カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • F1 角田裕毅への人種差別的中傷の実態「目を開けろ」「爆弾」など悪質投稿

    F1 角田裕毅への人種差別的中傷の実態「目を開けろ」「爆弾」など悪質投稿

    角田裕毅がF1エミリア・ロマーニャGP後、SNS上で激しい人種差別的中傷の標的となった。Instagramには「目を開けろ」「もう一発爆弾を落としてやる」といったアジア人差別や日本を侮辱する投稿が相次ぎ、コメント欄が荒らされる事態に発展。

    この記事では、実際にどのような表現が書き込まれたのか、その差別の実態を詳しく検証する。

    2025年F1エミリア・ロマーニャGPの週末、レッドブルF1の角田裕毅が一部ファンによるSNS上の人種差別的中傷の標的となった。問題は、金曜フリー走行1回目でのフランコ・コラピント(アルピーヌ)との接触未遂をきっかけに拡大。角田裕毅がアタックラップ中にコラピントに進路を妨害されたことに激昂し、抗議のジェスチャーを見せた場面が注目を集めた。

    この出来事に対し、主にコラピントの出身国アルゼンチンの一部ファンが、角田のInstagram(@yukitsunoda0511)の過去投稿に殺到。コメント欄には数千件に及ぶ中傷が殺到し、その多くが人種差別的な内容を含んでいた。

    Instagramに書き込まれた差別的表現の実態
    実際に確認されたコメントの中には、アジア人差別や文化的侮辱を含むものが多数あった。スペイン語で書き込まれた投稿には、以下のような表現が含まれていた:

    「Chino de mierda(クソ中国人)」:角田裕毅が日本人であるにもかかわらず、アジア系への侮蔑語として“chino”と誤って呼ばれた。

    「Abrí los ojos(目を開けろ)」:アジア人の外見的特徴を揶揄する典型的な差別表現。

    「Pokémon」「Pikachu」:日本文化に絡めたからかいの文言が差別的意図で使われた。

    「Te vamos a meter otro bombazo(もう一発爆弾を落としてやる)」:原爆を暗示する極めて悪質な脅迫的表現。

    「Mogólico」「Puto」:障がい者や同性愛者に対する侮蔑語。人種差別とともにヘイトスピーチの要素も強い。

    コメントは主に、5月9日投稿の「More Miami fun bits」や、5月18日投稿の「pit lane to P10, good recovery…」といった投稿に集中。特に前者は通常の数倍の6,000件超のコメントがつき、Instagramが“荒らされた状態”となった。

    F1界とファンの反応、そして今後
    この事態に対し、F1関係者も声を上げている。FIA会長モハメド・ビン・スライエムは「情熱が憎しみに変わってはならない」と明確に非難し、オンライン虐待防止に取り組む姿勢を表明。アルピーヌF1も「いかなる嫌がらせも容認しない」との声明を出した。

    角田本人は「これは自分だけの問題ではない。他のドライバーにも起きていること。不必要で不愉快だ」とメディアに語り、ファンの節度ある応援を求めた。

    一方で、Instagram上には「#RespectYuki」などのハッシュタグをつけて角田を擁護する投稿も増加。多くの良識あるファンが差別的コメントに反論し、角田への応援メッセージを送る動きも広がった。

    SNSという場で繰り広げられた今回の差別的誹謗中傷は、F1が直面する深刻な課題を浮き彫りにした。F1の多様性推進が叫ばれる中、こうした言動にどう向き合うかが今後問われる。

  • フェルスタッペン復活の狼煙 レッドブルF1に待望のブレークスルー

    フェルスタッペン復活の狼煙 レッドブルF1に待望のブレークスルー

    レッドブルにとっての「ブレークスルー」が、マックス・フェルスタッペンの5年連続ワールドチャンピオン獲得の希望を救う、まさに絶妙のタイミングで訪れた可能性がある。

    フェルスタッペンとレッドブルは、マイアミでマクラーレンに見せつけられた「憂鬱な」までの圧倒的な強さに打ちのめされる形でイモラへと向かった。チームアドバイザーのヘルムート・マルコと、フェルスタッペンの父ヨスは、イモラに投入するアップグレードこそがタイトル争いを立て直す「最後のチャンス」になるかもしれないと語っていた。

    その中でポール・トゥ・ウィンを達成したフェルスタッペンの走りに、マルコは喜びを露わにした。

    「今回はいくつか新しいパーツを持ち込んだ」とマルコは語り、フェルスタッペンの優勝によって選手権でのポイント差が22点に縮まったことにも触れた。

    「マクラーレンよりも明らかに速かったと思う。今回は我々のほうが上だった。これは1年ぶりに、アップグレードがマシンに良い影響を与えた初めてのケースだ。満足しているし、モナコにも自信を持って臨める」

    重要なのは、イモラのサーキットが2025年型マシンの特性に合っていたというだけでなく、レッドブルがタイヤのデグラデーション(摩耗)というマクラーレン最大の強みを削り取ってみせたことだ。

    「少なくともタイヤの摩耗に関してはマクラーレンと同等だった」とマルコは続けた。

    「今回はマシンのバランスが久々に良くて、マックスが思い通りの走りをすることができた。こんな結果が見られて本当に良かった」

    技術的課題の克服が生んだ自信と反攻の兆し
    それ以前、レッドブルの関係者たちは、風洞で得られたデータと実際のサーキットでの挙動との間に明確な不一致があることを嘆いていた。

    「その因果関係について、ようやく理解が進んできたところだ」と語ったのは、チーム代表のクリスチャン・ホーナー。

    「今回は多くの新パーツを投入したが、それが大きな要因になったことは間違いない」

    エイドリアン・ニューウェイの離脱以降、批判を浴びてきたテクニカルディレクターのピエール・ワシェも、日曜の決勝後に珍しくメディアの前に姿を見せた。

    注目の発言は、今回のイモラでの成果をレッドブルにとっての「ブレークスルー」だと認めた点だ。

    「その通りだと思う」とフランス人のワシェは語った。

    「アップグレードの効果は明確に出た。タイヤのマネジメント面でもそうだった。マイアミで第一歩を踏み出して、今回は第二歩だ。セットアップの進歩も大きかったし、新しいパッケージのおかげで、今後さらなる向上の余地が広がった」

    レッドブル・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGP

    イモラには多くのトップチームが大規模なアップグレードを持ち込んでいたが、マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、最速の座を再び確実なものとするためにはさらなる進化が必要だと認める。

    「今回のレッドブルのアップデートを見ても、我々は警戒しなければならない」とステラ。

    「レッドブルはこのレースに新パーツを持ち込んだし、次戦にも持ち込んでくるだろう。我々も悠長に構えているわけにはいかない。とはいえ、重要な新要素を加えるにはあと数戦は必要になる」

    ワシェも同意する。

    「マクラーレンのクルマは非常に良い。それに加えて今後もアップデートを続けてくる。我々も全力で開発を続ける必要がある」

    そしてフェルスタッペン自身も、2026年にレッドブルを離れる可能性を示唆していた時期があったが、久しぶりに「クルマに満足している」と感じられたことに安堵していた。

    それでも、Viaplayとのインタビューでは冷静さを保つよう自らを戒めた。

    「今は落ち着いていることが大事だ。あまり騒ぎ立てないほうがいい」と警戒を口にする。

    最大の懸念は、やはりマクラーレンの「タイヤ管理能力の高さ」だった。

    「もちろん僕のタイヤも摩耗していた」と27歳のフェルスタッペンは語った。

    「でも、周りのほとんどのマシンよりはマシだった」

  • F1で角田裕毅に差別的中傷 コラピントが自制呼びかけ「敬意を持って」

    F1で角田裕毅に差別的中傷 コラピントが自制呼びかけ「敬意を持って」

    レッドブルF1のドライバーである角田裕毅は、金曜のプラクティス中に起きた出来事を受け、いわゆる「フランコ・コラピントのファン」から酷いオンライン上の中傷を受けた。

    金曜のエミリア・ロマーニャGP初回プラクティス中、角田裕毅はアルピーヌから出場していたフランコ・コラピントに走行を妨げられた後、彼に向かって手を振って抗議する場面が見られた。これに反応する形で、一部のファンからは深刻な人種差別的発言も含む悪質な投稿が相次いだ。

    角田裕毅はこの件について、「もし今後さらに悪化するようであれば、F1が介入すべきだ」と語り、その内容がすでに非難に値するものであると強調した。

    一方で角田は、コラピントのファンが「エネルギーに満ちていること」自体には理解を示しており、「それをもっと良い方向に使ってほしい」と呼びかけた。

    問題となった当事者のコラピントは、角田裕毅が不満を抱いたことについて理解を示しており、次のように語った。

    「何が起きたかは見ていないけど、裕毅が手を挙げてジェスチャーをしたと聞いたよ。僕がブロックしてしまったんだ。正直なところ、昨日はけっこういろんな人を妨害してしまった。チームでの初日だったから、少しコミュニケーションミスもあって難しかったんだ。でも確かに、彼の走行を邪魔してしまった」

    「彼が不満に思ったのは当然だし、それは理解している。問題ない。アルゼンチンのファンが何をしたかについては知らないけれど」

    角田裕毅 F1 フランコ・コラピント(

    そして、その後ファンによる悪質な行為について知らされると、コラピントは次のように自制を促した。

    「彼ら(アルゼンチンのファン)はすごく情熱的で、時に他人に対して厳しくなりすぎることがある。けれど、他者に敬意を払うことは大切だ。それは僕たち全員が望んでいることだよ」

    「今のSNS上では、ヘイト(中傷)がとても多い。でもそれは僕たちが望んでいることじゃない。僕たちはドライバー全員が敬意を持って接し合うことを願っているし、オンライン上でも落ち着いた態度を保ってほしいと思っている」

  • 角田裕毅 コラピントファンからの誹謗中傷に「このままならF1が介入すべき」

    角田裕毅 コラピントファンからの誹謗中傷に「このままならF1が介入すべき」

    角田裕毅は、フランコ・コラピントのファンからSNS上で差別的な中傷を受けたことについてコメントした。

    F1エミリア・ロマーニャGPの金曜日のフリー走行1回目で、角田裕毅はアルピーヌから出場していたフランコ・コラピントに走行を妨げられた後、彼に向かって手を振って抗議する場面が見られた。これに反応する形で、一部のファンからは深刻な人種差別的発言も含む悪質な投稿が相次いだ。

    「正直なところ、僕だけに向けられたものじゃないって聞いてます。あちこちに向けてるみたいで、ジャック(ドゥーハン)にも向かってるんです。彼は何も悪いことしてないのに。だからちょっと必要ないことだなと思います」

    金曜のFP1でコラピントとの間に起きた出来事について角田裕毅はこう説明した。

    「トラフィックに引っかかったら誰でもイライラしますし、僕も何度も引っかかってたんです。だからフラストレーションが溜まってたのは確かです」

    「でも、自分の意見を言う権利はあると思ってます。別に間違ったことやひどいことを言ったつもりはなくて、ただフラストレーションを表しただけなんです」

    角田裕毅 F1 フランコ・コラピント 人種差別的中傷

    SNSでの一部コラピント支持者からの反応についても、角田裕毅は冷静に語った。

    「自国のドライバーを応援する気持ちは分かります。でも、どこかで一線を越えてしまってると思うんです」

    「こうやって話すのは、自分にだけじゃなくてドゥーハンにも向けられてるからです。応援のエネルギーがあるのは良いことなんですけど、もっと良い方向に使ってもらえたらって思います」

    今後さらに状況が悪化するようなら、F1が対応すべきだと強調した。

    「このままひどくなっていくようなら、F1が何かしら発言するべきだと思います」

  • 角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「Q1のヒーローになろうとした」背景を語る

    角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「Q1のヒーローになろうとした」背景を語る

    角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でピットレーンスタートから10位入賞を果たし、徹夜でマシンを修復したメカニック陣の「大きな」働きに対して感謝の意を表した。

    土曜の予選Q1序盤、角田裕毅は大クラッシュを喫し、赤旗の原因となった。レッドブルのマシンはグラベルに飛び込み、バレルロールするほどの激しいアクシデントで、4輪すべてに深刻なダメージを負った。

    幸いにも角田裕毅本人は無傷でレース出走に支障はなかったが、メカニックたちはマシンの修復に夜通し取り組むこととなり、その結果、日曜の決勝はピットレーンからのスタートとなった。

    レースでは、バーチャル・セーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)のタイミングにも助けられながら、角田裕毅は着実に順位を上げていった。そして、終盤にキミ・アントネッリがリタイアしたことで10位に浮上し、1ポイントを獲得した。

    「少なくともチームに何か返せたのは嬉しいです。特にあれだけの作業を夜通しやってくれたメカニックたちのことを思うと、本当に大きな仕事だったと思います」

    「何かを返せたことには満足していますが、それでも昨日の予選のことはすごくフラストレーションが残っています。あまり眠れませんでした。でも、切り替えるしかありません。とにかく、チームに何かを返せたという点ではまだ納得しています」

    角田裕毅 レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGP

    角田裕毅「Q1のヒーローになろうとした」予選クラッシュの背景を語る
    角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの予選で喫した大クラッシュについて、自身が「Q1のヒーローになろうとした」ことが原因だったと振り返った。週末序盤の好調なパフォーマンスにより、過度な期待を自分に抱いていたという。

    金曜のフリー走行では、角田裕毅はチームメイトのマックス・フェルスタッペンに0.1秒差以内で迫るなど、上々の滑り出しを見せていた。その手応えが、逆に焦りや無理な攻めにつながったと語る。

    「正直、ワンラップのペースはすごく良かったです。特にFP2まではマックスとかなり近いタイムを出せていましたし、FP3ではあまりラップのチャンスがなかったんです。だからこそ予選には自信を持って臨んでいましたが、期待しすぎてしまった。Q1の最初のラップでヒーローになろうとしてしまって、それは本当に必要のないことでした」

    角田裕毅は、今後の予選に向けては「一度立ち止まって見直す必要がある」と述べ、冷静な判断と着実なアプローチの重要性を強調した。

    「そういった部分を一度立ち止まって見直して、次はもっと良くしていきたいと思っています」

  • 角田裕毅の貢献をレッドブルF1代表が評価「数字以上に価値がある」

    角田裕毅の貢献をレッドブルF1代表が評価「数字以上に価値がある」

    角田裕毅のF1エミリア・ロマーニャGPでの粘り強い走りに対し、レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーが高く評価した。

    予選Q1での激しいクラッシュにより角田裕毅はタイム計測を行えず、ピットレーンからのスタートとなったが、そこから10位まで順位を上げて貴重な1ポイントを獲得。レッドブル・レーシングにとって通算400戦目という節目のレースで、確かな存在感を示した。

    ホーナーは、角田裕毅が果たした役割について次のように語った。

    「我々のメカニックたちは、昨夜の午前2時過ぎまで角田のクルマの修復作業に取り組んでいた。彼らの努力が実を結び、今日こうして角田がポイントを持ち帰ってくれたことは非常に大きい」

    「チーム全体として非常に結束しており、特に今週末はその強さが際立っていた。角田のように最後尾からでも諦めずに戦ってくれるドライバーがいることは、我々にとって心強い」

    「我々には明確なナンバーワンがいて、チームの焦点はドライバーズ選手権にある。ただ、裕毅のように堅実に走ってくれるセカンドカーがあることは、チャンピオンシップ争いにおいて非常に心強い」

    角田裕毅 レッドブルF1 エミリア・ロマーニャGP

    さらにホーナーは、レース中に角田裕毅がオスカー・ピアストリを数周抑えたことにも触れ、タイトル争いにおける“影の貢献”を強調した。

    「我々はドライバーズ選手権に全力で集中している。その中で両方のクルマがポイントを稼ぐことが不可欠だ。角田が順位を上げていけば、それだけ我々の戦いに厚みが出る」

    「今日も彼は、オスカー(ピアストリ)を1~2周後ろに抑えるという小さな役割を果たしてくれた。だが、そうした小さな積み重ねがシーズンを通して見れば非常に大きな意味を持つ」

    そして、400戦目という記念すべき一戦を勝利で飾ったことにも言及しつつ、角田の貢献をあらためて称えた。

    「この勝利はチーム全体の努力の賜物だ。裕毅もその一部として素晴らしい働きをしてくれた。彼がチームに与えた影響は、数字以上に価値がある」

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペンの決断力絶賛「1コーナーで勝負を決めた」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペンの決断力絶賛「1コーナーで勝負を決めた」

    レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、F1エミリア・ロマーニャGPでのマックス・フェルスタッペンの優勝について、その勝因がスタート直後のターン1でのオーバーテイクにあったと語り、ドライバーとしての判断力と闘争本能を改めて称賛した。

    「第1コーナーは“決めるか、それともすべてを失うか”というほどの決断だった」とホーナーは語る。

    「マックスはかなり後ろから飛び込んでいった。ジョージ(ラッセル)がインにいて、オスカー(ピアストリ)はポールポジションから外側にいたけど、彼はそこに飛び込んでいった。オスカーはフェアにスペースを与えたが、あれは本当に大胆だった」

    「彼は隙を見つけると躊躇なく飛び込む。そういう状況判断において、マックスは本当に卓越している。今日もその本能的なレース感覚をいかんなく発揮した」

    当のフェルスタッペンも、あの瞬間について次のように振り返っている。

    「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」

    レッドブル F1 マックス・フェルスタッペン エミリア・ロマーニャGP

    ホーナーはまた、フェルスタッペンが今季のドライバーズ選手権争いにおいて依然として有力な立場にあることを強調し、チームとしての目標を明確に示した。

    「この選手権はマラソンだ。まだ7戦目だが、そのうち2戦を制している。我々は勢いをつかみつつある」

    「来週はまた別のチャレンジが待っているし、その次の週末にはレギュレーションも変わる。我々のフォーカスは完全にドライバーズ選手権にある。そして、我々には明確なナンバーワンがいる。それがマックスだ」

    タイトル争いが混戦模様となる中で、ホーナーはフェルスタッペンの勝負勘と集中力を最大の武器と捉え、信頼を隠さなかった。

    「オスカーは選手権リーダーとして守りに入っていたが、マックスはその隙を逃さず攻めた。こういう瞬間で彼が見せる決断力が、週ごとに我々を勝利に導いている」

  • 角田裕毅が10位入賞 レッドブルF1マルコ「大幅な修復作業に応える走り」

    角田裕毅が10位入賞 レッドブルF1マルコ「大幅な修復作業に応える走り」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、F1エミリア・ロマーニャGPでのマックス・フェルスタッペンの完勝について、「新しいアップグレードの効果がはっきりと示された」と語る一方で、終盤のセーフティカー導入時には「少しナーバスになった」と明かした。

    フェルスタッペンは決勝スタート直後、ターン1でポールシッターのオスカー・ピアストリをアウト側から豪快に抜き去り、そのままレースを完全にコントロール。

    ピット戦略とタイヤマネジメントでもマクラーレン勢を圧倒し、一時は18秒近いリードを築いていた。しかし、終盤にセーフティカーが導入されたことで状況は一変。マクラーレン勢に再接近される形となり、チームも一時は緊張を強いられたという。

    「アップデートの効果はようやく本格的に現れた。タイヤの摩耗に関しても、我々はマクラーレンと同等か、それ以上だった」とマルコはSky Deutschlandに語った。

    「マックスは淡々とラップを刻んでいたが、終盤にセーフティカーが出て、それまで築いていた18秒のリードが消えてしまった。その瞬間は少しナーバスになったが、リスタート後も見事に引き離してくれた」

    この勝利でフェルスタッペンは今季2勝目、そしてイモラでの4年連続優勝を達成。レッドブルにとってもF1参戦400戦目を飾るにふさわしい結果となった。

    角田裕毅 レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGP

    角田裕毅も貢献「素晴らしい走りだった」

    またマルコは、角田裕毅の力走にも言及。予選Q1での激しいクラッシュによりスペアシャシーでの出走を強いられた角田だったが、最後尾のピットレーンスタートから挽回し、10位入賞を果たした。

    「角田も素晴らしいレースをした。最後尾スタートからポイントを持ち帰ってくれた」

    「クルマを一から組み直す必要があったが、彼はしっかり応えてくれた。総合的に見て、とても満足している」とマルコは語った。

    レッドブルはこのレースで今季初のダブル入賞を記録。マクラーレンやメルセデスを追う立場ではあるが、アップグレードの効果が確認されたことで、今後の巻き返しに期待がかかる。

  • 角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「自分を見つめ直すきっかけになった」

    角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「自分を見つめ直すきっかけになった」

    角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝で10位入賞を果たした一方で、予選Q1での激しいクラッシュが週末の流れを大きく左右し、精神的にも肉体的にも試練のグランプリとなった。

    決勝を迎えるまでの24時間は過酷だった。金曜フリー走行では好調なペースを示したものの、予選Q1の1周目でヴィルヌーヴシケインに飛び込み大クラッシュ。車体は宙を舞い、RB21は事実上の全損に。緊急でスペアシャシーが組み上げられ、角田裕毅は3基目のパワーユニットを投入してレースに臨んだ。

    そこからの再起には、精神的な強さも求められた。苦しい展開ながらも粘り強く走り抜き、フェルナンド・アロンソを0.8秒差で抑えて貴重な1ポイントを獲得した。

    「正直なところ、どこまでいけたかは分かりませんが、FP2まではペースがかなり良くて、マックスとも近い位置にいました。FP3は少し混乱してしまって、それで予選Q1の1周目で大きなクラッシュをしてしまいました。あの動きは本当に予想外で、人生で初めてF1マシンが宙を舞うような感覚を経験しました」と角田裕毅は語った。

    「今でもあの瞬間のひとつひとつを覚えています。ターンインから始まって、クルマがどう動いたか……まったく予期していなかった動きで、ああいうのは初めてでした。あのクラッシュを通して、自分がまだこのマシンのことを完全には理解しきれていないと感じました」

    「だからこそ、一度立ち止まって、自分を見つめ直しながら少しずつ自信を取り戻すことが大事だと思っています。今日はレースの中でその自信を取り戻せたのが嬉しかったですし、少しずつですが前進できていると感じています。ただ、まだまだ改善の余地は大きいです」

    角田裕毅 F1 エミリア・ロマーニャGP角田裕毅はフェルナンド・アロンソを0.8秒差で抑えて貴重な1ポイントを獲得した

    予選でのクラッシュによりスペアシャシーでの出走となった角田裕毅は、ハードタイヤでロングランを展開。セーフティカー明けのリスタートでは11番手につけ、最終的にフェルナンド・アロンソを0.8秒差で抑えて10位フィニッシュを果たした。

    「昨日のクラッシュについては、まだ少しフラストレーションが残っていますが、メカニックたちが夜通しでマシンを直してくれましたし、こうしてレースに出られたことに本当に感謝しています。1ポイントという結果は小さいかもしれませんが、それでもチームに少しでも恩返しできたのは良かったです」

    「今回は予選に向けてセットアップを大きく変えたのですが、レースではあまり大きくは変えずに臨みました。そのおかげで、より多くのことを学べましたし、クルマについての理解も深められたと思います。マクラーレンをもう少し長く抑えたかったのですが、彼らのほうがタイヤが新しくてグリップが良かったですし、セーフティカーの影響もあって難しい展開になりました」

    「今の自分にはまだまだ適応すべき点がたくさんありますが、この週末を通して確実に前進できたと感じています。次のモナコでは予選が非常に重要になるので、そこに向けてしっかり準備していきたいです」

    「そしてもちろん、マックスの優勝とチーム全体の素晴らしい結果にも心からお祝いを伝えたいと思います。素晴らしい仕事だったと思います」

  • マックス・フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートで全てを決めた」

    マックス・フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートで全てを決めた」

    マックス・フェルスタッペンは、F1エミリア・ロマーニャGPでの堂々たる勝利に誇りと満足感を表明した。この勝利は、スタート直後のオスカー・ピアストリに対する大胆なオーバーテイクによって築かれた。

    予選ではピアストリにポールポジションを奪われたものの、レッドブルのフェルスタッペンは決勝スタートの第1コーナーでマクラーレンのライバルを外から鮮やかにオーバーテイク。タンブレロ・シケインを抜けた時点でトップに立ち、そこからは一度も先頭を譲らなかった。

    その後はバーチャルセーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)の導入にも冷静に対応し、ランド・ノリスとピアストリを抑えて今季2勝目を挙げた。この勝利はレッドブルF1にとって通算400戦目の節目でもあった。

    フェルスタッペンはレース後、次のように語った。

    「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」

    「それで一気に自分たちのペースを発揮できるようになった。トップに立てば、あとはクルマの仕上がりも良かったし、タイヤマネジメントもできた。今日はとてもいいペースだったし、金曜日から大きく改善できたことを本当にうれしく思っている」

    「VSCのタイミングでのピットインもすごくうまくいったし、ハードタイヤでもいいペースを保てた。SCで隊列が再び縮まったけど、リスタートも問題なく対応できて、そのまま勝ち切ることができた」

    「チーム全員のことをとても誇りに思っている。今週は本当に重要な一週間だったし、クルマのパフォーマンスも良かった。レース全体の運び方やピットインのタイミング、ピット作業など、すべてがうまくいったと思う」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGPフェルスタッペンとレッドブルは、日本での優勝に続き、イモラで今季2勝目を挙げた。

    今回の勝利により、ピアストリはドライバーズ選手権で146ポイントで首位を維持。2位はランド・ノリス(133ポイント)、3位にフェルスタッペン(124ポイント)が続いている。F1は次戦モナコへと進むが、フェルスタッペンはこう締めくくった。

    「もちろん来週のモナコは全くタイプの違うサーキットで、チャレンジの多いレースになる。でも今はまず今日の勝利をしっかり楽しみたいし、味わいたいと思う」

    なお、チームメイトの角田裕毅は、予選での大クラッシュとピットレーンスタートという逆境から見事に巻き返し、10位でフィニッシュして貴重な1ポイントを獲得した。