カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • フェラーリ レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーの引き抜きを画策か

    フェラーリ レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーの引き抜きを画策か

    フェラーリが、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーの引き抜きを試みていた。報道を行ったのは、欧州最大の発行部数を誇るドイツ紙『Bild』だ。

    「これは驚くことではない」と、同紙のF1担当記者ミヒャエル・ミレフスキとマティアス・マルブルクは指摘している。「伝統あるこのチームが現在、危機的状況にあることを考えれば当然だ」

    スクーデリア・フェラーリは、2025年のシーズン開幕前に7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンを迎え入れ、大きな期待を背負っていた。しかし、40歳のベテランだけでなく、2025年型マシンも期待されたパフォーマンスを発揮できていない。

    その中で迎えたF1モナコGPでは、シャルル・ルクレールが予選2番手から決勝でも2位を獲得し、好材料も見られたが、チーム代表フレデリック・バスールは手放しで喜ぶことはなかった。

    「モナコの週末を経ても、今季に対する私の期待は変わっていない」とバスールは語る。

    「すでにシーズンの3分の1が終わったが、これまでのパフォーマンスは予想より悪かったのは明白だ。我々は現実を直視しなければならない」

    伊紙『La Gazzetta dello Sport』の著名記者ルイージ・ペルナも、「今週末のスペインGP(バルセロナ)がフェラーリにとって分岐点になる」として、特に“可変型フロントウイング”時代が終わることに注目している。

    「ここで状況が変わらなければ、フェラーリは2026年に全力を注ぐべきだ」と彼は主張し、「バスールは岐路に立たされている。彼自身は、新レギュレーションによって勢力図が変わることに期待をかけている」とも述べた。

    2022年初頭にマッティア・ビノットの後任として就任したバスールに対し、表立って批判する声はフェラーリ上層部からは聞かれない。しかし、『Bild』は舞台裏で異なる動きがあったことを強調している。

    「フェラーリは数週間前、ホーナーに対して水面下で接触を図った」と同紙は報じた。「ルクレールがモナコで2位を獲得したとはいえ、チームのパフォーマンスは安定性を欠き、ジョン・エルカンら経営陣にとって満足のいくものではない。少なくとも、バスールの続投に対して再考を促す要因にはなっている」

    とはいえ、フェラーリにとって望ましい結果は得られなかったようだ。『Bild』は次のように伝えている。

    「ホーナーはフェラーリへの移籍に関心を示さず、レッドブルを離れるつもりもないと明言している。彼は他のチームで働く姿を想像できないという。その姿勢は、かつてフェラーリからのオファーを断った過去とも一致している」

  • レッドブルF1の“賭け”戦略 モナコでフェルスタッペンに託した逆転の一手

    レッドブルF1の“賭け”戦略 モナコでフェルスタッペンに託した逆転の一手

    レッドブル・レーシングがマックス・フェルスタッペンに採用したオフセット戦略は、終盤まで首位を維持させ、最終的には残り2周で義務付けられた2回目のピットストップを行うというものだった。低速コーナーとバンピーな路面が特徴のモナコ市街地サーキットでは、通常の高速コースのような競争力を発揮できないレッドブルにとって、勝利を狙う唯一の希望だった。

    この戦略は、予選4番手からスタートし、ハードタイヤでロングスティントをこなした後、ミディアムで50周という非常に長い2スティント目を走る内容だった。

    今大会特有のレギュレーションにより、レース中には最低でも2種類のコンパウンド、合計3セットのタイヤを使用することが義務付けられていた。C6のソフトタイヤは数周しか保たないため、戦略の主軸はC4ハードとC5ミディアムで組み立てる必要があった。

    マックス・フェルスタッペン モナコGP F1 レッドブル・レーシングフェルスタッペンはモナコでオルタネート戦略を採用

    マクラーレンとフェラーリは、それぞれのマシンにこのレース用コンパウンドの3セットを確保していたが、レッドブルはフェルスタッペン用に2セットしか用意していなかった。

    これは、レッドブルが予選に向けてソフトタイヤの使用セット数を最大化しようとした結果であり、プラクティスでも追加でミディアムを1セット使っていたためだ。レース開始時点で各ドライバーが利用可能だったハードとミディアムのセット数は以下のとおり:

    ■ ノリス:新品ハード2セット/新品ミディアム1セット
    ■ ルクレール:新品ハード1セット/新品ミディアム1セット/使用済ミディアム1セット
    ■ ピアストリ:新品ハード2セット/新品ミディアム1セット
    ■ フェルスタッペン:新品ハード1セット/新品ミディアム1セット
    ■ ハミルトン:新品ハード1セット/使用済ハード1セット/使用済ミディアム1セット

    理論的には、これはレッドブルにとって不利な状況だった。というのも、ハードとミディアムを2スティントにわたって長く使用しなければならず、3セット使用の義務を果たすためには、不向きなソフトタイヤをどうしても投入せざるを得なかったからだ。

    一方で、フェラーリとマクラーレンはソフトを使用する必要がなく、スティント長を柔軟に調整する戦略の自由度が高かった。

    マックス・フェルスタッペン F1レース終盤に首位を走ったが、最終的には4位でフィニッシュしたフェルスタッペン

    とはいえ、この理論上の不利は実際には大きな問題とならなかった。というのも、マクラーレンやフェラーリに対して競争力を欠いていた今回のレッドブルにとっては、そもそも長いスティントが最適だったからだ。後方からのアンダーカットの脅威も存在せず(これは予選でのペナルティによりルイス・ハミルトンが3グリッド降格し、スタートでフェルスタッペンの後ろに回ったため)、レッドブルとしては、他車がピットストップを済ませた後にセーフティカーや赤旗が出るのを期待して、できるだけ長く走行を続ける戦略を選んだ。

    この戦略がうまくはまれば、番狂わせの勝利も不可能ではなかった。しかし、現実にはそうはならず、フェルスタッペンは最終的なピットストップ後、4番手でコースに復帰し、そのままフィニッシュした。

    予選でフェルスタッペンの走行を妨害したことでハミルトンがグリッド降格処分を受けていなければ、フェルスタッペンは5番手スタートとなっていた可能性が高く、その場合のフィニッシュも5位だっただろう。

    しかし、0.286秒も速いタイムで予選を終えたハミルトンのフェラーリは、決勝ではフェルナンド・アロンソのアストンマーティンに引っかかり、その後も“人工的にスローな”渋滞の中で周回遅れに苦しむ展開となった。その結果、フェルスタッペンにとっての脅威とはならなかった。

    レッドブル・レーシングレッドブルにとっては苦戦のモナコだったが、次戦スペインGPは得意とするサーキットだ

    チャンピオンシップ争いの観点では、今回の結果はレッドブルにとって「善戦」だったとも言える。フェルスタッペンがポイントリーダーであるオスカー・ピアストリに対して失ったのはわずか3ポイントにとどまった。

    近年の改良にもかかわらず、レッドブルRB21は依然として低速でバンピーなコースには根本的に適していない。しかし、次戦はバルセロナ。レッドブルにとってははるかに相性の良いサーキットとなるはずだ。

    予選でポールポジションから0.7秒遅れたフェルスタッペンはこう語っていた。

    「今年の予選では、実は去年よりも遅かった。ここで改善したかった部分は、まったく改善されていない。新世代マシンになってから、毎年ここではずっと苦しんでいる」

    「2023年はマシン全体に大きなアドバンテージがあったから勝てたけど、それ以外の年はいつも苦戦ばかり。毎年挑戦してるけど、理由はわからないが、ここではなぜかうまくいかない」

    決勝でも状況は変わらなかった。

    「トップ3のマシンとはペースが違った。ついていこうとすると、すぐにタイヤがオーバーヒートしてしまった。ここはただ僕ら向きのコースじゃないんだ」

  • 角田裕毅 F1モナコGP総括「予選でもっと上にいないとダメですね」

    角田裕毅 F1モナコGP総括「予選でもっと上にいないとダメですね」

    角田裕毅にとって、2025年F1モナコGPは忘れたい週末となった。Q2敗退に始まり、レースではピエール・ガスリーとの接触、さらに裏目に出た戦略も重なり、今季4度目のノーポイントに終わった。

    4月初旬にレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ昇格して以降、角田裕毅は3戦でポイントを獲得しているものの、パフォーマンスの安定性という点では本人もチームも満足していない。

    予選ではFP3まで好調なペースを見せていたが、Q2では0.683秒届かず、12番手に終わった。「正直、予選は本当にごちゃごちゃだったんです。モナコだし、簡単にはいかないって分かってたんですけど、それでも全部がかなり混乱してしまって、うまくまとめられなかったです」と角田裕毅は振り返る。

    決勝では、序盤にガブリエル・ボルトレトがクラッシュしてバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されたタイミングで、レッドブル・レーシングは角田裕毅をピットに呼び入れる。だがこの“逆張り”戦略は裏目に出て、17番手まで後退する結果となった。

    その後はモナコ特有の“隊列”の一員となり、前に出るチャンスは訪れなかった。「とにかく、人生で一番長く感じたレースでした。あのポジションにいた以上、何か違うことを試すしかなかったんです」と角田裕毅。

    「特に前にいた2チーム(レーシングブルズとウィリアムズ)は、2台揃っていたので、何か仕掛けてくるだろうとは思ってました。実際、その通りでした。でも、結局は自分でそういう状況にしてしまったので、やっぱりもっと予選で前にいないといけなかったですね」

    角田裕毅 モナコGP F1

    そんな中、さらなるアクシデントが発生。ピエール・ガスリーのアルピーヌがブレーキトラブルに見舞われ、角田裕毅のRB21の右リアに追突。「あいつバカなの?何やってんの?」と無線で怒りを露わにしたが、幸いにもマシンに大きなダメージはなかったという。

    「衝撃はありましたけど、正直ダメージがあったかは分からないくらいで、普通に走りきれたので大事には至らなくてよかったです」と角田裕毅。

    この接触は、2025年シーズンに入って角田裕毅とガスリーが交錯した2度目のケースで、最初は第2戦ジェッダでのオーバーテイク失敗によるものだった。

    「FP3まではしっかりペースがあったので、それを活かせなかったのがすごく悔しいです」と角田裕毅。「各チームが戦略をいろいろ試すのは分かってましたけど、P12からのスタートではどうしようもないです。やっぱり予選でもっと上にいないとダメですね」

    最終的に角田裕毅は、76周目に2度目の義務ピットストップを行い、17位でチェッカーを受けた。レッドブル・ファミリーの中で唯一、モナコでポイントを獲得できなかったドライバーとなってしまったが、今週末のスペインGPでの巻き返しに期待がかかる。

  • クリスチャン・ホーナー F1モナコGPに提言「コース改修の時が来た」

    クリスチャン・ホーナー F1モナコGPに提言「コース改修の時が来た」

    レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、F1モナコGPでのオーバーテイク不足を受け、今こそ伝統あるモナコ市街地コースのレイアウト変更を「検討すべき時が来た」との見解を示した。

    今年のモナコGPでは、レースに変化をもたらすための新ルールとして義務的な2回のピットストップが導入されたが、決勝78周を通してオーバーテイクは一度も記録されなかった。

    優勝争いは激しい接戦となり、マクラーレンのランド・ノリスがフェラーリのシャルル・ルクレールの猛追を抑えて、2008年以来となるチームのモナコ勝利を果たした。

    レース後、報道陣の前に立ったホーナーは、率直な意見を述べた。

    「レース中にオーバーテイクは1度もなかったと思う」

    「だからこそ、ブレーキングゾーンをもっと設ける手立てがないかを考える必要がある。例えばトンネルの出口やターン1に、もう少し長いブレーキングゾーンを作れないか。とにかく、我々はそれを真剣に調査すべきだ」

    「今のF1マシンはあまりにも大きく、並んで走る余地がない。だから追い抜きの機会が生まれないんだ」

    「モナコも変わってきた、今こそ次の一手を」
    コース変更が現実的かどうか尋ねられると、ホーナーはこう答えた。

    「最終的には、すべてのものが時代に合わせて変化していかなければならないと思う」

    「モナコは象徴的で歴史あるサーキットだ。でも、これまでモナコがどれだけ変わってきたかを考えてみてほしい。海に土地を埋め立てて新しいエリアをつくってきたわけで、72回もここでグランプリが行われてきた中で、決して変わらなかったわけじゃない」

    「大規模な変更は必要ないと思う。ただ1カ所、オーバーテイクできる可能性のある場所があれば、それでいいんだ」

    「誰もがわかっていることだけど、このサーキットに来た時点で、レースの結果はほぼ土曜の予選で決まってしまう。だから我々はピット戦略に変化を加える新ルールを導入した。でも、結局トップ10の中で順位が変わったのはリタイアによるものだけだった」

    レッドブル・レーシング F1 モナコGP

    F1では2026年に新レギュレーションが導入され、車体サイズの縮小と軽量化が予定されているが、それがモナコでのレースにどう影響するかについて、ホーナーは冗談を交えて答えた。

    「小さいクルマ、例えばカートとかね」と笑いながら言い、「とにかく今のマシンはこのサーキットには大きすぎる。ほとんど並走することすらできない」

    「でも我々はここに来る。それはモナコだからだ。そして、この場所には特別な格式とステータスがある。だけど、やはりどこかで時代に合わせた進化が必要だと思う」

    「マーシャルたちは素晴らしい仕事をしてくれている。イベント自体は本当に見事なものだ。ただ、もし1カ所でもいいからオーバーテイクが可能な場所があれば、それだけでも素晴らしいと思う。F2や他のサポートレースでさえ、状況はほぼ同じだからね」

    2025年から試験的に導入された2回のピット義務ルールについては、レースに「多少なりとも面白みが加わった」と評価。

    「改善だったと言えると思う。戦略面ではより興味深くなったし、リスクも増えた。少なくとも去年のような単なる行進よりはよかった」

    「根本的な問題は、ここではオーバーテイクできないということ。しかも、クルマの本来のペースよりも3~4秒速く走れるのに、ドライバーたちはそれを抑えて周回しているんだ」

  • レッドブルF1代表「角田裕毅の戦略は初期には効果的に見えた」

    レッドブルF1代表「角田裕毅の戦略は初期には効果的に見えた」

    角田裕毅にとって、2025年F1モナコGPは試練の一戦となった。今季ここまで複数戦でポイントを獲得し、レッドブル・レーシング昇格後も安定した速さを見せてきた角田だったが、伝統の市街地戦では「戦略勝負」によって不完全燃焼のレースに終わった。

    角田は予選12番手からスタート。チームは彼に大胆な戦略を託し、1周目でのピットインという“逆張り策”を敢行。ソフトタイヤでスタートし、他車と異なるアンダーカット狙いでポジションアップを図る構えだった。

    しかし、ライバルチームが極端なスローペース戦略に出たことで、その目論見は完全に崩れ去った。

    レースを通して車列の中に閉じ込められ、オーバーテイクのチャンスはゼロ。ようやくクリアラップを得た終盤にはファステストラップ級のペースを示したが、すでに時遅し。最終順位は17位に終わり、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとは対照的な結果となった。

    ホーナー「角田の戦略は初期には効果的に見えた」
    レース後、レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、角田の展開についてこう語った。

    「角田については逆の戦略を取った。1周目にピットインすることで、後方集団から抜け出す狙いだった。最初は非常に良さそうに見えた」

    「しかしその後、他チームが極端なスローペースで走行を始め、チームメイトのためにギャップをつくるという戦術が横行した」

    「結果として、角田は実質的にレース全体を同じタイヤで走ることになった。終盤になってようやく前方がクリアになり、非常に速いタイムを記録したが、それまではずっと“車列の囚人”だった。本当に厳しいレースだった」

    角田裕毅 モナコGP F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンは真逆の「引き延ばし戦略」で4位
    一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンには対照的な戦略が採用された。ハードタイヤでスタートし、できるだけ引っ張った上でセーフティカーや赤旗を活用する「待ち」の姿勢でレースに挑んだ。

    「今日は少しギャンブルに出た。セーフティカーや赤旗が出やすいモナコでは、引っ張る価値があると判断した」とホーナー。

    「実際、マックスはレースの大部分をリードしていたし、ピアストリのピットアウト後の2周目で彼がスライドしたタイミングでは我々の方が並べそうな場面もあった。だが最終的にその瞬間を逃さずにステイする判断をした」

    「最終的に、赤旗やVSCを待って最終ラップでミディアムに交換したが、その展開は訪れなかった」

    フェルスタッペンはそれでも4位フィニッシュを果たし、限られた可能性の中でベストに近い結果を残した。

  • 角田裕毅とピエール・ガスリー F1モナコGPでの接触をめぐり非難の応酬

    角田裕毅とピエール・ガスリー F1モナコGPでの接触をめぐり非難の応酬

    角田裕毅とピエール・ガスリーが、F1モナコGPの序盤に発生した接触事故をめぐって互いに非を認めず、主張が食い違っている。

    両者ともに土曜の予選で苦戦し、角田裕毅は12番グリッド、ピエール・ガスリーは17番グリッドからのスタートとなった。オーバーテイクが困難なモナコでは、順位を上げるにはリスクを伴う果敢な動きが求められる。

    しかし8周目、シケインのブレーキングゾーンでピエール・ガスリーが角田裕毅のRB21に追突し、前方サスペンションを破損。ピットに戻ってリタイアを余儀なくされた。

    「レーシングラインに戻ってきた」
    ピエール・ガスリーはメディアに対し、今回の接触について全面的に角田裕毅に非があると主張した。

    「ユウキがトンネルの前でミスをして、僕はかなり接近していた。これまで毎周、彼は右側のレーシングライン上でブレーキを踏んでいたが、その周は僕がすぐ後ろにいたので左側に留まった」

    「彼は左側でブレーキを踏み始めたから、僕は右側に移って遅めにブレーキングした。ところが彼がレーシングラインに戻ってきてしまって、僕はもう逃げ場がなかった」

    「普通のサーキットなら、ブレーキング中に動いたりしない。ブレーキを踏んだら、そこに留まるべきなんだ。彼は明らかに左側から白線を越えて動いた。きっとあとで話すことになるだろうが、彼にとっても最良の動きではなかったと思う」と怒りをにじませた。

    角田裕毅 モナコGP F1 ピエール・ガスリー

    「もう一度でも同じことをします」
    一方、接触を受けた角田裕毅は大きな損傷を免れ、レースを続行。しかしペースを上げることはできず、最終的に17位でフィニッシュした。

    ピエール・ガスリーの非難に対して、角田裕毅は困惑を示した。

    「正直、よくわからないです。ブレーキング中に動いたりとか、変なことは一切してないです」

    「何が起きたのかはっきり覚えてないですけど、あとから考えると、ただガスリーが僕に突っ込んできたっていう感じですね」

    さらに角田裕毅は、自身に非がないという立場を変えず、「やり直しても同じことをする」と断言した。

    「僕は何も間違ったことはしてないと思ってます。もう一度同じ状況でも、同じようにします」

    「ずっと壁際を走ってましたし、最初から進路も決めてました。ブレーキング中に動くのは嫌だったので、そうならないようにしてました」と語った。

  • フェルスタッペン F1の2回ストップ義務制を批判「モナコGPがマリオカート化」

    フェルスタッペン F1の2回ストップ義務制を批判「モナコGPがマリオカート化」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1モナコGP決勝で自身が採った戦略について「驚きの展開を狙うしかなかった」と振り返りつつ、新たに導入された2回の義務ピットストップルールについては「まるでマリオカートのようだった」と皮肉を込めて批判した。

    フェルスタッペンは予選で5番手に終わったが、ルイス・ハミルトンのグリッド降格によって決勝は4番手からスタート。序盤はランド・ノリス、シャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリの3人を追いかける形となった。

    今年のモナコGPでは、2024年にトップ10がスタート順位のままゴールしたという退屈な展開を受けて、F1とFIAが新たな試みとして「最低3種類のタイヤコンパウンドを使用する」ことを義務付け、事実上2ストップのレースフォーマットを採用。これにより戦略の幅が広がり、レースには予想外の要素が加わった。

    その影響で、レーシングブルズやウィリアムズはピットウインドウを開けるために一部のドライバーが意図的にスロー走行を行い、チームメイトのためにスペースを作るという異例の戦略も展開された。

    一方、フェルスタッペンはレース終盤まで2回目のピットストップを行わず、赤旗中断によって“無料”でタイヤ交換ができる展開に賭けた。最終的にそのチャンスは訪れず、残り2周でピットイン。レースをリードしていたポジションから4位に後退してフィニッシュした。

    「正直、改善できる部分はあまりなかった」とフェルスタッペンは語る。「後ろには大きなギャップがあった。だから、ステイアウトして赤旗が出るのを期待するしかなかった。それが唯一、サプライズを起こせる可能性のある選択肢だった」

    「もっと早くピットに入ることもできたけど、それをやったところでどうせ4位に戻るだけだった。だからやれることを試してみた」

    さらに今回の新ルールについて問われると、フェルスタッペンは率直な見解を示した。

    「もちろん、(F1やFIAが)何かを変えようとする意図は理解している。でも、それがうまくいったとは思わない」とSky Sports F1に語った。

    「ここではどうやってもレースにならない。1ストップだろうが10ストップだろうが関係ない。僕はレース終盤リードしていたけど、タイヤは完全にダメになっていた。それでも誰にも抜かれなかった。今のF1カーなら、F2カー相手にでもこのコースでは抜けない」

    「ほとんどマリオカートみたいだったよ。いっそクルマに装備をつけて、バナナでも投げられるようにすればいい。滑りやすい路面とね」

    マックス・フェルスタッペン モナコGP F1

    また、モナコの市街地サーキットがレッドブルF1の長年の課題であるバンプや縁石の多い低速セクションでの弱さを露呈したことも認めた。予選ではランド・ノリスに約0.7秒差をつけられ、ポール争いには絡めなかった。

    「ここは僕たちのトラックじゃない。それだけのことだ」とフェルスタッペンは言い切る。

    「スペインではもっと良くなることを願っている。イモラでのような形に近づければいいけど、それは実際に走ってみないとわからないね」

    「今日の結果は、僕たちができた最大限のものだった。前の3台と戦えるだけのペースはなかった。彼らについていこうとすると、すぐにタイヤが摩耗してグレイニングが起きてしまっていた。だから、予選がすべてだ。何もトラブルが起きなければ、順位はそのまま。実際、今日はまさにそういう展開だった」

    この結果により、フェルスタッペンはドライバーズランキング3位を維持。首位のオスカー・ピアストリとの差は25ポイントとなり、チームメイトのノリスは今季2勝目を挙げてピアストリとの差を3ポイントにまで縮めた。

    レッドブルF1はコンストラクターズランキングで3位。フェラーリに1ポイント差、メルセデスには4ポイント差という接戦の中、次戦スペインGPでは再び主導権を握ることが期待されている。

  • 角田裕毅 F1モナコGP決勝「何もできずトラフィックの中で耐えるだけだった」

    角田裕毅 F1モナコGP決勝「何もできずトラフィックの中で耐えるだけだった」

    角田裕毅は、2025年F1 モナコGPの決勝を17位で終えた。

    レッドブル・レーシングは角田裕毅に対し、ソフトタイヤでスタートさせて早めのピットインを行うという攻めの戦略を採用した。しかし、セーフティカーが一度も出なかったことでそのギャンブルは裏目に出る形となり、角田裕毅はスローな集団の後方に捕まり、順位を上げるチャンスを失った。

    さらなる不運はレース序盤に訪れた。トンネル出口でピエール・ガスリーに追突されマシンのリアにダメージを負いながらも、角田裕毅は懸命に走り切り完走を果たした。

    「全体的に見て、今週末はちょっとフラストレーションの溜まる内容でした。ただ、今日に関しては自分にできることはあまりなかったと思います。結局のところ、もっと予選で良い結果を出さなければいけなかったと感じています」と角田裕毅はコメント。

    「昨日の走りは、自分自身のためにもチームのためにもなりませんでした。モナコであれだけ後ろからスタートすると、レースで何かを起こすのはかなり難しくて、自分でその状況を作ってしまったという意識があります」

    角田裕毅 モナコGP F1

    「今日のレースで起きたことといえば、ピエールにぶつけられたことくらいで、それ以外はずっとトラフィックに巻き込まれていました。本当に長いレースに感じましたし、モナコはただ走っているだけだと楽しくないですね。前にクルマがいると、自分のリズムも作れません」

    「イモラでの影響がモナコにそこまで出ていたとは思っていません。フリー走行3回目や予選のQ1ではペースも悪くなかったですし、クルマの感触も良かったです。でも、全体としてうまくまとめることができませんでした」

    「来週こそはすべてをしっかりまとめたいですし、もっと良いパフォーマンスを出していかないといけないと感じています」

  • レッドブルF1 マルコが明言「ハジャーは角田裕毅の理想的な後任候補」

    レッドブルF1 マルコが明言「ハジャーは角田裕毅の理想的な後任候補」

    アイザック・ハジャーは「間違いなく」マックス・フェルスタッペンの次なるチームメイト候補であり、「角田裕毅に代わる“理想的な後任”になり得る」――そう語るのは、レッドブルの重鎮アドバイザーであるヘルムート・マルコだ。

    2025年にレーシングブルズからF1デビューを果たした20歳のハジャーについて、マルコはシーズンを通じて高く評価しており、その才能に惜しみない称賛を送ってきた。

    一方で、角田裕毅がこの12カ月でリアム・ローソンやセルジオ・ペレスよりもフェルスタッペンに近いパフォーマンスを見せていることを認めつつも、マルコは次第に角田裕毅のミスに厳しい視線を向けている。

    「角田は相変わらず頑固で感情的だ。彼はミスをしてはならないことを自覚しており、それが最も重要な点だ」

    実際、イモラでの激しい横転クラッシュ以降、角田裕毅はスペアパーツの不足により、フェルスタッペンと同仕様のマシンを使用できていない状況にある。

    一方のハジャーも決して完璧ではない。モナコGPの金曜フリー走行では2度にわたってガードレールに接触し、いずれも激しいクラッシュを喫した。最初の事故後には自らを「愚かだった」と評し、悔しさをあらわにしていた。

    この件についてマルコは、冗談交じりにこう述べている。

    「彼にはガードレールが近すぎたんだろう」

    「自分の知性について話すよりも、レースに集中すべきだ。とはいえ、彼が遅かったわけではない。2度クラッシュはしたが、速さは見せていた」

    マルコは、F1初年度のハジャーのミスには比較的寛容な姿勢を見せている。それに対し、5年目を迎える角田裕毅への評価はやや厳しくなっている印象だ。

    「そう、アイザックは若い。だからこうしたミスは普通のことで、小さなミスに過ぎない。私は以前から彼には本当に驚かされていると言ってきた」

    「オーストラリアでのミスを除けば、シーズン序盤からずっと速かった。マックスと同じように、3周もすればすぐに状況を把握してしまう。たとえ初めてのサーキットでもね」

    「常にQ3に進出し、チャンスがあれば必ずポイントを獲得する。派手さはないが、稲妻のように速い」

    「もう少し経験を積めば、間違いなく理想的な後任候補になれるだろう」

    マルコはそう語り、現在角田裕毅が務めるレッドブル・レーシングのシートに対する強い示唆を残した。

  • マックス・フェルスタッペン F1モナコGP予選「低速コーナーでは今も弱い」

    マックス・フェルスタッペン F1モナコGP予選「低速コーナーでは今も弱い」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1モナコGP予選で5番手にとどまった後、レッドブル・レーシングのマシンが「低速コーナーでは今も弱い」と認め、セットアップでは克服できない根本的な問題を抱えていると語った。

    予選ではトップから0.7秒以上離される苦戦を強いられたが、予選中に妨害行為を取られたルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3グリッド降格処分を受けたことで、フェルスタッペンは決勝を4番グリッドからスタートすることになった。

    「少しは良くなったけど、僕らは低速が本当に弱い。縁石をまたいだり、路面の傾斜が変わるようなセクションでは特にそうだ」とフェルスタッペンは予選後に語った。「うちのクルマはそういう場面を昔から嫌っているし、それは今も変わっていない」

    フェルスタッペンは木曜日の時点で「ダメージ・リミテーション(被害最小化)の週末になるだろう」と予想していたが、その懸念は予選結果によって裏付けられた形となった。

    「FP2の時点で、ポールは厳しいと分かった。普通ならバランス調整である程度改善できるけど、低速でそもそもクルマが機能していないとなると、何をしても無駄だ。それがうちの問題で、2022年からずっと続いている」

    マックス・フェルスタッペン モナコGP F1 レッドブル・レーシングフェルスタッペン:モナコは「マシンに存在する弱点」を浮き彫りにした

    また、RB21のグリップ不足により予選では限界まで攻め切れなかったことも明かしている。

    「もう少しは差を詰められたかもしれないけど、グリップがなければこのコースでは何もできない。だから0.3秒差でも0.7秒差でも、結局は“速くない”ってことなんだ」

    モナコでの過去3年の成績は、優勝1回(2023年)、表彰台1回(2022年)、6位(2024年)とまちまちだが、フェルスタッペンは今回も苦戦を強いられると予感していた。

    「もちろん、もっと良い結果を狙いたかった。いろいろ解決策も試したけど、うちのクルマはモナコのような低速+縁石の組み合わせを本当に苦手としている。やっぱりここは僕たちのトラックじゃない」

    セットアップだけでは乗り越えられない低速域での構造的な弱点は、レッドブル・レーシングにとって依然として大きな課題だ。決勝では、予選結果から最大限のポイントを持ち帰る“ダメージリミテーション”が現実的な目標となる。