を譲らなかった。

    ピットストップ後にはローソンの後ろで再び足止めされる展開となったが、ローソンも数周にわたり抵抗を続けている。

    またレース終盤にはハジャーがリンドブラッドを攻略したが、その際もリンドブラッドはヘアピン進入でハジャーをコース外へ押し出しかねないほど激しく守っていた。

    鈴鹿ではハジャーが無線で激怒
    2026年日本GPは、メキースの主張を裏付ける最も分かりやすい例だった。

    鈴鹿ではレッドブル系4台が接近した状態で周回を重ねたが、リンドブラッドはハジャーに対して一切遠慮を見せなかった。

    11周目のシケインでは激しく進路を塞ぎ、その後も何度もラインを変えながら防御を続けた。

    これにハジャーは無線で怒りを爆発させた。

    「何をやっているんだ」

    さらに数周後には、リンドブラッドがハジャーを芝生へ押し出しかねないほど強引なディフェンスを見せた。

    「そんなことはできないだろ」

    ハジャーが無線で抗議すると、エンジニアは「彼を報告する」と応じた。

    その後、リンドブラッドには黒白旗が提示されている。

    結局ハジャーが前へ出られたのは、アンダーカット戦略が成功したためだった。

    もし両チームが順位操作を行っているのであれば、このような接触寸前の攻防が発生すること自体が不自然と言える。

    レッドブル・レーシング レーシングブルズ/ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    議論を呼んだマイアミGPの一件
    一方で、疑念が完全に払拭されたわけではない。

    その最大の理由がマイアミGPだった。

    フェルスタッペンはターン11でローソンへのオーバーテイクを試みたが、ブレーキングで突っ込み過ぎてコース外へ膨らんだ。

    ローソンもエスケープゾーンを使用したものの、ポジションは維持していた。

    しかしその直後、レーシングブルズはローソンに順位返還を命じた。

    「できるだけ早くマックスに順位を返せ」

    ローソンは「彼が僕にぶつかってきた」と反発したものの、翌周にポジションを譲っている。

    この場面は、レッドブル優遇の証拠として取り上げられることが多い。

    ただしローソン本人は後に、「チームの判断ミスだった」と説明した。

    「正しく状況を確認できていなかっただけだ」

    「同じ状況がもう一度起きても、今なら同じ判断はしないと思う」

    少なくとも当事者は、フェルスタッペンを助ける意図があったことを否定している。

    オン・トラック協力の証拠は見当たらず
    モナコ、カナダ、スペインではレッドブルとレーシングブルズが直接争う場面自体がほとんどなかった。

    しかし開幕からのレースを振り返る限り、リンドブラッド、ローソン、ハジャーはいずれもレッドブル勢に対して遠慮なく戦っている。

    特に鈴鹿でのリンドブラッドの防御は、むしろ「協力関係」を否定する材料と言えるだろう。

    もちろん、人材移動や技術情報の共有といった構造的な問題については今後も議論が続くはずだ。実際、メキース自身もレーシングブルズからレッドブルへ異動した経歴を持つ。

    それでも少なくとも現時点では、レース中にレーシングブルズがレッドブルを意図的に支援していると断定できる証拠は見当たらない。

    本当の意味での検証の場となるのは、タイトル争いが最終局面を迎えるシーズン終盤だろう。その状況で両チームのマシンが直接争うことになれば、ライバルたちはこれまで以上に厳しい目でその戦いを見守ることになる。

  • レッドブルF1 次なる離脱者はポール・モナハン? ラルフ・シューマッハが示唆

    レッドブルF1 次なる離脱者はポール・モナハン? ラルフ・シューマッハが示唆

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、レッドブルから新たな主要人物が離脱する可能性があるとの見方を示した。

    近年のレッドブルでは、クリスチャン・ホーナー、エイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリー、ヘルムート・マルコといった重要人物がチームを去っている。さらに、マックス・フェルスタッペンの長年のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼも、2028年にマクラーレンへ移籍する予定となっている。

    ラルフ・シューマッハはポッドキャスト『Backstage Boxengasse』で、チーフエンジニアのポール・モナハンが次にチームを離れる可能性があるとの噂に言及した。

    「そういう話を耳にする」とシューマッハは語った。

    「もちろん私自身が状況を完全に把握しているわけではない」

    「ただ、私が最も印象的だったのは、彼がかなり強い調子で発言したことだ。マックス・フェルスタッペンに反対したわけではないが」

    「彼は『我々はマックスのことをよく知っているし、状況は実際にはそこまで悪くない。物事は正しい文脈で捉える必要がある』という形で、フェルスタッペンの批判に対して一定のバランスを取ろうとしていた」

    「公式な立場の人物が、ある程度とはいえ異なる見解を示したのは初めてだった」

    モナハンはレッドブルがF1参戦を開始して間もない頃からチームに在籍しており、セバスチャン・ベッテルとフェルスタッペンの両時代にわたって数々の成功を支えてきた。

    しかし、レッドブルは新レギュレーション初年度となった2026年シーズンで苦戦を強いられており、フェルスタッペンの将来についても新たな憶測が浮上している。

    マルコ不在が大きな損失
    シューマッハは、現在のレッドブルの状況はヘルムート・マルコの不在によってさらに不安定になっているとの見解も示した。

    「何よりも、誰が欠けているのかを示している。そして私は何度でも言うが、それはヘルムート・マルコ博士だ」

    「彼は以前、その役割を担っていた。チームをしっかり支え、同時にドライバーたちの後ろ盾でもあった」

    「彼は明確な線引きを行い、明確な情報を発信し、方向性を示していた。それが最終的には大きな違いを生んでいた」

    シューマッハはさらに、マルコが舞台裏で果たしていた役割の重要性を強調した。

    「今のレッドブルに欠けているのはまさにその部分だ」

    「彼は多くの問題を解決し、重要なポジションに適切な人材を配置し、あらゆることが円滑に進むよう管理していた。その価値は過小評価されるべきではない」

    「そうしたものはすべて失われた。そしてディートリッヒ・マテシッツの死後、新たな企業体制も生まれた」
    レッドブルでは近年、チームを支えてきた主要人物の離脱が相次いでいる。フェルスタッペンの将来にも注目が集まるなか、シューマッハはポール・モナハンにも離脱の可能性があるとの見方を示し、チーム内部の変化が今後も続く可能性を示唆した。

  • フェルスタッペンは「とても支えてくれた」 ローソンが語る降格劇の舞台裏

    フェルスタッペンは「とても支えてくれた」 ローソンが語る降格劇の舞台裏

    2025年シーズン開幕直後にレッドブルのシートを失ったリアム・ローソンが、その苦しい時期にマックス・フェルスタッペンから受けたサポートについて明かした。

    ローソンは2025年、セルジオ・ペレスの後任としてレーシングブルズからレッドブルへ昇格。しかしオーストラリアGPと中国GPのわずか2戦でシートを失い、チームは角田裕毅を起用する決断を下した。

    当時、この判断にはフェルスタッペン自身も不満を抱いていたと報じられている。

    フェルスタッペンとの関係を語るローソン
    ローソンは『High Performance Podcast』で、フェルスタッペンの人柄について次のように語った。

    「マックスは本当に自然体な人なんだ。あれほど高いレベルにいて、あれだけの実績を持つ立場なら、そうならなくてもおかしくないと思う」

    「しかも僕だけじゃなくて、誰に対してもそうみたいなんだ。彼は純粋にレースが好きで、クルマの話やレースの話をするのが好きな人なんだと思う」

    リザーブ時代から続く気遣い
    ローソンによれば、フェルスタッペンはリザーブドライバー時代から積極的に声を掛けてくれていたという。

    「僕が加入した頃から、彼はいつも僕のことを気に掛けてくれた。挨拶してくれたり、声を掛けてくれたりね」

    「僕がまだリザーブでF2を走っていた時も、『F2はどうだ?』『クルマはどうだ?』『調子はどう?』と聞いてくれたんだ」

    「当時は本当にうれしかったし、彼はいつもそういう自然体の人だった」

    フェルスタッペンは4度のF1世界王者という立場にありながらも、若手ドライバーに対して分け隔てなく接していたことがうかがえる。

    降格後も受けたサポート
    ローソンにとって、レッドブルからの降格はキャリア最大級の試練だった。

    そんな中でフェルスタッペンは大きな支えになったという。

    「レッドブルに昇格してから起きた一連の出来事の中で、彼は本当に支えてくれた」

    「詳しいことはあまり話したくないけれど、とても支えてくれた。本当に、本当に支えてくれたんだ」

    ローソンは当時、多くの関係者と話をしたものの、フェルスタッペンとも直接この件について話し合ったと明かした。

    「その時期には多くの人と話をした。でも彼ともそのことについて話したし、本当に支えてくれた」

    フェルスタッペンが示した不満
    ローソンの降格は2025年シーズン序盤最大の話題のひとつとなった。

    レッドブルは開幕わずか2戦でドライバー交代を決断したが、この判断についてフェルスタッペンは当時から懐疑的な姿勢を見せていたとされる。

    今回のローソンの証言からは、フェルスタッペンが公の場での発言だけでなく、個人的にもローソンを支えていたことが分かる。

    今も続く信頼関係
    フェルスタッペンとローソンがレッドブルでチームメイトとして過ごした期間は短かった。しかし今回の発言は、その間に築かれた信頼関係が現在も続いていることを示している。

    厳しい降格劇を経験したローソンにとって、グリッド最高峰のドライバーからの支援は大きな励みとなったようだ。また、このエピソードはフェルスタッペンの競争心だけでなく、若手ドライバーを気遣う一面を改めて浮き彫りにしている。

    【関連】
    ・リアム・ローソン レッドブルF1降格の真相激白「中国GPの実験が不当に利用された」

  • レッドブルF1 マックス・フェルスタッペン残留へ重要協議 離脱条項が焦点

    レッドブルF1 マックス・フェルスタッペン残留へ重要協議 離脱条項が焦点

    マックス・フェルスタッペンのF1での将来を巡る不透明感が続くなか、レッドブルは2027年以降もチームに残留する確約を得るため、今週末のF1オーストリアGPで協議を継続する見通しとなった。

    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいる。しかし、その契約には成績に関連した離脱条項が含まれているとされており、2027年以降の去就については依然として憶測が絶えない。

    レッドブルが残留確約を求める理由
    フェルスタッペンは近年、自身の将来についてたびたび疑問を投げかけてきた。スプリントレース開催数の増加や、今年導入された新たな技術レギュレーションへの不満を理由として挙げており、その発言は将来を巡る憶測をさらに強めることとなった。

    レッドブルは来季以降もフェルスタッペンがチームに残留する保証を求めているが、現時点で双方の間に合意は成立していない。

    オーストリアで続く将来に関する協議
    フェルスタッペンはバルセロナGP前にマネジメント陣とともにオーストリアを訪問し、レッドブルの親会社であるエナジードリンク企業の経営幹部と協議を行った。

    レッドブルは今後の方向性について明確な回答を求めており、チームのホームレースとなる今週末のオーストリアGPでは、重要な関係者が現地入りする予定となっている。

    その中にはレッドブルGmbH共同オーナーのマーク・マテシッツとチャレーム・ユーウィッタヤも含まれている。RacingNews365の情報筋によれば、金曜日までに合意に至らなかった場合でも、協議は週末を通じて継続される可能性が高いという。

    離脱条項の扱いが焦点に
    今回の協議の重要なテーマのひとつは、契約に盛り込まれている離脱条項の扱いだ。

    レッドブルとフェルスタッペン陣営の話し合いでは、チーム側がその離脱条項を買い取る可能性が議論されているとみられている。もし実現すれば、フェルスタッペンが将来的に当該条項を行使することはできなくなり、レッドブルは長期的な安定を確保することができる。

    アップグレード評価も重要な週末に
    ただし、レッドブルにとって今週末の最優先事項はコース上でのパフォーマンスであることに変わりはない。

    チームはオーストリアGPで大きな期待が寄せられているアップグレードパッケージを投入する予定であり、その効果を評価することが重要な課題となる。

    フェルスタッペン自身は将来について率直な姿勢を貫いており、今月のスペインGPでレッドブルとの会談について質問された際には、「もし僕の将来について何か新しいことがあれば、そのときは皆さんに伝えるよ」と語っていた。

    レッドブルがフェルスタッペンの残留確約を求める背景には、競争力維持だけでなく組織運営上の理由もある。71勝を誇るドライバーが長期的に残留することが確定すれば、パドック内の優秀なエンジニアや技術者を獲得しやすくなるほか、苦戦するシーズン序盤を過ごしているチーム全体の士気向上にもつながると考えられている。

    オーストリアGPの週末は、レッドブルにとってアップグレードの成果を確認する重要な機会であると同時に、フェルスタッペンの将来を巡る協議の行方を占う場にもなりそうだ。チームの今後を左右する重要なテーマとして、その動向に注目が集まっている。

  • レッドブルF1 オーストリアGPで重量ハンディ解消狙う重要アップデート投入

    レッドブルF1 オーストリアGPで重量ハンディ解消狙う重要アップデート投入

    レッドブルは今週末のF1オーストリアGPで、2026年シーズン2度目となる大規模アップグレードパッケージを投入する。チームにとって極めて重要な改良となるが、一気に勢力図を塗り替えるような劇的な変化は期待すべきではないようだ。

    レッドブルのホームレースとなるレッドブル・リンクでは、ミルトンキーンズのチームが準備を進めてきた新パッケージがデビューする予定となっている。

    マシン全体に手を加えた改良
    今回のアップデートの詳細は明らかにされていないが、関係者の話では特定の領域だけでなくマシン全体に改良が施されているという。

    ただし、フェラーリが投入した“逆さまウイング”のような目を引く革新的なアイデアや極端なコンセプト変更が含まれているわけではない。

    今回の開発の焦点は、レッドブルがシーズン序盤から抱えていた重量問題の解消に置かれている。

    開幕時点でレッドブルはトップチームの中でも最も重いマシンを走らせていたとされ、最低重量に対して約12kgの超過があったとみられている。

    軽量化を完了へ
    マイアミGPで投入された前回のアップデートによって、その重量超過分のおよそ半分が解消された。

    そして今回のオーストリアGP向けパッケージによって残る重量ハンディキャップも取り除かれる見込みだ。

    これによりレッドブルは、今後の開発を軽量化ではなく純粋なパフォーマンス向上へ集中させることができるようになる。

    もちろんチームはアップグレードの効果をすぐに引き出したい考えだが、新パッケージの理解と最適化には一定の時間が必要になるとみられている。

    メキース代表は慎重な見方
    マイアミで投入されたアップデートは即座に一定の成果をもたらしたが、ローラン・メキース代表は今回のパッケージに過度な期待を寄せるべきではないと語っている。

    「全員がこのパッケージのために非常に懸命に働いてきた」

    メキース代表はそう語った。

    「だが、オーストリアのパッケージだけで十分だとは考えていない。まだいくつかのステップが必要になることは分かっている」

    「重要なのは、日本GP以降続けてきた差を縮める流れを維持することだ」

    「以前のように4分の1秒の差について話すのではなく、それよりも小さな差について語れるようになることを期待している」

    現在レッドブルはコンストラクターズランキング4位につけている。3位のマクラーレンとは52ポイント差があり、ホームレースで投入される今回のアップデートが反撃への足掛かりとなるか注目される。

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • サインツが明かすフェルスタッペンの特別待遇 「契約でマーケティング活動を免除」

    サインツが明かすフェルスタッペンの特別待遇 「契約でマーケティング活動を免除」

    カルロス・サインツJr.が、現代のF1ドライバーたちがかつてのようなカートイベントに参加するのは難しいと語る中で、唯一の例外としてマックス・フェルスタッペンの名前を挙げた。

    サインツによると、フェルスタッペンはレッドブルとの契約において、マーケティング活動やメディア対応を免除される特別条項を持っているという。

    現代F1では時間の余裕がない
    サインツはスペイン紙『Mundo Deportivo』のインタビューで、現役F1ドライバーによるカートレースが行われれば自分が勝つだろうと冗談を飛ばした。

    その流れで、1993年から2011年まで開催されていたF1ドライバー参加のインドアカート大会「エルフ・マスターズ」の話題になると、現在のF1では同様のイベント開催は不可能だとの考えを示した。

    「24戦もある選手権で、さらにマーケティング活動やインタビューもある状況では不可能だ。どのドライバーも対応できないだろう」

    しかし、サインツは一人だけ例外がいると語る。

    「いや……マックスだけは別だ。彼はマーケティング活動やインタビューをやらない唯一のドライバーだからね」

    契約に特別条項があると主張
    サインツは、フェルスタッペンがレッドブルとの契約によって特別な扱いを受けていると主張した。

    「それが契約に書かれているんだ。彼にはそれが可能だし、レッドブルも受け入れている」

    「残りの僕たちには、そういうレースにエネルギーを注ぐ時間も余力もない」

    もっとも、サインツの発言はあくまで本人によるものであり、フェルスタッペンの契約内容が公表されているわけではない。

    近年のフェルスタッペンはGTレース活動にも力を入れており、2026年5月にはニュルブルクリンク24時間レースに初参戦した。現役F1ドライバーとしては異例とも言える活動範囲の広さを見せている。

    ウィリアムズで長期計画に挑むサインツ
    一方、サインツ自身は2026年シーズンの厳しい戦いに直面している。

    2025年に大きな飛躍を遂げたウィリアムズだったが、新レギュレーション導入初年度となった2026年は苦戦。開幕7戦終了時点でチームの獲得ポイントは11点にとどまり、そのうち6点をサインツが獲得している。

    チーム代表ジェームス・ボウルズは、ウィリアムズが優勝争いを展開する目標時期を2028年としている。しかし、サインツはそれを待つつもりはない。

    「今でも現実的な目標だと思う。ただ、今年の後退によって、その目標は数カ月、あるいは1年ほど遅れたかもしれない」

    「このプロジェクトが勝てるチームになるまで、どれくらい時間がかかるのか。自分自身の中でも考えている」

    「できるだけ早く勝利を取り戻したい。そのためにも、ジェームスが2028年と言っていても、僕はもっと早く実現できるようチームを後押ししていくつもりだ」

    フェラーリ時代に4勝を挙げたサインツは、現在ウィリアムズ再建計画の中心人物として活動している。今回の発言は、現代F1におけるドライバーの商業活動の負担と、フェルスタッペンの特異な立場を浮き彫りにするものとなった。

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPへ特別オレンジヘルメット披露

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPへ特別オレンジヘルメット披露

    マックス・フェルスタッペンがオーストリアGPに向けた特別仕様のオレンジヘルメットを公開した。レッドブルのホームレースとなるレッドブル・リンクでは毎年多くのオランダ人ファンが集結しており、4度のF1ワールドチャンピオンは今年も“オレンジアーミー”とともに戦う準備を整えている。

    一方でレッドブルは、前戦スペインGPで改めてライバルとの差を突きつけられた。チームはオーストリアGPで軽量化を含むアップデートを投入する予定で、ホームレースでの巻き返しを目指している。

    フェルスタッペンが特別ヘルメットを公開
    フェルスタッペンは自身のSNSでオーストリアGP用の特別ヘルメットを披露した。

    鮮やかなオレンジを基調としたデザインは毎年恒例となっており、オランダ国旗を象徴するカラーとライオンのモチーフが取り入れられている。

    フェルスタッペンは投稿の中で「再びオレンジに戻る。来週が楽しみだ!」とコメント。オーストリアGPへの期待を示した。

    また、オーストリアGPでは特別仕様の「オレンジライオン・ドライバーキャップ」も用意される。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    ホームレースを迎えるレッドブル
    オーストリアGPはレッドブルにとってシーズンの中でも特別な意味を持つイベントだ。

    レッドブル・リンクには毎年大勢のオランダ人ファンが詰めかけ、スタンドをオレンジ色に染め上げることで知られている。

    しかし、チームの現状は決して楽観できるものではない。

    フェルスタッペンは前戦スペインGPで4位に終わり、表彰台争いに加わることができなかった。中高速コーナーを多く持つ伝統的なサーキットでは、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンに対して依然として苦戦している状況が浮き彫りとなった。

    メキース「現実を確認した週末だった」
    レッドブルのチーム代表を務めるローラン・メキースは、スペインGPについて「現実を確認する週末になると予想していた」と振り返った。

    「バルセロナでは現実を確認することになると予想していた。長いストレートと中高速コーナーを持つサーキットで、中国や日本以来、再びこうした特性のコースに戻ったからだ」

    「モナコではポールポジション争いができたが、今回は異なるパフォーマンスになることを覚悟していた」

    それでもシーズン序盤と比較すると前進は見られているという。

    「ポールポジションや優勝争いに必要なペースとの差は3~4分の1秒程度だった。シーズン序盤に同様のサーキットで見せていた状況とは大きく異なる」

    「もちろん、まだ差は残っている。パワーユニット面でもシャシー面でも改善が必要であり、それが次の課題だ」

    オーストリアGPで軽量化アップデート投入へ
    メキースはオーストリアGPで新たなアップデートを投入することも明らかにした。

    今回の改良にはRB22の軽量化が含まれているという。

    「オーストリアではもう少し軽くできることを期待している」

    「マシンに少しダイエットをさせて、体重を減らす計画だ」とメキースは笑顔で語った。

    ホームレースでのアップデートがどれほどの効果を発揮するかは未知数だが、フェルスタッペンは大観衆の声援と特別なオレンジヘルメットを背に、今季初のホームレース勝利を目指して戦うことになる。

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  • リアム・ローソン レッドブルF1降格の真相激白「中国GPの実験が不当に利用された」

    リアム・ローソン レッドブルF1降格の真相激白「中国GPの実験が不当に利用された」

    2025年シーズン序盤にレッドブル・レーシングからわずか2戦で降格となったリアム・ローソンが、その経緯について初めて詳細に語り、自身のメンタル面を守るための措置だったという見方を強く否定した。

    ローソンはポッドキャスト番組『High Performance』に出演し、当時の状況について「実際に起きたこととはまったく違う話が広まった」と主張。特に中国GPで行われたマシンセットアップの大幅な変更が、自身の評価を下げる材料として使われたことに不満を示した。

    準備不足のまま迎えたレッドブル昇格
    ローソンは2025年開幕時にセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルへ昇格したが、その挑戦はオーストラリアGPと中国GPの2戦で終わった。

    ローソンは当時を振り返り、「できる限り気にしないようにしたし、起きなかったことのように振る舞った。あまりにも異常な出来事だったので、自分でもレッドブルに在籍していたことを忘れようとしていた」と語った。

    一方で、自身にも改善できた点があったことは認めている。

    「もちろんもっと良い仕事はできたと思う。でも問題は準備不足だった。開幕前テストでは半日しか走れず、バーレーンでもトラブルで十分な走行ができなかった」

    「開幕戦の時点で非常に準備不足だった。去年はコンマ3秒遅れただけでQ1敗退になるほど接戦だった」

    さらにオーストラリアGPではエンジントラブルによりFP3を走行できず、予選前に予定していたソフトタイヤでの走行プログラムも消化できなかったという。

    「予選前にソフトタイヤをまったく使えなかった。その状態で無理をして取り返そうとしてミスを犯した。普段ならしないようなロックアップやコースオフだった」

    中国GPでの大胆な実験
    続く中国GPはスプリントフォーマットで行われ、ローソンにとっては初めて走るサーキットだった。

    当時のレッドブルRB21はマックス・フェルスタッペンを含めてチーム全体が扱いづらさを訴えており、大胆なセットアップ変更が検討されていた。

    「チームも僕もマシンに満足していなかった。マックスも不満を抱えていたし、全員が『これは機能していない。何か根本的なことを試さなければならない』と考えていた」

    土曜日の夜に開かれた会議で、ピットレーンスタートを前提に通常では考えられないほど大規模なセットアップ変更を実施することが決定された。

    「普通のレースウイークでは絶対にやらないような変更だった。通常の変更量の10倍と言ってもいい」

    「目的は僕のためでもあり、チームの将来のためでもあった。より運転しやすい方向性を見つけるための試みだった」

    しかし、この実験は失敗に終わる。

    「実際に走らせてみたら最悪だった。マシンは非常に運転しづらくなり、タイヤを壊してしまった」

    フロントタイヤの摩耗が激しく、レースペースも大きく低下したという。

    リアム・ローソン レッドブル・レーシング

    『その結果が僕への評価に使われた』
    ローソンは中国GP終了後、自身が日本GPからレーシングブルズへ戻されることを知らされた。

    そして最も納得できなかったのは、中国GPでの実験的なレース結果が降格判断の材料になったことだった。

    「その中国でのパフォーマンスが僕への評価に使われた」

    「たった2戦だ。しかもどちらも初めて走るサーキットだった。そんな状況で判断されるのは受け入れられない」

    「F1はチームスポーツだ。すべてをドライバー一人だけで判断できるものではない」

    メンタル保護説を完全否定
    当時のパドックでは、レッドブル首脳陣がプレッシャーからローソンを守るために降格を決断したとの見方も広がっていた。

    しかしローソンは、その説明は事実と大きく異なると断言した。

    「僕が精神的に苦しんでいたとか、チームが僕を守るために動いたとか、そういう話になっていた」

    「でも実際はそんなものとはまったく違った」

    ローソンは今回の発言で、自身の降格がメンタル面への配慮ではなく、準備不足の状況やチーム主導の実験的セットアップが招いた結果だったとの認識を明確に示した。現在はレッドブル・レーシングの正ドライバーとして復帰しており、当時の評価に対して改めて異議を唱える形となった。