カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • クリスチャン・ホーナーの次なるF1移籍先を決める要因と有力候補は?

    クリスチャン・ホーナーの次なるF1移籍先を決める要因と有力候補は?

    クリスチャン・ホーナーは現在もレッドブルとの契約下にあるものの、F1チーム運営における職務からはすでに外されており、完全な決別は時間の問題と見られている。その時が来れば、ホーナーは「自らが主導権を握れる」新たなプロジェクトを求めてF1界での再出発を目指すことになるかもしれない。

    ホーナーは過去にフェラーリからのオファーを断ったこともあるが、それはあくまで「レッドブルにとどまりたい」という意志からだった。

    だが今回は状況が大きく異なる。突然の解任を受けた今、他チームに登場する可能性は飛躍的に高まっている。

    現時点でホーナーに差し迫った移籍の意志はなく、この18カ月間に及ぶ私的・職業的混乱を経て、まずは家庭での時間を優先しているという。だが、現代F1における最も経験豊富で成功を収めたチーム代表であることに変わりはなく、リーダー交代を検討しているチームにとっては、魅力的な選択肢となるのは確実だ。

    フェラーリとアルピーヌ、可能性は?
    現在のところ、フェラーリはホーナーと接触しておらず、招聘の意図もないとされている。しかし、チーム代表のフレデリック・バスールは年末で契約満了を迎え、伊メディアからの批判も強まっている。ホーナー自身も先週のイギリスGPでバスールについて次のように語っていた。

    「どんな組織でも安定性は極めて重要だ。我々は21年の安定を築いてきたことで、今日のような結果を出すことができた」

    「フレッドは非常に有能なマネージャーで、いわば国を代表するチームであるフェラーリを率いている。そこには当然、大きな期待とプレッシャーがある。彼はまだ就任して間もないし、正しいプロセスや人員、文化を構築するには時間がかかる」

    ホーナーがバスールの続投を支持したのは、自身の解任を予期していなかったからだろう。とはいえ、フェラーリという特異な環境を熟知していることは確かであり、状況次第ではふたたびジョン・エルカン会長のレーダーに浮上する可能性はある。その際は「十分な権限」を保証されることが前提となるだろう。

    一方、長年混迷が続くアルピーヌ(ルノー)も有力な移籍先候補として挙げられている。ただし現在の体制では、旧時代的で扱いの難しい顧問であるフラビオ・ブリアトーレが影響力を持っており、ホーナーがそうした人物の下で働くことは考えにくい。だが、ルノーがブリアトーレに代わって近代的なF1リーダーを求めるなら、ホーナーはその筆頭候補になる可能性がある。

    クリスチャン・ホーナー F1

    本格始動は2026年以降?カギは「どれだけ権限を与えられるか」
    新レギュレーションが導入される2026年に向けて、各チームは大規模な再編を迫られている。ルール変更によって成績が急落するチームが出てくれば、経営陣はその責任を問われ、指導体制の刷新に動く可能性がある。そのタイミングこそ、ホーナーにとって最も好機となるかもしれない。

    ホーナーはレッドブルの単なるチーム代表にとどまらず、CEOとして巨大企業へと成長させた実績を持つ。パワートレイン部門の創設を主導し、ホンダ撤退後も自社エンジンで競争力を維持する体制を築き上げた。しかしこの広範な権限こそが、レッドブル本社との軋轢を生んだ要因でもあった。

    とはいえ、こうした包括的な経験を持つ人物はF1界でも非常に希少であり、「結果が出ていないが経営は残っている」チームにとっては、ホーナーのようなリーダーが切望される状況が生まれる可能性は十分にある。

    「我々には明確な構造がある。すべての主要部門が私にレポートする体制だ。それがオン・トラックでもオフ・トラックでも非常にうまく機能してきた」と、ホーナーはつい先日のシルバーストンで語っていた。

    この構造がレッドブルにとってはもはや合わなかったとしても、別のチームでは理想的なモデルとなり得る。

    結局のところ、ホーナーが次にどこで指揮を執るかを決める最大の要因は「どれだけの裁量権を与えられるか」だ。そして、結果が求められるF1の世界では、彼ほどの手腕を持つ人物が再び引く手あまたになる日はそう遠くない。

  • レッドブルF1ホーナー解任の舞台裏 株式構造の変化でタイの“後ろ盾”喪失

    レッドブルF1ホーナー解任の舞台裏 株式構造の変化でタイの“後ろ盾”喪失

    長年にわたりレッドブルF1を率いてきたクリスチャン・ホーナーが、その職を追われた。直接の理由は明かされていないが、背景にはレッドブル社内の株式構造の変化があったとされる。

    かつてホーナーを擁護してきたタイの大株主チャレーム・ユーヴィッディヤが、保有していた2%の株式を手放したことで、オーストリア側とタイ側の勢力が拮抗。ホーナーは最大の“後ろ盾”を失い、組織内での影響力を一気に低下させた。この構図の変化が、彼の電撃解任へとつながったとみられている。

    レッドブル帝国の誕生には、チャレオ・ユーヴィッディヤとディートリッヒ・マテシッツという2人の実業家による「不動の約束」があった。両者は1987年にヨーロッパ市場で発売されたエナジードリンクを基盤に、それぞれ49%ずつを出資し、残る2%をチャレオの息子チャレーム・ユーヴィッディヤに譲渡したことで、現在のレッドブル社が形成された。

    スポーツ部門の統括権限はマテシッツに委ねられたが、彼の死去(2022年)によって構図が一変。すでに父チャレオも2012年に他界していたことから、チャレームが筆頭株主としての立場を明確にし、レッドブルのF1活動にも主導権を行使するようになった。

    この経緯は、2024年に持ち上がったクリスチャン・ホーナーの「不適切行為疑惑」とも密接に絡む。当時ホーナーを擁護し、オーストリア側が求めた更迭要求から守ったのは、まさにチャレーム・ユーヴィッディヤだった。

    しかし2025年、状況は変化する。

    今年に入ってからチャレームのF1チームへの不満が繰り返し報じられていた中、5月20日、彼は自身が保有していた2%の株式をジュネーブに本拠を置く「Fides Trustees SA」へ譲渡。受益者が誰であるかは明らかにされていない。

    これにより、レッドブルGmbHの株式構成は再び「49%:49%:2%」となり、タイとオーストリアの両陣営が拮抗した状態となった。これが社内に新たな緊張関係を生み出し、7月のF1オーストリアGPにチャレームが現地入りした事実も、単なる偶然ではなかったとみられる。現地でホーナーと写真に収まる姿も確認されていたが、実際にはそこで重大な決断が下された可能性が高い。

    こうして“後ろ盾”を失ったホーナーは、7月8日(火)の会議を経て、CEO兼チーム代表としての職を追われた。

    ホーナーの功績と今後の行方
    クリスチャン・ホーナーは、レッドブルをF1のトップチームに育て上げた立役者だ。通算6度のコンストラクターズタイトル、8度のドライバーズタイトル、124勝、12回のスプリント勝利、287回の表彰台、107回のポールポジション、100回のファステストラップという圧倒的な実績は、その存在の大きさを物語る。

    彼はまだ51歳。F1において新たな挑戦をするには十分すぎるほど若い。

    Sky UKによると、ホーナーは2025年末まで「ガーデニング休暇」に入る見込みで、2026年1月から他チームに加入することが可能になる。このタイミングも偶然ではなく、2026年1月にはホーナーに対する元社員によるロンドンの労働裁判所での訴訟が予定されている。金銭的和解の試みを拒否してきたとされるこの元社員に関して、英「Daily Mail」が接触した父親は「ホーナーの解任は当然。真実は明らかになる」とコメント。彼女はすでにレッドブルを離れており、その動向は近く明らかになるだろう。

    英タブロイド紙による過熱報道や、法廷での展開次第では、ホーナーのF1復帰に大きな影を落とす可能性もある。

    さらに私生活でも困難を抱える。数日前、ホーナーの娘オリビア(11歳)の母親であるビバリーが亡くなったばかりだ。家族として移住のタイミングではないとされており、現在の拠点ミルトンキーンズから約60kmにあるアルピーヌの本拠地エンストンは、理想的な選択肢と考えられている。

    親友フラビオ・ブリアトーレが関わるアルピーヌは、いま再建途上にあるチーム。ホーナーにとっては、トト・ヴォルフのように「チームの一部オーナー」として参画するという長年の夢を実現できるチャンスかもしれない。それは、レッドブルやメルセデス、マクラーレンのようなトップチームでは不可能な選択肢だ。

  • レッドブルF1 クリスチャン・ホーナーの腹心2人も解任

    レッドブルF1 クリスチャン・ホーナーの腹心2人も解任

    クリスチャン・ホーナーの衝撃的な退任に加え、レッドブルからはさらに2人の上級幹部が同時にチームを去ったことが明らかになった。

    ホーナーの退任は水曜日の朝に発表され、20年間にわたりF1で圧倒的な成功を収めたチームを率いてきた時代に幕を下ろした。彼はF1で8回のドライバーズタイトルと6回のコンストラクターズタイトルをチームにもたらした。

    火曜日の午後、レッドブルの取締役会から即時退任を告げられたホーナーは、その直後にミルトンキーンズの本社を訪れ、スタッフの前で別れの挨拶を行った。関係者によれば、その場で感極まって涙を見せたという。

    しかし、今回の離脱はホーナーだけにとどまらなかった。RacingNews365が複数の信頼筋から得た情報によると、ホーナーに近い存在だった2名の幹部も同時に退任していた。

    1人目は、レッドブル・レーシングおよびレッドブル・テクノロジーの広報およびSNSディレクターを務めていたポール・スミス。スミスはホーナーの「右腕」として知られ、昨年ホーナーが女性社員から不適切行為の疑いをかけられた際も、内外の広報対応を主導していた。調査の結果、ホーナーに対する疑惑は否定されたが、当時の対応を支えたのがスミスだった。

    2人目は、レッドブル・グループのチーフ・マーケティング兼コマーシャル・オフィサーを務めていたオリバー・ヒューズ。ヒューズは8年半にわたりレッドブルに在籍し、マーケティング責任者からチーフ・マーケティング・オフィサーを経て、昨年6月からは現在の役職に就いていたが、今回同時に退任した。

    ホーナーの退任だけでも波紋が広がっているが、その影響はさらに広範囲に及んでいるようだ。この3名の同時離脱は、チーム内の勢力構造の大きな転換を示唆している可能性がある。

    レッドブルは昨年、スポーツディレクターのジョナサン・ウィートリーやテクニカルディレクターのエイドリアン・ニューウェイなどがライバルチームに移籍するなど、F1の幹部の間で多くの亀裂が生じているようだ。

    レーシング責任者であり、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアでもあるジャンピエロ・ランビアーゼや、ニューウェイの後任であるピエール・など、長年チームの中心人物であった人物たちが、今後もチームに長く留まるかどうかはまだ分からない。

  • フェルスタッペンがメルセデスのF1マシンでシムレース マルコ「現実とは別」

    フェルスタッペンがメルセデスのF1マシンでシムレース マルコ「現実とは別」

    マックス・フェルスタッペンの今後が再びF1界の大きな焦点となっている。

    イギリスGPを終えたレッドブルは、ポールポジション獲得という希望と、滑りやすい路面で苦戦した決勝での失速という失望を味わったが、それ以上に衝撃だったのは、その数日後にクリスチャン・ホーナーが解任されたという事実だ。

    オランダ紙『De Limburger』は、イギリスGP週末の時点ですでにホーナーの立場が危うくなっていたと報じ、「マーク・マテシッツとチャレーム・ユウウィッタヤの両オーナーに対し、今回のアップグレードで大きな前進があると約束していたが、それが果たされなかった」と伝えていた。

    結果的に、ホーナーは約20年にわたるレッドブルでのキャリアに終止符を打つこととなった。

    ホーナーの去就と並行して、フェルスタッペンの将来も不透明さを増している。『Sport1』は、ホーナーがレース週末にマックスの父ヨス・フェルスタッペンと再び衝突していたと報道。チーム内の緊張感は頂点に達していた。

    ラルフ・シューマッハは『Sky Deutschland』で「マックスは以前よりも距離を置いているように見える」と語り、「予選では結果を出しているが、彼自身がレッドブルの力が衰えてきていると実感している」と分析した。

    『De Telegraaf』のエリク・ファン・ハーレン記者も「舞台裏でホーナーにかかる圧力が増していた」とし、解任の背景にチーム内外の不協和音があったことを示唆している。

    元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは「レッドブルにとってフェルスタッペンは最大の資産。彼が去れば、ホーナーに残る理由もなかった」と指摘。「マックスが2026年以降どこで走るか、その決断は今後2週間以内に下されるだろう」と語っていた。

    また、フェルスタッペンはイギリスGPの週末に、シムレースでメルセデスのF1マシンを使用していたことがファンの間で話題に。この件についてヘルムート・マルコは『Osterreich』紙に「それには気づかなかった」としつつ、「でも、なぜダメなんだ?実際にはアストンマーティンやフェラーリ、アウディにも乗っている。だからメルセデスに乗っても構わない」と語っている。

    ただし、マルコはフェルスタッペンの契約内容について「成績に基づく解除条項はまだ発動されておらず、現時点でメルセデスと契約を結ぶことはできない」と強調した。

    一方で、マルコは今後のアップグレードに望みをつなぐ。

    「スパで予定されているアップグレードで、再びポールや勝利争いができる可能性はある」と語ったものの、「タイトル争いはもう終わった。今はノリスとピアストリの戦いだ。特にノリスは2戦連続で素晴らしい走りを見せている」と認めている。

    レッドブル帝国を20年間率いてきたホーナーが姿を消した今、フェルスタッペンがどこへ向かうのか、その動向はチームの命運をも左右することになるだろう。

  • フェラーリ クリスチャン・ホーナー招聘の可能性が再熱 レッドブルF1退任で

    フェラーリ クリスチャン・ホーナー招聘の可能性が再熱 レッドブルF1退任で

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルのチーム代表を退任したとの発表は、F1界に衝撃を与えた。ベルギーGP以降、ホーナーの姿はもうレッドブルのピットウォールにはない。そしてこのタイミングで再び浮上しているのが、フェラーリによるホーナー招聘の可能性だ。

    コンストラクターズ選手権で2位につけるフェラーリだが、ここまで一度も優勝を挙げておらず、首位マクラーレンには238ポイント差と大きく引き離されている。

    これにより、フェラーリ上層部がフレデリック・バスールの後任候補を探しているという報道が、カナダGP前からイタリアメディアを中心に広まりつつあった。

    その中には、かねてから関心を寄せていたホーナーに再びアプローチをかけているとの憶測も含まれていた。しかしホーナー本人は、スペインGPでの報道陣の問いに対し、「他チームに関連付けられるのは光栄だが、自分の忠誠は100%レッドブルにある」と一蹴していた。

    しかし今回、その忠誠の対象が消えたことで、状況は一変した。2005年からレッドブルの指揮を執り、計14のタイトル獲得に導いてきた実績を持つホーナーが、F1の舞台にとどまる道を模索するとすれば、フェラーリはその最有力候補になり得る。

    実際、過去にもフェラーリはホーナーを獲得しようと何度も動いており、2022年末にはマッティア・ビノットの後任として招聘寸前だったとも伝えられている。当時、レッドブルのヘルムート・マルコは「ホーナーを引き留めるために一晩中説得した。それは我々にとって数百万ユーロの追加出費になった」と明かしている。

    スクーデリア・フェラーリ F1 クリスチャン・ホーナー

    もし今回フェラーリがホーナーの招聘に成功した場合、彼はどのようにチームを再建するのか。2023年にホーナーは「フェラーリ最大の問題は“国民的チーム”になっていることだ」と語っていた。

    「レースチームとして再び機能させる必要がある。イタリアの象徴的な存在であるがゆえに、上層部に人が多すぎて、誰もが口を出せる状態になっている。外から見ていて、我々の強みは素早く意思決定し、それを貫くこと。間違っていたらすぐに修正する」

    「フェラーリでは新聞メディアの影響力が大きすぎて、それがチーム内の判断にも影響してしまう。あそこで戦うことは非常に大きなプレッシャーがかかる」

    レッドブルという強大な組織の中で20年にわたり権力を掌握し続けてきたホーナー。フェラーリという伝統と政治の渦巻くチームで、彼は再びその手腕を発揮できるのか。注目は集まるばかりだ。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1との契約解除金は190億円との報道

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1との契約解除金は190億円との報道

    マックス・フェルスタッペンが2025年にメルセデスへ移籍することに「イエス」と答えたとする報道が波紋を呼んでいる。

    Sky Italiaは、移籍の実現に向けて残された障害はメルセデス上層部の承認のみであり、フェルスタッペンの巨額年俸に加え、1億3000万ドル(約190億円)超のレッドブルとの契約解除金の支払いが議題になっていると伝えている。

    元レッドブルのF1ドライバーで、現在は母国オランダのZiggo Sportで解説を務めるロバート・ドーンボスは、フェルスタッペンには契約解除を可能にする2つの条項があると主張。

    「ひとつはマックスがドライバーズランキングでトップ2に入っていない場合。もうひとつは、レッドブルがコンストラクターズランキングでトップ3に入っていない場合に発動される」と説明し、「その条項があることは100%確信している」と断言した。

    しかしこの発言に、父であり共同マネージャーのヨス・フェルスタッペンは「ドーンボスは頭のネジが外れたようなことを言っている」と一蹴。

    さらにフェルスタッペン陣営と近いことで知られるオランダの著名ジャーナリスト、エリク・ファン・ハーレンも「メルセデスの関心は確かにあるが、私の知る限り正式なオファーは出されていない。実際には先週と何も変わっていない」と冷静に現状を分析している。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ただしSky Italiaは、メルセデスの正式オファーはまだ取締役会の承認待ちであり、仮にそれが通ればすぐに動き出す可能性もあると指摘。一部の役員は「2026年にはドライバーに関係なく最高のマシンを手にする可能性がある」として、超高額となるフェルスタッペン獲得の必要性を疑問視しているという。

    この報道と連動する形で、メルセデスがジョージ・ラッセルに対して1年契約の延長を提示したものの、ラッセル側がこれを拒否したとも報じられている。F1解説者マーティン・ブランドルは「ラッセルは現在、複数のF1チーム代表に連絡を取り始めている」と見ており、去就にも不透明感が増している。

    こうした中、ドーンボスは「マックスはレッドブルを離れる」と確信を語り、「レッドブルの物語はいつか終わる運命だった。続いてほしかったが、それが現実だ」とコメントしている。

    今週末のF1イギリスGPを前に、フェルスタッペンの将来をめぐる憶測はさらに加熱している。

  • 角田裕毅 レッドブルF1で「アップグレード2段階遅れ」次戦スパに希望

    角田裕毅 レッドブルF1で「アップグレード2段階遅れ」次戦スパに希望

    レッドブルの角田裕毅は、2025年F1イギリスGPでもまたもポイント圏外でレースを終え、今季5度目の無得点に終わった。現在ドライバーズランキング17位にとどまる角田だが、自身のマシンがマックス・フェルスタッペンの仕様よりも2段階遅れていることが一因だったと明かした。

    しかしながら、角田裕毅は次戦スパ・フランコルシャンでの新パーツ投入に前向きな姿勢を見せている。

    「少なくとも来週末にはアップグレードを入れてもらえる予定です。今のパッケージだとマックスと比べて2段階ぐらい遅れていると思いますし、次のレースでは確実に助けになると思います」と角田裕毅はGPblogなどに語った。

    「ただ、次はスプリント週末なので、対応できるのはフリー走行の時間だけですが、そこでしっかり合わせ込めるように全力を尽くします」

    角田裕毅は混乱のレース展開のなか15位でフィニッシュ。ポジティブな要素があったか尋ねられると、予選内容に手応えがあったと語った。

    「正直に言えば、エンジンのトラブルがなければ今回はQ3に進めていたと思います」

    角田裕毅 F1 レッドブル

    また、パッケージ面での不利がパフォーマンスに影響していることも強調し、こう続けた。

    「さきほども言いましたが、全体のパッケージでマックスより2段階ぐらい遅れているなかで、Q2の差がコンマ4秒だったというのはかなり良かったと思っています。少なくともショートランではいい方向に進んでいますし、その点には満足しています。あとはロングランの方をしっかり見直していきたいと思います」

    角田裕毅にとって、次戦ベルギーGPは技術面の遅れを取り戻す重要な一戦となりそうだ。

  • レッドブルF1 新代表ローラン・メキースが声明「驚異的なレガシーを土台に」

    レッドブルF1 新代表ローラン・メキースが声明「驚異的なレガシーを土台に」

    レッドブル・レーシングは、ローラン・メキースを新たなCEO兼チーム代表に任命したことを正式に発表した。発表によれば、この人事は即日発効となり、メキースはF1オペレーション全体を指揮する立場を担う。

    ローラン・メキースは2024年からレーシングブルズでチーム代表を務めており、その職責を終えてレッドブルの本隊へと移籍。ミルトンキーンズとファエンツァの両拠点にまたがるレッドブルの現場に精通しており、グループ内での昇格という形になった。

    ローラン・メキースは次のようにコメントしている。

    「この1年半、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズを率いることができたのはまさに特権だった。ファエンツァとミルトンキーンズの両拠点で働く優秀な人々すべてに感謝したい」

    「これから先を見据え、オラクル・レッドブル・レーシングという、スポーツ界でもっとも成功し、ダイナミックなチームのCEO兼チーム代表を務めることに大きな期待を抱いている」

    「レッドブルの精神を体現する、この素晴らしい人々のグループの一員になれるのは光栄だ。クリスチャン・ホーナーが20年にわたって築いてきた驚異的なレガシーを土台に、我々は共に素晴らしい成果を達成していくつもりだ」

    今回の人事にあたり、レッドブル・グループのコーポレート・プロジェクトおよび投資部門CEOであるオリバー・ミンツラフも声明を発表し、ホーナーの功績を称えた。

    「この20年間にわたるクリスチャン・ホーナーの卓越した貢献に心から感謝したい。彼の絶え間ない献身、経験、専門知識、そして革新的な思考によって、レッドブル・レーシングはF1でもっとも成功し、魅力的なチームのひとつへと成長を遂げた」

    「すべてに感謝する、ありがとうクリスチャン。あなたは今後も我々のチームの歴史において、常に重要な存在であり続ける」

    「そしてもちろん、ローラン、ようこそ。我々はこの新たな挑戦において、あなたの活躍を心から願っている」

    メキースの新体制が、ホーナー時代の遺産をどのように継承し、さらなる成功へ導くかに注目が集まる。

  • クリスチャン・ホーナー体制の20年で築かれたレッドブルF1の驚異的な記録

    クリスチャン・ホーナー体制の20年で築かれたレッドブルF1の驚異的な記録

    レッドブル・レーシングのチーム代表として20年以上にわたり指揮を執ってきたクリスチャン・ホーナーが、その職を退いた。

    2005年のF1初参戦時からチームを率いてきたホーナーは、2025年7月、レーシングブルズの代表を務めていたローラン・メキースに後任の座を譲る形でその任を終えた。

    この節目にあたり、F1公式サイトはホーナーの在任期間中にレッドブルが築いてきた数々の記録を振り返っている。レース勝利数やタイトル獲得数にとどまらず、周回数、走行距離、ポールポジション、ポイント獲得といった多角的な観点から、その偉業を数字でたどる。

    — 1 —
    レッドブル・レーシングがF1グリッドに登場したのは2005年のことだった。元レーシングドライバーでF3000のチーム代表を務めていたクリスチャン・ホーナーが、彼らのオペレーションを率いるために選ばれた。彼はそれ以来ずっとチームを率いてきており、ローラン・メキースの昇格までは唯一の代表だった。

    — 6 —
    レッドブルは最初の4シーズンにわたって安定的にポイントを獲得し、時折表彰台にも上がっていたが、ホーナーのリーダーシップと、空力の第一人者であるエイドリアン・ニューウェイのような重要な人材の獲得により、勝利を挙げるチーム、そしてタイトル争いをするチームへと進化した。これまでに2度の選手権制覇の時期を経験し、合計で6回のコンストラクターズタイトルを獲得している。

    — 8 —
    コンストラクターズタイトルに加え、レッドブルは8回のドライバーズタイトルも獲得している。これはドイツ人ドライバーのセバスチャン・ベッテル(2010年、2011年、2012年、2013年)と、オランダ人ドライバーのマックス・フェルスタッペン(2021年、2022年、2023年、2024年)によって、それぞれ4回ずつ達成されたものだ。

    レッドブル・レーシング F1 マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンはレッドブルで4年連続ドライバーズタイトルを獲得している

    — 14 —
    F1に参戦して以来、レッドブルのシニアチームで走ったドライバーは14人にのぼる。その始まりは2005年のデビッド・クルサード、クリスチャン・クリエン、ヴィタントニオ・リウッツィであり、現在は前述のフェルスタッペンと角田裕毅がそのドライバーラインアップを構成している。

    — 21 —
    F1では時間の流れが早く、レッドブルは2024年シーズンにチーム創設20周年を祝った。そして現在、彼らはF1での21年目のシーズンを戦っている。

    — 31 —
    この20年半の間に、レッドブルのドライバーたちは31回の1-2フィニッシュを達成している。その大部分は、ベッテルとウェバー、そしてフェルスタッペンとペレスのコンビによるもので、1回だけフェルスタッペンとリカルドによって達成された。

    クリスチャン・ホーナー F1 レッドブル・レーシングホーナーは2025年シーズン開幕時点でもレッドブルのチーム代表だった

    — 100 —
    今年のエミリア・ロマーニャGPでは、フェルスタッペンがチームにとって通算100回目のファステストラップを記録し、レッドブルは新たな節目を迎えた。

    — 107 —
    ポールポジションの記録はそれよりもやや多く、通算107回に達している。これはベッテル、ウェバー、リカルド、フェルスタッペン、ペレスが積み上げたもので、ベッテルとフェルスタッペンがそれぞれ44回のポールを獲得している。

    — 124 —
    レース勝利数では、レッドブルは通算124勝を挙げており、F1の歴代リストで4位につけている。彼らの前にいるのはメルセデス(130勝)、マクラーレン(198勝)、そしてフェラーリ(248勝)だ。2023年には、22戦中21勝という記録的な成績も収めている。

    — 287 —
    表彰台数も同様に印象的で、レッドブルはこれまでに287回の表彰台に上がっている。これは彼らが参戦してきたレースの70%以上に相当する。

    — 405 —
    今年のエミリア・ロマーニャGPで、フェルスタッペンのファステストラップと勝利に加え、レッドブルはF1参戦通算400戦目を祝った。その記録は現在、405戦となっている。

    — 7,235 —
    これら405戦において、レッドブルは合計7,235周でトップを走行しており、196戦で先頭に立っている。

    レッドブル・レーシング F1レッドブルは500戦出場の大台に近づいている

    — 8,009 —
    勝利数と同様に、獲得ポイント数でもレッドブルは上位に位置しており、8,000ポイント以上というその通算記録は、フェラーリ(10,546ポイント)に次ぐものだ。

    — 43,398 —
    デビューシーズンの2005年から2025年の中盤までにかけて、レッドブルは世界各地のサーキットで合計43,398周を走破している。

    — 218,805 —
    走行距離に関してはさらに大きな数字で、合計218,805kmに達している。これは地球の赤道周回距離の約18周分に相当する。

  • 角田裕毅 レッドブルF1のホーナー解任とメキース代表就任は追い風となるか

    角田裕毅 レッドブルF1のホーナー解任とメキース代表就任は追い風となるか

    クリスチャン・ホーナーの電撃解任とともに、ローラン・メキースが新たにチーム代表に就任したことで、レッドブルの将来、とりわけマックス・フェルスタッペンと角田裕毅の去就に注目が集まっている。

    2024年初頭に浮上したホーナーに関するスキャンダルは、レッドブル内部に大きな亀裂を生じさせた。とりわけフェルスタッペン陣営とホーナーの対立は深刻で、チームの方向性をめぐる主導権争いにまで発展していた。

    当時、ホーナーはレッドブルCEOの支持を受けて立場を守ったが、ここ数か月で状況は一変した。

    メルセデスとの契約交渉が進行中とされるフェルスタッペンをチームに留めるべく、レッドブルは大胆な手を打った。ホーナー排除はフェルスタッペン陣営の要求に応じた動きとされており、ローラン・メキースのチーム代表就任もその一環とみられている。

    メキースは2024年にファエンツァ拠点のVCARB(レーシングブルズ)でチーム代表を務め、角田裕毅の活躍を高く評価していた人物でもある。

    「ブラジルで3位、ラスベガスで7番手。速いクルマに乗る準備は十分にできている」とメキースは昨冬語っており、角田裕毅のF1トップチーム昇格を強く推していた。

    結果的にレッドブルは2025年のシートにリアム・ローソンを抜擢したが、メキースが角田裕毅を信頼する姿勢は変わっていない。

    こうした背景から、メキース体制のもとでは角田裕毅にも再びチャンスが巡ってくる可能性がある。今シーズン途中のドライバー交代は現実的ではないものの、2026年のシート争いでは有利な立場を得ることになるだろう。

    重要なのは、これまで角田裕毅の能力に懐疑的だったホーナーと違い、メキースは彼を「投資に値するドライバー」と見ている点だ。

    角田裕毅 レッドブル F1

    一方、フェルスタッペンに関しては、メキース就任により2026年以降の残留可能性が高まったとする見方もある。とはいえ、確定ではなく、メルセデス移籍の可能性は依然として排除できない。

    レッドブルの今後の課題は、マクラーレンとのタイトル争いを早々に見切り、2025年後半はRB21の挙動安定化に注力すること。そして、2026年の新レギュレーションに向けて期待を上回るマシン開発を進めることだ。

    今季のダメージを最小限にとどめながら、来季以降の競争力確保を目指すなか、メキースの下でドライバーラインアップがどのように固まっていくか、注目される。