カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅も「他人事ではない」 レッドブルF1のホーナー解任劇にシュタイナー

    角田裕毅も「他人事ではない」 レッドブルF1のホーナー解任劇にシュタイナー

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーが、レッドブルによるクリスチャン・ホーナーの解任に言及しつつ、「角田裕毅も結果を出せなければ早期に放出される可能性がある」と警鐘を鳴らした。

    レッドブルは7月10日(水)、20年にわたりチームを率いてきたホーナーを「即日付けで業務から解任した」と発表。その理由についての具体的な説明はなかったが、F1界に大きな衝撃を与えた。

    ホーナーの下でレッドブルはドライバーズタイトル6回、コンストラクターズタイトル8回を獲得し、F1で黄金時代を築いた。今季はマックス・フェルスタッペンが依然として勝利を重ねており、チームも2勝を挙げているものの、マクラーレンの躍進と2台目マシンの不振により、勢いはやや鈍化していた。

    レッドブルは現在、ホーナーの後任として、レーシングブルズで代表を務めていたローラン・メキースを新チーム代表に据えている。

    シュタイナーはポッドキャスト番組「Red Flags」に出演し、ホーナーの電撃解任について次のように語った。

    「私もかなり驚いた。もちろん、レッドブルで何かが起きていたことは皆知っていたが、まさかこのタイミングで、しかもこういう形で解任されるとは思っていなかった」

    「去年の冒頭からずっと問題がくすぶっていたけど、普通レッドブルはこういう事態をうまくコントロールするはずだった。今回の決定は本当に突然だったように思う」

    その上でシュタイナーは、角田裕毅にも「パフォーマンス次第で見限られる」という現実を突きつけた。

    「角田裕毅はポイントを獲らなければいけない。そうでなければ、年末までに放出されるかもしれないし、それより早くてもおかしくない」

    「我々は皆、彼のことが好きだ。私も彼を愛している。でも、結局は結果なんだ。レッドブルはホーナーを切ったし、リアム・ローソンも替えた」

    「だから、彼が結果を出せなければ、長くはいられないと思うよ」

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅は2025年シーズン開幕2戦を終えた時点でレーシングブルズから昇格し、レッドブルのレースシートを獲得。しかし、昇格直前の中国GPでローソンが2戦連続予選20番手という成績に終わった後を受けての「緊急昇格」だった。

    だがその後、角田も10戦でわずか7ポイントの獲得にとどまり、現在は5戦連続ノーポイント。フェルスタッペンがチームの172ポイント中165ポイントを稼ぐ一方で、チームはコンストラクターズ選手権4位に沈んでいる。

    レッドブル内部が激変するなか、角田裕毅にも厳しい現実が突きつけられているようだ。

  • ヘルムート・マルコが「主導的役割」 レッドブルF1ホーナー電撃解任の舞台裏

    ヘルムート・マルコが「主導的役割」 レッドブルF1ホーナー電撃解任の舞台裏

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルから突如解任されたニュースはF1界に大きな衝撃を与えたが、その舞台裏でヘルムート・マルコが「主導的役割」を果たしていたことが報じられた。

    独メディア「Bild」によると、レッドブルのスペシャルアドバイザーであるマルコは、ホーナーの去就を巡る重要な会合に出席しただけでなく、その議論の中心人物でもあったという。

    ホーナーは約20年にわたりレッドブルを率い、6度のドライバーズタイトルと8度のコンストラクターズタイトルを獲得。だが7月8日、レッドブル本社のスポーツ部門責任者オリバー・ミンツラフとマルコが同席する形で、突然その任を解かれた。

    その前日7日には、ミンツラフ、オーナーのチャラーム・ユーヴィッディヤー、マーク・マテシッツ、そしてマルコによる会合が開かれ、ここでホーナーの解任が正式に決定されていたという。

    ホーナー解任の背景には何があったのか
    報道によれば、今回の決断は「突発的」ではなく、数週間前から練られていたものだった。

    最も顕著な理由のひとつは、レッドブルの競争力低下だ。RB21はマックス・フェルスタッペン以外には手に余るマシンとなり、チームはコンストラクターズ選手権で4位に転落。2024年に絶対王者だった姿は影を潜めている。

    さらに今年開幕時、ホーナーは元女性職員から不適切行為を訴えられた(後に嫌疑は晴れた)が、この一件を機に、マルコやフェルスタッペンの父ヨスとの間に深刻な亀裂が生まれたとも言われている。

    加えて、創業者ディートリッヒ・マテシッツの死去以降、エイドリアン・ニューウェイ(空力設計)、ジョナサン・ウィートリー(スポーティングディレクター)、ウィル・コートネイ(戦略責任者)、ロブ・マーシャル(チーフエンジニア)、リー・スティーブンソン(フェルスタッペンの担当メカニック)といった主要スタッフが相次いで離脱。体制の混乱が続いていた。

    クリスチャン・ホーナー レッドブル F1

    マルコも後継指名へ? セバスチャン・ベッテルの名も
    この報道と並行して、マルコ自身も近い将来の退任を示唆しており、その後任候補としてかつての4度のワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルの名前を挙げていることも注目されている。

    一連の出来事は、単なる人事異動を超え、レッドブル内の権力構造と今後のF1プロジェクトの行方に直結するものとして、今後も大きな波紋を広げることは間違いない。

  • 角田裕毅 レッドブルF1での現状を自覚「まだ十分に印象を残せていない」

    角田裕毅 レッドブルF1での現状を自覚「まだ十分に印象を残せていない」

    角田裕毅は、2025年シーズン前半を振り返り、レッドブルでのこれまでのパフォーマンスについて「今のところ十分に印象づけられていない」と率直に認めた。

    今季、角田裕毅はシーズン開幕からわずか2戦後にレッドブルの本隊へ昇格。クリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコの判断により、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてリアム・ローソンに代わる形で起用された。

    しかし、ここまでの10戦では苦戦が続いており、オーストリアGPとイギリスGPではいずれも完走ドライバー中の最下位という厳しい結果に終わっている。

    角田裕毅は、イギリスGP前にメディアの取材に応じ、現状の評価やチーム内でのサポートについて語った。

    「正直なところ、今のところはレッドブルで十分に印象を残せていないと思っています。でも、ヘルムートは引き続き僕のことをサポートしてくれています」

    「オーストリアのレース内容については当然満足していなかったですけど、それでも僕を見限るような態度ではなくて、ちゃんとサポートし続けてくれていると感じています」

    「彼は僕の才能やスピードを信じてくれていて、それをコース上で証明するだけだと言ってくれました。ヘルムートは昔からはっきりものを言う人なので、悪いレースのときは何が悪かったか、逆に何が良かったかを明確に伝えてくれます」

    「そういうプレッシャーが、時には自分でも気づいていなかったレベルのパフォーマンスを引き出してくれることもありますし、ジュニア時代からそういう形でずっと支えてもらってきました。今も変わらずサポートしてもらっていることには、本当に感謝しています」

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅との間で「集中した協議」を行ってきたことを明かしている。

    マルコによれば、角田裕毅はマックス・フェルスタッペンとの差を縮めており、現在はスポーツ心理士とも連携しているという。

    「角田裕毅は一部のGP週末で苦しんでいたが、イギリスではすでに上昇傾向が見られた」とマルコはSpeedweekのコラムで綴った。

    「多くのフリー走行セッションでマックスとの差はこれまでより小さく、イギリスでは11番手からスタートすることができた」

    「我々は角田と集中した議論を重ねてきた。彼はスポーツ心理士とも取り組んでいる。残念ながらマックス同様、このウイングではレースでチャンスがなかった」

    「それでもパフォーマンスの改善は感じられており、近いうちにそれがポイントという形で現れると楽観的に見ている」

    なお、イギリスGP直後にはレッドブル内で大きな動きがあり、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが即時解任され、後任にはローラン・メキースが就任している。

    ローラン・メキースは、角田裕毅がレーシングブルズに所属していた際のチーム代表でもあり、良好な関係を築いていた人物だ。角田裕毅にとっては、信頼できる存在と再びレッドブル本隊でタッグを組むことになり、後半戦の巻き返しに向けた好材料となる可能性がある。

  • フェルスタッペンの“失うもののない”現状はマクラーレンF1に新たな緊張感

    フェルスタッペンの“失うもののない”現状はマクラーレンF1に新たな緊張感

    金曜の苦戦、土曜の見事なポールラップ、そして日曜の現実――F1イギリスGPは、マックス・フェルスタッペンの今季を完璧に象徴する週末となった。そして同時に、彼が今もマクラーレンにとって“別の形で”重要な存在であることを示すレースでもあった。

    「ひどいレースだった」――これが日曜のレース後にフェルスタッペンが残した言葉だ。観客にとっては雨が演出した壮絶な展開だったが、フェルスタッペンにとってはシーズンを通じて繰り返される“現実”を改めて突きつけられたレースだった。

    週末の幕開けとなるメディアデーから、すでに今季の縮図は始まっていた。フェルスタッペンの去就を巡る質問が再び集中し、レッドブルの不安定なパフォーマンスと重なるかたちで、将来に対する憶測がパドックの話題を支配した。

    極端なセットアップが語るレッドブルの苦境
    コース上での展開も、今季の流れを如実に反映していた。金曜はまたしても苦戦し、フェルスタッペンは「信じられないほど扱いにくい」とアンダーステアを訴える。RB21は非常に狭い作動ウィンドウしか持たず、気温やコース特性の影響を受けやすい。オーストリアでは暑さに苦しみ、低速コーナーでは一貫して力を発揮できない。

    さらに問題なのはセットアップの狭さだ。これは前年型から続く課題だが、2025年型マシンでも大きくは改善されていない。加えて、シミュレーターと実走の乖離が大きく、金曜夜に大規模な変更を迫られるのが常態化している。結果的に、金曜から土曜にかけて最もパフォーマンスを伸ばすチームがレッドブルとなることも少なくない。

    シルバーストンでは、その“飛躍”のために極端な手段が取られた。リアウイングを削ってローダウンフォース仕様を選択したことで、予選では成果が出た。だが、これは他チームとの決定的な違いを示している。フェラーリはハイダウンフォース寄り、マクラーレンは中間的な安定路線を選び、レッドブルだけがギャンブルに出なければならなかった。

    かつては、たとえばスパで他チームより多くダウンフォースを積みながら、直線でも速さを失わない“贅沢な自由”があった。しかし今や、そうした余裕は消え去り、「戦える状態」に持ち込むためにはリスクを取らざるを得ない。

    そしてその賭けが、今回は裏目に出た。ウェットコンディションの中でローダウンフォース仕様は不利に働き、フェルスタッペンはスピンで8ポジションを落とす。トラフィックに阻まれ、巻き返しも難しかった。

    本人も冷静に現実を受け止める。「スピンがなかったとしても、速さが足りなかった。周囲と比べて自分のペースはそれが限界だった。リアウイングが助けにならなかったし、もっとダウンフォースを載せていてもマクラーレンとは戦えなかった」と認めた。

    「スピンがなかったとしても、速さが足りなかった。周囲と比べて自分のペースはそれが限界だった。リアウイングが助けにならなかったし、もっとダウンフォースを載せていてもマクラーレンとは戦えなかった」

    フェルスタッペンはそう振り返り、チームの現状を冷静に受け止めている。オーストリアとイギリスにかけて投入された新しいフロアについては「確かに機能している」としつつも、「それだけでは状況を一変させるには不十分」と強調する。

    ヘルムート・マルコも同調するかのように、オーストリアで事実上の“白旗”を掲げたあと、イギリスでもこう語った。「まだいくつかのアップデートは用意しているが、それでどうにかなるレベルではない。マクラーレンのほうが上だし、今季中に追いつくのは非常に難しい」

    天候がどうであれ、イギリスGPは改めて“純粋なレースペース”での現実を突きつけた週末だった。これは今季のレッドブルにとって、すでに何度も味わってきた感覚だ。

    マックス・フェルスタッペン F1

    タイトル争いには絡めずとも、マクラーレンにとっては“無視できない存在”
    ランキングではすでに69ポイントのビハインド。シーズン折返し時点で、フェルスタッペンのタイトル争いは現実的に終わっている。レッドブルはスパでさらなるアップデートを予定しているが、全チームが2026年のレギュレーションに向けて開発リソースを振り分ける中で、今季を巻き返すのはほぼ不可能だ。

    その中で、フェルスタッペンにできるのは「勝てるレースを確実に取ること」と「光る瞬間を見せること」だけ。シルバーストンのようなポールラップや、イモラでのピアストリへのオーバーテイクのように、印象的な走りで存在感を残していく。

    それでも、彼は“タイトル争いを左右する存在”として、まだ確かな影響力を持っている。今季すでに4回のポールポジションを記録していることからも分かるように、マクラーレンの2台――ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ――は毎戦、序盤の展開で必ずフェルスタッペンと対峙しなければならない。

    そして今のフェルスタッペンには、守るべきものがない。タイトル争いから外れたことで、彼は全力で勝利だけを狙いにいける状況にある。自身もイギリスGP前に「もうタイトル争いに絡んでいない分、思いきり楽しんで戦える」と語っていたように、今の彼は“自由な立場”でマクラーレン勢にプレッシャーをかけられる存在だ。

    これは2021年以前と似た構図だ。当時のフェルスタッペンは、年間を通じたタイトルではなく、1戦ごとの勝利のためにリスクを惜しまなかった。そして今、あのスタイルが再び戻ってきている。

    ペナルティポイントの懸念も小さい。6月30日に2ポイントが消滅し、仮にレース出場停止となっても選手権への影響はほとんどない。コンストラクターズランキングも4位が濃厚であり、欠場がレッドブルに大きな打撃を与えることもない。

    この状況は、マクラーレンの2人にとって見過ごせない。直接のライバルであるチームメイトとのポイント争いが熾烈を極める中、フェルスタッペンと激しくバトルすることが「無用なリスク」になる可能性があるのだ。

    とはいえ、フェルスタッペンを警戒しすぎて自滅するわけにもいかない。あくまで2人のタイトル争いが優先であり、彼らにとっては「彼をどう扱うか」という駆け引きが新たな戦略要素として加わる。

    今季のタイトルレースの主役からは外れたフェルスタッペンだが、それでもまだサーキット上の“支配者”であることに変わりはない。オレンジ(フェルスタッペン)対パパイヤ(マクラーレン)の構図は続いており、その形は徐々に変化しながら、これからの戦いに新たな緊張感をもたらしていくだろう。

  • クリスチャン・ホーナー解任でレッドブルF1再建へ メキースに託された使命

    クリスチャン・ホーナー解任でレッドブルF1再建へ メキースに託された使命

    クリスチャン・ホーナーの突然の解任により、ローラン・メキースがレッドブル・レーシングを率いることとなった。経験豊富なエンジニア出身のメキースには、多くの課題が待ち受けているが、何より最優先すべきは「マックス・フェルスタッペンの引き留め」だ。

    フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、今季限りで離脱する可能性が取り沙汰されている。

    メルセデスとの交渉が行われていることをジョージ・ラッセルが明かすなど、水面下ではすでに移籍への布石が打たれている。

    フェルスタッペンに迫る決断の時
    ホーナーの退任は、フェルスタッペンにとって長らくの「軋轢の要因」を取り除く一手となった可能性がある。彼自身はホーナーとの個人的な確執はなかったとされるが、父ヨス・フェルスタッペンはホーナーの続投に強く反対していた。2023年のスキャンダルをきっかけに「ホーナーが居座ればチームは崩壊する」と語ったこともある。

    このような背景から、ホーナーの退任は少なくとも「親子揃って同じ方向を向く」ための環境を整えたことになる。あとはフェルスタッペン自身が、レッドブルの今後をどう見極めるかにかかっている。

    競争力の低下が去就の最大要因
    フェルスタッペンが注視しているのは何よりもマシンの競争力だ。2022年のレギュレーション導入以来、圧倒的な強さを誇っていたレッドブルは、2024年シーズン中盤以降、マクラーレンに主役の座を明け渡した。

    フェルスタッペンは高速サーキットでの予選では依然として速さを見せているものの、決勝ではペース不足に苦しむ場面が目立つ。マシンのバランスは予測不能で、フェルスタッペンの無線からは「オーバーステアだ」「今度はアンダーステアだ」と混乱の様子が伺える。

    この状況は、2024年マイアミGPを境に本格化した。マクラーレンが大幅なアップグレードを投入し、ランド・ノリスが初優勝を飾ったその週末が、ニューヨーイがレッドブルのピットウォールに最後に立った週末でもあった。

    以降、マクラーレンは勢いを加速させ、レッドブルは技術面でも後手に回っている。さらに2026年からの新レギュレーションでは、パワーユニットの電動化比率が約50%に引き上げられ、レッドブルはフォードと共同で自社開発中だが、メルセデスの方が先行しているという見方もある。

    フェルスタッペンが動くかどうかは、2026年の新時代が始まる前に「どこが最も勝てる可能性が高いか」という読み次第だ。

    レッドブル・レーシング クリスチャン・ホーナー

    問われる“セカンドドライバー戦略”の再構築
    レッドブルの構造的な問題は、フェルスタッペンの天才的なドライビングスタイルに最適化されたマシン開発にもある。これにより、セカンドドライバーが極端に機能しない状況が続いてきた。

    角田裕毅は今季途中からセカンドに昇格したが、ペースはレーシングブルズ時代と大きく変わらず、依然としてライバルに後れを取っている。

    これは、レッドブルのマシンが「一部のエリートドライバーしか限界を引き出せない設計」になっていることを示唆する。しかも、その限界性能自体も今やマクラーレンに及ばない。

    フェルスタッペン一人に依存した戦略は、マシンが圧倒的であれば成り立つが、今のように他チームに追い抜かれた状況では破綻する。メキースの下で、チーム全体がより多様なドライビングスタイルにも対応できる設計思想に舵を切れるかどうかが鍵となる。

    “静かなエンジニア”メキースがもたらす新しい空気
    ローラン・メキースは、ホーナーとは対照的な人物だ。注目を好まず、対立を煽るタイプでもない。FIAの副レースディレクターやフェラーリ副代表など、冷静で技術的なポジションを多数経験しており、スポーツ政治よりも組織マネジメントと構造改革に長けたタイプだ。

    彼が2024年からレーシングブルズのチーム代表を務めていたこともあり、レッドブル内部に精通している。今回の昇格は、グループ全体の継続性と内部昇格方針に沿った動きでもある。

    人事面でもレッドブルは揺れている。長年にわたり技術陣を支えたロブ・マーシャルがマクラーレンへ、戦略責任者ウィル・コートニーもマクラーレン入りを予定している(ホーナーはこれを阻止しようとしていた)。スポーティングディレクターだったジョナサン・ウィートリーもザウバーでチーム代表に就任した。

    こうした“ブレイン・ドレイン(頭脳流出)”を止め、チームの結束を取り戻すことも、メキースに課された重要な使命だ。

    レッドブル・レーシング

    レッドブル再建は「静かな革命」になるか
    ホーナーの在任中、チーム内にはメディア対応や内部情報の漏洩に対する過敏な空気が漂っていた。それが今回の交代によって緩和されれば、それだけでも大きな一歩だ。

    だが、メキースが直面するのは「マックスをつなぎ留める」「技術陣を再結集する」「競争力を取り戻す」「セカンドドライバー戦略を再設計する」といった、極めて多岐にわたる課題だ。

    彼の冷静な手腕と、チームが一丸となれる環境作りが、レッドブルの“第2章”の鍵を握ることになる。フェルスタッペンの決断もまた、その過程と結果に大きく影響を及ぼすだろう。

  • 角田裕毅に再び「交代論」もF1ファンは冷静「今の状況で意味ある?」

    角田裕毅に再び「交代論」もF1ファンは冷静「今の状況で意味ある?」

    レッドブル昇格から10戦、角田裕毅は厳しい状況が続いている。だが、ファンの多くはこのタイミングでの交代に懐疑的なようだ。

    2025年開幕時、角田裕毅はRBでの4年目を迎えていた。しかし、開幕2戦でリアム・ローソンが振るわなかったことから、急遽その後任としてレッドブル本隊に昇格。セルジオ・ペレスの後任としてチームに加わるという異例のシーズン途中昇格を果たした。

    だが、その後の成績は芳しくない。10戦で獲得したポイントはわずか7点。そのすべてが昇格後最初の5戦で稼いだもので、以降5戦はノーポイント。これは2009年のマーク・ウェバー以来、レッドブルのレギュラードライバーとしては初めての「5戦連続ノーポイント記録」となる。

    この状況を受け、RacingNews365では「今季中に再びドライバー交代を行うべきか?」という読者アンケートを実施。結果は、「交代しても状況は変わらない」が55%で最多だった。

    この結果には、マシンの特性も背景にあると考えられる。角田裕毅自身も「レッドブルのマシンは、自分がF1に来て以来もっとも作動ウインドウが狭い」と語っており、フェルスタッペン以外のドライバーが手を焼くのも無理はない。

    一方で、「後半戦は実験的に別のドライバーを試すのもあり」という意見も42.7%を占め、リアム・ローソンの再昇格や、今季Racing Bullsで好走を見せているアイザック・ハジャーの起用を望む声もある。

    ただ、どちらが「正解」とも言い切れないからこそ、2.3%は「わからない」と回答。明確な答えが見えないこの状況が、角田裕毅を取り巻く現実を象徴している。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

  • セバスチャン・ベッテル「2026年以降のレッドブルF1には希望も不安もある」

    セバスチャン・ベッテル「2026年以降のレッドブルF1には希望も不安もある」

    セバスチャン・ベッテルは、レッドブルF1チームの将来について一部の人々ほど悲観的ではないようだ。

    もはや支配的な力ではなくなり、内部対立やクリスチャン・ホーナーの電撃解任によって揺れるレッドブルは、現在はマックス・フェルスタッペンの才能によって支えられていると、元チームドライバーのロバート・ドーンボスは語る。

    「彼はあのクルマとチームで奇跡を起こしている」とドーンボスはZiggo Sportに語った。

    「もしマックスがいなければ、もう中団のチーム、あるいは後方のチームになっていただろう。彼は奇跡を何度も何度も起こしているが、いつかそれは止まるだろう」

    多くの人が、その「いつか」が2026年になるのではと見ている。その年、レッドブルはホンダのワークスエンジンをアストンマーティンに譲り、自前のレッドブル・フォード製パワーユニットで新レギュレーションに臨むことになる。

    フェルスタッペンと同様、引退したベッテルもかつてレッドブルで4年連続ワールドチャンピオンに輝いたが、それは大きなレギュレーション変更によって終わりを迎えた。

    同じことがフェルスタッペンにも起こるのだろうか?

    「それを予測するのは難しい」とベッテルはドイツのRTL番組『Sport am Sonntag』で語った。

    「構造や人材の面では、レッドブルは非常に良い状態にあると僕は思う。今起きていることは、インフラや人材の問題だけではない」

    「マクラーレンは最近非常にうまく成長してきた」とドイツ人のベッテルは説明した。「レッドブルはもはやかつてのような支配的存在ではない。だが、少し難しくなったとはいえ、マックスとチームはトップからそう遠く離れているわけではない」

    37歳のベッテルは、2026年のエンジンレギュレーションがレッドブルにとって大きな不確定要素であることを認めている。

    「うまくいく可能性もあるし、今後数年は少し難しくなるかもしれない」と彼は語った。

    ベッテルは、自身やフェルスタッペンの師である82歳のヘルムート・マルコの現在のアドバイザー職と強く結びつけられている。

    ベッテル自身も、チームへの再関与に興味を示している。

    「どんな役割になるかは様子を見よう」と僕は語った。

    セバスチャン・ベッテル レッドブル・レーシング

    一方でマルコについては、ベッテルはこう述べている。「ヘルムートは代えのきかない存在だと、僕はそう思っている。彼は特別な人物だ。2005年以降、チームに対して非常に大きな貢献をしてきた」

    マルコが引退を検討している、あるいは後継者たちが彼を排除しようとしているという噂は以前から流れている。

    「彼はまだそこにいるし、僕としては彼が長くその仕事を続けてくれることを願っている」とベッテルは語った。

    しかしベッテルは、マルコにとって年齢が要素のひとつであることも認めた。「彼は非常に現実的な人だ」と僕は語った。

    「僕はそのポジションのことをよく知っているし、彼は自分が何をしているかを理解している。僕は彼からまだ多くを学ぶことができる。そしてその役割が別の形で引き継がれる可能性もある」

    さらにベッテルに対して、レッドブルの問題はチーム代表のクリスチャン・ホーナーにあったのではないかという指摘もなされた。

    「それは分からない」と僕は答えた。「僕はチームから離れて久しいからね。でも、僕の時代のエンジニアが何人かまだ残っているし、クリスチャンとも連絡は取り合っている」

    「僕がいた頃と比べて、いろいろ変わったのは分かっている。まずチームがさらに大きくなった」

  • ホーナーのレッドブルF1代表後任候補だったウィートリー アウディで存在感

    ホーナーのレッドブルF1代表後任候補だったウィートリー アウディで存在感

    クリスチャン・ホーナーのレッドブル解任により、後任にはレーシングブルズのボスであるローラン・メキースが就任することになった。しかし、別の世界線では、もう一人の有力候補がその空席を埋めていた可能性もあった。

    その人物こそ、長年レッドブルを支えた名脇役、ジョナサン・ウィートリーだ。

    2005年のF1参戦初期からチームに在籍し、チームマネージャー、そしてスポーティングディレクターとしてレッドブルの成長を支えてきたウィートリーは、今年初めにミルトンキーンズを離れ、ザウバーのチーム代表として新天地に活躍の場を移していた。2026年から始まるアウディとの本格的なF1挑戦に向け、その準備を進めている。

    現在のレッドブルが揺れる中で、ウィートリーの評価はうなぎ上りだ。特にヨーロッパラウンドに入ってからのザウバーの目覚ましい復調が、それを物語っている。

    スペインGPでニコ・ヒュルケンベルグがチームに今季初ポイントをもたらすと、その後のカナダGPでもポイントを重ね、そしてイギリスGPでは自身初、そしてチームにとって13年ぶりとなるF1表彰台を獲得。チームの勢いは確実に高まっている。

    この結果についてウィートリーは次のように語った。

    「モメンタムがチームにとってどれだけ重要か、よく話してきた。だから今日得た最大のものは、人々が私たちを信じ始めたということだ」

    「言葉ではいくらでも言える。勢いがついてきた、タイヤにパフォーマンスを載せられるようになった、マッティア(ビノットCOO)のこれまでの努力が形になってきた…それは本当のことだ」

    「でも、私たちにはまだ長い旅が残されている。今日は、その旅路の中で大きな一歩を踏み出せた日だ」

    クリスチャン・ホーナー レッドブル F1かつてクリスチャン・ホーナーの後任候補とされていたジョナサン・ウィトリーはザウバーで存在感を示している。

    また、アウディとのF1参戦準備という複雑なプロジェクトについても触れた。

    「計画はまっすぐな一本線のように見えるかもしれないけど、実際にはヘアピンや信号、工事区間がいくつもある」

    「けれど今日は本当に素晴らしい一日だった。チームのみんなが本当によく頑張っている。まだ若くて結束力を高めている途中のチームだけど、今日は成熟したレースができたと思う」

    皮肉なことに、表彰台を獲得したヒュルケンベルグも最近「レッドブル加入にかなり近づいていた」と明かしており、それに対してヘルムート・マルコは「彼はザウバー/アウディとの長期契約がある。それは私でも手放さない」とコメントしている。

    そして今、その言葉はジョナサン・ウィートリーにもそのまま当てはまりそうだ。レッドブルを離れたその先で、彼は確かな成功と未来を手にしつつある。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱には今が“完璧”なタイミング?

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱には今が“完璧”なタイミング?

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、クリスチャン・ホーナーの突然の離脱を受けて、マックス・フェルスタッペンが今こそレッドブルを離脱する「完璧なタイミング」だと考えている。

    ホーナーとレッドブルの決別は水曜日に発表され、20年以上にわたる関係に終止符が打たれた。後任にはローラン・メキースがチーム代表兼CEOとして就任。この劇的な人事刷新は、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコからも「新章の始まり」と表現されている。

    しかしハーバートは、たとえ組織が新たな体制を整えたとしても、フェルスタッペンはなお移籍を検討すべきだと主張する。

    ここ数週間、フェルスタッペンにはメルセデス移籍の噂が絶えず、トト・ヴォルフも4度の世界王者との間で話し合いが行われたことを認めている。

    RacingNews365のインタビューで「ホーナーの退任はフェルスタッペン残留の可能性を高めると思うか」と問われたハーバートは、次のように答えた。

    「そういうのって、いつもそうなんだ。選手がキャリアのどこかで“どうすべきか”を考えるとき、まさに今のマックスがその状態なんだよ。どのドライバーもそうだけど、自分がやりたいこと、つまりレースに勝って、できれば世界王者になるという目標を達成するには、どこが一番いい場所かを常に見極めようとするんだ」

    「マックスも、レッドブルのファクトリーで何が起きているのか、どういう噂が出ているのか、全部把握してるはずさ」

    「(メルセデスとの)話し合いがあったようだけど、きっと“うちは今こういう状況にある、君も来たらどうだ”みたいな会話がトトと交わされてたと思うよ。僕ならそう考える」

    「ドライバーとしては、それが短期的にも長期的にも、自分にとって何がベストかを見極めようとする。確かにこの10年でレッドブルが成し遂げたことは素晴らしいけど、最近は少しおかしくなってきてるからね」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

  • F1の「サッカー化」進行 ホーナー解任が象徴するチーム代表の変化

    F1の「サッカー化」進行 ホーナー解任が象徴するチーム代表の変化

    F1はかつて、ファクトリーの看板にその名を掲げた人物がチームのオーナーであり指揮官でもあるカテゴリーだった。だが今やチーム代表は「従業員」に過ぎず、過去の栄光では失敗を補うことはできない。

    サッカーの世界では使い古された言い回しだが、「最後の試合の出来がすべて」というのは依然として真実だ。いかに輝かしい実績を持つ監督であっても、チームの成績が長期的に低迷すれば、無慈悲に解任される。

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルで20年以上にわたって指揮を執り、6度のコンストラクターズ選手権と8度のドライバーズタイトルを獲得したにもかかわらず、チーム代表を解任されたことは、F1の「サッカー化」が進行していることを物語っている。

    ホーナーの契約は2030年まであったとされるが、個人的なスキャンダルや内部抗争(少なくとも一人の幹部の退職を招いた)に加え、成績の不安定さがこれまでの偉業を色褪せさせた。契約を5年前倒しで解消するのは相応の出費を伴ったはずだが、それでも決断が下されたのは、ホーナーが取締役会レベルで重要な支持を失ったことを意味している。

    F1世界選手権の初期40年ほどは、チームの大半が創業者本人によって所有・運営されていた。エンツォ・フェラーリ、フランク・ウィリアムズ、ケン・ティレル、チャールズ・クーパー、ジャック・ブラバム、ブルース・マクラーレン、ロブ・ウォーカー、ギィ・リジェ、ジャッキー・スチュワート、エディ・ジョーダンら。そしてコーリン・チャップマンのイニシャルはロータスのロゴに刻まれていた。

    しかし自動車メーカーが関与し、F1の商業的影響力が拡大する中で流れは変わっていった。新規参入や買収を経て、チームは次第に中小企業というよりも企業の一部門となっていった。それも当然かもしれない。1970年代には1台の大型車に全スタッフが乗れたが、今では数百人が雇用されている。

    そして企業所有・大企業の報告体制の導入により、「チーム代表」は単なる指揮命令系統の一部となった。メルセデスのトト・ヴォルフは、株主としてチームに「リスクを負う」立場にあるという点で稀有な存在だ。

    もちろん、昔のオーナーたちも失敗の責任を背負っていた。リジェは長らく下位に沈み、最終的にチームを売却した。ウィリアムズやティレルも同様(ティレルのチームは、書類上は現在のメルセデスに繋がっている)。エンツォ・フェラーリの死後、彼のチームはフィアットの幹部に引き継がれた。

    そしてマクラーレンの近年の歴史が、今回のホーナーの末路を先取りしていた。ロン・デニスは1980年代初頭にチームを立て直したが、2017年、成績不振の責任を問われて共同株主たちによって追放された。

    ホーナーとマクラーレンには共通点がある。ロン・デニスは、マールボロの支援で自身の組織と経営難に陥っていたF1チームを合併させたことで、マクラーレンの経営権を得た。そして優秀な技術者を雇い、商業的にも先駆的な施策を打ち出し、チームは1980年代に黄金時代を築いた。

    だが彼は、重要な技術パートナーだったジョン・バーナードとも衝突した。

    クリスチャン・ホーナー レッドブル・レーシング F1

    ホーナーもまた、下位カテゴリーで自ら築いたチームを成功させた後、スポンサーに誘われてF1に参入した。2004年末、レッドブルがジャガー・レーシング(企業的失策の象徴とも言える存在)を買収。潤沢な資金をもとに、ホーナーはエイドリアン・ニューウェイを招聘し、そこから歴史が動き出した。

    そして歴史は繰り返す――ホーナーとニューウェイの決裂が、彼の終焉を招いた。

    この18か月間の混乱の中でも、ホーナーは親会社の筆頭株主であるユーヴィディヤ家の支持を受けていたと言われている。残る49%はマーク・マテシッツが保有している。彼の父ディートリッヒ・マテシッツは、タイで歯磨き粉のセールスマンからエナジードリンクの起業家へと転身し、チャレーム・ユーヴィディヤが発明した飲料の流通契約を結んだ。

    ディートリッヒの2022年の死後、彼の遺産は整然と分割され、息子が持株を継承し、経営はオリバー・ミンツラフを筆頭とするプロ経営者に委ねられた。しかしどれだけ計画された体制移行であっても、「前体制」に近しい人物にとっては派閥抗争の火種となり得る。

    ホーナーは創業者マテシッツに近かったが、同時に、チーム内部で「ポストも権限も持たない存在」であるヘルムート・マルコの継続的な影響力を不満に思っていた。マテシッツの死後、その不満は表面化した。

    2024年初頭、ホーナーは女性従業員から性的嫌がらせと強制的な行動で告発された。この一件は内部で留まらず、メディアに漏えいした証拠や情報によって、チーム内の醜い内紛が明るみに出た。

    ホーナーはマルコの追放を画策し、逆にマックス・フェルスタッペンとその父ヨスはマルコに忠誠を誓い、「マルコが去るなら自分たちも去る」と通告。マテシッツJrはフェルスタッペンとマルコを支持し、ホーナーはユーヴィディヤ家の支持を頼りにしていたが、それも今回失った。

    その間、レッドブルはかつての支配的地位を喪失し、立て直しも成功していない。特に問題となったのは、2人のドライバーがともに最大限のパフォーマンスを引き出せる車を開発できなかったことだ。

    ホーナーはニューウェイ離脱との関連性を否定し、ニューウェイの貢献も過小評価する発言を続けた。だがその姿勢こそが、ニューウェイを去らせた要因だったとも言われている。

    政治でもF1でも、「印象」がすべてだ。ニューウェイに加え、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリー、戦略責任者のウィル・コートニーも離脱(後者はマクラーレンに加入予定)。マシンの競争力は不安定で、バーレーンのように運用ミスも目立つ。そしてエースドライバーが公然と不満を漏らすようになると、いかに「問題はない」と言い張っても、支持は崩れていく。

    セカンドドライバーに責任を押し付ける戦略も失敗した。セルジオ・ペレスをリアム・ローソンに交代させ、2戦でローソンを降ろして角田裕毅を起用したことで、失敗した策を繰り返す愚かさを自ら証明する形となった。

    このような状況下では、ホーナーの立場はもはや維持できなかった。今後はローレン・メキースが秩序を取り戻せるかが問われる。

    賢明なのは、同じ過ちを繰り返さないことだ。ホーナーは新しいエンジンプログラムを統括しつつ、チーム代表としての業務もこなすという無理を重ねていた。そして技術部門への影響力も強めようとした。

    だが、チーム運営はウィートリーに任せ、技術刷新はニューウェイに委ねていた時期の方が機能していた。いくら時間をかけて働いても、勝利が続けば「すべて自分の功績」と思い込みがちになる。

    だがニューウェイは自身の設計したマシンについて、「成功を自分のものとして誇るなら、失敗も同様に受け入れなければならない」と語っていた。8度のドライバーズタイトルと6度のコンストラクターズタイトルは、あくまで「チームの成果」だった。そしてそのチームは今、瓦解している。

    ローレン・メキースは、レッドブルの新たな歴史を綴る立場となった。一方ホーナーは、おそらくすぐに別の職を得ることになるだろう。企業社会でもサッカーでも、リーダーは「使い捨て」だ。本人たちはそう思いたくないかもしれないが、彼らもまた機械の歯車に過ぎない。容易に交換可能なのだ。