カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • ホーナー解任にナイジェル・マンセル「レッドブルF1は厳しい後半戦になる」

    ホーナー解任にナイジェル・マンセル「レッドブルF1は厳しい後半戦になる」

    ナイジェル・マンセルは、クリスチャン・ホーナーの電撃解任がレッドブルに大きな打撃を与える可能性があるとし、2025年F1シーズン後半戦は困難な道のりになるだろうと警鐘を鳴らしている。

    今週初め、レッドブルは長年チームを率いてきたホーナーを即時解任し、後任としてローラン・メキースがチーム代表兼CEOに就任すると発表した。

    レッドブルは2025年シーズンの前半戦で苦戦を強いられており、現在コンストラクターズランキング4位に沈んでいる。マックス・フェルスタッペンはここまで2勝を挙げているものの、5年連続タイトルの望みはほぼ潰えたと見られている。

    1992年のF1ワールドチャンピオンであるマンセルは、ホーナー解任の背景には踏み込まなかったものの、その影響は残りのシーズンを通して現れると語る。

    「理由が何であれ、シーズン中にこうした決断を下すのはチームにとってプラスにはならない」とマンセルはAceOddsに語った。

    「チームは彼を必要としていたし、今後は移行期間が必要になるだろう。レッドブルが2025年に望んでいたような競争力を発揮するのは、これから非常に難しくなると思う」

    「内部の事情を知らない中でコメントするのは難しい。言えるのは、モータースポーツはただでさえ難しい世界だということ。そんな中でこのタイミングでこうした問題が起きるのは、どのチームにとっても大きな試練になる」

    クリスチャン・ホーナー レッドブル F1

    ホーナーは2005年にレッドブルF1プロジェクトの指揮を執って以来、6度のドライバーズタイトルと8度のコンストラクターズタイトルをチームにもたらした中心人物だった。

    しかし2024年シーズン開幕前、女性社員から不適切行為の告発を受けたことで激しい批判にさらされ、チーム内に深刻な亀裂を生んだ。独立調査により潔白とされたものの、その余波は続いていた。

    マンセルはホーナーの突然の解任に「ショックを受けた」と述べ、その功績を称えた。

    「多くのレースファンと同じく、僕もレッドブルが何をしているのか分からなかった。本当に驚きだった」

    「先週末、僕はレッドブルにいてクリスチャンとも話した。でも、何の兆候も問題もなかった。だからこそ、驚きと困惑が大きかった」

    「誰も事実を完全には知らないし、僕が意見を言うのはプロフェッショナルではない。でも一つ言えるのは、クリスチャン・ホーナーがこの20年間でF1に残した素晴らしい功績は、彼の能力とスポーツへの献身の証であり、それは決して忘れてはならない」

  • 角田裕毅 レッドブルF1と集中協議 マルコ「スポーツ心理士とも連携」

    角田裕毅 レッドブルF1と集中協議 マルコ「スポーツ心理士とも連携」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅との間で「集中した協議」を行ってきたことを明かした。

    ミルトンキーンズを拠点とするチームでの生活は、角田裕毅にとって厳しいスタートとなっている。レッドブル移籍後、10戦で獲得したポイントはわずか7にとどまっている。

    さらに状況を悪化させているのは、直近6戦で3度も予選Q1敗退を喫していること、そして5戦連続でポイント圏外に沈んでいるという事実だ。

    F1イギリスGPでも無得点に終わったことで、角田裕毅は2009年のマーク・ウェバー以来となる「レッドブル所属ドライバーとして5戦連続ノーポイント」という不名誉な記録に並んでしまった。

    それでもマルコは、角田裕毅が着実に前進していると強調している。

    角田裕毅 レッドブル F1

    マルコによれば、角田裕毅はマックス・フェルスタッペンとの差を縮めており、現在はスポーツ心理士とも連携しているという。

    「角田裕毅は一部のGP週末で苦しんでいたが、イギリスではすでに上昇傾向が見られた」とマルコはSpeedweekのコラムで綴った。

    「多くのフリー走行セッションでマックスとの差はこれまでより小さく、イギリスでは11番手からスタートすることができた」

    「我々は角田と集中した議論を重ねてきた。彼はスポーツ心理士とも取り組んでいる。残念ながらマックス同様、このウイングではレースでチャンスがなかった」

    「それでもパフォーマンスの改善は感じられており、近いうちにそれがポイントという形で現れると楽観的に見ている」

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルF1代表解任で100億円超の補償金を要求か

    クリスチャン・ホーナー レッドブルF1代表解任で100億円超の補償金を要求か

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルのF1チーム代表職を突然解任されたことで、5000万ポンド(約100億円)を超える巨額の補償金が発生する可能性が浮上している。

    51歳のホーナーは、20年間にわたりレッドブル・レーシングを率いてきたが、現地時間水曜に「業務からの解放」が公式に発表された。現在もレッドブルGmbHの従業員として在籍しているものの、今後は退職に関する契約上の条件交渉に焦点が移るとみられている。

    英『Telegraph』によれば、ホーナーの長期契約は2030年末まで有効とされており、現時点で5年半の契約期間が残っている。2023年の年収はレッドブル・テクノロジー社の会計報告によると892万ポンドで、前年の804万ポンドから増加。これはF1チーム代表としては最高額であり、2024年に同チームがドライバーズタイトルを獲得したことで、さらに増加したと考えられている。

    ホーナーが残りの契約期間に基づく全額の補償を要求した場合、その金額は5000万ポンドに達する可能性がある。

    クリスチャン・ホーナー F1 レッドブルクリスチャン・ホーナーとレッドブルCEOのオリバー・ミンツラフ

    ホーナーは自身の早期解任に対する正当な補償を得るべく、法的助言を求めているとされる。ホーナーは、8度のドライバーズタイトル、6度のコンストラクターズタイトル、124勝をチームにもたらしただけでなく、レッドブルおよびその姉妹チームであるレーシングブルズの商業的成功にも大きく貢献してきた。

    レッドブルは支払い要求に対抗姿勢
    レッドブル・レーシングの親会社であるレッドブルGmbHは、この全額支払い要求に対して法的に対抗する姿勢を取るとみられている。同社は、ホーナーが依然としてモータースポーツ界で有能な人物として高く評価されている点を踏まえ、「再就職可能性」を主張する構えだ。

    2024年には女性社員との不適切行為をめぐる内部調査の対象となったものの、ホーナーは疑惑を否定し、調査の結果シロとされた。しかし、その一年間の騒動が最終的に彼の立場に影響を与えたのは否めない。

    レッドブル側の弁護士は、ホーナーの解任が「正当な理由によるもの」として契約上の支払い義務を回避できるか、または評判に関する条項が補償額に影響するかどうかを含め、複数の法的手段を検討しているという。

    ホーナーはセバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンら、複数の世界王者を育成・成功に導き、レッドブルをF1の新興勢力から最強チームの一角へと押し上げた。

    しかしその突然の解任と、補償をめぐる交渉の不透明さは、すでに2026年の大規模なレギュレーション変更を前に不安定化しているレッドブル内部にさらなる混乱をもたらすことになる。

    ホーナーが巨額補償を得るのか、それとも長期にわたる法廷闘争に突入するのか――その行方がレッドブルの将来像に大きな影響を及ぼすのは確実だ。

  • フェルスタッペン 2026年にメルセデスF1移籍? “身内”ピケJr.が口を滑らす

    フェルスタッペン 2026年にメルセデスF1移籍? “身内”ピケJr.が口を滑らす

    クリスチャン・ホーナーがチーム代表の座を追われた今、F1界の注目は再びマックス・フェルスタッペンの去就に向けられている。

    英紙「Bild」によれば、F1イギリスGPが開催されたシルバーストンでは、フェルスタッペンの父ヨスとホーナーとの間で最後の衝突があったという。ラルフ・シューマッハはその場に居合わせたと語り、ヨスがホーナーに向かって「プレッシャーをかけ続けるぞ、クリスチャン」と言い放ったと報じられている。

    その数日後、レッドブルのタイ人共同オーナー、チャレーム・ユーヴィッディヤが持つ51%の議決権が2%減少し、ホーナーに対する“庇護”が失われた。そしてホーナーはチームを去ることになった。

    一方、フェルスタッペン本人はイタリア・サルデーニャ島へと向かった。これについてラルフ・シューマッハは「今週サルデーニャ沖には2隻のヨットが停泊している。1隻はトト・ヴォルフのもので、もう1隻はマックスのものだ。2人が一緒にコーヒーを飲んでいても不思議じゃない」と語っている。

    ホーナーの解任は、フェルスタッペン陣営が突きつけた“最後通告”の結果だという見方もあるが、元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは懐疑的だ。

    「マックスが『あいつが出て行くか、俺が出て行くかだ』なんて言ったとは思えない。彼はそういう性格じゃない」とオランダ誌Formule 1に語った上で、「ただし、彼が『変化が必要だ』と強く伝えたのは間違いない。レッドブルはマックスなしでは成り立たない。でもトップチームでそれは本来あるべき姿じゃない」と指摘した。

    さらに元ハース代表のギュンター・シュタイナーも見解を示し、「マックスは少なくとも2026年の新体制がどうなるかを見極めるまでは残留するだろう」と独メディア「sport.de」に語った。

    「2026年にはレギュレーションが完全に変わる。どこが強くなるかなんて誰にも分からない。今動いて長期契約を結ぶのはリスクが高すぎる」と語り、より現実的なのは2027年の移籍だと付け加えた。

    「理論的には、最速のドライバーが最速のマシンに乗れる可能性は高い。それがF1の世界だ。マックスは来年じっくり分析するはずだよ。どのチームが最高のパッケージを持っているのかをね」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    しかし、注目すべきは元F1ドライバー、ネルソン・ピケJr.の“発言”だ。ポルトガル語のポッドキャスト「Pelas Pistas」に出演した彼は、こう語ってしまった。

    「今年のメルセデスは、週末ごとにうまくいかないこともある。でも、来年マックスがそこにいるなら話は別だ」

    ピケJr.は、F1界のレジェンドであるネルソン・ピケの息子であり、フェルスタッペンの恋人ケリーの兄でもある。そんな“身内”から飛び出した「マックスがメルセデスにいる」という一言は大きな波紋を呼んでいる。

    発言の直後、ピケJr.は慌てて「決断は8月になると思う」と軌道修正したものの、真意は測りかねる。

    レッドブルを去るか、それとも残るか――フェルスタッペンの決断は、チーム体制の刷新が進むF1界にさらなる衝撃をもたらすことになりそうだ。

  • 角田裕毅 F1未表彰台記録にデイモン・ヒル驚き「信じられない」

    角田裕毅 F1未表彰台記録にデイモン・ヒル驚き「信じられない」

    角田裕毅がF1キャリア5年目にしていまだ表彰台に到達していないことについて元F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルは「信じられない」と驚きを示した。

    ニコ・ヒュルケンベルグがイギリスGPでF1通算239戦目にして初の表彰台を獲得したことを受けて、未だに表彰台経験がないF1ドライバーたちに注目が集まっている。その中で、角田裕毅は「グランプリ出走数が多いにもかかわらず表彰台未経験のドライバー」ランキングで歴代4位に浮上。現役ドライバーの中では最多となっている。

    F1グランプリ出走数が多いにもかかわらず、表彰台を経験していないドライバーの上位は以下の通り:

    1.エイドリアン・スーティル(128戦)
    2.ピエルルイジ・マルティニ(118戦)
    3.フィリップ・アリオ(109戦)
    4.角田裕毅(99戦)

    角田裕毅のこれまでの最高位は、2021年のデビューイヤーにスクーデリア・アルファタウリで出走したアブダビGPでの4位となっている。

    さらに角田裕毅は、今回のイギリスGPでチームとして初となる「2戦連続の最下位フィニッシュ」という不名誉な記録を打ち立ててしまった。これはレッドブルにとって初めてのケースであり、ファクトリー内にも衝撃を与えている。

    Sky SportsのF1番組『The F1 Show』では、実況のデビッド・クロフトと解説のデイモン・ヒルがこの話題を取り上げ、まずクロフトが「エイドリアン・スーティル、立ち上がって拍手を。F1史上最多の未表彰台記録保持者となった」と語った。

    これに対しヒルはこう返した。

    「でも今も現役で走っているのは角田裕毅で、99戦目なんだ。信じられない。彼がまだ表彰台に上れていないなんて」

    「このままだと彼も記録を更新してしまうかもしれないけど、さすがにニコ(ヒュルケンベルグ)のレベルまではいかないだろうね」

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング

    角田裕毅はこれまで主にレッドブルの姉妹チームであるアルファタウリおよびレーシングブルズでキャリアを積んできたが、今季途中からは本家レッドブルに昇格。しかしチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、その間にすでに4度の表彰台を獲得しており、そのうち1勝は角田裕毅の母国・日本GPで達成されている。

    また、番組内では「日本人ドライバーがF1で一度も優勝していない」という歴史的事実にも言及された。クロフトは次のように述べた。

    「日本人ドライバーはこれまでに500戦以上に出場しているが、いまだにグランプリ勝利はゼロ。これはどの国よりも多い」

    「イギリスがシルバーストンで通算25勝目を挙げた週末、日本は通算500戦未勝利という節目を迎えた」

    これまでにF1を経験した日本人ドライバーには、インディ500を2勝した佐藤琢磨や、WECチャンピオンの小林可夢偉なども含まれるが、いずれもF1での勝利には届いていない。

    角田裕毅は現在、キャリアで最も有利な立場にいると考えられているが、2026年のシートを守るためにも、今季後半での巻き返しと結果が強く求められている。

  • ホーナー レッドブルF1電撃解任 フェルスタッペン陣営から“最後通告”の噂

    ホーナー レッドブルF1電撃解任 フェルスタッペン陣営から“最後通告”の噂

    F1界では現在、レッドブルがマックス・フェルスタッペン陣営から「ホーナーを切るか、マックスが去るか」という“最後通告”を突きつけられていたとの噂が広まりつつある。

    クリスチャン・ホーナーは水曜にレッドブルのチーム代表職を解任され、この突然の人事はF1界に衝撃を与えた。彼は前日の火曜にその決定を通達されたとされている。

    ホーナー解任の正確な理由について、チームからの公式説明はなく、その背景は憶測の域を出ない。しかしこの決断は、レッドブルの成績低下が続く中で、1年以上前に持ち上がった性的ハラスメントおよび支配的な言動に関する疑惑(本人は不正行為なしと判断されていた)を巡る騒動とも時期的に重なっている。

    英BBCスポーツは、水曜にパドック内で流れていた「最大の噂」として、フェルスタッペン陣営からの“最後通告”があった可能性を報じている。曰く「ホーナーが去るか、マックスが去るか」という二択をレッドブルに迫ったというのだ。

    フェルスタッペンの父ヨスは、ホーナーと対立関係にあったことで知られており、昨年には「このスキャンダルがチームを分断している」と警鐘を鳴らしていた。

    実際、レッドブルはその後、空力設計の要エイドリアン・ニューウェイやスポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーといった重要人物を次々と失っている。

    BBCのF1特派員アンドリュー・ベンソンはこう述べている。

    「現時点で噂の真偽は分からない。レッドブルは公の理由を示しておらず、今後も語らない可能性が高い。だが、フェルスタッペンは繰り返し『落ち着いた環境でレースがしたい』と述べてきた。その点で、レッドブルは少なくとも過去18カ月以上、まったくその理想からかけ離れていた」

    「最終的にはこういうことだ。成績は下降線をたどっていた。成功の鍵を握る上級幹部たちは去った。いくつもの判断ミスが重なった。ブランドの評判を脅かす問題も未解決のままだ。そして、チームの最重要資産(フェルスタッペン)に関する不確実性があった」

    「そういう状況であれば、どんな企業のCEOの将来も危うくなる。最終的に、レッドブルはホーナーを続投させる理由を失ったのだろう」

    クリスチャン・ホーナー F1 マックス・フェルスタッペン

    フェルスタッペンの将来は今やF1界最大級の話題のひとつであり、彼が2026年以降にメルセデスもしくはアストンマーティンへ移籍する可能性が報じられている。中でもメルセデスとの関連性は最近一気に高まり、タイトル争いから脱落しつつある現状を受け、フェルスタッペンが「銀の矢」への衝撃的な移籍を視野に入れているとの情報もある。

    フェルスタッペン本人は去就について明言を避けているが、ホーナーは在任中、「マックスは2026年以降もチームに残ると確信している」と主張し、噂を「雑音」に過ぎないと一蹴していた。

    しかしそのホーナーは、雨に翻弄されたイギリスGPでフェルスタッペンが5位に終わった数日後、突然チームから解任されることとなった。

    かつてはホーナーを支えていたレッドブルの筆頭株主チャレーム・ユーヴィッディヤが、今回の解任劇ではその支援を撤回したとされており、それが決定打となった可能性もある。

  • ローラン・メキース レッドブルF1代表として初現場「ホーナー不在は違和感」

    ローラン・メキース レッドブルF1代表として初現場「ホーナー不在は違和感」

    ローラン・メキースがレッドブルF1の新チーム代表として初めて公の場で発言し、解任されたクリスチャン・ホーナーに敬意を表した。

    水曜朝、20年にわたりチームを率いてきたホーナーの即時解任が発表され、ミルトンキーンズ拠点のチームが築いてきた6度のコンストラクターズタイトル、8度のドライバーズタイトルに終止符が打たれた。

    ホーナーは成績不振、経営陣内の長期的な権力闘争、さらにはマックス・フェルスタッペンの将来に対する不透明感を背景に、レッドブルのタイおよびオーストリアの株主から信頼を失ったと見られている。

    2025年型マシンのフィルミングデーが行われたシルバーストンで、就任初日を迎えたメキースは、ホーナー不在のレッドブルに違和感を覚えていると語った。

    「最初に思い浮かぶのはクリスチャンのことだ。彼がここにいないというのは、いまだに少し現実感がない」とメキースはコメント。

    「このチームが、クリスチャンの20年間のリーダーシップのもとで成し遂げてきた功績は、どれだけ大きくても過小評価しようがない」

    「彼と出会ったのは20年前、彼がF1史上最年少のチーム代表だったときだ。そこからこの場所をここまでのレベルにまで引き上げたのは、本当に信じられないことだし、その道のりの中で、数々のタイトルや勝利を手にしてきた」

    「クリスチャンはまた、ヘルムートやオリバーと一緒に、2年前に私をレッドブルファミリーに呼び戻してくれた人物でもある」

    「だから今日、最初に思うのはやはり彼のことなんだ」

    メキースは、2026年の大幅なレギュレーション変更に向けて、すでにレッドブルに集まっている才能を最大限に引き出すことに集中すると述べた。

    「私は今でも、このチームの皆さんを、外部の人たちが見るように見ている。つまり、世界で最も優秀な人たちとして見ている」とメキースはコメント。

    「それがこのチームなんだ。以前はライバルだった立場からでも、皆さんを見ていて、『これほど優れた才能をひとつに集めているチームは他にない』と感じていた。本当に、皆さんは自分たちの仕事において最高の人たちだ」

    「そんなチームに加わることができるのは特権だと思っている。私の役割は、この場所にいる才能ある人たちが、すでに最高である彼らが、最大限の力を発揮できるようにすることだ。それが我々の焦点になる。そしてレッドブルのエネルギーがこのチーム全体に流れるようにすることも重要だ」

    「もちろん、これからの挑戦を甘く見るつもりはない。F1は今、おそらく史上最大のレギュレーション変更に直面しようとしている。そして、レッドブルにとっては、自前のパワーユニットで挑むという、非常に特別な意味を持ったチャレンジでもある」

    「これは本当に途方もない挑戦になるし、全員が一丸となって取り組む必要がある」

    「でも私は、みんなの貢献を集結させることで、このチャレンジを乗り越えられると確信している。大事なのは、ここがレッドブルファミリーだということだ。そしてオリバーやヘルムート、株主の皆さんからのすごいサポートを感じている」

    「レッドブル・レーシング側にも莫大な投資がされている。それは道を挟んで向かいの建物に移るという意味でもあるし、もちろんチームが変わるという意味でもある」

    「でももっと大事なのは、レッドブルファミリーの中にとどまるということだ。レッドブルは、地球上でもっとも驚異的な企業のひとつだと思っている」

    「このレッドブル・レーシングには、世界最高の才能が集まっている。その彼らが属しているのが、地球上でもっとも驚異的な企業グループの一部だ。エネルギーがエネルギーを生み出す、そんな構造になっている」

    「それはまた、レッドブルの精神、DNAにも通じるものだ。つまり、笑顔とともに、リスクを恐れず大胆に取り組む姿勢。そして何より、我々が世界で最も素晴らしい仕事に就いているということを忘れないという姿勢だ」

    「もちろん、我々は勝つために全力を尽くす。でも同時に、レッドブルのエネルギーと笑顔も忘れずに進んでいく」

    「次のステップはただひとつ」

    「それは、チームの皆さんに会うことだ。まだ正式に始まってから1日も経っていないけれど、とにかくこの素晴らしいチームの人たちに一人でも多く会いたくて仕方がない」

    「その魔法を見つけたいと思っているし、舞台裏でその魔法を生み出している人たちに会いたい」

    「これから数週間は、できる限り多くのチームメンバーに会って、話を聞いて、レッドブルF1というこの美しい魔法のマシンを理解し、そして自分がどう貢献し、サポートできるかを探す時間にしていくつもりだ」

  • ホーナーのレッドブルF1電撃解任にエクレストンが見解「自業自得だった」

    ホーナーのレッドブルF1電撃解任にエクレストンが見解「自業自得だった」

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルから電撃解任されたことを受けて、F1界の重鎮バーニー・エクレストンが沈黙を破り、長年の盟友の「没落」について率直な見解を語った。

    20年にわたりチーム代表を務め、F1で最長在任記録を持っていたホーナーは今週、突如その職を追われた。発端となったのは、18カ月前に勃発したセクハラスキャンダルだ。この騒動をきっかけに、チーム内では複数の重要人物が離脱し、混乱が続いていた。

    エクレストンは英Telegraphの取材に対し、「18カ月前にあいつが巻き込まれた件だけど、ただのバカだったんだ。50歳にもなって自分を20歳のつもりで、仲間の一人だと勘違いしていた」と厳しい言葉で批判した。

    ホーナーは性的嫌がらせや支配的行動の疑惑については二度にわたって潔白とされたが、WhatsAppでのやり取りとされるスクリーンショットが流出したことで、世間の注目を浴び、レッドブルにとって大きなイメージダウンとなった。

    女性側の主張についても、エクレストンは同情を示すどころか「こういうことが起きたとき、もし本当に彼女が嫌なら『おい、やめろよ』って言えばいいじゃないかといつも思う」と発言。かねてから女性に対する物議を醸す発言を繰り返してきた彼らしいスタンスを崩さなかった。

    さらにエクレストンは、ホーナーに権力が集中しすぎていたことがレッドブル上層部の不満を買ったと指摘した。

    「本当は『クリスチャン、ちょっと話そうか』と呼び出して話すべきだったのかもしれない。でも、結局のところ、あいつがいろんなことを好き勝手にやっていると思っていた連中がいたんだ。まるでここはレッドブル・リンクじゃなくて、クリスチャン・ホーナー・リンクだとでも言わんばかりだった」

    「これまでは結果を出していたから周囲も見て見ぬふりをしていた。でも結果が出なくなると、みんなが見始める。中には『自分ならもっと上手くやれる』と考え始める人も出てくるものだ」

    クリスチャン・ホーナー レッドブル・レーシング

    2022年に共同創業者のディートリッヒ・マテシッツが亡くなって以降、レッドブル内では主導権を巡る混乱もあったという。

    「正直、ちょっと混乱していたよ。クリスチャンはCEOだった。もし私がCEOなら、責任を持ってやりたいことをやるし、失敗すればクビにすればいい。『間違えたな、バイバイ』と言ってくれればいい」

    「だから、クリスチャンに自由がなくなった時点で、あいつにとっては簡単な状況じゃなかった。中途半端にマネジメントなんてできない。物事の電源を入れて切るように、誰か一人が指揮を執る必要がある」

    また、ホーナーが全権を握るスタイルに固執したことが墓穴を掘ったとも語った。

    「チームマネージャーに専念して、商業面は他の誰かに任せるよう提案されたこともある。だけど、あいつは『自分はCEOだ』って言い張っていた」

    「全てをこなせる経営者なんてほとんどいない。エンジニアリングから広報まで何でもやろうとしていた。長い間はそれで良かった。結果を出していたから。でも、少しでも崩れ始めると、みんなが『ちょっと待てよ』と気付き始めるんだ」

    「クリスチャンは多くのタイトルを獲った勝者だった。だから、勝てなくなると辛くなる。しかも、自分のせいだけじゃないと分かっているなら、なおさらだ」

  • ヘルムート・マルコ クリスチャン・ホーナーのレッドブルF1電撃解任に沈黙破る

    ヘルムート・マルコ クリスチャン・ホーナーのレッドブルF1電撃解任に沈黙破る

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、クリスチャン・ホーナーとの20年以上にわたる関係を振り返った。

    ホーナーは火曜日の午後、レッドブル・レーシングの全職務を解かれ、水曜日の朝にミルトンキーンズの本拠地でスタッフにその事実を伝えた。これにより、F1チーム代表としての20年に及ぶ在任期間は終わりを迎えた。

    マルコとホーナーの関係は、2000年代初頭のF3000時代にまでさかのぼる。

    「F1でもF3000でも、クリスチャンとは20年以上にわたり非常に成功した関係を築いてきた。心から感謝したい」とマルコはレッドブル・レーシングのSNSを通じて声明を発表。

    「この間、我々は信じられないほど多くの成果を共に祝うことができた。2人のF1ワールドチャンピオンと、複数のグランプリウイナーを育て上げた。それこそが常に、そして今も、レッドブルのやり方だ」

    「現在のスポーツ的な状況について言えば、残り12戦あり、数学的に可能な限りドライバーズタイトルを争い続けるつもりだ」

    マルコとホーナーの関係は、表向きのプロフェッショナルな協力関係の裏で緊張が走ることもあり、時に敵対的な側面も見せていた。とはいえ、彼らのパートナーシップは計14回の世界タイトル、120勝以上のレース勝利を記録。セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンがその中心だった。

    ヘルムート・マルコ レッドブル F1 クリスチャン・ホーナー

    近年では、レッドブル社内での勢力争いが激化。ホーナーがタイ側の立場、マルコがオーストリア側の立場を代表していたとされる。そしてフェルスタッペンがマルコ寄りだったことが、この対立に拍車をかけたという。

    特に2024年初頭には、スタッフからの告発によりホーナーのリーダーシップに重大な疑義が投げかけられた。この一件でマルコとの溝は深まり、レッドブル内の緊張感が一気に高まった。

    ホーナーは水曜朝、チームの全スタッフの前で直接別れの挨拶を行い、突然の決定にショックを受けたことを明かした。

    「私にとっても突然の知らせだった。ここ12時間でようやく受け止められるようになり、皆さんに直接お伝えして、これまでの20年半にわたる多大な貢献に感謝を伝えたかった」とホーナーは語った。

    「20年前にこのチームに来たときは、まだ白髪も少なかった。どんなチームか分からないまま足を踏み入れたが、すぐに温かく迎えてもらい、そこからF1の強豪チームを築き上げてきた」

    「このチームの一員であり続けること、それが私の人生で最大の誇りだった」

    ホーナー解任の理由は公式には明かされていないが、パフォーマンス低下、昨年の告発問題、フェルスタッペンの移籍リスクなど、複数の要因が重なった結果だと見られている。

    ホーナーの後任として、レーシングブルズの代表を務めていたローラン・メキースがレッドブル・レーシングのCEO兼チーム代表に就任した。

  • セルジオ・ペレス レッドブルF1の“崩壊”を回顧「ニューウェイ離脱で始まった」

    セルジオ・ペレス レッドブルF1の“崩壊”を回顧「ニューウェイ離脱で始まった」

    元レッドブルF1ドライバーのセルジオ・ペレスは、2024年シーズン中に起きたエイドリアン・ニューウェイの離脱を「多くの問題の始まりだった」と語り、さらにはクリスチャン・ホーナーの電撃解任にまでつながったチームの混乱を振り返った。

    2023年に歴史的な強さを見せたレッドブルは、2024年も序盤はその勢いを維持していたが、5月に長年チームを支えたニューウェイが技術部門から手を引くと状況が一変。

    終盤には勢いを完全に失い、コンストラクターズランキングでマクラーレン、フェラーリに次ぐ3位に転落した。マックス・フェルスタッペンが個人の実力で辛うじて4連覇を守ったものの、チームとしての支配力は完全に崩れた。

    「僕らはメルセデスのようにエンジンで圧倒していたわけじゃない。ごくわずかな差の中で、素晴らしいチームだった」
    「ニューウェイが去ったことで、多くの問題が始まった。それからジョナサン・ウィートリーもいなくなった。彼も非常に重要な存在だった」と、ペレスはスペイン語ポッドキャスト『Desde el Paddock』で述べた。

    2024年8月には、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーもチームを去り、翌2025年4月からザウバー(来季からアウディ)でチーム代表に就任。そして2025年シーズン半ば、レッドブル内部の混乱はついに頂点を迎え、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが突如解任されるという衝撃の事態に発展した。

    セルジオ・ペレス レッドブル F1

    ペレスはまた、自身のキャリアにも影響を及ぼしたチームの内部事情についても赤裸々に語った。

    2024年シーズン前半、ペレスは開幕6戦中5戦でトップ5入りするなど好調を維持していたが、ニューウェイの離脱を境に失速。残る16戦では一度もトップ5に届かず、成績は急降下した。5月末のモナコGP時点でチームとの2年延長契約にサインしていたものの、契約は正式発効を迎える前に破棄され、同年末でレッドブルを離れることとなった。

    「モナコで契約を結んだあと、すぐに次のレースから僕の将来の話題ばかりが取り上げられた」

    「チームが“うちは契約済みのドライバーがいる”と一言言えばよかった。でもそれはなかった」

    「その結果、毎レースごとに僕の話題ばかりになって、ガレージ全体にプレッシャーがかかった。エンジニアにも影響したし、最終的に大きな代償を払うことになったと思う」と述べた。

    ペレスの後任として起用されたリアム・ローソンは2戦で降格され、代わって昇格した角田裕毅も8戦で最高位が9位と苦戦している。こうした混乱の中で、ペレスは「レッドブルは自分を手放したことを後悔している」と語る。

    「信頼できる筋から聞いた話では、彼らは本当に後悔していると思う。僕がそれを喜んでいると思われるかもしれないけど、違う」

    「僕たちは本当にいいチームだった。でもそれが少しずつ崩れていったんだ」

    ニューウェイは現在アストンマーティンで「マネージング・テクニカル・パートナー」として新レギュレーションへの備えを進めており、ペレスは2026年にF1参戦予定のキャデラックとの関係も噂されている。

    一時代を築いたレッドブルF1。その栄光の影で進行していた“崩壊”は、ペレスの証言を通じて、改めて明らかになりつつある。