カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 F1メキシコGP展望「本来いるべき上位で戦う準備はできている」

    角田裕毅 F1メキシコGP展望「本来いるべき上位で戦う準備はできている」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、2025年F1メキシコGPに向けた意気込みを語った。

    角田裕毅はアメリカGP後にロサンゼルスを訪れ、NBAレイカーズのシーズン開幕戦に特別ゲストとして登場。同じく世界で活躍する日本人アスリート、八村塁からレイカーズのユニフォームをプレゼントされた。

    その後はレッドブルのアスレチック・パフォーマンス・センター(APC)でトレーニングを行い、心身をリフレッシュ。「再びポイントを狙って戦う準備はできている」と語る角田裕毅は、週末を通して安定したパフォーマンスを発揮し、本来いるべきグリッド上位での戦いを目指している。

    「メキシコには、再びポイント獲得を目指して臨みます」と角田裕毅はコメント。

    「オースティンとメキシコの間には数日間のオフがあり、初めて訪れたロサンゼルスで過ごしました。レッドブルのAPC(アスレチック・パフォーマンス・センター)でトレーニングを行ったんですが、本当に素晴らしい施設で、この過密なレース期間中でもしっかりコンディションを維持するのに役立ちました。バスケットボールも楽しみましたが、レーシングをやめてシュートを打つ方に転向するのはやめておいた方がいいですね(笑)」

    「オースティンの週末はとてもポジティブでしたし、このクルマで自分の実力をしっかり示せたと思います。ロングランでは自信を持って走れましたし、全体的に安定した週末を過ごせました」

    「今はショートランでも同じような手応えを得て、予選での順位をもっと上げていく必要があります。週末全体を通して安定したパフォーマンスを出すことが目標で、それができればチームのためにより多くのポイントを獲得し、本来いるべきグリッド上位で戦うことができるはずです」

    角田裕毅 メキシコグランプリ F1

    角田裕毅、ショートラン改善を誓う
    アメリカGPを終えた角田裕毅は、ここ数戦で課題としているショートランを改善する必要があると強調した。

    「今日はスタートが良くて、1周目もまたうまくいきました。最初の数周でいいペースがあって、たくさんのマシンを抜くことができました。スプリントも決勝も楽しめたし、自信を持って走れました」

    「この週末は2レースともポイントを取れたので、全体としてはポジティブな週末でした。今日のペースも悪くなかったけど、特に2スティント目ではもう少しうまくできたかもしれません」

    「次の数戦もポイントを取り続けたいですし、とくにショートランの改善に集中しないといけません。そこが最近の課題なので、メキシコに向けてそこをしっかり仕上げたいと思います」

  • レッドブルF1 “テープゲート”に批判殺到 「いい加減にしろ」Sky解説者が一喝

    レッドブルF1 “テープゲート”に批判殺到 「いい加減にしろ」Sky解説者が一喝

    レッドブル・レーシングは、F1アメリカGP(オースティン)でマクラーレンのランド・ノリスが使用していたグリッド位置の目印テープを巡り、FIAから5万ユーロの罰金を科された。チームメンバーがフォーメーションラップ後に立入禁止エリアへ再侵入し、マクラーレンのマーカーに干渉したことが問題視された。

    この“テープゲート”に対し、Sky Sportsの解説者デビッド・クロフトが「Grow Up(いい加減にしろ)」と一喝。

    元F1ドライバーのカルン・チャンドックも「姑息なゲームメンス」と批判するなど、レッドブルの行為に非難の声が相次いでいる。

    FIAがレッドブルに罰金、原因は「グリッドエリアへの再侵入」
    FIAの調査によると、レッドブルのクルーはフォーメーションラップ後、ゲートウェル(Gate 1)と呼ばれる区域に再び入り、2番グリッド付近で不適切な行動を取った。

    マーシャルの制止を無視して戻り、マクラーレンがノリスの位置確認のためピットウォールに貼っていたテープに触れようとしたとされる。

    この行為そのものは危険性が低くとも、FIAは「安全上の手順違反」として処罰対象とした。テープ自体を触る行為は規則に明記されていないため、主な違反は“立入禁止エリアへの再侵入”だった。罰金額は5万ユーロ(約800万円)で、そのうち半額は猶予付き。

    “Dick Dastardly的”行動? 解説陣が批判
    事件は「Tape Gate(テープゲート)」としてF1界で話題に。

    元F1ドライバーのカルン・チャンドックは、Sky Sports F1番組で次のように語った。

    「これはまさに“ゲームメンス(駆け引き)”だ。ディック・ダスタードリー(いたずら好きな悪役)みたいだね。次は相手のホイールガンでも抜くのか?(笑)」

    チャンドックはさらにこう続けた。

    「実はこの“テープ目印”は昔からある手法なんだ。2000年代初頭、僕のレースエンジニアもやっていた。皮肉にも、彼は今FIAで働いている。だから、これは新しい話じゃない」

    “テープ取り合戦”はシーズン通して続いていた?
    チャンドックによれば、レッドブルは今季ほかのレースでもライバルチームのテープを取り除こうとしたことがあったという。

    「どうやらこの“テープ取り合戦”は今季ずっと続いていたらしい。レッドブルがマクラーレンのやり方を知ってから、他のレースでもテープを剥がしていたそうだ。だからマクラーレンはより強力なテープを使うようになった、という噂もある」

    「ノリスはグリッドに戻ってくる時、そのテープを目印にしている。フォーメーションラップ中は集中力が極限で、心拍数も上がる。マーカーがなければ、わずかに混乱するかもしれない。それこそが狙いなんだ。だから“ちょっとした悪ふざけ”だけど、かなりずるい」と語った。

    「いい加減にしろ」クロフトが一喝

    Sky Sports F1の実況解説者デビッド・クロフトも不快感を示した。

    「サッカーでファウルを取られたあと、わざとボールを蹴り飛ばすようなものだ。ただの嫌がらせだよ。もうやめるべきだ。“Grow up(いい加減にしろ)”と言いたいね」

    レッドブル F1 テープゲート

    F1における“グレーゾーンの駆け引き”
    この事件は単なるテープの問題ではなく、F1における「合法だがモラルに反する行為」というグレーゾーンを浮き彫りにした。

    テープを貼る行為自体は規則で禁止されていない。マクラーレンが採用したのは、ドライバーの視界が制限される中でスタート位置を正確に把握するための補助手段だ。だが、レッドブル側がそれを取り除こうとすれば、“わずかな心理的揺さぶり”として作用しうる。

    F1では、技術面だけでなく精神的プレッシャーや細部での駆け引きも戦いの一部とされる。過去にもライバルピット前でデータを盗み見たり、ウォームアップ走行で牽制したりといった行為は数多くあった。
    ただし、今回は明確な「安全手順違反」として公式罰金が科された点で一線を越えた形だ。

    今後への影響
    今回の件を受け、FIAは「グリッドエリア再侵入」や「他チームの設置物への干渉」をより明文化する可能性がある。

    また、チーム間の“テープ取り合戦”が再燃するようであれば、FIAが全面禁止を検討することもあり得るだろう。
    一方で、こうした駆け引きが「F1の人間味」として面白がられる面もあり、ファンやメディアの間では賛否が分かれている。

    まとめ
    レッドブルは罰金処分を受けたが、行為そのものは「危険でも違法でもない」との見方もある。

    しかし、シーズン終盤のタイトル争いが激化する中で、こうした“姑息な駆け引き”が表面化したことは、チームのイメージ戦略にとって痛手となる可能性も否めない。

    オースティンで勝利を飾ったマックス・フェルスタッペンが見せた圧倒的な速さとは対照的に、ピットウォールでは小さな駆け引きが繰り広げられていた――それもまた、F1という極限の舞台の一面である。

  • 角田裕毅 フォード×レッドブルF1の動画に登場「このクルマ、最高だね」

    角田裕毅 フォード×レッドブルF1の動画に登場「このクルマ、最高だね」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、レッドブルF1と提携するフォードの最新プロモーション動画に登場し、フォード・レンジャー・ラプターでオフロード走行を体験した。オフロード界のレジェンド、ナニ・ローマの指導のもと、過酷なコースを駆け抜け、フォード車のパフォーマンスに感嘆の声を上げた。

    フォードは2026年からレッドブル・レーシングのパワーユニットパートナーとしてF1に復帰する予定で、今回の映像はその新たな提携関係を象徴するコラボレーションとなった。

    角田裕毅の来季去就が注目される中、ホンダ以外の自動車を運転する動画はチームとの結びつきを印象づける内容となっている。

    走行後、角田は満面の笑みで「すごく楽しい! 本当に楽しかった。このクルマ、最高だね」とコメント。荒れた路面をものともせず駆け抜けるラプターの安定感とパワーに感嘆した。

    さらに「まるでジャングルの中にいるみたいだった。あれと同じラプターを僕も持っているし、エクスプローラーもあるんだ」と語り、日常と冒険を両立できる万能な一台としてその魅力を強調した。
    「この車のいいところは、スーパーにも行けるし、そのまま山の真ん中にも行けること」と笑顔で話し、フォード車の実用性と走破性を称えた。

    フォードは2026年からレッドブル・レーシングと正式にパワーユニット供給契約を結び、F1復帰を果たす予定だ。今回のコラボレーションは、両者の新たなパートナーシップを象徴する取り組みの一つとも言える。

    一方で、角田裕毅は来季(2026年)の去就が依然として注目を集めている。フォードとの連携が進むレッドブル・グループ内で、どのような形でF1キャリアを継続していくのか、その動向に期待が高まる。

  • レッドブルF1 代表メキース「フェルスタッペンの走りは“歴史が作られる瞬間”」

    レッドブルF1 代表メキース「フェルスタッペンの走りは“歴史が作られる瞬間”」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、マックス・フェルスタッペンのタイトル戦線復活について「F1史上でも特別なものを目撃している」と語った。

    夏休み明けのオランダGPでオスカー・ピアストリに104ポイント差をつけられていたフェルスタッペンは、その後の快進撃でアメリカGP終了時点でその差をわずか40ポイントにまで縮めた。直近5戦で133点中119点を獲得し、タイトル争いは再び白熱している。

    ローラン・メキース「マックスは我々を驚かせ続けている」
    フェルスタッペンはオランダGP以降、モンツァとアゼルバイジャンで勝利、シンガポールで2位、そしてアメリカGPではスプリントと決勝のダブルウィンを飾った。レッドブルの代表メキースは「歴史を作る瞬間を見ている」と称えた。

    「マックスの走りを見るということは、まさに歴史が作られる瞬間を目撃することだ。彼は走るたびに我々を驚かせる。セッションごとにどれだけ我々をプッシュし、どれほどの感覚を持っているか、信じられないほどだ」とメキースはアメリカGP後に語った。

    「彼が何を見ているのか、我々が見えていない部分まで感じ取っている。彼の走りは、まさに“歴史の現在進行形”だ」

    レッドブル復活の裏にある“リスクを恐れない姿勢”
    サマーブレイク明け以降、レッドブルRB21のパフォーマンスは劇的に改善。アメリカGPでは高温・高摩耗の難条件のなか、フェルスタッペンが他を圧倒した。

    「ここ数年で最も強力な週末だったと思う。灼熱のコンディションは過去に苦戦してきたが、今回は違った」とメキース。

    「金曜は接戦だったが、土曜から日曜にかけて支配的な速さを見せた。チーム全体がリスクを取り、あらゆる要素を試した結果だ。週末を通して学び続け、最終的に最大限のパフォーマンスを引き出せた」

    「我々は大きな数字(ポイント差)を見ていない。1回のセッションごとに何を学べるか、それだけを見ている。次のメキシコでも同じ姿勢を貫く」

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅の上昇とチーム全体の一体感
    今回のレースでは角田裕毅も7位入賞を果たし、前戦バクーの6位に続いて連続入賞を達成。メキースはこれをチーム全体の前進の証だと捉えている。

    「我々はマックス、マシン、チームを分けて考えていない。それは1つのプロジェクトだ。マックスは外側から見ているのではなく、まさに中心にいる」

    「今の我々は支配的ではないが、シーズン前半の差をかなり埋められた。まだ改善できる点も多いが、全員が挑戦し続けている。ファクトリーの1500人が少しずつタイムを削り出している。その積み重ねが今の結果を生んでいる」

    「今は4チームが勝利を争うフェーズ」
    メキースは、マクラーレンの優位性はすでに消えつつあると強調した。

    「今や我々は同じレベルにいる。以前は1周あたり0.5秒も離されていたが、それはもうない。いまや週末ごとに3〜4チームが勝利を狙える状況だ」

    「残りの5戦は、サーキット特性、気温、タイヤ、そして条件に最も合ったチームが勝つだろう。誰も支配的ではない」

    総括:フェルスタッペンとレッドブルの“共鳴”が生む復活劇
    フェルスタッペンの覚醒とレッドブルの再浮上は、マシン性能の回復だけでは説明できない。ドライバーの精密なフィードバックとチームのリスクを恐れぬ開発判断が、完全に噛み合っている。

    メキースの言葉通り、今のフェルスタッペンは「歴史を作る存在」だ。勢いを取り戻したRB21とともに、タイトル争いは再び燃え上がっている。

  • 角田裕毅 2レース連続入賞もレッドブルF1代表が発破「まだ十分ではない」

    角田裕毅 2レース連続入賞もレッドブルF1代表が発破「まだ十分ではない」

    角田裕毅の復調が注目を集める一方で、フランスでは、アイザック・ハジャーへの批判が強まり、関係者たちは冷静さを呼びかけている。その中でレッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、メキシコGPを前に角田の重要性を強調しながらも、「まだ十分ではない」と厳しい言葉で発破をかけた。

    ハジャーは、2026年に角田裕毅の後任候補とされているが、オースティンでは予選でクラッシュを喫し、決勝でも下位に沈むなど苦しい週末を過ごした。

    一方の角田裕毅は、今季最も堅実なパフォーマンスを見せ、チームに貴重なポイントをもたらした。

    それでも21歳のフランス人ドライバーであるハジャーは、自身の昇格について公の場で発言を続けており、「レッドブルは2026年を待たずに自分を昇格させるべきだ」とまで語っている。

    フランスの識者「ハジャーは黙って働け」
    ベテランジャーナリストのジャン=リュック・ロワは、RMC Sportに対して「彼には“何も言うな!働いて結果を出せ”と言った」と明かした。「彼は自分自身を絡ませてしまっている」と語り、過剰な発言が逆効果になっていると警告した。

    「我々は彼を追い詰めたり、最初のミスのように叩いたりするつもりはない。シーズン序盤、フォーメーションラップで雨の中に飛び出してしまったときのようなことだ。これは彼にとって2度目のミスだ。私の意見では、3度目は必要ない。これが彼に与えるアドバイスだ」とロワは語った。

    さらに「過去7〜8戦では、彼はリアム・ローソンの後ろにいる。同じマシンを使っているのに、うまくいっていない。彼は話すのをやめて、頭を下げて働くべきだ」とも述べた。

    一方でロワは角田裕毅を高く評価した。「角田裕毅は走り始めている。彼は素晴らしいグランプリを過ごし、戦う姿勢を見せた。もし自分がアイザックの立場なら、黙って働くだろう」と語った。

    メキース「角田裕毅のポイントが必要だ」
    ローラン・メキースは、角田裕毅がシーズン終盤においてレッドブル・レーシングに欠かせない存在であると強調した。

    「裕毅には果たすべき役割がある。まず第一に、コンストラクターズ選手権ではまだ多くのものが懸かっている」とメキースは語った。「もちろん我々はもはや世界タイトルを争っているわけではないが、その後ろの順位を争っている。だから我々には裕毅のポイントが必要なんだ」

    「第二に、裕毅が速ければ速いほど、2台のマシンでテスト作業を分担できる。だから速い裕毅がいることは重要なんだ」とも述べ、今週末メキシコGPでマックス・フェルスタッペンの代わりにアービッド・リンドブラッドがフリー走行1回目を走ることにも言及した。

    「進歩は見える だがまだ十分ではない」
    メキースは、オースティンでの角田裕毅とフェルスタッペンの差が52秒、つまり1周あたりほぼ1秒であったことを認めつつも、進歩は確実に見られると語った。

    「我々は常にさらなるものを求めている。“これで十分だ”とは言わない。君が言う通り、差はあった」と彼は述べた。

    「“これで良かった”なんて言わない。誰もそうは感じていないし、裕毅もそうではない。ただ言えるのは、彼がここ2戦続けてポイントを獲得しているということだ」

    「裕毅は2度の非常に良いスタートと、非常に良いオープニングラップを見せた。これは、彼がこれまで今年見せてきたものに比べて進歩だ。これで十分か?いや、そう言えば嘘になるし、裕毅も僕が“これで十分だ”と言ったら喜ばないだろう」とメキースは締めくくった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅の安定感と、ハジャーへの“沈黙の教訓”
    角田裕毅はアメリカGPで2戦連続の入賞を果たし、スタートや序盤の動きで明確な進歩を見せた。メキースの発言からは、チームが彼に求めているのが単なる補助的役割ではなく、コンストラクターズ順位争いと開発作業の双方を担う「中核的存在」であることが読み取れる。

    一方、ハジャーは結果よりも発言が注目される状態に陥っている。フランスのメディアが彼に「沈黙と努力」を求めるのは、期待の高さの裏返しだが、現状ではローソンに遅れをとり、評価を下げつつある。

    今週末のメキシコGPではルーキーのリンドブラッドがフリー走行1回目に登場するが、レッドブル陣営の信頼を確実に集めているのは、安定してポイントを持ち帰る角田裕毅だ。
    “まだ十分ではない”というメキースの言葉は、叱咤であると同時に、さらなる成長への期待の表れでもある。

  • 角田裕毅 レッドブルF1代表が“役割”指示「2対2で戦うために奮起が必要」

    角田裕毅 レッドブルF1代表が“役割”指示「2対2で戦うために奮起が必要」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、角田裕毅がマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル争いで重要な役割を果たせると考えている。

    フェルスタッペンは直近4戦で3勝を挙げ、マクラーレン勢とのタイトル争いに再び名乗りを上げた。現在、ランキング首位のオスカー・ピアストリとは40ポイント差。4戦前までは104ポイント差があったことを考えると、その追い上げは著しい。

    一方で、今季のフェルスタッペンは事実上“片腕”で戦ってきた。チームメイトの角田裕毅が十分にそのペースに迫れず、開発や戦略の面で支援しきれない場面が続いたためだ。

    ローラン・メキースはこの点について、角田裕毅のパフォーマンス向上がコンストラクターズ選手権でも重要になると指摘した。

    「裕毅には役割があると思う」とローラン・メキースはRacingNews365などに語った。

    「コンストラクターズ選手権では勝利争いこそないが、2位争いは続いている。だからこそ我々は裕毅の“応答”を必要としている。裕毅が速くなればなるほど、テスト項目をクルマごとに分けることができるんだ」

    「この週末も、片方のマシンでAを試し、もう一方でBを試している。裕毅が速いことはチーム全体にとって非常に重要なんだ」

    マクラーレンのピアストリとランド・ノリスはシーズンを通して互角の戦いを続けており、もしレッドブルが2台体制で戦えなければ、戦略面で不利になる可能性がある。

    「スポーツ面でも戦略面でも、裕毅がスピードを取り戻せば、2対2の戦いが可能になる」とローラン・メキースは続けた。

    角田裕毅は近戦で予選では苦戦しているものの、決勝では上位入賞を重ねており、直近3戦中2戦でトップ7入りを果たしている。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    角田裕毅の復調が鍵を握る
    ローラン・メキースの発言からは、角田裕毅が単なるサポートドライバーとしてではなく、チームの競争力を支える重要な一員として期待されていることが読み取れる。フェルスタッペンがマクラーレン勢とタイトルを争う今、レッドブルが「2対2の構図」を築けるかどうかは、角田裕毅の速さと安定感にかかっている。

  • F1:角田裕毅 NBAレイカーズ開幕戦に登場 八村塁からユニフォーム贈呈

    F1:角田裕毅 NBAレイカーズ開幕戦に登場 八村塁からユニフォーム贈呈

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、ロサンゼルス・レイカーズのNBAシーズン開幕戦に特別ゲストとして招かれ、同じく世界で活躍する日本人アスリートの八村塁からレイカーズのユニフォームをプレゼントされた。

    先週末のF1アメリカGPでスプリントと決勝の両方で7位入賞を果たした角田裕毅は、その後ロサンゼルスへ移動。

    レイカーズは本拠地クリプト・ドットコム・アリーナで、ゴールデンステイト・ウォリアーズを迎えてシーズン初戦を迎えている。

    試合前、角田は八村と再会。背番号28のユニフォームを手渡され、ロサンゼルスのハンドサインを掲げて記念撮影に応じた。

    八村塁は3Pで9得点も レイカーズは開幕戦黒星
    試合はウォリアーズが119対109で勝利。八村塁は2年連続で開幕戦の先発メンバーに名を連ね、35分24秒の出場で9得点、4リバウンド、3アシストを記録した。シュートはすべて3ポイントシュートによる得点で、6本中3本成功、成功率は50%だった。レイカーズは次戦、24日(日本時間25日)にミネソタ・ティンバーウルブズを迎え、今季初勝利を狙う。

  • レッドブルF1 ヘルムート・マルコ「まだ隠し玉がある」新開発投入を示唆

    レッドブルF1 ヘルムート・マルコ「まだ隠し玉がある」新開発投入を示唆

    レッドブル・レーシングのアドバイザーであるヘルムート・マルコが、2025年シーズン終盤戦に向けて「まだ隠し玉がある」と語り、さらなるアップデート投入を示唆した。マックス・フェルスタッペンがF1アメリカGPで圧巻の勝利を挙げ、オスカー・ピアストリとのタイトル争いを再び白熱させるなか、チームは“逆襲モード”に入っている。

    フェルスタッペンはここ4戦で3勝を挙げ、スプリントも制覇。ポイント差を40まで縮めた。

    その勢いにマルコは自信を深め、「マクラーレンの優位は失われた」「これからは我々のターンだ」と強気の姿勢を見せている。

    フェルスタッペン「チャンスはある。完璧であることが必要」
    マックス・フェルスタッペンがF1アメリカGPで圧巻の勝利を飾り、オスカー・ピアストリとの差をわずか40ポイントに縮めた。ここ4戦で3勝を挙げ、スプリントでも優勝を重ねたフェルスタッペンは、再びタイトル争いの主導権を握りつつある。

    ザントフォールト以降、フェルスタッペンは実に64ポイントを取り戻しており、オランダ紙『De Telegraaf』は「2025年F1シーズンは信じられないほど劇的なクライマックスを迎える」と報じた。

    「ザントフォールトの時点で、この状況になるなんて誰かに言われたら“バカだろ”って言ってたと思う」とフェルスタッペンは笑った。

    「クルマの方向性を掴んで、どこを改善すべきか理解できた。毎週末その理想に近づけるように取り組んでいるし、ここ数戦は本当にスムーズに進んでいる」

    オースティンでの勝利もまた圧倒的だった。ホーナー退任後のチーム再編を経て、レッドブルのマシンは再び牙を剥いた。

    「間違いなくチャンスはある。残りの週末もこうしたパフォーマンスを続けなければならない」

    「チャンスを掴むには完璧であることが必要だ。細部への注意が勝敗を分ける」とフェルスタッペンは語った。

    マルコ「マクラーレンの勢いは失われた。今はマックスが差を作っている」
    ヘルムート・マルコも、この巻き返しに満足げだ。

    「チームの雰囲気は本当に良い。マクラーレンにはもう以前のような余裕はない。ピアストリも少し苦戦していたようだ。そうであってほしいね」とORFに語った。

    「夏の時点で我々はほぼ諦めていたが、それは間違いだった。これからマクラーレンに有利なサーキットはもうない。今はほぼ互角だと思う。最終的に違いを生むのはマックスだ」

    マルコはオースティン前に「内部的に15ポイント取り戻すことを目標にしていた」と明かし、「それが現実になりそうだ」と満足げに語った。

    レッドブル・レーシング F1

    ピアストリに焦り、2009年のジェンソン・バトンを想起
    フェルスタッペンの勢いに対し、ピアストリの冷静さには陰りが見え始めている。『Skyドイツ』のティモ・グロックはこう分析した。

    「今のピアストリは動揺している。2009年のジェンソン・バトンを思い出す。プレッシャーで自由に走れなくなっていたんだ。シーズン前半に見せた伸びやかな走りが消えてしまっている」

    一方でフェルスタッペンは、冷静に今後の展開を見据える。

    「今は本当にワクワクしている。タイトル争いはすごく接近しているし、最終戦まで細部がすべてを決めることになる」

    雨のメキシコGPへ、“絶対的フェルスタッペン・タイム”到来か
    F1サーカスは次戦メキシコへと向かう。天気予報では雨の可能性が高く、マルコは「まさにフェルスタッペンの時間だ!」と笑顔を見せた。

    さらにマルコは「まだ2025年型マシンに投入予定の大きな開発が残っている」と明かす。

    「いつ導入されるかは分からないが、我々にはまだ隠し玉がある」と語った。

    フェルスタッペンの勢い、そしてレッドブルの“隠し玉”――。タイトル争いは再び激しく燃え上がろうとしている。

  • 角田裕毅はミック・シューマッハより劣る? 叔父ラルフがF1現役勢を批判

    角田裕毅はミック・シューマッハより劣る? 叔父ラルフがF1現役勢を批判

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、甥であるミック・シューマッハのF1復帰が遠のいている現状に強い不満を示し、現役ドライバー3人──角田裕毅(レッドブル・レーシング)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、フランコ・コラピント(アルピーヌ)──を「ミックよりも明らかに劣る」と名指しで批判した。

    ミック・シューマッハは2022年限りでハースF1チームを離脱後、2023年はメルセデスのリザーブドライバーを務め、アルピーヌのWECプログラムにも関わってきた。

    最近では2025年にインディカーでテストを実施し高評価を得たものの、2026年のF1シート争いでは名前が挙がっていない。

    ラルフ・シューマッハはポッドキャスト番組『Backstage Boxengasse』の中でこう語った。

    「正直に言えば、あのテストのやり方は冗談のようだった。午前と午後ではル・キャステレの路面コンディションが2〜3秒速いほど違う。午前にジャック(・ドゥーハン)が走り、午後にミックが走った。公平な比較ではない」

    「でも、今のF1ドライバーたちのキャリアを見れば、ミックは確実に角田より上だと思う」

    「フランツ・トストも今なら同意すると思う。リアム・ローソンもそうだし、フランコ・コラピントも悪くないスタートを切ったが、今のところ伸び悩んでいる。3人ともミックより明らかに劣っている」

    「もちろん、また“叔父だからそう言うんだ”と言われるだろうけど、チーム代表たちは彼を起用しなかったことで間違いを犯したと思う」

    ミック・シューマッハのF1キャリアと評価
    ミック・シューマッハは2021年にハースからF1デビューし、翌2022年にはオーストリアGPで6位入賞を果たすなど成長を見せた。しかし、当時のチーム代表ギュンター・シュタイナーは頻発するクラッシュやメディア報道を問題視し、2023年にはニコ・ヒュルケンベルグを起用。ミックはシートを失った。

    その後、メルセデスやアルピーヌのサポートを受けながらも、F1復帰への扉は開かれていない。2026年のグリッドもすでに多くのシートが確定しており、現実的な復帰の見込みはほとんどない。

    角田裕毅と比較されたミック・シューマッハ

    ラルフの“怒り”が映すシューマッハ家の現実
    ラルフ・シューマッハの発言は、甥を擁護する親族の立場による感情的なものと捉えられる一方で、F1における“実力主義の限界”をも映し出している。

    角田裕毅、ローソン、コラピントはいずれも現役ドライバーとして育成プログラムの支援を受けており、政治的にも強固な立場を築いている。対してミックは“シューマッハ家の名前”を背負いながらも、スポンサー支援やチーム内での後ろ盾を欠いており、結果的に居場所を失った。

    また、ラルフが角田裕毅を比較対象に挙げたことは、レッドブル体制への不満の表れでもある。彼の発言は、かつての「シューマッハの血統」が持っていた影響力が今では通用しないことを示唆しており、時代の移り変わりを象徴するコメントとも言える。

    2026年の現実:F1シートは飽和状態
    2026年シーズンのF1グリッドは、すでにフェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズ、アストンマーティン、レッドブル勢などのラインアップが確定。
    残る空席はメルセデスとレーシングブルズ、そしてアルピーヌの1枠のみだが、いずれも若手育成や契約中のドライバーを優先しており、ミックが再びF1に戻る可能性は極めて低い。

    ラルフの発言は、ミックへの情と苛立ちが入り混じったものだが、F1の構造的な変化──政治、資金、ブランド──が“血統”すら凌駕する時代の現実を物語っている。

    Source: F1 Oversteer

  • レッドブルF1 RB21 進化分析:新フロントウイングとフロアが導いた復活

    レッドブルF1 RB21 進化分析:新フロントウイングとフロアが導いた復活

    マックス・フェルスタッペンのアメリカGP優勝は、過去4戦で3度目の勝利となった。サマーブレイク以降の5戦では表彰台を外しておらず、一時は終わったかに見えたタイトル争いにも再び火がついた。では、レッドブルはどのようにしてこの復活を成し遂げたのか。

    シーズン後半戦に入ってから、RB21は生まれ変わったかのように活気づいている。その中心となったのは、新しいフロントウイングとアンダーフロアを軸とした一連のアップデートだ。

    RB21の空力哲学と改良の狙い
    新しいフロントウイングは、広いフラップ面積を持ち、従来よりも「エアロ・エラスティック(空力弾性)」に仕上げられている。これは5月のスペインGP以降に導入された静的荷重テストの新基準を満たしながら、速度域に応じて従来よりも空力的に柔軟性が高まっていると考えられている。

    その結果、車速が上がるにつれてフロントウイングの角度がわずかに寝るように変形し、低速域では高い回頭性を確保しつつ、高速域では安定性を維持するという理想的なバランスを実現した。

    以前のフェルスタッペンは、一部のサーキットではコーナー速度域全体でのバランス調整に苦戦していた。特にハイダウンフォースのサーキットでは、リアウイングの負荷が大きくなるため、その傾向が顕著だった。低速コーナーでは鈍くアンダーステア傾向が強く、逆にセットアップを変えてそれを補うと、高速コーナーの進入でリアが不安定になるという二律背反を抱えていた。

    レッドブル・レーシング RB21オースティン仕様(左)と以前の仕様(右)を比較したリアの冷却出口。出口部分がより低く広くなり、ボディワークとリアウイング下面の間にスペースが生まれている。

    より大型のフロントウイングは、低速では強力なダウンフォースを発生しつつ、高速域では荷重が大きくなるにつれて角度がしなやかにたわみ、攻撃的すぎない形状へと変化する。その結果、速度が上がるほどダウンフォースが過剰に増えすぎることを防ぎ、低速での応答性を確保しつつ、高速での不安定さを抑える狙いが達成されている。

    これは速度が上がるにつれて空力中心が後方に移動することを意味する。すべてのF1マシンがある程度この性質を持っているが、その移動量が大きいほど理想的であり、より広い速度域でバランスを取ることができ、ドライバーが攻めやすくなる。

    モンツァで新フロアが投入され、シンガポールではさらなるフロントウイング調整とともに、エンジンカバーの形状変更も行われた。ジョルジョ・ピオラの技術スケッチによると、リヤ冷却出口の再設計が車体後部の輪郭を大きく変化させている。

    オースティン仕様では、冷却出口が従来よりも低くワイドで楕円形となり、リアウイング下部との間により広い空間を確保。このことでリアウイングの効率を高め、空力中心をさらに後方へ移動させる効果が得られている。

    さらに、サイド部分にえぐれた形状を作り出すことで、冷却出口からの温風をウイング下面の気流から遠ざけ、乱流の影響を最小限に抑えている。

    レッドブルF1 RB21より楕円形になった冷却出口がボディワーク後端を広がった形状にしている。側面のえぐれ形状によって気圧が低下し、排熱された空気をリアウイング下面の気流から外側へ引き離す効果がある可能性がある。

    これら一連のアップデートは、ピエール・ワシェ、エンリコ・バルド、ベン・ウォーターハウスの技術チームによってサマーブレイク前から準備が進められていた。チーム代表のローラン・メキースも、この開発が2026年マシンへのリソース配分に影響していることを認めている。しかし、タイトルの可能性が残されている以上、その価値はあると判断された。

    一方、マクラーレン代表のアンドレア・ステラはオースティンで、今季残りのレースではMCL39に新しい開発パーツは投入しないと明言した。どちらのアプローチが正しいかは、時間が証明するだろう。

    フェルスタッペンの復調は「空力中心の後退」が鍵
    フェルスタッペンが再び手にした“乗りやすいマシン”は、単なるアップデートの積み重ねではなく、空力哲学そのものの微調整によって実現された。速度域全体でのバランス変化を滑らかにすることで、ドライバーが限界まで攻められる“可変型空力ウインドウ”を作り出したのだ。

    この方向性は、2025年後半戦だけでなく、2026年以降の新レギュレーション下でも重要な布石となる可能性がある。レッドブルは再び、空力制御の「アート」を取り戻したといえる。