カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン F1無線で皮肉「黄旗なら全開で行けるよね?」

    マックス・フェルスタッペン F1無線で皮肉「黄旗なら全開で行けるよね?」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2026年F1第8戦オーストリアGP決勝中、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の前日の予選を皮肉るジョークをチーム無線で飛ばしていたことが明らかになった。

    テレビ中継では放送されなかった無線では、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.がスタート・フィニッシュストレート上でマシントラブルによりストップし、黄旗が提示された際のやり取りが記録されていた。

    予選での黄旗騒動をジョークに
    レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼはフェルスタッペンに対し、「ターン10はイエロー。スタート・フィニッシュライン全体がダブルイエロー。ここはイエロー、そしてダブルイエロー」と注意を促した。

    これに対しフェルスタッペンは、すかさず「それって全開で行けるってこと? あのマシンの横を?」と返答。その直後に「冗談だよ」と付け加えた。

    この発言は、前日の予選Q3で起きた論争を意識したものだった。

    ラッセルは最終アタックでポールポジションを獲得したが、そのラップ中にターン9でクラッシュしたフェルスタッペンによる黄旗区間を通過していたため、ラップが有効かどうかが審議対象となった。

    当初はシングルイエローが提示され、その後ダブルイエローへ切り替わったが、ラッセルはその前に現場を通過。メルセデスはテレメトリーデータを提出し、ラッセルが事故現場の約100メートル手前でアクセルを戻して減速していたことを証明したため、ポールポジションは正式に認められた。

    フェルスタッペンの「全開で行けるよね?」という冗談は、この一件を踏まえた皮肉だったとみられる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    優勝争いに復帰したレッドブル
    決勝で5番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、力強い追い上げを見せて2位でフィニッシュ。最終ピットストップ後にはラッセルとの差が約11秒あったものの、その差を急速に縮め、最終的には1.6秒差まで迫った。

    レース後、アンダーカットを狙うべきだったかと問われたフェルスタッペンは、その判断は結果論だとしつつも、自身のタイヤマネジメントには自信があったと振り返った。

    「後からなら何とでも言えるけど、あとで振り返って検証することになる」

    「タイヤではまだ長いスティントが残っていた。でも同時に、僕のデグラデーションはジョージより少し良かったので、もし前に出られていたとしても抑え切れたと思う」

    「最近は厳しいレースが続いていたけど、今回は久しぶりに優勝争いができた。今シーズンで初めて勝利を争えたし、チームにとって大きな前進だ」

  • マックス・フェルスタッペン「今季初めて優勝を狙えるマシンだった」

    マックス・フェルスタッペン「今季初めて優勝を狙えるマシンだった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2026年F1第8戦オーストリアGPを2位でフィニッシュした。予選ではクラッシュを喫して5番グリッドからのスタートとなったが、決勝では優勝したジョージ・ラッセル(メルセデス)を最後まで追い詰め、今季2度目の表彰台を獲得した。

    レース後の会見では、アップグレードを投入したRB22について「今季初めて本当に優勝を争えるマシンだった」と評価。その一方で、レース中盤以降に発生したマシントラブルやタイトル争いへの課題についても率直に語った。

    「今季初めて優勝を争える感触があった」
    フェルスタッペンは今回のレースについて、ここまでのシーズンで最も手応えを感じた週末だったと振り返った。

    「一番満足しているのは、今回初めて本当に優勝を争えると感じられたことだ」

    序盤はルイス・ハミルトン(フェラーリ)との激しいバトルを繰り広げながらも、ラッセルとの差を着実に縮めていった。

    「レース前半は本当に競争力があった。ルイスとのバトルで少しタイムは失ったけれど、その後もジョージとの差を縮め続けることができていた」

    オーストリアGPでは新しいアップグレードパッケージが投入されたが、その効果についても高く評価した。

    「チームはこのアップグレードを投入するために本当に懸命に働いてくれた。その努力が報われたと思うし、レースでは初めて本当に競争力を感じることができた。これまでよりも自信を持ってプッシュできたのは間違いなくポジティブな点だ」

    アップグレードで何が改善されたのかと問われると、フェルスタッペンは笑みを浮かべながら端的に答えた。

    「グリップが増えた。それだけだよ。コーナーを少し速く曲がれるようになったんだ」

    レース後半を襲ったリアの異変
    優勝争いを演じながらも、レース後半には突然ペースを失った。

    フェルスタッペンによれば、原因はリア周りに発生した異常だったという。

    「レースの半分くらいまでは本当に調子が良かった。でも途中からリアがおかしくなってしまった。バンプも縁石もトラクションも、すべてが突然ひどくなってしまった」

    この症状は最後まで改善されず、本来のリズムで走ることができなかったと明かす。

    「リアアクスルで何かが起きてペースを失い、その状態がチェッカーまで続いた。何が起きたのかはチームと調べなければならない」

    さらに、レース中はブレーキにも問題を抱えていたことを初めて明かした。

    「今日はブレーキも週末を通して一番良くなかった。それでも対処しながら走るしかなかったけれど、理想的な状態ではなかった」

    また、終盤のピット戦略については、もう少し早く2回目のピットストップを行うべきだった可能性も認めた。

    「振り返れば、あと数周早くピットへ入った方が良かったかもしれない。ジョージよりタイヤのデグラデーションは小さいと感じていたけれど、最後まで走るにはとても長いスティントになることも分かっていた。今となっては何とでも言えるけれど、あの数周で少しタイムを失い過ぎたかもしれない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「タイトル争いには、まだ足りないものがある」
    アップグレードによって前進した一方で、フェルスタッペンはタイトル争いを楽観視してはいない。

    ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリとの差が98ポイントまで広がっている現状について問われると、マシンだけでなくチーム全体として改善すべき点が残っていると語った。

    「差はまだとても大きい。タイトルを争うためには、もっと総合力を高めなければならない」

    さらに、表には見えない課題も存在すると明かした。

    「スタートもそうだし、舞台裏で起きている手順上の問題もある。皆さんは知らないことも多いと思うけれど、僕たちは把握している。誰かを批判したいわけではない。チーム全員が現状を理解しているし、僕たちは常にベストを目指している。だからこそ、あらゆる部分を改善していかなければならない」

    一方で、今回のレース内容には確かな前進を感じている。

    「前戦では誰とも戦えず、ひとりで走っていただけだった。でも今回はタイヤのデグラデーションが大きいサーキットで最後まで優勝争いができた。それだけでも大きな進歩だ」

    次戦シルバーストンについては、新レギュレーション下でエネルギーマネジメントがこれまで以上に難しくなると予想している。

    「シミュレーターで何周か走ったけれど、思わず笑ってしまった。まるで別のサーキットだった。ほとんどバッテリーを使える場所がなく、ずっと全開に近い。これまでとはまったく違うレースになると思う」

    レッドブルは今回のアップグレードで確かな前進を示した。しかしフェルスタッペンは、その成果に満足することなく、タイトル争いに加わるためにはさらなる改善が必要だと冷静に見据えていた。

  • レッドブルF1 メキース代表がフェルスタッペンに謝罪「完全にチームの責任」

    レッドブルF1 メキース代表がフェルスタッペンに謝罪「完全にチームの責任」

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、2026年F1オーストリアGP予選でクラッシュを喫したマックス・フェルスタッペンについて、ドライバーにケガはなく無事であることを明らかにするとともに、事故の原因はチーム側にあり「全面的に責任を負う」と謝罪した。

    フェルスタッペンはQ3最後のアタックでターン9に進入した際にRB22のコントロールを失い、グラベルを横切ってバリアにクラッシュ。自力でマシンから降りたものの、この事故により5番手で予選を終えることになった。

    メキース代表「マックスにチャンスはなかった」
    メキース代表は、まずフェルスタッペンの無事を報告した上で、事故は通常とは異なるメカニカルトラブルによるものだったと説明した。

    「この波乱の予選で最も重要なのは、マックスが無事だったことだ」

    「彼はQ3最初のアタックで素晴らしいラップを決め、最後のアタックでもターン9までは非常に速かった。しかし、そこでマシンを失ってしまった」

    「今回の事故のメカニズムは非常に特殊なものだった。我々はマシン後方の空力性能を失ってしまい、その結果、マックスにはマシンを立て直すチャンスがまったくなかった」

    「チームとして、この件について全面的に責任を負う。そしてマックスに謝罪したい」

    事故直後にはチームメイトのアイザック・ハジャーが、ストレートモードのリアウイングが正常に閉じなかった可能性を指摘していたが、メキース代表は詳細には触れなかったものの、チーム側の問題だったことを認める形となった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    Q2は新品ソフト3セット戦略を優先
    メキース代表は、Q2でフェルスタッペンが1回のアタックのみで10番手通過となり、ピエール・ガスリーをわずか0.040秒上回って辛うじてQ3進出を決めた場面についても説明した。

    「Q2でマックスを2回目のアタックへ送り出さなかったのは、確かに非常に際どい判断だった」

    「しかし、決勝に向けて戦略の選択肢を増やすため、予選では新品ソフトタイヤを3セットだけ使用する方針を決めていた。そのためにはリスクを取る必要があると判断していた」

    結果的にフェルスタッペンはQ2突破には成功したものの、Q3ではマシントラブルによるクラッシュで上位グリッド獲得のチャンスを失うことになった。

    レッドブルは今回の事故についてドライバーに責任はないと明言しており、決勝では5番グリッドから巻き返しを目指す。

  • マックス・フェルスタッペン 黄旗対応に驚き「シングルイエローはクレイジー」

    マックス・フェルスタッペン 黄旗対応に驚き「シングルイエローはクレイジー」

    2026年F1第8戦オーストリアGP予選でクラッシュを喫したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、自身の事故にもかかわらずコース上がシングルイエローフラッグのままだったことについて「かなりクレイジーだ」と驚きを示した。

    Q3終盤のターン9でクラッシュしたフェルスタッペンは5番手となった一方、シングルイエロー区間を通過したジョージ・ラッセル(メルセデス)は適切に減速したと判断され、ポールポジション獲得が認められた。

    「ダブルイエローではなかったことに驚いた」
    フェルスタッペンは予選後、テレビインタビューエリアで初めてシングルイエローだったことを知り、その判断に驚きを隠さなかった。

    「今初めて聞いたよ。それはかなりクレイジーだね」

    ダブルイエローフラッグであれば、その区間を通過したドライバーは大幅な減速と停止できる準備が義務付けられ、ラップタイムは事実上無効となる。しかし実際にはシングルイエローが掲示されていたため、ラッセルは減速を行ったうえでアタックを続け、ポールポジションを獲得した。

    フェルスタッペン自身はクラッシュ前のラップでターン6でも挙動を乱していたが、本格的にコントロールを失ったのはターン9だったという。

    「ターン9でステアリングを切った瞬間にマシンが行ってしまった。ダウンフォースが少し失われたような感覚だった」

    「オーバーステアになることはある。でもマシンには何も変更を加えていなかったし、ある程度の余裕があることも分かっていた。だから少しだけプッシュしたんだ。無茶なレベルではない。でもステアリングを切った瞬間、本当に一気にグリップを失ってしまった」

    マックス・フェルスタッペン

    リアウイング説は否定
    チームメイトのアイザック・ハジャーは、ストレートモード解除時にリアウイングが正常に閉じなかった可能性を指摘していたが、フェルスタッペンはそれが主因ではないとの見方を示した。

    「その件については把握している。他チームも認識していると思うし、すでに対策も講じている。僕もその対応はしていた」

    「通常ならオーバーステアは修正できる。でも今回はまったくコントロールできなかった。残念ながらどうすることもできなかった」

    Q2のタイヤ戦略には手応え
    フェルスタッペンはQ2で新品タイヤを温存する戦略を採用し、3セットのみで予選に臨んだ。その判断には満足しているという。

    「ボーダーラインになることは分かっていた。カットラインがどのくらいになるかも予想していたからね」

    「それでもチームと一緒に取る価値のあるリスクだと思った。新品タイヤは3セットしかなかったから、Q3で2セット残して他のドライバーと同じ条件で戦いたかった。確かに際どかったけどね」

    Q3最初のアタックは週末ベストとも言える内容だったと振り返る一方、ポール争いは厳しかったとも認めた。

    「Q3最初のラップは本当に良かった。この週末で一番のラップだったと思う」

    「それでもポールには届かなかったと思う。最後のラップも、ターン6で起きたことが少し影響していた。そして最後はクラッシュしてしまった」

    「それでも3番手は十分狙えたと思う。メルセデスは高速コーナーで僕たちより少し強かったね」

    今回のクラッシュによりフェルスタッペンは予選5番手となったが、本人はマシンの一発の速さには一定の手応えを感じており、決勝では上位進出を目指すことになる。

    【関連】
    ・メルセデスF1新無線公開 アントネッリ「ダブルイエローだった」と主張

  • ヘルムート・マルコ欠席のレッドブルF1 オーストリアでフェルスタッペン残留交渉

    ヘルムート・マルコ欠席のレッドブルF1 オーストリアでフェルスタッペン残留交渉

    レッドブルの元モータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコが、母国レースとなる2026年F1オーストリアGPを欠席することが明らかになった。その背景には、チーム首脳陣との関係悪化や、マックス・フェルスタッペンの将来を巡る重要な協議が行われるとの見方が浮上している。

    一方、レッドブルは今季最大規模のアップグレードを投入し、メルセデスとフェラーリとの差を縮めることを目指している。フェルスタッペンもチームの競争力回復が自身の去就を左右する重要な要素であることを認めた。

    マルコ欠席の背景とフェルスタッペン残留交渉
    ドイツ紙『Bild』によると、昨季限りでレッドブルのモータースポーツアドバイザーを退任したヘルムート・マルコは、現在の経営陣との対立を避けるため、オーストリアGPへの来場を見送ったとされる。

    同紙はさらに、レッドブル首脳陣がレッドブル・リンクに集結し、フェルスタッペンに長期残留を決断させるための協議を行うと報じた。契約に盛り込まれた離脱条項をチーム側が買い取る可能性も取り沙汰されている。

    マルコ自身も、フェルスタッペンとの話し合いは避けられないと認めた。

    「彼にとって最も重要なのは常に競争力だ」

    「トップドライバーは誰もがパフォーマンス条項を契約に盛り込んでいる。その意味で、この時期に話し合いが行われるのは当然だ」

    「できるだけ早く双方が再び合意に達するのが理想だ」

    フェルスタッペン「今でも頻繁に連絡を取っている」
    フェルスタッペンは当初、マルコがシュピールベルクを訪れるものと思っていたという。

    「来ると思っていたけど、来ないと聞いた」

    「僕たちは本当に多くの時間を一緒に過ごしてきた。彼がここにいないのは少し違った感じがする」

    「でも今でも頻繁に連絡を取り合っているし、いろいろな話をしている」

    「一緒に成し遂げたことや素晴らしい時間を振り返ることの方が大切だ。彼がここにいないことばかりを考えているわけではない」

    「本当に素晴らしい思い出ばかりだし、今でも定期的に電話をしている。レースだけではなく、人生のさまざまなことについて話している」

    大型アップグレード投入も「最後の一歩が最も難しい」
    今回のオーストリアGPでは、レッドブルが今季最大規模となるアップグレードを投入している。

    フェルスタッペンは今回の開発が極めて重要だと強調した。

    「チームにとって本当に重要なアップデートだ」

    従来の改良については一定の成果を認めつつも、さらなる前進の難しさを口にした。

    「これまでの改善は良かった。でも、あれは比較的簡単なステップだった」

    「大きく遅れている時は追いつくための改善はしやすい。でも本当に難しいのは最後の一歩だ。勝利を争えるレベルまで到達することが一番難しい」

    また、競争力が回復するまでどれだけ待てるかとの質問には、マクラーレンのオスカー・ピアストリとのシート交換説も浮上する中、慎重な姿勢を崩さなかった。

    「様子を見るしかない」

    「今は答えるのが難しい。僕たちは4番手のチームでいることを望んではいないし、改善したい。そのために全力で取り組んでいる」

    暑さ対策には冷却ベストを使用せず
    オーストリアでは高温が予想され、FIAは冷却ベストの使用を認める暑熱対策プロトコルを発動した。

    しかしフェルスタッペンはレース中の着用を見送る考えを示した。

    「暑い? だから何だという話だ」

    「今のF1マシンはそれほど身体的に厳しいものではない。レース前には冷却ベストを着るけど、それで十分だ」

    「これまでも暑いレースは何度も経験してきたし、去年のオーストリアも暑かった」

    今回のオーストリアGPでは、マルコ不在という異例の状況の中で、フェルスタッペンの将来を巡る協議と大型アップグレードの成果が大きな焦点となっている。レッドブルが競争力を取り戻せるかどうかは、エースドライバーの長期的な去就にも少なからず影響を与えることになりそうだ。

  • アイザック・ハジャー FIAから警告処分 F1オーストリアGP予選で低速走行違反

    アイザック・ハジャー FIAから警告処分 F1オーストリアGP予選で低速走行違反

    レッドブルのアイザック・ハジャーは、2026年F1第8戦オーストリアGP予選後、FIAスチュワードから「不必要に低速で走行した」と判断され、警告(Warning)処分を受けた。

    ハジャーは予選Q1を8番手で突破し、その後のQ3ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンのクラッシュやジョージ・ラッセルのポールポジション獲得など波乱の展開となったが、自身もQ1での走行について審議対象となっていた。

    FIA「不必要に低速で走行」と判断
    FIAスチュワードはハジャー本人とチーム代表から事情を聴取し、ポジショニングシステムやマーシャリングシステムのデータ、タイミングデータ、車載映像を確認した結果、警告処分を科した。

    スチュワードの裁定書には次のように記されている。

    「スチュワードは6号車(アイザック・ハジャー)のドライバー、チーム代表から事情を聴取し、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、タイミングデータ、および車載映像を確認した」

    「スチュワードは、当該ラップ中に他車を追い越すことも追い越されることもなく、それにもかかわらず不必要に低速で走行したと判断した」

    この裁定により、ハジャーには警告が科されたものの、グリッド降格などの追加ペナルティは科されなかった。

    ブレーキングへの不満を訴える
    ハジャーはレッドブル・リンクで苦戦が続いており、特にコース最終ストレート先のターン3でRB22のブレーキング性能に不満を抱えていることを明かした。

    予選後には次のように語った。

    「とにかく思い切りブレーキを踏めない」

    「僕はレイトブレーキングで強く踏み込むタイプだけど、今週末はそれがまったくできない。そのせいでコーナー全体が妥協を強いられる。ブレーキを踏めないし、何もできない」

    また、ターン3での苦戦はレッドブルだけの問題ではないと説明した。

    「特別なことではない」

    「このコースの特性と、昨年よりダウンフォースが大幅に減った今のマシンではこういうことが起きる。苦戦しているのは僕たちだけではない。昨日はランド・ノリスもあのコーナーでスピンしていたし、それだけリアを安定させながら止めるのが難しいということだ」

    今回の警告はレース結果やスターティンググリッドには影響しないが、ハジャーにとっては厳しい週末を象徴する一件となった。ブレーキングに苦しむRB22で決勝にどこまで巻き返せるかが注目される。

  • フェルスタッペン F1オーストリアGP予選クラッシュに困惑「突然リアを失った」

    フェルスタッペン F1オーストリアGP予選クラッシュに困惑「突然リアを失った」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1第8戦オーストリアGP予選で最終アタック中にクラッシュを喫し、5番手に終わった。ポールポジション争いに加わっていただけに、大きなチャンスを逃す結果となった。

    フェルスタッペンはクラッシュの原因について「週末を通じて一度も経験していない挙動だった」と振り返り、突然リアグリップを失ったことに困惑していると明かした。

    ポール争い目前で突然のクラッシュ
    レッドブル・リンクで行われた予選Q3で、フェルスタッペンは最初のアタックを終えた時点で3番手につけていた。2回目のアタックではさらにタイムを更新するペースを見せており、ポールポジション争いの有力候補となっていた。

    しかし最終セクター、ターン9でマシンが突然挙動を乱すと、そのままグラベルへ飛び出してバリアにクラッシュ。予選はその場で終了となり、フェラーリ勢に逆転を許して5番グリッドへ後退した。

    「まったく予想していなかった」
    クラッシュ後、フェルスタッペンは『Sky F1』のインタビューで、これまで一度も同じ症状は出ていなかったと説明した。

    「ターン9ではまったく起きていなかった」

    「実はそのラップでは、すでにターン6の進入で大きくマシンが乱れる場面があった。あれも少し奇妙だった。週末を通して、そんなことは一度もなかったからね」

    「そしてターン9に来てステアリングを切った瞬間、完全にリアを失った。少し修正する余地があったわけでもなく、いきなりフルカウンターを当てるしかなかった。本当に不可解だ。何が起きたのか調べる必要がある」


    「現実的には3番手が精一杯だった」
    フェルスタッペンは、仮にクラッシュがなかったとしてもポール獲得は難しかったとの見方を示した一方で、3番手獲得の可能性は十分にあったと語った。

    「残念だ。現実的には3番手にはなれたと思う。だから5番手よりは良い結果になっていただろう」

    「ただ、現実的に3番手だったとしても、僕たちはスタート加速が厳しいので、結局は5番手まで下がっていた可能性が高い。それが今の僕たちの状況なんだ」

    今回のクラッシュによって上位グリッド獲得の好機は失われたが、フェルスタッペンは原因究明を進める考えを示しており、決勝では5番グリッドから巻き返しを目指す。

    【関連】
    ・F1オーストリアGP予選:ラッセル逆転ポール フェルスタッペンのクラッシュで波乱

  • レッドブルF1 RB22大幅アップデート投入 フェラーリ発想の新技術も採用

    レッドブルF1 RB22大幅アップデート投入 フェラーリ発想の新技術も採用

    レッドブルはF1オーストリアGPで、RB22に大規模なアップデートパッケージを投入した。

    サイドポッドやフロア、リア周辺の空力を幅広く見直すとともに、フェラーリが先駆けとなった空力コンセプトも採用。さらに開発を重ねた結果、シーズン序盤から課題となっていたマシン重量もレギュレーションで定められた最低重量に到達したことが明らかになった。

    今回のアップデートはマシンの基本コンセプトを変更するものではなく、これまで露呈してきた数多くの弱点を一つずつ改善することを目的とした包括的な改良となっている。

    サイドポッドからリアまで広範囲を刷新
    今回のアップデートで最も目を引く変更点は、サイドポッドのインレット形状である。開口部の輪郭を見直すことで内部の気流管理を改善し、冷却経路内の圧力分布を最適化する狙いがある。

    また、高温コンディションが予想されるレッドブル・リンクに合わせ、エンジンカバーには放熱性能を高めるためのルーバーも追加された。

    フロアも前縁部分とその外側のボディワークを中心に改良され、乱流の制御性能を向上。さらにギアボックスフェアリングやリアサスペンション周辺の微細な空力処理も見直され、マシン後部に至るまで細部のブラッシュアップが施されている。

    フェラーリ発案のFTMコンセプトを採用
    今回のアップデートで最も注目される技術的変更の一つが、排気口直後に配置された「FTM(Flick Tail Mode)」プロファイルの採用だ。

    このコンセプトはフェラーリが最初に導入し、その後は複数のチームが独自の解釈で取り入れてきた技術である。

    目的はディフューザーから流れ出る気流を利用してリアウイングのメインプレーンの効率を高めることにあり、レッドブルも独自設計によるバージョンをRB22へ投入した。今週末はその効果や設計思想が他チームからも注目されることになりそうだ。

    レッドブル・レーシング RB22

    最低重量を達成 開発の節目に
    さらに関係者によると、アップデートされたRB22はレギュレーションで定められた最低重量に到達したという。

    これは新たなコンポーネントを積み重ねた結果として実現したものであり、シーズン序盤からレッドブルを悩ませてきた重量超過問題がようやく解消されたことを意味する。

    今回の仕様は「RB22B」と呼べるような別仕様ではなく、マシンの基本コンセプトは維持されたままだ。ミルトンキーンズの開発陣は、これまでの仕様で抱えていた大小さまざまな課題を着実に洗い出し、一つひとつ改善してきた。

    オーストリアGPでは、その積み重ねが実際のパフォーマンス向上として表れるかどうかが最大の焦点となる。今回のアップデートは刷新ではなく熟成だが、その改良範囲はRB22のほぼ全域に及ぶ大規模なものとなっている。

    【関連】
    ・フェラーリF1発案の「エキゾーストウイング」 2027年から禁止へ FIAが規則改定

  • レッドブルF1代表がフェルスタッペン残留に言及「チームに残りたい意思は明確」

    レッドブルF1代表がフェルスタッペン残留に言及「チームに残りたい意思は明確」

    レッドブルのローレン・メキース代表は、F1第8戦オーストリアGPで再びマックス・フェルスタッペンの将来について言及し、「彼はチームに残りたいという意思を明確に示している」と語った。一方で、「満足するためには速いマシンが必要であることも同じくらい明白だ」とし、競争力向上が今後の重要な課題であるとの認識を示した。

    レッドブルは2026年シーズン、新レギュレーション導入後の開発競争で苦戦しており、コンストラクターズランキングでは4位に低迷している。

    オーストリアGPには大規模なアップグレードパッケージを投入し、巻き返しを目指している。

    フェルスタッペンは速いマシンを求めている
    フェルスタッペンは2028年までレッドブルとの契約を結んでいるが、契約には成績次第で途中離脱できる条項が含まれているとみられており、将来を巡る憶測が絶えない。

    メキース代表は現在の状況について次のように説明した。

    「マックスは速いマシンを求めている。それは昔から変わらない。そして、短期的にも長期的にも成功を取り戻すため、われわれが全力を尽くしていることを完全に信頼してくれている」

    「重要なのはサーキット上での結果だけだ。願わくは、その結果がすぐに改善されることを期待している」

    オーストリアGPのアップグレードは重要な第一歩
    レッドブルはRB22に今季最大級となるアップグレードを投入したが、メキース代表は一戦ですべてが解決するとは考えていない。

    「さらに前進しなければならないことは十分理解している。今週末はそのための非常に重要な一歩だ。もっと上位争いに近づくことを目指している」

    「もちろん、この週末だけですべてが解決するわけではない。非常に大規模なパッケージなので、機能させるまでには少し時間が必要になる」

    さらに、開発の目標についても具体的な数字を挙げた。

    「この週末を終えた時点でトップとの差を0.2〜0.3秒程度まで縮められれば素晴らしい進歩だと思う。今重要なのは、その差を継続的に縮め続けられることだ」

    ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

    2027年残留は話題になっていない
    2027年もフェルスタッペンがレッドブルに残ると約束しているのか、また他チームとの交渉を把握しているのか問われたメキース代表は、笑みを浮かべながら次のように答えた。

    「前回この記者会見でも話したが、私は毎週マックスに『残るのか』とは聞いていない」

    「マックスはチームに残りたいという意思を私たちに明確に伝えている。同時に、チームに満足するためには速いマシンが必要だということも非常に明確だ」

    さらに、フェルスタッペンが現在も開発作業へ積極的に関わっていることを強調した。

    「彼は私たちとともに開発を進め、マシンの正しい方向性を見つけようとしている。今朝のFP1でも非常に大規模なテストを行い、あらゆる可能性を探るために多くの評価を実施した」

    「だから、私たちにとって将来の話は今のテーマではない。重要なのは、マシンを本来あるべき競争力まで引き戻すことだ」

    レッドブルは今週末のアップグレードを2026年シーズンの巻き返しに向けた重要な転換点と位置付けている。メキース代表はフェルスタッペンの残留意思に自信を示す一方で、その前提となるのはマシンの競争力回復であり、開発によってトップとの差を着実に縮めることが最優先課題だと強調した。

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    ・マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1と極秘交渉 ピアストリと電撃トレード説

  • レッドブルF1の重鎮ポール・モナハン退団へ キャデラック加入が濃厚

    レッドブルF1の重鎮ポール・モナハン退団へ キャデラック加入が濃厚

    レッドブルのチーフエンジニアを務めるポール・モナハンがチームを離れ、キャデラックへ移籍する見通しとなった。

    RacingNews365が複数の関係者への取材で確認したもので、20年以上にわたりチームを支えてきたベテラン技術者の退団は、近年続く主要スタッフ流出の流れをさらに加速させる出来事となりそうだ。

    モナハンの退団の可能性については今週、ドイツのポッドキャストで最初に報じられ、その後GPblogもキャデラック移籍の見通しを伝えていた。RacingNews365は今回、オーストリアGPのパドックで複数の情報筋への取材を通じて、この情報を確認したとしている。

    モナハンは2005年、レッドブルがF1参戦を開始した直後にチームへ加入。エイドリアン・ニューウェイとほぼ同じ時期から在籍し、セバスチャン・ベッテルによる4年連続タイトル獲得、ハイブリッド時代の再建、そしてマックス・フェルスタッペン時代の黄金期まで、チームのあらゆる成功を技術面から支えてきた。

    キャデラック加入へ 退団時期は未定
    モナハンは58歳。RacingNews365によると、キャデラックのエンジニアリング部門で幹部職に就く予定だという。アストンマーティンからも主要ポストのオファーを受けていたとされるが、最終的な移籍先はキャデラックになる見込みだ。

    ただし、退団の正式な手続きはまだ始まっておらず、現在もレッドブルでチーフエンジニアを務めている。退団後はガーデニング休暇に入るとみられ、仮に2026年シーズン終了後にチームを離れた場合でも、キャデラックで本格的に業務を開始するのは2027年夏から秋頃になる可能性が高い。

    RacingNews365はレッドブルとキャデラックの双方にコメントを求めたが、両チームともコメントを控えている。

    表舞台には立たない「現場の司令塔」
    モナハンの肩書きは「Chief Engineer, Car Engineering」だが、その役割はマシンの理論上の性能を実際のラップタイムへと結び付けることにあった。

    設計部門が速いマシンを生み出しても、それをサーキットごとの特性や気温、タイヤ、燃料搭載量、セットアップの違いに合わせて最大限機能させるには高度な現場対応力が必要となる。モナハンは設計と実戦の橋渡し役として、問題解決能力に優れたエンジニアとして高く評価されてきた。

    マクラーレン時代にはドライビングペダルの設計に携わったことから「ペダルズ(Pedals)」の愛称で知られ、ニューウェイやクリスチャン・ホーナーほど表舞台に立つ存在ではなかったものの、チーム内では厚い信頼を集める重要人物だった。

    ポール・モナハン(レッドブル・レーシング)

    続く主要スタッフ流出
    今回の退団は、レッドブルにとってタイミングの面でも大きな痛手とみられている。

    すでにエイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンへ移籍し、ロブ・マーシャルとウィル・コートニーはマクラーレンへ、ジョナサン・ウィートリーはアウディのチーム代表へ転身した。

    さらにマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼも2028年にマクラーレンへ移籍する。

    それぞれの退団は個別に見れば理由のある人事異動だが、短期間にこれだけ多くの中核メンバーがチームを離れる状況は、レッドブルの組織体制に少なからぬ影響を及ぼす可能性がある。

    また、フェルスタッペンは以前から、自身を支える主要スタッフの安定性を重視する姿勢を示してきた。トップドライバーに必要なのは速いマシンだけではなく、開発方針やレース運営、マシン挙動を正確に理解し、フィードバックを共有できる技術陣への信頼でもある。長年フェルスタッペンを支えてきたモナハンの退団は、その環境から経験豊富な重要人物が一人減ることを意味する。

    キャデラックには大きな戦力
    一方で、キャデラックにとってモナハンの加入は大きな補強となる。

    新たなワークスチームには資金や設備だけでなく、勝てる組織を知る経験豊富な人材が不可欠だ。モナハンはマクラーレン、ベネトン、ジョーダン、そしてレッドブルで培った豊富な経験を持ち、トップチームがどのような組織運営や意思決定で成功を収めるのかを熟知している。

    モナハンは1990年にマクラーレンでF1キャリアをスタートし、研究開発部門を経てデビッド・クルサードのデータエンジニアを担当。2000年にはベネトンからルノーへ移行するエンストンのチームへ移籍し、ジェンソン・バトンやフェルナンド・アロンソのレースエンジニアを務めた。アロンソとともに2003年ハンガリーGPで初優勝を経験した後、ジョーダンを経て2005年にレッドブルへ加入し、20年以上にわたりチームの成功を支えてきた。

    今回の退団が正式に決まれば、レッドブルはまた一人、黄金時代を築いた経験豊富な技術リーダーを失うことになる。一方でキャデラックは、新興チームの組織づくりに不可欠な経験とノウハウを持つ重要人物を迎え入れることになり、両チームにとって大きな意味を持つ人事となりそうだ。