カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • ホーナー解任がフェルスタッペンの未来を左右?レッドブルF1帝国「崩壊」説

    ホーナー解任がフェルスタッペンの未来を左右?レッドブルF1帝国「崩壊」説

    クリスチャン・ホーナーが突如レッドブルのF1チーム代表およびCEOの職を解かれたことは、マックス・フェルスタッペンの将来に重大な影響を与える可能性がある。そして皮肉にも、この人事劇そのものが、フェルスタッペンの動向の結果だった可能性もある。

    古代ローマ帝国は一日にして成らず、また一夜にして崩壊したわけでもない。内的な不和、経済や軍事の衰退、そして外部からの圧力によって徐々に瓦解していった。

    その崩壊の様は、近年のレッドブルF1に重なる。創始者ディートリッヒ・マテシッツの死以降、組織の結束は乱れ、チームは分断され、陰りが見え始めていた。

    そして今、ホーナーが職を追われたという衝撃のニュースは、突然のようでありながら、実は「時間の問題」だったと捉える者も少なくない。

    ホーナーは20年間にわたり、失敗作だったジャガーの残骸を現代のF1王者チームへと作り上げた。その功績は計り知れない。一方で、デザイン部門のエイドリアン・ニューウェイ、エンジニアのロブ・マーシャル、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーといった重要人物の離脱、莫大なコストとリスクを伴うレッドブル・パワートレインズへの傾倒、そして私生活に関わる問題――こうした要素が複雑に絡み合い、ホーナーの立場を揺るがしてきた。

    その間にチームは凋落し、現在はコンストラクターズ選手権4位。2025年の両タイトルはすでに絶望的だ。

    それでもホーナーはこれまで危機を乗り越えてきた。2024年には女性社員への不適切行為の疑惑も受けたが、社内調査の結果、無罪とされている。タイ側のオーナー、チャレルム・ユウウィッディヤの支持を得て続投を許されてきたが、今回の電撃解任は、オーストリア側の支持も失ったことを意味している。

    レッドブルとホーナーの「フェルスタッペン依存」が裏目に?
    ホーナー失脚の要因は複数あるが、最大の存在はやはりマックス・フェルスタッペンだろう。2025年の不調なマシンでも、彼はポールポジション4回、優勝2回を挙げて孤軍奮闘。チームメイトのリアム・ローソンと角田裕毅が合計7ポイント(全て角田裕毅)にとどまる中、フェルスタッペンは165ポイントを稼ぎ出している。

    その絶対的なパフォーマンスに加え、チーム外での影響力も大きい。フェルスタッペン陣営は、レッドブル社内の権力闘争においてオーストリア側に肩入れしており、彼の長年の支援者ヘルムート・マルコとも結束していた。ホーナーとフェルスタッペン自身の関係は表面上は良好だったが、父親のヨス・フェルスタッペンは2024年のスキャンダル時から一貫してホーナー辞任を求めてきた。

    そして今、フェルスタッペンが2028年までの契約を途中解約できる「ミッドシーズン・ブレイク条項」の発動を検討しているとの噂が再燃している。その一方で、メルセデスとの交渉が再び活発化しているという報道もある。

    レッドブル・レーシング F1 クリスチャン・ホーナー

    フェルスタッペンは去るのか、残るのか
    ホーナーの解任がフェルスタッペンの意思とは無関係だった可能性も否定できないが、現在浮上しているのは2つの有力な説だ。

    ひとつは、フェルスタッペンを引き留めるための「代償」としてホーナーを切ったという見方。これはチームの長期的凋落を食い止めるために、ユウウィッディヤとマーク・マテシッツが決断を下したという筋書きだ。

    もうひとつは、フェルスタッペンがすでにレッドブルからの離脱を決断しており、その事実が最終的にユウウィッディヤのホーナー支持を撤回させたという説。つまり、チームの象徴的存在を失うことでホーナーも道連れとなったという図式だ。

    先週のF1イギリスGPでホーナーは「マックスはチームの重要な一部だが、彼がいなくなる日もいつか来る。だからこそ常に将来への投資が必要だ」と語り、2026年以降の自前パワーユニットによる新体制への期待も口にしていた。

    しかしこの発言は、逆にフェルスタッペンの将来を見越しているようにも受け取られた。

    残留を示唆するフェルスタッペン陣営の反応
    フェルスタッペンのマネージャー、レイモンド・フェルメーレンは、蘭紙「De Telegraaf」に対してこう述べている。

    「レッドブルの経営陣から、事前にこの決定について説明を受けていた。理由の詳細はチームから説明されるだろう。我々は今もパフォーマンスを高めることに集中しており、その点においては何も変わらない」

    また、フェルスタッペン自身もシルバーストンで「2026年に向けてチームを変えるのはリスキーではないか?」との質問に対し、「その通り。だから僕はレッドブルと契約している」と答えている。

    この発言からも、2026年の新レギュレーションを見極めたうえで2027年以降の移籍を検討するという現実的な戦略が伺える。

    果たしてホーナー退任は、フェルスタッペンが慣れ親しんだ環境で「新たなサイクル」を始めるための布石なのか、それとも彼が“ローマの廃墟”から逃れ、別の地で帝国を築く決意を固めた証なのか。

    答えはこれからの数カ月で明らかになる。

  • フェルスタッペン ホーナーに感謝「数えきれないF1記録を一緒に打ち立てた」

    フェルスタッペン ホーナーに感謝「数えきれないF1記録を一緒に打ち立てた」

    マックス・フェルスタッペンが、退任したレッドブルの元チーム代表クリスチャン・ホーナーに敬意を表し、これまで共に収めてきた「素晴らしい成功」と「数えきれない記録」について振り返った。

    レッドブルは水曜日、ホーナーが即時退任したことを正式に発表。2005年にF1初参戦を果たして以来、20年以上にわたりチームを率いてきた指揮官のキャリアに幕が下ろされた。

    フェルスタッペンがレッドブルに昇格したのは2016年シーズン序盤のことで、トロ・ロッソ(現レーシングブルズ)から移籍し、スペインGPで初戦勝利を飾った。それが、後に続く数々の栄光の始まりとなった。

    以来フェルスタッペンは、通算65勝、116回の表彰台、44回のポールポジションを記録。さらに2021年から2024年にかけて4年連続でF1ワールドチャンピオンに輝くなど、ホーナーとともに圧倒的な強さを見せてきた。

    ホーナーの退任が発表された数時間後、フェルスタッペンはSNSを通じて短いメッセージを発信した。

    「僕の初勝利から4度のワールドチャンピオンまで、僕たちは素晴らしい成功を分かち合ってきた。記憶に残るレースを共に勝ち取り、数えきれない記録を打ち立ててきた。すべてに感謝してる、クリスチャン!」

    なお、フェルスタッペンは次戦ベルギーGPから新たなチーム代表の下で戦うことになる。後任はレーシングブルズのチーム代表を務めていたローラン・メキースで、彼はホーナーの後を継いでレッドブルの新たな指揮官に就任する。

    一方、メキースの後任には、2024年からレーシングディレクターとしてチームに加わっていたベテランエンジニア、アラン・パーメインが起用される。

  • 角田裕毅 ホーナー解任にコメント「レッドブルF1の一員にしてくれて感謝」

    角田裕毅 ホーナー解任にコメント「レッドブルF1の一員にしてくれて感謝」

    角田裕毅が、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが解任されたことを受けて自身のX(旧Twitter)アカウントで感謝の言葉を投稿した。

    角田裕毅は、今季序盤のリヤム・ローソンのパフォーマンス不振を受け、第3戦F1日本GPからレッドブル・レーシングに昇格。ホーナー体制最後のF1ドライバーとして名を残すこととなった。

    ホーナーの後任には、レーシングブルズのチーム代表だったローラン・メキースが昇格し、その後任としてアラン・パーメインがジュニアチームを率いることになる。

    角田裕毅は、ホーナーへのメッセージの中で次のように綴った。

    「今年、僕にたくさんのサポートをしてくれてありがとう。クリスチャンがレッドブルで築き上げてきたものを見るのは本当に素晴らしかったし、そんなプロジェクトの一員にしてくれて感謝しています。多くのことを学ぶことができたし、すべてに感謝しています」

    角田裕毅はレッドブル昇格後、ここまで3度の入賞にとどまっており、マシンのポテンシャルを引き出すのに苦戦が続いている。直近5戦ではノーポイントが続き、一方でマックス・フェルスタッペンはすでに2勝を挙げている。

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルF1に涙の別れ「突然の解任は衝撃だった」

    クリスチャン・ホーナー レッドブルF1に涙の別れ「突然の解任は衝撃だった」

    レッドブルの本拠地ミルトンキーンズで行われた水曜朝のスピーチで、チーム代表およびCEOを電撃解任されたクリスチャン・ホーナーは、自身の退任が「大きな衝撃だった」と語り、20年間にわたる在任期間を涙ながらに振り返った。

    前日の夜に通達を受けたばかりという今回の決定により、ホーナーはレッドブル・レーシングを率いた20年のキャリアに終止符を打つことになった。

    彼は在籍中にチームをF1屈指の強豪へと押し上げ、8度のドライバーズタイトル、6度のコンストラクターズタイトル、そして124勝をもたらした。

    Sky Sportsが公開した映像には、ホーナーがスタッフを前に最後の挨拶を行う様子が映し出されている。

    「昨日、レッドブルから『この集まりを最後に、今後は業務上チームにも会社にも関与しない』と通達を受けた。私は引き続き雇用関係にはあるが、業務は引き継がれる。それは私にとって衝撃だったが、この12時間で色々と振り返る時間が持てた」

    51歳のホーナーは、直接この知らせを伝え、これまでの感謝を自らの言葉で伝えたかったと述べた。

    「この場に立って皆さんに直接伝えたかった。そして、ここで働いてくれたすべてのメンバー一人ひとりに感謝の意を伝えたい。私はこのチームに20年半在籍した」

    クリスチャン・ホーナー レッドブル・レーシング

    ゼロから築いたレガシー
    ホーナーは、2005年にスチュワートGPをルーツとするジャガーF1を引き継いでプロジェクトを始めた当時を振り返った。

    「20年前、今より白髪も少なかった頃、私はこのチームに来た。何が待っているか分からなかったが、すぐに歓迎された。そして、荒れた2つの建物からスタートし、我々はF1でのパワーハウスを築き上げた」

    「このチームの一員でいられたことは、私の人生最大の特権だった。このチームの歩みを見届け……」と語ったところでホーナーは感極まり、言葉を詰まらせた。スタッフからは大きな拍手が起こり、そのリーダーシップへの感謝が表れた。

    現地から中継していたSky Sportsのデイビッド・クロフトも、スピーチの様子を次のように報じた。

    「我々が話を聞いた限りでは、スタッフの間に広がっていたのは失望と悲しみの感情だった。ホーナーはどんな役割の人にも気軽に話しかける人物であり、チームを団結させてきた存在だった。スピーチは非常に感情的で、ホーナー本人も何度か声を詰まらせたという」

    クロフトによれば、ホーナーは水曜朝に約90分間ミルトンキーンズのファクトリーに滞在。その後、午前11時25分に車で静かにその場を後にした。

    「彼は無言のまま、まっすぐ前を見つめながら車を運転して出ていった。手を振ることも、親指を立てることもなかった。彼がこの場所を離れるのは、これが最後になるように見えた」

    SNSでも別れのメッセージ
    スピーチ後、ホーナーはInstagramでも別れの想いを綴っている。

    「20年という素晴らしい旅路を共に歩んだ後、心が重くなる思いで、今日この愛すべきチームに別れを告げる」

    「ファクトリーにいる素晴らしい仲間たち、一人ひとりが、我々の成し遂げてきたすべての中心であり、魂そのものだった」

    「勝っても負けても、どんなときも我々は一丸となってやってきたし、そのことは決して忘れない。これほど素晴らしいチームの一員として、そしてそれを率いる立場にいられたことを誇りに思う。我々の成果のすべてを誇りに思っている」

    後任はローラン・メキース
    レッドブルの親会社は同日、ホーナーの後任としてレーシングブルズのチーム代表を務めていたローラン・メキースが、新たにチーム代表兼CEOに就任すると発表した。

    レッドブル・レーシングはホーナーの退任に関して簡単な声明を発表したが、その理由については明かしていない。

    突然の別れとなったが、ホーナーの20年間の軌跡は今後も語り継がれることだろう。F1で通算14の世界タイトルをもたらしたそのリーダーシップは、ミルトンキーンズに深く刻まれている。

  • フェルスタッペン陣営 ホーナーのレッドブルF1代表解任に「何も変わらない」

    フェルスタッペン陣営 ホーナーのレッドブルF1代表解任に「何も変わらない」

    マックス・フェルスタッペンのマネージャーは、クリスチャン・ホーナーの解任を受けても「何も変わらない」と断言している。

    レッドブル・レーシングの親会社であるレッドブルGmbHは、水曜朝にホーナーが「本日付でオペレーション業務から解放された」と発表した。

    この決定により、2005年のチームF1参戦初年度から続いたホーナーの20年にわたるチーム代表としての任期に終止符が打たれた。

    マックス・フェルスタッペンはホーナーのレガシーにおいて中心的な役割を果たしており、2022年から4年連続でドライバーズタイトルを獲得してきたが、彼自身はメルセデス移籍の噂が絶えず、今も注目を浴びている。

    昨シーズンには、フェルスタッペンの父ヨスが、女性従業員による不適切行為の申し立てを受けて「ホーナーは辞めるべきだ」と明言していた。ホーナーは社内および外部の調査で潔白とされた。

    それから18か月後、ついにホーナーはチームを去ることとなったが、フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルメーレンにとっては、日常は変わらないという。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング クリスチャン・ホーナーマックス・フェルスタッペンとレイモンド・フェルメーレン

    フェルメーレンは、オランダ紙De Telegraafに対し、次のように語った。

    「この決定については、事前にレッドブルの経営陣から知らされていた」

    「判断の背景について詳しく説明するかどうかは、レッドブル次第だ」

    「我々は引き続きスポーツ面に注目しており、再びトップに返り咲くためにさらなるパフォーマンスを求めている。

    その意味では、何も変わらない」

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルF1代表を電撃解任「理由は伝えられてない」

    クリスチャン・ホーナー レッドブルF1代表を電撃解任「理由は伝えられてない」

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルからの突然の解任について「理由は一切伝えられていない」と語っていることが明らかになった。

    20年にわたってミルトンキーンズを拠点とするレッドブルを率いてきたホーナーの退任は、F1界に衝撃をもたらしているが、本人には正式な説明がなされていないという。

    Sky Sports F1の共同解説者マーティン・ブルンドルは次のように語った。

    「後でクリスチャンと話す予定なんだ。『残念なニュースを読んだよ』というメッセージを送った。『テレビに出る前に話せないかな?』とも伝えたけど、彼は応じられなかった」

    「彼が唯一伝えてきたのは、『なぜ解任されたのか、理由は伝えられていない』ということだった。それが今のところ私が得ている唯一の確かな情報だ」

    このニュースについてブルンドルは「まさに青天の霹靂だった」としつつも、「チーム内には問題があった」と感じ取っていたという。

    「正直に言えば、私は少し悲しい。クリスチャンは友人だと思っているし、彼はこの20年間で本当に素晴らしい仕事をしてきた。レースでもチャンピオンシップでも数え切れないほどの勝利を収めてきた」

    「彼はスチュワートからジャガー、そして苦戦していたチームを、ミルトンキーンズに巨大なキャンパスを持つ一大組織へと変貌させた。そこには大きな成功と山のようなトロフィーがある」

    「ただ、F1パドックにいると、様子がおかしいことが感じ取れていた。状況は決して順風満帆ではなかった」

    ホーナーの退任をめぐっては、チーム内の内紛やフェルスタッペン陣営との確執が噂されているが、現時点では公式な発表はなく、本人にも詳細は伝えられていない模様だ。

    クリスチャン・ホーナー F1 レッドブル

  • ローラン・メキース レッドブル新チーム代表に就任 F1キャリア最大の挑戦へ

    ローラン・メキース レッドブル新チーム代表に就任 F1キャリア最大の挑戦へ

    クリスチャン・ホーナーの電撃解任によりレッドブルのチーム代表に抜擢されたローラン・メキースが、F1キャリア最大の難関に直面している。

    1977年4月28日、フランスのトゥール生まれのメキースは、レッドブルF1チーム史上わずか2人目のチーム代表となった。2005年のF1参戦以来、20年にわたりチームを率いてきたホーナーの突然の退任を受け、シーズン半ばでの交代劇が実現した。

    空力を専門とするエンジニアであるメキースは、モータースポーツ界で25年以上にわたるキャリアを積んできた。キャリア初期はF3のアジアテックで経験を積み、2000年代初頭にはアロウズを経てミナルディに移籍。マーク・ウェバーやジャスティン・ウィルソンらのレースエンジニアを務めた。

    2006年にレッドブルがミナルディを買収しトロ・ロッソと改称した際にはチーフエンジニアに昇格し、約10年にわたりチームに貢献。その後、FIAに転身し、セーフティディレクターおよび副レースディレクターとしてF1レギュレーションの策定に関与。現在では欠かせない安全装備となったヘイローの導入にも中心的役割を果たした。

    FIAでの3年間を経て、2018年にフェラーリに移籍。現場責任者、スポーティングディレクター、副チーム代表へと昇進し、5年間にわたってスクーデリアを支えた。FIAからフェラーリへの移籍は「十分なガーデニング休暇が設けられていない」と他チームからの批判を招いたが、メキースはその後の仕事ぶりでマネジメント能力を証明していく。

    そして2024年、レッドブルがセカンドチームの刷新に着手すると、メキースはフランツ・トストの後任としてレーシングブルズのチーム代表に就任。ついにF1チームを率いる立場となった。

    当時フェラーリの代表を務めていたフレデリック・バスールは「彼はエンジニアとしての出自に加え、FIAでも経験を積んだことでビジネス全体を非常によく理解している。今のF1ではそういう人物が必要だ」と語っていた。

    イタリア拠点のチームで見せた手腕がレッドブルの評価につながり、ついに本体の指揮官へとステップアップしたメキース。だが新たな職責は、これまでとは桁違いのスケールを伴う。

    レッドブルは現在、新風洞の建設、自社開発のパワーユニット(フォードとの共同プロジェクト)、そしてマックス・フェルスタッペンの将来を揺るがす内部対立など、多くの課題を抱えている。

    ホーナー時代の遺産が「金」に変わるのか、それとも「砂」に変わるのか――その答えは、ローラン・メキースの手腕にかかっている。

    ローラン・メキース F1 レッドブル

    ローラン・メキースのキャリア略歴

    ■ 2001~2003年:アロウズ
    ■ 2003~2005年:ミナルディ
    ■ 2006~2014年:トロ・ロッソ
    ■ 2014~2017年:FIA
    ■ 2018~2023年:フェラーリ
    ■ 2024~2025年:レーシングブルズ
    ■ 2025年~現在:レッドブル

  • レッドブル クリスチャン・ホーナーのF1チーム代表解任に本社CEOが声明

    レッドブル クリスチャン・ホーナーのF1チーム代表解任に本社CEOが声明

    レッドブルは、約20年にわたりチームを率いてきたクリスチャン・ホーナーをF1チーム代表職から解任したと正式に発表した。

    企業プロジェクトおよび投資部門を統括するレッドブルのCEO、オリバー・ミンツラフは、「クリスチャン・ホーナーを今日(2025年7月9日付)をもって職務から解任した」と明かし、後任にはローラン・メキースが任命されたことを発表した。

    ミンツラフはホーナーについて「この20年間の並外れた貢献に心から感謝している」と述べ、「彼の不断の努力、経験、専門知識、そして革新的な思考によって、レッドブル・レーシングはF1でも最も成功し、魅力的なチームのひとつになった。チームの歴史の中で、あなたはこれからも永遠に重要な存在であり続ける」と称賛の言葉を贈った。

    苦境の中での決断、フェルスタッペン残留への布石か
    2025年シーズンのレッドブルは苦戦が続いており、コンストラクターズ選手権では4位に低迷。マックス・フェルスタッペンもドライバーズ選手権でオスカー・ピアストリに69ポイント差をつけられ、5連覇が危うい状況となっている。

    ホーナーの去就は長らく憶測を呼んでいたが、こうした成績不振に加え、フェルスタッペンとメルセデスとの移籍話もくすぶる中、レッドブルはついに人事刷新に踏み切った格好だ。

    後任に選ばれたローラン・メキースは、今季これまでレーシングブルズのチーム代表を務めており、角田裕毅を2024年から指導してきた経験を持つ。角田は今季途中でレッドブル本隊に昇格したが、移籍後はわずか7ポイント獲得にとどまり、直近5戦ではすべて12位以下と苦戦が続いている。メキースにとって、角田のパフォーマンス改善は短期的な最優先課題となる。

    レッドブル・レーシング

    メキース「チームの始まりに関われたのは特権」
    メキースは声明で「この1年半、ピーター・バイエルとともにチームを率いることができたのは本当に光栄だった」と振り返り、「才能あるスタッフとともにレーシングブルズの立ち上げに貢献できたことは素晴らしい冒険だった」と語った。

    さらに「チームのスピリットは素晴らしく、これは始まりにすぎないと信じている。アラン(パーメイン)はこの道を引き継ぐのに最適な人物で、彼はチームを熟知しており、初期の成功における重要な柱だった」と、レーシングブルズの新代表となるアラン・パーメインについても言及した。

    フェルスタッペンの決断にも影響
    レッドブルはこれまでに、エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティンへ移籍)、ジョナサン・ウィートリー(ザウバーへ移籍)など、技術や運営の中核を担っていた人物たちの離脱が相次いでいた。今回のホーナー解任は、その流れの中でも最大の変化となる。

    チーム内外から注目されるのは、フェルスタッペンの去就への影響だ。2028年まで契約を結んでいるとはいえ、条件次第で今季終了後の移籍も可能とされている。果たして、メキース新体制はフェルスタッペンを引き留めることができるのか――その答えは、まもなく明らかになる。

  • レッドブルF1 ローラン・メキースがチーム代表就任 退任したホーナの後任

    レッドブルF1 ローラン・メキースがチーム代表就任 退任したホーナの後任

    レッドブルは、ミルトンキーンズを拠点とするレッドブル・レーシングの新たなチーム代表にローレン・メキースが就任することを正式に発表した。

    水曜日の朝、レッドブルはクリスチャン・ホーナーがチームを率いる役職を退くことを明らかにした。ホーナーはチームが2005年に設立されて以来、そのポジションを務めてきた。

    しかし、今シーズンの前半戦で苦戦が続いたことを受け、レッドブルは経営陣の構造に変化を加える決断を下した。

    メキースは、過去18か月間にわたりレーシングブルズで同様のポジションを務めてきたが、今回レッドブルのチーム代表に昇格することになった。

    フランス出身のメキースは、2005年から2014年までレッドブルのF1組織内で役職を務めており、長年にわたり同チームと関係を築いてきた。

    その後FIAに移り、セーフティディレクターとして勤務したのち、2017年にはF1副レースディレクターに任命された。

    2021年には競技現場へ復帰し、フェラーリで副チーム代表に就任。イタリアチームでの在任期間は2年弱だったが、その後チームを離れた。

    彼の指揮のもとでレッドブルの姉妹チームは昨年のF1選手権を8位で終え、今シーズンのスタートも好調だった。今季ここまでの12戦で36ポイントを獲得し、チームはコンストラクターズランキングで7位につけている。

    ローラン・メキースは次のように語っている。

    「この1年半、ピーターとともにチームを率いることができたのは本当に光栄だった。レーシングブルズという新しいチームの誕生に携わり、才能あふれるスタッフとともに働けたことは素晴らしい経験だった。チーム全体のスピリットは素晴らしく、これは始まりにすぎないと信じている。アランはチームを知り尽くしており、初期の成功を支えた柱のひとつだ。今後チームを導くのに最適な人物だと確信している」

    レッドブブル・レーシング

    レーシングブルズのチーム代表にはアラン・パーメインが就任した。

    パーメインは就任に際し、「チーム代表という役割を任されたことを大変光栄に思っている。オリバー(ミンツラフ)とヘルムート(マルコ)の信頼に感謝したい。ピーターと協力し、彼とローランが築いてきたチームの成長をさらに進めていくのが楽しみだ。これは私にとって新たな挑戦だが、チームの皆の支えがあると信じている」と述べた。

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルのF1チーム代表を電撃解任

    クリスチャン・ホーナー レッドブルのF1チーム代表を電撃解任

    クリスチャン・ホーナーが、即時の効力をもってレッドブルを退任した。これにより、2005年のF1参戦以来レッドブル・レーシングを率いてきたホーナーの在任期間に終止符が打たれることとなった。

    クリスチャン・ホーナーは2030年までチーム代表を務める契約を結んでいたが、組織との合意により直ちに職を離れ、レッドブルを去ることが決定した。

    この決断により、レッドブルはF1に参戦して以来初めて、ホーナー以外の人物がチーム代表を務めることになる。

    2025年シーズンのレッドブルは厳しい戦いを強いられており、マックス・フェルスタッペンはドライバーズ選手権でオスカー・ピアストリに69ポイント差をつけられている。

    また、今季途中に行われたリアム・ローソンと角田裕毅のドライバー交代も結果に結びつかず、角田は2009年のマーク・ウェバーに並ぶ「5戦連続ノーポイント」というレッドブル記録に肩を並べてしまった。

    このような苦戦の連続により、レッドブルはコンストラクターズ選手権で4位に転落。首位マクラーレンとは実に288ポイントもの大差をつけられている。