カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • カルロス・サインツJr. レッドブルF1復帰拒否に困惑「理解できない」

    カルロス・サインツJr. レッドブルF1復帰拒否に困惑「理解できない」

    カルロス・サインツJr.は、2025年にフェラーリから放出された後、かつての所属先であるレッドブルに復帰してマックス・フェルスタッペンと再びコンビを組むチャンスを与えられなかったことに対し、「理解できない」と語った。

    サインツは2015年にレッドブル・ジュニア・プログラムからF1デビューを果たし、トロ・ロッソでフェルスタッペンとコンビを組んだ。しかし当時、両者はF1パドックで自らを証明するために激しく競い合い、緊張関係が生じていた。

    その後2人は別の道を歩み、サインツはルノー、マクラーレン、そしてフェラーリへと移籍。しかし、2024年にルイス・ハミルトンの加入によりフェラーリからの放出が決まった際、サインツが新たなシートを探す中で、レッドブル復帰の可能性が再浮上した。

    一部では、過去のフェルスタッペンとの確執がレッドブル復帰を阻んだとの見方もあったが、サインツ本人はこれを否定し、むしろ「健全なライバル関係」だったと述べた。

    「唯一言えるのは、僕はマックスと本当に良い関係にあるということ」と、サインツは『High Performance』ポッドキャストで語った。

    「外からは見えにくいかもしれないけど、F1での初年度にトロ・ロッソで彼と争っていた時も、僕らの間では比較的健全なライバル関係だった。そして今では、本当にうまくやれている」

    「だから、もしそれ(過去の関係性)が理由で僕がマックスの隣に座れなかったのだとしたら、全く理解できない。なぜなら、僕たちはF1界で最強のペアになれたと思うからだ」

    カルロス・サインツJr. レッドブル F1

    結局サインツはウィリアムズに移籍し、レッドブルはフェルスタッペンのチームメイトとしてリアム・ローソンを起用。しかしローソンは2戦のみで降格され、代わって角田裕毅が昇格したものの、フェルスタッペンに対しては苦戦が続いている。

    こうした状況を受け、サインツは自分こそがより「確実な選択肢」だったと主張し、過去にフェルスタッペンと互角に戦えた経験が自信につながっていると語った。

    「誰もがマックスのチームメイトとして苦戦しているように見える」とサインツは述べた。

    「でも僕が彼のチームメイトだったとき、そんなに苦しんだ記憶はない」

    「もちろん、彼の速さには驚かされたよ。マックスは本当に凄いドライバーだし、もうすでに歴代最高の一人になっているか、いずれそうなる存在だ。でも彼と一緒に過ごした最初の年が、僕にとっては『誰とでも戦える』という自信になっているんだ」

    サインツとフェルスタッペンは2015年のシーズンを通してチームメイトを務め、翌2016年も4戦まで共に走った。2015年はフェルスタッペンが30ポイント以上多く獲得し、翌年も4戦中すべてでサインツを上回った。

    しかしその後サインツは急成長を遂げ、2023年には唯一レッドブル勢以外でレース勝利を挙げている。

    「これまでシャルル(ルクレール)、ランド(ノリス)、ニコ・ヒュルケンベルグといった、非常に速いドライバーたちとチームメイトを経験してきた」とサインツは語る。

    「今のチームメイトであるアレックス(アルボン)も信じられないくらい速いし、そうした強敵と戦えることが僕のモチベーションになっている。自分はやれると分かっているし、実際にこれまでも成果を出してきたからね」

  • アラン・パーメインがメキースを称賛「レッドブルF1は優れた人物を得た」

    アラン・パーメインがメキースを称賛「レッドブルF1は優れた人物を得た」

    新たにレーシングブルズのチーム代表に就任したアラン・パーメインが、レッドブルF1チームの新代表に抜擢された前任者ローラン・メキースを称賛した。

    今月初め、レッドブルは20年間チームを率いてきたクリスチャン・ホーナーの退任を決定。後任として、これまでレーシングブルズを率いていたローラン・メキースをチーム代表兼CEOに任命した。

    2026年に向けて自社製パワーユニットを開発するレッドブル・パワートレインズの指揮も担うことになるなど、メキースには極めて重責が課されている。

    「人の扱いに長けたレーサー」
    アラン・パーメインは英オートスポーツ誌のインタビューで、メキースの人物像と指導力を高く評価した。

    「本当に素晴らしい人物だと思う。人との接し方が上手くて、レースのことを理解している。彼はピュアなレーサーだよ。そして人との関わりに関しては非常に優れている」

    「F1で36年やってきて、数多くのチーム代表と仕事をしてきたが、彼はその中でも最高の一人だ」

    「私にとっても大きな挑戦」
    自身が引き継ぐ立場については、レーシングブルズのファエンツァとミルトンキーンズの2拠点を行き来しながらチームを率いることになると説明した。

    「非常に大きな靴を履くことになる。でも幸運なことに、ファエンツァとミルトンキーンズの両拠点には強力なマネジメントチームが揃っている。私もこの18カ月間その一員として働いてきたから、彼らのことはよく知っているし、移行を支えてくれている」

    レーシングブルズのチーム代表に就任したアラン・パーメインとレッドブルF1のチーム代表に就任したローラン・メキース

    メキース体制でシナジー継続
    レーシングブルズは2026年からレッドブル・パワートレインズ製エンジンの供給を受ける予定であり、メカニカル部品の共有も含めた両チームの連携がさらに重要になる。

    パーメインは、メキースがレッドブルで独自色を出しつつも、これまで築いた関係性がスムーズな連携を後押しすると見ている。

    「ローランとクリスチャンはうまく協力していた。今後もレギュレーションの範囲内で、両チームのシナジープログラムは継続される」

    「私もミルトンキーンズに行くことはあるし、ファエンツァにいることもある。その間は、ミルトンキーンズのテクニカルチームが連携業務を担ってくれるから、特に問題はないと思っている」

    古豪ベネトンからのキャリア
    パーメインは1989年にベネトンでF1キャリアを開始し、その後ルノー、ロータス、アルピーヌとチームが変わる中で中核スタッフとして活躍。2023年夏、オトマー・サフナウアーと共にアルピーヌを離れた後、2024年1月にレーシングブルズのレーシングディレクターとして復帰していた。

  • 角田裕毅 F1ベルギーGP展望「メキースとまた仕事ができるのは嬉しい」

    角田裕毅 F1ベルギーGP展望「メキースとまた仕事ができるのは嬉しい」

    角田裕毅は、2025年F1ベルギーGPに向けて心身ともに万全の準備を整えてスパ・フランコルシャンに乗り込む。夏休み前の重要な2連戦を前に、レースのない期間をトレーニングとメンタルリセットに活用し、最高のコンディションで挑む構えだ。

    新体制となったレッドブル・レーシングにとっての“新時代”の幕開けでもあり、ローラン・メキースとの再タッグにも手応えを感じている様子。スプリント開催で波乱も予想されるが、角田裕毅は「この期間に積み重ねてきた準備がきっと活きる」と自信をのぞかせた。

    「このレースのない期間は、かなりハードなトレーニングをしつつ、メンタル面のリセットにもあてていました」と角田裕毅はコメント。

    「スパに向けて、心身ともにできる限り万全な状態で臨みたいと思って準備してきたので、いまは気持ち的にもコンディション的にもすごく良い状態です」

    「夏休み前の2戦をしっかり戦うのが楽しみですし、チームにとっては新たな時代のスタートでもあります。ローラン(・メキース)とまた一緒にやれるのも嬉しいですし、レーシングブルズ時代から彼とは本当にうまく連携できていたので、どういうやり方を好むかも分かっています」

    「僕自身としても、しっかり結果を出していくことに集中しています」

    「スパは走っていて楽しいサーキットですし、僕たちに合っているかもしれません。スプリントがあるぶん難しさもありますが、この期間に積み重ねてきた準備がきっと活きてくると思っています」

    角田裕毅 F1 ベルギーGP

  • 角田裕毅 コモ湖でのスマホ捜索に感謝「本物の善人たち」新スマホも入手

    角田裕毅 コモ湖でのスマホ捜索に感謝「本物の善人たち」新スマホも入手

    角田裕毅が、F1の短いブレイク中に滞在していたイタリア・コモ湖でスマートフォンを紛失した件について、改めて感謝のメッセージを自身のSNSで発信した。

    スマートフォンは発見されなかったものの、角田裕毅はすでに新しい端末を購入済み。エピソードをユーモアたっぷりに報告するとともに、協力してくれた人々への感謝の気持ちを綴った。

    Instagramのストーリーズにて角田裕毅は、次のように語っている。

    「コモ湖で僕の携帯を探してくれた親切な人たちに感謝。本物の善人たちだね」

    「心配しないで、新しいのはもう手に入れたよ」

    「水の近くではポケットを深くすることをおすすめするよ。携帯ってすぐ脱走したがるからね」

    このメッセージは、数日前に投稿された別のストーリーズ投稿の“続報”にあたる。角田裕毅は当時、「全く関係ない話だけど、もし誰かがコモ湖で泳いでる時にスマホを見つけたら教えて」と呼びかけており、ファンの間で“スマホ捜索ミッション”として注目を集めていた。

    この呼びかけに対して、レッドブル・レーシングも即座に反応。チームの公式SNSでは、「もし君がコモ湖近辺にいるなら、裕毅のスマホ探しを手伝ってくれ」とのメッセージと共に、“Jason Statham’s Son(ジェイソン・ステイサムの息子)”という名前が記された地図画像を投稿し、ファンの間で話題を呼んだ。

    実はこの“ジェイソン・ステイサムの息子”というワードは、角田裕毅のスマートフォンにまつわるある有名なエピソードに由来する。2023年のF1アブダビGPの際、角田裕毅はハリウッド俳優のジェイソン・ステイサムと実際に対面を果たしており、その場に同席していた当時のパフォーマンスコーチ、マイケル・イタリアーノが角田裕毅の“隠された一面”を明かしていた。

    「角田裕毅はジェイソン・ステイサムの大ファンなんだ。彼のAirDropの名前──つまりiPhoneを他人の端末に表示させる名前を“ジェイソン・ステイサムの息子”にしてるんだよ。これは本当の話。車に接続すると、“Jason Statham’s Sonに接続されました”って出るんだ」とイタリアーノは語っており、このユニークなニックネームが今回の「捜索劇」にユーモアを添えるかたちとなった。

    角田裕毅とジェイソン・ステイサム

    角田裕毅は2025年シーズンの第3戦から、レッドブル・レーシングのトップチームに昇格。リアム・ローソンの後任として起用されたが、RB21の操縦特性に苦しみ、これまでに獲得したポイントは10。ドライバーズランキングでは17位に低迷しており、苦しい戦いが続いている。一方、レッドブル・レーシングもコンストラクターズランキングでは首位から大きく離れた4位に位置し、マクラーレンとの差は実に288ポイントに広がっている。

    こうした厳しいシーズンの中にあっても、角田裕毅はSNSを通じてファンとの距離を縮め続けており、その素直な言葉やユーモラスなやり取りは、多くのファンに笑顔と親近感を与えている。

    今回の“スマホ騒動”もまた、コース外での飾らない姿が際立つエピソードとなった。チームとの連携も含め、ユニークなコミュニケーションでF1ファンを楽しませてくれる角田裕毅。夏休み明けのレースでも、その存在感に注目が集まる。

  • ローラン・メキース レッドブル新代表としてF1メディアの「ライオンの巣窟」へ

    ローラン・メキース レッドブル新代表としてF1メディアの「ライオンの巣窟」へ

    ローラン・メキースは、今週末のF1ベルギーGPで初めてレッドブル・レーシングのチーム代表として公の場に登場するが、そこでは熾烈なメディアの洗礼を受ける可能性が高いと元F1ドライバーのジョリオン・パーマーが警鐘を鳴らしている。

    メキースは、イギリスGP後に解任されたクリスチャン・ホーナーの後任としてレッドブルの新チーム代表に就任。今回のスパでのレースは、レッドブルのF1参戦以来、ホーナーがチームから不在となる初めてのグランプリとなる。

    このため、メキースは週末を通してメディアからの強い注目と圧力にさらされるとみられており、特に日曜の決勝後に行われる公式記者会見では、その対応ぶりが問われることになる。なお、彼は前職のレーシングブルズではこのような役割を担っていなかった。

    さらに、金曜日のFIA公式記者会見への出席や、F1放送局によるテレビインタビューなど、ホーナーが定例的にこなしていたメディア対応の機会にも登場する可能性がある。

    元F1ドライバーであり現在は解説者を務めるジョリオン・パーマーは、ポッドキャスト番組『F1 Nation』の中で次のように語った。

    「彼はいま、まさに“ライオンの巣窟”へと足を踏み入れようとしていると思う。とても苛烈な1週間になるはずだ」

    「彼はチャンピオンチームに加わったばかりで、レーシングブルズ時代の経験とはまったく異なる環境だ。チームの運営方法も、求められる基準も違う。でも、レッドブルは依然として週末に強さを発揮できる要素を備えている」

    「素晴らしいレース運営体制を持ち、劣勢でも実力以上の結果を引き出せるドライバーもいる。マックス・フェルスタッペンはプレッシャーに強く、スパではいつも速い。チームもスパでの経験が豊富だ」

    「ローランにとって、トップチームでの最初の週末は、まさにF1の本当の姿を体感するものになる。個人的にも、メディアの圧力や注目、質問の嵐にさらされるのは全くの新体験になるだろう」

    「しかも今週末はスプリント週末。すぐにオン・トラックの話題が出てくるし、レッドブルが好スタートを切ることを願うしかない。チームとしても彼を支える準備は整っているはずだ」

    「ここ1年半でレッドブルは大きく揺れ動いた。主要な人材が次々に去り、チーム内部には『次に出ていくのは誰だ?』という空気がある。落ち着かない状況だった」

    「でも、今こそチームが再結束し、ローランのもとで再スタートを切るチャンスなんだ」

  • F1王者フェルスタッペン マルケス・マルケスと重なる“王者の転機”

    F1王者フェルスタッペン マルケス・マルケスと重なる“王者の転機”

    MotoGPのマルク・マルケスとF1のマックス・フェルスタッペン──それぞれのスポーツにおける「最強」が、よく似たキャリアの転機を迎えている。

    かつてマルケスがホンダの象徴だったように、フェルスタッペンもレッドブルと強く結びついた存在と見られてきた。しかし両者は、自身の才能を最大限に発揮できるチームを失ったとき、その道を見直すことを余儀なくされた。

    マルケスはMotoGP参戦当初からレプソル・ホンダのファクトリーチームに所属し、2013年から2019年までの7年間で6回のタイトルを獲得。2019年には全19戦中12勝、残りもすべて2位以内という圧倒的な成績を残した。この支配ぶりは、2023年にフェルスタッペンが22戦中19勝を挙げ、表彰台を逃したのが1度きりだったシーズンに匹敵する。

    だが、MotoGPの勢力図がドゥカティ優勢に傾いたことで、マルケスは競争力を失ったホンダマシンを限界まで操らなければならず、転倒が激増。2020年の開幕戦では右腕を骨折する大クラッシュに見舞われた。以後、ホンダのマシンは乗りにくさが際立ち、他のチームメイトも成績不振に陥った。

    同様に、レッドブルのマシンも“フェルスタッペン専用機”と化し、他のドライバー──ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンら──は乗りこなせず短命に終わった。

    その一方で、フェルスタッペンは多少劣ったマシンでも勝ち続ける圧倒的な才能を発揮。結果的にチームは彼のフィードバックを中心に開発が進み、さらに“彼専用”の色を強めていく構造が出来上がった。

    「我々は最速のマシンを作るために、持っている情報とデータを元に開発している」と、当時のチーム代表クリスチャン・ホーナーは語った。「それがうまくいって122勝を挙げてきた」

    しかし、その構造も永続ではなかった。2022年のスペインGPで投入されたフロントの応答性向上アップグレード以降、フェルスタッペンは一段と速くなったが、ペレスはそこから急降下した。

    マルケスは2023年末でホンダを離脱。2024年は1年落ちのドゥカティを使うグレジーニチームに移籍し、第2戦でスプリント表彰台に登壇、最終的には年間3勝・ランキング3位と復活を遂げた。そして2025年はドゥカティのワークスチームに加入。開幕からスプリントと決勝の両方で連勝し、現チャンピオンのフランチェスコ・バニャイアを完全に圧倒している。

    一方のレッドブルは、空力の天才エイドリアン・ニューウェイを失い、2024年のRB20は非常に扱いにくいマシンに。そして2025年のRB21に至っては、フェルスタッペンの比類なき才能を持ってしても「操縦困難」と言わしめる「ソリ」状態になってしまった。

    「うちのクルマはとにかく扱いにくい」とフェルスタッペン。「リアム(・ローソン)をレーシングブルズのクルマに乗せた方が速く走ると思う。あっちの方がずっと扱いやすいよ」

    事実、レースディスタンス全体で見れば、レッドブルの方がまだ速いが、それもフェルスタッペンが乗っているからにすぎない。

    「RB21には多くの課題がある」とレッドブルのチーム代表解任直前にホーナーは語っていた。「角田(裕毅)の経験は、現在のマシン開発に大いに役立つだろう」

    そうした中で、メルセデスやアストンマーティンがフェルスタッペン獲得を狙っているという報道もある。特にアストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイを引き抜いた上に、ホンダのワークスパートナーとして2026年からF1に復帰する体制を整えている。

    さらにアストンは、フェルスタッペンに対して「5年で12億ドル(約1,920億円)」という破格のオファーを提示したとの噂まである。実現すれば、フェルスタッペンはかつての名エンジニアと再会し、ホンダのパワーユニットで走ることになる。

    マルケスは「隣の芝生は本当に青かった」と証明してみせた。フェルスタッペンにとっても、その芝生は“グリーン”だけでなく、金銭的にも“グリーンバック”に満ちた場所になるかもしれない。

  • リアム・ローソン 角田裕毅のレッドブルF1での苦戦に「救いを感じている」

    リアム・ローソン 角田裕毅のレッドブルF1での苦戦に「救いを感じている」

    リアム・ローソンは、自身がレッドブルから降格された後に角田裕毅が苦戦しているのを見て、多少なりとも“安堵”している可能性があることをほのめかした。

    ローソンは2025年にセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルに昇格したものの、開幕2戦のみで再びレーシングブルズへ送り返された。彼はその間、一度もオーストラリアのアルバート・パークや中国の上海インターナショナルサーキットを走った経験がなかった。

    角田裕毅がレッドブルのコンストラクターズ選手権争いに貢献することが期待されていたが、ここまで10戦と1回のスプリントを経て獲得したポイントはわずか7点。最高成績はマイアミのスプリントでの6位だったが、これは複数のペナルティによる繰り上がりによるものだった。

    レッドブルは2019年以降、マックス・フェルスタッペンの隣のセカンドシートにおいて一貫して苦戦を強いられており、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、そしてローソンといったドライバーたちが入れ替わり立ち替わり起用されたが、ガスリーとローソンはシーズン途中でチームを去る形となった。

    オーストリアGPでは、ローソンが6位でフィニッシュして8ポイントを獲得し、角田裕毅がレッドブルでこれまでに稼いだ総得点を上回った。元チームメイトの苦戦について問われたローソンは、内心では多少の“救い”を感じていることを認めている。

    「もしかしたら、そうかもしれない」とローソンはSky Sports F1に語った。「同時に、僕は2戦しか走っていなくて、正直なところその間にマシンを完全に掌握することはできなかった。だから、それがどうだったのかは分からない」

    「かなり厳しい週末が続いたし、僕はF1キャリアを通じてレッドブル・レーシングに辿り着くために努力してきた。でも開幕から本当に難しいスタートになった」

    「それでも、チームの全員──男の子も女の子も含めて──が僕のためにマシンに慣れさせようと多くの仕事をしてくれたことにすごく誇りを感じているし、今は本当にいい感触を得られているよ」

  • レッドブルF1 ホーナー失脚の舞台裏 R・シューマッハ「権力を得て変わった」

    レッドブルF1 ホーナー失脚の舞台裏 R・シューマッハ「権力を得て変わった」

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルF1のトップから陥落したのは「自らの行動が招いた結果」──これはホーナーを以前から批判してきた元F1ドライバー、ラルフ・シューマッハの見解だ。

    レッドブルのCEOがホーナーに解任を通告してから約1週間。英F1界の重鎮バーニー・エクレストンでさえ、ホーナーの女性スタッフとの不倫疑惑について「馬鹿げた振る舞いだった」と断じている。

    シューマッハは、2022年末に共同創業者ディートリッヒ・マテシッツが死去したことで、ホーナーの行動に変化が表れたと指摘した。

    「マテシッツの死で全てが変わった。ホーナーは突然、より大きな権力を持つようになり、以前とは違う振る舞いをするようになった。そこが問題だった」と独メディアformel1.deに語った。

    「チームから注意がそれて、彼個人に注目が集まった。それによって、彼は本来の仕事を最適に行えなくなったんだ」

    さらにシューマッハは、ホーナーが自身やSkyドイツのF1中継チームを“ブラックリスト入り”させた過去にも触れ、「彼は責任ある行動を取らなかった。事態が解決するまで休職し、その後戻るべきだった」と厳しく非難した。

    こうしたホーナー体制の混乱は、レッドブル内部の人材流出という形でも表面化している。次なる喪失は、マックス・フェルスタッペン自身かもしれない。

    2026年以降のメルセデスからのオファーが魅力的なものであることは明らかで、チームの主軸であるフェルスタッペンの離脱が現実味を帯びてきている。

    一方で、元ハース代表のギュンター・シュタイナーはこう語る。

    「誰もが“このマシンはマックスのために作られた”と言うけど、そんなことはない。マシンはマシン。乗りこなせるのはマックスだけだ」とBusiness of Sportに語った。

    「人々はマックスの成功を正当化する理由を探しているが、彼が成功しているのは、ただ純粋に彼が飛び抜けて優れているからだ」

    「他のドライバーがマックスのように走ろうとしてもできない。彼は突出した才能を持ち、他の誰よりも上だよ」

    「彼は懸命に努力している。シミュレーターでも人一倍取り組むし、オフにはGTカーも走らせている。そんなことをするF1ドライバー、他にいるかい?」と讃えた。

    レッドブルがホーナーの混乱から抜け出せず、フェルスタッペンまでもが去ったとき、チームは完全な再建を迫られることになる。

  • 角田裕毅 レッドブルF1残留に「大きな疑問符」ヴィルヌーヴが厳しい評価

    角田裕毅 レッドブルF1残留に「大きな疑問符」ヴィルヌーヴが厳しい評価

    角田裕毅は、2025年F1シーズン限りで契約が満了となる中、レッドブル残留の可能性が極めて低いとみられている。

    F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、角田裕毅のパフォーマンスに「大きな疑問符」がついていると語り、チーム内でもすでに後任候補の選定が進んでいるという。今季途中にレッドブル昇格を果たしたものの、わずか7ポイントという成績にとどまっており、来季のシートを確保するには結果が求められる厳しい状況だ。

    F1公式サイトのインタビューに応じたヴィルヌーヴは、今後数ヶ月で注目している話題のひとつとして角田裕毅の去就を挙げた。

    「角田裕毅がレッドブルにどれだけ長く居られるか、そこがもう一つの大きな疑問符だ」とヴィルヌーヴ。

    「彼は小さなチームからビッグチームへ移るために必死に頑張ってきた。でも、ただ良いドライバーであるだけでは足りない。特別でなければならないんだ。ルイス(ハミルトン)やフェルナンド(アロンソ)、ピアストリやノリスのようにね」

    現在のドライバーズランキングでは、オスカー・ピアストリが234ポイントでトップ、ランド・ノリスが226ポイントで続き、マックス・フェルスタッペンは165ポイントで3位に位置している。

    そのフェルスタッペンのタイトル争いの可能性について問われたヴィルヌーヴは、次のように述べた。

    「マックスは今後も何度か勝利を挙げてポイントも取るだろう。でも、タイトル争いは厳しい。常にギリギリの戦いをしていれば、いつも自分に有利に働くとは限らない。カナダやオーストリアでマクラーレンの2人(ピアストリとノリス)がやり合ったように、彼らが衝突して自滅するようなことがあれば別だけど……」

    「シルバーストンのあと、チーム内は一部で不穏な空気が流れていた。今後どうなるか興味深いよ。今の時点では、どちらに賭ければいいのか見当もつかない」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング F1

    ヘルムート・マルコ、すでに角田裕毅の後任候補を選定中

    今季の日本GPでレッドブルからデビューを果たした角田裕毅だが、これまでに獲得したポイントはわずか7点にとどまっている。

    この期間で角田裕毅よりもポイントが少ないのは、新人のオリバー・ベアマン、ガブリエル・ボルトレト、ジャック・ドゥーハン、フランコ・コラピントの4人だけだ。一方でフェルスタッペンは同期間に鈴鹿とイモラで勝利を挙げている。

    この成績を受けて、今季限りで契約が満了する角田裕毅に対して、来季の契約更新がなされる可能性は極めて低いとみられている。

    現在、2025年末で契約が切れるドライバーは以下の通り:

    ■ フランコ・コラピント(アルピーヌ)※レース毎契約
    ■ ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    ■ アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    ■ リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    ■ アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    ■ 角田裕毅(レッドブル)

    そのなかでヘルムート・マルコは、ルーキーとしてレーシングブルズで印象的なパフォーマンスを見せているアイザック・ハジャーを後任候補としてすでにリストアップしている。

    とはいえ、これまでフェルスタッペンのチームメイトに抜擢された多くの若手が期待を裏切ってきた経緯を踏まえると、ハジャーの昇格は慎重に検討すべきとの声もある。

    元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、より経験豊富なカルロス・サインツを起用すべきだと提案しており、その方が現実的な選択と見る向きもある。

  • フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

    フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る激しい憶測について質問されたrレッドブルF1のアドバイザー、ヘルムート・マルコは、動揺することもなく、あるいは言葉を濁すような態度で応じた。

    ドイツのSport Bildは、82歳のマルコがレッドブル創設者で故ディートリッヒ・マテシッツの右腕として知られ、現在再びF1部門で強い権限を持っていると報じている。

    この状況は、長らく続いていた権力闘争と、シーズン半ばに起きたクリスチャン・ホーナーの電撃解任を受けたものだ。

    Sport Bildは「マルコはここ数年で最も強力な立場にある」とし、2022年にマテシッツが死去して以降、ホーナーが組織内で計画的にオーストリア人であるマルコの権限を削いできた過程を詳しく報じている。

    「いまやマルコが再び主導権を握っている──そして彼と共にあるのがフェルスタッペンだ」

    実際、The Sunはホーナー家に近い人物の話として、今回の解任劇は「レースチームの支配権を巡る標的型の攻撃であり、レッドブルのオーストリア本社はイギリス人がチームを運営していることを好んでいなかった」と伝えている。

    ホーナー解任の衝撃のさなか、フェルスタッペンとトト・ウォルフがサルデーニャ島でヨットを隣接させて停泊していたという噂も浮上した。2026年に向けたメルセデスとの契約締結が目的だったのでは、との憶測が飛び交っている。

    マルコはオーストリア紙Osterreichの取材に対し、ホーナー解任後にフェルスタッペンと話をしたかどうか尋ねられ、次のように語った。

    「マックスには知らせてあった。それ以上のことは言いたくない」

    続けて、フェルスタッペンとウォルフのサルデーニャでの会合の噂についても問われると、マルコはこう答えた。

    「マックスが誰と会おうと自由だ。我々には有効な契約があり、彼が我々に残ると考えている」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    一方で、フェルスタッペンのパートナーであるケリー・ピケの兄、ネルソン・ピケ・ジュニアでさえ、「フェルスタッペンとメルセデスが交渉しているのは明らかだ」と明言している。

    オランダ人レーシングドライバー、イェルーン・ブリーケモーレンもNOSにこう語っている。

    「自分だったら移籍する。前回エンジンレギュレーションが刷新された2014年、メルセデスは完璧な準備で臨み、結果としてF1を数年間支配した。だから次のレギュレーション変更時にも、彼らのクルマに乗りたいと思うのは自然なことだ」

    一方、レッドブルは2025年のドライバーズタイトル争いを完全に諦めたわけではなく、フェルスタッペンに対してチームが巻き返せる力を持っていることを示したい構えだ。

    「まだ332ポイントが残っている。それはかなりの数字だ。スパとブダペストに持ち込むアップデートが効果を発揮することを期待している」

    とはいえ、今週末のスパ・フランコルシャンで結果が出なければ、タイトルへの望みは断たれることになるかもしれない。その可能性をマルコも認めている。

    「それは予想されることだ」

    最後にマルコは、セバスチャン・ベッテルが自らの後任としてレッドブルのモータースポーツコンサルタントに就任するとの根強い噂を一蹴した。

    「その件は話題にもなっていないし、今後もならない」