カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 F1イギリスGP決勝 「根本的なところで遅すぎた」

    角田裕毅 F1イギリスGP決勝 「根本的なところで遅すぎた」

    角田裕毅(レッドブル)は2025年F1イギリスGPで15位完走。レース中の接触によりタイムペナルティを受け、厳しい展開の中で最後尾でのフィニッシュとなった。

    レースはドライで始まったが、途中から降雨に見舞われ、コンディションは急変。角田裕毅は序盤から下位グループでの混戦に巻き込まれ、ペース不足に苦しんだ。

    「簡単なレースではなかったです。でも、自分自身としてはそれほど荒れた展開ではなかったと思います。ただ、ペースがまったくなくて、ドライのときもそれは同じでした」と角田裕毅は振り返る。

    最大のトラブルは、リスタート直後の接触だった。ハースのオリバー・ベアマンを軽く接触したことで彼をスピンさせ、スチュワードは角田裕毅に10秒のタイムペナルティを科した。

    「オリバーとの接触は本当に微かなものでした。でもあのコンディションでは、それでも大きな影響が出てしまうんです。レース後すぐに彼に謝りに行きました」

    角田裕毅 F1 イギリスGP レッドブル・レーシング

    長いスティントでもペースは上がらず、タイヤのデグラデーションにも苦しめられたという。

    「いつものようにタイヤのデグが大きくて、それが一番の問題でした。レインコンディションではけっこう自信もあったんですけど、それでもペースが全然出ませんでした。ダウンフォースの影響もあると思いますが、それだけじゃなくて、もっと根本的なところで遅すぎました」

    ただし短いスティントでの挙動にはいくつかポジティブな点もあったとし、次戦ベルギーに向けて巻き返しを誓った。

    「スパでは仕様が少し変わる予定なので、それまでにしっかり準備して、良いレースができるように頑張ります」

  • 角田裕毅 2戦連続の最下位 接触でペナルティも反撃ならず F1イギリスGP

    角田裕毅 2戦連続の最下位 接触でペナルティも反撃ならず F1イギリスGP

    レッドブルの角田裕毅は、2025年F1イギリスGP決勝で15位完走となり、前戦オーストリアGPに続いて2戦連続の最下位に沈んだ。中盤のリスタート直後、ターン1でオリバー・ベアマン(ハース)に接触してスピンさせたとして10秒加算ペナルティを科され、ポジションを大きく落とす苦しい展開となった。

    11番手からのスタートとなった角田裕毅は、序盤の雨とインターミディエイトタイヤによる滑りやすい路面の中で慎重な立ち上がりを見せていたが、中団グループの混戦に巻き込まれるかたちで徐々にポジションを落とした。

    転機となったのはレース中盤、セーフティカー明けのリスタート直後(29周目)。ターン1で前を走るオリバー・ベアマン(ハース)のイン側に飛び込みを試みた際に接触。ベアマンはスピンを喫し、角田裕毅には「コリジョンの原因」として10秒のタイムペナルティが科された。

    この接触により角田裕毅は最下位まで後退し、以降は終始単独走行。戦略やタイヤ交換でも挽回の糸口は見つからず、難しいコンディションの中で他車との競り合いに加わることなくレースを終えた。

    好調だった前半戦とは対照的 チーム内での差も浮き彫りに
    今季前半は一発の速さと安定感を武器に、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに迫る走りを見せていた角田裕毅。しかしここ2戦は、オーストリアでのスタート直後の接触、そして今回のペナルティと、立て続けに結果を残せないレースが続いている。

    イギリスGPではフェルスタッペンも難しいレースを強いられたが、スピンを喫しながらも着実に順位を回復し5位でフィニッシュ。両者の結果差が開いたことで、レッドブル内の序列や信頼のバランスにも影響を与えかねない状況だ。

    次戦スパでの立て直しが急務 タフなサーキットで巻き返しなるか
    角田裕毅にとっては、気持ちの切り替えとともに、ここからの立て直しが重要になる。次戦はF1屈指のハイスピードコースであるスパ・フランコルシャンを舞台とするベルギーGP。例年、天候の急変やセーフティカーの多発、ストラテジーの幅広さで知られ、波乱が起きやすいグランプリでもある。

    レース展開次第では上位進出のチャンスも見込めるだけに、角田裕毅にとってはリズムを取り戻す絶好の場。冷静さと攻めのバランスを取り戻し、厳しい流れを断ち切れるかに注目が集まる。

    角田裕毅 F1 イギリスGP

    2025年F1 イギリスGP 決勝 順位・結果

    1.ランド・ノリス(マクラーレン)
    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    3.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    6.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    7.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    10.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    11.オリバー・ベアマン(ハース)
    12.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    13.エステバン・オコン(ハース)
    14.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    15.角田裕毅(レッドブル)
    DNF.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    DNF.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    DNF.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    DNF.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    DNF.フランコ・コラピント(アルピーヌ)

  • 角田裕毅 レッドブルF1で改善糸口「フェルスタッペンのセットアップとは分離」

    角田裕毅 レッドブルF1で改善糸口「フェルスタッペンのセットアップとは分離」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅の今後のアプローチ変更について語った。

    ヘルムート・マルコによると、角田裕毅は前戦オーストリアGPでのパフォーマンスに改善の余地があったとして、今後はフェルスタッペンのセットアップから意図的に切り離した方向で進めるという。

    「彼とエンジニア陣で話し合いを行い、マックスのセットアップからもっと切り離すことにした。それが角田のパフォーマンス回復につながると期待している」とオーストリア紙「Kleine Zeitung」に語った。

    今週末のイギリスGP予選では角田裕毅は12番手につけたが、マルコは「明らかに改善が見られたし、この接戦の中では悪くない結果だ」と評価した。

    角田裕毅 レッドブル F1

    マルコ博士、フェルスタッペンのポールを称賛「マックス・ファクターがすべてだった」
    2025年F1イギリスGP予選でマックス・フェルスタッペンが劇的な一撃でポールポジションを獲得。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、独「Sky Deutschland」の中継インタビューで、その裏側を語った。

    「金曜の段階で、アンダーステアを解消できてバランスが整えば、我々はトップ争いができると分かっていた。ロングランの内容がそれを示していた」とマルコ。

    「非常に小さな変更を少しずつ重ねながらクルマを整えていった。そして決定的な瞬間に“マックス・ファクター”が炸裂した」

    今回投入されたアップデートについても「オーストリアとは違って、今回ははっきりと効果があった」とし、「こうしたマシンではセッティングが簡単ではないが、正しい方向に進めたことでこの成果につながった」と手応えを語った。

    決勝レースに向けては「非常に接戦になる。タイヤの扱いと戦略がカギになるが、我々はその点でもしっかり準備できている」としつつ、日曜に雨の可能性もある点に触れ「ダウンフォースが小さめの仕様だからこそ、マックスが真価を発揮する場面になる」と述べた。

    フェルスタッペンの父ヨスもチームと喜びを分かち合っており、「今夜はホーナーの自宅で全員でバーベキューをする予定だ。チームの雰囲気はとてもいい」とマルコは笑顔を見せた。

  • フェルスタッペン ポール獲得でアントネッリに感謝「今度一緒にパスタを」

    フェルスタッペン ポール獲得でアントネッリに感謝「今度一緒にパスタを」

    2025年F1イギリスGP予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンは、予選Q3の最終プッシュラップで「トウ(空力的スリップストリーム)」を提供してくれたメルセデスのキミ・アントネッリに感謝を示し、「今度一緒にパスタを食べよう」とジョーク交じりに語った。

    フェルスタッペンは決勝をフロントロー最前列からスタートすることとなり、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスをコンマ1秒少々の僅差で抑えて今季4度目のポールポジション(日本、サウジアラビア、マイアミに続く)を手にした。

    予選後、イタリア『Sky Italia』のインタビューでフェルスタッペンは笑顔で次のようにコメントした。

    「キミには少し助けられたから、お礼を言ってたんだ。トウをもらったからね。今度一緒にパスタでも食べないとね」

    この発言は、ちょうど1週間前のF1オーストリアGP決勝でアントネッリがオープニングラップで誤ってフェルスタッペンに接触・リタイアさせたばかりという経緯を踏まえると、皮肉まじりの冗談としても解釈できる。

    また、フェルスタッペンとメルセデスの関係をめぐっては、移籍の噂が絶えない。現行契約は2028年までレッドブルに残留する内容とされているが、内部のパフォーマンス条項により早期離脱の可能性も取り沙汰されており、ブラックリーのトト・ヴォルフ代表との交渉も続いているとされる。

    仮にフェルスタッペンがメルセデスに加入した場合、現ドライバーのうちジョージ・ラッセルがシートを失うとの見方が強く、その場合はアントネッリとフェルスタッペンが2026年からチームメイトとなる可能性が浮上している。

    現時点では確定的な動きはないが、すでに両者の関係性が良好であることは、シルバーストンでのフェルスタッペンの冗談が示していると言えるだろう。

  • F1イギリスGP予選 角田裕毅にホーナー代表が「フェルスタッペン並みの走り」

    F1イギリスGP予選 角田裕毅にホーナー代表が「フェルスタッペン並みの走り」

    角田裕毅のQ2敗退と、F1イギリスGP決勝11番グリッドという結果について、レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーは「マックス・フェルスタッペンのポールラップに匹敵する素晴らしいパフォーマンスだった」と高く評価した。

    角田裕毅はQ3に進めず12番手で予選を終えたが、オリバー・ベアマンのグリッド降格により、決勝は11番グリッドからスタートする。

    フェルスタッペンが予想外のポールを獲得したことで、ふたりのレッドブルドライバーのパフォーマンス差がまたも強調されることになった。フェルスタッペンがマシンのパフォーマンスを最大限引き出して結果を出す一方で、角田裕毅は順位の面では遠く及ばなかった。

    ただ、今週末の角田裕毅の走りには、1ラップのパフォーマンス面で小さな、しかし確かな進歩が見られた。そしてホーナーは、結果からは想像しにくいほどの称賛を贈っている。

    フェルスタッペンのポールラップを「素晴らしいパフォーマンス」と評したホーナーは、こう語った。

    「角田も同じくらい素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたが、不運に見舞われた。ラップの最初にパワートラブルが起きて、多少妨げられた。我々としてもその原因を調べる必要があるが、彼は確かにマシンの中で何かを見つけてくれた」

    角田裕毅も「Q2のラップはとてもクリーンだった」と振り返ったが、「ラップの最初でパワーを失ってしまった」と明かした。最終コーナー手前でエンジンモードを“リチャージ”から“フルデプロイメント”に切り替え、プッシュラップに入ろうとした際、「いつも得られるはずのパワーがなかった」と話した。

    「ターン3まででコンマ1秒くらいロスしてしまって、他にも加速時のブーストがいくつか効いていなかった」

    「そう考えるとラップ自体はかなり良かったと思いますし、今回はタイム差が本当に僅かだったので、Q3には進めていた可能性が高かったと思います。本当に悔しいです」

    角田裕毅 F1 イギリスGP レッドブル・レーシング

    実際、角田裕毅のラップにはQ3進出の可能性が十分にあり、そうなっていれば5月のマイアミ以来となるQ3進出で、過去5戦で2度しかQ2に進んでいなかった流れの中では小さな快挙だった。

    角田裕毅はフェルスタッペンに比べればまだ速さでは劣っているが、その差は縮まりつつある。FP3では0.5秒差だったが、Q1では0.4秒差まで詰めており、トラブルがなければQ2ではさらに差を詰められていた可能性もある。しかも、シルバーストンは今季屈指のロングラップであり、フェルスタッペンが新型フロアを使用していた一方で、角田裕毅は旧型仕様のままだったことを考えると、チームは静かにその進歩を評価している。

    Q2のラップでは第2セクターの終盤までフェルスタッペンとほぼ互角のタイムを記録していた。マゴッツ~ベケッツの中間までは同等で、ターン3までにパワートラブルで失ったタイムを取り戻す走りを見せた。

    ただし、ベケッツからチャペル、そしてハンガーストレートにかけてはやや遅れを取っており、それは角田裕毅が語る「ブースト不足」による可能性もあるが、ドライビングスタイルの差もあった。角田裕毅は8速を維持したままだったが、フェルスタッペンは7速までギアを落とし、回頭性を活かしてスムーズに旋回していた。

    また、ストウでの立ち上がりでもフェルスタッペンは角田裕毅より0.1秒速く、最終セクターでは角田裕毅が0.2秒をロスした。これは左コーナーへの進入でスピードを乗せすぎて、左右の複合コーナーで最低速度が落ちたことが影響していたと見られる。ただし、立ち上がり自体は悪くなかった。

    フェルスタッペンと同等の走りだったかといえば、明らかにそうではない。ふたりの間には依然として差があり、ホーナーの評価はやや誇張されたものだ。ただ、角田裕毅の走りに光明が見えてきたことは確かだ。

    角田裕毅 イギリスグランプリ F1 レッドブル・レーシング

    「今までで一番クリーンな週末だったと感じています。週末の流れや自信の持ち方など、すべてが良い方向に向かっていましたし、予選でもマシンの感触がとても良かったです」

    「毎回、大事なところで何かしらトラブルが起きるのが本当に悔しいです」

    Q3進出はならなかったが、チームとしては日曜の決勝でポイントを狙えると見ている。もしそれが実現すれば、5月のイモラ以来となる4戦ぶりの入賞となる。ただし、オーストリアGPのような内容では厳しい。あのレースでは角田裕毅の走りは荒く、タイヤマネジメントにも苦しんでいた。

    角田裕毅は「少なくともP18スタートじゃないのは助かります」と笑い、「最後にポイントを取ったのがいつだったか覚えていませんが、チームを喜ばせるためにも結果を出したいです」と語った。

    ただし、オーストリアでタイヤが「溶けていた」と感じ、「ペース差が大きすぎた」理由については、まだ明確には分かっていない。

    「まだ完全には分かっていない部分があります。だから明日のレースも簡単ではないと思います」

    「それでも、いくつか進歩はありました。FP2のあと、レースで何を改善すればいいか分かりましたし、楽観的な気持ちは持っていますが、まだ全体像が見えているわけではありません」

    「同時に、まだ細かい部分で足りないものがあると感じています。マシンにもこれからもっと引き出せるものがあるはずなので、今後のレースでどうなるか楽しみにしています」

  • フェルスタッペン F1イギリスGP予選「月まで届くようなアンダーステアを克服」

    フェルスタッペン F1イギリスGP予選「月まで届くようなアンダーステアを克服」

    マックス・フェルスタッペンは「月まで届くようなアンダーステア」と形容した難しいRB21を操り、シルバーストンで驚異的なラップを決めて2025年F1イギリスGPのポールポジションを獲得した。

    予選Q3の序盤、オスカー・ピアストリが暫定トップに立ち、ルイス・ハミルトンが2番手、ランド・ノリスが3番手、フェルスタッペンは4番手につけていた。だが、現世界王者は最後のアタックで全セクターを完璧にまとめ、最終ラップで逆転。ピアストリに0.103秒差をつけて今季4度目、マイアミ以来のポールを決めた。

    マクラーレン勢を抑えてのポールについて、フェルスタッペンは「正直、楽じゃなかった」と語る。レッドブルは今週末、ロー・ダウンフォースの攻撃的なセットアップを採用。ストレートでは非常に速かったが、風が強く不安定な中でのコーナリングには苦戦したという。

    「かなり良かったけど、風や突風のせいで一貫したラップタイムを出すのが本当に難しかった。ストレートですらマシンが動いていたから、予測がつかない場面もあったけど、最後のラップはうまくまとまった」

    「ロー・ダウンフォース仕様で高速コーナーにしっかりコミットする必要があって、それを少しずつ積み重ねていった。Q3ではそれがうまくいったんだ」

    その一方で、フェルスタッペンは「第3セクター以外はすべてのコーナーで少しずつ違ってた」と明かし、ラップ全体としては決して完璧ではなかったと振り返る。

    「最初のラップはQ2のときと全然感触が違って、オーバーステアもあったし、アンダーステアも場所によっては出てた。ラップそのものはすごく良かったとは言えないけど、あんなにタイムが上がるとは正直思ってなかった。それがうまくいったから嬉しいよ」

    フェルスタッペンによれば、金曜の走行ではひどいアンダーステアに悩まされており、「昨日のウイングでは少し遅く見えたし、本当に曲がらなかった。まるで月まで曲がらない感覚だった」と語る。だがレッドブルは一夜でセットアップを大幅に変更し、土曜にはバランスが劇的に改善された。

    「昨日はアンダーステアが強くて、同時に一部ではオーバーステアもあって、バランスを取るのがすごく難しかった。でも今日はアンダーステアが改善されて、それが押し込める余地を生んだ。F1ではアンダーステアはとにかく遅いから、それを抑えることが必要だった」

    マックス・フェルスタッペン F1 イギリスGP イギリスグランプリ

    決勝はタイヤと天候がカギに
    土曜の予選で最高の一発を決めたとはいえ、フェルスタッペンは決勝については慎重な見方を示している。レッドブルは今季を通してタイヤの摩耗に苦しむ傾向があり、加えて日曜は天候の変化も予想されるからだ。

    「とにかくベストを尽くすしかない。レースではいつもタイヤライフに少し苦しんでるし、それが明日どうなるかは分からない」

    「天気もどうなるか分からないし、雨が降るかもしれない。ストレートの速さがあるのはいいけど、このサーキットではタイヤマネジメントが本当に重要だ」

    「高速コーナーがたくさんあって厳しいけど、レースが楽しみだよ。僕は今タイトル争いをしてるわけじゃないから、楽しんでベストな結果を目指すだけだ」

  • 角田裕毅 F1イギリスGP予選 「最後のアタックでパワーロスのトラブル」

    角田裕毅 F1イギリスGP予選 「最後のアタックでパワーロスのトラブル」

    角田裕毅(レッドブル)は2025年F1イギリスGP予選でQ2敗退を喫し、トップ10進出にはわずかに届かなかった。レッドブル・レーシングのマシンは好調だったものの、決定的なアタックラップでパワー出力に異常が発生してタイムを伸ばしきれなかったことが、Q3進出を阻んだ要因だったと明かした。

    ハースのオリバー・ベアマンが10グリッド降格ペナルティを受けたことで、角田裕毅は日曜決勝を11番グリッドからスタートする予定となっている。

    ここ数戦と比べれば、角田裕毅にとっては着実な前進と言える内容だった。ただ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得したことを踏まえれば、角田にも今季最高の予選結果を出すチャンスは十分にあった。

    「マシンの感触は悪くなかったんですが、最後にあのトラブルが出たのが本当に悔しいです」と角田裕毅は予選後に語った。

    「普段なら最終コーナーからアタックラップに入るときに出るパワーが出なくて、ターン3の時点でもうコンマ1秒失っていました。そこからメインストレートまでの間でもずっとです」

    「いくつかのコーナー出口でも、普段感じるような加速感、いわゆる“ブースト”のようなものが効いていなかったです。データでも明らかに分かっていて、特にターン3で顕著でした。せっかくこれまでの週末はすごく順調だったので、こういうトラブルが出てしまったのは本当に悔しいです」

    「なので、そういう状況を考えたら、ラップ自体はかなり良かったと思います。全体的に接戦だったし、たぶん普通に行っていればQ3に行けてたと思います。本当に悔しいです。Q3は可能だったと思います」

    角田裕毅 F1 イギリスGP イギリスグランプリ

    角田裕毅「進歩には満足している」
    Q3進出は逃したものの、角田裕毅は週末を通じた自身の進歩には満足しているという。FP1を欠場したにもかかわらず、イギリスGPは「これまでで一番クリーンな週末」だったと振り返った。

    「自分の進歩には本当に満足しています。これまでで一番クリーンなレース週末だったと思います」と角田裕毅はコメント。

    「自信もあるし、すべてがかみ合ってきています。予選中もマシンの感触は良かったです」

    「いつも何かしら起きるのが最後のプッシュのところで…まあ、いつも最後ってわけじゃないですけど、今回は最後のプッシュのときでした。そこが大事なときなんです。だからすごく悔しいです。さっきも言ったとおり、あれがなければQ3に行けてました。本当に悔しいですね」

    角田裕毅が最後にポイントを獲得したのは、エミリア・ロマーニャGPの10位だった。角田は、決勝での巻き返しに自信をのぞかせている。

    「少なくともP18スタートじゃないし…ポイントにも近い位置なので、それは助かります。レースを楽しみにしています。正直、ポイントを取ったのはだいぶ前なので、ちゃんとポイント取ってチームを喜ばせたいです」

    「もちろん厳しいレースになるとは思いますけど、徐々にペースも上がっていましたし、マシンのパフォーマンスも引き出せていたので、今週末はすごくいいステップが踏めたと感じています。それだけに、ただ普通に予選をしたかったという気持ちが強いです」

    「今の目標はポイント獲得ですけど、ここ数戦と比べても、今回はそれを狙える良いポジションにいると思います。セットアップにはけっこう満足していますし、週末を通して行ってきた変更も上手くいったので、前向きな気持ちでいます」

    「レースに向けて、何を改善すべきかも把握しています。だから前向きに考えています。とはいえ、まだ全体像は見えてないですし…マシンにもまだ伸びしろがあると思っています」

    「FP2でのロングランペースもポジティブな感触がありましたし、明日のレースでどう改善すればいいかもしっかり分かっています」

  • マックス・フェルスタッペン F1ペナルティポイントが2点減少も依然リスク

    マックス・フェルスタッペン F1ペナルティポイントが2点減少も依然リスク

    マックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGP終了後にスーパーライセンスからペナルティポイントが2点削除されたことで、わずかに余裕を取り戻した。

    ただし、現在の累積は9点であり、12点に達すると1戦出場停止となるため、依然としてレース出場禁止のリスクを抱えている。

    フェルスタッペンは、2025年スペインGPでジョージ・ラッセルと接触したことによりスチュワードから3点のペナルティを科され、直近の12カ月での累積は一時11点に達していた。オーストリアGP翌日の6月30日に2点の期限切れが控えていたため、カナダGPとオーストリアGPを無違反で乗り切る必要があった。

    結果としてカナダGPではペナルティを回避し、オーストリアではキミ・アントネッリとの接触によりリタイアを喫したが、責任はフェルスタッペン側にはなかったため、さらなる加点はなかった。これにより、2024年オーストリアGPでのランド・ノリスとの接触に関して課せられていた2点が予定通り削除され、現在のペナルティポイントは9点となっている。

    ただし、今後10月のメキシコシティGPまでの間に再び大きなインシデントが発生すれば、スペインGPでのように一度に3点が加算されることで出場停止処分に至る可能性がある。

    なお、過去にはミハエル・シューマッハ、ミカ・ハッキネン、ナイジェル・マンセルといった名だたるF1世界王者がタイトル獲得前にレース出場停止処分を受けているが、現役王者が出場停止となった例はない。フェルスタッペンはその「不名誉な第1号」となる危機をひとまず回避した形だ。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    マックス・フェルスタッペンのペナルティポイント内訳(オーストリアGP後時点)

    2点(2025年10月27日まで有効):2024年メキシコシティGPでランド・ノリスをコース外に押し出した行為

    1点(2025年11月1日まで有効):2024年サンパウロGPスプリントでVSC下の最低デルタを下回った行為

    1点(2025年12月1日まで有効):2024年カタールGP予選後のクールダウンラップで不必要に低速走行した行為

    2点(2025年12月8日まで有効):2024年アブダビGPでオスカー・ピアストリと接触した行為

    3点(2026年6月1日まで有効):2025年スペインGPでジョージ・ラッセルとの接触事故を引き起こした行為

    フェルスタッペンは今後も慎重なレース運びが求められる状況が続く。

  • フェルスタッペンのマネージャー メルセデスF1移籍の可能性を否定せず

    フェルスタッペンのマネージャー メルセデスF1移籍の可能性を否定せず

    マックス・フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルメーレンは、今季終了後にフェルスタッペンがレッドブルF1を離れる可能性について明言を避けた。

    ここ数週間、フェルスタッペンがメルセデスF1に移籍するのではないかとの憶測が加熱しており、トト・ヴォルフとジョージ・ラッセルが本人との「会話があった」ことを認めている。

    ラッセルはF1オーストリアGPの週末に、メルセデスとフェルスタッペンの話し合いが自身の契約交渉を遅らせていると明かし、一方のフェルスタッペン本人は沈黙を貫いてきた。

    だが今週末のF1イギリスGPを前にしたメディア対応日、フェルスタッペンはメルセデスとの接触について肯定も否定もしなかった。フェルメーレンはその直後にオランダ『Formule1.nl』に対し、会話があったことを認めている。

    「F1では、みんながみんなと話をするものだ」とフェルメーレンは語る。

    「我々がトトとも話をするのは当然だし、それと同じようにAともBともCともDとも話をしている。それがたまにコーヒーを飲む程度のことでも、別に大したことじゃない。

    だが今はそれがメディアによって大げさに取り上げられている。しかし、これがF1というものだ」

    「以前はランド・ノリスやオスカー・ピアストリが話題の中心だったり、ルイス・ハミルトンとフェラーリの話があったり、そして今はマックスと彼の契約に含まれるパフォーマンス条項に注目が集まっている」

    「これは一種の圧力鍋みたいなもので、さまざまな報道や憶測が週末にかけて高まり、それが現実であるかのように錯覚されている」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    今回の噂の背景には、レッドブルRB21の競争力低下に加え、フェルスタッペンの契約に含まれる複数の「パフォーマンス条項」の存在がある。RacingNews365によれば、夏時点でフェルスタッペンがドライバーズランキング3位圏外にいる場合、チームを離脱できる条項があるとされている。

    これについてフェルメーレンも一部を認めた。

    「正確な出どころは分からないが、大部分は夏の時点で発動するかどうかのパフォーマンス条項に関する話だ」

    「それで実際に何かが起きるのか、起きないのか、それはまだ分からない。結局、何も起きない可能性だってある。それ自体は不思議なことではない」

    「過去にも条項が発動されたことはあったが、その後自然消滅した例もある。だから、来年について今この段階で100%明言することはできない。誰にもできないんだ」

  • レッドブルF1代表 「フェルスタッペンの契約は明確 我々は自信を持っている」

    レッドブルF1代表 「フェルスタッペンの契約は明確 我々は自信を持っている」

    2025年F1イギリスGPの記者会見で、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、マックス・フェルスタッペンとチームの関係、そして将来の去就に関する憶測について語った。

    最近の報道では、フェルスタッペンが2026年以降メルセデスF1へ移籍する可能性が取り沙汰されており、本人が去就を明言しない発言を繰り返していることも話題を呼んでいる。こうした状況に対し、ホーナーは次のように説明した。

    「最も重要なのはドライバーとチームの関係だ。それを定義づける契約も存在し、我々全員が現状を明確に理解している。マックスはキャリアの最初からレッドブルに所属し、すべての成功を我々のマシンで達成してきた。チームに対する信頼も非常に大きい。だからこそ、どんな憶測や騒ぎがあっても、我々は現状に自信を持っている」

    ホーナーはさらに、「マックスはF1キャリアの最初からずっとレッドブルにいる。すべての成功をレッドブルのマシンで収めてきた」と語り、「チームとの関係性は非常に明確で、彼も我々に対して大きな信頼を寄せている」と強調した。

    また「プランB」について問われると、ホーナーは冗談交じりに「オスカー・ピアストリ」と答えつつも、真剣なトーンでこう続けた。

    「マックスは2028年まで契約しており、キャリアを最初から最後までレッドブルで終えたいという意向も示している。それは特別なことであり、我々はその目標に向けて集中している。他のノイズには耳を貸していない」

    一方で、フェルスタッペンが最近のインタビューで2026年の所属について明言を避けていることに関して問われると、ホーナーは「ドライバー契約には当然、パフォーマンス条項が含まれており、それはマックスの契約にも存在する」と述べつつも、「彼の意向としては、2026年も我々と共にある」と説明した。

    さらに、ライバルチームがフェルスタッペンの獲得に動いている可能性については、「彼のようなドライバーが他チームから注目されるのは当然だ」としつつ、「我々としては現在の契約状況とチーム内の明確な理解関係に自信を持っている」と述べ、冷静に状況を見守っている姿勢を示した。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシングフェルスタッペンは木曜のシルバーストンでのメディアデーで将来に関する多くの質問を受けた

    また、メルセデスF1のジョージ・ラッセルがフェルスタッペン移籍の噂に関与しているのでは、との質問には「今回の憶測の火付け役はジョージかもしれない。彼自身の契約交渉の圧力材料として使ったのではないか」とも語った。

    万が一、フェルスタッペンが将来的にチームを離れる可能性についても問われたホーナーは、「いつかはその時が来るだろうが、それがいつになるかはわからない。我々としてはその時に備えて若手ドライバーの育成にも取り組んでいる」とコメント。「今日もアービッド・リンドブラッドに走行機会を与えたように、次の世代を見据える姿勢は常に持っている」と将来への備えを強調した。

    ホーナーは最後に、2014年にセバスチャン・ベッテルがチームを離れた当時を引き合いに出し、「当時ディートリッヒ・マテシッツから『最高のドライバーがいても最高のマシンがなければ意味がない』と言われた」と語り、最も大切なのは“チームとして強くあること”だと締めくくった。

    「マックスはチームの中核を担う存在であり、我々としてはその関係が長く続くことを望んでいる」――ホーナーはそう語り、フェルスタッペンの残留を前提としながらも、変化に備えた柔軟な体制を築いていることを明らかにした。