カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 レッドブルF1首脳が指摘「プレッシャーが高まるとまだミスをする」

    角田裕毅 レッドブルF1首脳が指摘「プレッシャーが高まるとまだミスをする」

    レッドブルF1のアドバイザー、ヘルムート・マルコは、F1マイアミGPを振り返る中で、角田裕毅の近年の成長を高く評価しつつ、さらなる飛躍に向けた課題を指摘した。

    「角田裕毅はどんどん良くなっている。彼はマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスに最も近いチームメイトだ」とマルコは語る。

    今季からレッドブル・レーシングに昇格した角田裕毅は、これまでに複数回のポイントを獲得し、そのスピードとアグレッシブな走りはチーム内外で注目を集めている。しかしマルコは、タイトル争いを見据える中で、さらなる安定感が必要だと強調した。

    「ただし、プレッシャーが高まると、まだミスをしてしまう場面がある。そこが今後の改善点だ」と述べ、角田裕毅のポテンシャルには大きな期待を寄せつつも、メンタル面での成熟を求めた。

    他の若手ドライバーとマイアミでの苦戦にも言及
    マルコはまた、F1の次世代を担う若手ドライバーについても言及し、その中で角田裕毅と比較される存在として、オスカー・ピアストリやアイザック・ハジャーの名を挙げた。

    「オスカー・ピアストリは印象的だ。冷静さを保ちつつ、前を走るために常にプッシュしている」

    「アイザック・ハジャーも侮れない。初ポイントにはわずかに届かなかったが、非常に良い内容だった」

    角田裕毅 レッドブル F1

    一方で、マイアミでのレッドブル・レーシングの全体的な競争力には課題が残った。

    「我々は単純に速さが足りなかった。予選ではマックスの“マックス要素”が補ってくれたが、決勝ではマクラーレンが圧倒的だった。マックスが序盤に彼らのペースを抑えていなければ、さらに差が開いていたはずだ」

    マイアミGPでは角田裕毅も懸命に戦ったが、チームとしてはマシンのパフォーマンス不足に苦しんだ。マルコは「ラッセルの3位が示すように、メルセデスの方が我々よりも競争力があった」とも語っている。

    巻き返しの鍵を握るのは、次戦イモラ。角田裕毅にとっては母国・日本GPを除けば、欧州のファンの前で改めて実力を示す絶好の舞台となる。

    「イモラでは新しいパーツを投入する予定だ。それがマクラーレンとの差を詰める一歩になることを願っている。正直に言えば、マックスのポールはマクラーレンとアントネッリが最後にミスをしたおかげだった」

  • レッドブルF1 新型フロア投入も低速バランス改善は次戦イモラへ

    レッドブルF1 新型フロア投入も低速バランス改善は次戦イモラへ

    レッドブル・レーシングがF1マイアミGPでマックス・フェルスタッペンのマシンに投入した新型フロアは、車体全体のダウンフォース増加を狙った一般的な開発の一環であり、今季レッドブルF1が抱えるバランスの問題を直接的に改善することを目的としたものではなかった。

    現在もその問題に対処する開発プログラムは継続中であり、RB21をより扱いやすく、幅広い種類のコーナーで安定したバランスを保てるクルマに仕上げることが目指されている。

    この課題に関連したアップデートの一部は、次戦イモラで投入される見込みだ。

    RB21は、2023年シーズン終盤の教訓をもとに設計されており、コーナー進入(ターンイン)からミッドコーナーにかけてのバランス変化を抑制することが設計思想の根幹にある。フェルスタッペンが得意としてきたアグレッシブな初期回頭は、現世代のグラウンドエフェクトカーでは再現が難しい。こうしたマシンはアンダーフロアによるダウンフォースの最大化を主眼に開発されているためだ。

    ブレーキング時には空力中心(エアロセンター)が前方に移動し、鋭いターンインが可能になるが、ブレーキを離して車体が水平に戻ると空力中心は後方へと移動し、結果としてミッドコーナーでアンダーステアが生じやすくなる。

    レッドブルRB21の核心課題:空力中心の移動が生む「低速アンダーステア」
    RB21では、とりわけ低速コーナーでこのバランス変化を緩和することを目指している。ただし、バランスの一貫性は前型に比べて改善された一方で、初期の回頭性は損なわれており、フェルスタッペンは低速域でのアンダーステアとブレーキ性能への不満を繰り返し口にしている。

    今回マイアミで投入された新型フロアは、トンネル入口のフェンス位置と形状を調整し、よりカンバ角のついたフロアエッジミニウイングを組み合わせることで構成されている。これにより、バランスを大きく変えることなく、わずかながらダウンフォースを増加させる狙いがあった。「非常に安定している」と語ったのは、レッドブル・レーシングのトラックサイド・エンジニアリング責任者ポール・モナハンだ。

    「我々の判断では、フローの安定性に変化はない。つまり、空力的に不安定になるとは考えていない。これにより数キロのダウンフォースを得られるので、その恩恵を享受することになる」

    つまり、バランスの問題を悪化させることなく、トータルのダウンフォースを増加させる“無難な強化策”だったといえる。

    フェルスタッペンは今季3度目のポールポジションを獲得したが、それが即座に飛躍的な進化を意味するわけではないと慎重な姿勢を示す。

    「制限は以前と同じだ。このフロアは悪くないが、高速コーナーでは速くても、低速ではまだアンダーステアが出る。完全には解決していない。トップ争いをするには、もう少し必要だ」

    決勝では、これまでのレース同様にブレーキの問題が再び浮き彫りとなった。フェルスタッペンはオスカー・ピアストリからの攻撃を受けてターン1に浅い角度で進入したが、ブレーキングでイン側の前輪がロックし、ラインを外れてポジションを失った。この動きはブレーキに大きな負荷をかけるものだったが、彼が期待していたほどの制動力は得られず、無線では「またブレーキだ」と不満を漏らしている。

    この問題とターンイン時のアンダーステアは、極端なミッドコーナーでのバランス変化を抑えた代償とも言える。RB21は、他の現代F1マシン同様にフロントサスペンションに強いアンチダイブ特性を持っており、これによりドライバーはブレーキペダルを通じた微妙なフィーリングを掴みづらくなる。フェルスタッペンは、特にタイヤ温度が高い状況で「感覚が鈍くなる」と訴えている。

    レッドブル・レーシングマイアミでフェルスタッペンと角田裕毅のマシンに使用された、新しい(上)と旧型のレッドブルのフロアの比較

    RB21は、RB20とは異なる意味で“難しい”マシンとなっており、実際マイアミGPでは角田裕毅も予選中にフロントタイヤのロックに悩まされていた。

    レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、チームがこの問題を以前より深く理解できるようになってきたと語る。ただし、それはシミュレーション上で明確には現れず、実際の走行データに依存しているという。

    「根本的には空力の問題だ。今後はその解決策を実行に移す段階だ」

    この問題に対処するための開発は、次戦イモラで投入される可能性がある。ただし、モナハンは過度な期待には警鐘を鳴らす。

    「これは一発で解決できるようなものではない。段階的に改善していく必要がある。我々は問題の本質を理解しているが、それを実際に修正するのは簡単ではない。完全に解消されない可能性もある。ただし、その影響を軽減し、ラップタイムを向上させることは可能だ」

    結局のところ、重要なのはライバルたちとの開発競争の中で、いかに素早く・効果的に対処していけるかという点に尽きる。

  • F1王者フェルスタッペン「新しい命が心の支えになった」父としての週末を語る

    F1王者フェルスタッペン「新しい命が心の支えになった」父としての週末を語る

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1マイアミGPの週末に、父親として初めてレースに臨んだ。週の初めに第一子・リリーが誕生し、人生の節目を迎えたばかりの王者は、予選で見事ポールポジションを獲得。だが決勝では苦戦を強いられ、最終的には4位でのフィニッシュとなった。

    それでも、フェルスタッペンの口から語られる言葉には、これまでとは異なる穏やかさと責任感がにじんでいた。

    「娘が生まれてから数日間は家で過ごすことができた。新しい命が無事に生まれたことを、自分の目で確かめる時間を持てたのは本当に良かった」と振り返る。

    そしてサーキット入り後も、「1日中恋人と連絡を取り合っている。娘の写真を送ってもらったり、FaceTimeで顔を見たり。あの子の存在が、今の自分の心の支えになっている」と家族への思いを語った。

    一部で囁かれた「父親になると速さが落ちるのでは」という声に対しては、「そんなのはナンセンスだ」と即答。「今回のポールポジションが、その疑念を払拭する証明になったと思う」と、自信に満ちた表情で答えている。

    ただし決勝では、予想外にペースを欠き、ライバル勢に対して劣勢を強いられる展開に。マイアミでの勝利は逃したものの、フェルスタッペンはこの週末を“新たな原点”と捉えていた。

    「これまでは自分やチームのために走っていた。でも今は、父親として誇れる存在でいたいという気持ちがある。その思いが、これからの自分にさらなる強さを与えてくれるはずだ」

    マックス・フェルスタッペンにとって、2025年マイアミGPは単なる一戦ではない。家族という新たな力を得て走るF1王者は、これからどのような進化を遂げていくのか――注目が集まる。

  • 角田裕毅 レッドブルF1首脳が昇格の正当性を主張「ローソンとの差は歴然」

    角田裕毅 レッドブルF1首脳が昇格の正当性を主張「ローソンとの差は歴然」

    角田裕毅は、2025年シーズンの開幕からマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングで4戦を戦い、そのパフォーマンスに対して高い評価を受けている。チームのアドバイザーであるヘルムート・マルコは「彼の起用は正しかった」と語り、開幕2戦でリアム・ローソンを降格させた判断に後悔はないと断言した。

    角田裕毅は第2戦で早くもポイントを獲得しており、マルコはその走りを「トップパフォーマンスだった」と高く評価している。

    「レッドブルに移籍してまだ2戦目で彼はポイントを獲得した。それは我々の判断が正しかったことの証明だ。最後に2台そろってポイントを取ったのはいつだったか?思い出せないよ」と、82歳のマルコは独紙『Bild』に語った。

    今季の獲得ポイントはまだ少ないものの、マルコは「角田裕毅はマックスに対してローソンよりもはるかに近い」と述べ、その総合的な働きを擁護している。

    「彼の走りを見れば分かる。我々は何をしているのか分かっている」

    角田裕毅 レッドブル F1

    一方、角田裕毅の前任だったリアム・ローソンは、2025年の開幕2戦に出走したのみで、ジュニアチームのレーシングブルズに戻された。だが、現在までのところ今季は1ポイントも獲得できていない。

    マルコはローソンを2戦で見切ったことについても、「厳しいが必要な判断だった」と語る。

    「リアムは、レッドブルでのプレッシャーに耐えられなかった。それが、別のドライバーにコックピットを託す理由だったんだ」

    さらにマルコは、「ローソンを見捨てたわけではない」と強調し、F1の舞台に立ち続けていることの価値を認めている。

    「彼は今もF1に参戦しており、世界に20しかないシートのひとつを保持している。チーム内でも評価されているし、パフォーマンスも回復しつつある」

  • レッドブルF1にクリスチャン・ホーナー解任説 オリバー・オークス後任浮上

    レッドブルF1にクリスチャン・ホーナー解任説 オリバー・オークス後任浮上

    アルピーヌF1チーム代表を突如辞任したオリバー・オークスが、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表の後任候補に浮上しているとの噂が、複数の欧州メディアによって報じられている。

    この動きは、アルピーヌ内部の人事に大きな地殻変動が起きた直後のことである。アルピーヌはマイアミGP直後、チーム代表オークスの即時辞任を発表。同時にフラビオ・ブリアトーレがエグゼクティブ・アドバイザーとして、オークスの業務を引き継ぐとした。

    辞任の表向きの理由は明かされていないが、直前に報じられたジャック・ドゥーハンからフランコ・コラピントへの交代劇との関係が指摘されている。マイアミではオークスとブリアトーレの間で、この決定を巡る意見の対立があったという噂も根強い。

    クリスチャン・ホーナー体制に変化の兆し
    そんな中、イタリアの『Autosprint』は「オークスがタイ系のレッドブル支配勢から声をかけられている」と報道。これまでホーナー体制を支えてきたタイ陣営が態度を変え始めているとの見方もあり、イモラで予定されるRB20のアップグレードが「ホーナーにとって最後のチャンスになる可能性がある」とも伝えられている。

    『Formula Passion』はさらに踏み込み、「2024年初頭にホーナーを擁護したタイ勢の支援は、現在では薄れつつある」と報じた。

    実際、レッドブル内でも発言に温度差が見られる。ヘルムート・マルコが「イモラでのアップデートは転機になる」と意気込む一方で、ホーナーは「大きなアップデートはない」と報道を否定し、「現行レギュレーション下では、すべてが小さな進歩だ」と語るなど、両者の見解には隔たりがある。

    一方、オークスが去ったアルピーヌでは、コラピントの起用が正式発表され、5戦限定での出走が決定。ザントフォールトでは旧型マシンによるテストにも参加するなど、チーム内の体制刷新が急ピッチで進んでいる。

    レッドブルとアルピーヌ、そしてF1全体を揺るがす可能性を秘めたオークスの動向に、今後も注目が集まる。

  • 角田裕毅 「RB21に慣れればフェルスタッペンに近づける」 F1マイアミGP

    角田裕毅 「RB21に慣れればフェルスタッペンに近づける」 F1マイアミGP

    角田裕毅はF1マイアミGPでレッドブル・レーシング加入後2度目の入賞を果たし、「RB21に慣れればフェルスタッペンに近づける」と自信を語った。アップグレード未装着のマシンで安定した走りを披露し、マシン理解が深まれば上位争いに加われるという手応えを得ている。

    レース中にはピットレーン速度違反による5秒加算のペナルティを受けたものの、角田裕毅は最後まで粘り強く走行を続け、10位でフィニッシュ。

    チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差について「ペースは大きく離れていない」と語り、RB21に順応することでさらなるパフォーマンス向上が可能だと強調した。

    「マックスはポールポジションからスタートして4位でフィニッシュしました。彼はすでにマシンの限界を引き出していると思いますが、僕はまだ今季4戦目ですし、まだ伸びしろがあると確信しています」と角田裕毅はViaplayの取材に語った。

    スプリントで存在感、決勝でも結果を残す
    マイアミでのスプリント予選では、終盤にピットを出た際の渋滞によりタイムアタックができず、SQ1敗退に終わった角田裕毅。しかしスプリント本戦では6位と健闘。ピット作業の危険リリースにより10秒ペナルティを受けたフェルスタッペンが17位に沈むなか、レッドブル・レーシングに貴重なポイントをもたらした。

    決勝では10番手スタートから順位を守りきったが、ペナルティがなければ8位争いに加われていた可能性もある。それでも角田裕毅は、アップグレードが施されていないRB21から良好なパフォーマンスを引き出しており、その点に自信を深めている。

    角田裕毅 レッドブル F1 フェルスタッペン

    RB21アップグレードはフェルスタッペンのみ。角田裕毅は旧仕様で健闘
    今回のマイアミGPでは、フェルスタッペンのマシンにのみ新しいフロアが投入された。当初はイモラでの導入が予定されていたが、製造の都合により1台分のみが完成し、角田裕毅のRB21には適用されなかった。

    レッドブル・レーシングのチーフエンジニア、ポール・モナハンはF1TVに対し、次のように語っている。

    「今回の変更は、CFDと風洞実験で最適化されたフロアフェンス周辺の微調整である。目に見えて大きな変化ではないが、空力的な負荷は確実に向上している。

    また、フロアエッジウィングも最適化されており、いくらかの追加ダウンフォースが得られている。ごくわずかな調整ではあるが、性能の向上にはつながっている」

    こうした状況にもかかわらず、角田裕毅はチームの開発方針に理解を示し、自身の走行データを通じてレッドブル・レーシングの開発に貢献していく姿勢を見せている。

    「バーレーンの時と同様、マイアミでもチームとして多くの課題がありました。開発に役立てるよう、フィードバックは全力で伝えていきます」と語った。

    F1イモラGPでRB21に本格アップデート投入へ
    次戦F1イモラGPに向け、レッドブル・レーシングはRB21のアップグレードをさらに進化させる予定である。より完成度の高いフロア改良版や空力パーツが導入され、中高速コーナーでの挙動改善とドライバビリティの向上が狙いとされている。

    序盤戦では路面状況に対する挙動の不安定さが指摘されていたが、RB21の特性をさらに引き出すための開発が続けられている。角田裕毅はそのプロセスにも深く関わっており、自身のフィードバックが今後の開発の鍵になる。

    RB21の特性に自らのドライビングを適応させ、コンマ数秒の差を削り出せるか。F1のタイトル争いが激化するなか、角田裕毅とレッドブル・レーシングにとっては、シーズン中盤に向けての重要なフェーズが始まろうとしている。

  • 角田裕毅 F1マイアミGPのピット違反を反省「自分でレースを難しくした」

    角田裕毅 F1マイアミGPのピット違反を反省「自分でレースを難しくした」

    角田裕毅は、2025年F1第6戦マイアミグランプリで10位に入賞。ピットストップ時の速度違反による5秒加算ペナルティを背負いながらも、執念の走りで最後のポイント圏を守り抜いた。レース後には自身のミスに対する反省とともに、マシンパフォーマンスの限界についても率直に語った。

    10番グリッドからスタートした角田裕毅は、1周目にひとつポジションを上げ、9番手でレースを進行。ミッドフィールドの激しい争いのなかでも冷静に走行を重ね、上位陣の動向を見ながら戦略を組み立てていた。

    しかし、中盤のピットイン時にピットレーンでの速度超過が確認され、審議の結果5秒のタイム加算が言い渡された。

    このペナルティにより、レース終盤の展開は一気にシビアなものとなる。角田裕毅の直後には、かつてチームメイトだったレーシングブルズのアイザック・ハジャーが迫っていた。両者のギャップはわずかであり、加算される5秒を加味すると、実質的に角田裕毅は11番手に転落するリスクを背負いながら走行していた。

    「元チームメイトが簡単にはさせてくれませんでした」と角田裕毅は当時の状況を振り返った。「ラスト10周くらいで彼のペースがかなり上がってきて、自分もかなりプッシュしていたのですが、それでも追いつかれてしまって。本当に厳しかったですが、自分のやるべきことをやって、持てる力を出し切りました」。

    そして、結果的に角田裕毅はハジャーとのギャップを5.1秒に広げ、加算ペナルティを差し引いた上で10位を確保。ギリギリでのポイント獲得に成功した。

    だが、今回のレースに対する自己評価は厳しいものだった。「自分のミスで、あの5秒でレースを難しくしてしまいました」と悔しさを滲ませた角田裕毅。「ポイントを取れたのは嬉しいですが、正直今日のペースには満足していません。チーム全体としてもペースに苦しんでいましたし、改善すべき点が多いと思います」と、チーム全体の課題にも言及した。

    角田裕毅 F1 マイアミGP

    角田裕毅は今季これまで、堅実な走りと高い集中力でポイント圏争いに絡む場面が増えているものの、あと一歩のところで中団上位に食い込む展開を逃してきた。マシン開発の伸び悩みが原因の一つであるとされている。

    「ペース自体は悪くなかったと思いますが、今日はウィリアムズが非常に速かったです。自分たちはあまりいいペースではなく、予選からずっとマシンが思うように前に進んでくれない感覚がありました。それが今の一番の制限になっています」と語り、ドライバーとしての限界以上に、マシン自体の競争力不足を問題視した。

    「正直、何が原因かはっきりとは分かっていません。ただ、今日のレースでは自分にできる限りのことはやりました。今後、ドライビングスタイルなども含めてしっかりと見直していきたいです」と前向きに語り、改善への意欲を見せた。

    角田裕毅にとって今回のレースは、ミスを取り返すために最大限の集中力とペースを保ち続ける耐久戦だった。特に、今季序盤戦までチームメイトだったハジャーとのバトルは、その実力と成長を示す場面でもあった。今季中団勢の競争は激化しており、コンマ数秒が順位とポイントを分ける展開が続く中、角田裕毅の安定感と粘り強さはチームにとって大きな武器となっている。

    次戦イモラでは、アップデートが投入される可能性もあり、マシンの競争力がどう変化するかが注目される。角田裕毅自身も「次はもっと上を目指したい」と意欲を見せており、さらなる上位進出への鍵を握る存在となることが期待される。

  • レッドブル F1マイアミGPでマクラーレンに大敗「1周あたり0.7秒遅かった」

    レッドブル F1マイアミGPでマクラーレンに大敗「1周あたり0.7秒遅かった」

    レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、F1マイアミGPでマックス・フェルスタッペンが大きく後れを取ったことについて、「期待していた以上にひどかった」と述べ、レースペースの低さが「憂鬱」だったと認めた。

    フェルスタッペンは土曜日の予選でランド・ノリスを抑えてポールポジションを獲得。しかしスタート直後、ノリスとの接触で彼を6番手まで押しやったものの、その後のフェルスタッペンは両マクラーレンの猛攻に対抗できなかった。

    まずピアストリ、続いてノリスがレッドブルを難なく抜き去り、マクラーレンは圧巻の1-2フィニッシュを決めた。

    フェルスタッペンは、グリップのなさに苦しみ、マクラーレン勢に対して1周あたり約0.7秒も遅れていたと振り返った。また、レース中盤のバーチャル・セーフティカーでは、メルセデスのジョージ・ラッセルがより有利なタイミングでピットインし、3番手を奪われた。

    その後のハードタイヤでのスティントでも、フェルスタッペンはラッセルを抜くことができず、最終的にピアストリから40秒近く遅れて4位でフィニッシュ。ピアストリはこれで3連勝を飾ることになった。

    レッドブル・レーシング F1 マイアミGP

    レース直後にモータースポーツ・コムの取材を受けたマルコは、レッドブルの実態が露呈したと語る。

    「主な結論は、我々があまりにも遅かったということだ」とマルコは述べた。「彼ら(マクラーレン)が本気で走っていたとき、我々は1周につき0.7秒遅れていた。これでようやく、本当の速さが見えた。正直言って、憂鬱だったよ」

    レッドブルは、フェルスタッペン用に投入された新しいフロアに続き、次戦イモラでさらなるアップグレードを導入する予定だ。しかしマルコは、特にタイヤのオーバーヒートが起きやすいサーキットでは、マクラーレンのレースペースに追いつくのは簡単ではないと認めている。

    次のアップグレードで巻き返せるかと問われると、マルコは「そうでなければならない」と答えつつも、「ただ、あれだけの差を埋めるにはかなり大きな進歩が必要だ」と厳しい見通しを示した。

  • マックス・フェルスタッペン F1マイアミGP決勝「単純にペースが足りなかった」

    マックス・フェルスタッペン F1マイアミGP決勝「単純にペースが足りなかった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2025年F1第6戦マイアミGP決勝でポールポジションからスタートしたものの、最終的に4位でフィニッシュ。マクラーレン勢が圧倒的な1-2フィニッシュを飾る中、自身のレースは「非常に難しいものだった」と振り返った。

    レース序盤、フェルスタッペンは好スタートを切って首位を維持したが、1周目のターン1でランド・ノリスがワイドになった隙を突いて、キミ・アントネッリとオスカー・ピアストリが前に出る展開に。

    その後、ピアストリがアントネッリをかわして2番手に浮上し、フェルスタッペンにも襲いかかると、ついにトップを奪取。続けてノリスにもかわされ、フェルスタッペンは3番手へと後退した。

    さらに中盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングで、メルセデスのジョージ・ラッセルが巧みなピット戦略を展開し、フェルスタッペンの前に浮上。終盤に差を詰めようと試みたものの届かず、最終的に4位でチェッカーフラッグを受けた。

    マックス・フェルスタッペン F1 マイアミGPフェルスタッペンはマクラーレンに追いつくだけのペースがなかったことを認めた。

    レース後、フェルスタッペンは次のように語っている。

    「昨日も言ったけど、自分のベストを尽くすつもりだったし、今日はできる限りのことをした。でも、やっぱり全体的にすごく難しいレースだった。マシンのペースがなかったし、ブレーキの面でも苦戦していた。何とか食い下がろうとしたけど、結局彼らを抑えきるのは不可能だった」

    「VSCのタイミングも少し不運だったけど、それもレースの一部だ。それ以上に、今日は単純に速さが足りなかった。タイヤのマネジメントがカギだったけど、ここの路面はデグラデーションが大きくて、今の僕たちの弱点が顕著に出たと思う。少しでもプッシュしようとするとすぐにタイヤがオーバーヒートしてしまった」

    その上で「今日はもう失うものは何もなかったから、少しでも楽しもうとしたよ。こういう状況でもコース上にいるのは楽しいことだし、レースをしているという実感はあった」と付け加えた。

    ピアストリには39秒もの大差をつけられるなど、マクラーレン勢とのギャップについては、「彼らは以前からこういう路面では強みを持っていた。デグラデーションの少ないサーキットでは差が目立たないけど、今日はそうはいかなかった」と分析。

    「今の僕たちには、もう少しパフォーマンスが必要だ」とし、今後に向けた課題を明確にした。

  • レッドブルF1の抗議をスチュワードが棄却 ラッセルの3位表彰台が確定

    レッドブルF1の抗議をスチュワードが棄却 ラッセルの3位表彰台が確定

    2025年F1マイアミGP決勝後、レッドブル・レーシングが提出したジョージ・ラッセル(メルセデス)に対する抗議は、FIAスチュワードによって棄却された。この決定により、ラッセルの3位フィニッシュと、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の4位という結果に変更はない。

    レッドブルは、ラッセルがバーチャル・セーフティカー(VSC)下で掲示されたイエローフラッグ中に減速義務を十分に果たしていなかったと主張していた。

    もしこの抗議が認められていれば、ラッセルにはペナルティが科され、フェルスタッペンが3位に繰り上がる可能性があった。実際、フェルスタッペンはラッセルから2.3秒差でフィニッシュしていた。

    VSCは、ハースのオリバー・ベアマンがエンジントラブルでストップした際に初めて導入され、ラッセルはこのタイミングでピットインし、フェルスタッペンの前でコースに復帰。その後、ザウバーのガブリエル・ボルトレトもマシントラブルでストップし、再びVSCが導入されたが、このときフェルスタッペンは無線で「ジョージが減速したか確認して。イエローだった」とチームに伝えていた。

    レース後、レッドブルは正式に抗議を提出。これに対してFIAのスチュワードは、両チームからの説明を聞いた上で、ラッセルの行動は規定違反には当たらないと判断した。

    レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは抗議理由について「レギュレーションに違反していると判断したため、抗議を提出した」と説明し、続けて「規則には『減速』と明記されている。『スロットルを戻す』ことではなく、『速度を落とす』ことが求められている。我々は明確にそれを行ったし、マックスもコックピットからそれを見てすぐに報告している」と語った。

    マイアミグランプリラッセルはマイアミでフェルスタッペンを僅差で上回ってフィニッシュした

    しかし、スチュワードが公表した裁定文によれば、レッドブル側もラッセルがスロットルを戻していたことは認めており、その上で「十分に減速していなかった」と主張していた。

    一方でスチュワードは、「イエローフラッグ区間における『減速』が絶対速度を指すのか、それともその区間における通常のレーシングスピードと比較した相対速度なのか、レギュレーション上明確ではない」と指摘。その上で「63号車(ラッセル)は当該区間において通常よりも明確に遅かった」として、レッドブルの抗議は「根拠がない」と結論づけた。

    この結果、マイアミGPでの順位は変更されず、フェルスタッペンは4位のまま、ドライバーズランキングではラッセルに対して6ポイント差を維持している。