カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • リアム・ローソン レッドブルF1との契約がライバルチーム移籍の障害に

    リアム・ローソン レッドブルF1との契約がライバルチーム移籍の障害に

    リアム・ローソンの2027年以降のF1キャリアを巡り、レッドブルとの契約が移籍の障害となる可能性が浮上している。レーシングブルズで好成績を残しているものの、レッドブル・レーシングへの昇格は事実上消滅したとの見方が強まっており、他チームへの移籍も契約上の制約を受ける可能性があるという。

    2026年シーズン前半、ローソンはレーシングブルズの66ポイント中43ポイントを獲得。トップ4チーム以外では最多得点を記録し、ルーキーのアービッド・リンドブラッドを擁するチームを牽引している。

    しかし、FIA F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフの存在が、ローソンの将来に影を落としている。

    レッドブル復帰の可能性は低下
    レーシングブルズ代表のアラン・パーメインは、2027年にツォロフの昇格が内定したとの報道は否定したものの、「次に順番が来るドライバー」であることは認めている。

    さらに『Motorsport-Magazin』は、レッドブル内部ではローソンにトップチームでの将来はないとの見方が強まっていると報じた。

    ローソンは2025年開幕時にレッドブル・レーシングへ昇格したが、扱いの難しいRB21への適応に苦しみ、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。チームはその経験を踏まえ、再びトップチームへ起用する考えはないとみられている。

    契約が移籍の足かせとなる可能性
    問題は、ローソンがレーシングブルズで走っていても、その契約はレッドブル本体と結ばれている点にある。

    そのため、2027年にレッドブル陣営のシートを失ったとしても、レッドブルが契約解除に応じなければライバルチームへ自由に移籍できる保証はないという。

    レッドブルは契約ドライバーの活動を厳格に管理することで知られている。実際、角田裕毅は2026年11月のGTワールドチャレンジ・オーストラリア「アデレード・グランドファイナル」でGT3マシンをドライブする計画があったものの、レッドブル側が参戦を認めず実現しなかったことが報じられた。

    もちろんGT3へのスポット参戦とF1ドライバー契約は性質が異なるものの、この一件はレッドブルが契約ドライバーの活動に強い決定権を持っていることを示す事例と言える。

    リアム・ローソン レッドブル契約

    移籍先も限られる現実
    現在、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.の将来が不透明となっており、新たなドライバー候補を探す可能性がある。実際、2024年にもローガン・サージェントの後任候補としてローソン獲得をレッドブルに打診していた経緯があり、以前から関心を寄せているチームの一つとされる。

    一方で、最近の報道では、アストンマーティンはホンダとの関係から別のドライバーを優先する可能性があり、ハースはトヨタとの提携を背景に育成ドライバー起用を望む可能性が指摘されている。また、キャデラックもアメリカ人ドライバー起用への圧力を受ける可能性があるという。

    レッドブルが契約解除に応じるかどうかが、ローソンの2027年以降のキャリアを左右する重要な要素となりそうだ。現在の実力を考えればシートを失うようなドライバーではないものの、契約次第では移籍先の選択肢が大きく制限される可能性もあり、その去就は今後のストーブリーグにおける注目の一つとなる。

  • フェルスタッペン ザントフォールト最後のF1開催へ「誰にも奪えない思い出」

    フェルスタッペン ザントフォールト最後のF1開催へ「誰にも奪えない思い出」

    2026年のF1オランダGPを最後に、ザントフォールト・サーキットはF1カレンダーから姿を消す。母国GP復活の象徴となったマックス・フェルスタッペンと父ヨス・フェルスタッペンは、その特別な歴史を振り返り、オランダのモータースポーツ界に刻まれた功績への誇りを語った。

    2021年に36年ぶりの復活を果たしたオランダGPは、熱狂的なオレンジ軍団が生み出す独特の雰囲気でF1を代表するイベントへと成長した。

    しかし、その舞台は2026年大会をもって一区切りを迎える。最後の開催はスプリントフォーマットで行われ、有終の美を飾る週末となる見込みだ。

    ヨス・フェルスタッペン「誇りに思うべきイベント」
    ヨス・フェルスタッペンは、Viaplay制作のドキュメンタリー『Dutch GP: Tegen Alle Verwachtingen In(予想を覆したオランダGP)』で、開催終了への複雑な思いを明かした。

    「特にオランダのファンにとっては残念なことだ。でも、このイベントがここで開催されたこと自体に感謝すべきだと思う」

    「スパのようなサーキットでさえ開催継続に苦労している。だからこそ、ザントフォールトが築き上げたものを誇りに思うべきだ」

    マックス「多くのグランプリが学んだ」
    一方、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、オランダGPがF1全体に与えた影響の大きさを強調した。

    「終了する理由も理解しているし、結局のところ、あそこで本当に素晴らしい数年間を過ごすことができた。こんなことになるなんて、誰も予想していなかった」

    「多くのグランプリがこのイベントから学び、週末の体験をより良くするために工夫するようになった。それはF1全体にとってプラスだったと思う」

    ザントフォールトは、ファンエクスペリエンスを重視したイベント運営で高く評価され、その成功は他の開催地にも影響を与えたとされている。

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP(ザントフォールト)

    「誰にも奪えない思い出」
    フェルスタッペンは復活後のオランダGPで3勝を挙げ、母国ファンの前で数々の歓喜を分かち合ってきた。その思い出は、F1史の中でも特別なものとして心に刻まれているという。

    「この出来事が実現したこと自体が本当に素晴らしいし、その一員になれたこともうれしい。そして、そこで何勝か挙げることができた」

    「その思い出は、もう誰にも奪うことはできない」

    最後のオランダGPが残すもの
    2026年のオランダGPは、ザントフォールトで開催される最後のF1レースとなる。熱狂的なファンが生み出す唯一無二の雰囲気は、多くの開催地が参考にした成功例となり、F1のイベント運営にも大きな変化をもたらした。フェルスタッペン親子にとっても、そしてオランダのファンにとっても、その歴史は色あせることのない特別な記憶として残り続ける。

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペンとの開発は「必ずしも簡単ではない」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペンとの開発は「必ずしも簡単ではない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、マックス・フェルスタッペンの卓越した技術的なフィードバックがチームに大きな恩恵をもたらしている一方で、その能力の高さゆえに「必ずしも簡単ではない」側面もあると明かした。

    2026年シーズンのレッドブルは苦戦が続いている。昨年あと一歩でドライバーズタイトル5連覇を逃したフェルスタッペンを擁しながらも、ここまでグランプリ優勝はなく、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスの後塵を拝している。

    マシン開発も思うように進まず、RB22の扱いづらさはシーズンを通じて課題となっている。

    フェルスタッペンの技術力が開発を前進させる
    フランスの専門誌『Auto Hebdo』のインタビューで、メキースはフェルスタッペンがエンジニアリング会議で果たす役割について高く評価した。

    「マックスはチームの中で非常に大きな役割を果たしている。彼は速さだけでなく、私たち自身では捉えきれないような技術的な洞察力も持っている」

    メキースによると、フェルスタッペンが指摘した問題は、その場では原因を解明できないことも少なくないという。

    「その結果、私たちは新しい解析手法やセンサー、データ処理の方法を導入する。そして6か月後になってようやく彼が感じていたことを理解し、次の課題へ進めるようになる」

    「彼ほど繊細な感覚と速さを兼ね備えたドライバーがいることで、チームは驚くほど大きな進歩を遂げることができる」

    「必ずしも簡単ではない」と語る理由
    一方で、メキースはフェルスタッペンほど鋭い感覚を持つドライバーと仕事をする難しさについても率直に語った。

    「必ずしも簡単ではない」

    「彼はマシンに秘められたポテンシャルを常に感じ取っている。しかし私たちは、その能力をすぐには引き出せないことがある」

    「だからこそ、時にはフラストレーションが生まれる。しかし、それも彼が果たしている役割の一部だ」

    フェルスタッペンは今季を通じてRB22の扱いづらさを何度も訴えており、エンジニアとの無線でも改善を求める場面が目立っている。メキースの発言は、チームがその要求を理解するまでに時間を要している現状を裏付けるものと言える。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハジャーは「まだ伸びる」と高評価
    メキースは、レッドブルでデビューシーズンを戦うアイザック・ハジャーについても評価を語った。

    「彼にはまだ大きな伸びしろが残っている。そして1年後にも同じことを言えていることを願っている」

    さらに、ハジャーの成長ぶりを次のように称賛した。

    「今シーズンの序盤から見てきたように、彼はマシンに乗るたびに一歩ずつ前進している」

    「重要なのは2つある。ひとつは毎回少しずつ良くなっていること。そしてもうひとつは、マシンが非常に運転しづらい時でも、少し扱いやすくなった時でも、常に結果を残していることだ」

    今季のハジャーは、難しいRB22を駆りながら安定してポイント争いに加わっており、近年のレッドブルでフェルスタッペンのチームメイトとして最も競争力を示しているドライバーとの評価も高まっている。

    メキースの発言は、フェルスタッペンの卓越した能力がレッドブルの大きな強みである一方、その高度な要求に応えることがマシン開発の難しさにもつながっている現状を浮き彫りにしている。開発競争が激化する2026年シーズン後半、レッドブルがその課題を克服できるかが復調への大きな鍵となりそうだ。

  • リアム・ローソン レッドブルF1と夏休みに去就協議「話し合いがあるはず」

    リアム・ローソン レッドブルF1と夏休みに去就協議「話し合いがあるはず」

    リアム・ローソンは、F1のサマーブレイク期間中にレッドブル陣営と自身の将来について話し合いが行われる見通しであることを明かした。2026年シーズン前半で好成績を残しているローソンは、2027年もレーシングブルズのシートを維持したい考えだ。

    レッドブル育成にはアービッド・リンドブラッドに加え、F2ランキング首位を走るニコラ・ツォロフも控えており、2027年のシート争いは激しさを増している。

    それでもローソンは、ここまで11戦で43ポイントを獲得し、自らの価値を十分に示している。

    サマーブレイク中に去就協議へ
    レッドブルは例年、シーズン終盤まで翌年のドライバーラインアップを決定しない傾向にある。しかし、マックス・フェルスタッペンの将来が依然として不透明なことから、今年は例年より早いタイミングで判断が下される可能性もある。

    ローソンにとっても、早期に結論が出ることは歓迎すべき状況だ。仮にシートを失うことになった場合でも、新たな所属先を探す時間を確保できるためである。

    F1再開後、自身の将来について優先的に動くことになるのかと問われたローソンは、現時点では何も聞かされていないと説明した。

    「僕自身? 正直、まったく分からない」とローソンはRacingNews365などのメディアに語った。

    「でも、そういう話し合いは普通、サマーブレイクの頃に行われるものなんだ。だから、その時期に何らかの話し合いがあるはずだよ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チームの候補に挙げられているニコラ・ツォロフ

    ツォロフ台頭で激化するレッドブル育成争い
    ローソンの立場を脅かす存在となっているのが、F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフだ。

    レーシングブルズ代表アラン・パーメインは、ツォロフについて「次に昇格する候補」であり、2027年のシート争いでも「明確に候補に入っている」と評価している。

    パーメインは、ブルガリア人ドライバーの昇格可否についてはシーズン後半に判断すると説明しており、そのスケジュールはローソンが想定する「サマーブレイク中の協議」とも一致している。

    現在の見通しでは、レッドブル陣営は2027年にレーシングブルズでローソンとアービッド・リンドブラッドを起用する方向とみられている。しかし、ツォロフの活躍によって選択肢が増えたことで、レッドブル首脳陣は2つのシートを巡って難しい決断を迫られることになりそうだ。

    43ポイントで存在感 来季残留へアピール
    2026年シーズン前半、ローソンは11戦で43ポイントを獲得し、レーシングブルズの中心ドライバーとして安定したパフォーマンスを披露してきた。

    レッドブル育成プログラムは有望株が次々と台頭している一方で、実績を積み重ねる現役ドライバーとの兼ね合いが大きな課題となっている。

    サマーブレイク中に始まるとみられる去就協議は、ローソンだけでなく、レッドブル陣営全体の2027年ドライバーラインアップを左右する重要な局面となる。

  • レッドブルF1技術責任者 RB22序盤不振の原因を告白「ステアリングに機械的な問題」

    レッドブルF1技術責任者 RB22序盤不振の原因を告白「ステアリングに機械的な問題」

    2026年シーズン序盤に苦戦を強いられたレッドブルF1の『RB22』について、テクニカルディレクターのピエール・ワシェが、ドライバーがマシンの挙動を正しく感じ取れなくなる機械的な問題があったことを改めて明かした。

    マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーは開幕から一貫してRB22の扱いづらさを訴えていたが、その背景にはステアリング機構の不具合が存在していたという。

    ドライバーの感覚を奪ったステアリングの問題
    レッドブルRB22はシーズンを通して扱いが難しいマシンとなっているが、序盤戦ではその問題をさらに悪化させる隠れた機械的トラブルを抱えていた。

    ピエール・ワシェによれば、ステアリングラックとステアリングコラムに問題があり、ドライバーはフロントタイヤの状態やマシンの挙動をステアリングから十分に感じ取ることができなかったという。

    フェルスタッペンはプレシーズンのバルセロナ・シェイクダウンの時点から異変を訴え、「まったく運転できない」と表現。開幕から3戦では「基準になるラップすら刻めない」「毎周が生き残りをかけたような状態」と不満を漏らしていた。

    ハジャーも鈴鹿でマシンを「ひどい」と酷評し、「周回ごと、セッションごとに何が起こるか予測しなければならない」と苦しい状況を語っていた。

    レッドブルは最終的にステアリング関連部品を交換。この対策によってマシンの感触は改善されたものの、絶対的な速さが劇的に向上したわけではなかった。

    さらにマイアミGPでは大規模アップグレードを投入し、軽量化と空力コンセプトの見直しを実施したが、RB22はいまなお安定したパフォーマンスを発揮できない状態が続いている。

    直近7戦でフェルスタッペンは4度の表彰台を獲得している一方、両ドライバーとも週末ごとに安定した速さを引き出すことに苦戦している。

    ハンガリーGPではハジャーがRB22を「運転不能」と表現し、チームの状況を皮肉交じりに「良い後退だ」と語る場面もあった。

    レッドブル・レーシング RB22

    ワシェ「機械的な問題でドライバーがマシンを感じられなかった」
    RB22に予想外の問題があったのかと問われたワシェは、開発当初の状況を次のように説明した。

    「どのレーシングカーでも同じだが、ドライバーがどのようにマシンを使えるか、その荷重のかかり方には限界が見えてくる」

    「その特性によってバランス調整やリバランスでできることが制限される」

    「我々のマシンにも、進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといった制約があり、それを改善するためにメカニカルな手法を使って対処しようとしている」

    そして、開幕当初の問題について次のように明かした。

    「シーズン序盤は、ライバルと比べてダウンフォースが不足していたことは明らかだった」

    「それに加えて、マシンにはいくつか機械的な問題があり、ドライバーがステアリングを通じてマシンの状態を感じ取れなかった。我々はシーズン序盤にその問題を修正した」

    「修正には少し時間がかかったが、それはマシン全体の性能やポテンシャルとは別の問題だった。ドライバーのフィーリングに関する問題があったということだ。隠している話ではない」

    ステアリングを通じたフィーリングの問題は解消されたものの、RB22は依然としてコーナー進入時の安定性やアンダーステアといった根本的な課題を抱えている。ワシェの説明からは、序盤の不振は単なるダウンフォース不足だけではなく、ドライバーがマシンの限界を正確に把握できないという機械的な要因も重なっていたことがうかがえる。レッドブルが後半戦で再び優勝争いの主役となるには、さらなる開発によってRB22のポテンシャルを安定して引き出せるマシンへと仕上げることが求められる。

  • 角田裕毅 インディカー転向を否定 F1復帰に専念との報道

    角田裕毅 インディカー転向を否定 F1復帰に専念との報道

    角田裕毅は2026年シーズン、レッドブルのリザーブドライバーとして活動しているが、その視線は依然としてF1復帰に向けられている。インディカーへの転向説も浮上しているものの、本人は現時点でF1以外への移籍を考えていないようだ。

    GPblogによると、関係者への取材の結果、ホンダが支援するインディカー参戦という選択肢は存在するものの、角田裕毅自身は「F1で新たなチャンスをつかむこと」に全力を注ぐ姿勢を崩していないという。

    角田裕毅「退屈」と漏らした現在の心境
    2025年限りで5シーズン続いたフルタイム参戦に一区切りがついた角田裕毅は、2026年からレッドブルのリザーブドライバーを務めている。

    当初はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして残留することを望んでいたが、レッドブルはアイザック・ハジャーを昇格させる決断を下した。

    現在もグランプリ会場には帯同しているものの、仕事の大半はスポンサー対応などに限られている。

    ハンガリーGPでGPblogが現在の心境を尋ねると、角田裕毅は率直に「退屈です」と答えたという。

    レースから離れた現在の立場に、競争の舞台を恋しく思っている様子がうかがえる。

    レッドブル復帰は極めて厳しい状況
    角田裕毅にとって、リザーブとして一時的にレッドブル・レーシングやレーシングブルズのシートに座る可能性は残されている。レギュラードライバーが負傷や体調不良などで欠場した場合には代役を務める可能性があるためだ。

    しかし、フルタイム復帰となると状況は大きく異なる。

    レッドブル陣営ではリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドが好調なパフォーマンスを見せており、さらにF2で活躍するニコラ・ツォロフも昇格候補として控えている。

    こうした状況から、レッドブル陣営で再びレギュラーシートを獲得する可能性は現実的には極めて低いとみられている。

    角田裕毅 F1

    ハース移籍説やアルピーヌ加入も実現性は低い
    今季序盤にはハース移籍の可能性も報じられたが、GPblogによれば、この噂に事実はなかったという。

    一方で、角田裕毅はフランコ・コラピントに代わるアルピーヌのシート獲得にも期待を寄せているとされる。しかし、この選択肢についても実現の可能性は高くないとの見方が示されている。

    そのため、2027年のF1シート獲得に向けた選択肢は限られているのが現状だ。

    ホンダ支援のインディカー構想よりF1復帰を優先
    一方で、角田裕毅にはインディカー側から関心が寄せられているという。

    GPblogによると、ホンダは自社育成ドライバーである角田裕毅をホンダエンジン搭載マシンで走らせることに前向きな姿勢を示している。

    それでも角田裕毅は、現時点ではインディカー転向を選択肢とは考えておらず、F1復帰だけに集中する意向だという。

    厳しい状況に置かれていることは本人も理解しているとみられるが、それでも最高峰カテゴリーへの復帰という目標を諦めるつもりはないようだ。

  • レッドブルF1黄金時代の立役者 ヘルムート・マルコの功績を元密着記者が証言

    レッドブルF1黄金時代の立役者 ヘルムート・マルコの功績を元密着記者が証言

    レッドブルF1の黄金時代を支えたヘルムート・マルコの功績について、長年チームに密着してきたジャーナリストが改めてその重要性を語った。

    近年はクリスチャン・ホーナーとの対立が注目を集めたマルコだが、実際にはチーム創設からドライバー育成まで数々の重要な決断を主導し、現在のレッドブルF1の礎を築いた人物だったという。

    チーム創設から黄金時代まで支えた存在
    2025年限りでレッドブルF1を退いたヘルムート・マルコは、引退後のインタビューでクリスチャン・ホーナーとの確執について率直に語り、大きな話題となった。

    しかし、レッドブルF1に長年密着し、その経験を著書『Inside Red Bull Racing: A Season with F1’s Most Thrilling Team』にまとめたジャーナリストのマット・マジェンディ氏は、『Road To Success』ポッドキャストで、マルコの本当の功績はそれ以上に大きいと強調した。

    「ヘルムートについて見落とされがちなのは、フェルスタッペン陣営に近い存在というだけではなく、このチームの歴史そのものに極めて大きな役割を果たしてきたことだ」

    ジャガー買収からホーナー抜擢まで主導
    マジェンディ氏によると、マルコは共同創業者ディートリッヒ・マテシッツの親友であり、現在のレッドブルF1誕生にも大きく関わっていたという。

    「彼はディートリッヒ・マテシッツの親友だった。そして、マテシッツにジャガーF1チームの買収を決断させたのも彼だった」

    さらに、ファクトリーの再整備を推進しただけでなく、30代前半だったクリスチャン・ホーナーを初代チーム代表に起用するよう後押ししたことも明かした。

    「ファクトリーの再整備を推し進めたのもマルコだった。そして驚くべきことに、30代前半だったクリスチャン・ホーナーをチーム代表に起用するよう後押ししたのも彼だった。当時はかなり大胆な人事だと受け止められていた」

    レッドブル育成プログラムの中心人物
    マルコはドライバー育成でも欠かせない存在だった。

    「彼はアカデミーの責任者でもあり、その分野でも極めて重要な役割を担っていた」

    レッドブル育成プログラムは、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのトップドライバーをF1へ送り出してきた。マルコはその責任者として長年にわたり才能の発掘と育成を担い、チームの競争力を支え続けた。

    マテシッツ死去で権力構図が変化
    マジェンディ氏は、マルコとホーナーの関係が悪化した背景についても言及した。

    「すべてが崩れ始めた理由は、マテシッツが亡くなったことで権力の空白が生まれたことだった」

    「その結果として主導権争いが起き、その後の展開は誰もが見た通りだ。今では体制は落ち着いたが、多くの人材がチームを去る結果となった」

    「彼らは長年にわたって素晴らしい成果を築き上げた。それだけに、最後が対立という形で終わってしまったのは残念だった」

    ヘルムート・マルコ(レッドブル・レーシング)

    率直な人柄も高く評価
    マジェンディ氏は、マルコの人柄についても印象を語っている。

    「見た目は厳しく、まるで映画の悪役のような雰囲気もある。ドライバーを容赦なく切る場面もあった」

    「それでも実際にはユーモアのある人物で、いつも冗談や皮肉を交えながら話していた」

    「私が取材してきたスポーツ界でも、これほど広報に縛られず、自分の考えを率直に話す人物はほとんどいなかった。それはジャーナリストとして非常に新鮮だった」

    ホーナーとの確執ばかりが注目されがちなヘルムート・マルコだが、ジャガー買収の実現、ファクトリー整備、ホーナーの抜擢、そしてドライバー育成プログラムの構築まで、その功績は現在のレッドブルF1の成功を語るうえで欠かせないものだったことを、元密着記者は改めて強調している。

  • マックス・フェルスタッペン「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」

    マックス・フェルスタッペン「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」

    2026年シーズンは苦戦を強いられながらも、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはチームの姿勢に一切の妥協はないと強調した。

    シーズン前半を振り返ったフェルスタッペンは、改善の手応えを認めつつも、「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」と語り、勝利だけを追い求める王者の哲学を改めて示した。

    苦戦の2026年前半「良い瞬間もあったが問題も多かった」
    2026年はシャシーとパワーユニットのレギュレーションが刷新され、レッドブル・レーシングにとっては自社開発のレッドブル・パワートレインズ製パワーユニットを実戦投入する初年度となった。

    フォードと共同開発した内燃機関は高く評価されているものの、パワーユニット全体ではメルセデス勢が優位に立ち、レッドブル・レーシングはシーズン序盤から苦戦を強いられた。

    それでもシャシーアップデートの効果で競争力は徐々に向上し、フェルスタッペンは直近4戦で3度の表彰台を獲得。ハンガリーGPでは2位に入り、復調の兆しを見せている。

    ベルギーGPでViaplayの取材に応じたフェルスタッペンは、ここまでのシーズンを次のように振り返った。

    「そう言えるね。もちろんシーズン序盤はかなりひどかった。たくさん問題があった」

    「その一方で、オーストリアのように優勝争いができそうだった週末もあった」

    「だから前向きな瞬間もあったけれど、全体としてはうまくいかなかったことの方が多かった」

    「満足していない。勝ちたいし支配したい」
    フェルスタッペンは、苦しい状況でもチームの取り組みを誇りに思っていると語る一方、それだけでは満足できないと断言した。

    「もちろん、ここまで僕たちがやってきたことには誇りを持っているし、実際にそう思っている。でも、まだ十分じゃない」

    「僕たちはもっと上を目指している。勝ちたいし、支配したい。それがいつだって目標なんだ」

    マックス・フェルスタッペン

    「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」
    現在ランキング6位につけるフェルスタッペンは、タイトル争いではキミ・アントネッリに100ポイント差をつけられている。それでも、表彰台や好結果だけでは満足できないと語り、自身がF1で戦う理由を明確にした。

    「もちろん表彰台はうれしい。でも、それで興奮することはない」

    「僕たちはTikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」

    「ここにいる理由はただ一つ。勝つためだ」

    去就には含みもレッドブル残留が基本線
    フェルスタッペンは夏休み入り時点で契約解除条項を行使できる条件を満たしたことで、その去就にも注目が集まっている。

    マクラーレンとの接触が報じられる一方で、現時点では「第二の家族」と表現するレッドブル・レーシングへの残留を望んでいるとみられている。

    2026年は思うようなシーズンではない。それでもフェルスタッペンの目標は変わらない。レッドブル・レーシングとともに再び勝利を重ね、F1を支配する存在へ返り咲くことだけを見据えている。

  • リアム・ローソン F1人生を変えたマルコへの直談判「なぜチャンスをくれない?」

    リアム・ローソン F1人生を変えたマルコへの直談判「なぜチャンスをくれない?」

    リアム・ローソンは、自身のF1キャリアを大きく変えた2023年オランダGPでの出来事を振り返り、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコに直談判したことが、その数時間後に訪れたF1デビューにつながったと明かした。

    当時レッドブル育成ドライバーだったローソンは、F2でランキング3位となりF1昇格を期待していたものの、チームはニック・デ・フリース、続いてダニエル・リカルドを起用。自身は日本のスーパーフォーミュラ参戦を命じられ、不満を募らせていた。

    「なぜ僕にチャンスをくれないのか」 マルコへ直談判
    2023年のオランダGPを前に、ローソンは自らザントフォールトへ向かい、マルコとの面談を申し出た。

    F1公式ポッドキャスト『Off the Grid』でローソンは当時をこう振り返っている。

    「3日間ずっと考え続けて、それからザントフォールトへ飛んだ。ヘルムートと直接話して、彼が何を考えているのか聞き出そうと決めたんだ」

    「金曜日の朝、彼のオフィスに行って『なぜ僕にチャンスをくれないんですか? これだけ僕に投資してきたのに意味がないじゃないですか。僕はもう5年間プログラムにいるんです』と伝えた」

    しかし、その反応は期待したものではなかった。

    「最後には彼もちょっと腹を立てたみたいで、僕の話を打ち切ったんだ」

    「部屋を出たあと、その場にいたコーチへ電話して『これはかなり厳しいな』と話していた」

    リアム・ローソン F1デビュー

    数時間後に訪れた突然のF1デビュー
    だが、その日の午後、状況は劇的に変化する。

    フリー走行2回目でダニエル・リカルドがクラッシュし、中手骨を7か所骨折する重傷を負ったことで、アルファタウリは代役を探す必要に迫られた。

    ローソンによれば、当初から自分が唯一の候補だったわけではなかったという。

    「『リアムが乗る』とすぐ決まったわけじゃない。経験があって、このクルマを走らせたことがあるドライバーは誰だ、と検討していたんだ」

    その後、マルコから呼び出しを受けた。

    「ヘルムートのところへ行くと、彼は僕を見て『準備はできているか?』と聞いた。僕は『はい』と答えた。それが会話のすべてだった」

    ローソンはそのままF1デビューを果たし、5戦で2ポイントを獲得。2024年は再びリザーブドライバーを務めたものの、シーズン終盤6戦で再び実戦復帰し、その走りが2025年シーズンのシート獲得につながった。

    「誰かの代役でも迷いはなかった」
    リカルドの負傷によって得たチャンスに複雑な思いはなかったのかと問われたローソンは、率直な心境を明かした。

    「まったくなかった。もちろん彼にとってはつらいことだけど、僕たちはみんな同じシートを争っている。そこに個人的な感情はない」

    「自分のキャリアを懸けて戦っている時は、それがすべてなんだ。それ以上に優先するものはない」

    ローソンは2025年開幕時にレッドブル・レーシングへ昇格したものの、わずか2戦でレーシングブルズへ復帰。2026年シーズンも同チームで戦い続け、チームが獲得した66ポイントのうち43ポイントを稼ぐ活躍を見せている。

  • マックス・フェルスタッペン トト・ヴォルフ夫妻との休暇が話題

    マックス・フェルスタッペン トト・ヴォルフ夫妻との休暇が話題

    マックス・フェルスタッペンを巡る移籍憶測が再び過熱している。メルセデスF1代表トト・ヴォルフ夫妻との休暇中の様子が撮影されたことに加え、フェルスタッペンのプライベートジェットがレッドブルの本拠地ザルツブルクを訪れていたことも判明し、様々な憶測を呼んでいる。

    ただし、現時点ではメルセデス移籍やレッドブル離脱を裏付ける具体的な証拠はなく、いずれも昨年と同様の「夏休み中の出来事」とみられている。

    サルデーニャ島でヴォルフ夫妻と休暇
    SNSでは今週、フェルスタッペンがパートナーのケリー・ピケとともにイタリア・サルデーニャ島で休暇を楽しむ様子が公開された。

    写真にはメルセデスF1代表のトト・ヴォルフと妻スージー・ヴォルフの姿も写っており、ヴォルフ夫妻がジェットスキーを楽しむ一方で、フェルスタッペンとピケは海で過ごしていた。

    この写真は瞬く間に「メルセデス移籍交渉ではないか」と話題になったが、GPblogによると、今回も昨年と同様に友好的な交流だった可能性が高いという。

    実際、フェルスタッペンのスーパーヨット「Unleash the Lion」とヴォルフのヨットはいずれもサルデーニャ島沖に停泊していたことが確認されている。同地は両者が毎年休暇を過ごすお気に入りの場所として知られている。

    昨年も同じ憶測を否定
    実は両者が夏休みに同じ場所で過ごしたことで移籍説が浮上したのは今回が初めてではない。

    2025年の夏休みにも同様の報道が流れたが、その際も契約や移籍について話し合った事実はないと報じられていた。

    フェルスタッペン自身も昨夏の騒動について、レッドブル残留を明言していたにもかかわらず憶測が広がったことを振り返っている。

    「僕は残留すると明確に言っていた。それでもトトと休暇中に隣同士だったことが、もちろん騒ぎを大きくしてしまった」

    そして、実際の交流について次のように説明している。

    「僕はサルデーニャ島が好きだし、彼も好きなんだ。手を振って、一緒にランチをして、子どもたちも一緒に遊んだ。あそこではF1以外の話ばかりしているよ。トトやスージーとは、いろいろ楽しい会話ができるんだ」

    一方のヴォルフも当時、「休暇先が同じだからといって、一緒にF1で働くことを意味するわけではない。我々は以前から良い関係を築いているだけで、たまたま同じような場所で休暇を過ごしている」と説明し、移籍説を否定していた。

    マックス・フェルスタッペン

    フェルスタッペン機はザルツブルクにも飛行
    一方で、新たな注目を集めたのがフェルスタッペンのプライベートジェットの飛行ルートだ。

    飛行記録によると、火曜日に航空機はニースからサルデーニャ島へ向かい、その後レッドブルの本拠地があるオーストリア・ザルツブルクへ飛行。数時間後には再びニースへ戻っている。

    GPblogは、この際にフェルスタッペンが家族とともにサルデーニャ島で降機し、その後マネージャーのレイモンド・フェルミューレンだけがザルツブルクへ向かった可能性があると伝えている。

    もっとも、この行程について公式な確認はなく、実際に誰が搭乗していたのかも明らかになっていない。

    なお、フェルスタッペン機がザルツブルクを訪れたのは今回が初めてではない。今年6月にも同地へ飛行しており、その際にはフェルミューレンとレッドブル首脳陣を交えた会談が行われたとされる。ただし、その会談の内容については現在まで明らかにされていない。

    移籍説を裏付ける材料は依然としてなし
    今回の一連の出来事は、メルセデスF1移籍説とレッドブルとの将来を巡る憶測を再燃させるには十分だった。

    しかし、現時点で確認されている事実は、フェルスタッペンがサルデーニャ島で休暇を過ごし、ヴォルフ夫妻と交流したこと、そしてプライベートジェットがザルツブルクへ飛行したことのみである。

    GPblogも、現段階では契約交渉や移籍協議が行われたことを示す情報はないとしており、今回も夏休み中の偶然の重なりが憶測を呼んだ可能性が高いと伝えている。