カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 声をかけてきたブラッド・ピットを一般のF1ファンと勘違い

    角田裕毅 声をかけてきたブラッド・ピットを一般のF1ファンと勘違い

    角田裕毅は、映画『F1/エフワン』の主演俳優であるブラッド・ピットを一般のファンと間違えてしまったエピソードを披露した。

    今月、ニューヨーク・タイムズスクエアでF1を題材とした話題のハリウッド映画『F1』のワールドプレミアが盛大に開催された。主演のブラッド・ピットやプロデューサーのルイス・ハミルトン、ダムソン・イドリスに加え、角田裕毅をはじめ、現役F1ドライバーほぼ全員が出席し、イベントはまさにF1の“映画グリッド”とも呼べる熱気に包まれた。

    その際、角田裕毅は声をかけてきたブラッド・ピットを一般のF1ファンと間違えてしまったと明かした。

    「ホテルを出ようとしたとき、後ろから『ユウキ、ユウキ』って声をかけられたんです」と角田裕毅はコメント。

    「最初は普通のファンの方だと思って、本当にただのファンの方だと思ったんですけど、振り返ったらそこにいたのがブラッド・ピットさんで」

    「そのまま近づいてきて、『やあ』って挨拶してくれたんです」

    角田裕毅は、映画の中でブラッド・ピット率いるAPXGPがF1グリッドに登場するシーンに実際のF1マシンとともに登場しており、レース中に何度も“抜かれる側”として映し出される。本人もそれを自覚していたようで、プレミア後のインタビューでは笑いながらこう語った。

    「クールな映画でした。でも僕は……何度も抜かれましたね。ブラッド(ピット)に(笑)」と角田裕毅はコメント。

    「スピード感がすごくて、自分がF1マシンに乗ってる感覚になります。観る人はあの迫力を味わえると思います」

    映画『F1/エフワン』は、90年代に活躍しながら事故で表舞台から退いた元F1ドライバー、ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)が、低迷する新興チームAPXGPのために現役復帰し、若きチームメイト、ジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)と共に戦う姿を描く。監督は『トップガン・マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー、製作はジェリー・ブラッカイマーが務める。

    日本では6月27日(金)に劇場公開を開始。F1ファンはもちろん、モータースポーツ初心者にとっても見逃せない一本となりそうだ。

  • フェルスタッペン レッドブルF1時代の確執告白のペレスとは「良好な関係」

    フェルスタッペン レッドブルF1時代の確執告白のペレスとは「良好な関係」

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブルF1でのチームメイト時代に起きた論争的な出来事に関するセルジオ・ペレスの発言について、重要視しない姿勢を示した。

    フェルスタッペンとペレスは、2021年から2024年までの4年間、レッドブルでチームメイトとしてともに過ごした。この間にフェルスタッペンはF1ドライバーズタイトルを4連覇し、レッドブルもF1コンストラクターズタイトルを2度獲得した。

    その在籍期間のほとんどでフェルスタッペンがペレスに対して大きな優位性を持っていたが、2022年シーズン序盤は、ペレスが最もフェルスタッペンに迫った時期だった。

    ペレスはモナコGPでポールポジションを逃しつつも優勝を飾ったが、その予選終盤にクラッシュを喫していた。

    その後、フェルスタッペンがペレスに対して遺恨を抱いていたことが明らかになった。フェルスタッペンは、ペレスが意図的にクラッシュして自らのグリッド順位を守ったと感じていたのだ。

    ペレスはポッドキャスト『Desde el Paddock』に出演した際、この件の詳細については将来出版する書籍で明かすつもりだと語っている。

    またペレスは、フェルスタッペンが「トラック上で物事を解決したがる」タイプであることに言及した。

    実際フェルスタッペンは、2022年サンパウロGPでチームからの指示に従わず、ペレスにポジションを譲らなかった。ペレスは当時、シャルル・ルクレールとドライバーズランキング2位争いをしていた。

    「モナコでの件について、マックスは納得できていなかった」とペレスは説明した。「でも彼はそのことを僕に直接言わず、心に秘めたまま6~8ヶ月後に持ち出してきたんだ。その時、僕らは話し合って、すべて解決した。

    「彼はモナコの予選の件を心に引っかけていた。次のバクーで話をして、それで全て片付いた」

    「でもマックスってそういうタイプなんだ。心に溜め込んで、最後には大抵トラック上で発散する」

    マックス・フェルスタッペン セルジオ・ペレス F1 レッドブル

    フェルスタッペン「ペレスとは素晴らしい関係にある」
    フェルスタッペンはペレスのコメントに関する質問に対し、すぐにその重要性を否定し、メディアが発言を歪曲しているのではないかと示唆した。

    「いや、でも君たちの質問の仕方は、彼が意図したものとは違うと思う」とフェルスタッペンは語った。

    「僕はチェコとの関係は素晴らしいと思ってるし、僕らは素晴らしいチームメイトだった。彼をすごくリスペクトしているし、彼も僕のことをリスペクトしてくれている。それだけだよ」

    「また近いうちにパドックで彼と会えるのを楽しみにしているし、まだ僕のヘルメットを彼に渡さなきゃいけないんだ」

    「彼が僕にすごく素敵なメッセージ入りのヘルメットをくれたから、僕もお返しに僕のヘルメットを渡すって約束したんだ。できればメキシコあたりで渡せたらいいなと思ってる」

    「だから、メディアで何が書かれていようと、僕はチェコがどんな人かをわかってるし、僕らの関係はすごく良いと思ってるよ」

  • セルジオ・ペレス レッドブルF1時代のフェルスタッペンとの確執を告白

    セルジオ・ペレス レッドブルF1時代のフェルスタッペンとの確執を告白

    セルジオ・ペレスが、2022年のF1シーズンにレッドブルF1でチームメイトだったマックス・フェルスタッペンとの間で起きた一件について語った。特に話題となったのは、モナコGP予選Q3でのクラッシュと、ブラジルGPでのチームオーダー無視の出来事である。

    ブラジルGPでは、ペレスがフェルスタッペンにポジションを譲ったが、その後フェルスタッペンが順位を上げられなかったため、レッドブルはポジションを返すよう指示。しかしフェルスタッペンはこれを拒否し、「理由がある」と発言した。

    この発言を受けて、ファンやメディアの間では、その“理由”が同年5月のモナコGP予選Q3でペレスがクラッシュした件にあるのではないかという憶測が広がった。あのクラッシュによりフェルスタッペンはアタックを完了できず、順位を改善するチャンスを失ったとされている。

    この件について、ペレスはスペイン語のポッドキャスト番組『Desde el Paddock』に出演し、以下のように語った。

    「その話の全貌は、僕のキャリアを振り返る本の中で明かすつもりだ」としつつも、モナコでの件がフェルスタッペンの中で尾を引いていたことは認めた。

    「マックスはモナコの出来事に対して問題を抱えていた」とペレスは明かす。

    「ただ、彼が直接僕に言ったことはなかった。すべてを自分の中に留めていて、6~8か月後になってから突然持ち出してきたんだ」

    「でも僕の中では、その件はモナコの次のバクーで話し合って、すでに解決していた。あのときにすべてクリアになったと思っていた」

    「でも、マックスはそういう性格なんだ。いろいろ抱え込んで、最終的にトラック上で爆発させるタイプなんだよ」

    この発言により、モナコQ3のクラッシュがフェルスタッペンの中でくすぶり続けていたことが明らかとなった。ペレスとフェルスタッペンの関係は2023年以降もチーム内で注目の的となっているが、この一件がその背景の一端を物語っている。

    マックス・フェルスタッペン セルジオ・ペレス F1 レッドブル

  • 角田裕毅 F1オーストリアGPを前に前向き姿勢「自信はこれまで以上」

    角田裕毅 F1オーストリアGPを前に前向き姿勢「自信はこれまで以上」

    角田裕毅は、レッドブル・レーシングでのここ数戦はポイントから遠ざかる厳しい状況が続いている。F1オーストリアGPはチームのホームレースとなるが、本人は特別な準備はしていないと語りつつ、これまでの取り組み方には手応えを感じているようだ。

    木曜日に角田裕毅は、予選やセッション序盤でのマシン挙動の理解不足を課題に挙げ、「まだこのクルマを完全には理解できていない」と正直に認めた。その一方で、週末ごとに自信を深めており、「今までのどのレースウイークよりも自信がある」と前向きな姿勢を見せている。

    Q:ここ数戦は苦しい展開が続いていますが、今週末はチームにとってホームレースです。より良い週末にするために、裏側でどんな取り組みをしてきたか教えてください。

    特にこの週末に向けた特別な準備はあまりしていません。まあ、当然ですが、いつも通りの作業はやってきました。

    これまでのレースウイークでの自分の取り組み方には満足しています。うまくいかなかったことがいくつかあって、まあその一部は自分のコントロール外のことでもあります。たとえば先週末のFP3とか。

    正直言って、先週もクリーンなレースウイークではなかったです。でも同時に、自分の成長の仕方やリズムに関しては、確実に正しい方向に進んでいると感じています。もちろん、みんなが求めているほどの速さではないかもしれませんが、少なくとも毎週ポジティブな兆しは見せられていると思います。

    だから自分としては満足しています。ただすべてをまとめる必要があるだけで、レースごとに自信は高まっているし、正直今までのどのレースウイークよりも今の方が自信を持っています。今はまだ学習段階ですが、自分がやっていることを続けていきたいです。

    角田裕毅 レッドブル F1

    Q:自分が本来持っているレベルに到達するために必要なのは自信だけですか?それとも他にも改善すべき点はあるのでしょうか?

    うん、自信ですね。クルマに対する理解、それから経験。たとえば、どのセッションでも、最初のラップからどういう挙動になるか分かっているっていうのは、すごく大きなアドバンテージになるんです。

    今の僕は、最初のラップで少し様子を見ないといけないんです。というのも、どんな挙動になるか完全には分かっていないから。だから全開で行こうとしても、ちょっとやりすぎてしまって、いろんなことが起きてしまう。そういうことから、もっと学ばなきゃいけないし、今のクルマのことをまだ全然理解できていないんだなと思わされます。

    特に予選のような状況では、クルマの挙動を把握するのに最低でも半周は必要だったりして、そうなると限られた時間の中では理想的じゃない。もし最初からどんな挙動か分かっていたら、もっと違うんですが。

    そういう部分は経験と自信からくるもので、少し時間が必要なんです。でも確実に正しい方向に進んでいて、レースごとにそういったものが積み上がっているので、これまでの取り組み方には満足しています。

  • 角田裕毅 F1オーストリアGP展望「チームがいるべき場所に戻したい」

    角田裕毅 F1オーストリアGP展望「チームがいるべき場所に戻したい」

    角田裕毅が、2025年F1第11戦オーストリアGPへの展望を語った。

    ここ数戦は厳しい展開が続いている角田裕毅だが、レッドブル傘下のドライバーとして迎える“ホーム”での一戦で、巻き返しのきっかけをつかめるか注目が集まる。強力なアップグレードを受けたマシンと共に再び上位進出を目指す。

    「ヨーロッパに戻って、オーストリアでのホームレースを迎えられるのを楽しみにしています。レッドブルのドライバーとしてレッドブル・リンクに立つのはいつも特別なことで、ガレージを出るたびにファンの声援が聞こえてきます」と角田裕毅はコメント。

    「今週は、全セッションでクルマの力を最大限に引き出して、安定したパフォーマンスを出すことが重要になります。ここ数戦は僕にとってなかなか難しい展開が続いていましたが、もっと上位に食い込んで、チームがいるべき場所に戻したいと思っています」

    「鍵を握るのは土曜日の予選です。この週末しっかりと上位からスタートできるよう、チームと一緒に全力で準備を進めてきました。何度も後方から追い上げてきた自信はあるので、あとはもっと前からレースを始めて、最後の数周で本来いるべきポジションで戦えるようにしていきます」

    角田裕毅 レッドブル F1 オーストリアグランプリ

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP展望「特別なホームレース」

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP展望「特別なホームレース」

    マックス・フェルスタッペンが、2025年第11戦オーストリアGPへの展望を語った。

    レッドブル・レーシングのホームレースとなるレッドブル・リンクにマックス・フェルスタッペンは「オレンジ・ライオン(Orange Lion)」と名付けたスペシャルヘルメットを準備。前戦カナダでの勢いを維持すべく週末に挑む。

    「ヨーロッパラウンドに戻ってくることになるけど、オーストリアはいつもチームにとって特別なホームレースで、今週はいろんなことが起こる予定なんだ。レッドブル・リンクのスタンドや“オレンジ・アーミー”からの応援を感じられるのはいつも素晴らしいことだよ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「それを記念して、オレンジとレッドブルのブルーを組み合わせた『オレンジ・ライオン』のスペシャルヘルメットをかぶる予定なんだ。ヘルメットにはライオンのデザインも入っていて、今週のオーストリアに加えて、ベルギーとオランダでもこのヘルメットとブルーのレーシングブーツを使うよ」

    「カナダでの勢いを維持したいと思っているし、改善のための調整にも一生懸命取り組んできた。あのサーキットは走っていていつも楽しいよ。1周は短いけど、オーバーテイクのチャンスもあるからね」

    「いい予選ができて、いいパフォーマンスを見せられるといいな」

    マックス・フェルスタッペン F1 オーストリアグランプリ

  • レッドブル リンドブラッドを金曜走行起用 マルコがF1昇格構想を語る

    レッドブル リンドブラッドを金曜走行起用 マルコがF1昇格構想を語る

    レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、アービッド・リンドブラッドがF1ドライバーラインアップ入りに向けて異例のスピードで準備が進められていることを認めた。

    17歳のリンドブラッドは、来週のF1イギリスGPで金曜フリー走行1回目(FP1)に出走する予定で、ドライブするのは角田裕毅のマシンだ。

    今週月曜にはイモラでF1エミリア・ロマーニャGPの開催地となるサーキットを訪れ、岩佐歩夢とともに2023年型AT04を使用した過去車両によるテストプログラム(TPC)に参加。FIAからはスーパーライセンスの特別承認も受けており、グランプリ週末での実戦デビューに向けた準備が一気に本格化している。

    「月曜にイタリアで半日ほどクルマに乗って、彼の準備を進めた。そして彼はシルバーストンの金曜走行でも走ることになっている」とマルコはオーストリア紙『Kleine Zeitung』に語った。

    「彼はメンタルの強さと自信において際立っている。スウェーデンとインドのルーツを持つそのバックグラウンドも、レースに良い影響を与えているようだ」

    リンドブラッドは今季F2にカンポス・レーシングから参戦中で、レッドブル・ジュニアチームの最注目株として注目を集めている。

    これまでレッドブルは、岩佐歩夢をレッドブルとレーシングブルズの両チームに共通するリザーブドライバーとして起用してきたが、岩佐はスーパーフォーミュラとのスケジュール重複によりF1との両立が難しい場面が多い。そのためチームは、新たなバックアップ体制の構築に迫られていた。

    「我々は、マックス・フェルスタッペンのペナルティポイントの件で本当に何かが起こった場合に備えて準備している」とマルコは説明する。フェルスタッペンは現在、レース出場停止まであと1点に迫っている状態だ。

    「現在の代役候補はリンドブラッドと岩佐の2人だが、岩佐はF1と日本の予定が重なることが多い。あるレースでは、他チームとリザーブ契約を結んでいたこともあったし、一時期はひとりのリザーブドライバーが3チーム分の対応を任されていたこともある」

    「今すぐ起用できるトップコンディションのドライバーを見つけるのは簡単ではない。だからこそ、今リンドブラッドがクルマに乗っているんだ」

    アービッド・リンドブラッド レッドブル F1

    一方、ジュニアプログラム全体については「依然として健全だ」とマルコは強調する。

    「ファン・パブロ・モントーヤの息子(セバスチャン)もF2にいる。我々には多くの有望な才能がそろっており、“スターは買わず、育てる”というモットーのもとで、常にプログラムを進化させている。ただ、F1は今非常に厳しい世界だというのも事実だ」

    その発言の真意について問われたマルコは、レーシングブルズのマシンは比較的扱いやすいものの、2025年型レッドブルを乗りこなせるのはマックス・フェルスタッペンだけだと認めた。

    「この2年間、我々のマシンには同じような傾向がある。縁石で跳ね、ターンインでアンダーステア、そしてオーバーステアに転じる。作動ウインドウは非常に狭い」

    加えて、今週末のF1オーストリアGPに向けて新たなアップグレードが投入されることも明かした。

    「オーストリアにはアップデートを持ち込む予定で、それはシルバーストンでさらに改良される。ただ、それでもうまくいかなければ選手権争いは厳しくなる。いや、すでに十分厳しい状況だがね」

  • 角田裕毅 レッドブルF1離脱濃厚で2026年はキャデラックが唯一の希望か

    角田裕毅 レッドブルF1離脱濃厚で2026年はキャデラックが唯一の希望か

    角田裕毅のF1キャリアは、突然厳しい局面を迎えている。わずか3か月前には、念願だったレッドブルF1昇格を果たしたばかりだったが、いまやその未来は不透明になりつつある。

    角田裕毅は2025年シーズン開幕から8戦を終え、チームに7ポイントをもたらしたが、契約延長に値する成績とは見なされていない。現在の契約は今季末までとなっており、「劇的な巻き返しがなければ2026年にシートを失うことは確実」との報道も出ている。

    代役として最有力視されているのが、レーシングブルズで頭角を現しているアイザック・ハジャーだ。ハジャーはマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用される見込みだという。

    現行のF1グリッドは2024年の大幅なドライバー移籍で多くが契約済みのため、角田裕毅の他チーム移籍の可能性は極めて限られている。メルセデス入りは非現実的で、レーシングブルズへの復帰も見込めない。そこではリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドのコンビが来季起用されると見られているからだ。

    昨年はアルピーヌが角田裕毅に関心を示しているとの噂もあったが、2025年になって以降、その話題はすっかり鳴りを潜めている。

    さらに角田裕毅は、ホンダとタッグを組むアストンマーティンへの移籍も取り沙汰されていたが、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールはいずれも契約下にある。仮にチームが体制変更を検討するにしても、動かす理由となるのはフェルスタッペンやジョージ・ラッセルのようなトップドライバーだけだろう。

    角田裕毅 F1

    このような状況の中で、角田裕毅がF1に残る現実的な選択肢として浮上しているのが、2026年から本格参戦を予定しているキャデラックF1チームだ。

    キャデラックは現在、2つのシートを確保しておらず、その1枠はバルテリ・ボッタスが最有力とされている。だが、もう1枠については依然として未定で、セルジオ・ペレスを含む複数のドライバーが候補に挙げられている。

    アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチの名も候補に挙がってはいるが、F1で97戦の経験を持ち、中団チームで一定の評価を得てきた角田裕毅が市場に出れば、キャデラックが関心を示す可能性は高い。

    実際、今年4月初旬の報道では、キャデラックは角田裕毅の存在を以前から注視していたとされている。レッドブル加入前から、彼が獲得可能な存在になると見越していたという見方もあった。そもそも角田裕毅は、ローソンが降格される前はキャデラック入りが内定していたとも噂されていた。もしかすると、当初の計画に回帰する形で、キャデラックが角田裕毅を“救う”可能性もあるだろう。

    なお、昨年角田裕毅の昇格に懐疑的だったレッドブル代表クリスチャン・ホーナーの懸念が、今となっては現実味を帯びている。レッドブルは当時、ローソンの準備不足により角田裕毅の昇格を“仕方なく”決断したとされている。

    元F1王者ニコ・ロズベルグは、角田裕毅が現在レッドブルで置かれている立場について「ひどい状況だ」と同情を示している。これまで多くの優秀なドライバーがそうであったように、「フェルスタッペンには到底太刀打ちできない」という現実があるからだ。

    角田裕毅はこれまでF1で平均して1戦あたり1ポイント強を獲得してきたが、まだ表彰台には一度も上がっていない。自己最高位は、2021年アブダビGPの4位となっている。

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPで「オレンジ・ライオン」ヘルメット

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGPで「オレンジ・ライオン」ヘルメット

    マックス・フェルスタッペンは、今後開催される3つのF1グランプリ――彼自身およびレッドブルF1にとって“ホームレース”と呼べるイベントに向けて、特別仕様のヘルメットを発表した。

    このヘルメットは「オレンジ・ライオン(Orange Lion)」と名付けられ、今週末のF1オーストリアGPで初めて着用される予定だ。さらに、7月に開催されるF1ベルギーGPとF1オランダGPでも再び使用される見通しとなっている。

    フェルスタッペンの「オレンジ・ライオン」ヘルメットは、全体を通して落ち着いたダークブルーをベースに、ネオンオレンジの大胆なアクセントが施されたデザインとなっている。従来の赤・白・青の配色から一新され、特に側頭部から後頭部にかけては、ライオンのたてがみを思わせる炎状のパターンが印象的だ。この意匠は、“オレンジ・アーミー”と呼ばれる熱狂的なファン層と、オランダ王家を象徴するライオンを重ねたものであり、ヘルメットの名前の由来にもなっている。

    表面の質感はややマット寄りで、光の角度によって浮かび上がるオレンジの幾何学模様により立体感が強調されている。左右のサイドには、ライオンのシルエットをモチーフとしたグラフィックが薄くレイヤー状に配置されており、遠目にはシンプルながら、近くで見ると繊細なディテールが際立つ構造だ。

    レッドブルや他スポンサーのロゴはすべて白で統一されており、ダークブルーのベースとの対比によって高い視認性を確保。カーナンバー「1」も白抜きで後頭部に大きく配置され、オレンジのシャドウが縁取ることでさらに立体感を持たせている。さらに後頭部には「MV1」のロゴも加えられ、フェルスタッペンの個性が明確に反映されている。

    ヘルメット上部には流線型のオレンジラインが走り、空力的な流れを視覚化したかのようなスピード感のある印象を与えている。全体としてこのヘルメットは、視覚的にも象徴的にも、フェルスタッペンと彼の“3つのホームレース”にふさわしい特別仕様となっている。

    オランダGPが開催されるザントフォールトでは、フェルスタッペンは圧倒的な母国ファンの声援を受ける。一方、スパ・フランコルシャンで行われるベルギーGPも、母ソフィー・クンペンがベルギー出身であることから“準ホーム”として大きな支持を集めている。

    フェルスタッペンはSNS上でこの新デザインを「これまでと同じくらい特別なもの」と表現しており、今週末のオーストリアGPでは自身6度目の勝利を目指している。

    また、彼にとって今週末は、FIAからのペナルティポイント加算を回避すべき重要なレースでもある。というのも、昨年のオーストリアGPでランド・ノリスと接触した際に科された2ポイントが、この週末をもって失効する予定だからだ。

    この接触は2024年大会の最大のハイライトだった。終盤のターン3、ブレーキングゾーンで首位争いを繰り広げていたフェルスタッペンとノリスはホイール同士が接触し、両者ともにパンクを喫する結果となった。

    この混乱の中、ジョージ・ラッセルが前に出て、メルセデスに思わぬ勝利をもたらした。

    マックス・フェルスタッペン F1 オランダGPマックス・フェルスタッペン F1 オランダグランプリ

  • レッドブルF1 角田裕毅とフェルスタッペンに今後2戦でアップグレード投入

    レッドブルF1 角田裕毅とフェルスタッペンに今後2戦でアップグレード投入

    レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコによれば、マックス・フェルスタッペンと角田裕毅は今後2戦にわたってさらなるアップグレードを受ける予定だ。

    マルコは、2025年のF1開発が終盤に差し掛かる中、レッドブルF1がオーストリアGPとイギリスGPの2週末にかけて最新のアップグレードを投入すると明かした。

    レッドブルはこれまで、マイアミ、イモラ、バルセロナの各グランプリで段階的にフロア、サイドポッド、フロントウイングの改良を導入してきた。今回の新たな改良は、今週末の地元レース・オーストリアGPで投入される予定だとマルコは語る。

    「今回オーストリアにアップデートを投入する。それをさらにシルバーストンで改良する計画だ」とマルコは『Kleine Zeitung』に語った。

    「だが、それでも効果が出なければ、タイトル争いは厳しくなる。そして、すでに十分に厳しい状況にある」

    マルコは、これらのアップグレードが2025年シーズンに向けたレッドブルF1の“最後の本格的な開発”になると示唆している。チームはその後、2026年に導入される新レギュレーションに向けて、開発リソースを全面的に移す見通しだ。

    「風洞や各種ツールの使用に関しては明確な配分がある。しかし、やがて『これ以上の開発は終わりだ』という判断を下すことになる」とマルコは説明する。

    「理由は二つある。ひとつは時間。新しいパーツの生産には時間がかかる。そしてもうひとつはコスト上限だ」

    「だからこそ“どこにリソースを割くべきか”が問われる。遅くともシルバーストンかスパ(7月25~27日)には、来年のマシンに完全移行するという決定が下されるはずだ」

    レッドブル・レーシング F1 角田裕毅

    現在レッドブルは、首位を走るマクラーレンに対して1周あたりコンマ3秒ほど遅れているとマルコは見ている。ただし、その差を埋めることは不可能ではないという。

    レッドブルリンクでのホームGPを前に、マルコはこう語る。

    「フェルスタッペンはここで5勝しているし、このサーキットは彼に合っている。

    タイヤの問題に関しては、マクラーレンを除けばどのチームも苦しんでいる。我々は今、マクラーレンに対しておそらくコンマ3秒ほど遅れているが、それ以上に問題なのは、我々のマシンの作動ウィンドウが非常に狭いことだ。これが難しさを増している。

    ただし、コンマ3秒を取り戻すのは不可能ではない。だが、それを実現するには、今まさに改善しなければならない」

    「ジェッダや鈴鹿のように我々のマシン特性に合うサーキットでは機能している。イモラやモントリオールも悪くはなかった。ただし、我々の作動ウィンドウは極端に狭い」

    レッドブルF1にとって、今週末のオーストリアGPと次戦イギリスGPは2025年シーズンの巻き返しを懸けたラストチャンスとなる。