カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1メキース代表 角田裕毅に謝罪「ピットインの指示が遅すぎた」

    レッドブルF1メキース代表 角田裕毅に謝罪「ピットインの指示が遅すぎた」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1ベルギーGP決勝で角田裕毅へのピットイン指示が遅れたことを謝罪した。

    角田はレース中盤、インターミディエイトタイヤからスリックタイヤへの交換タイミングで上位を走行していたが、チームからの指示が遅れたためピットに入ることができず、もう1周走行を強いられた。このタイムロスにより順位を落とし、最終的に13位でレースを終えている。

    メキースはF1公式チャンネルのインタビューで次のように語った。

    「我々は彼に対して呼びかけるのが遅すぎた。それがポジションを失う結果につながった。彼は非常に良いレースをしていたのに、申し訳ない。クルーの準備はできていたが、我々の判断が遅れた。次は必ず改善する」

    ただし、メキースは週末全体のパフォーマンスには手応えを感じているようだ。特に、予選前に導入されたRB21のアップグレードにより、角田がチーム加入後自己最高の予選順位を記録したことを称賛した。

    「彼は昨日、本当に素晴らしい予選を見せてくれた。直前にアップグレードを投入したが、あのような難しいコンディションの中でマシンに適応するのは簡単じゃない。それでも彼は非常に良い仕事をしてくれた。とても嬉しく思っている」

    「決勝でも良いペースがあったし、確実にポイント圏内にいた。今回は残念な結果になったが、週末全体では前進できた。次戦ハンガリーGPに向けて、いい流れを維持していきたい」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) ベルギーGP F1 ベルギーグランプリ

    一方、マックス・フェルスタッペンについては、レース前の雨の可能性を見越して高ダウンフォース仕様を選択したことで、ドライコンディションではオーバーテイクが難しくなったと分析している。

    「今日はマックスがレクレールのギアボックスの中にいたようなレースだったね。ほとんどすべての周で彼の真後ろにいた」

    「雨を見越してややアグレッシブなセットアップを選択したが、その後は乾いてしまった。ドライではオーバーテイクの場面が少なく、あの仕様では厳しかった。マックスは全力で攻めていたが、抜くには至らなかった」

  • フェルスタッペン F1ベルギーGP遅延に「もうクラシックな雨のF1は見れない」

    フェルスタッペン F1ベルギーGP遅延に「もうクラシックな雨のF1は見れない」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1ベルギーGPのスタート遅延について不満を表明し、F1が「過度に慎重になりすぎている」と警鐘を鳴らした。

    スタート前の豪雨によりフォーメーションラップ後に手続きは中断。ポールポジションのランド・ノリスを含む複数のドライバーが視界不良を訴えたことを受け、レースディレクションは最終的に約80分にわたり開始を見送った。

    この決定に対し、フェルスタッペンはレース中の無線で苛立ちを見せたほか、レース後にも強い懸念を口にした。

    「もうクラシックなウェットレースは見られなくなる」

    「インター(タイヤ)での走行は許されたけど、ほぼスリック状態になってからじゃないと走らせてもらえなかった。それが残念だったね」とフェルスタッペンは語る。

    「僕たちはシルバーストンの件を踏まえて、もっと慎重になってほしいと話してきたけど、今回はその逆の極端に振れすぎたと思う」

    「だから僕たちのウェット向けセットアップは裏目に出てしまった。ドライタイヤに変えた後はストレートで全くスピードが出なかったし、元々あったマシンバランスの問題がさらに悪化したよ」

    レース序盤、フェルスタッペンはフェラーリのシャルル・ルクレールに激しく迫るも、12周目にスリックタイヤへ交換するまでオーバーテイクのチャンスを得られなかった。最終的にはDRS圏内にも入れず、1.5秒差の3位でフィニッシュした。

    「15時スタートでよかったはず」

    フェルスタッペンは、もしレース開始直後にセーフティカー先導で数周走行していれば、路面の水も散って早期再開が可能だったと主張する。

    「レースは最初から15時に始めるべきだったと思うよ。もう雨も降ってなかったし、1コーナーから5コーナーの間に水たまりがあったとはいえ、2〜3周走れば十分クリアになっていた。あとのセクターはもう問題なかった」

    「こうなるなら、完全に乾くまで待ってスリックでスタートすればよかった。でもこれはもう“ウェットレース”じゃない」

    他のドライバーたちが「視界ゼロだった」と訴えていたことについて問われると、フェルスタッペンはこう返した。

    「1コーナーから5コーナーの間だけで、それもほんの数周だけだよ。もっと走れば視界は改善してくるし、もし見えなければアクセルを緩めればいい。いずれ見えるようになる」

    マックス・フェルスタッペン F1 ベルギーGP

    「今のF1は慎重すぎる」
    スパ・フランコルシャンで過去に発生した雨中事故の記憶が、今回の慎重な判断につながった可能性について理解を示しつつも、フェルスタッペンはF1の方向性そのものに危機感を募らせている。

    「もちろん最終的には彼ら(レースディレクション)がすべてを決める。でも、残念だよね。こんなことが続けば、もうクラシックなウェットレースなんて二度と見られない」

    「雨が降った後も、ちゃんと走り続けていれば問題なかったと思う。こうした判断が全部“ウェットレース前提の準備”を無駄にしてしまった」

    「とはいえ、現実的に見れば今日は3位がベストだったと思うし、そこに届くほどには迫っていた。ただ、このクルマの弱点も改めて浮き彫りになった。それは今すぐに解決できるものじゃないんだ」

  • 角田裕毅 F1ベルギーGP 決勝「ピットインでコミュニケーションミス」

    角田裕毅 F1ベルギーGP 決勝「ピットインでコミュニケーションミス」

    角田裕毅は、F1ベルギーGP決勝でポイント圏内のチャンスを手にしながらも、終盤にポジションを失い13位でレースを終えた。

    レッドブル・レーシング移籍後の自己ベストとなる7番グリッドからスタートした角田裕毅は、序盤のウェットコンディションでは堅実な走りを見せていたものの、インターミディエイトからスリックへの切り替えでタイミングを逃し、大きなポジションロスを喫した。

    さらに終盤は、前を走るピエール・ガスリーを抜きあぐねた末にタイヤが厳しくなり、複数台に先行を許す苦しい展開に。レース後のインタビューでは、悔しさをにじませながらも、戦いを振り返った。

    Q.裕毅、何が起きたんだい?序盤の雨のなかは悪くなかったように見えたけど

    角田裕毅: うーん、チームとの間でちょっとしたコミュニケーションミスがあったと思います。僕はドライタイヤに替えてほしいとリクエストしたんですけど、ピットインのタイミングを呼ばれたのが遅すぎました。ちょうどピット入口を通過した直後に呼ばれてしまって……だからその周はもう入れなかったんです。

    こういうコンディションでは1周がすごく大きくて、それで5つポジションを落としてしまって、そこからはずっと前のマシンにつかえてました。まあ、そういうレースでした。

    角田裕毅 F1 ベルギーGP

    Q.でもあれだけじゃなかったよね?終盤はピエール(ガスリー)の後ろでさらに苦しんでいたように見えたし、ポジションもいくつか落としたよね。あの時は何が起きてたの?

    角田裕毅: オーバーテイクしようとベストは尽くしてました。でも、ストレートのスピードがまったく足りなかったんです。それにタイヤももう終わってました。ほんとにフラストレーションの溜まる展開でした。

  • 角田裕毅 今季レッドブルF1残留保証に「2戦で交代の可能性よりずっといい」

    角田裕毅 今季レッドブルF1残留保証に「2戦で交代の可能性よりずっといい」

    レッドブルのヘルムート・マルコから2025年シーズン終了までチームに残留するとの保証を受けた角田裕毅は、「2戦で交代の可能性がある」と言われるよりも「ずっといい」と語った。

    角田裕毅は、2025年シーズンの2戦終了後にリアム・ローソンと交代で昇格し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとなった2人目のドライバーだ。だがレッドブルに昇格してからも、ポイント獲得に苦戦している。

    ここまで10戦で獲得したのは7ポイント。一方のフェルスタッペンは同期間に129ポイントを稼ぎ、2勝を挙げている。このパフォーマンス差から、一部では再びドライバー交代があるのではないかと懸念されていた。

    しかしマルコは繰り返しその可能性を否定。「今季を完走させる計画に変更はない」「この段階でのドライバー交代は意味がない」と強調し、角田裕毅への信頼を示している。

    さらにレッドブルは角田裕毅を精神面でも支援しており、スポーツ心理士とのセッションも実施中。マルコはこう語る。

    「我々は裕毅と徹底的な話し合いを重ねてきた。彼は現在、スポーツ心理士とも連携しており、彼のパフォーマンスには改善の兆しが見えてきている。近いうちに結果として現れると楽観的に見ている」

    これまで公の場でドライバーに強いプレッシャーをかける発言も辞さなかったマルコだけに、今回はその“信頼の言葉”が角田裕毅にとって大きな意味を持つ。

    「“2戦後に交代するかも”って言われるより、そうやって保証してくれる方が、もちろんうれしいです」と角田裕毅は語った。

    「彼ももちろん、今の結果には満足していないとは思いますけど、それでも引き続き支援してくれていて、僕の才能やスピードを信じてくれているんです。あとは、僕がそれを結果で示さないといけないですね」

    「マルコさんは本当にストレートな方なので、レースで悪かったことも良かったことも、はっきり言ってくれます」

    「そのプレッシャーが、普段の自分では想像できないようなレベルまで引き上げてくれることもありますし、それによってパフォーマンスを引き出されることもあります」

    「ジュニア時代からずっとそういう関係なので、今までのサポートには本当に感謝しています」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング F1

    ただし、この“サポート”が2026年以降も続くかどうかは未定だ。

    角田裕毅は、リカルドが2018年末にレッドブルを離れて以降、フェルスタッペンにとって5人目のチームメイト。ピエール・ガスリーは12戦、アレクサンダー・アルボンは約1年半、セルジオ・ペレスは4年、ローソンは2戦のみだった。

    そんな“短命傾向”の中、角田裕毅はRB21に適応するには時間がかかると見ている。

    「ドライバーによって違うとは思うんですけど、これまでのところ、あのクルマにすぐに慣れた人は見たことがないですね。それが事実なのかなと思っています」

    「でも、少なくともショートランでは、いい方向に進んでいる感触があります」

    「マックスの仕様と比べても、今年中に自分にも届く部分があるとわかっているので、それを手にすれば、チームが求めるレベルに届くという自信はあります。そこに向けて努力しているところです」

    「ロングランに関しては、まだ自分が苦しんでいる部分ですけど、解決策はあると思っていて。これまでのF1キャリアでは試したことのないドライビングスタイルをいくつか試していますし、それも含めて今は学んでいる段階です」

    「コンディションがセッションごとに変化する中で、今の僕は自信を持って攻め込むまでに少し時間がかかっているのかもしれません。VCARB(レーシングブルズ)では、どんなセットアップでもクルマの挙動がすぐ分かったので、最初のアタックから全開でいけていました」

    「でも今のレッドブルでは、徐々にビルドアップしていく方が自分には合っていると感じています。それが間違っているとは思いませんけど、やっぱり少し時間はかかりますね」

    「それが1シーズンかかるのかどうかは分かりませんけど、少なくとも今は前に進んでいるという感触があるので、ポジティブには捉えています」

  • 角田裕毅 F1ベルギーGPの予選は「非常にポジティブな前進」とメキース代表

    角田裕毅 F1ベルギーGPの予選は「非常にポジティブな前進」とメキース代表

    レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、F1第13戦ベルギーGP予選で角田裕毅が7番手を獲得したことについて、「非常にポジティブな前進」だと高く評価した。

    スプリントでは11位にとどまった角田裕毅だが、予選直前に投入されたアップグレードされたフロアを武器に、レッドブル昇格後初のQ3進出を達成。代表自ら「チーム加入後ベストの結果」と語る充実の一日となった。

    「裕毅にとって非常にポジティブな前進だった。この週末を通じてとても良い成長を見せており、予選でのベストリザルトは彼にとって大きな自信になるはずだ」とメキースは語った。

    「予選直前に彼のマシンにアップグレードされたフロアを投入した。我々はマックスと同じ仕様の最新フロアを彼に与えたが、フロントウイングは異なるものだ。クルー全体が時間的に厳しい中でマシンを仕上げてくれたことに本当に感謝している。これこそがチームの努力の成果であり、裕毅のパフォーマンスはその成果を明確に示してくれた」

    角田自身も「Q3に戻ってこられて嬉しい。アップグレードでクルマがより安定していて、限界に近いドライビングができた」と述べており、「今はただ、レースでしっかりポイントを持ち帰ることだけを考えている」と意欲を見せている。マシンの仕様は“ハイブリッド”セットアップで、天候がどう転んでも対応可能だが、「個人的にはドライを希望している」とも語った。

    レッドブル・レーシング ローラン・メキース 角田裕毅

    一方、マックス・フェルスタッペンはスプリントで勝利を挙げるも、予選ではグリップ不足により4番手にとどまった。メキースはこれについても言及し、「予選はスムーズなセッションだったが完璧とは言えなかった。マックスにとってはマシンからすべてを引き出すのが難しく、我々チームとしてもその点は検証する必要がある」と述べた。

    「マクラーレンとの差はおそらく現状を正確に反映しており、悔しい気持ちはある。我々はP4とP7から明日の決勝に臨む。すべてはこれからだ。天候は不安定になる可能性があり、我々はそれを見越してセッティングを選択している。雨が降ればチャンスは増えるだろうし、仮にドライでも、戦い方とタイヤマネジメント次第で結果を得られるはずだ」

    角田裕毅とフェルスタッペン、それぞれ異なる視点から前向きな手応えを得たレッドブル。変わりやすい天候が予想されるスパで、どこまで上位に食い込めるかに注目が集まる。

  • 角田裕毅に最新フロアを投入 レッドブルF1が賭けに出た理由とは

    角田裕毅に最新フロアを投入 レッドブルF1が賭けに出た理由とは

    レッドブル・レーシングはF1ベルギーGP予選直前、角田裕毅に最新仕様のフロアを投入。今季苦戦が続いていた角田にとって、復調の兆しとなる重要なアップデートとなった。

    4月の日本GPでリアム・ローソンの後任として昇格して以来、RB21との相性に苦しんできた角田は、このスパで自身最高位となる7番グリッドを獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差はわずか0.3秒だった。

    今季これまでの10戦で角田の獲得ポイントはわずか7。一方でフェルスタッペンは同期間に137ポイントを稼ぎ出しており、その差はチーム内でも大きな懸念材料だった。特にイモラでは予選中のクラッシュにより新しいフロアなど重要部品を破損し、それ以降はスペック面でも不利な状況に置かれていた。

    それでもスプリントイベントを終えた後、レッドブルは決勝前の予選に向けて角田にスペアの最新フロアを投入することを決断。これはリスクを伴う判断だった。予選でマシンにダメージを負えば、パルクフェルメ規定違反となり、次戦ハンガリーGPにも影響を及ぼしかねない。しかし、このアップグレードにより角田は久々にQ3進出を果たし、チームからの信頼に応えた。

    角田裕毅は次のように語っている。

    「全く違う仕様のマシンで予選に入ったので、難しさはありましたけど、正直アップグレードを受け取れたのは嬉しかったです。今のF1カーって本当に最後の最後まで精密に合わせ込まれているので、それをメカニックたちが短時間で仕上げてくれたのはすごいことだと思いますし、本当に感謝しています」

    「もう少し前に行けた気持ちもありますけど、これから新しいパーツも入ってくるはずです。すぐには揃わないかもしれませんが、それでまた安定してポイントを取っていけるようになると思います」

    アップグレードがなければQ3進出は厳しかったと感じている角田は、これまでのワンラップのパフォーマンスの積み上げがようやく結果として現れ始めたとも語った。

    「過去のレースに比べて、かなり楽しめるセッションでした。チームには感謝しています。アップグレードは明らかに大きなステップでしたし、それは分かっていたことです。おかげで今までと違うポジションに来られました」

    「紙の上では正しい方向に進んでいると分かっていて、そのギャップがどんどん縮まっていました。今回ようやくそれを証明できて嬉しいです。あとは決勝でしっかりポイントを獲ることが大事ですね」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング ベルギーグランプリ

    チーム代表のローラン・メキースとの再会も、角田にとっては大きな支えとなっている。

    「レーシングブルズ時代、いつもQ3に行くとピットウォールでメキースさんが笑顔を見せてくれて、それが励みになってました。今日もまさに同じことがあって、笑顔で“よくやった”と伝えてくれたんです。懐かしさと同時に、嬉しい瞬間でした」

    メキースはF1 TVのインタビューでこう語った。

    「角田にとっては、週末を通じてとても良い進歩が見られた。Q3に進出できたことで自信にもつながるはずだ。我々はパーツの供給量ギリギリの状態で、予選前に彼のマシンをアップグレードするリスクを取った。だから予選のスタートがギリギリになったのを見た人もいるだろうが、それだけの価値はあった。彼のパフォーマンスを支える助けになったことは間違いない」

  • クリスチャン・ホーナー解任 レッドブルF1顧問マルコが明かす「最大の要因」

    クリスチャン・ホーナー解任 レッドブルF1顧問マルコが明かす「最大の要因」

    レッドブルのクリスチャン・ホーナー前代表の突然の解任から約2週間、モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコがついに沈黙を破り、その決断の裏にあった「さまざまな要因」について語った。

    7月9日、レッドブルGmbHの上層部はホーナーの20年間にわたるF1チーム運営からの即時解任を発表。わずか2日前のイギリスGP後、ロンドンでホーナーに通告がなされたという。

    レッドブルの声明は簡潔だった。

    「レッドブルは本日付でクリスチャン・ホーナーの業務執行からの離任を決定し、ローラン・メキースをレッドブル・レーシングのCEOに任命した」

    ホーナーの退任は、18か月にわたるチーム内の緊張の末に下された決定だった。スタッフへの不適切行為を巡る調査が行われたものの、ホーナーは最終的に潔白とされた。しかしこの過程でマックス・フェルスタッペンの父ヨスが英紙『Daily Mail』に「このままではチームが崩壊する。爆発するだろう」と語り、ホーナーに辞任を求めたことも波紋を広げた。

    加えてこの期間、レッドブルは複数の重要人材をライバルチームに失っている。テクニカル部門の要、エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンに移籍し、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーもザウバーへと去った。

    そして何より、成績が振るわなかった。2023年には両タイトルを獲得したが、2024年はコンストラクターズ選手権をマクラーレンに明け渡し、今季もマックス・フェルスタッペンがタイトルを失う可能性が高まっている。

    この点こそが「最大の理由」だったとマルコは語る。

    Sky Deutschlandのインタビューに応じたマルコは次のように述べた。

    「この決断を下したのはオリバー・ミンツラフだ。シルバーストンのレース後、火曜日にロンドンでクリスチャンに通達し、同時に20年にわたる貢献と8度のワールドチャンピオン獲得に感謝を伝えた」

    「解任の理由は複数あるが、最大の要因はチームのパフォーマンスが望ましいレベルに達していなかったことだ」

    「幸い、ローラン・メキースをファミリーに迎えることができた。彼の役割はよりレースに集中したものになっていく」

    クリスチャン・ホーナー レッドブル F1 ヘルムート・マルコ

    一方、現F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンも、チームの新たな体制に前向きな姿勢を示している。

    ベルギーGP前の会見でホーナー解任の是非について問われると、こう答えた。

    「それが必要だったかどうかは僕には分からない。結局のところ、経営陣や株主が決定を下す立場にあって、僕はドライバーだからね。だから彼らがどう決めようと、それが彼らの権利だし、その通りに進んだだけ」

    「この20年間で素晴らしい結果も多く出してきたけど、この1年半は正直あまりうまくいってなかった。その中で、彼らは新たな方向性を望んだんだと思う。そういう決断が下されたら、あとは前を向くしかない」

    「僕自身、ローランとはすでに何度もミーティングを重ねている。彼にとってもこの2週間はかなりハードだったと思うけど、僕もこの新体制にワクワクしてる。僕らはこれから進んでいくんだ」

    「過去を振り返っても、速くなるわけじゃないからね」

  • 角田裕毅 F1通算100戦目のベルギーGPで予選7番手の躍進「本当に嬉しい」

    角田裕毅 F1通算100戦目のベルギーGPで予選7番手の躍進「本当に嬉しい」

    角田裕毅がF1通算100戦目となる節目のレースで、自身とチームにとって価値ある結果を残した。F1第13戦ベルギーGPの予選で角田裕毅はQ3に進出し、レッドブル昇格後で最高位となる7番手を獲得。アップグレードが施されたマシンを乗りこなし、記念すべき週末に力強い走りを披露した。

    「100戦目をP7で迎えられるのは本当にうれしいです。初レースがバーレーンだったのが昨日のことみたいで、この5年間はすごく面白い旅でした」と角田裕毅は振り返る。

    土曜日のスプリントでは11位と苦戦したが、予選前にチームがアップグレードされたフロアを投入。マシンの変化を即座に感じ取った角田裕毅は、その恩恵を最大限に引き出した。

    「今回アップグレードしてもらったおかげで、クルマのフィーリングがかなり良くなって、より限界に近いところで攻められるようになりました。スライドも少なくなって、すごく扱いやすかったですし、すごく大きな変化だったと思います。メカニックたちが予選前に間に合わせてくれたことにも、本当に感謝しています」

    角田裕毅 F1 ベルギーGP

    予選後には、かつてレーシングブルズで共に戦ったローラン・メキース代表が笑顔で迎えてくれたという。

    「パルクフェルメに戻ったときに、ローランが僕を見てすぐに笑ってくれて、すごく印象的な瞬間でした。レーシングブルズ時代のことがいろいろフラッシュバックしてきて、すごく励みになりました」

    決勝では雨が予想されるが、「ドライでもウェットでも対応できるように準備はできています」としつつ、「個人的にはできればドライがいいです」と本音ものぞかせた。「明日はとにかくポイントを取ることに集中して、クルマのパフォーマンスをしっかり引き出せるようにがんばります」と意気込みを語った。

    F1デビューから5年。節目の100戦目での快走は、角田裕毅がこれからさらに上を目指すための、大きな弾みに違いない。

  • マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP予選「セットアップ変更が裏目に」

    マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP予選「セットアップ変更が裏目に」

    マックス・フェルスタッペンは、F1ベルギーGP予選でポールポジション争いから脱落し、週末の勢いを維持できなかった。予選Q3では思うようなグリップを得られず、マクラーレン勢とフェラーリのシャルル・ルクレールに続く4番手に甘んじた。

    レッドブルはスプリントセッションに備え、週末序盤は直線スピードを重視したリアウイング仕様で臨んでいた。しかし、日曜の雨予報を受け、予選前によりダウンフォース寄りの仕様へと切り替えたことが裏目に出たという。

    「Q3は何が原因か分からないけど、最初のタイヤセットではまったくグリップがなかった」とフェルスタッペンは予選後に語った。

    「普段なら段階的にペースアップしていけるけど、今回はそれができなかった」

    「2回目のアタックでは別のことを試したけど、それが完全に裏目に出た。ラップの出だしからホイールスピンがひどくて、パワーを全然かけられなかった」

    「ターン1の出口でもずっとホイールスピンしてて、4速に入るくらいまで続いてたと思う。あれだけで0.2秒は失ってる」

    「バランスが完璧じゃない中でも、そのくらいの差で済んだって見ればまだマシだけど、やっぱり今日は期待してた結果じゃない。ここで本気で攻められるバランスじゃなかった」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 ベルギーGPマックス・フェルスタッペンは、ランド・ノリスのポールタイムから0.3秒以上離された

    決勝への展望「目標は3位」アップグレードの評価は控えめ

    予選4番手に終わったものの、フェルスタッペンは日曜の決勝で巻き返せるかを問われ、マクラーレンの雨天性能に警戒感を示した。

    「正直、難しいと思う。マクラーレンはドライよりウェットの方がさらに強い。インターミディエイトタイヤはオーバーヒートしやすいけど、彼らはそれをうまく制御できている。僕の目標は最低でも3位だね」

    また、最近投入されたアップグレードの効果については次のように述べた。

    「悪くなってるわけじゃないけど、本気で攻めるにはまだ足りない。今のマシンには、限界まで速く走るための自由さがまだないんだ」

    さらに、予選とは違って波乱が起きやすい決勝レースで、オーバーテイクの可能性についても言及した。

    「天候次第だね。雨が降って乾き始めるような状況になれば、当然カオスになるし、その分オーバーテイクも増えると思う」

    「でも、ドライだとDRSトレインに捕まるとかなり厳しい。去年も後方スタートでそれに苦しんだ。今回も、ウェットでもドライでも僕の戦いはルクレールとの争いになると思う」

    「その間にマクラーレンはすでに10秒先を走ってるだろうし、とにかく表彰台を狙うのが現実的な目標だ」

  • 角田裕毅 F1ベルギーGP 予選7番手「フロアだけでも大きな違い」

    角田裕毅 F1ベルギーGP 予選7番手「フロアだけでも大きな違い」

    角田裕毅が2025年F1ベルギーGP予選で7番グリッドを獲得。これは今季途中から昇格したレッドブル・レーシングでの自己最高位となり、ここまで苦戦が続いていた中での大きな一歩となった。

    チームは直前にアップグレード版のフロアを投入。実戦では初使用となったにもかかわらず、角田裕毅はそれを活かして強力なパフォーマンスを発揮した。

    セットアップも変更された未知の状態で臨んだ予選だったが、難しい条件を克服し、角田本人も手応えを感じているようだ。

    ――今日はレッドブルでの自己最高グリッド、7番手という結果でした。これまでなかなかマシンのポテンシャルを引き出せないと話してきましたが、今日の結果には満足しているのでは?

    角田裕毅: はい、すごく嬉しいです。それに、直前にアップグレードを投入してくれたチームには本当に感謝しています。すごく大きな違いを感じましたし、まだ改善の余地はあるとはいえ、フロアだけでもこの位置に来られたのは本当に大きかったです。なので、チームには本当に感謝しています。このグランプリのためにすごくハードに働いてくれましたし、メカニックたちもすごかったです。作業量がとんでもなくて、どうやって予選までに仕上げてくれたのか、いまだに信じられません。でも、すべてがうまくいきましたし、明日が楽しみです。

    角田裕毅 レッドブル F1 ベルギーグランプリ

    ――そのクルマに一度も乗らずに、ここまでのパフォーマンスを出せたというのは、自信にもなるのでは?天気がどうなっても戦えそうですね。

    角田裕毅: そうですね、しかもセットアップも変更していて、正直、予選に入るときは“未知のマシン”という感じでした。どんな挙動になるのか、正確にはわかっていませんでした。でもエンジニアたちがうまくまとめてくれて、できるだけ安定したマシンにしてくれたので、自信もつけやすかったです。明日も引き続き自信を持っていけると思います。天候に対応できるよう、ややハイブリッド寄りのセットアップにしていて、どんなコンディションでも僕たちはけっこう満足しています。あとは良い形でポイントを取って締めくくるだけですね。