カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1に“フランス化”への懸念 メキースの人事に内部から疑問

    レッドブルF1に“フランス化”への懸念 メキースの人事に内部から疑問

    レッドブル・レーシングで、チーム代表ローラン・メキースが進める組織改革をめぐり、一部のスタッフから「フランスのチームになりつつある」との声が上がっているという。クリスチャン・ホーナーの後任として就任してから1年あまり、メキースは徐々に自身の色を組織に反映させている。

    近年のレッドブルでは、エイドリアン・ニューウェイをはじめ、ロブ・マーシャル、ジョナサン・ウィートリー、ウィル・コートネイ、クレイグ・スキナーら長年チームを支えてきた主要スタッフが相次いで離脱。

    さらにポール・モナハンもチームを離れ、キャデラックへ移籍するとみられており、英国人を中心に構成されてきたミルトンキーンズの組織は大きな転換期を迎えている。

    ニューウェイ離脱後に変わったレッドブルの勢力図
    レッドブルは長年、英国を拠点とする技術者を中心に強力な組織を築いてきた。しかし、相次ぐ幹部の離脱によって、その構造は急速に変化している。

    ニューウェイが去った現在、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、ミルトンキーンズの技術部門で最も大きな影響力を持つ人物のひとりとなった。

    そして、ホーナー時代の終焉後に進められている人事で特に注目を集めているのが、メルセデスからグウェン・ラグルーを獲得したことだ。

    ラグルーはメルセデスで約10年間にわたってドライバー育成部門を担当し、ジョージ・ラッセルやキミ・アントネッリらのF1昇格を支えてきた人物である。2027年からレッドブル・ジュニアチームのディレクターに就任し、事実上、長年若手育成を取り仕切ってきたヘルムート・マルコの役割を引き継ぐことになる。

    また、フェラーリからコンサルタントとして加入したジーノ・ロサートは、カナダのフランス語圏であるケベック出身だ。

    メキースの人事にレッドブル内部から疑問
    F1 Insiderのラルフ・バッハによると、レッドブル内部では、フランス人のメキースが自身と近いバックグラウンドを持つ人物を周囲に集めているのではないかと見る向きがあるという。

    その狙いについてバッハは、純粋な競争力向上だけではなく、メキースが組織内部の安定を重視している可能性を指摘した。

    「彼は自分の周囲に人を集め、政治的な平穏を確保しようとしている。必ずしも彼を前進させてくれる人ではなくても、少なくとも問題を起こさない人たちを求めているということだ」

    「これはレッドブルの人たちと話していて出てくる話のひとつだ」

    もっとも、ラグルーの起用が単純に国籍を理由としたものなのかについて、バッハ自身も断定していない。

    「彼(ラグルー)がフランス人なのは偶然なのか? それは分からない。ただ、レッドブル内部には『もう本拠地をル・カステレかマニクールに移せばいい』という声もある。要するにフランスへ移転してしまえということだ。どうせフランスのチームになりつつあるんだからね」

    メキースが目指すのは安定か、それとも新たなレッドブルか
    こうした「フランス化」という表現には皮肉も含まれているが、その背景にはレッドブルの組織文化が大きく変わりつつあることへの警戒感がある。

    ホーナーのもとで長期間にわたって形成された経営体制に加え、ニューウェイ、ウィートリー、マーシャルらが担ってきた技術・運営面の中核もすでに大きく様変わりした。そこにメキースが新たな人材を配置することで、従来とは異なる権力構造が形成され始めている。

    一方、ラグルーはメルセデスで若手育成の実績を残しており、その招聘自体には明確な理由がある。ワシェも長年レッドブルの技術部門を支えてきた人物であり、フランス人スタッフが要職を占めているという事実だけで、人事の意図を判断することはできない。

    F1では、同じ国籍や過去に仕事をともにした人物が新たな責任者の周囲に集まること自体は珍しくない。重要なのは、その人事によって組織の安定と競争力を両立できるかどうかだ。

    レッドブル・レーシングに加入するグウェン・ラグルー

    アルピーヌとは対照的な“フランス化”
    興味深いのは、本来「フランスのF1チーム」であるアルピーヌが、実際には英国オックスフォードシャーを活動拠点とし、現在はルノー製パワーユニットも使用していないことだ。

    アルピーヌの実権を握るフラビオ・ブリアトーレはイタリア人で、マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは英国人。一方で英国ミルトンキーンズを本拠地とするレッドブルでは、フランス人のメキースとワシェが重要なポジションを担い、さらにラグルーが加わろうとしている。

    もちろん、これだけでレッドブルが文字通り「フランスのチーム」になるわけではない。それでも、内部からこうした冗談交じりの声が聞かれること自体、ホーナー時代から続いてきたレッドブルの組織が大きな変革期にあることを象徴している。

    メキースが進める人事が組織に安定をもたらすのか、それとも一部スタッフが懸念するように新たな軋轢を生むのか。最終的な評価を決めるのは国籍ではなく、再編されたレッドブルがF1でどのような結果を残すかになりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペンのレッドブルF1批判に警鐘「時に行き過ぎている」

    マックス・フェルスタッペンのレッドブルF1批判に警鐘「時に行き過ぎている」

    マックス・フェルスタッペンがマシンやレッドブル・レーシングに対して公の場で繰り返す批判について、元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースが、その率直さを評価しながらも「時に行き過ぎる」と警鐘を鳴らした。

    2026年F1シーズン、フェルスタッペンはRB22のパフォーマンスに対する不満を隠していない。

    アルバースは、妥協を許さず常に勝利を求める姿勢こそフェルスタッペンの強さだと認める一方、否定的な発言が続けば、チームで働くスタッフに悪影響を及ぼす可能性があると指摘している。

    「毎周、すべてのコーナーで戦い続ける」
    フェルスタッペンはここ数カ月、RB22の競争力やドライバビリティについて厳しい評価を口にしてきた。それでもコース上では攻撃的な姿勢を変えておらず、アルバースはそこに4度のF1ワールドチャンピオンを支える強さがあると考えている。

    オランダ紙『De Telegraaf』から、ハンガリーGPでルイス・ハミルトンに仕掛けた強引なオーバーテイクが、フラストレーションや個人的な感情によるものだったのかと問われたアルバースは、その見方を否定した。

    「いや、彼は誰に対してもああする。それがマックスの素晴らしいところなんだ。だからこそレッドブルは彼にあれだけ高い給料を払っている。毎周、すべてのコーナー、すべてのブレーキングで、彼は戦い続けている」

    アルバースにとって、相手が誰であろうと一切引かない姿勢はフェルスタッペンの大きな長所であり、その競争心自体を問題視しているわけではない。

    率直さは長所でもあり短所でもある
    一方でアルバースが疑問を投げかけたのが、フェルスタッペンによるレッドブルやRB22への度重なる公の批判だ。

    「マックスには非常に多くの長所がある。でも、短所もある。彼のインタビューを聞いていて、ときどき疑問に思うことがある」

    アルバースは、フェルスタッペンが自分の考えを隠さず口にする姿勢そのものについては評価している。

    「22人のドライバー全員が最高のマシンに乗って勝ちたいと思っている。その一方で、彼があれほどオープンで正直であることも僕は評価している」

    ただし、その率直さが否定的な方向に偏りすぎることには懸念を示した。

    「彼は『これは好きじゃない、あれも好きじゃない』と言う。彼のコメントにはポジティブな部分があまりない。こういう状況をどうやって適切に扱えばいいんだろう、と考えてしまう」

    「ほかの21人も勝ってチャンピオンになりたい」
    アルバースは、勝利だけを求め続けるフェルスタッペンの強烈なメンタリティが、ときに周囲の状況を見えにくくしている可能性があると考えている。

    「その点では、彼は自分自身にあまりにも集中していて、ほかの21人のドライバーだって勝ちたいし、ワールドチャンピオンになりたいと思っていることが見えなくなっているんじゃないかと思う」

    「全員が最高のマシンを手にできるわけではない。でも、その一方で彼の姿勢を評価することもできる」

    フェルスタッペンが求める基準が極めて高いからこそ、マシンがその水準に達していないときの不満も強く表れる。アルバースは、その姿勢が成功を生み出してきた一方で、現在のような苦しい状況ではマイナスに作用することもあるとみている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルF1をもっと擁護すべきとの指摘
    フェルスタッペンについては、RB22の弱点を公然と指摘するだけではなく、ときにはチームを擁護する姿勢を示すべきだとの意見もある。アルバースも、その考えには一定の理解を示した。

    「僕も少しそう思う」

    そのうえでアルバースは、F1マシンの開発はトップクラスの技術者が加わったとしても、短期間で劇的に変えられるものではないと強調した。

    「アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイを見ても分かる。何もないところから、いきなり競争力のあるマシンコンセプトを作り出すことはできない。手元にあるものを使って仕事をしなければならないんだ」

    ニューウェイほどの実績を持つデザイナーであっても、既存の組織や設備、マシンコンセプトを踏まえながら時間をかけて改善していく必要があるというのがアルバースの主張だ。

    「ファクトリーでは1000人が働いている」
    アルバースが特に問題視するのは、ドライバーの発言がチーム内部の大勢のスタッフに与える影響だ。

    「物事が自分の望んでいる方向に進まなければ、フラストレーションがたまるのは理解できる。でも、ファクトリーでは1000人が働いている。そのうち700人くらいは、あなたとまったく同じ方向に進みたいと思っているかもしれない」

    つまり、結果が出ないからといって、チーム全体がフェルスタッペンの要求に応えようとしていないわけではない。表舞台に立つドライバーの厳しい言葉は、改善に向けて働き続けるスタッフにも届くため、その影響まで考える必要があるという指摘だ。

    レッドブル・レーシングは現在まで、フェルスタッペンによるRB22への厳しい批判を公に問題視してはいない。だが、2027年以降の去就を巡る憶測が続くなか、その発言は単なるマシンへの不満以上の意味を持って受け止められる状況になっている。

    勝つために妥協せず、問題を率直に口にする姿勢はフェルスタッペンを4度のF1王者へと押し上げた武器でもある。一方でアルバースは、その強烈なメンタリティだからこそ、苦境にあるチームに対してどこまで批判を公にするべきなのか、そのバランスが重要になっているとみている。

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    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱へ「第2の解除条項」が判明か

    マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングの契約を巡り、新たな解除条項の存在が報じられた。2026年シーズン終了時のコンストラクターズランキングが一定条件を満たさなかった場合、フェルスタッペン側に契約を解除する権利が発生するという。

    フェルスタッペンはレッドブルと2028年末まで契約を結んでいるが、成績に連動した解除条項が盛り込まれていることは以前から伝えられてきた。

    今回の報道が事実であれば、2027年に向けた去就を判断できる機会は従来知られていたものだけではなく、2026年シーズン終了後にも残されていることになる。

    シーズン終了時にレッドブルがトップ2圏外なら離脱可能か
    イタリアのAutomoto.itによると、フェルスタッペンの契約には、2026年シーズン終了時点におけるレッドブルのコンストラクターズランキングに連動した解除条項が存在するという。

    その条件はレッドブルがコンストラクターズランキングでトップ2に入ることとされ、トップ2圏外でシーズンを終えた場合、フェルスタッペンには2028年末までの契約を途中で解除できる選択肢が生じると報じられている。

    現在、レッドブルは全23戦中11戦を終えた段階でコンストラクターズランキング4位。2位フェラーリとは130ポイント差があり、3位マクラーレンにも43ポイント差をつけられている。

    RB22はシーズン序盤からマシンバランスに問題を抱え、その後も空力面でのパフォーマンス低下などに苦しんできた。フェルスタッペン自身もマシンを「ドライブできない」と表現するなど、厳しい評価を繰り返している。

    10月まで行使可能とされる別の解除条項
    フェルスタッペンには、すでに別の解除条項が存在すると報じられている。

    こちらはドライバーズランキング上の順位に連動するもので、フェルスタッペンが一定の順位を確保できなかった場合に発動可能になるとされる。現在ランキング6位のフェルスタッペンはその条件に該当しており、2026年シンガポールGPまで、つまり10月まで契約解除を選択できると伝えられている。

    一方、今回新たに報じられたのはチーム側の成績、すなわちコンストラクターズランキングに連動した条項だ。

    このため報道通りであれば、フェルスタッペンは10月までに最初の解除権を行使しなかったとしても、レッドブルがシーズン終了時にコンストラクターズランキングのトップ2圏外だった場合、年末に再び契約を解除する機会を得ることになる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルは解除権の買い取りも試みたと報道
    フェルスタッペンの契約解除条項を巡っては、レッドブル側もその存在を強く意識しているとされる。

    これまでの報道では、レッドブルはドライバーズランキングに連動した解除権を放棄させるため、フェルスタッペンに対して1000万ユーロ台前半規模の金銭を提示したとされている。しかし、フェルスタッペン側はこれを受け入れず、契約を解除できる権利を維持したという。

    フェルスタッペンはここ数カ月、レッドブルGmbHのオリバー・ミンツラフやマーク・マテシッツらと複数回にわたって話し合いを行ったとされるが、2027年もレッドブルに残留すると公に明言することは避けている。

    現状では2027年にフェルスタッペンを受け入れられるトップチームのシートは限られている。移籍先候補として名前が挙がってきたメルセデスはジョージ・ラッセル、マクラーレンはオスカー・ピアストリを継続起用する可能性が高いとみられている。

    ただし、フェルスタッペンにはF1そのものから一時的、あるいは完全に離れるという選択肢もある。2026年の新レギュレーションへの不満を隠しておらず、これまでにも自身のF1での将来について含みを持たせてきた。

    解除条項はレッドブルへの「圧力」にも
    フェルスタッペンが解除条項を実際に行使するかどうかとは別に、その権利を保持していること自体がレッドブルとの交渉で大きな意味を持つ。

    フェルスタッペン側は2027年にタイトルを争える競争力、少なくとも再び優勝争いができるマシンを用意することについて、レッドブルから明確な保証を求めていると報じられている。

    一方、レッドブルはフェルスタッペンとの契約をさらに長期化し、最大で2032年まで拘束する新契約も検討したとされるが、フェルスタッペン側が求めた報酬条件には難色を示したという。

    現在の契約は2028年末まで残っている。それでも複数の成績連動型解除条項が存在するとの報道が事実ならば、契約期間だけを見てフェルスタッペンの残留が保証されているとは言えない。

    特にレッドブルが現在コンストラクターズランキング4位にとどまっている状況を考えれば、今回報じられた「シーズン終了時トップ2」という条件は現実的な意味を持つ。2026年後半戦でレッドブルがどこまで順位を取り戻せるかは、チームの成績だけでなく、フェルスタッペンの2027年以降の去就にも直結する可能性がある。

  • レッドブルF1 アストンマーティンのマッカロー獲得へ ランビアーゼ後任に起用か

    レッドブルF1 アストンマーティンのマッカロー獲得へ ランビアーゼ後任に起用か

    レッドブル・レーシングが、技術・運営体制の再編に向けて新たな人材獲得に動いている。アストンマーティンで長年にわたって要職を務めてきたトム・マッカローを、レースエンジニアリング部門の責任者として迎える見通しだという。

    マッカローは2026年末をもってアストンマーティンを離れることがすでに明らかになっている。レッドブルでは、マクラーレンへの移籍が決まったと報じられるジャンピエロ・ランビアーゼが現在担っている役割を引き継ぐ可能性がある。

    マッカローが2026年末でアストンマーティンを退団
    マッカローは10年以上にわたり、フォース・インディア、レーシングポイント、アストンマーティンと名称を変えてきたシルバーストンのチームで要職を務め、主にトラックサイドのパフォーマンスとエンジニアリング部門を率いてきた。

    2025年初頭の上級管理体制の再編ではF1プロジェクトの第一線を離れ、「チームが参戦するレースカテゴリーのさらなる拡大」を担当する別部門のリーダー職に異動。その際、それまでのトラックサイドでの職務はチーフ・トラックサイド・オフィサーに就任したマイク・クラックが引き継いだ。

    F1公式サイトは、マッカローが2026年シーズン終了後にアストンマーティンを退団すると報道。その時点では、次の役職については不明とされていた。

    マッカローのF1でのキャリアは2002年、ウィリアムズにデータエンジニアとして加入したことから始まった。その後はレースエンジニアとなり、ニコ・ヒュルケンベルグ、ルーベンス・バリチェロ、ブルーノ・セナらを担当した。

    ウィリアムズで約10年間を過ごした後、2013年にザウバーへ移籍し、ヘッド・オブ・トラック・エンジニアリングを担当。その後、英国へ戻ってフォース・インディアに加入し、トラックサイドのエンジニアリング部門を率いた。

    マッカローが在籍したフォース・インディアは2016年と2017年にコンストラクターズ選手権4位を2年連続で獲得。レーシングポイント時代の2020年にはチーム初勝利を挙げ、コンストラクターズ選手権でも4位に入った。

    20年以上にわたってF1のトラックサイドで経験を積んできたマッカロー。その次の移籍先として新たに浮上したのがレッドブル・レーシングである。

    トム・マッカロー (アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    レッドブルがランビアーゼ後任としてマッカローを獲得へ
    ドイツ紙『Bild』のジャーナリスト、ミシェル・ミレフスキによると、マッカローはレッドブルで「ヘッド・オブ・レース・エンジニアリング」に就任する予定だという。

    「Bildが得た情報によれば、トム・マッカローは新たな『ヘッド・オブ・レース・エンジニアリング』に就任する予定だ」

    「彼はサーキットにおけるすべてのオペレーションを担当し、グランプリ期間中のエンジニアたちの仕事を統括することになる」

    このポジションを現在務めているのがジャンピエロ・ランビアーゼだ。

    ランビアーゼはレッドブルのヘッド・オブ・レース・エンジニアリングを務める一方、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアも兼任している。「GP」の愛称で知られ、無線を通じてフェルスタッペンと緊密に連携してきた側近のひとりでもある。

    しかし、そのランビアーゼはすでにマクラーレンと契約を結んだと報じられている。

    ミレフスキはランビアーゼの今後について次のように伝えている。

    「『GP』はマクラーレンへ移籍する」

    「フェルスタッペンの側近はすでに、この伝統ある英国チームと契約を結んでおり、長期的にはチーム代表になる可能性さえあると言われている」

    ランビアーゼがレッドブルを離れれば、サーキットでのエンジニアリング業務を統括する重要なポジションが空くことになる。マッカローはその後任として、レッドブルのトラックサイド部門全体をまとめる役割を担うとみられる。

    一方で、ランビアーゼが兼任してきたフェルスタッペンのレースエンジニアについては、マッカローがそのまま引き継ぐのか、それとも別の人物が担当するのかは現時点で明らかになっていない。

    レッドブルで続く組織再編
    マッカローの獲得が実現すれば、レッドブルが進めているマネジメントおよび技術体制の再編における新たな一手となる。

    チームでは長年モータースポーツアドバイザーを務めたヘルムート・マルコが退任。さらに、育成プログラムの新たな責任者としてグウェン・ラグリューを招聘するなど、人事面で大きな動きが続いている。

    そこにアストンマーティンで豊富な経験を積んだマッカローが加われば、レッドブルはサーキットでのエンジニアリング体制についても新たな段階に入ることになる。

    ウィリアムズ、ザウバー、そしてフォース・インディアから現在のアストンマーティンへと続くチームで20年以上にわたってF1の現場を経験してきたマッカローは、ランビアーゼ退団後のトラックサイド体制を再構築するうえで即戦力となる存在だ。レッドブルにとって、フェルスタッペンとチームをつなぐ重要人物を失った後の体制を安定させる重要な人事となりそうだ。

  • 角田裕毅 F1夏休みに帰国 “彼女”ケイナさんと「相模灘」の酒蔵を訪問

    角田裕毅 F1夏休みに帰国 “彼女”ケイナさんと「相模灘」の酒蔵を訪問

    角田裕毅が、F1のサマーブレイクを利用して日本に帰国しているようだ。神奈川県相模原市で日本酒「相模灘」を醸造する久保田酒造株式会社が、角田裕毅とケイナさんが酒蔵を訪れたことを公式Xで明かした。

    投稿ではケイナさんについて角田裕毅の「彼女」と記しており、仲睦まじい2人の様子とともに、その人柄についてもエピソードを披露している。

    2026年のF1は第11戦ハンガリーGPを終え、現在はサマーブレイクに入っている。レッドブル・レーシングのリザーブドライバーを務める角田裕毅も、この休暇期間を利用して日本で時間を過ごしているようだ。

    角田裕毅が訪れた1844年創業の久保田酒造
    そんな角田裕毅が訪れたのが、神奈川県相模原市に蔵を構える久保田酒造だ。1844年(弘化元年)創業の老舗酒蔵で、丹沢山系の湧水を用いて日本酒「相模灘」を醸造している。

    「相模灘」は、基本に忠実な吟醸造りをベースとしながら、吟醸香は穏やかに、米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒を目指して造られている。蔵の周囲には創業当初と変わらない豊かな自然が残り、夏には蛍が飛び交うという。

    久保田酒造の公式Xは同社の女将が運営しており、今回も実際に角田裕毅とケイナさんを迎えた女将が、2人の酒蔵での様子を伝えた。

    「F1ドライバーの角田裕毅選手と彼女のケイナさんが蔵にお越しくださいました。お酒を試飲しながら酒造りの話や、F1の話など沢山お話しが出来ました」

    さらに「2人の雰囲気もとても素敵で、本当にお似合いのお二人」と印象を明かし、「今後も角田選手のご活躍を応援して行きます」とエールを送った。

    女将が明かした角田裕毅とケイナさんの素顔
    その後の投稿では、酒蔵で垣間見えた2人の人柄についても紹介。ケイナさんについて「明るくて可愛くて気遣いが最高に素敵」と評したうえで、角田裕毅の振る舞いについても触れている。

    ケイナさんが荷物を持っていることに気づいた角田裕毅は、すぐに「ごめん、持つよ!」と声をかけたという。

    それだけではない。角田裕毅は、女将が事務所で脱いでいたサンダルまで、履きやすいように揃えていたという。女将はこうした何気ない気遣いに「大感動」したと綴り、「優しさに溢れた最高の空間でした」と振り返った。

    2人が帰った後にも、その振る舞いが夫婦の間で話題になったようだ。

    「自然にあの様な行動って出来ないよね! うちらやったことないね。なんて素敵なのー」

    女将は夫とそう振り返ったことを明かし、最後には「お二人は人間性からして素敵だ」と称賛した。


    F1サマーブレイクを日本で過ごす角田裕毅
    角田裕毅とケイナさんはこれまでも一緒に過ごす姿が知られてきたが、今回の久保田酒造の投稿では、ケイナさんを角田裕毅の「彼女」と紹介しているのも目を引く。

    日本酒「相模灘」を味わいながら酒造りやF1について語り合い、サーキットではなかなか見ることのできない気遣いや素顔も伝わった今回の酒蔵訪問。角田裕毅はF1のサマーブレイクを日本で過ごしながら、束の間のオフを楽しんでいるようだ。

  • レッドブルF1 開発加速の代償 予算上限でRB22アップデート継続に限界

    レッドブルF1 開発加速の代償 予算上限でRB22アップデート継続に限界

    2026年シーズン前半に大規模なアップデートを重ねてきたレッドブル・レーシングだが、その積極的な開発がシーズン後半の足かせになる可能性が浮上している。

    チーム代表のローラン・メキースは、RB22の弱点を修正するために多くの開発リソースを投入した結果、今後は同じペースでアップデートを続けることは難しいとの見通しを示した。

    RB22の立て直しに前半戦で開発を集中
    マックス・フェルスタッペンがハンガリーGPで記録した2位は、2026年シーズン最高成績となった。しかし、その結果はRB22が依然としてトップ争いには十分届いていない現実も浮き彫りにした。

    レッドブル・レーシングは2025年タイトル争いを最後まで続けた影響もあり、新レギュレーション初年度となる2026年型マシンの開発で出遅れた。

    シーズン序盤はRB22が中団グループと争う場面も少なくなく、状況を打開するため、日本GP、マイアミGP、オーストリアGPを中心に大規模なアップデートを投入してきた。

    基本コンセプトは維持しながらも、フロントウイング、フロア、サイドポッド、ディフューザー、さらにメカニカル面まで幅広く改良。開幕当初にドライバーが訴えていたステアリング系の問題も、マイアミで原因を特定して対策を投入した。

    オーストリアでは空力改善だけでなく軽量化も実施。2025年からの開発遅れによって最低重量を上回っていたRB22は、このアップデートによって大きく改善された。

    予算上限が今後の開発を制約
    しかし、この積極的な開発には大きな代償が伴う。

    F1では2026年の予算上限が2億1500万ドルに設定されており、シーズン前半に多くの資金を投入すれば、その分だけ後半戦で使えるリソースは限られる。

    実際、レッドブル・レーシングは開幕以降だけでもフロアを6回更新し、サイドポッドやボディワークでは8種類ものアップデートを投入。リア周りやフレキシブルリアウイングなども含めれば、グリッドで最も積極的に開発を続けてきたチームの一つとなっている。

    対照的にアストンマーティンは、前半戦の開発をほぼ凍結し、AMR26Bへ予算を集中させる戦略を採用していた。

    メキースはハンガリーGPで現在の状況について次のように説明した。

    「開幕戦から現在までの間に、マシンへ非常に多くのアップデートを投入してきた。序盤に抱えていた大きな遅れをできるだけ早く解消するためだった」

    「このペースを今後も維持できるとは考えにくい。それでも残るコンマ3秒の差を埋める最善の方法を見つけなければならない」

    残る0.3秒は最も難しい領域
    レッドブル・レーシングは現在、トップ勢との差を約0.3秒と見積もっている。

    しかし、この最後の0.3秒こそが最も獲得が難しい領域だ。

    開発初期は改善できる部分が多く、比較的大きなゲインを得られる。しかしトップレベルへ近づくほど性能向上の余地は小さくなり、しかもライバルも同時にアップデートを続けるため、差は簡単には縮まらない。

    マクラーレンはハンガリーGPから新しい開発パッケージを投入し始め、メルセデスとフェラーリも夏休み明けに大型アップデートを予定している。

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、シーズン終盤まで優勝争いを続けるには「さらに約0.5秒の性能向上が必要になる」との見通しも示している。

    レッドブル・レーシング

    レッドブルは2027年へ早期シフトへ
    さらに各チームは、2027年マシンへの開発配分という重要な判断も迫られている。

    昨年のレッドブル・レーシングはタイトル争いを優先した結果、2026年マシンへの準備が遅れた経緯があった。

    その反省もあり、2027年に向けては昨年以上に早い段階で開発の重点を切り替える方針だ。

    メキースはその考えについて次のように語っている。

    「他チームがどうするかは分からないが、今年と来年のどちらへ重点を置くかは、どこかの時点で必ず決断しなければならない」

    「現在のレギュレーションを考えれば、その判断は昨年よりも早くなると予想している」

    前半戦でRB22の立て直しに成功しつつあるレッドブル・レーシングだが、その代償として残りシーズンの開発余力は限られつつある。ライバル勢の大型アップデートが控える中、限られた予算と開発リソースをどこへ投入するかが、2026年後半戦だけでなく2027年の競争力も左右する重要な決断となりそうだ。

  • ヘルムート・マルコ レッドブルF1退団の真相語れず 800万ユーロの守秘義務契約

    ヘルムート・マルコ レッドブルF1退団の真相語れず 800万ユーロの守秘義務契約

    ヘルムート・マルコがレッドブルF1を退団した本当の理由は、少なくとも2026年末までは明かされない見通しだ。退団合意に盛り込まれた守秘義務条項により、経緯について公に語ることが禁じられているという。

    F1 Insiderによると、マルコは退団時に約800万ユーロ(約14億6000万円)の契約金を受け取る一方、2026年末までは退団に関するインタビューや詳細な説明を行わないことに同意したとされている。

    守秘義務で退団の真相は語れず
    レッドブルの若手育成責任者として1999年から活動し、2005年のF1チーム創設にも携わったヘルムート・マルコは、2026年シーズン終了後にチームを去った。

    昨年12月に発表されたチームの公式声明では、「個人的に、この長く激しく成功した章を終えるには今が適切な時期だ」とコメント。一方、レッドブルのスポーツ部門トップであるオリバー・ミンツラフは、マルコ本人から退任の意思を伝えられたことを明かし、「深く残念に思う」と述べていた。

    しかし、その後もマルコは現在のF1情勢について積極的に発言している一方で、自身の退団理由については詳しく説明していない。

    その背景には、F1 Insiderが報じた守秘義務条項があるという。実際、後任としてメルセデスからグウェン・ラグリューが加入した件について質問された際も、マルコは契約上の理由からコメントできないと説明している。

    権限縮小が退団の一因との報道
    退団の背景について、BBC Sportは当時、レッドブル内部でマルコの影響力が低下していたことが一因だったと報じた。

    この1年間でレッドブルは組織改革を進め、オーストリア本社の経営陣がF1チーム運営への関与を強化。チーム代表ローラン・メキースの権限も、前任のクリスチャン・ホーナー時代とは異なる体制となっている。

    その中でマルコは、自身の権限が縮小していることを認識していたとされる。

    象徴的な出来事として、マルコがミンツラフやメキースの意向に反してアレックス・ダンを育成プログラムへ加入させたものの、その契約はレッドブル側によって多額の費用をかけて解除されたと報じられている。

    また、歯に衣着せぬ発言で知られたマルコやホーナーの存在がチームイメージに与える影響を見直したかった可能性も指摘されているが、それが退団に直接結び付いたかどうかは明らかになっていない。

    真相が明かされるのは2027年以降か
    守秘義務条項が2026年末まで有効とされることから、マルコが退団の真相やレッドブル内部で何が起きていたのかを詳細に語る機会が訪れるのは、早くても2027年以降となる見込みだ。

    それまでは、レッドブル退団を巡る経緯については限られた情報しか表に出てこない状況が続きそうだ。

  • レッドブルF1技術責任者 RB22の弱点を説明「進入時の不安定さが課題」

    レッドブルF1技術責任者 RB22の弱点を説明「進入時の不安定さが課題」

    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェが、2026年型マシン『RB22』が現在も抱える課題について説明した。

    チームはシーズン序盤から着実な進歩を遂げているものの、コーナー進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといったマシン特性には依然として改善の余地があるという。

    ワシェは、開幕当初に抱えていたダウンフォース不足や機械的な問題は解消されたとしつつも、現在はRB22本来の特性を改善するため、セットアップや開発を続けていると明かした。

    RB22が抱える設計上の課題
    2022年から2024年までマックス・フェルスタッペンとともに3年連続でドライバーズタイトルを獲得したレッドブル・レーシングだが、新レギュレーションが導入された2026年は11戦を終えても未勝利と苦戦している。

    ハンガリーGPで2位に入ったフェルスタッペンの走りの裏で、ワシェはRB22が現在も抱える弱点について次のように説明した。

    「どのレーシングカーでも同じだが、ドライバーがどのようにマシンを使えるか、その荷重のかかり方には限界が見えてくる」

    「その特性によって、バランス調整やリバランスでできることが制限される」

    「我々のマシンにも、進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといった制約があり、それを改善するためにメカニカルな手法を使って対処しようとしている」

    開幕時の問題はすでに修正
    ワシェは、現在の課題とは別に、シーズン序盤には別の問題も抱えていたことを改めて認めた。

    「シーズン序盤は、ライバルと比べてダウンフォースが不足していたことは明らかだった」

    「それに加えて、マシンにはいくつか機械的な問題があり、ドライバーがステアリングを通じてマシンの状態を感じ取れなかった。我々はシーズン序盤にその問題を修正した」

    「修正には少し時間がかかったが、それはマシン全体の性能やポテンシャルとは別の問題だった。ドライバーのフィーリングに関する問題があったということだ。隠している話ではない」

    現在はこれらの機械的な問題は解消されており、チームはマシン本来の性能向上に開発の重点を移している。

    レッドブル・レーシング

    「後れた状態から着実に前進した」
    ワシェは、レッドブル・レーシングがシーズンを通じて競争力を高めてきたことにも手応えを示した。

    「最大のポイントは、我々がライバルより後れた状態でスタートしたということだ。それでも確実に前進してきた」

    「ここまで巻き返してきたことはチームにとって非常に良い仕事だったと思う」

    「もちろん、まだ目指す位置には到達していない。しかし、エイドリアン(ニューウェイ)が言っていたように、何が機能していないのかを理解し、改善を積み重ねるしかない。その結果として現在の位置がある」

    「チームとして見れば、この進歩は非常に興味深いものだった」

    ワシェは2025年のタイトル争いが2026年型マシンの開発へ影響したかについては明言を避け、「他チームが非常に良い仕事をした」とライバルの開発力を評価した一方、「我々もマクラーレンも昨年は最後までタイトルを争った。その影響もあって少し後れを取ったのだろう」と分析した。

    開幕時の機械的トラブルはすでに解消されたものの、RB22は依然としてコーナー進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアという設計上の課題を抱えている。レッドブル・レーシングが2026年シーズン初勝利を挙げるためには、これらの弱点を克服し、マシン本来のポテンシャルをより安定して引き出すことが鍵となりそうだ。

  • ニコラ・ツォロフ F1昇格に自信「今やるべきはF2王座獲得」

    ニコラ・ツォロフ F1昇格に自信「今やるべきはF2王座獲得」

    レッドブル育成ドライバーのニコラ・ツォロフは、レーシングブルズの2027年シート争いが激化する中でも、将来的にF1昇格のチャンスは必ず訪れると自信を示した。

    現在FIA F2選手権でランキング首位を走る19歳のブルガリア人は、今季の好調なパフォーマンスによってレッドブル育成の有力候補として評価を高めている。一方で、レーシングブルズではリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドが好成績を残しており、2027年のドライバー選考は難しい状況となっている。

    チーム代表のアラン・パーメインは先日、ツォロフを「次の候補(next in line)」と表現し、F1昇格候補として注目していることを明かしていた。

    「いつか必ずチャンスは来る」と確信
    ハンガリーGP週末、将来について何か進展があったかと問われたツォロフは、まだ具体的な話はないと認めた。

    「残念ながら、まだ何もない。でも、まだ時期としては早い。まずは夏休みを終える必要がある」

    今季はツォロフが2027年からレーシングブルズ入りするとの憶測も一部で流れたが、そうした報道は時期尚早だったとみられている。

    それでもツォロフは、自身の結果を積み重ねれば道は開けると確信している。

    「僕は今やっていることを続ける必要がある。もちろん、すべてが今と同じように進めば、いつか必ずチャンスをもらえると信じている」

    ニコラ・ツォロフ FIA フォーミュラ2選手権

    F2タイトル獲得が最優先
    ツォロフは現在、F2ランキングでガブリエーレ・ミニに20ポイント差をつけて首位に立っている。

    F1昇格の可能性よりも、まずはF2タイトル獲得に集中することが重要だと強調した。

    「僕にとって大事なのはそこだ。今はF2に集中しているし、今日のF2でより良い結果を残せば残すほど、自分自身により多くのチャンスを与えることになる」

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1で安定感向上「簡単なことを間違えていた」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1で安定感向上「簡単なことを間違えていた」

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、2026年シーズン前半で安定した成績を手にできるようになった要因について、「簡単なことを確実にこなせるようになった」と明かした。

    シーズン序盤は速さを見せながらも結果につなげられなかったが、チームとともに課題を解決したことで安定感が向上。現在は表彰台を本格的に争えるレースを次の目標に掲げている。

    速さは最初からあったが「簡単なこと」ができていなかった
    2025年末にレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ昇格したアイザック・ハジャーは、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトという難しい役割を担うことになった。

    デビュー直後から一発の速さは示していたものの、開幕4戦でポイントを獲得できたのは1度だけ。しかしカナダGP以降は流れが一変し、トップ6フィニッシュを重ねるなど安定して上位争いに加わっている。

    ハンガリーGPの週末、ハジャーは序盤戦を振り返り、問題は速さではなくレース運びだったと説明した。

    「最初は少し難しかった」

    「開幕数戦は、簡単なことを本当にうまくできていなかった。一方で、速く走ることやリズムをつかむこと、それにマックスから大きく離されないことは、すごくうまくできていた」

    「ここ数戦では安定感を手に入れられたと思うし、チームでもいくつかの問題を解決して、僕たちの仕事がかなり楽になった」

    「クルマの信頼性が高ければ、すべてがずっと簡単になる。パフォーマンスを発揮できる状態なら、結果を出すのも難しくない」

    「もちろん満足はしているけど、本当に表彰台を争えるレースを経験したい。そのことが次の目標だ」

    週末を台無しにしていた小さなミスを克服
    ハジャーは「簡単なこと」と表現した内容について、スタートやシステム操作など、小さなミスが週末全体を狂わせていたと明かした。

    「スタートの問題は長い間続いていたし、あれは簡単に解決できるものではなかった」

    「でも僕が言いたかったのは、デプロイメントの問題やブースト機能の理解不足、それから1周目のスピンみたいなことだ。理想的ではなかった」

    「そういう小さなことが週末を台無しにしていた。慣れるまで少し時間が必要だったけど、今はすっかり落ち着いていると思う」

    信頼性の向上とマシンへの理解が深まったことで、シーズン序盤よりも着実にポイントを積み重ねられるようになったという。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンのレース運びは「別次元」
    近年のレッドブル・レーシングでは、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅らがフェルスタッペンとの差に苦しみ、シートを失ってきた。

    その中でハジャーは、フェルスタッペンに最も近づいたチームメイトの一人となっている。ただし、両者が完走したレースでフェルスタッペンを上回ったことはまだない。

    それでも本人は、自身の成長は想定どおりだと語る。

    「正直に言って、自分自身に驚いたことはない」

    「ただ高いレベルで走れているだけだし、去年より確実に良くなっている」

    「2年目だから経験もまだ十分ではない。でも少しずつ成長している」

    一方で、フェルスタッペンから学ぶべき点は明確だという。

    「予選での一発の速さには満足している。でも日曜日のレース運びは、あらゆる面でマックスが本当に印象的だ」

    「僕の1周の速さは悪くないと思う。でも彼のレースマネジメントは別次元だ。今はそこを重点的に改善したいと思っている」

    安定してポイントを獲得できるようになったハジャーは、次なるステップとしてレース運びに磨きをかけ、表彰台を本格的に争える走りを実現することを目指している。