カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • リアム・ローソンに厳しい評価 レッドブルF1再昇格は「事実上あり得ない」

    リアム・ローソンに厳しい評価 レッドブルF1再昇格は「事実上あり得ない」

    2025年シーズン序盤、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢されたリアム・ローソン。しかし、わずか2戦で角田裕毅と交代となり、再び姉妹チームへ戻された。このニュージーランド人ドライバーに対し、再度の昇格は「事実上あり得ない」との厳しい報道が相次いでいる。

    セルジオ・ペレス解雇後、2024年にVCARBで好成績を収めたローソンにチャンスが与えられたが、RB21での序盤2戦は信頼性の問題や不運も重なり、十分な走りを示すことができなかった。

    その後、角田裕毅が昇格したものの、こちらも12戦でわずか3度の入賞にとどまっている。

    一方で、最新の報道では、ホンダが角田昇格のためにパワーユニット価格を割引していたことが指摘されており、2026年からアストンマーティンへ移行するホンダの意向とあわせて、フェルスタッペンの次期チームメイト人事をめぐる不確実性が増している。

    後任候補としては、F2で活躍するアイザック・ハジャーや、レッドブル育成の逸材アービッド・リンドブラッドの名が挙がる一方、ローソンの再起用は「完全に否定的」とされている。ESPNによると、レッドブル内部関係者は次のように語った。

    「現時点で唯一確かなことは、ローソンがシニアチームで再びチャンスを得ることはないということだ。2026年にリンドブラッドを昇格させる強い意向があれば、ローソンこそが切り捨てられる存在になるだろう」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) F1 レッドブル

    ローソン自身もレッドブルの起用方針について苦言を呈している。

    「他のチームが若手を起用するときのアプローチと、僕たちがやったことを比べてみれば明らかだ。たとえばアントネッリがレースを始める前にどれだけ多くのテストを重ねてきたか。僕たちはそんな準備を全くやっていなかった」

    「僕はこれまで走ったことのない2つのサーキットで、しかもそのうち1つはスプリント週末だった。バーレーンのテストでは信頼性の問題、メルボルンでも同じようにトラブルに見舞われた。順調な週末なんて一度もなかった」

    現在、ローソンは選手権でハジャーに数ポイント差まで迫っており、交代した角田裕毅の倍近いポイントを稼いでいる。それでもなお、フェルスタッペンの僚友として復帰する道は閉ざされたままだ。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1の現状に「再建期でも落ち着いている」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1の現状に「再建期でも落ち着いている」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年シーズン中盤にして2020年以来となる状況に直面している──高いレベルで走りながらも、常に優勝やタイトルを争えるマシンを持たないという状況だ。F1.comは、波乱続きのシーズンを戦う四度の世界王者に話を聞いた。

    一見すると、フェルスタッペンはそれを比較的冷静に受け止めているように見える。27歳となった彼は2021年から2024年にかけて連続して勝利を重ね、その間に65勝のうち56勝を挙げた。

    そして4年連続でタイトルを獲得。勝利は日常となっていた。しかし今季は全く違う。ライバルのマクラーレンが他を圧倒しているからだ。

    それでもフェルスタッペンは勝利を挙げてきた。だがそれははるかに難しくなり、トップに立つためには彼の圧倒的な才能を余すことなく発揮する必要があった。その結果、ここまで日本とイモラで2勝を収めている。

    とはいえ、彼は依然としてドライバーズ選手権3位と立派な位置にいるが、首位オスカー・ピアストリとは97ポイント差。これはグランプリ4勝分に相当し、シーズン再開後に残されたレースは10戦しかない。

    レッドブルはコンストラクターズ選手権でも苦戦している。主に、現在2台目をドライブしている角田裕毅が得点を重ねられていないことが理由だ。

    チームの194ポイントのうち、フェルスタッペンが稼いだのは187点に上る。

    「自分が置かれている状況を受け入れるしかない」とフェルスタッペンはハンガリーでのレッドブル・モーターホームの中階で語った。「今は最速じゃないけど、最遅でもない」

    「僕たちは常に改善を目指している。勝っていた時もそうだった。今はあまり勝てていないけどね」

    「今はクルマをもっと理解し、どこでタイムを見つけられるかに集中している。もちろん来年は新しいレギュレーションがあるけど、今年のうちにもまだ多くのことを学べると思う」

    4度の世界王座と65勝を積み重ねてきたフェルスタッペンは落ち着きを増したように見える。勝ちたい気持ちは変わらないが、一度勝ち続け、自分の才能を証明した今、この成績の低迷は以前ほど堪えるものではないようだ。

    「勝てないマシンで走った年は何度もあった。それがF1だし、分かっていることだから、割り切るのはそれほど難しいことじゃない」と彼は語った。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル

    「まるで第二の家族のようだ」
    ハンガリーでは、フェルスタッペンとレッドブルとの関係における大きな節目を迎えた。F1参戦以来200戦目となったのだ。

    この間、彼は驚異的な32.5%の勝率を記録。少なくとも2027年まで在籍すれば(契約は2028年まで)、ルイス・ハミルトンがメルセデスで記録した単一チーム最多参戦(246戦)を上回ることになる。

    それだけに、チームの多くの人々と強い関係を築いたのは必然だった。

    「長くチームの一員でいられるのは素晴らしいことだ。まるで第二の家族のようだ。共に数多くの美しい成果を成し遂げてきたし、もちろんタイトルも勝ち取った」

    「自分が200戦目を迎えたなんて知らなかったから、ある意味すごく早く感じるけど、振り返れば本当に多くの素晴らしい思い出がある」

    「F1を始めた頃、200戦に到達すること自体がすでに特別な目標だった。その200戦を1つのチームでできたのは最高だ」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    「僕は26年に集中している」
    今季、フェルスタッペンの将来は一年を通して憶測の的となってきた。契約は2028年末まで残っているにもかかわらず、メルセデスがその前に彼を獲得しようとしていると噂されてきた。

    しかしフェルスタッペン本人は一貫して沈黙を保ち、ほとんど語らなかった。

    「他の人がいろいろ話しているだけで、僕はほとんど話さない。だって言う必要がないからね。何も言う必要がない。それがみんなにとってもいいんだ。意味のないことをあれこれ言うのは無駄だし、僕はチームと共に26年を見据えて集中している。レギュレーションをしっかり仕上げて、スタートから競争力を発揮できるようにね」

    来季もレッドブルに残る彼は、チームの未来をどう見ているのだろうか。レッドブルは、2010〜2013年のセバスチャン・ベッテル時代、そして2021〜2024年のフェルスタッペン時代に栄光を手にし、その後に低迷を経験している。

    「僕が来る前にチャンピオンを獲ったチームは、その後再建期を迎え、そして再びチャンピオンを獲れる絶頂期に達した」と彼は語った。

    「今は少し再建の時期だと感じている。もちろん依然として強力なチームだけど、再びステップアップするために、少しの再建や再編成が必要だと思う。そして何が起きているかをもう少し理解する必要がある。それには時間がかかるけど、できればあまり時間をかけずに済むといい」

    そしてこう付け加えた。「チームには低迷から立ち直るメンタリティがある。それは常にそうだった。だから僕はあまり心配していない」

  • ランビアーゼ「フェルスタッペンは優しい巨人」 F1が感謝すべき王者と称賛

    ランビアーゼ「フェルスタッペンは優しい巨人」 F1が感謝すべき王者と称賛

    長年レッドブルでレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼは、時に物議を醸すマックス・フェルスタッペンのイメージを和らげ、4度の世界王者は人々がスポーツ界で思い描く「悪役」とは程遠いと主張した。

    ランビアーゼは2016年にフェルスタッペンがレッドブル・レーシングに加入して以来、共に歩んできた。

    ミルトンキーンズのチームでフェルスタッペンが200戦目を迎えることを祝うYouTubeの特集「Behind the Charge」に出演したイタリア系英国人エンジニアは、コース上での評判とは対照的に、より温かみのあるオランダ人ドライバーの人物像を描いた。

    ランビアーゼはフェルスタッペンをコース外では「優しい巨人」「好感の持てる人物」と評し、27歳の彼がドライバーとしてだけでなくメンターとして果たす貢献をF1コミュニティが理解すべきだと訴えている。

    コース外では誠実で優しい巨人
    「ここサーキットではマックスはパドックの悪役のように描かれるが、サーキットを離れれば全くの正反対だ」とランビアーゼは語った。

    「彼は最も誠実で、優しい巨人で、とても好感の持てる人物だ。私は彼を親友だと思っている」

    レッドブルのエースはアグレッシブな走りと率直なインタビューでスポーツ界で最も賛否が分かれる人物の一人となっているが、ランビアーゼは27歳のプライベートな一面は全く異なると語る。

    「マックスは間違いなく世代を代表する才能だ。彼は近年のミハエル・シューマッハやルイス・ハミルトンの後を継ぎ、その役割を担っている」

    「そして彼がこのパドックにもたらしたもの…それは新人たちとの関係に表れている。彼らは皆、彼を手本とし、彼のようになり、彼が成し遂げたことを達成しようとしている」

    「だから、F1はそのことに感謝すべきだと思う」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    頑固さという一面
    ランビアーゼは、フェルスタッペンの厄介な側面、特に自らの仕事上の関係で表に出る性質を認めることも避けなかった。

    「マックスの限界?それは頑固さだ」と彼は笑みを浮かべながら語った。「彼は自分が一番正しいと思っている。それはエンジニアにとって挑戦で、彼の心の内に入り込もうとすることだ」

    「私は受け入れるようになった。彼はその場であなたの勧めを受け入れなくても、実際にはスポンジのように吸収していて、認めはしないが、後になってあなたの求めたことを実行するのだ」

    F1が“感謝すべき”王者
    ランビアーゼにとって、フェルスタッペンの影響はレース勝利やタイトルを超えたものだ。その存在はスポーツそのものの文化や競争心を形づくっていると主張する。

    「F1はそのことに感謝すべきだと思う」と彼は、若いドライバーに示す手本や、卓越性を追求し続ける姿勢を振り返りながら語った。

    見出しや激しい無線のやり取りの裏にあるランビアーゼの洞察は、これまでとは違うフェルスタッペンの姿を浮き彫りにしている。競争心と静かな指導力の融合こそが、彼のコース上での支配と同じくらい、そのレガシーを形づくる重要な要素なのかもしれない。

  • リアム・ローソン シーズン序盤に降格も「レッドブルF1との関係は強い」

    リアム・ローソン シーズン序盤に降格も「レッドブルF1との関係は強い」

    リアム・ローソンは今季わずか2戦でレッドブルから衝撃の降格を受けたが、レーシングブルズで本来の走りを取り戻しつつある。ローソンは早期降格の後もレッドブルとの関係は「かなり強い」ままだと強調した。

    2023年から2024年にかけてレッドブルの姉妹チームで11戦に出走したローソンは、今季マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして初のフルタイムシートを得た。

    セルジオ・ペレスの後任として角田裕毅ではなくローソンが選ばれたが、すぐに苦戦。オーストラリアと中国の2戦で厳しい結果に終わり、わずか2戦で降格を告げられ、角田が復帰した。

    わずかな適応期間しか与えられなかったこの決断には、いまも批判の声が根強い。

    姉妹チームに戻ったローソンは当初、ルーキーのアイザック・ハジャーに後れを取ったが、徐々に復調。直近7戦のうち4戦でポイントを獲得し、そのすべてでQ3進出を果たしている。

    レーシングニュース365の独占インタビューで、再適応に時間が必要だったかと問われたローソンは次のように語った。

    「僕たちはシーズンに向けて…僕はレッドブルでシーズンを迎える準備をしていた。だから僕の理解も学びもレッドブルのマシンに基づいていたんだ」

    「それで、もちろん切り替える時間はあまりなかった。あるチームで準備をしていて、そこから切り替えるというのは全然違うことなんだ」

    「でも同時に、僕はこのマシンを過去にドライブしていた。似たようなマシンをね。そしてチームのことを知っていたから、移行はかなりスムーズだった」

    リアム・ローソン レッドブル F1 レッドブル・レーシングリアム・ローソンは、2025年F1シーズンの2戦を戦っただけでレッドブル・レーシングからレーシングブルズへと降格となった。

    ハジャーが鮮烈なルーキーデビューを果たしている一方で、ローソンも直近の好調により彼との差をわずか2ポイントに縮めた。両者のペース差は大きく縮まり、レッドブルが来季、苦戦を続ける角田の後任を検討する可能性も広がっている。

    ファエンツァ拠点のチームで再び本来の力を発揮しつつあるローソンは、両チームとの関係は依然として良好だと断言する。

    「正直なところ、両方のチームで多くの時間を過ごしてきたから、『安全な場所』っていう表現は難しい」

    「でもエンジニアリング面で言えば、6〜7年にわたってレッドブルのプログラムで育ってきたから、両チームのエンジニアたちとの関係はかなり強いものになっている」

    「だからその点では正直なところ、あまり違いはない。F1において僕がより慣れているチームというだけで、僕のマシンでの時間はこのチームで積み重ねてきたものだ」

    「だから確かに、その面では経験や理解が深い分、慣れやすいと言える。でも両方のチームでの居心地という意味では、正直、あまり違いは感じなかった」

  • 角田裕毅 レッドブルF1残留をメキース&マルコ再確認 「長期的成長を優先」

    角田裕毅 レッドブルF1残留をメキース&マルコ再確認 「長期的成長を優先」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表のローラン・メキースは、角田裕毅の最近の不振や結果不足にもかかわらず、チーム内でのシートが当面脅かされていないことを明言した。

    ここ数戦でのQ1敗退とポイント欠如の連続により、角田裕毅の去就を巡る憶測が浮上。次なるドライバー候補として、レーシングブルズのアイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢される可能性も取り沙汰されている。

    しかしメキースはハンガリーGP週末のスカイスポーツF1のインタビューで、現時点での優先事項は角田裕毅の潜在能力を最大限に引き出す環境作りにあると強調した。

    「優先すべきは、角田にパフォーマンスを発揮するためのものを与えることだ。それが2つ目のシートに関しても優先事項であり、チームが集中していることだ。我々は数戦にわたって彼と共にさらなる一歩を踏み出す方法を模索している。スパでは非常にポジティブな結果が得られた」

    「ここ(ハンガリー)は全体的に難しい週末で、評価は少し難しいが、これまで見せてきたパフォーマンスを発揮できない理由はない。それこそが我々が今集中していることだ」

    マルコ「2026年の決定は後回し」
    レッドブルのモータースポーツ顧問ヘルムート・マルコは、2026年のドライバーラインアップ決定はまだ先になると明言し、これまで通り夏休み後に評価を行う方針を繰り返した。

    「我々のドライバー評価は伝統的に夏休み後に行われる。現時点ではすべてがオープンだ。ポジティブな面もネガティブな面も含め、パフォーマンスを見ている」

    マルコは、角田裕毅が直近の結果こそ伴っていないものの、依然として改善の兆しを見せていると語る。

    「これまでで最も近づいた、0.1秒差だった。しかし残念ながらQ1で敗退してしまった。彼は前進している」

    角田裕毅 レッドブル F1 レッドブル・レーシング F1

    角田裕毅「フェルスタッペンとの差は縮まっている」
    角田裕毅はスパで投入されたフロアのアップグレードが、今季のチーム進歩における転機となったと語った。

    「ここまでのシーズンを振り返ると、かなりポジティブに捉えられます。特にスパで新しいフロアが導入されてからは進歩がありました」

    「マックスとの差は縮まってきています。実感としてはまだ遠く感じるかもしれませんが、データ上では彼との差はわずか0.1秒です。他の多くのドライバーが彼にここまで迫れるとは思いません」

    メキースとマルコの発言はいずれも、短期的な入れ替えよりも長期的な成長を重視していることを示している。角田裕毅の焦点は、その速さを安定したポイント獲得につなげることにあり、チーム首脳陣は依然として彼の能力に期待を寄せている。

  • レッドブルF1 ザントフォールトで問題は解消? 4戦連続表彰台なし

    レッドブルF1 ザントフォールトで問題は解消? 4戦連続表彰台なし

    レッドブル・レーシングはF1第14戦ハンガリーGPで深刻な不振に陥り、マックス・フェルスタッペンは予選8位、決勝9位と大きく後退。Bチームであるレーシングブルズ勢やザウバー勢の後塵を拝し、角田裕毅も17位に沈んだ。

    マシンは週末を通してグリップ不足に苦しみ、タイヤを適正な作動温度に入れられないまま終わった。

    モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコは、今回の不振は「サーキット特有の要因もある」と分析し、「二度と起きない」と自信を見せる。一方で、ドライバーズ選手権についてはついに「終わった」と明言。シーズン後半は、マクラーレンに次ぐ2番手勢力への復帰と、2026年に向けた立て直しが急務となる。

    もしシーズン前に「マックス・フェルスタッペンが自力でザウバーの後ろでフィニッシュする」と言われたら、きっと正気を疑われただろう。確かにスペインでも同様の結果はあったが、あのときは世界王者へのペナルティが理由だった。しかしハンガリーでは、レッドブルにそんな「言い訳」は存在しなかった。

    予選ではすでにガブリエル・ボルトレトの後方、8番手に沈んだフェルスタッペン。大方の見方は「決勝ではレースペースで修正し、ザウバーを本来の位置に戻すだろう」というものだった。ところが現実は逆で、ボルトレトは決勝でさらに1つ順位を上げた一方、フェルスタッペンはさらに順位を落とした。

    「我々にとって最悪の週末のひとつだった」と、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンが9位に終わった後にServusTVで語った。角田裕毅は17位と大きく離れ、今回も全く勝負にならなかった。

    問題は「週末を通して一度もタイヤを適正なウインドウに入れられなかったこと」だとマルコは説明する。フェルスタッペンはトップ勢と同等のラップタイムを出せたのはわずか数周。「2〜3周だけ、その後はまたダメだった」とオーストリア人は述べた。

    レッドブルの問題はハンガリー特有?
    世界王者にとっても非常にフラストレーションのたまる週末だった。「週末を通して単純に遅すぎた」とフェルスタッペンは苛立ちを見せる。「低速域でも中速域でも大きくグリップが不足していた。それが決勝でも問題だった」

    しかしマルコは「何が間違っていたのか、我々はすでに把握していると思う」とし、問題は「間違いなく部分的にはサーキット特有」だったと主張する。つまり「遅かったのはこの週末だけ」というわけだ。

    マルコは改めて強調する。「これはここだけのことだと思うし、我々の推測が正しければ二度と起きない」

    だが本当に問題ないのかと問われると、フェルスタッペンはやや懐疑的だ。「それは少し簡単すぎる言い方だ」と述べ、「でも我々は検証する」と付け加えた。改善のアイデアはいくつかあるものの、「もちろんここで明かすことはできない」とした。

    1ストップの方が良かった?
    日曜のフェルスタッペンに不利だったのは、2ストップ戦略でもあった。17周目にミディアムからハードに交換し、48周目に再びハードに交換。その結果、フェルナンド・アロンソ、ガブリエル・ボルトレト、ランス・ストロール、リアム・ローソンら1ストップ勢の後ろでゴールすることになった。

    「1ストップの方が速かったと思う」とマルコは後から認める。「見ての通り、ここではオーバーテイクが非常に難しい」 もっとも、それでも大差はなかっただろうとし、「そうしてもおそらく6位か7位だった」と述べた。

    フェルスタッペン自身も戦略が最大の問題ではなかったと考える。「何をやっても──引っ張ろうが、実際の戦略を取ろうが──問題は残っていた」と話す。

    ボルトレトを抜けず
    それでもフェルスタッペンは序盤、果敢な走りを見せた。スタートで一時ローソンにポジションを奪われたが、すぐに奪い返し、シケイン前での意表を突いた動きでストロールも攻略した。

    しかしボルトレトのザウバーが大きな壁となった。レッドブル代表のローラン・メキースは「序盤、マックスはいくつか非常に印象的なオーバーテイクを見せた。シケインでの追い抜きなんて滅多に見られない。その後すぐに、ガブリエルがピットに入るまでは前に出られないと分かった」と振り返る。

    「我々はそれを受け入れることもできたが、早めのピットストップを試みた」

    フェルスタッペンは1回目のピット後、16位でコース復帰。だがハンガリーでは新しいタイヤでも交通渋滞に阻まれればペースを発揮できない。フェルスタッペンは無線でもそれを不満として伝えた。「トラフィックは最悪だった。マックスの素晴らしい動きがあってもね」とメキースも認める。

    レッドブル・レーシング

    2回目のピットは必要だったのか?
    フェルスタッペンは再び順位を上げ、シケインでニコ・ヒュルケンベルグを、4コーナーではルイス・ハミルトンを果敢に抜いた(この動きは審議対象になったが不問となった)。

    5位走行中に2回目のピットを行い、9位で復帰。そのままローソンの後ろでゴールした。

    「新品タイヤでも低速コーナーでグリップがなかった。そこで全員に引き離された。攻められず、すべてが難しくなった」とフェルスタッペンは語る。

    2回目のストップを省いた方が良かった可能性もある。この案は一時レッドブル内でも出たという。「どこまで行けるかやってみようかとも思った」とメキースは明かす。「でもあまりにも距離が長かった。あそこから完走できた人はいない」

    ただし、それは事実とやや異なり、ハースのエステバン・オコンはフェルスタッペンより3周早く最初のストップを行い、そのまま走り切った。この点を指摘されると、メキースは「完走はできるが速くはない。だから我々はもう一度止まった」と答えた。

    「我々には順位を上げるだけの大きなペースアドバンテージがあったが、それでも足りなかった。一番の問題はマシン自体のラップタイム不足だ」と語った。

    マルコ、タイトルを断念
    最終的には失望の9位フィニッシュ。マルコはSkyのインタビューで「周回遅れにならなかっただけでも幸運だった」と自虐気味に語った。

    マクラーレンが再び1-2を決め、フェルスタッペンのポイント差は97に拡大。これまでわずかな望みを残してきたマルコも、ついに白旗を上げた。「ああ、終わったよ──間違いなく」と断言。

    残るシーズン後半は何とか走り切ることが目標となる。フェルスタッペンは週末に「もう勝てるとは思っていない」とも語ったが、「でも何が起こるかは分からない。サプライズはいつでもある」と最後の望みを残した。

    4戦連続表彰台なし
    夏休み明けは、休養とチーム代表交代後の再編を経て、少なくともマクラーレンに次ぐ2番手勢力に返り咲くことが目標となる。小規模なアップデートも投入予定だが、焦点はすでに2026年に移っている。

    現状のままでは終われない。ハンガリーは、フェルスタッペンが4戦連続で表彰台を逃したレースとなったが、これは2017年以来の不振だ。

    「我々の問題を見れば驚くことではない」とフェルスタッペンは述べ、冷静に受け止める。「過去4年間は多くの好結果を得られた。成功は来たり去ったりするものだ」

    今はその「去った」時期にある。

  • レッドブルF1の崩壊 「帝国は必ず崩れる」と元フェラーリ関係者

    レッドブルF1の崩壊 「帝国は必ず崩れる」と元フェラーリ関係者

    32年間にわたりF1の世界で活動してきたカナダ人のジノ・ロサートは、多くのチームが築かれては崩れていく姿を見てきた。彼にとって、現在レッドブル・レーシングで進行している人材流出は決して驚くことではない。

    レッドブルはF1で浮き沈みを経験しながらも、2009年以来一貫してトップチームの一角を占めてきた。しかし、主要メンバーの離脱によってチームは中団へと崩れ落ちつつある。オーストリアのチームがさらに後退すれば、多くの人々にとっては大きな違和感となるだろう。

    だが、ロサートはミルトンキーンズのチームで起こっている出来事にそれほど驚いてはいない。

    ロサートによれば、主要人物たちの離脱は自然な流れだったという。長年にわたって同チームに在籍していたからだ。

    「ジョナサン(ウィートリー)がチーム代表になるべき時だった。レッドブルにとっては大きな損失だ。彼とモントリオールで話した時に世界タイトルのことが話題になった。僕は14回獲得していて、それを誇りに思っている。彼は20回くらい取っているんだ。とんでもない数だ」とカナダ人はPitstopポッドキャストで語った。

    「それからエイドリアン・ニューウェイもいる。彼の代わりに話すことはしないが、あの種の極端に政治的な環境は彼には合わないと思う。それが彼の問題のひとつだった可能性はある」

    「そしてもちろんクリスチャン(ホーナー)もいる。何があったのかは全く分からないし、僕の知ったことでもない。ただ、もし彼を辞めさせる決断がなされたのなら、どう言えばいい? 彼は素晴らしい仕事をしてきた。でもチームのダイナミクスは時に変化する。フェラーリでも同じようなことがあった」

    レッドブル・レーシングジノ・ロサート(左)とエイドリアン・ニューウェイ(右)が会話する姿

    さらにロサートは、すべての「帝国」はいずれ崩壊するものだと強調した。

    「フェラーリでもそうだったし、今はレッドブルでそれが起きている。ロン・デニスももうずいぶん前にいなくなったし、フラビオ・ブリアトーレも同じだ。こうした大物たちは遅かれ早かれ、みんな去っていくものなんだ」

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1鼓舞「今年の教訓を2026年に活かせ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1鼓舞「今年の教訓を2026年に活かせ」

    マックス・フェルスタッペンは、自身とチームがドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で大きなポイント差を抱えているにもかかわらず、レッドブルに対して2025年のF1シーズンを投げ出す誘惑に抗うよう求めた。

    オランダ人のフェルスタッペンは、ドライバーズ選手権で首位のオスカー・ピアストリから97ポイント差を追って後半戦に臨む。一方、レッドブル・レーシングはコンストラクターズ選手権でわずか4位に留まり、マクラーレンに対して実に365ポイントの大差をつけられている。

    それでもフェルスタッペンは、2026年に新技術規則が導入されてスポーツの勢力図が塗り替えられる中で、シーズン残りを貴重な洞察を得る機会にできると固く信じている。

    「現実的に言えば、マクラーレンと戦うのはもちろん非常に難しいだろう」とフェルスタッペンは前戦ハンガリーGPで語った。

    未来への学び
    2026年にF1の技術規則が大幅に変更されるのを前に、フェルスタッペンは2025年シーズンから教訓を引き出す重要性を強調し、レッドブルが将来再び競争力を取り戻すために必要だと述べた。

    彼は現行シーズンを放棄するという考えを退け、依然として得られるエンジニアリングの知見を強調した。

    「今年もまだ学ぶことはたくさんある」と4度の世界王者は語った。「もちろん来年に向けたマシンはすでに完全に進行中だ。しかしエンジニアリングの面では、今年から学べることはまだたくさんある」

    「『今年はチャンピオンを獲れないから完全に切り捨てる』とは言えない。前にも言ったように、今年から来年に持ち込めることは常にあるんだ」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンの現実的な姿勢は、RB21のパフォーマンス問題から得られるデータが、レッドブルの新規則へのアプローチを洗練させる重要な要素になり得るという信念を裏付けている。

    「来年どこにいるかなんて本当に誰もわからない」と彼は2026年の勢力図の不透明さについて付け加えた。

    「でも、クルマやその挙動についてもっと学ぶ機会はまだたくさんある。もちろん来年はクルマが違うだろうが、それでも今年から得られることがあり、それを来年に実装できる」

    残り10戦となった今、レッドブルが厳しいシーズンを乗り越えつつ、2026年に向けてより強固な基盤を築く上で、フェルスタッペンのリーダーシップは極めて重要となるだろう。逆境から学ぶという彼の強い姿勢は、F1の熾烈なグリッドの頂点奪還を目指すレッドブルにとって決定的な要素となる可能性がある。

  • 角田裕毅 レッドブルF1後任にタイ人オーナーはアルボン復帰を希望

    角田裕毅 レッドブルF1後任にタイ人オーナーはアルボン復帰を希望

    レッドブルは2025年もセカンドドライバー問題を抱えている。これは必ずしも新しい問題ではなく、2018年のダニエル・リカルドの離脱までさかのぼることができる。

    角田裕毅は、レッドブルがトップチームになった2000年代後半以降で前例のないほど不振のシーズンを送っている。彼を擁護する声としては、マックス・フェルスタッペンでさえ、このマシンはドライブが難しいと認めている。

    アイザック・ハジャーは、好調なスタートを切ったことから角田裕毅の後任候補として最有力と見られている。しかしチームを納得させるには、もう少しアピールが必要だと感じられる。直近5戦ではポイントを獲得できず、ドライバーズ選手権でも中位の13位にとどまっており、日曜決勝での戦績に課題がある可能性が示唆される。

    2025年のレッドブル/レーシングブルズのドライバー成績
    1.マックス・フェルスタッペン レッドブル 187
    2.アイザック・ハジャー レーシングブルズ 22
    3.リアム・ローソン レーシングブルズ 20
    4.角田裕毅 レッドブル 10

    年初にレッドブルから放出されたチームメイトのリアム・ローソンは、ようやく調子を上げてきた。直近7戦で18ポイント(うち直近5戦で14ポイント)を獲得しているが、彼にはすでにチャンスを与えられたというのが大方の見方だ。

    角田裕毅 レッドブル F1
    チャレム・ユウウィディヤ、アレックス・アルボン復帰を希望
    フェルスタッペンのパートナー候補として現実的な3人のいずれにも疑問符がつく中、レッドブル内部では市場に目を向ける誘惑もある。チームの49%を所有するチャレム・ユウウィディヤは、自らの考えを明確にしている。

    彼は「アレックス・アルボンがミルトンキーンズのチームに戻るのをぜひ見たい」と語っている。アルボンはドライバーアカデミー出身で、2019年にトロロッソからデビューした。

    順調なスタートを切ったアルボンは、ピエール・ガスリーの不調もあって、ルーキーシーズンの途中でトップチームへ昇格。しかし長期的な解決策にはならず、2020年末にクリスチャン・ホーナーによってシートを失い、F1から姿を消した。

    アルボンは同じタイ人であるユウウィディヤと良好な関係にあるが、移籍には「乗り気ではない」ようだ。その理由は、2022年に自分に再びチャンスを与えてくれたウィリアムズに「絶対の信頼」を寄せているからだ。

    アルボンは今年のF1で際立った活躍を見せており、サマーブレイク時点で選手権8位と、トップ4チーム以外では最高位につけている。キミ・アントネッリにわずか10ポイント差で、カルロス・サインツ(4勝)には公式セッション17勝9敗とリードしている。こうした活躍の場を彼は待ち望んでいた。

    アルボンとフェルスタッペンの関係は良好で、アルボンは旧チームメイトを「グリッドで最も誤解されているドライバー」と最近のインタビューで評している。角田が苦しんでいる現状にもかかわらず、アルボンは復帰すればレッドブルのマシンの問題を「克服できる」と考えている。それは経験による強みだ。

    しかしユウウィディヤらにとって残念なことに、ウィリアムズは早ければ2027年にも優勝を狙えると楽観している。そして来年の大幅なレギュレーション変更後、レッドブルの方が有利になる保証はない。

  • 走行中のF1マシンをBMXライダーが飛び越える衝撃動画が公開

    走行中のF1マシンをBMXライダーが飛び越える衝撃動画が公開

    スコットランド出身のBMXプロライダー、クリス・カイルが高速走行するF1マシンを飛び越えるという驚異的なチャレンジを成功させ、その映像を公開した。

    挑戦の相手となったF1マシンは、レッドブル・レーシングのRB7。ドライバーを務めたのは、同じくスコットランド出身で元レッドブルF1ドライバーのデビッド・クルサードだ。

    カイルはジャンプの高さとタイミングを完璧に合わせ、滞空中に真下をF1マシンが駆け抜けるという極限のパフォーマンスを実現。「これまでトライした中で最も恐ろしいことのひとつでした」と本人も振り返る。

    カイルは10歳で地元ストランラーの街をBMXで走り回って以来、プロライダーとしての夢を追い続けてきた。独創的な発想と高度なテクニックで知られ、数々のバイラルヒット動画を生み出している。2024年にはスイスの山岳地帯でMTBを駆る映像を制作し、ユネスコ世界遺産を舞台にした迫力あるライディングで話題を呼んだ。