カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • フェルスタッペン F1オランダGPでの走りにメキース驚嘆「今でも言葉を失う」

    フェルスタッペン F1オランダGPでの走りにメキース驚嘆「今でも言葉を失う」

    レッドブルF1の新チーム代表ローラン・メキースは、2025年F1第15戦オランダGPを終えて、自身のチームの絶対的エースであるマックス・フェルスタッペンの走りについて「今でも我々を驚かせる」と語り、その才能に改めて賛辞を送った。

    母国で大観衆の声援を背に走ったフェルスタッペンは、結果として2位に終わったものの、その中で見せた果敢なオーバーテイクや冷静沈着なレース運びは、レッドブルにとって大きな誇りとなった。

    フェルスタッペンは2016年にレッドブルに加入して以来、すでに4度のワールドチャンピオンに輝き、数え切れないほどの記録を更新してきた。今季はマクラーレン勢が圧倒的な速さを誇り、選手権争いの主役は彼らに移っているが、それでもフェルスタッペンは最有力な挑戦者として常に立ち向かい続けている。その姿は、今回のザントフォールトでも鮮明に表れていた。

    決勝レースで3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、前列を独占したマクラーレン勢に割って入るべく、スタート直後から攻めの姿勢を崩さなかった。第2コーナーでの進入時には、ランド・ノリスに対して果敢にアウトサイドへ飛び込み、際どいライン取りで2番手に浮上。ホームストレートから続く高速区間で観客の大歓声を背に、その技術と胆力を示した。やがてノリスに順位を奪い返されはしたが、ノリスが終盤にマシントラブルでリタイアしたため、フェルスタッペンは最終的に2位でチェッカーフラッグを受け、優勝したオスカー・ピアストリに次ぐ成績を残した。

    メキースはその場面について強い驚きをもって振り返った。

    「1周目のピットウォールで、毎日彼と仕事をしている我々ですら驚かされた」とメキースはF1.comに語った。

    「どうやってあの動きをしたんだ?どうやってクルマをコース上に残したんだ?と思ったよ。スパのスプリントでも同じだった。あのときも彼はスタートでマクラーレンを抜いた。チャンスは一度きりだと分かっていて、彼は全力を尽くした。そういう走りを見ると今でも言葉を失う。本当に素晴らしい」

    フェルスタッペンが見せた大胆な走りは、今季序盤から幾度となくファンとチームを驚かせてきた。特にスパ・フランコルシャンでのスプリントレースでは、スタート直後にピアストリを抜いて勝利を収めており、その時も「ここしかない」と見極めた瞬間にすべてを賭ける決断力が光った。メキースが「まだ驚かされる」と評するのは、単なる速さや記録ではなく、その一瞬の勝負勘と集中力の高さにほかならない。

    マックス・フェルスタッペン F1 オランダGP

    また、オランダGPはフェルスタッペンにとって特別な舞台でもある。彼はこれまでに母国で3勝を挙げ、毎年サーキットはオレンジ色に染まる大観衆の熱気に包まれる。その光景はF1カレンダーの中でも屈指の雰囲気を誇り、ドライバーにとっては時に大きなプレッシャーとなり得る。しかし、フェルスタッペンはそれをものともせず、むしろ冷静さを失わない強さを見せつけてきた。

    「マックスのレース運びを見ていると、どれほどの注目やプレッシャーがあっても非常に落ち着いている」とメキースは付け加えた。

    「彼は週末の臨み方をとても体系的に組み立てている。だから彼にとってもチームにとっても、ここオランダだからといって特別に慌ただしくなることはなかった。我々はむしろファンから良いエネルギーをもらえた」

    オランダGPは地元ファンが熱狂するフェスティバルのような雰囲気を持つ一方で、その期待を背負うフェルスタッペンにとっては精神的負荷も大きいはずだ。しかし、彼はそれを受け止め、冷静に自らのペースを刻み、チームに確かな結果をもたらした。その姿勢こそが、メキースをはじめとするレッドブル陣営を今なお「驚かせ続ける」理由だといえる。

  • 角田裕毅 F1オランダGPの戦略上の不運をレッドブル代表メキースが説明

    角田裕毅 F1オランダGPの戦略上の不運をレッドブル代表メキースが説明

    角田裕毅は、F1オランダGPで12番手スタートから9位でフィニッシュした。リアム・ローソンと交代してレッドブルに加入して以来、ポイントを獲得したのはわずか4回目の週末だった。しかし、このレースは角田にとって「本来なら」という要素が多く、レッドブルのローラン・メキース代表が戦略面での苦戦を明かした。

    25歳の角田は、これまでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めてきたドライバーたちと同様に、セカンドカーでのパフォーマンスに苦しんできた。

    今回のザントフォールトでの結果は、レッドブル加入後13戦でスプリントを除いて4度目のポイント獲得にとどまった。一方でフェルスタッペンは表彰台を獲得している。

    角田裕毅はソフトタイヤで12番グリッドからスタートし、最初のピットストップ前にはポイント圏内を走行していた。クリスチャン・ホーナーの後任として新たにチーム代表に就任したローラン・メキースは、ピット戦略とセーフティカーのタイミングが角田に不利に働いたと説明した。

    「裕毅は最初のセーフティカーのタイミングで少し不運だった。ピットを済ませていたのは彼とシャルルだけで、だから4〜5ポジションを失った。みんなが安い(ピット)ストップを得られたからね。でもその前はアントネッリの前にいた。普通のサイクルを考えれば、最終的に7位あたりにいたはずだ。だから少し不運だった」とメキースはオランダGPでメディアに語った。

    ルイス・ハミルトンが23周目にクラッシュしたのは、角田がピットを終えた直後であり、それによってライバルたちは安いピットストップを得た。それでも角田はクラッシュやペナルティに助けられながらも順位を上げ、ポイントを獲得することに成功した。しかし、不運なセーフティカーのタイミングだけが角田を苦しめたわけではなかった。

    角田裕毅 F1 オランダGP

    ローラン・メキース、オランダGPでの角田裕毅の最終スティントの問題を説明
    角田裕毅が最終ピットストップを終えた後、彼はオリバー・ベアマン、ランス・ストロール、そしてフェルナンド・アロンソの後ろでコースに戻った。ベアマンとストロールは、古いタイヤを履いたアロンソをオーバーテイクすることができたが、角田はパワーユニットに問題を報告した。メキースはレース後にその状況を明かし、次のように語った。

    「誤解のないように言うと、PUの問題ではなかった。最終スティント後に間違ったマップにロックされてしまったんだ。基本的に、ピットレーンに入るときにマップを変えるんだけど、戻さないと残りの時間ずっとそのままになる。今回それが起きてしまった。だから彼は最後を本当に扱いにくいスロットルマップで走らざるを得なかった」

    角田裕毅は現在、フルタイム参戦ドライバーの中でランキング最下位の19位に沈んでおり、獲得ポイントはわずか12にとどまっている。

  • 角田裕毅「ピークは過ぎた」 ヴィルヌーヴがレッドブルF1残留に疑問符

    角田裕毅「ピークは過ぎた」 ヴィルヌーヴがレッドブルF1残留に疑問符

    アイザック・ハジャーがF1オランダGPで初表彰台を獲得したことで、レッドブル・グループ内における角田裕毅の将来を巡る議論が再燃している。

    ザントフォールトでフランス人ルーキーが完璧なレースを披露した一方で、日本人ドライバーへの圧力は強まっている。Skyの専門家ラウンドに出演した元F1世界王者ジャック・ヴィルヌーヴは角田裕毅を厳しく批判し、パドック内で囁かれてきた見方を公然と口にした。

    「彼の価値はとっくに分かっている」とヴィルヌーヴはレッドブルに向けて語った。「彼は5年間ジュニアプログラムとトップチームにいた。彼が十分ではないことは分かっている。ピークに達してしまったんだ。ここまで来られたのはホンダの後ろ盾があったからにすぎない」

    ヴィルヌーヴは、角田裕毅を長年システム内に留めてきた支援方針そのものに疑問を投げかける。初シーズンから力強い結果を出しているアイザック・ハジャーとは対照的に、角田裕毅には将来的な成長の余地がないと断じた。

    「彼はチームを前に進めるドライバーにはならないし、マックス・フェルスタッペンに挑めるドライバーでもない。だからどうする? 数ポイントを稼ぐのがやっとだと分かっている者を残すのか、それとも新しい者に賭けるのか?」

    コリンズは学習曲線を強調
    元アストンマーティン戦略責任者のバーニー・コリンズは、より慎重な視点を示した。角田裕毅はレースごとに学習し成長していることを証明しなければならないと指摘する。

    「チームはすべてを細かく見ている。予選の1周ごと、スタート直後の1周ごと、すべての動き。小さな差が今年はグリッドに大きな違いを生む。角田は進歩していることを示す必要がある。進歩がなければ、長期的に残るのは極めて難しい」とコリンズ。

    彼女は、結果そのものではなく全体的な傾向が重要だと強調した。「どこでタイムを失っているかを理解し、それを改善していると分かれば希望はある。でも何も変わらなければ、それが雄弁に物語る」

    厳しい数字:ペレスより遅い角田裕毅
    数字は日本人ドライバーに厳しい。2025年の予選ペース平均でマックス・フェルスタッペンから0.79秒遅れ、決勝ペースでは1周あたり1.1秒遅れている。比較すると、2024年にチームの弱点と批判されていたセルジオ・ペレスですら予選で0.66秒、決勝で0.56秒の遅れにとどまっていた。

    つまり、ペレスのワースト期よりも角田裕毅は差をつけられている。ただし、開幕2戦しかチャンスを得られなかったリアム・ローソン(両カテゴリでフェルスタッペンに1.4秒以上遅れ)よりは近い。

    マルコ「アイザックは完璧に走った」
    角田裕毅が将来を懸けて戦う一方で、アイザック・ハジャーは新人シーズンで早くも初表彰台を獲得した。レッドブルのモータースポーツ顧問ヘルムート・マルコは称賛を惜しまない。

    「彼は本当に必死に戦わなければならなかった。ラッセルが何度も仕掛け、ルクレールもそうだ。だが彼は冷静に対処し、ミスをしなかった。完璧だった」とマルコ。

    さらに20歳の精神的強さにも言及した。「金曜はエンジントラブルでほぼ2回のプラクティスを失った。でも彼は『大丈夫、トップ5で予選を終える』と言った。自分に速さがあると分かっていた。そして結果を出した」

    マルコは、昇格については急がないと強調した。「我々は急いでいない。重要なのは今の角田にとってコンスタントさとスピードだ」。ドライバー起用の決定は数か月先になる見通しで、マルコはメキシコGP前後を目安にするとしている。

    フェルスタッペンとハジャー、チームデュオを冗談交じりに語る
    マックス・フェルスタッペンもハジャーを称えた。「ルーキーとして素晴らしい。表彰台に値するし、週末を通じて素晴らしかった」。ただし、2人がチームメイトになった場合について問われると、冗談で「最悪だね」と返答。ハジャーも笑いながら「僕はマックスの隣に座りたくない。彼のこと好きじゃない」と応じた。

    レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは、冷静にその走りを評価した。「幸運な日や混乱した状況ではなかった。彼はマシンを4番手に並べ、そこからノーミスで走り切った。それは裏にある膨大な努力を示している」

    またメキースも、ドライバー選択に焦るつもりはないと強調する。「我々は全員と契約している。決めるのは我々だ。単発の結果に振り回されることはない。まだ9レース残っているし、時間をかける」

    角田裕毅についてもマルコと同様の見方を示した。「ポジティブな傾向は見えている。スパでは進歩があったし、ブダペストもそう。そして今回もポイントを取った。この流れを続ける必要がある。マックスとの差を縮め、ポイントを重ねる。それが基準だ」

  • レッドブルF1代表 アイザック・ハジャーへの「チームオーダー」疑惑を否定

    レッドブルF1代表 アイザック・ハジャーへの「チームオーダー」疑惑を否定

    アイザック・ハジャーは日曜のF1オランダGPで自身初の表彰台を手にした。レーシングブルズのドライバーは3位でチェッカーフラッグを受け、レッドブルのマックス・フェルスタッペンからわずか2秒差でフィニッシュした。

    F1に2チームを擁する唯一の組織であるレッドブルとレーシングブルズは、ザントフォールトのグリッドでフェルスタッペンが3番手、ハジャーが4番手に並んだ。

    彼らの前には、オスカー・ピアストリとランド・ノリスが並ぶマクラーレンのフロントロー、そしてメルセデスのジョージ・ラッセルが5番手、フェラーリ勢がその後方につけていた。

    フェルスタッペンは序盤にランド・ノリスを間に挟む形でハジャーとの差を作ったが、ハジャーも負けじとシャルル・ルクレールを抑え込み、その後はラッセルの攻撃にも耐えた。ノリスがフェルスタッペンをかわした後、ハジャーはフェルスタッペンの背後を走行したが、攻撃を仕掛けることはできなかった。同様にルクレールやメルセデス勢もハジャーを抜くことはできなかった。

    3度のセーフティカー再スタートがあったが、そのすべてでハジャーはフェルスタッペンの後ろに並んだ。しかしポジション争いを仕掛けることはなく、逆に背後のルクレールやメルセデスも突破できなかった。

    72周のチェッカーフラッグが振られたとき、最大の勝者はノリスのリタイアで順位を上げ、キャリア初の表彰台を手にしたハジャーだった。ノリスのエンジン故障によるリタイアを除けば、ハジャーは常にフェルスタッペンの背後を走行しており、マクラーレンの2台が勝利と2位を争う中で、フェルスタッペンは“ベスト・オブ・ザ・レスト”となっていた。

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの快挙をザントフォールトでの予選4位獲得に起因すると語った。

    「アイザックにとって、これは本当に素晴らしいレースだった」とメキースはPlanetF1.comを含むメディアに語った。

    「彼がシーズン序盤からどれだけ良い仕事をしてきたか、その証明だった。雨の日に偶然のように表彰台を取ったわけではない。彼は予選で実力でP4を獲得し、レース中もマックスから数秒差を保ち続けた」

    「だから本当に彼とレーシングブルズの努力に敬意を表する。これは運ではなく、彼らの多大な努力の賜物だ」

    レッドブル・レーシング F1 アイザック・ハジャー

    しかし72周を通してフェルスタッペンの背後を走り続けたことから、ハジャーはレッドブルの規則のもとでフェルスタッペンを攻撃すること自体が許されていたのかという疑問も浮かんだ。

    メキースはすぐにレッドブルとレーシングブルズ間のチームオーダーを否定した。

    「もし許されていないとしたら、それは違法だ」と彼は強調した。「だから答えはイエス、彼には許されていた」

    「それに前戦のブダペストでは、我々はレーシングブルズの後ろでフィニッシュしていることを思い出してほしい」

  • 角田裕毅 F1オランダGPでのスロットルマップ問題は何故起こったのか?

    角田裕毅 F1オランダGPでのスロットルマップ問題は何故起こったのか?

    角田裕毅のF1オランダGP決勝は、レッドブルのマシンに発生した非常に珍しい問題によって、最終スティントで崩れてしまった。

    「最後のピットストップのあと、間違ったマップに固定されてしまった」とチーム代表ローラン・メキースは説明した。「彼はレースの最後の部分を、本当に、本当に扱いにくいスロットルマップで走っていたんだ」

    2020年までは、F1チームは週末を通じて自由にエンジンやスロットルのマッピングを切り替えることができ、必要に応じてユニットから最大限のパワーを引き出すことが可能だった。予選のアタックラップやレースの決定的な局面で投入される“パーティーモード”と呼ばれるものだ。

    しかし2020年にFIAはこれを制限。メルセデスが皮肉を込めてそう名付けた“パーティーモード”は禁止され、それ以降は予選からレース終了まで一つのエンジンモードしか許されなくなった。例外は3つのみで、エンジンを停止しているとき、公認のウェットレースのとき、そしてピットレーンでのみ変更可能とされている。

    特にスタンディングスタートでは異なるマップが重要となるため、ドライバーはピットレーン進入時に“ローンチモード”に切り替え、ピットストップ後に標準モードへ戻すのが慣例となっている。

    角田裕毅の問題はそこで起きた。「ピットレーンではストラット12、ストラット12」とレースエンジニアのリチャード・ウッドが無線で指示。そしてストップ後に「ストラット11、ストラット11」と続いた。しかし角田裕毅はその切り替えを直後に実行しなかったようだ。

    「オーケー、ペダルマップに固定されてしまっている」とエンジニアは伝えた。「15%から40%までの間が非常にフラットなペダルになっている」。つまり、ペダルトラベルの15〜40%の範囲のスロットルレスポンスが完全に異なってしまい、スタート用に最適化されてレース走行には不向きな状態となっていたのだ。

    動揺した様子の角田裕毅は、ピットアウト後にコクピットの赤いロータリースイッチを何度も操作したが、すぐに異常に気づいた。「パワーがないです」と無線で訴える。返答はこうだった。「40%までパワーが出ない。非常にフラットなペダルマップだ。走行中には修正できない。今はセーフティカー下で慣れてみてくれ」

    走行中に変更することは不可能だった。メキースはこう説明する。「基本的にピットレーンでマップを変更するんだ。そして戻し忘れたら、そのあとはずっと固定される。今回まさにそれが起きた」

    角田裕毅 レッドブル F1 オランダGP

    角田裕毅がピットインしたのは72周のうち54周目。前にはランス・ストロールがおり、13番手だった。最終的に角田裕毅は9位でフィニッシュし、アストンマーティンのすぐ後ろ4.1秒差でチェッカーを受けた。エンジニアはレース後に彼を称えた。「最後のスティントはスロットルシフトなしで簡単じゃなかった。本当に良くやったよ、セーフティカー中に対応を学んだのは素晴らしかった」

    しかし角田裕毅にとっては慰めにならなかった。「セーフティカーの方が速いくらいでした」と角田裕毅は憤った。「チームはダメージを最小限に抑えてくれて素晴らしかったですし、確かに状況は改善されました。でもそれでも大きくパフォーマンスを失いました。そして自分はP11にいました。だから結果的には良い実行だったとは思います」

    少なくとも、角田裕毅はイモラ以来となる久々のポイントを獲得した。ただし満足感は限られていた。「全てが自分に不利に働いているように感じました」と角田裕毅は語る。「最初のセーフティカーはまったく助けにならなかったですし、2回目のセーフティカーも同じでした。自分が戦っていた相手は最終的にP5やP6でフィニッシュしました。でも最後のスティントでもポジションを上げようとしたところで、あんな問題が出てきました。ポイントを取るだけでも本当に簡単ではなかったです」

    「正直に言えば、普段はP9なんて特別に感じません。でも今回に限っては、将来への自信になると思います。今日は本当に楽ではなかったです」

    メキースは、通常の状況なら角田裕毅は7位で終えていただろうと見ている。「あの時点ではアントネッリの前にいたんだ。最初のセーフティカーのタイミングでちょっと不運だった。彼とシャルルだけが、セーフティカー前にピットインしていたからね」

    「だから“タダ乗り”でピットストップした他の連中に、4〜5ポジションを失ったんだ。正直、レースペースについてはあまり言うことはない。ほとんどずっとトラフィックにハマっていたからね」

  • 角田裕毅 レッドブルF1代表メキースが高評価「一歩ずつ前進している」

    角田裕毅 レッドブルF1代表メキースが高評価「一歩ずつ前進している」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、2025年F1オランダGPで角田裕毅が9位入賞を果たしたことを高く評価した。

    角田裕毅はセーフティカーの不運なタイミングに加え、終盤にはパワーロスの問題に見舞われたが、冷静にレースを組み立ててガスリーをかわし、ポイント獲得に成功した。

    メキースは「ユウキは一歩ずつ前進している。今日は最初のセーフティカーが彼にとってプラスにならず、もっと上位に行けた可能性があったが、流れは間違いなくポジティブだ」と語り、成長を強調した。

    一方、マックス・フェルスタッペンについては「このリザルトは絶対的に最大のものだった」と振り返った。チームはソフトタイヤでのスタートという攻撃的戦略を採り、フェルスタッペンはオープニングラップで力強い走りを見せた。

    メキースは「マックスはソフトをうまくマネジメントしたし、ミディアムでも前向きにプッシュした。とてもレッドブルらしい姿勢だった」と評価。さらに「ランドはアンラッキーだったが、チームにとっては大きなポイントとなり、ユウキの入賞と合わせて強い日曜日になった」とまとめた。

    そして最後に「ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズとアイザックの初表彰台にも心から祝福を送りたい。マックスと一緒に表彰台に立つ姿は特別で、このオランダGPはエネルギーと情熱に満ちた特別な一日になった」と語った。

    レッドブル・レーシング

  • ヘルムート・マルコ 「ハジャーはレッドブルF1の2台目の重圧に耐えられる」

    ヘルムート・マルコ 「ハジャーはレッドブルF1の2台目の重圧に耐えられる」

    オスカー・ピアストリがF1タイトル争いで完璧な一日を過ごした一方で、オランダGPの最大の勝者はアイザック・ハジャーだったかもしれない。

    ハジャーは自身初の表彰台を獲得し、その内容も印象的なものだった。新人ながらレーシングブルズを予選4番手に並べ、決勝でも冷静に走り切った。後方からの激しいプレッシャーにも屈せず、ランド・ノリスのリタイアで順位をひとつ上げ、F1初の表彰台を確保した。

    その走りは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコに強い印象を残した。

    「彼は本当にハードに戦わなければならなかったんだ」レース後にマルコはMotorsport.comに語った。「僕はラッセルが何度も彼に仕掛けるのを見た。そしてもう一人はルクレールだ。彼らは本気で挑んだが、彼は冷静さを保ち、何も間違えなかった。だから、そうだね、いいやつが出てきたよ」

    マルコはSky Sportsに対しても「仮に4位でも大きな成果だったが、今は表彰台だ。これはさらに驚きだ。彼はそれに値する」と称賛を送った。

    “リトル・プロスト”と呼ばれる才能
    マルコは以前からハジャーを“四度の世界王者アラン・プロストを彷彿とさせる『リトル・プロスト』”と呼んできた。プロストは分析的かつ知的なレース運びで知られるが、マルコはハジャーにその資質を重ねている。

    「我々が彼を選んだのは、特別なものがあると知っていたからだ。初期の頃から彼を『リトル・プロスト』と呼んでいたが、人々は笑っていた。だが今や彼は結果を示した」

    「新しいサーキットに来ても3周で競争力を発揮する。金曜にはエンジントラブルでセッションを丸々ひとつ失い、もうひとつも半分しか走れなかった。それでも彼は気にせず『自分には速さがある。予選でトップ5に入る』と言ったんだ。そしてその通りに2列目を獲得した」

    アイザック・ハジャー F1 ヘルムート・マルコ レッドブル・レーシング

    レッドブル・レーシング昇格への可能性
    当然ながら、この走りはハジャーが来季レッドブルに昇格する準備が整っているのかという議論を呼び起こす。ここ数年、マックス・フェルスタッペンはすべてのチームメイトを圧倒してきたため、あまりに早い昇格はキャリアを危うくするリスクもある。

    しかしマルコは「アイザックは違う」と強調する。20歳の才能がレッドブルのセカンドシートの重圧に耐えられるかと問われると、オーストリア人はうなずき、同意を示した。

    「自己信頼も際立っている」とマルコは述べた。「彼の精神的な強さは、オランダGPの週末を通して証明された」

    ただし、ハジャーの将来についての最終判断はまだ下されていない。レッドブル昇格が有力視される一方で、マルコは「それは後で決める」と言葉を濁した。

  • 角田裕毅 2026年にレーシングブルズF1復帰が「最も可能性高い」と伊誌

    角田裕毅 2026年にレーシングブルズF1復帰が「最も可能性高い」と伊誌

    角田裕毅の将来について、新たな見通しが報じられた。モータースポーツ・イタリアは、レッドブルが描く「最も可能性の高いシナリオ」として、2026年に角田裕毅がレーシングブルズへ復帰することを伝えている。

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーがオランダGPで初表彰台を獲得し評価を高める一方で、25歳の角田裕毅はチーム内で厳しい立場に置かれている。

    伊誌は、リンドブラッドのF1昇格構想やハジャーの起用計画により、角田裕毅がレッドブルのシートを失い、古巣チームへ戻る可能性が高まっていると報じた。

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーがオランダGPで驚異的な表彰台を獲得したことにあまり興奮していなかったかもしれない1人のドライバーは角田裕毅だった。

    角田裕毅は、必要とされていた9位フィニッシュを果たし、エミリア・ロマーニャGP以来となるポイントを久々に取り戻した。

    レッドブルは、母国レースでオスカー・ピアストリの後ろに入ったマックス・フェルスタッペンと共に表彰台を祝っていた。しかし彼らはまた、レーシングブルズで完璧な週末をまとめ上げ、自身初のF1表彰台を獲得したアイザック・ハジャーのことも喜んでいた。

    レース後、角田裕毅はハジャーの快挙に反応した。そして2人は、シーズン序盤に短期間チームメイトだった後も良好な関係を保っている。

    「アイザック(ハジャー)とレーシングブルズの初表彰台も祝福したいです。彼らにとって特別な瞬間だと知っていますからね」と角田裕毅は語った。

    しかし、ハジャーは角田裕毅のレッドブルでの後任候補として名前が挙がっており、25歳の彼にさらなるプレッシャーを与えている。

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースとモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、2026年のドライバーラインナップについてすでに決定が下されているという憶測を否定している。

    しかし今や、チームによって「最も可能性の高いシナリオ」が描かれていることが明らかになっており、それが角田裕毅を予想外の立場に置いている。

    モータースポーツ・イタリアの報道によって、角田裕毅のF1の将来についてさらなる詳細が共有された。

    会話の中で繰り返し名前が挙がっている1人の人物はアービッド・リンドブラッドだ。

    リンドブラッドは18歳になったばかりであるにもかかわらず、来年からF1で走るために必要なスーパーライセンスのポイントをすでに持っている。

    マルコの目標は、リンドブラッドを来季F1で走らせることだとされており、それはつまり、現役のドライバーの1人がシートを失うことになるということだ。

    フェルスタッペンは、自身の将来をもう1年レッドブルに委ねることを決めており、そしてハジャーは2026年にレッドブル系列のどちらかのチームで走ることがほぼ保証されている。

    それは角田裕毅とリアム・ローソンを難しい立場に追い込むが、今では「最も可能性の高いシナリオ」と信じられているのは、日本人ドライバーが来年レーシングブルズに戻るというものだ。

    「角田裕毅自身がリンドブラッドに道を譲ることになるかもしれない」と示唆されており、それは必ずしもローソンが外されることを意味しない。

    レーシングブルズ復帰の噂について角田裕毅は「もしかしたら、ヘルムートは裏で(僕をレーシングブルズに戻すことを)考えているのかもしれません。正直、彼が何を考えているのかは僕には分かりません」と角田裕毅は語った。

    「でも現時点では、彼は僕にパフォーマンスを示すことを求めていると理解しています。アップグレードを受けて以降の2戦では、そのパフォーマンスからある程度の認識が得られたと思います」

    「実際には、その前とは大きな違いがありますし、そのことが彼と僕の双方に、この状況がどう進展するのかをもう少し見るための時間を与えていると思います」

    「彼は僕をかなりサポートしてくれていますが、同時にとても率直な人物でもあります。チームのためにここにいるし、できるだけ多くのポイントを欲しがっています。だから僕は間違いなく結果を出さなければなりません」

    「ただ、僕の理解が正しければ、彼はまだレッドブルにとって何がベストなのかを判断するまで少し時間を置いていると思います。そして、レーシングブルズか何かになるのかもしれません。彼らは今とても良いパフォーマンスを発揮していますし、僕が長い間いたチームでもあります。だから当然、僕の最大の目標はレッドブルに留まることです。でも、様子を見ましょう」

    角田裕毅 F1

    もし角田裕毅が2026年に古巣のチームへ戻ることになれば、それはレッドブルのドライバー市場における非常に興味深いひねりとなるだろう。過去にもレッドブルのドライバーが同じことを経験してきたからだ。

    現時点までに、レッドブルから姉妹チームへ降格したドライバーは3人しかいない。

    ダニール・クビアトは2016年にフェルスタッペンと交代させられ、2017年のシーズン中に最終的にシートを失ったものの、その後さらに2年間走るために呼び戻され、最終的に他のカテゴリーに参戦することになった。

    ピエール・ガスリーは2018年に1年間トロロッソで過ごした後、翌年フェルスタッペンのチームメイトとして昇格した。

    それは結局うまくいかず、シーズン途中でアレックス・アルボンにシートを奪われた。しかし彼はアルファタウリで十分な走りを見せてアルピーヌに契約されることになった。

    それだけではなく、ガスリーは2020年のイタリアGPで勝利を収めたが、それは今でもファエンツァを拠点とするチームにとって最後の勝利となっている。

    時間が経てば、ローソンが2戦でレッドブルから降格させられた後にF1で長期的な将来を持てるのかどうかが明らかになるだろう。そして、もしレーシングブルズがローソンを手放してまで角田裕毅を呼び戻すことになれば、それはさらに苛立たしい展開となるだろう。

  • 角田裕毅 F1オランダGPで分析「マックスのやり方は必ずしも正解ではない」

    角田裕毅 F1オランダGPで分析「マックスのやり方は必ずしも正解ではない」

    角田裕毅は、RB21のセットアップ決定に関して自分にはあまり自信がないと認め、レッドブル・レーシングのチームメイトのマックス・フェルスタッペンは「すでに変更に対して良い自信を持っている」と語った。

    角田裕毅は再びザントフォールトで後方からのレースを強いられたが、フェルスタッペンのパフォーマンスに近づいていると感じており、F1オランダGPで12番手から9位までポジションを上げた。

    角田裕毅はレッドブルでポイントを獲得したものの、これはオーストリアのチームでわずか3度目のポイント獲得にとどまり、ランキングは19位、12ポイントにとどまっている。

    角田裕毅 F1

    角田裕毅は夏休み後の巻き返しに期待を寄せた。
    「チームとして本当に本当にいい仕事をしていると思います。FP2ではかなり近かったですし、予選ではセットアップに関して違うアプローチをしました」と角田裕毅はザントフォールトで、GPblogを含むメディアに語った。

    しかし、その変更は実を結ばず、25歳の角田裕毅は再びQ2敗退。一方でチームメイトのフェルスタッペンはRB21をP3まで押し上げた。

    「(フェルスタッペンは)それを成功させました。でも彼らはすでにFP3と予選の間に何かを変える自信を持っています。僕は一貫性を選びました。だから、もしかしたらマックスのアプローチはうまくいかなかったかもしれませんし、僕のセットアップはうまくいったのかもしれません、分かりません。

    でも、それがマックスの得意なところなんです。すごく早く適応できますし。同時に、チームとしてもこの週末でたくさんのことを学びました」と角田裕毅は締めくくった。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGPのソフトタイヤ戦略を説明

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGPのソフトタイヤ戦略を説明

    マックス・フェルスタッペンは、オランダGPでレッドブルがソフトタイヤでスタートする決断を下した理由を説明した。これは他の上位勢が選ばなかった戦略だった。

    20人のドライバーのうち、ソフトタイヤでスタートしたのはフェルスタッペンと、12番手から出走したチームメイトの角田裕毅だけだった。フェルスタッペンはザントフォールトのグリッド3番手からスタートし、より柔らかいタイヤを活かして2番手のランド・ノリスをオープニングラップでかわしたものの、その後はポジションを落として3番手を走行した。

    最終的には、ノリスがエンジントラブルでリタイアしたことで2位でフィニッシュし、母国GPでの連続トップ2フィニッシュ記録を守った。勝者はオスカー・ピアストリだった。

    フェルスタッペンは、この戦略が自身の希望によるものだったと語った。

    「金曜の走行後に自分にとって一番しっくりきたのがソフトだったから、それで計画していたんだ」とフェルスタッペンはRacingNews365を含むメディアに説明した。

    「もちろん、セーフティカーが出たからみんなフレッシュタイヤに交換しなきゃいけなかったけど、すべて計画通りだった」

    「スタートは正直悪くなかった。ターン1の外側に行って、ターン2に入ろうとした。あのコーナーはいつも路面の中央から外側にかけて砂が多いんだ」

    「ソフトタイヤだったから、エントリーで攻めてちょっと横に滑ったけど、ターン3に向かっても大丈夫だったよ」

    マックス・フェルスタッペン F1 オランダGP レッドブル・レーシング

    その後ノリスをオーバーテイクしたフェルスタッペンは、しばらく前を走ったものの、9周目にターン1の外側からノリスに抜かれ、彼は一気に先へ行ってしまった。

    これについてフェルスタッペンは、無理に戦う意味はなかったと振り返った。

    「少しは楽しみたかったから前に出たけど、その後は自分のペースで走った。そうしたら、ある時点でランドに抜かれたんだ」と語った。

    「見ての通り、完全に別のリーグだった。必死に守ってレースを台無しにしたり、2〜3周も命懸けで防御する意味なんてない。不運だけど、そこには意味がないんだ」