カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅、レッドブルF1で「賭け」の対象に?ヘルムート・マルコが発言

    角田裕毅、レッドブルF1で「賭け」の対象に?ヘルムート・マルコが発言

    レッドブルのドライバーのうち、来季の契約がまだ決まっていない2人のうちの1人である角田裕毅が、賭けの中心にいる。ヘルムート・マルコ博士がそう冗談めかして語った。

    マルコはF1アメリカGP後、「マックス・フェルスタッペンと角田裕毅の差をどう縮めるか」と問われると、「マックスをクルマから降ろせばいい」と冗談交じりに答えた。だがその裏では、角田裕毅の最近のパフォーマンスに対して明確な評価を示している。

    ご存じのとおり、マルコはレッドブルとレーシングブルズの両チームで、どのドライバーがF1世界選手権に出走するかを決める立場にある。現時点で2026年に確定しているのは、マックス・フェルスタッペンとスター新人のアイザック・ハジャーの2名だ。フェルスタッペンは来季も明らかにレッドブルのシートを維持することになるが、ハジャーについてはまだどのチームで走るのかが決まっていないとマルコ自身が語っており、角田裕毅のシートに疑問符がついている。

    アメリカGPでフェルスタッペンとレッドブルが勝利した後、マルコはフェルスタッペンのタイトル獲得の可能性について問われ、「リスクを楽しみたいなら、そうだね(フェルスタッペンに賭けるべきだ)」と答えた。

    81歳のオーストリア人であるマルコは、自身も賭けをしているのかと問われると「いくつか賭けをしているよ」と明かし、「誰に?」という質問に対しては「ユウキに」と答えた。

    なお、マルコが角田裕毅の何に対して賭けているのか、その具体的な内容については明らかにされていない。

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング

    日本人ドライバーの角田裕毅は、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで7位でチェッカーフラッグを受け、今季の獲得ポイントを28点に伸ばした。マルコはそのパフォーマンスを評価している。

    「そうだね。間違いなく彼のベストレースだ。クリアエア(前に車がいない状態)ではコンペティティブなラップタイムを刻んでいた」と語った。

    マルコのトーンに変化 角田裕毅への評価が上昇
    マルコは以前、来季2026年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトを決定するのは「メキシコGP後」と明言していたが、オースティンでの角田の好走とアイザック・ハジャーの不調を受けて、最新のコメントではその口調をややトーンダウンさせた。

    「今はそれが最優先事項ではない」とマルコは独『Sky』に語り、「基本的にはそのタイミングを考えているが、実際に決断できるかどうかは様子を見よう」と慎重な姿勢を見せた。
    フェルスタッペンの勝利を祝う場面でも、角田の隣で談笑するマルコの姿が見られ、両者の関係性が良好であることをうかがわせた。

    レッドブルはメキシコGP後に残りのドライバー体制を発表する見通しであり、マルコも「今年はメキシコの後に腰を据えて検討する」と繰り返した。

    フェルスタッペンが角田裕毅に対してレース終盤で56秒もの差をつけたことを指摘され、その差を縮める方法はあるかと問われると、マルコはただ一言「そうだね、マックスをクルマから降ろせばいい」と答えた。

    メキースの効果で角田裕毅の調子も上向き?
    ローラン・メキースがレッドブル・レーシングのチーム代表として初めて姿を見せて以来、マックス・フェルスタッペンの調子が再び上向き、タイトル争いに復帰しただけでなく、角田裕毅にも目に見える──とはいえやや控えめながらも──好影響が表れている。

    角田裕毅の調子の上昇は、レッドブルにとってまさに絶好のタイミングだった。現在、レッドブルはコンストラクターズ選手権2位を争うフェラーリとメルセデスとの三つ巴の戦いの渦中にある。

    Source: GP BLOG

  • マックス・フェルスタッペン 復活の裏側「一時は2025年F1王座を諦めていた」

    マックス・フェルスタッペン 復活の裏側「一時は2025年F1王座を諦めていた」

    2025年シーズン終盤、F1史に残るかもしれない“逆転劇”が進行している。

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、かつて55ポイント差を追う絶望的な立場にありながら、再びタイトル争いの中心へと返り咲いた。だが、その裏では「一時はF1への興味を失っていた」とヘルムート・マルコが明かしている。

    フェルスタッペンは今季、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に挑む形で5年連続王座を目指しているが、シーズン序盤はRB21の競争力不足により苦戦。しかし、イタリアGPで導入されたフロアアップデートを機に状況が激変した。

    マルコ「GTレースに気持ちが向いていた時期もあった」
    レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコはSky Sportsに対し、フェルスタッペンがタイトルを諦めかけていた時期があったことを認めた。

    「我々が競争力を欠いていた時期、マックスは少し興味を失っていた」とマルコは語った。

    「GTレースの方に気持ちが向いていたから、彼を良い気分に保つためにニュルブルクリンクの話などをしていたよ。でも今はクルマが機能していて、ニュルブルクリンクでの成功もあって、彼のモチベーションは完全に戻った。今は笑顔で、怒鳴ることもない。2コンマ(0.2秒)は彼自身のやる気から来ていると思う」

    RB21の進化がもたらした“覚醒”
    マルコは、フェルスタッペンの復活劇にはマシンの改良も欠かせなかったと強調する。

    「中速コーナーだとか温度の問題だとか、そういった話はもう過去のものだ。我々は上位にいるし、仮に1コーナーだけ遅れていても、その差はコンマ数千秒。以前のようにセクターごとに0.5秒も離されることはもうない」

    「マシンが大きく前進したことを示しているし、マックスはそれを最大限に引き出している。もしこの改善がもう少し早く来ていれば、チャンピオンシップの様相はまったく違っていたはずだ」

    「マクラーレンの助けが必要」マルコの現実的な見立て
    それでもマルコは、タイトル奪還はフェルスタッペンとレッドブルだけの力では難しいと率直に語る。

    「我々だけでは成し遂げられない。マクラーレンの助けが必要だ」とマルコは述べ、「不可能ではない」と付け加えた。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペン「信じるとかじゃない。1戦ずつ全力を尽くす」
    一方のフェルスタッペンは、タイトル争いについて問われても冷静な姿勢を崩さない。

    「信じるかどうかじゃない。僕はただ1戦1戦、ベストを尽くすだけだ」と語る。

    「今日は完璧な結果だったし、少しポイントを縮められたのは嬉しい。僕にとっても、ファンにとっても面白くなってきたと思うよ。ただ、レースペースにはまだ改善の余地がある。明日勝つためにはもっと良くする必要があるし、今はそれに集中している」

    5連覇のチャンスはあると感じているかとの質問に、フェルスタッペンはこう答えた。

    「そうだね、間違いなくチャンスはある。残りのシーズンでもこうした週末を積み重ねていくだけだ。僕たちはできる限りのことを試みるよ」

    「ワクワクしているし、シーズン終盤が本当に楽しみだ」

    分析:マックス復活の鍵は“心の再点火”と“RB21の成熟”
    フェルスタッペンの復活は、単なるマシン改良や戦略面の修正だけでは説明できない。マルコが語るように、彼のメンタルの立て直しが最も大きな要素だった。勝てない状況で一度は興味を失いながらも、チームの復調とともに再び闘志を燃やしたフェルスタッペン。その精神的な変化が、RB21の性能をも最大限に引き出している。

    イタリアGP以降、レッドブルは常に表彰台争いに絡むペースを維持しており、今やマクラーレンに対して互角以上の戦いを演じている。もしこの勢いが続けば、2025年のF1は“諦めなかった王者”の物語として記録されることになるだろう。

  • 「ターン15は角田裕毅に非がある」 F1アメリカGPベアマン接触にバトン見解

    「ターン15は角田裕毅に非がある」 F1アメリカGPベアマン接触にバトン見解

    元F1世界王者でスカイスポーツF1の解説者を務めるジェンソン・バトンが、2025年F1アメリカGP決勝で発生した角田裕毅(レッドブル・レーシング)とオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)の接触未遂について分析した。

    バトンはターン15での攻防を「角田裕毅に非がある」と評しながらも、彼のレース全体の戦いぶりについては一定の評価も示した。

    ターン15の攻防──「リアクション・ムーブ」に見えた防御
    問題となったのはレース終盤、7位を巡るバトルだった。

    ベアマンは34周目、角田裕毅のイン側にマシンを差し込み、オーバーテイクを試みた。しかし直後にスピンを喫し、ポジションを失った。

    スカイスポーツF1の解説中でバトンは、その瞬間をこう分析した。

    「彼(角田裕毅)はオリー(ベアマン)の動きをミラーで見ながら反応していた。左に寄りすぎて芝生に乗りかけて、慌てて戻っていた。完全に後ろの動きに反応していた」

    「しかもあのコーナーでは非常に早くブレーキを踏んでいた。それも後続にとって危険だ」と続け、角田裕毅のライン変更を“リアクション・ムーブ(reactive move)”とみなした。

    F1では高速域のブレーキングゾーンで進路を変える行為が禁止されており、FIAは過去にも同様の動きに対して厳しく警告を出している。バトンはこの点を強調し、事故に至らなかったのは「運が良かっただけ」と警鐘を鳴らした。


    角田裕毅のスタートを評価「ターン1では完璧な攻め」
    ただしバトンは、角田裕毅のレース全体を否定したわけではない。特にスタート直後のターン1で見せた積極的な走りを高く評価した。

    「スタートでブレーキを遅らせて多くのポジションを稼いだ。あれは素晴らしい動きだったし、合法的な攻め方だ。問題はベアマンとのあのシーンだけだ」とコメント。

    彼の見解は、ドライバーとしてのリスクマネジメントと攻撃的な防御の“線引き”を明確に示すものとなった。

    【動画】 角田裕毅 F1アメリカGP決勝スタートでローソンを“意地”のブロック

    オリバー・ベアマン「危険な動きだった」
    この一件について、当事者のオリバー・ベアマンはレース後に角田裕毅を厳しく批判した。

    「僕にとって彼の動きは不公平だった。ルールにも、レースの精神にも反している。あのスピード域でブレーキング中に動くのは本当に危険だ」とスカイスポーツF1に語った。

    「2周にわたって彼と戦っていた。僕の方が速かったし、ターン12でも13でも15でもインを狙ったけど、彼は僕の動きに反応してラインを変えていた。最終的にスピンを喫したけど、大クラッシュにならなかったのは幸運だった」

    さらにベアマンは、「彼は週末を通して苛立っていたように見えた」と付け加え、角田裕毅のドライビングを“感情的だった”と評した。

    角田裕毅「ルール違反ではない。僕はコントロールしていた」
    角田裕毅はベアマンの批判に反論した。

    「ブレーキング中に動いたとは思っていない」と語り、行為そのものを否定。

    「彼がスピンしたのは残念だけど、いいバトルをしていた。あれで終わってしまったのは不運だっただけだ」と述べた。

    そして印象的な一言が続く。

    「僕は彼のF1チームメイトじゃない。トップ10を目指して戦っているだけだと思う」

    この発言には、「同じチーム同士のように遠慮する必要はない」という明確な姿勢が表れている。角田裕毅はあくまで“正当なバトル”の一環として自らの動きを正当化した。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)とオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    強気の防御か、危険な反応か──評価が分かれた攻防
    今回の一件は、F1における防御の境界線を改めて浮き彫りにした。

    ブレーキング中のライン変更は禁止されているが、ドライバーによっては「わずかな修正」「ターン進入の姿勢変更」と捉える場合もあり、解釈に幅がある。

    ベアマンはそれを“危険な動き”と受け取り、角田裕毅は“正当な防御”と主張。バトンは両者の間で「反応した事実はあった」と指摘した。

    この三者三様の視点が示すのは、F1における“フェアバトル”の定義がいかに繊細であるかという点だ。わずか数メートルの判断が、レース後の議論を巻き起こす。

    今後への影響──角田裕毅の評価とメキシコGPへの注目
    角田裕毅は今季、レーシングブルズからレッドブル・レーシングへ昇格して以降、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと比べられる厳しい立場に置かれている。
    しかし、夏休み明け以降は5戦中3戦で入賞を果たしており、安定感を取り戻しつつある。

    今回の騒動は彼の攻撃的なドライビングスタイルを改めて浮き彫りにしたが、同時に“抜かせない強さ”を示した一幕でもある。

    ベアマンの批判、バトンの分析、角田裕毅の反論──それぞれの視点が交錯したアメリカGPのバトルは、次戦メキシコGPでも再び注目の的となりそうだ。

  • 角田裕毅、レッドブルF1残留に光?ヘルムート・マルコ評価「上昇傾向にある」

    角田裕毅、レッドブルF1残留に光?ヘルムート・マルコ評価「上昇傾向にある」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、F1アメリカGPでの力強いパフォーマンスにより、自身のF1キャリアを大きく前進させた。レッドブルの上級顧問ヘルムート・マルコは、来季2026年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトをめぐる判断を保留する姿勢を示し、角田裕毅の安定感を高く評価した。

    マルコは以前、決定は次戦メキシコGP後に下されると明言していたが、オースティンでの角田裕毅の好走とアイザック・ハジャーの不調を受け、発言をトーンダウンさせた。

    「今はそれが最優先事項ではない」とマルコはSkyドイツに語り、「基本的にはそのタイミングを考えているが、実際に決断できるかどうかは様子を見よう」と慎重な姿勢を見せた。

    レッドブルがフェルスタッペンの勝利とタイトル争い再加速を祝う場面でも、角田裕毅の隣で談笑するマルコの姿が見られた。マルコは角田裕毅の最近の成長を称賛し、「彼は素晴らしいスタートを切り、クリアな走行時には非常に競争力があった。上昇傾向にあるし、安定してきている。それはタイトル争いの中で非常に重要だ」と述べた。

    角田裕毅は13番グリッドからスタートし、決勝で7位フィニッシュ。スプリントでもポイントを獲得し、週末合計で8点を持ち帰った。

    「ペースは本当に良かったです」と角田裕毅は語った。

    「序盤でいくつかポジションを上げることができましたし、全体的なペースも悪くなかったです。第2スティントでは少し抑えすぎた部分もあったんですけど、2レースともポイントを取れたのはポジティブでした。これを続けていく必要がありますね」

    シート維持に今回の結果が重要だったかと問われると、角田裕毅は即答した。

    「もちろん重要です。僕に求められているのは結果を出すことですから」

    「コンストラクターズランキングを上げるためにも大事ですし、チームはまだ諦めていません。マックスのタイトルも諦めていません」

    「特に今はショートランの改善に集中しています。毎回スタートであれだけ攻めるのは現実的ではないので、予選で前の方からスタートしてトップチームと戦うことが目標です」

    一方、角田裕毅のライバルであるアイザック・ハジャーは厳しい週末を過ごした。予選クラッシュにより最後尾スタートとなり、決勝は16位でフィニッシュ。「予想通りのレースだった」とハジャーはCanal Plusに語り、「後方スタートでは前方で何も起きない限り奇跡はない」と悔しさをにじませた。

    「今季これまでにも厳しい週末はあった。夏休み前には苦しい時期もあったけど、そこから強く戻ってきた。メキシコではいくつかのことを理解できるといいね」と前を向いた。

    ハジャーは最近、「もしレッドブルのシートを逃すなら辛い」と語っており、シーズン中の早期交代をマルコに示唆する発言もしている。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    角田裕毅、レッドブル残留に現実味?

    オースティンでの角田裕毅のパフォーマンスは、結果と内容の両面でレッドブル首脳陣に強い印象を残した。スプリントと決勝の両方でポイントを獲得し、冷静かつ安定したレース運びを見せたことは、マルコの評価にも直結している。

    特に注目すべきは、マルコのコメントのトーンだ。これまで「メキシコ後に決定」としていた期限を明確に緩め、「様子を見る」と発言を修正。これは角田裕毅が自力で2026年シート争いを引き戻したことを意味するかもしれない。

  • レッドブルF1 アービッド・リンドブラッドをメキシコシティGPのFP1に起用

    レッドブルF1 アービッド・リンドブラッドをメキシコシティGPのFP1に起用

    レッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが今週末のF1メキシコGPフリー走行1回目(FP1)を欠場し、若手のアービッド・リンドブラッドが代わりに走行すると発表した。

    18歳のリンドブラッドは「将来のレッドブルを担う存在」として注目されており、今回はフェルスタッペンのマシンをドライブして自身2度目のF1公式セッションに臨む。前回はF1イギリスGPのFP1で出走し、14番手のタイムを記録している。

    ルーキー走行義務でリンドブラッドが再登場

    FIAの規定により、各チームはシーズン中に2回ずつ、合計4回の「ルーキー走行」を実施する必要がある。レッドブルはこれまでにリンドブラッドと岩佐歩夢を起用して2回の走行を終えており、今回のメキシコGPで3回目となる。

    リンドブラッドにとっては再び実力を示す絶好の機会であり、来季のF1シート獲得に向けてアピールする場にもなる。レッドブル系4名の中で来季の去就が確定しているのはフェルスタッペンのみで、角田裕毅のポジションについては依然として不透明な状況が続いている。

    今回、FP1という限られた条件ではあるものの、同じマシンでアービッド・リンドブラッドと角田裕毅が走行することで、レッドブル上層部は二人の実力を測ることなる。

    アービッド・リンドブラッド レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンの走行不足は影響軽微

    フェルスタッペンはキャリア9度目のメキシコGPを迎えるベテランであり、FP1を欠場しても週末全体への影響は小さいとみられる。2015年にトロロッソから初参戦して以来、2021〜2023年にはこの地で3連勝を飾っている。

    前戦アメリカGPでは、スプリントと決勝の両方で勝利を挙げており、4戦中3勝という圧倒的な勢いを維持。ドライバーズランキングでは首位オスカー・ピアストリとの差を40ポイントにまで縮め、5度目の世界タイトル奪還へ向けて再び勢いを取り戻している。

    フェルスタッペン「パーフェクトな週末だった」

    フェルスタッペンはアメリカGPでの勝利後、次のように語っている。

    「今日、最も重要だったのは最初のスティントで少しギャップを作れたことだと思う。その後はピットストップ後もほぼ安定していた。タイヤマネジメントが非常に重要で、決して簡単ではなかった。ラップごとにバランスやグリップの感触が違って、良い時も悪い時もあった」

    「ミスをしないように集中しながら、できるだけ一貫した走りを続けることが大切だった。バンプの多いサーキットで、それを避けながら走らなければならなかったけど、また勝つことができて本当に信じられない気分だ」

    リンドブラッド起用の背景とレッドブルの育成戦略

    今回のリンドブラッド起用は、単なるルーキー義務消化にとどまらず、レッドブルの将来を見据えた人材育成プランの一環といえる。リンドブラッドはF2でのパフォーマンスでも注目を集めており、2026年の新規定時代に向けた次世代ドライバー候補として高く評価されている。

    一方で、角田裕毅の去就が確定していない現状では、リンドブラッドやアイザック・ハジャーといった若手がどのような評価を受けるかが重要な指標となる。レッドブルは今後もFP1セッションを通じて若手育成プログラムの成果を試しつつ、2026年の体制構築を見据えた布陣を整えていくとみられる。

  • 角田裕毅 ベアマンの批判に反論「僕は彼のF1チームメイトじゃない」

    角田裕毅 ベアマンの批判に反論「僕は彼のF1チームメイトじゃない」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅を相手に、F1アメリカGP決勝で激しいバトルを繰り広げたハースF1チームのオリバー・ベアマンが、レース後に角田裕毅の走りを「危険」と強く非難した。角田裕毅はこれに対し「僕は彼のF1チームメイトじゃない」と反論し、自身の防御は正当だったと主張した。

    ベアマンは34周目、7位争いの最中にターン15でスピン。イン側からオーバーテイクを狙った際、角田裕毅がブレーキング中に動いたと感じたという。

    「僕にとって彼の動きは不公平だった」とベアマンはスカイスポーツF1に語った。「ルールにも、レースの精神にも反している。あのスピード域でブレーキング中に動くのは本当に危険だ」

    「2周にわたって彼と戦っていた。僕の方が速かったし、ターン12でも13でも15でもインを狙ったけど、彼は僕の動きに反応してラインを変えていた。最終的にスピンを喫したけど、大クラッシュにならなかったのは幸運だった」

    ベアマンはまた、週末を通して角田裕毅の「強引な」動きに不満を示した。「スプリントと決勝、どちらの1周目でも彼はターン1で無謀なダイブを仕掛けてきた。正直、彼に僕の見解を理解してもらおうとは思わない。これが初めてじゃないし、最後でもないだろう」

    さらにベアマンは「彼は今、チームメイトのマックス(フェルスタッペン)と比べて苦戦している。週末を通して苛立っていたように見えた」とも付け加えた。

    角田裕毅「ルール違反ではない。僕はコントロールしていた」

    角田裕毅はベアマンの批判に反論し、自身の防御はフェアだったと語った。

    「ブレーキング中に動いたとは思っていない」と角田裕毅はスカイスポーツF1に語った。「彼がスピンしたのは残念だけど、いいバトルをしていた。あれで終わってしまったのは不運だっただけだ」

    また、ベアマンが問題視した1周目の動きについても、「あれはレースだよ」と一蹴した。「僕は完全にコントロールしていたし、ロックアップもなかった。お互いサイド・バイ・サイドだった。僕は彼のF1チームメイトじゃない。トップ10を目指して戦っているだけだと思う」

    角田裕毅は今季、レーシングブルズからレッドブル・レーシングに昇格して以降、苦しい戦いを強いられてきたが、夏休み明け以降は5戦中3戦でポイントを獲得しており、調子を取り戻しつつある。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)とオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    ジェンソン・バトンの見解「ターン15では角田裕毅に非がある」

    スカイスポーツF1の解説者で元F1世界王者のジェンソン・バトンは、この一件について「ターン15では角田裕毅が悪かった」と分析した。

    「彼はオリー(ベアマン)の動きをミラーで見ながら反応していた。左に寄りすぎて芝生に乗りかけて、慌てて戻っていた。完全に後ろの動きに反応していた」と指摘。

    「しかもあのコーナーでは非常に早くブレーキを踏んでいた。それも後続にとって危険だ」と続けた。

    一方で、バトンは1周目のターン1での角田裕毅の動きについては擁護。「スタートでブレーキを遅らせて多くのポジションを稼いだ。あれは素晴らしい動きだったし、合法的な攻め方だ。問題はベアマンとのあのシーンだけだ」とコメントした。

    分析:角田裕毅、強気の防御が再び物議に

    ベアマンとの接触未遂は、角田裕毅のドライビングスタイルに再び注目を集める結果となった。ブレーキング中の動きはルール上厳しく制限されており、FIAも過去に複数のケースでペナルティを科している。ただし、今回は審議対象にはならず、レーシングインシデントとして扱われている。

    角田裕毅は一貫して「フェアな戦いだった」と主張し、リスクを冒しながらもポイント圏内を守り切った。一方、ルーキーのベアマンにとっては、経験の差とポジション争いの厳しさを痛感する一件となった。

    アメリカGPでの角田裕毅はスプリントと決勝の両方でポイントを獲得し、今季後半戦に向けて勢いを取り戻している。だが、攻撃的な防御が物議を醸す形となり、次戦メキシコGPでもその走りに注目が集まりそうだ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1代表がアメリカGPを評価「チームに貴重なポイント」

    角田裕毅 レッドブルF1代表がアメリカGPを評価「チームに貴重なポイント」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、2025年F1アメリカGPを「ここ最近で最も強力な週末」と評し、マックス・フェルスタッペンと角田裕毅の両ドライバーの成果を称賛した。フェルスタッペンはスプリントと決勝の両方で優勝し、角田裕毅もスプリントと決勝で連続入賞を果たすなど、チームとして完全な週末を過ごした。

    オースティン特有の高温コンディションの中で、レッドブルは週末を通して速さと安定性を発揮。

    フェルスタッペンがタイトル争いへの勢いを取り戻し、角田裕毅が確実にポイントを重ねたことにより、チーム全体が再び強力な形でシーズン終盤へ向けた手応えを掴んだ。

    「間違いなく、ここ最近で最も強力な週末だった」とメキースはコメント。「灼熱のコンディションの中、これまでこのサーキットでは苦戦してきたが、マックスはすべてのセッションでライバルとの差を広げ続けた。金曜日の時点では非常に接戦だったが、スプリントでポールを獲得し、そして今日に至るまでに大きく改善された」

    「改めて、現場のスタッフ、そしてファクトリーのスタッフ全員に感謝したい。すべてを限界までプッシュするというリスクを取りながら取り組んでおり、それは楽なことではないが、彼らの仕事ぶりは信じられないほどで、その努力が結果として実を結んでいる。彼らはマシンから多くのポテンシャルを引き出した」

    「我々は決して何も当たり前とは考えていないが、週末が進むにつれてさらに多くのパフォーマンスを見いだすことができた」

    フェルスタッペンの走りについて、「マックスは驚くべきレベルで走っており、常に基準を引き上げている。今後もこのアプローチを続け、まずはメキシコで可能な限り最高のクルマをトラックに送り出すことから始める」とメキースはコメント。

    角田裕毅の走りについても、「裕毅も非常に強力な週末を過ごした。特に今日のレースでは6つポジションを上げ、昨日のスプリントで獲得したポイントに加えて貴重なポイントを持ち帰ってくれた」と評価した。

    最後にメキースは「パートナーのモービルおよびモービル1とともに75勝目を達成できたことを誇りに思う。強固で成功に満ちたパートナーシップを今後も積み重ねていきたい」と締めくくった。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)

    角田裕毅はスプリントで7位、決勝でも7位と今週末は8ポイントを獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがスプリント・決勝ともに優勝して33ポイントを獲得。レッドブル・レーシングとして41ポイントを追加し、コンストラクターズ2位のメルセデルに10ポイント差、3位のフェラーリには3ポイント差まで迫った。

  • マックス・フェルスタッペン F1アメリカGP優勝「5度目の王座のチャンスはある」

    マックス・フェルスタッペン F1アメリカGP優勝「5度目の王座のチャンスはある」

    マックス・フェルスタッペンは、F1アメリカGPでの圧倒的な勝利により、ドライバーズ選手権でオスカー・ピアストリとの差を大きく縮めたことで、「5度目のタイトルを獲得するチャンスはある」と語った。

    8月のザントフォールトを終えた時点では、フェルスタッペンはピアストリに104ポイント差をつけられていた。しかし4つの週末を経て、現在ではわずか40ポイント差にまで迫っている。この間、フェルスタッペンは3度のグランプリ勝利とスプリント勝利を挙げている。

    アメリカGPの週末は、ここ最近のフェルスタッペンの支配的なフォームを象徴するものとなった。4度のワールドチャンピオンである彼は、スプリントと決勝の両方で全周をリードし、スプリント序盤を除けばほとんど挑戦を受けなかった。

    「信じられない週末だった」と、グランプリ優勝後にフェルスタッペンは語った。「レースが簡単ではないことは分かっていた。レース全体を見れば、僕とランド(ノリス)のペースはかなり拮抗していた。最初のスティントだけが違いを生んだところで、少しギャップを広げることができた。それが最後まで続いたんだ」

    「ほとんどのスティントでタイヤをマネジメントするのは簡単ではなかったけど、リードを守り切ることができた。こんな週末を実現できたチーム全員を本当に誇りに思っている」

    フェルスタッペンの選手権での前進は、スプリントでマクラーレン勢2台が1周目にリタイアしたことにも助けられた。決勝ではノリスがシャルル・ルクレールと2位争いを繰り広げたため、日曜の序盤でフェルスタッペンに差が生まれた。一方、ピアストリはオースティンの週末を通してペースを欠き、5位でフィニッシュした。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) アメリカグランプリ

    スペイングランプリでタイトル争いを否定した以外、フェルスタッペンはこの話題について比較的沈黙を守っていた。しかし、マクラーレン側は常に彼を「依然として脅威」と見ており、今大会後、彼の走りを「チャンピオンの走り」と評した声を受け、フェルスタッペンに直接質問が飛んだ──5連覇のチャンスはあると感じているかと。

    「そうだね、間違いなくチャンスはある」とフェルスタッペンは答えた。「残りのシーズンでもこうした週末を積み重ねていくだけだ。僕たちはできる限りのことを試みるよ」

    「ワクワクしているし、シーズン終盤が本当に楽しみだ」

    F1は次戦、メキシコシティへと舞台を移す。フェルスタッペン、ノリス、そしてピアストリが再び激突し、ドライバーズ選手権争いはいよいよヒートアップしていく。

  • 角田裕毅 F1アメリカGP決勝「ショートランの改善が課題」

    角田裕毅 F1アメリカGP決勝「ショートランの改善が課題」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1アメリカGP決勝で再びポイントを獲得し、スプリントとあわせて2戦連続入賞を果たした。オースティンの高温コンディションの中でも、序盤から鋭い走りを見せ、堅実なレース運びでチームに貴重なポイントをもたらした。

    決勝ではスタート直後から積極的に前を攻め、1周目だけで複数台をオーバーテイク。2スティント目ではタイヤマネジメントに苦しむ場面もあったが、全体としては安定したペースを維持し、週末を通して強さを発揮した。

    角田裕毅は、ここ数戦で課題としているショートランを改善する必要があると強調した。

    「今日はスタートが良くて、1周目もまたうまくいきました。最初の数周でいいペースがあって、たくさんのマシンを抜くことができました。スプリントも決勝も楽しめたし、自信を持って走れました」

    「この週末は2レースともポイントを取れたので、全体としてはポジティブな週末でした。今日のペースも悪くなかったけど、特に2スティント目ではもう少しうまくできたかもしれません」

    「次の数戦もポイントを取り続けたいですし、とくにショートランの改善に集中しないといけません。そこが最近の課題なので、メキシコに向けてそこをしっかり仕上げたいと思います」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも、「角田は今日6つポジションを上げ、昨日のスプリントに続いてポイントを獲得した。非常に力強い週末だった」とコメント。チーム全体としても、マックス・フェルスタッペンのダブルウィンと角田の安定したパフォーマンスにより、「ここ最近で最も強力な週末」と位置づけている。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) F1 アメリカGP

    Q:素晴らしいスタートでしたね。1周目でトップ10入りし、さらに3つポジションを上げてしっかりポイントを獲得しました。今日のレース全体をどう感じていますか?

    良いスタートでした。序盤は自信を持って攻めることができて、ペースもすごく良かったです。数台をオーバーテイクできましたし、全体的なペースも悪くなかったと思います。

    ただ、第2スティントでは少しマネジメントしすぎたかもしれません。もう少し上手くできたはずです。それでも、この週末の両レースでポイントを取れたのはポジティブで、こういう結果を安定して出すことが大事だと思っています。

    Q:オリバー・ベアマンとのバトルの場面について、どう見ていますか?

    彼の視点からも確認する必要がありますが、結果的に残念な形になってしまいました。お互いに激しく、でも良い戦いをしていたので、最後の結果だけが不運でした。僕の見方では、自分が何か大きなミスをしたとは思っていません。

    Q:スプリントと決勝での連続した追い上げは見事でした。来季のシートを狙う上で、こうしたパフォーマンスはどれくらい重要ですか?

    すごく重要だと思いますし、こういう走りを続けていくことが必要です。コンストラクターズ選手権でも僕たちはまだ諦めていませんし、もちろんマックス(フェルスタッペン)のドライバーズ選手権も同じです。

    自分としては特にショートランをもっと改善する必要があります。毎回1周目であれほど攻めるのは難しいので、より上位からスタートしてトップチームと戦うことを目指していきたいです。

  • 【動画】 角田裕毅 F1アメリカGP決勝スタートでローソンを“意地”のブロック

    【動画】 角田裕毅 F1アメリカGP決勝スタートでローソンを“意地”のブロック

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1アメリカGP決勝のスタートで、リアム・ローソン(レーシングブルズ)をピットレーン出口の白線まで追いやる“意地”のブロックを見せた。

    アメリカGPでは、3番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、2番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)に対して、奇数グリッドのグリップとソフトタイヤの瞬発力を生かし、1コーナーをアウトから豪快に抜き去るシーンが注目を集めた。

    しかし、その後方ではもうひとつの激しい攻防が繰り広げられていた。13番グリッドの角田裕毅は、12番グリッドのリアム・ローソンに対し、同じく奇数グリッドのグリップを生かして前に出ると、わざわざコースのイン側へ移動。ミラーでローソンの位置を確認しながら執拗にブロックした。ローソンはピットレーン出口の白線まで追いやられ、角田はローソンの行き場がなくなったことを確認すると、1コーナーのイン側へうまくつけてターンインし、10番手まで順位を上げた。

    今週末、二人の間にはすでに遺恨があった。

    スプリント予選では、角田裕毅がアウトラップ中にリアム・ローソンを追い抜こうとしてコースオフし、計測ラップを逃したあと、「いや、あれはいつも通りですよ。正直、彼に関してはもう驚きません」と語っていた。

    そして翌日の予選では、角田が無線で「ローソンがわざと邪魔した」「コーナーで極端に減速した」と批判。一方のローソンは「彼が何を怒っているのか分からない」「自分が前にいた記憶もない」と反論していた。

    決勝では、角田裕毅がカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の接触による混乱をすり抜け、さらにオリバー・ベアマン(ハース)との攻防を制して7位でフィニッシュ。ローソンは11位でポイント獲得には届かなかった。

    動画の公開は終了しました