カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • フォーミュラE王者 愛弟子リンドブラッドを激推し「F1に行くべき逸材」

    フォーミュラE王者 愛弟子リンドブラッドを激推し「F1に行くべき逸材」

    フォーミュラE王者のオリバー・ローランドが、自身の長年の教え子であるアービッド・リンドブラッドに惜しみない称賛を送っている。17歳のリンドブラッドは将来のF1スターと目されており、レッドブルはF1昇格を視野に入れた「広範なプログラム」を水面下で進めているという。

    ローランドは元ルノーおよびウィリアムズのF1開発ドライバーであり、リンドブラッドがわずか7歳のカート少年だった頃からメンターとして成長を見守ってきた。

    そして今月初め、リンドブラッドがF1イギリスGPのFP1(フリー走行1回目)で公式F1デビューを果たす姿を誇らしく見つめていた。

    このセッションでリンドブラッドはマックス・フェルスタッペンとともにレッドブルのマシンをドライブし、F2チーム「カンポス・レーシング」所属ながらP14(14番手)という結果を記録。トップのフェルスタッペンとの差はわずか0.5秒だった。

    誇り高き瞬間
    「本当に誇らしい瞬間だったよ」とローランドはオランダの『RacingNews365』に語った。

    「7歳の少年だった彼が、マックスと一緒にレッドブルのF1マシンに乗っている姿を見るなんてね。本当に感慨深いよ」

    週末前は感情的になっていたと明かす一方で、実際のセッションが始まると二人とも“仕事モード”だったという。

    「週末前は感情が込み上げていたけど、いざガレージに入るといつも通りでね。やるべき仕事があった。彼は本当に良い仕事をしてくれたし、チームも彼の走りには満足していたと思う。必要なものはすべて出し切っていたよ」

    アービッド・リンドブラッド レッドブル・レーシングフォーミュラE王者であり、アービッド・リンドブラッドのメンターでもあるオリバー・ローランド

    F1昇格へのプロセスはすでに始動
    F2ルーキーイヤーのリンドブラッドはすでに2勝を挙げており、F1評価走行と並行して実力を着実に示している。彼はレッドブルのTPC(旧型車テスト)プログラムにも積極的に関わっており、今後も複数のFP1セッションへの出走が予定されている。

    「F1に入るだけの才能は十分にある。これは最も重要なことだ」とローランドは太鼓判を押す。

    「ただ、FP1というのはなかなか難しい。注目度が高く、周回数も限られるからね。我々としては“チェックボックスに印を付ける”ような目的だった。チームが必要とするフィードバックを提供し、彼にとっては初めての経験を積むことが目的だったんだ」

    そして、こう続けた。

    「彼をF1に備えさせるために、舞台裏ではもっと大きなプログラムが進行していると思う。僕は彼がF1に行くと信じているよ」

    早ければ2026年にレーシングブルズ昇格の可能性も
    レッドブルのモータースポーツ顧問ヘルムート・マルコもリンドブラッドを高く評価しており、早ければ来季にもレーシングブルズのシートを得る可能性が取り沙汰されている。

    ローランドの言葉通りなら、リンドブラッドは“将来のF1ドライバー”どころではない──“将来のスター”である。今後の動向から目が離せない。

  • マックス・フェルスタッペンは「レッドブルF1を離れる」とRシューマッハ

    マックス・フェルスタッペンは「レッドブルF1を離れる」とRシューマッハ

    ラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンがレッドブルを離れる準備が整っていると確信している。

    フェルスタッペンはここ12カ月間のチームパフォーマンス低下を背景に、ミルトンキーンズ拠点のレッドブルからの移籍が繰り返し噂されてきた。2026年の技術規則改正を前に、メルセデスがその移籍先の有力候補として取り沙汰されている。

    レッドブルではすでに大きな変化が起きており、今シーズン途中にクリスチャン・ホーナーがチーム代表を解任された。

    ポッドキャスト番組『Backstage Boxengasse』に出演したシューマッハは、フェルスタッペンが次にチームを去る人物になると考えている。

    「何と言えばいいのか……ザルツブルクの誰もが聞きたくない話だろうが、今のレッドブルにとって状況は明るくない」

    「つまり、マックス・フェルスタッペンが短期的に再び成功を収めたいなら、他を見なければならないだろう」

    「少なくとも私はそう思っている。新しいエンジンが導入されれば、何が起きてもおかしくないからね」

    シューマッハはフェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性を支持している一方で、レッドブルとの別れは簡単ではないとも考えている。

    「だから私は彼のキャリアがメルセデスで続くと思っているが、本人にとっても決して簡単な決断ではないだろうね」

    「彼は明らかにレッドブルに愛着があるし、これまでも何度も話してきたように、彼はレッドブルに本当に多くを負っている」

    「だけど彼のマネジメント陣や、F1で長く経験を積んだ父親(ヨス)にはすでに次の道筋が見えているはずだ」

    「だから私は、やはり彼はメルセデスに行くと思っている」

  • 角田裕毅 ザク・ブラウンの「レッドブルF1はレーシングブルズ以下」に同意

    角田裕毅 ザク・ブラウンの「レッドブルF1はレーシングブルズ以下」に同意

    角田裕毅は、レッドブルがマックス・フェルスタッペンを失えばチームランキングでレーシングブルズの後塵を拝することになるというザク・ブラウンの見解に同意した。

    その可能性は、現在チームが直面している現実でもある。というのも、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンがメルセデス移籍と強く結びつけられているからだ。

    フェルスタッペン自身は2026年の計画について多くを語っていない。「僕が何か言えば言うほどメディアに報道されるだけ」と話している。一方で、彼のパートナーであるケリーの兄、ネルソン・ピケJr.が「うっかり漏らしてしまった」と見られる発言をしている。

    元F1ドライバーのピケJr.は、ポッドキャスト『Pelas Pista』の中でメルセデスについて語る際、「来年、マックスがいる状態で」と発言し、その後すぐに「まだ契約の最終調整が残っている」と少し言い直した。

    さらに彼は「8月までには決断しないといけない。最終的な条件を詰めるか、そうでないかだ」と続けており、後退しながらも意味深なコメントを残した。

    フェルスタッペンを失うことは、レッドブルにとって大きな痛手になる。

    ザク・ブラウン「レッドブルはレーシングブルズ以下になる」
    「レッドブルはレーシングブルズより後ろになる」とマクラーレンCEOのザク・ブラウンはSky F1に語った。「今の彼らはマックスが背負っている状態だ」

    今季、フェルスタッペンはレッドブルの172ポイントのうち165ポイントを稼ぎ出しており、チームはコンストラクターズランキングで4位につけている。彼がいなければ、19ポイントのアルピーヌよりも下の最下位に沈むことになる。

    フェルスタッペンの強さは際立っており、2018年にダニエル・リカルドがチームを去ってからの7年間で、彼は60勝を挙げた。一方で、その間にチームメイトたちが挙げた勝利数はわずか5勝。タイトル獲得数に至っては4対0と圧倒的だ。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング F1

    しかし、ザク・ブラウンのこうした主張に対して侮辱だと感じるどころか、現チームメイトである角田裕毅はその意見に完全に同意している。

    角田裕毅は2025年シーズンの開幕をレーシングブルズで迎え、オーストラリアと中国の両グランプリ週末でトラブルを抱えながらも2戦で3ポイントを獲得した。

    そして第3戦の日本GPからレッドブルに昇格し、以降10戦で7ポイントを加算している。

    「まあ、それは事実だと思います。たぶん僕たちは後ろにいると思います」と角田裕毅はブラウンの発言について語った。

    「今のパフォーマンスを見る限り、たぶん後ろにいると思います」

    「VCARB(レーシングブルズ)はこれまで、確かにいいパフォーマンスをしています。僕自身、最初の2戦ではいい走りができたと思っています。もしオーストラリアで問題がなくて、中国でも戦略がうまくいっていれば、もっと多くのポイントを取れていたと思います」

    「だから彼らがいいパフォーマンスをしているのは、すごくいいことだと思います」

    「でも、今の僕はレッドブルに完全に集中していますし、このマシンはちゃんと使いこなせば機能するクルマです」

    「僕としては、もっと時間が必要だと思っています。理解を深めていくために、エンジニアと一緒にしっかり作業していく必要がありますし、マックスが言っていることももっと理解していかないといけないと思います」

    ローソン「ザク・ブラウンは理解していない」
    ただし、角田裕毅やブラウンと同じ見解を持っていない人物もいる。

    開幕2戦でフェルスタッペンのチームメイトを務めたリアム・ローソンはポイントを獲得できず、中国GPのスプリントと決勝の予選ではいずれも20番手に沈んだ。レッドブルは彼の状態を「足踏みしている」と見て、レーシングブルズへ戻し、代わって角田裕毅を昇格させた。

    ローソンは、ザク・ブラウンの発言は的外れだと考えている。

    「ザク・ブラウンは理解していないと思う」とローソンはPlanetF1.comを含むメディアに語った。

    「関係者でもない立場からコメントするのは簡単なことだ。だから、彼には実情は理解できていないと思う」

    現在、レーシングブルズに戻ったローソンは12ポイントを獲得しており、角田裕毅を上回る位置にいる。

  • セバスチャン・ベッテル マルコ後任説もレッドブルF1復帰を阻む過去の遺恨

    セバスチャン・ベッテル マルコ後任説もレッドブルF1復帰を阻む過去の遺恨

    セバスチャン・ベッテルがレッドブルF1のモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコの後任となる可能性は「低い」との見方が広がっている。

    4度のワールドチャンピオンであるベッテルと、現在82歳のマルコは、ここ数カ月にわたり後継者問題に関して含みのある発言をしてきた。しかし、マルコは2026年まで契約を有しているうえ、最近ではクリスチャン・ホーナーの解任工作に関与していたと報じられ、むしろその立場は強化されたとも見られている。

    マルコ自身も、ベッテルの後任就任についてこう語っている。

    「興奮するような話じゃない。もちろん、いずれは後継者を考えなければならないが、候補者は多くいても、まだ何も具体的には決まっていないし、具体的な話し合いもない」

    さらに、元F1ドライバーでドイツのレジェンド、ハンス=ヨアヒム・シュトゥックも「ベッテルはレッドブルにとって完全に間違った選択だ」と断言している。

    「レッドブルには特別な思いがある」ベッテルの本音
    一方、ベッテル自身はORFの『スポルト・アム・ゾンターク』の中で、「フェラーリやアストンマーティンに在籍していたとはいえ、自分が最も近く感じるのはやはりレッドブルだ」と語っている。

    2015年にレッドブルからフェラーリに移籍したことについて、後悔はないとしながらも、その別れ方についてはわだかまりがある様子をのぞかせた。

    「移籍そのものを後悔してはいない。多くの経験と学びを得られた」と前置きしたうえで、「ただ、人間的な要素が少し欠けていたと思う。ある種の合意を守りすぎたのかもしれない」と述懐。

    特に、マルコをはじめとする恩人たちにフェラーリ移籍の情報を秘密にしていたことを悔やんでいるようで、「単純に正直に伝えて、合意条項にはこだわらない方が良かったのかもしれない」と語った。

    それでもベッテルは、「当時一緒に働いた人たちとの関係は今でも良好」だとしており、「フェラーリ時代も楽しかったが、自分の大部分はいまだにレッドブル、そしてレッドブル・レーシングと結びついている」との思いを明かしている。

    セバスチャン・ベッテル レッドブル・レーシング

    ラルフ・シューマッハ「すでに“ノー”を突きつけられた」
    こうしたベッテルの発言に対し、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハはドイツ『Sky Deutschland』の番組『Backstage Boxengasse』で、「彼がレッドブルに戻るとは思えない」と一蹴した。

    「これは一方的な話だったと思う。私が聞いている限りでは、彼はすでに“ノー”と言われている。だから、議題にすらなっていないはずだ」

    レッドブルとベッテル、互いに特別な絆があることは否定できないが、少なくとも現時点での復帰の可能性は限りなく低いようだ。

  • クリスチャン・ホーナー電撃解任の余波 F1界を揺るがす「次なる5大爆弾」

    クリスチャン・ホーナー電撃解任の余波 F1界を揺るがす「次なる5大爆弾」

    F1界を震撼させたクリスチャン・ホーナーのレッドブル解任。この一件は、いまやF1の世界では何が起きても不思議ではないことを如実に示している。

    そんな中、英メディアCrash.netは「次に起こり得る5つの爆弾」を大胆予想。水面下で進行する数々の動きやうわさを踏まえ、今後12カ月以内にF1界を揺るがすかもしれない展開を読み解いている。以下にその内容を紹介する。

    1. フェルスタッペン、F1引退を決断?
    2025年のF1界で最も話題となっているのが、マックス・フェルスタッペンの去就問題だ。4度のワールドチャンピオンに輝いた彼は、メルセデスへの電撃移籍が囁かれている。

    特に、イギリスGPとベルギーGPの2週間のインターバル中に、フェルスタッペンとメルセデス代表トト・ヴォルフが同じ休暇地に滞在していたとの報道が、憶測を一層加熱させた。

    レッドブルが戦闘力に苦しんでいる今、フェルスタッペンが他のオプションを模索するのは自然な流れだ。2026年に向けてメルセデスの両ドライバー(ラッセルとアントネッリ)は契約を結んでいないため、移籍の余地はある。

    仮にメルセデスがフェルスタッペンを起用しない場合、あるいはヴォルフが現ドライバー陣に忠誠を誓う場合、フェルスタッペンが「2026年のF1サバティカル(休養)」を選択する可能性もある。

    この1年間でF1界の勢力図を見極めた上で、2027年にベストなチームと契約するという戦略だ。アストンマーティンやフェラーリも引き続き彼に関心を寄せており、ルイス・ハミルトンが年齢的に後継を必要とするタイミングでもある。

    さらに、マクラーレンでのノリスとピアストリの関係もどうなるかは不透明だ。

    どの選択肢を取るにしても、フェルスタッペンの決断はスポーツ界を揺るがす。

    レッドブル・レーシング クリスチャン・ホーナー

    2. ラッセル、レッドブルへ移籍
    フェルスタッペンがメルセデスに加入すれば、ラッセルがシートを失う可能性がある。その場合、空いたレッドブルのエースの座を埋める存在として、ラッセルは極めて有力な候補だ。

    2025年のラッセルは非常に安定感があり、W16から最大限のパフォーマンスを引き出し続けている。現在のグリッドでも屈指のドライバーと評価されており、レッドブルが欲しがるのも無理はない。

    ラッセルは2017年末からメルセデスの育成に属してきただけに、レッドブルのマシンに乗る姿は非常に異様に映るかもしれない。

    とはいえ、フェルスタッペン離脱後のレッドブルが、トップレベルのドライバーなしで戦う状況に陥るリスクを考えれば、ラッセル獲得は理にかなっている。

    3. ホーナー、F1に電撃復帰
    クリスチャン・ホーナーは、F1史に残る名チーム代表の1人だ。その功績は決して過小評価できない。

    スキャンダルがなければ、フェラーリでの復帰すらあり得たとさえ言われていた。実際、過去10年にわたり、フェラーリはホーナーに対して関心を示していた。

    だが現状、その可能性はほぼ消滅している。

    ただし、フラビオ・ブリアトーレと手を組むという筋書きは浮上している。ルノー(アルピーヌ)のF1参戦継続が不透明な今、チーム買収の形で復帰するというシナリオも十分現実的だ。

    ホーナーが自らの権限と自由を手に入れ、新たなプロジェクトに取り組む可能性は十分ある。

    レッドブル・レーシング F1 クリスチャン・ホーナー

    4. ミック・シューマッハ、F1復帰
    2022年末にハースを離脱して以来、F1復帰を果たせていないミック・シューマッハ。しかし彼自身は今もF1復帰を諦めていない。

    最大のチャンスと目されているのが、2026年に参戦を開始するキャデラックだ。

    現在はアルピーヌからWECに参戦しているミックだが、かつてハース時代にはケビン・マグヌッセンとの直接対決で勝ち越した経験もある。

    とはいえ、キャデラックは他にも多くの有力候補を抱えている。バルテリ・ボッタスやセルジオ・ペレスといった実績・スピードを兼ね備えたベテランたちと比べると、シューマッハにとっては厳しい競争になるだろう。

    5. アルピーヌ、F1撤退の可能性
    ブリアトーレの復帰に伴い、ルノーのF1プロジェクトは新たな局面に突入している。

    エンジン部門を閉鎖し、2026年からメルセデスのカスタマーとなることが発表されたばかりだが、現状のパフォーマンスは低迷しており、親会社ルノーが早期撤退を決断する可能性も否定できない。

    F1人気が高まっている今、アルピーヌの売却先を見つけるのは難しくないだろう。

    元アルピーヌ代表のオトマー・サフナウアーは、F1参戦を目指す新グループの中心人物として名前が挙がっている。

    仮にホーナーがF1チームのオーナーとして再始動を図るなら、アルピーヌ買収は願ってもない好機となる。

    「やり残した仕事」があると感じるなら、彼にとって最高の復活劇となるだろう。

  • クリスチャン・ホーナー “アウディF1転身説”が即否定 フェラーリとも決裂か

    クリスチャン・ホーナー “アウディF1転身説”が即否定 フェラーリとも決裂か

    レッドブルのチーム代表を電撃解任されたクリスチャン・ホーナーに関して、わずかに噂されたアウディF1チームへの転身案は早くも否定された。

    F1界が今なお揺れるこの解任劇の詳細について、ドイツ紙『ビルト』は以下のように報じている。「ホーナーはロンドンの高級ホテルで、自身のキャリアの終焉を告げられた」という。

    関係者によると、マーク・マテシッツとチャレルム・ユヴィッディヤのレッドブル株主2名に加え、ヘルムート・マルコ、そしてCEOのオリバー・ミンツラフが同席し、解任を伝えたという。

    ミンツラフはこの解任の“首謀者”であり、数週間にわたって決断を熟慮していたとされる。

    死去した創業者の空席を巡る権力構造の変化
    レッドブル共同創業者ディートリッヒ・マテシッツが2022年10月に死去した後、ホーナーは彼の職責の多くを引き継ぐようになっていたという。この動きが徐々に組織内での軋轢を生み、解任の引き金となった可能性が指摘されている。

    そして運命を決定づけたのは7月2日、毎年恒例となっていたホーナー主催のクレー射撃イベントに、ユヴィッディヤとマックス・フェルスタッペンの両名が欠席したことだったという。フェルスタッペンは「胃の不調」で欠席したとされているが、『ビルト』はこの欠席が象徴的な“見限り”のサインだったと見ている。

    フェラーリ移籍の可能性はほぼ消滅
    現在、ホーナーには退職金の条件を含む契約解除の交渉が進められているが、契約的には他チームとの交渉に支障はないと見られている。

    イタリア紙『クオティディアーノ・ナツィオナーレ』に寄稿するフェラーリ内部関係者レオ・トゥリーニによれば、ホーナーは最近フェラーリからの2度のオファーを断っているという。トゥリーニは「3度目はあるのか?」と含みを持たせているが、『コリエーレ・デッラ・セラ』は「フェラーリ側の関心はすでに失われている」と報じており、実現の可能性は極めて低い。

    クリスチャン・ホーナー F1

    浮上するアルピーヌ案と“消滅”したアウディ説
    一方で注目されているのは、フラビオ・ブリアトーレとの連携によるアルピーヌ入りの可能性だ。チーム株の一部を持つ形での関与も選択肢に含まれると見られている。

    さらに今週には、アウディF1プロジェクトがホーナーに関心を示しているとの一部報道もあったが、『ビルト』紙は「ホーナーはアウディの選択肢には入っていない」と明言し、この噂を即座に否定している。

    後任はローラン・メキースに決定
    ホーナーの後任には、セカンドチームのレーシング・ブルズを率いていたローラン・メキースが内部昇格する形で就任。フェラーリとFIA出身の経験豊かなフランス人が、2025年マシンのシーズン中アップデートを監督し、次戦ベルギーGPおよびハンガリーGPで指揮を執ることになる。

    マルコは「マックス(・フェルスタッペン)にトンネルの先に光が見えることを示さなければならない」と語り、チーム再建への決意を強調した。

  • レッドブルF1 RB21設計段階で“運転不能”の警告を無視 崩壊した最速哲学

    レッドブルF1 RB21設計段階で“運転不能”の警告を無視 崩壊した最速哲学

    レッドブル・レーシングは2025年型F1マシン「RB21」の設計において、“運転不能になる恐れがある”という内部からの警告を無視していた。

    Sky SportsのF1コメンテーター、デイビッド・クロフトがイギリスGPの現場で明かしたこの証言は、現在チームが陥っている深刻な不振の根幹に迫るものだ。

    イギリスGPを終えて、マックス・フェルスタッペンの5年連続F1ワールドチャンピオンへの希望は大きく後退。マクラーレンのオスカー・ピアストリに69ポイントの大差をつけられ、コンストラクターズランキングでもレッドブルは4位に転落。首位マクラーレンとは288ポイントもの開きがある。

    今季レッドブルは、RB21のバランスとハンドリングの問題に苦しんでおり、フェルスタッペンが2勝を挙げているものの、3戦目から起用された角田裕毅は依然としてマシンへの適応に苦戦を強いられている。

    「最速設計」は“ドライバー無視”だった
    クロフトはSky Sports F1ポッドキャストで次のように語った。

    「ある人物がこう教えてくれた。レッドブルは、理論上データが示す“可能な限り最速”のマシンを設計したが、実際には“運転不能”な代物になってしまったと。そして設計段階でそのリスクについては警告されていたのに、それを無視したんだ」

    RB21は、その理論的な速さを証明するかのように一部のサーキットでは速さを見せるが、予測不能な挙動や極端にナローなセットアップ領域が原因で、安定したパフォーマンスがまったく発揮できていない。フェルスタッペンは開幕から2勝を挙げているものの、それ以外のレースではマシンとの格闘を強いられている。

    イギリスGPではウェットとドライが目まぐるしく入れ替わる難コンディションの中でスピンを喫したが、そこから粘り強く巻き返して5位でフィニッシュ。クロフトは「フェアプレーだ。あの状況でも諦めずに走り切ったマックスは立派だった」と称賛しつつ、「そもそもこんなに苦しむようなマシンに乗らされていること自体がおかしい」と痛烈に批判した。

    角田裕毅も苦戦、“代役”から脱却できず
    RB21のピーキーな特性は、フェルスタッペンだけでなく、3戦目から起用された角田裕毅にも大きな影響を及ぼしている。

    角田裕毅はリアム・ローソンの後任としてRB21をドライブしているが、ここまで10戦中7戦でノーポイント。最新のイギリスGPでは唯一周回遅れとなり、15位完走という屈辱的な成績に終わった。

    「裕毅については、どこに希望を見出せばいいのか分からない。シーズン終了までは乗り続けるだろうし、誰もが彼にもっと活躍してほしいと願っている」とクロフトは述べている。

    「でも、これだけのレース数をこなしてもいまだに適応できないのは、やはりマシン側にも問題があると言わざるを得ない」

    レッドブル・レーシング 角田裕毅

    ニューウェイ不在がもたらした“歪み”
    RB21の不振と並行して注目を集めているのが、エイドリアン・ニューウェイの離脱による“設計思想の喪失”である。

    「レッドブルはニューウェイの存在を軽視していたのかもしれない。クリスチャン・ホーナーは『それほどでもない』と言っていたが、実際には彼がいなくなった影響を思っていた以上に受けている可能性がある」とクロフトは指摘する。

    ニューウェイは今季からアストンマーティンに移籍。レッドブルは技術部門の象徴であった彼を失った直後に、今度は20年にわたりチームを率いてきたホーナーを解任。短期間に2人の“屋台骨”を失った影響が、RB21の開発方向性に混乱をもたらしたのは間違いない。

    フェルスタッペン離脱の可能性も浮上
    こうしたチームの混乱は、フェルスタッペンの将来にも影を落としている。彼の契約は2028年末までとされているが、パフォーマンス条項を満たさなければ、今季終了時点での解除が可能との見方が広まっており、メルセデスへの移籍説も再燃している。

    イギリスGP後のインタビューで、フェルスタッペンは次のように語っている。

    「もし全員がやるべきことを分かっていたら、みんなが勝てるはず。F1はそういう世界じゃない。今の僕らは理想的な状態じゃないけど、それでもまだ表彰台争いはできている」

    「去年のマシンにあったバランスの問題をまず理解する必要があったし、その影響で今年の開発にも多少支障が出た。でも今はできる限りのことをやっている。マクラーレンと同等になれるかって? たぶん無理だろう。それがF1だ。支配的な年もあれば、勝てない年もある」

    問われるのは“設計哲学”の再構築
    2025年のレッドブルは、単なるスランプではなく「設計思想の失敗」に直面している。最速を追求するあまり、実際のドライバビリティやドライバーからのフィードバックを軽視した結果、RB21は“運転不能”とすら評される存在になってしまった。

    2026年には大幅なレギュレーション変更が控えており、レッドブルは今後、残りシーズンをどう戦うのか、そしてどのように次期マシンを設計するのか──。再び王者に返り咲けるかどうかは、“警告を無視しない開発文化”を築けるかどうかにかかっている。

  • 角田裕毅の苦戦にガスリー同情「レッドブルF1の2台目問題は一様ではない」

    角田裕毅の苦戦にガスリー同情「レッドブルF1の2台目問題は一様ではない」

    ピエール・ガスリーは、レッドブルF1における“セカンドシート問題”について、すべてのケースをひと括りにすべきではないと主張し、同じ境遇にある角田裕毅への同情を示した。

    今季開幕2戦後にリアム・ローソンの代わりとしてレッドブルに復帰した角田裕毅は、ここまで10戦中7戦でノーポイントに終わり、特に直近5戦連続での無得点が注目を集めている。シルバーストンでは15位完走(周回遅れ)と、完走者中最下位という厳しい結果となった。

    角田裕毅は不調の理由として一貫してRB21のバランスの難しさを訴える一方で、自身の責任にも言及してきた。しかし、マックス・フェルスタッペンと同じマシンで走るセカンドドライバーが苦戦を強いられる傾向は、ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、ローソンら過去の例からも明らかである。

    ただしガスリーは、それぞれのドライバーの事情は異なると強調し、画一的に語るべきではないと語った。

    「裕毅とは前もって話していたよ」と語るガスリー。「正直、僕らは“レッドブルの2台目”ということで、ひとまとめにされがちなんだ」

    「でも、僕にとっての状況は、アレックスやペレスの時とはまったく違っていた。詳しくは語らないけどね」

    「裕毅については、何かがうまく噛み合っていないように見える。友人として、どうにか状況が好転することを願っているよ。今のF1グリッドのレベルを考えれば、誰が何をできるかは分かっているはずだし、こういう状況はやっぱり見ていて辛い」

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング角田裕毅のアルファタウリでのデビュー時にチームメイトだったピエール・ガスリー。「ツノガス」コンビはパドックでも有名な“ブロマンス(男の友情)”で知られた。

    フェルスタッペンの移籍報道には「驚かない」
    また、ガスリーは現在高まっているマックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍の噂についても言及。2019年に短期間ながらフェルスタッペンとチームメイトだった経験を持つ彼は、この動きに対して特に驚きはないと語った。

    「マックスが他の選択肢を探るのは当然だと思う。彼は間違いなくグリッドで最も優れたドライバーの一人だし、誰だってベストなマシンで走りたいはずだ。今の彼が乗っているマシンは、そうではないのかもしれない」

    「彼は4度のワールドチャンピオンなんだ。何をするかは彼自身が決めること。きっと近いうちに何らかの動きがあるんじゃないかな」

    そして、もし仮にレッドブルに空席が生まれた場合、自身が再びそのチャンスを望むかという問いには、はっきりと現在の目標を示した。

    「僕はアルピーヌで走っているし、このチームと一緒に勝ちたいと思っている。それが今の僕のすべてだよ」

  • クリスチャン・ホーナーのF1復帰はあるのか? 次の一手はアルピーヌ出資説

    クリスチャン・ホーナーのF1復帰はあるのか? 次の一手はアルピーヌ出資説

    レッドブル・レーシングのCEO兼チーム代表という地位からクリスチャン・ホーナーが突如として解任され、その衝撃が冷めやらぬ中、次に彼がどのような動きを見せるのかに注目が集まっている。

    Sky Sports Newsのデヴィッド・クロフトによれば、ホーナーがF1に戻ってくるもっとも現実的な道筋は、トト・ヴォルフのようにチームへの出資を通じてオーナーとしての立場を得ることだという。

    クリスチャン・ホーナーがアルピーヌに出資?浮上した仮説
    2025年7月9日(水)、クリスチャン・ホーナーがレッドブル・レーシングのCEO兼チーム代表の職を解任されたというニュースがF1界を揺るがした。

    ホーナーはチーム創設時からその指揮を執っており、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンとともに複数のワールドチャンピオンシップを獲得してきた大胆なリーダーシップは、まさにレッドブルの象徴とも言える存在だった。

    しかし、近年のレッドブルは苦戦を強いられている。

    2024年半ばには、マクラーレン、メルセデス、フェラーリといったライバルたちが性能向上を果たす中で、レッドブルはアップグレードに失敗し、チームとしての戦闘力を維持できなくなっていた。それでもマックス・フェルスタッペンは個人として4度目のタイトルを獲得したが、コンストラクターズ選手権では3位に甘んじる結果となった。

    そして2025年型マシンRB21ではその苦戦がさらに深刻化。現在チームはコンストラクターズランキングで4位に沈み、フェルスタッペンもドライバーズ選手権3位を維持するのがやっとの状況だ。

    アドリアン・ニューウェイやジョナサン・ウィートリーといった主要人物たちの離脱も重なり、チームのパフォーマンスはさらに低下していた。

    クリスチャン・ホーナー F1

    ホーナーの解任とF1復帰の可能性
    「なぜクリスチャン・ホーナーが解任されたのか」「最後の記者会見に隠された意味」など、さまざまな憶測が飛び交う中で、ホーナーが再びF1パドックに戻ってくる可能性についても議論が始まっている。

    Sky Sportsのデヴィッド・クロフトは「ホーナーはF1に戻ってくると確信している」としつつも、その役割は以前とは異なるものになるだろうと述べた。

    クロフトはこう語っている。

    「ホーナーはトト・ヴォルフを見ている。ヴォルフはホーナーと同じ時代に台頭して、今ではF1チームの3分の1を所有する存在になった。ホーナーも“自分はそれに匹敵する存在だ”と思っているはずだし、少し羨ましくもあるだろう」

    「だから、もしその機会が訪れれば、ホーナーがF1に戻ってくるのは間違いないと思う」

    ヴォルフがメルセデスにおいて強固な地位を維持できているのは、出資によってオーナーの一人となっているからだ。一方、レッドブルでのホーナーはそうした株式保有がなかったため、多数株主の判断で解任される立場にあった。

    そうした中で、クロフトはホーナーが出資を検討する可能性のあるチームとして「アルピーヌ」の名前を挙げている。

    アルピーヌとの相性は?資金の壁も
    「アルピーヌには他の出資希望者もいるかもしれない。だからホーナーがアルピーヌに出資できるかどうかはまだ決まっていない」とクロフトは語る。

    「そして、彼の資金源はどこなのかも問題だ。ホーナーは確かに裕福ではあるが、トト・ヴォルフのような資金力があるわけではない」

    アルピーヌにはすでにライアン・レイノルズ、パトリック・マホームズ、トラヴィス・ケルシー、ローリー・マキロイ、ロブ・マケルヘニー、マイケル・B・ジョーダンなど、複数の著名人が出資している。ホーナーがレッドブルから得るとされる約5,000万ポンド(約90億円)の退職金をもってしても、その中に入り込めるかは不透明だ。

    また、フェラーリ移籍の噂についてクロフトは「今の状況から火中のマラネロに飛び込むのは時期尚早だ」と否定的な見解を示している。

    「ホーナーは当面の間、しばらく休養すると思う。急ぐ必要はないが、そう遠くない未来、どこかのチーム本拠地の前で『ホーナーがF1に戻ってきた』と報道される日が来ると思う」とクロフトは締めくくった。

  • アービッド・リンドブラッド F1デビューにマルコが明言「素晴らしい仕事ぶり」

    アービッド・リンドブラッド F1デビューにマルコが明言「素晴らしい仕事ぶり」

    レッドブルの育成ドライバーであるアービッド・リンドブラッドが、F1イギリスGPの金曜フリー走行1回目でF1週末デビューを果たし、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコから高い評価を受けた。

    リンドブラッドはわずか17歳ながら、今季F2での活躍と必要なスーパーライセンスポイントの獲得により、例外措置でFIAスーパーライセンスの発給を受け、シルバーストンでのFP1に出走した。

    22周を走行し、ベストタイムは1分27秒958で全体14番手。リンドブラッドはF1マシンでの公式走行はこれが初だったが、そのパフォーマンスはマルコの目に留まった。

    「F2ドライバーのアービッド・リンドブラッドがシルバーストンで初めてレッドブル・レーシングのマシンをドライブしたが、彼は素晴らしい仕事をした」とマルコはSpeedweekのコラムで語っている。

    「スピードも十分だったし、コメントも洞察に満ちていた。テクニカルチームも彼の働きに非常に満足している」

    その後、リンドブラッドは同じ週のミッドウィークに再びレッドブルのマシンでTPC(旧型車テスト)を行い、100周以上を走破。体力面・タイム面ともに「非常に競争力のある内容」だったとマルコは明かした。

    アービッド・リンドブラッド レッドブル・レーシング F1

    リンドブラッド自身も初のF1公式セッションを振り返って次のように語った。

    「本当に素晴らしい経験だったし、このチャンスを与えてくれたレッドブルには本当に感謝している」

    「マシンの中ではすごく快適に感じたし、スピードも悪くなかったと思う。でももう数周走れれば、さらに速くなれたと思う」

    「F2とのギャップは13〜14秒もあって、ステップアップの難しさはあったけど、初走行としては上々の内容だったと思う」

    今後の将来については、2026年のレッドブル系チーム4席(レッドブル2席+レーシングブルズ2席)がすべて未定という状況のなかで、リンドブラッドは有力な候補と見られている。特に、角田裕毅のパフォーマンスに陰りが見られる今、アイザック・ハジャーの昇格と、それに伴うレーシングブルズでの空席発生により、リンドブラッドがそのポジションを得る可能性が浮上している。

    リンドブラッドは「F2で結果を出して、フルタイムのF1ドライバーになることだけを目標に集中している」と意気込んでいる。

    「世界中でF1マシンを運転できる機会を得られる人はほとんどいない。その貴重なチャンスを最大限に活かしたい」