カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 F1モナコGP予選「Q3に行けるだけの速さはあった」

    角田裕毅 F1モナコGP予選「Q3に行けるだけの速さはあった」

    角田裕毅は、2025年F1 モナコGPの予選でQ2で敗退して12番手で終えた。

    Q1を順調に突破し好調を維持していた角田裕毅だが、Q2では赤旗やトラフィックの影響で思うように走行できず、12番手で予選を終えた。「マックスにかなり近いタイムだった」と振り返るように、自身としては手応えのあるパフォーマンスだっただけに、Q2敗退には強い悔しさをにじませた。

    「今日は正直フラストレーションが溜まる一日でした」と角田裕毅はコメント。

    「FP3やQ1ではいいペースがあって、マックスのすぐ後ろを走れていましたし、感触も悪くなかったです。Q3に行けるだけの速さはあったと思うんですけど、Q2では普通のラップすらうまくまとめられなくて、自分たちの力を見せられるような走りもできませんでした」

    「モナコはいつもクリーンなラップを取るのが難しいですし、今日は赤旗も出てしまいました。ここまでは比較的順調な週末だったので、マシンのフィーリングも良かっただけに残念です」

    今季から導入された2回のタイヤ交換義務が決勝の展開を左右することが予想される中、角田裕毅は「チャンスがあれば必ず狙っていく」と巻き返しに意欲を見せており、荒れた展開の中でのポイント獲得が期待される。

    「明日は2ストップ義務ということで、何か面白い展開になるかもしれませんし、簡単なレースにはならないと思います。どうなるかは読めないですけど、チャンスがあれば狙っていきますし、ポイント獲得に向けて全力を尽くします」

    角田裕毅 モナコGP F1 レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1 モナコGPから「Visa Infinite」ブランドをRB21に掲出

    レッドブルF1 モナコGPから「Visa Infinite」ブランドをRB21に掲出

    オラクル・レッドブル・レーシングは、デジタル決済の世界的リーダーであるVisaとのパートナーシップ強化を記念し、モナコGPで初披露となるRB21マシンに「Visa Infinite」ブランドのロゴを掲出することを発表した。

    角田裕毅と4度のF1ワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペンがドライブするRB21には、Visaのロゴが高級感あるフロントウイングの目立つ位置に配置されるほか、「Visa Infinite」のロゴは、ドライバーのポロシャツやRB21のヘイローにも主要レースで掲出される予定となっている。

    「Visa Infinite」は世界中のカード会員に特別な体験を提供するプレミアムサービスであり、Visaコンシェルジュサービス、空港ラウンジの利用、旅行、ショッピング、ウェルネス、エンターテインメントなどの幅広い特典を享受できる。

    このパートナーシップ強化は、2024年に始動した「Visa Cash Appレーシングブルズ」および「Visa Cash Appレーシングブルズ・アカデミー」チームとのタイトルスポンサー契約に続くものであり、Visaとレッドブルがサーキット内外で築いてきた強固な協力関係をさらに象徴するものとなる。

    レッドブル・レーシング VISA

    オラクル・レッドブル・レーシングのチーム代表兼CEOであるクリスチャン・ホーナーは次のようにコメントした。

    「Visaは素晴らしいチームパートナーであり、今回のモナコからの新たな展開を通じて、さらに強化された関係を継続できることを嬉しく思います。世界有数のブランドとの間で築いてきた長期的で信頼あるパートナーシップは、私たちのファミリーの一部として大切な存在です。この新たな取り組みは、私たちのカルチャーとパフォーマンスへの信頼を示すものであり、Visaのロゴが初めてフロントウイングに掲出されるモナコでの光景が楽しみです」

    また、Visaのグローバル・ヘッド・オブ・コンシューマープロダクツであるマーク・ネルソンは次のように述べた。

    「Visa Infiniteは、世界中の人々に最高水準の体験を提供しています。F1カレンダーで最も権威あるモナコGPで、オラクル・レッドブル・レーシングと共に『Visa Infinite』ブランドを披露できることは、Visaが誇る製品とブランドパートナーシップを融合させ、消費者に一生に一度の体験を提供していく第一歩です」

  • 角田裕毅 レッドブルF1のランプランに不満?「何が起きたかはわかっている」

    角田裕毅 レッドブルF1のランプランに不満?「何が起きたかはわかっている」

    角田裕毅は、F1モナコGP決勝を前に「自分は“動けないカモ”のような存在になるだろう」と語り、12番グリッドからの厳しい戦いを覚悟している。

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は土曜の予選前まで好調を維持しており、モンテカルロ市街地コースで行われた最終プラクティスではトップ10圏内に入るパフォーマンスを見せていた。

    しかし、メルセデスの2台がそれぞれの問題でQ1敗退となり、Q2の出走は13台に限られた中、角田裕毅は最終セッション進出を果たせず予選12位に終わった。

    Q2終盤、後方に沈んでいたアイザック・ハジャーが最後のアタックでポジションを上げたことにより、角田裕毅はQ2敗退が決定。直後の無線では『ハジャー!正直、あまりにアンフェアだ。こうなるって分かっていた。絶対こうなるって分かっていた』と苛立ちをあらわにした。

    さらにセッションに角田裕毅は、「最後のアタックだけじゃなくて、Q2に入った時点から何かおかしかったです」と振り返り、「何が起きたかは分かりましたが、ここで言わなくてもいいかなと思います」と意味深な言葉を残した。

    それでもモナコでの決勝に向けては前を向いており、「モナコは厳しいけれど、ポイントを取りたいです」と語っている。

    取材に応じた角田裕毅は、週末の自身のペースについて次のように語った。

    「今週を通してペースはありました。毎回トラフィックに引っかかったり、ちゃんとしたラップが取れなかったセッションを除けば、マックスとかなり近い位置で走れていたと思います」

    「だから、ペースも集中力もあったし、週末全体を通してすごくクリーンでした。本当に悔しいです」

    角田裕毅 レッドブル F1 モナコGP

    「クルマの仕上がりも良かったです。FP3ではソフトでまともなラップができなかったけど、ミディアムでフラットスポットができても、マックスとかなり近いタイムで走れていました。かなり良かったです」

    狭くツイスティなモナコ市街地ではオーバーテイクのチャンスが限られているため、角田裕毅は厳しい展開になることを予想している。

    中団からのスタートについて問われると、角田裕毅は次のように語った。

    「前のチームが何か面白いことをやってくるかもしれません。たぶん一筋縄ではいかないし、予測も難しいです。全力は尽くすつもりです」

    「正直このポジションだと、後ろのクルマに対して“動けないカモ”、ほとんど乗せられてるだけの乗客みたいなものです」

    「もちろんオーバーテイクを狙っていきますけど、ここではいつもリスクもあります。チャンスが見えたら、行くつもりです」

  • 角田裕毅 旧仕様でフェルスタッペンに肉薄 レッドブルF1マルコ「驚き」

    角田裕毅 旧仕様でフェルスタッペンに肉薄 レッドブルF1マルコ「驚き」

    角田裕毅はF1モナコGP金曜フリー走行2回目でマックス・フェルスタッペンのすぐ後ろにつけた。最終的に角田は11番手タイムを記録したが、2人の差はわずか0.002秒だった。セッション終了後、ヘルムート・マルコは角田のパフォーマンスに満足していると、GPblogを含む一部メディアに語った。

    角田裕毅のパフォーマンスは、実はさらに称賛に値するかもしれない。というのも、彼のマシンには最新のアップデートが投入されていなかった。

    一方のフェルスタッペンはアップデート済みのRB21を使用していたにもかかわらず、タイム差は数千分の一秒だったのだ。

    「彼(角田)は今日は良かった。幸運なことにミスもしなかった。彼は去年もこのモナコでレーシングブルズとして速かったから、今回もその勢いが続いてくれるといい」とマルコはコメント。

    角田裕毅 レッドブル F1

    フェルスタッペンはアップデート仕様、角田は旧仕様で走行
    フェルスタッペンが新パーツを使っている一方で、角田裕毅が旧スペックでほぼ同タイムを記録したことは、マルコにとっても驚きだったという。

    「旧仕様でマックスとほぼ同じタイムを出しているのは驚きだよ。でもマックスはマシンを気に入っていない。彼はアンダーステアが強すぎると言っている」

    ただし、フェルスタッペンにはセッション中に不運もあった。第2セッションではトラフィックに悩まされ、クリアラップをうまく取れなかったのだ。それでもフェルスタッペンは、今週末に向けて改善の余地があると確信しており、マクラーレン勢に近づけることを期待している。

  • フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

    フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

    マックス・フェルスタッペンは、F1モナコGP金曜のフリー走行2回目(FP2)に向けたレッドブルのセットアップ変更について「やりすぎてしまった」と認め、RB21から「多くの速さを失った」と語った。

    初回のセッション(FP1)でトップ5に入ったフェルスタッペンだったが、FP2では10番手に後退。満足にコーナーを攻められないクルマに対する不満を訴えた。レッドブルのチームメイトである角田裕毅も11番手に続いた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールが両セッションを支配し、マクラーレン勢も僅差で迫る中、フェルスタッペンのモナコでの巻き返しは土曜日にかかっている。ただし、モナコ特有の難しさと渋滞の問題には引き続き警戒を示している。

    セットアップの“やりすぎ”でペースを喪失
    「FP1はかなりポジティブだったと思う。ただ、FP2ではバランスの限界を探る意味でいくつか変更を加えたんだけど、正直ちょっとやりすぎてしまった」とフェルスタッペンはSky F1に語った。

    「その結果、思い通りにコーナーを攻めることができなくなって、多くのペースを失ってしまった。タイムもまったく出なくなった」

    モナコ特有の低速コーナーに合わせてバランスを最適化しようとした調整が裏目に出て、フェルスタッペンと角田裕毅の両名とも、序盤の競争力から一転して苦戦を強いられることになった。

    とはいえ、フェルスタッペンは楽観的な姿勢を崩していない。

    「最速になるとは思っていないけど、FP2よりはずっと近づけるはずだと思ってるし、実際かなり近づけるという自信もある」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 モナコGP

    フェラーリとマクラーレンが主導権
    フェラーリとマクラーレンのペースについては、フェルスタッペンもその強さを認めている。

    「フェラーリはやっぱりすごく速そうだった。マクラーレンもすぐ後ろにいたけど、今季の全体的なペースを見ると、フェラーリはここでさらに一歩前進したように思う」

    地元モナコで圧倒的な速さを見せるルクレール、そして両セッションで上位に食い込んだマクラーレン勢。レッドブルとしては、週末前に「被害を最小限に」と語っていたフェルスタッペンの懸念どおり、低速サーキットでの戦いは困難を極めている。

    予選が結果を大きく左右するモナコにおいて、レッドブルはセットアップの再調整を急ぐ必要がある。

    トラフィック問題もフェルスタッペンを苛立たせる
    さらにフェルスタッペンは、複数回にわたるトラフィックの問題にもフラストレーションを募らせている。FP1ではザウバーのガブリエル・ボルトレトとのニアミスもあった。

    「モナコは毎年のことだけど、トラフィックは本当に厄介だ。ただ、今日はFP1とFP2で2回もかなり危険なシーンがあった。理想的とは言えないよね」

    「プラクティスとはいえ、あのまま引かずに行っていたら大クラッシュになっていてもおかしくなかったと思う。状況を素早く読んで引いたからよかったけど、危ない場面だった」

    レッドブルは土曜の重要なセッションに向けてセットアップの修正を急ぐ中、フェルスタッペンは再びトップ勢に挑むべく、失ったペースの取り戻しを目指している。

  • 角田裕毅 F1モナコGP「予選でまとめるために一歩ずつ積み上げていく」

    角田裕毅 F1モナコGP「予選でまとめるために一歩ずつ積み上げていく」

    角田裕毅は、2025年F1モナコGP初日のプラクティスでマシンの改善に手応えを得た一方、ソフトタイヤでのグリップ不足に課題を感じていると語った。

    フリー走行2回目では、レッドブルのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンと0.004秒差の11番手に入り、「あと少し詰める必要がある」と予選に向けた課題を口にした。

    「モナコではいつも通り、今日は少しトラフィックがありましたが、みんな同じ条件ですし、あとは運の問題だと思います」と角田裕毅はコメント。

    「FP1ではあまり運がよくなかったんですが、FP2ではしっかり走ることができました。全体的には悪くなかったと思います」

    「ソフトタイヤでは限界をしっかり感じ取ることができましたが、それはFP1で感じたのとあまり変わらない印象でした。グリップに関して、ソフトであまり大きな進歩が感じられなくて、そこが今の課題ですね。ミディアムタイヤはあまり走れてなくて、1周だけでしたし、それも赤旗の影響で中断されてしまいました」

    角田裕毅 F1 モナコGP レッドブル・レーシング

    「クルマに関してはFP1からFP2で確実に一歩前進できたと思いますけど、まだ細かい部分で詰める必要がありますし、自分自身もあとコンマ数秒詰めたいところです」

    「ポテンシャルは見せられていると思うので、自分からもしっかり引き出して、これまで通りやるべきことを続けて、少しずつペースを上げていって、予選ではうまくすべてをまとめたいと思います」

  • 角田裕毅 F1モナコGPで旧型フロア使用 イモラ予選クラッシュの影響続く

    角田裕毅 F1モナコGPで旧型フロア使用 イモラ予選クラッシュの影響続く

    角田裕毅は、イモラ予選での大クラッシュの影響が今週末のF1モナコGPにまで及ぶことを認め、マシンには旧型フロアを装着することになると明かした。

    先週土曜、角田裕毅は予選Q1で限界を超えてタンブレロ・シケインを攻めた際にコントロールを失い、激しくバリアに衝突。幸いにも怪我はなかったが、マシンは大破し、チームはスペアシャシーに新しいパワーユニットとフロアを装着して再組み立てする必要があった。

    モナコGPを前に、角田裕毅はこのクラッシュにより、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに対してスペック面で再び後れを取ることになったと語った。

    オートスポーツ誌の取材によれば、角田裕毅はレッドブルがマイアミGP前まで使用していた旧型フロアへ戻すことになるという。

    フェルスタッペンはマイアミで新型フロアを投入し、角田裕毅もイモラで初めてそれを使用したが、予選で破損し修復不能となった。モナコGPでは、これが2台のマシンの唯一の違いになる見通しだ。

    「正直なところ、僕はまだフルアップデートパッケージを一度も使えていないんです。イモラでも完全体ではありませんでしたし」と角田裕毅は語った。

    「今回は完全に一歩後退した形になります。それは僕の責任です」

    角田裕毅は、イモラでのクラッシュ(ピットレーンスタートから10位入賞に挽回)についても言及し、今年のレッドブルRB21がセッティング変更にどう反応するのか、理解を深める必要があると語った。今年、角田裕毅は日本GPからレッドブルに加入し、テストなしで投入されている。

    「正直、イモラの予選でのようなことは、マシンの挙動を理解していれば起きなかったと思います」

    「VCARB時代には、2022年以降ああいう単独クラッシュはしていません。あれは明らかに攻めすぎました。つまり、どういう挙動になるか理解が足りていなかったということです」

    「試したセッティングは完全に新しいものでした。正直、レッドブルのマシンは思っていたよりもセッティング変更で挙動が変わるんです。VCARBのマシンでは、そこまで大きな変化は感じなかったので」

    「ですから、新しいことを試すときはもっと慎重にいく必要があります。今は予想以上に時間がかかっている段階です。でも、僕とレースエンジニアのウッディ(リチャード・ウッド)、パフォーマンスエンジニアのクック(リチャード・クック)とは良い関係を築けています。このガレージ側では、毎レース学びながら前進しています」

    角田裕毅 レッドブル F1 モナコGP

    25歳の角田裕毅にとって、誤差の許されない狭いモナコ市街地コースはさらに難易度が高いが、ペースの構築を段階的に進めると誓う。

    「このコース自体は結構好きで、過去2年も良い思い出があります」

    「どうやら、レッドブルのマシンはモナコではバンピー(路面の凸凹が激しい)で、あまり運転しやすくないようなんです。それはマックスも言っていました」

    「だから、自信を積み重ねていくしかありません。いい予選ができることを願ってます。イモラや他のサーキットのように、ランオフエリア(舗装された退避エリア)がある場所と同じアプローチは取れませんから、少しずつペースを上げていきます」

    なお、レッドブルは多くのチーム同様、モナコ特有のレイアウトに対応するため、サーキット専用のアップグレードを導入している。具体的には、高ダウンフォース仕様のリアウイング、冷却性能を高めたブレーキダクト、狭いヘアピンに対応するためステアリングの切れ角を拡大したフロントサスペンションの改良が含まれている。

  • 角田裕毅 レッドブル残留にはF1モナコGPで「クリーンな週末」不可欠

    角田裕毅 レッドブル残留にはF1モナコGPで「クリーンな週末」不可欠

    角田裕毅のピットレーンスタートからの10位フィニッシュは見事だったが、レッドブルでのシートを守るには「クリーンな週末」が不可欠だと評価されている。

    2025年F1シーズン開幕からわずか2戦後、角田裕毅はレーシングブルズからレッドブルへと昇格。明確な目標は、ポイントを獲得し、マクラーレンとのタイトル争いにおいてチームをサポートすることだった。しかし昇格以降、彼は週末を通してノーミスで走りきることができておらず、クラッシュや低調なレース結果が続いていることが、厳しい評価につながっている。

    角田裕毅は、2戦で結果を残せなかったリアム・ローソンに代わって起用された。ローソンはクラッシュに加え12位という成績しか残せず、それを上回ることが角田裕毅の最低限の使命だった。

    その最低限の期待には応えているが、決して十分とは言えない。レッドブルでの5戦で最高位は9位、累計ポイントはわずか4点。一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは同期間に2勝を挙げ、88ポイントを獲得している(スプリントを除く)。

    イモラでは、その実力差がはっきりと表れた。角田裕毅は予選Q1で激しくクラッシュし、決勝はピットレーンからのスタートとなった。一方のフェルスタッペンは予選2番手からスタートし、勝利を収めている。

    「大きな事故だったが、何より大事なのは彼が無事だったことだ」と、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはコメントしている。

    角田裕毅は自らのクラッシュを「不必要で愚かだった」と全面的に非を認めた。このアクシデントによりマシンは全面修復となり、狭いイモラでは追い上げが極めて難しい状況に。しかし、そのような中でも角田裕毅は10位までポジションを上げ、貴重な1ポイントを加算した。

    「もし通常の位置からスタートできていれば、もっと上の順位にいけたはずだ。今後のレースでそれを見せてほしい」とホーナーは語る。

    レース後には、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコも「おめでとう。次はクラッシュなしでな」と声をかけており、一定の評価は得た形だ。

    角田裕毅自身も、「レースで自信を取り戻せたことが何より良かった」と語りつつ、「このような環境では、プレッシャーで自分を見失いがちになる。自分自身を見つめ直す必要がある」と振り返る。

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブル昇格以降、彼は母国GPの日本を皮切りに、サウジアラビアやマイアミといった狭く難易度の高い市街地サーキットに連戦で挑んできた。そして、イモラでは常設サーキットでありながら追い抜きが難しいという別の試練に直面した。

    こうした背景もあり、今後のレースで角田裕毅が「クリーンな週末」を通じて、レッドブルにふさわしい存在であることを証明できるかどうかが鍵を握る。サウジアラビアではピエール・ガスリーとの接触、日本GPではノーポイントといった事例もあり、安定性への疑念は払拭されていない。

    イモラでの挽回劇は、本人だけでなくチームにとってもポジティブな要素だったが、真の試練は次戦モナコGPにある。モナコの市街地コースは壁が近く、ランオフエリアがほとんど存在しないため、些細なミスでも即リタイアにつながる。しかも、予選で後方に沈めば、追い上げはほぼ不可能に近い。

    角田裕毅は「もう気持ちは切り替えている」と語るが、一方で「クラッシュの記憶がまだ頭に残っている」とも認めており、それが精神面での不安材料になる可能性もある。
    そして問題はメンタルだけではない。イモラでのクラッシュにより、今季のスペアパーツ配分にも影響が出ている。

    今回の修復では、新しいサバイバルセルとフロアが必要となったが、それは事故の前日にようやく角田裕毅のマシンに投入された新仕様だった。さらに、エンジン関連パーツも多数交換されており、内燃エンジン(ICE)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスが新たに使用された。

    これらの部品は年間使用数に上限があるため、角田裕毅は今後、グリッドペナルティを受けるリスクが高くなる。ようやくチームに馴染み始めたタイミングでペナルティが重なれば、レッドブルが見込んだ才能を開花させる前に評価が下されてしまうかもしれない。

  • フェルスタッペン “勝ちたいレース”F1モナコGPに挑む「難しさは今も異常」

    フェルスタッペン “勝ちたいレース”F1モナコGPに挑む「難しさは今も異常」

    マックス・フェルスタッペンは、モナコGPについて「勝ちたいと思うレースのひとつ」だと語り、その難しさはいまなお「本当にクレイジー」だと感じているという。今週末、モナコの市街地で自身3度目の勝利を目指す。

    現F1ワールドチャンピオンのフェルスタッペンは、前戦エミリア・ロマーニャGPで勝利を挙げており、ドライバーズ選手権では首位オスカー・ピアストリに対し22ポイント差に迫っている。

    ピアストリやランド・ノリスといったマクラーレン勢とは異なり、フェルスタッペンはモナコで過去に2度の優勝(2021年と2023年)を経験しており、この伝統あるコースが今もなおF1カレンダーで最大のチャレンジであると考えている。

    「一番難しいのは予選でいかにこのトラックを攻略するかだと思う」とフェルスタッペンは語った。「日曜のレースではオーバーテイクが難しいからこそ、予選が非常に重要になる。路面のバンピーさ、コースの歴史、いろんな要素がある。だから勝ちたいと思うんだ。本当にクレイジーな挑戦だよ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 モナコGPフェルスタッペン、今季2勝目を挙げてモナコ入り

    今季これまでの7戦を終えて依然としてタイトル争いに踏みとどまっているフェルスタッペンだが、2025年シーズンにおいて最も好調なのはマクラーレンであり、ピアストリとノリスが計5勝を挙げている。

    月初のマイアミGPではマクラーレン勢が圧倒的な強さを見せたが、その後のイモラでフェルスタッペンはピアストリを1周目に見事なオーバーテイクで抜き去り、レース全体を通して強力なペースを披露してシーズン2勝目を掴んだ。

    しかし、タイヤのデグラデーションが少なく、速度域もイモラに比べて遅いモナコでは、今週末の勢力図がどうなるのかフェルスタッペン自身も「まったく分からない」と話す。

    「マイアミとイモラの平均を取ったら、僕たちはそれほど良くは見えないと思う」とフェルスタッペン。

    「ただ、ここはまったく違う特性のトラックだ。今シーズン、僕たちがしっかり戦えているのはハイスピードなサーキットだけだった。モナコはそうじゃない……だからちょっと慎重に構えている。どこまでやれるか、本当に分からない」

    モナコGP F1 マックス・フェルスタッペンフェルスタッペン、モナコ3勝目なるか

    レースペースでマクラーレンに劣る傾向はあるものの、フェルスタッペンは今季の予選では好調で、ポールポジションはピアストリと並ぶ3回を数えている。

    しかし、そうした予選での強さと、金曜フリー走行でのレッドブルの不振には大きなギャップがあり、フェルスタッペン自身もその理由を説明できないという。

    「分かればいいんだけどね! わざとやってるわけじゃない、誓って言うよ」と木曜のメディア対応で冗談交じりに語った。

    「イモラでは多くのことを学んだ。すごく有益な教訓だったし、自信を持って攻められるようになった。シミュレーターでの作業もたくさんこなしている。

    残念ながら、ここ1年半から2年くらい、僕たちのマシンはとても狭いウインドウでしか機能しない。そのせいで金曜日に苦しむことがある。でも、チームは分析能力に優れていて、翌日に向けて正しい判断を下す力がある。たいていの場合は、ちゃんと改善できているんだ」

  • 角田裕毅 父の辛口評価に「聞いていません」 F1モナコGP前に冷静対応

    角田裕毅 父の辛口評価に「聞いていません」 F1モナコGP前に冷静対応

    角田裕毅が、レッドブル昇格後のパフォーマンスに対して父・信明氏から寄せられた辛辣なコメントについて、自身の考えを語った。

    VCARB(レーシングブルズ)からの昇格を果たした角田裕毅は、シーズン第2戦終了後にリーム・ローソンの後任としてトップチーム入り。以降、時折鋭いスピードを見せるものの、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと比較すると結果は芳しくない。

    特にイモラでは、予選Q1序盤に高速でバリアへクラッシュし、マシンが横転する大事故に見舞われた。幸いにも無傷だったが、サバイバルセルの交換と、アップグレードの進行によって異なるスペックの旧型部品を使用せざるを得ず、ピットレーンスタートから10位まで挽回してポイントを獲得した。

    その週末について、父・信明氏は日本のメディアに「無駄なプッシュだった」「ルーキーみたいなミス」と語っていた。

    この発言についてモナコGP木曜日にメディアから問われた角田裕毅は、あくまで冷静にこう答えた。

    「父の話は聞いていませんので、大丈夫です」

    「こういう話に返すだけのエネルギーもないですし、正直あまり気にしていません」

    「自分のことは自分が一番よく分かっていますから」

    角田裕毅 F1

    イモラでのクラッシュ後、角田裕毅は旧型部品で決勝を戦い10位入賞

    なお、このクラッシュはレッドブルにとって約100万ポンド(約2億円)規模の損失になったとされ、予算制限の中では大きな痛手となった。それでも角田裕毅は、イモラで「ヒーローになろうとして失敗した」と自らの過ちを認めていた。

    「VCARBではああいうクラッシュはなかったんです。少なくとも2022年以降はなかったと思います」と角田裕毅は回顧する。

    「レッドブルに乗ってみて、各セットアップに対する車の反応を完全に理解できていなかったんです。VCARBの時は、そこまで車の挙動が変わることはなかったですし、レッドブルの車は予想以上に変化するんですよ」

    「この段階で急にレッドブルのセットアップを試したアプローチが間違っていたんですけど、こういうやり方はキャリアを通じてずっとやってきたことでもあるんです」

    「だから、新しいことを試すときは、もう少し慎重に進めるべきだったというのが今回の学びです」

    また、今後もアップグレードパーツの供給において、角田裕毅は当面フェルスタッペンと同じ仕様に揃えるのは難しい状況だと明かした。

    「イモラ以降、パーツの供給状況がどうなるか分かりませんけど、たぶん全部の新しい仕様は入ってこないと思います」

    「最初から後れを取っていましたし、それは自分の責任でもあります。でも、少なくとも同じ仕様に追いつくには、もう少し時間が必要だと思っています」