カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • ニコラ・ツォロフがF1初走行 レーシングブルズで690km「夢が現実になった」

    ニコラ・ツォロフがF1初走行 レーシングブルズで690km「夢が現実になった」

    FIA F2選手権でランキング首位に立つニコラ・ツォロフが、レーシングブルズのF1マシンを初めてドライブした。2027年のF1昇格候補として名前が挙がるなか、イモラで実施されたTPC(旧型車テスト)で690kmを走破した。

    レッドブル・ジュニアチームに所属するツォロフにとって、今回が待望のF1初走行となった。

    レーシングブルズのアラン・パーメイン代表も、その適応力と落ち着きを高く評価しており、今後はFIAの承認を得れば、レッドブル・レーシングまたはレーシングブルズのフリー走行に起用される可能性もある。

    2027年F1昇格候補ツォロフがVCARB 02を初ドライブ
    ニコラ・ツォロフは8月26日(水)、イモラ・サーキットでレーシングブルズのVCARB 02をドライブし、初めてF1マシンで本格的な走行を経験した。

    ツォロフは今季のFIA F2選手権でランキング首位に立っており、2027年にレーシングブルズへ昇格する候補として継続的に名前が挙がっている。一方で、F2でタイトルを争うライバルたちとは異なり、これまでF1マシンを走らせる機会は与えられていなかった。

    今回の走行はTPC(Testing of Previous Cars)として行われ、ツォロフは1日で690kmを走破した。

    690kmを走破「すべてのラップを楽しんだ」
    初めてF1マシンを走らせたツォロフは、長年目指してきた目標が実現した喜びを語った。

    「F1マシンでの初めてのTPCを終えた。今日がどう進んだか、本当に満足している」

    「すべてのラップを本当に楽しんだし、ようやくこの機会を得られたことが自分にとって何を意味するのか、言葉にするのは難しい」

    「僕を信じて、この機会を与えてくれたVCARBとレッドブル・ジュニアチームに心から感謝している。これは僕が人生を通してずっと目指してきたことだから、実際に経験できたのは本当に信じられないことだ」

    「今日、自分たちが成し遂げたことを、まだ完全には実感できていないと思う。でも、すべてのラップを楽しんだし、近いうちにさらに走行距離を重ねるチャンスを得られたらと思っている」

    ニコラ・ツォロフ(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    F1フリー走行出場への道も開く
    F1のフリー走行に出場するには通常、スーパーライセンス取得に必要な40ポイントを獲得することが基本となる。ただし、一定の条件を満たしたドライバーには「フリー走行限定」のライセンスが認められる制度がある。

    18歳以上でグレードAライセンスを保持し、FIAの理論試験に合格したうえで、F2に6戦以上出場するか、スーパーライセンスポイントを25点以上獲得していれば対象となる。

    以前はフリー走行への出場資格を得るため、F1マシンで300km以上を走行することも求められていたが、この要件は最近撤廃された。

    それでも今回ツォロフが690kmを走破したことは、F1マシンへの適応を進めるうえで大きな経験となった。

    FIAの承認を得れば、ツォロフは今季中にレッドブル・レーシング、またはレーシングブルズからFP1に出走する可能性がある。

    レッドブルは残り3回 レーシングブルズは残り1回
    2026年のF1レギュレーションでは、各チームはシーズンを通じてルーキーを計4回フリー走行に起用する必要がある。ここでいうルーキーは、F1グランプリの決勝出走経験が2戦以下のドライバーを指す。

    レーシングブルズでは、2026年のF1グリッドで唯一のルーキーであるアービッド・リンドブラッドの出走によって2回分を消化。さらに岩佐歩夢がオーストリアGPで走行しており、残る義務は1回となっている。

    一方、レッドブル・レーシングでは岩佐歩夢がスペインGPでFP1を担当しており、残り3回のルーキー走行枠がある。

    このためツォロフが必要な承認を得れば、どちらのチームからでもFP1に起用できる余地が残されている。

    アラン・パーメイン代表も高評価「適応が速かった」
    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、ツォロフのF1初走行について高い評価を与えた。

    「今日はニコラにとって非常に前向きな一歩だった」

    「彼はマシンに素早く適応し、初めてF1マシンに乗るドライバーに求めたい落ち着きを見せた。今回の走行は、チームがジュニアドライバーに対して継続的に行っている育成プランの一環だ。彼らが成長するために必要なツール、走行距離、そして環境を提供している」

    「この育成ルートから何が生まれるのかは、これまで何度も見てきた。今日のような一日も、その仕組みをさらに築き上げていくプロセスの一部だ」

    今回のTPCは、単にツォロフにF1マシンを経験させるだけの機会ではない。F2タイトル争いをリードするツォロフが690kmというまとまった距離を走り切ったことで、レッドブル陣営は2027年のドライバー選考に向けて、新たな評価材料を得たことになる。

  • 角田裕毅 F1公式が「勝者」に選出 オランダGP電撃復帰で高評価

    角田裕毅 F1公式が「勝者」に選出 オランダGP電撃復帰で高評価

    2026年F1第12戦オランダGPを終え、F1公式サイトがザントフォールトで評価を高めた6組の「勝者」と、厳しい週末を過ごした5組の「敗者」を選出。急きょレーシングブルズからF1復帰を果たした角田裕毅が「勝者」のひとりに選ばれた。

    F1公式サイトのコレスポンデント、ローレンス・バレットは、角田裕毅について2026年型マシンを一度もドライブしていなかったにもかかわらず「ブランクを感じさせなかった」と高く評価。

    決勝は11位で惜しくもポイントを逃したが、2027年のフルタイムシート獲得を目指すタイミングで「非常に印象的なパフォーマンス」だったと評した。

    以下、F1公式が選んだ6組の勝者と5組の敗者を掲載する。

    勝者:ランド・ノリス
    ランド・ノリスは、スプリントでジョージ・ラッセルに勝利を争うことができなかったため、ポールポジションからオランダGP決勝を制することができるのか、自身でも確信を持てずにいた。

    しかし、決勝では再スタートでキミ・アントネッリに先行を許したものの、中盤のハードタイヤで誰にも真似できないペースを発揮。アントネッリを抜き返し、さらにフェラーリのルイス・ハミルトンもオーバーテイクして首位を奪還した。

    これでノリスは2026年にアントネッリ以外で唯一となる2連勝を達成。F1通算13勝目で、そのうち10勝がポールポジションからの勝利となった。また、2021年にザントフォールトがF1カレンダーへ復帰して以降、すべてのオランダGPでポールシッターが優勝する記録も継続した。

    ドライバーズ選手権首位のアントネッリとは83ポイント差があり、ノリス自身はタイトル争いについて語ろうとはしなかった。それでも、ノリスとマクラーレンが現在のフォームを維持できれば、タイトル防衛の可能性は高まっていく。

    敗者:マックス・フェルスタッペン
    4度のF1ワールドチャンピオンが最後の地元オランダGPで再び特別な走りを見せることを期待し、ザントフォールトにはオレンジ色のファンが詰めかけた。しかし、その期待は1周目を走り切る前に消えた。

    フェルスタッペンは濡れた路面の最終コーナーで白線に触れたことでレッドブルの挙動を乱し、そのままバリアへクラッシュした。本人にけがはなかったものの、これまでオランダGPで一度も2位より下で終えたことがなかった記録は途絶えた。

    今季の1周目リタイアはモナコGPに続いて2度目。ドライバーズランキングは6位となり、選手権首位との差は130ポイントまで広がった。

    勝者:キミ・アントネッリ
    好スタートでノリスを抜き、決勝の一部をリードしたアントネッリにとって、今季7勝目につなげられなかったことには多少の失望が残ったはずだ。

    しかし、一歩引いて週末全体を見れば、選手権リーダーにとって再び成功と言える内容だった。FP1ではトップタイムを記録したものの、スプリント予選でフロアを損傷して以降は劣勢となり、決勝前までの3つの競争セッションではチームメイトのラッセルに上回られた。

    それでも大量ポイントが懸かった決勝では立て直し、力強い走りでラッセルのひとつ前となる2位でフィニッシュ。選手権リードを今季最大となる59ポイントまで拡大した。

    これで11戦連続で少なくとも1周をリード。次戦は母国イタリアGPとなる。エンジンコンポーネント交換によるグリッド降格ペナルティが予定されているとはいえ、好結果を手にモンツァへ向かう。

    敗者:ウィリアムズ
    ウィリアムズにとって、ザントフォールトは再び苦しい週末となった。カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンのどちらもポイント争いに加われず、11チーム中10番手の速さまで後退したように映った。

    予選でQ2へ進んだのはアルボンだけで、サインツJr.をわずか0.022秒上回った。アルボンがサインツJr.に予選で勝ったのは今季3度目だった。

    決勝ではアルボンが序盤に4つポジションを上げたものの、徐々に後退。14番手を争うなかでサインツJr.と接触した。

    サインツJr.はこの接触について自身の責任を認めた。ただし、両者とも互いに腹を立てていたわけではなく、それ以上に大きな懸念となったのは、下位ポジションをチームメイト同士で争わなければならないほどマシンの根本的なペースが不足していたことだった。

    勝者:フェルナンド・アロンソ
    アストンマーティンは2戦連続でシャシーのアップデートを投入し、さらにホンダもパワーユニットをアップグレードしたが、スプリント予選ではSQ1、通常予選でもQ1を突破できず、日曜日を前に状況は決して明るくなかった。

    しかし、決勝ではフェルナンド・アロンソが見事なレースを披露した。ソフトタイヤで34周に及ぶ第1スティントを走り切り、1ストップ戦略を成立させて9位でフィニッシュした。

    アロンソにとって今季2度目のポイント獲得となり、自身とアストンマーティンの獲得ポイントは3点となった。厳しいシーズンを送ってきたチームが明確な上昇軌道に乗りつつあるとの期待を高める結果となった。

    敗者:ハース
    ハースにとっては、1周のペースでもロングランのペースでも苦戦する厳しい週末となった。

    オリバー・ベアマンは予選20番手に終わり、チームにとって今季最低の予選結果となった。決勝でも状況は好転せず、わずか2周でリタイア。今季3度目のDNFとなった。

    チームメイトのエステバン・オコンは、決勝では予選時よりもややペースが劣るように見え、ポイント争いに加わることができないまま52周目にリタイアした。

    これによりハースは2024年モナコGP以来となるダブルDNFを喫した。

    ランド・ノリス(オランダGP勝者)

    勝者:角田裕毅
    角田裕毅は、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてリアム・ローソンがレッドブルへ昇格したことで、急きょレーシングブルズのF1シートに呼び戻された。しかも、2026年型マシンを一度もドライブした経験がない状態での復帰だった。

    しかし、角田裕毅にブランクを感じさせるところはなかった。コースに出た瞬間から速さを示し、すべての競争セッションを通じてルーキーのチームメイト、アービッド・リンドブラッドに近いパフォーマンスを見せた。

    予選では12番手を獲得し、10番手のリンドブラッドからわずか2つ後ろにつけた。決勝ではポイント獲得が見える位置まで浮上し、元チームメイトで友人でもあるピエール・ガスリーに対して鮮やかなオーバーテイクを成功させた。

    終盤にガスリーの逆転を許し、最終的には11位。惜しくもポイントには届かなかった。

    それでもF1公式は、2027年のフルタイムシートを探している角田裕毅にとって「非常に印象的なパフォーマンス」だったと評価。突然の復帰、そして2026年型マシン未経験という難しい条件のなかで、自らの存在価値を示す週末となった。

    敗者:バルテリ・ボッタス
    バルテリ・ボッタスには、なかなか流れが向いてこない。ザントフォールトではまずまずの週末を送り、予選ではチームメイトのセルジオ・ペレスを上回った。

    ペレスは実験的にマシンへ複数の変更を施したものの、それがうまく機能しなかった。ボッタスがペレスを予選で上回るのは、これで4戦連続となった。

    決勝の第1スティントも悪くなく、ウィリアムズからそれほど離されずに走っていた。しかし、今季の多くのレースと同様に、レースが進むにつれてその勢いは失われていった。

    最後はリアウイングに影響を及ぼす油圧系の問題によってリタイア。これで直近7戦のうち5戦でリタイアし、2026年通算では6度目のDNFとなった。これより多くのリタイアを喫しているのはランス・ストロールだけだ。

    勝者:リアム・ローソン
    角田裕毅と同様、リアム・ローソンもハジャーの負傷によって突然、大きな役割を任された。レーシングブルズからレッドブルへ昇格し、フェルスタッペンのチームメイトとしてオランダGPに臨んだ。

    ローソンには2026年型F1マシンの経験があり、好調な走りを続け、ミッドフィールドで最も力強いドライバーのひとりとして存在感を高めていた。

    それでも、前年にわずか2戦でシートを失ったレッドブルへ戻るという状況は簡単なものではなかった。

    しかし、12カ月前とは違うドライバーになったことを結果で示した。予選ではフェルスタッペンから0.1秒強の差につけ、決勝では見事な7位フィニッシュを達成した。

    これでポイント獲得は7戦連続。突然巡ってきたレッドブルでのチャンスをしっかりとものにした。

    敗者:ガブリエル・ボルトレト
    ガブリエル・ボルトレトはザントフォールトで速さを示し、スプリントとグランプリの両方で予選トップ10入りを果たした。

    しかし、スプリントでは9位となり、わずかにポイント獲得を逃した。

    決勝ではスタートでポジションを落とし、さらに1周目に360度スピンを喫して4つのポジションを失い、18番手まで後退した。

    そこから挽回を試みたものの、ポイント圏内まで戻ることはできず、最終的には13位。週末を通じて示していた速さを結果につなげることができなかった。

    勝者:ニコ・ヒュルケンベルグ
    ボルトレトとは対照的に、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは日曜日に大きな成果を挙げた。

    まず1周目には、目の前でスピンしたボルトレトを驚異的な反応で回避。その後は力強いペースを発揮するとともにタイヤをうまく管理し、トップ10圏内へと順位を上げていった。

    最終的には8位でフィニッシュし、アウディのF1における自己最高順位に並んだ。

    ヒュルケンベルグ自身にとっても2戦連続のポイント獲得となった。それ以前の10戦では一度もトップ10でフィニッシュできていなかっただけに、流れを変える結果となった。

    オランダGPでは優勝したノリスや選手権リードを広げたアントネッリだけでなく、突然の代役起用という難しい状況に置かれた角田裕毅とローソンもF1公式の「勝者」に選ばれた。一方、地元で1周目にリタイアしたフェルスタッペンや、速さを結果につなげられなかったウィリアムズ、ハースらにとっては厳しいザントフォールトとなった。

  • 角田裕毅 インディカー移籍報道 F1を最優先も「2年間ガレージにいる気はない」

    角田裕毅 インディカー移籍報道 F1を最優先も「2年間ガレージにいる気はない」

    角田裕毅が、2027年に向けてインディカーへの転向を模索しているとの報道について言及した。自身のマネジメント側の動きについては関与していないとしながら、最優先の目標はあくまでF1で走り続け、成功を収めることだと強調している。

    一方で、F1のシートを待つために長期間レースから離れる考えもない。2027年のF1シートを確保できなかった場合には他カテゴリーを検討する可能性を認め、現役ドライバーとしてレースを続けることへの強い意欲を示した。

    8カ月ぶりのF1復帰で存在感
    角田裕毅は2025年シーズン限りでレッドブル・レーシングのレースシートを失い、2026年はリザーブドライバーを務めてきた。

    しかし、アイザック・ハジャーが負傷したことで、先週末のF1オランダGPでは急きょドライバーラインアップが変更された。リアム・ローソンがハジャーの代役としてレッドブル・レーシングに昇格し、角田裕毅はレーシングブルズからアービッド・リンドブラッドとともに出場した。

    角田裕毅にとっては2025年最終戦以来となるF1レースへの復帰だった。ザントフォールトでは短い準備期間ながらマシンへの適応を進め、決勝では11位。ポイント獲得にはあと一歩届かなかったものの、久々の実戦でF1復帰へのアピールを果たした。

    インディカーの約半数のチームと接触との報道
    そうしたなか、アメリカの『Racer』は、角田裕毅のマネジメントチームが2027年に向けてインディカー参戦の可能性を探っていると報じた。

    報道によれば、角田裕毅のマネジメント側は2027年にどのような選択肢があるのかを確認するため、インディカーに参戦するチームのほぼ半数と話をしたという。

    F1で2027年のレギュラーシートを確保できる保証がない状況だけに、将来に備えて選択肢を広げているとみられている。

    ただし、角田裕毅本人はそうした交渉について、自分が直接関与する仕事ではないとの姿勢を示している。

    「そういうことを見るのは僕の仕事ではないです」と角田裕毅はRacingNews365を含む一部メディアに語った。

    「そこは完全にマネージャーに任せていますし、僕の仕事は速く走ることです」

    「僕の気持ちは常にF1にある」
    角田裕毅は、インディカー移籍の可能性そのものを完全に否定したわけではない。ただ、現在の自身の目標がF1にあることについては明確にしている。

    「僕の気持ちは常にF1にあります。僕の一番の目標は、ずっとF1で走って、そこで成功することです。それは何があっても変わりません」

    2026年はレッドブル・レーシングのリザーブとしてF1に残っているものの、レースに出場する機会は限られている。オランダGPで久々に実戦復帰した角田裕毅にとって、レースから長期間離れ続けることも望む選択肢ではない。

    「でも、2年間ずっとガレージにいるつもりもないです。僕はレースもしたいです」

    この言葉からは、F1残留を最優先としながらも、レースに出場できない状態を無期限に受け入れるつもりはないという角田裕毅の考えがうかがえる。

    2027年F1シートがなければ他カテゴリーも検討
    角田裕毅は、2027年のF1シートを確保できなかった場合には、他カテゴリーへ目を向ける必要があることも認めた。

    「もし何か可能性が出てきたり、来年のシートを見つけられなかったりしたら、そのときは他のカテゴリーを探さなければならないと思います」

    それでも、F1への挑戦を諦めるタイミングを現時点で設定するつもりはない。

    「でも、来年実際にどこかでコースを走るその瞬間までは、僕の気持ちはずっとF1にあります」

    角田裕毅にとって最優先事項は2027年のF1レギュラーシート獲得であり、その姿勢に変わりはない。一方で、レースから長期間離れることを避けるため、マネジメント側がインディカーを含む別カテゴリーの可能性を探ることについても扉は閉ざしていない。

    オランダGPで久々にF1のグリッドへ戻った角田裕毅は、F1で走り続けることを最後まで追求しながら、ドライバーとしてレースを続けるための現実的な選択肢も視野に入れている。

  • 角田裕毅 2027年F1シートへ他チームに猛アピール「僕に電話してください!」

    角田裕毅 2027年F1シートへ他チームに猛アピール「僕に電話してください!」

    角田裕毅が、2027年のF1シート獲得に向けて強烈なアピールを送った。レーシングブルズから1戦限りでF1復帰を果たした角田裕毅は、自身の実力をパドックに示せたとの手応えを口にし、まだ来季のラインナップを決めていないチームに「僕に電話してください!」と冗談交じりに売り込んだ。

    2026年はF1のレギュラーシートを失い、レッドブル・レーシングのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅。

    2026年をレッドブル・レーシングのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅にとって、オランダGPは昨年12月のアブダビGP以来となるF1実戦だった。慣れないVCARB-03を駆りながらセッションを重ねるごとにペースを上げ、決勝ではポイント獲得まであと一歩の11位。1戦限りのチャンスを、自身を再びF1パドックのレーダーに載せる機会へと変えた。

    2025年の苦境から再びF1のレーダーへ
    角田裕毅は2025年、レッドブルでやや悲惨ともいえるシーズンを経験した。その状況を考えれば、再びF1のレースシートへ戻る道が開けるとは想像しにくかった。

    しかし、慣れないVCARB-03で堅実なパフォーマンスを見せたオランダGPは、角田裕毅にとって各チームへの名刺代わりとなった。

    現在F1のレギュラーシートを持たないドライバーの中でも、角田裕毅は最も経験豊富かつ有力な候補の一人だ。ザントフォールトでの走りは、その事実をF1パドックにあらためて印象づけるものとなった。

    レッドブル陣営にはF2選手権をリードするニコラ・ツォロフをはじめとした若手が次のチャンスを待っており、角田裕毅が同陣営で再びレギュラーシートを得る道は容易ではない。

    一方、レッドブル以外に目を向ければ、ザントフォールトで走る前よりも可能性は広がったと考えられる。

    F1以外では、これまで長年にわたって築いてきたHondaとの強いつながりを背景に、将来的にインディカーへ向かう可能性もある。それでも今回のオランダGPで角田裕毅が明確にしたのは、F1のレギュラーシートを再び手にしたいという意思だった。

    TPCとRB22シミュレーターで実戦感覚を維持
    昨年12月のアブダビGPを最後にF1レースから離れていた角田裕毅だが、この8カ月間を何もせずに過ごしていたわけではない。

    レッドブルの旧型車を使用したTPC(Testing of Previous Car)で実車を走らせることで感覚を維持するとともに、ミルトン・キーンズのシミュレーターでは現行マシンのRB22を数多くドライブしてきた。

    このシミュレーター作業は単にコースを走る感覚を維持するだけではなく、2026年のFordパワーユニットをどのように使うかについて理解を深める機会にもなった。

    一方、レーシングブルズのVCARB-03については事情が違った。

    オランダGPへの出場決定が直前だったため、角田裕毅がVCARB-03をシミュレーターで初めて試せたのはレース週の水曜日。それでも、この事前走行によって実際にザントフォールトでマシンに乗り込む前に最低限の準備を整えることができた。

    わずか1時間のフリー走行を終えると、すぐにスプリント予選へ突入。SQ1を13番手で通過し、SQ2では12番手となった。

    この時点でチームメイトのアービッド・リンドブラッドとの差は0.360秒。初めて実車で走らせるVCARB-03であることを考えれば、悪くないスタートだった。

    「最後の数ミリ秒を追い求める感覚が恋しかった」
    スプリントで24周を走った経験も大きかった。決勝を想定した各種手順やエネルギーデプロイメントなど、レッドブルとは異なるシステムを実戦のなかで学ぶことができた。

    「本当に、本当に役に立ちました。特に決勝に向けて、レース前にあれを経験できたのは良かったです」

    角田裕毅はスプリントについて語った。

    「すべての手順やデプロイメントのマネジメントがかなり違います。だから決勝に向けて重要だったと思いますし、24周のすべてのラップで学ぶことができました。それを予選でも証明できたと思います」

    土曜日の予選では、その適応がタイムにも表れた。

    Q1を8番手で突破し、Q2では12番手。リンドブラッドとの差はスプリント予選の0.360秒からわずか0.102秒まで縮まった。

    「正直、本当にうれしいです。この予選はすごく楽しめました」

    「昨日のスプリント予選も悪くはなかったですけど、まだ限界がどこにあるのか分かっていませんでした。僕にとってはまだ新しいマシンでしたから」

    「でも今回はちゃんとした予選という感じで、マシンをもっと信頼してコーナーに飛び込んでいくことができました。まだ4セッション目くらいですし、もっと改善できるところがたくさんあるのも分かっています」

    そして、久々にF1の予選を全力で攻める感覚を味わった喜びを口にした。

    「正直、この感覚が恋しかったです。最後の数ミリ秒、最後のコンマ数秒を追い求めるような感覚です。本当にすごく楽しんでいます」

    「セッションごとにどんどん近づいています。もう1セッション、もう1ラウンドあればと思いますけどね。でも、まだ決勝というもう1セッションがありますし、ポイントにも近いので楽しみです」

    角田裕毅 F1

    決勝では最後までポイント争い
    決勝では、角田裕毅と元チームメイトで友人でもあるピエール・ガスリーが長時間にわたってポイント圏を争った。

    最終的にはガスリーが10位で最後の1ポイントを獲得し、角田裕毅は11位。惜しくもポイントには届かなかった。

    それでも、8カ月近くF1レースから離れ、初めて乗るマシンで臨んだ週末としては大きな手応えが残った。

    「正直、自分が予想していたよりも速く進歩できたと思います」

    「昨年のアブダビ以来、8カ月の間に4回しか走っていませんでした。それを考えれば、かなりうまくできたと思います」

    リザーブ期間中も自身を実戦に対応できる状態に保ってくれたレッドブルへの感謝も口にした。

    「レッドブルには感謝しています。シミュレーターなどを通して、かなりいい状態を保たせてくれました」

    「全体的に本当に楽しめましたし、自分にできる限り100%を出せたと思います。かなりうまくやれたと思います」

    一方で、急きょ異なるチームのマシンをドライブする難しさについては「ほとんどすべて」がチャレンジだったと振り返る。

    「デプロイメントやボタン、すべてについて学ぶことがたくさんありました。手順も全部違います」

    「今回のレースはデグラデーションの面でも難しかったです。デグラデーションの特性がかなり違っていたので、それに適応するのは大変でした」

    それでもレーシングブルズのサポートによって、短期間でパフォーマンスを引き出すことができた。

    「正直、チームが本当にたくさんサポートしてくれて、できるだけ速く走れるようにしてくれました」

    「もちろんポイントを獲れなかったのは残念です。でも、最後の数周までトップ8、トップ9あたりと戦えたことを考えれば、受け入れられる結果だと思います」

    「パドックに自分が何をできるか示せた」
    角田裕毅にとって今回のオランダGPで最も重要だったのは、2026年のF1マシンでも自分が何をできるのかを各チームに直接見せられたことだった。

    「自分に何ができるかは分かっています」

    「そして、たった1レース、数セッションだけでしたけど、パドックのほとんどの人たちに、自分に何ができるのかをかなり示せたと思います」

    「ポイントに近いところで戦うことができました。もちろん結果としてはポイントを獲れた方が良かったですけど、そのために自分ができることはすべてやったと思います」

    レースに出場する機会を得たこと自体にも大きな意味があった。

    「こういう機会がある方が、何の機会もなくて、このレギュレーションで自分に何ができるのかをパドックに見せられないより、間違いなくいいです」

    「だから全体的にポジティブだったと思いますし、自分が見せたパフォーマンスもポジティブだったと思います」

    2027年へ「僕に電話してください!」
    そして角田裕毅は、2027年のF1シートをまだ確定させていないチームに向けて、自らを売り込んだ。

    「ここからは僕のマネージャーと、まだ来年のラインナップを決めていない他のチーム次第です。僕を起用したいと思ってくれるかどうかですね。でも、僕をチームに加えるべきだと思います!」

    さらに別の取材では、同じ質問に冗談を交えながら、よりストレートなメッセージを送った。

    「僕に電話してください!」

    角田裕毅が2027年のF1レギュラーシートを手にできる可能性は、依然として限られている。しかし、ザントフォールトに来る前と後では、その立場は確実に変わった。

    1戦限りの復帰でセッションを重ねるたびにVCARB-03への理解を深め、レギュラードライバーとの差を縮め、決勝では最後までポイントを争った。角田裕毅は与えられたわずかなチャンスを使って、自分が今もF1で戦えるドライバーであることをパドックに示した。

    あとは、その走りと「僕に電話してください!」というメッセージに応えるチームが現れるかどうかだ。

  • 角田裕毅 F1オランダGP後にSNSで心境「夢のようだった。またすぐ戻ってきたい」

    角田裕毅 F1オランダGP後にSNSで心境「夢のようだった。またすぐ戻ってきたい」

    角田裕毅が、2026年F1第12戦オランダGPを終えた後、自身のSNSを通じて約8カ月ぶりとなったF1レースへの思いを語った。レーシングブルズから代役参戦した角田裕毅は決勝を11位で終え、ポイント獲得には届かなかったものの、「夢のようだった」と特別な週末を振り返った。

    角田裕毅はファンから寄せられた多くのメッセージにも感謝。「またできるだけ早く戻ってこられたら」と語り、再びF1のグリッドに立つことへの思いを明かした。

    「本当に夢のようでした」
    「みなさん、こんにちは。レースについては、ポイントを獲得できなかったので残念でした。でも、この週末は本当に楽しむことができました」

    角田裕毅はSNSに投稿した動画で、オランダGPをそう振り返った。

    2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めている角田裕毅にとって、今回のオランダGPは久々のF1実戦。負傷したアイザック・ハジャーに代わってレーシングブルズのマシンをドライブし、限られた時間で2026年型マシンへの適応を求められた。

    「できるだけ早くペースをつかめるように助けてくれたチームには本当に感謝しています。正直、本当に楽しかったです」

    そして、角田裕毅が特に感謝したのが、久々のF1参戦を見守ったファンからの反響だった。

    「ファンのみなさんからも本当にたくさんの温かいメッセージをいただきました。本当に夢のようでした」

    角田裕毅 オランダグランプリ

    「またできるだけ早く戻ってこられたら」
    オランダGPでは予選12番手からスタートし、決勝ではポイント圏を巡って中団勢とバトル。ピエール・ガスリーをオーバーテイクするなど見せ場を作り、最終的にはポイントまであと1ポジションとなる11位でチェッカーを受けた。

    結果には悔しさを残しながらも、角田裕毅にとって何より大きかったのは、再びF1でレースをする機会を得られたことだった。

    「またできるだけ早く戻ってこられたらと思っています。でも、正直、一番大切なのは本当に楽しめたことです」

    「この機会を与えてくれたレッドブル、そしてもちろんレーシングブルズにも感謝しています」

    角田裕毅は最後に、自身に代わって欠場することになったハジャーの回復を願った。

    「アイザックがしっかり回復して、できるだけ早く戻ってこられることを願っています」

    オランダGP後の公式インタビューでも、2027年のF1グリッド復帰について「期待しています。できることはすべてやったと思います」と語っていた角田裕毅。今回のSNSではさらに率直に、久々にF1で戦った週末を「夢のようだった」と表現した。

    ポイントには届かなかった。それでも、再びF1マシンでライバルと戦い、多くのファンから声援を受けたザントフォールトでの数日間は、角田裕毅にとって特別なものとなった。そして「またできるだけ早く戻ってこられたら」という言葉には、次のF1参戦を待ち望む思いが込められていた。

  • 角田裕毅をレーシングブルズF1代表が絶賛「1戦限りの代役としては驚異的」

    角田裕毅をレーシングブルズF1代表が絶賛「1戦限りの代役としては驚異的」

    アラン・パーメイン(レーシングブルズF1チーム代表)は、2026年F1オランダGPでアイザック・ハジャーの代役を務め、決勝を11位で終えた角田裕毅のパフォーマンスを高く評価した。

    角田裕毅は急きょ1戦限りの代役としてザントフォールトに復帰。決勝ではニコ・ヒュルケンベルグやピエール・ガスリーらと激しいバトルを繰り広げ、一時はポイント圏内を狙える位置につけた。

    終盤は3ストップ戦略を採った角田裕毅に対し、2ストップで走ったフェルナンド・アロンソが前に出たことで、惜しくも入賞には届かなかった。

    パーメインは、レース中のコースオフが角田裕毅にとって痛手になったと認めながらも、突然の代役参戦でポイント獲得まであと一歩に迫った走りを「驚異的」と称賛した。

    アラン・パーメイン「1戦限りの代役でここまでやるのは驚異的」
    「今日は我々にとって厳しいレースだった。アービッドはあのペナルティを受けたあと、挽回するのは非常に難しく、ほぼ不可能だった。それでも彼はガスリーを後ろに抑える素晴らしい仕事をしてくれた。それによって、オーバーテイクした角田裕毅が差を広げることができた」

    「残念ながら、角田裕毅はコースを外してしまい、それで少し後退することになった。それでも我々はポイント獲得まで本当にあとわずかだった」

    「1戦限りの代役参戦で、彼があそこまでやってのけたことは驚異的だ。代役を引き受けてくれたこと、そして週末を通して懸命に取り組んでくれたことに心から感謝している」

    「2週間後にはモンツァでホームレースを迎える。より強くなって戻り、2台ともポイント圏内に戻したい」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    角田裕毅自身も「できることはすべてやりました」と振り返っており、久々となるF1でのホイール・トゥ・ホイールのバトルやオーバーテイクを楽しんだと語っている。

    ポイント獲得こそ逃したものの、急きょマシンに乗り込み、短期間で適応して11位まで持ち込んだ角田裕毅。パーメインにとっても、その代役としての仕事ぶりは十分に評価に値するものだった。

  • アービッド・リンドブラッド F1オランダGPのペナルティに不満「なければ8位」

    アービッド・リンドブラッド F1オランダGPのペナルティに不満「なければ8位」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1オランダGP決勝で科されたドライブスルーペナルティについて「少し厳しすぎる」と不満を示した。レーシングブルズのルーキーは12位でフィニッシュしたものの、「ペナルティがなければ8位だったことにまったく疑いはない」と自身のレースペースに手応えを示している。

    リンドブラッドはスタート直後からポイント圏内を争っていたが、マックス・フェルスタッペンのクラッシュ時に黄旗区間でピエール・ガスリーをオーバーテイクしたとしてドライブスルーペナルティを科された。

    大きく順位を落とした後は追い上げを見せ、ガスリーやニコ・ヒュルケンベルグらと激しいバトルを展開したが、最終的には12位に終わった。

    「ペナルティは少し厳しすぎる」
    問題の場面について、リンドブラッドはフェルスタッペンのクラッシュによってコース上にデブリが散乱し、周囲の状況を確認することが難しかったと説明した。

    「結局、マックスがコントロールを失って、それからコースを横切ってきて、あちこちにデブリが散らばっていた。僕にはほとんど何も見えなかった」

    「とにかく接触しないようにしていた。たしか彼のタイヤのひとつにぶつかりそうになったと思う。それで、自分のラインをキープして、何も起こさないようにまっすぐ走ることだけを考えていた」

    その後、ターン1でガスリーを抜いたことが黄旗中の追い越しと判断された。

    「それからターン1でピエールを抜いたけど、僕には旗も何も見えなかった。だから、ちょっと残念だった」

    「ペナルティも少し厳しすぎると思う。そこはみんな正直にそう言えると思う」

    「それで僕のレースは事実上終わってしまった。あのインシデントに対してはかなり重いペナルティだったと思うけど、仕方ない。決まったことだからね」

    ペナルティ後の走りは「F1でベストのひとつ」
    ドライブスルーペナルティによってポイント争いから大きく後退した一方、リンドブラッドはその後の自身のパフォーマンスを高く評価した。

    「残念なのは、ペースが本当に良かったことだ。正直、そこから先のレースについてはかなり誇りに思っている」

    「ペースという点では、おそらく今年のF1で僕が走ったレースの中でもベストのひとつだったと思う」

    「オーバーテイクへのコミットメントも良かったし、できるところではチームを助けようとした。それもかなり意味のあることだった」

    実際、リンドブラッドは後方から順位を取り戻し、ガスリーを抑えることで、先にガスリーを攻略した角田裕毅がギャップを築くことにも貢献した。

    「だから少し残念だ。僕自身もチームも、本当にいい仕事をしたと思っているし、そのことにはかなり満足している。もちろん、もっと良くできる部分はいくつかあるけど、僕たちは3周目の時点で事実上レースから外されてしまった」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    「ペナルティがなければ8位だった」
    それでも、リンドブラッドにとってザントフォールトでの走りは、次戦F1イタリアGPに向けて自信につながる内容となった。

    週末序盤はレーシングブルズの競争力が十分ではなかったと認めながらも、自身がサーキットへの理解を深め、チームもマシンを改善したことで、決勝に向けて大きく前進できたと振り返った。

    「僕の側からすると、簡単な週末ではなかった。週末のスタート時点では、これまでほど競争力がなかったと思う」

    「でも、僕自身がコースに慣れていって、チームもいくつか変更を加えてくれたことで、通常フォーマットの部分では本当に競争力のあるマシンになった。スプリントの部分ではなくてね」

    「ポイントを持ち帰れなかったのは本当に残念だ。ペナルティがなければ、今日は8位だったことにまったく疑いはない」

    チーム代表のアラン・パーメインも、ペナルティ後のリンドブラッドのレースについて評価している。

    「今日は我々にとって厳しいレースだった。あのペナルティを受けた後、アービッドが挽回するのは非常に難しく、ほとんど不可能だった」

    「それでも彼はガスリーを後ろに抑える素晴らしい仕事をしてくれた。それによって、オーバーテイクを決めた角田裕毅が前でギャップを広げることができた」

    リンドブラッドにとって結果は12位とノーポイントに終わったが、ペナルティ後に見せたペースと積極的なオーバーテイクは大きな収穫となった。本人が「8位」を確信するだけの速さを示したザントフォールトを経て、レーシングブルズは2週間後のモンツァでポイント獲得を目指す。

  • 角田裕毅 ポイント届かずも2027年F1復帰へ期待「できることはすべてやった」

    角田裕毅 ポイント届かずも2027年F1復帰へ期待「できることはすべてやった」

    角田裕毅は、2026年F1第12戦オランダGPの決勝を11位で終えた。約8カ月ぶりのF1実戦で12番グリッドからポイント圏を争い、惜しくも10位には届かなかったものの、「できることはすべてやった」と復帰戦を振り返った。

    レーシングブルズから代役参戦した角田裕毅は、決勝で中団勢と何度もポジションを争い、オーバーテイクも披露。

    レース後には、再びF1マシンでホイール・トゥ・ホイールのバトルができた喜びを語るとともに、2027年のF1グリッド復帰への期待も口にした。

    「オーバーテイクこそ、ずっと恋しかったもの」
    「今日はできることをすべてやりましたし、本当に楽しめました。コース上に戻って、ホイール・トゥ・ホイールでレースをしたり、オーバーテイクしたりすることがずっと恋しかったので、それをまた経験できて本当によかったです」

    角田裕毅はレース後、久々のF1実戦をそう振り返った。

    ポイント獲得まであと1ポジション。終盤まで10位争いを続けただけに、結果には悔しさも残った。

    「ポイントには本当にあと少しだったので、逃してしまったのは残念でした。でも、全体としては信じられないような数日間でした」

    「チームは今週ずっと本当にたくさんサポートしてくれましたし、そのおかげでかなり早くペースをつかむことができました。この機会を与えてくれたみんなに本当に感謝しています。この週末から、忘れられない思い出を持ち帰ることができます」

    そして、今回代役を務めることになったアイザック・ハジャーにも言及した。

    「何よりも、アイザックが早く回復してくれることを願っています」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2027年のF1復帰は「期待しています」
    レース後のインタビューでは、今回のパフォーマンスによって2027年に再びF1のレギュラーシートを獲得するチャンスが生まれることを期待しているかと質問された。

    「期待しています。正直、自分にできることはすべてやったと思います」

    角田裕毅はそう答え、準備期間がほとんどない状態で今回のオランダGPに臨んだことを強調した。

    「1レースだけで、何も分からない状態からこのマシンに飛び乗ったわけですから」

    「もちろんポイントを獲得できていれば、もっとよかったです。でも、強い中団勢を相手に戦うことができましたし、ポイントまであと少しというところまで行けたので、そこはポジティブに受け止めています」

    2026年はレッドブルのリザーブドライバーとして過ごしてきた角田裕毅にとって、オランダGPは自らの力を改めてF1の舞台で示す貴重な機会となった。

    結果は11位とポイントにはわずかに届かなかった。それでも、初めてドライブする2026年型マシンに短期間で適応し、予選12番手、決勝11位。中団のライバルと直接戦いながらオーバーテイクも決めた復帰戦は、角田裕毅が目指す2027年のF1グリッド復帰に向けたアピールとなった。

  • 角田裕毅 F1オランダGP復帰戦は惜しくも11位 ガスリーと激闘もポイント届かず

    角田裕毅 F1オランダGP復帰戦は惜しくも11位 ガスリーと激闘もポイント届かず

    角田裕毅は、2026年F1オランダGPの決勝を11位でフィニッシュ。8カ月ぶりとなったF1実戦復帰で一時9番手まで浮上し、ピエール・ガスリーをコース上で鮮やかにオーバーテイクするなど存在感を示したが、終盤に逆転を許し、あと一歩のところでポイント獲得を逃した。

    レーシングブルズから出場した角田裕毅は12番グリッドからスタート。

    わずか1時間のフリー走行しかないスプリントフォーマットで、8カ月ぶりに2026年F1マシンを実戦でドライブする難しい状況ながら、決勝ではポイント獲得を狙える位置につけていた。

    12番手スタートから序盤にトップ10へ
    レースはスタート前に雨が降り、コースの一部に濡れた部分が残る難しいコンディションで始まった。全車がスリックタイヤを選択するなか、角田裕毅は12番グリッドからスタートし、オープニングラップを11番手で通過した。

    しかし、2周目にマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。レースは赤旗中断となる。フェルスタッペンは濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、激しくバリアに衝突した。

    再スタート後は、黄旗区間での追い越しによりアービッド・リンドブラッドとフランコ・コラピントにドライブスルーペナルティが科された。コラピントがペナルティを消化したことで、9周目には角田裕毅がトップ10へ浮上した。

    13周目にはリアム・ローソン、ガスリー、ニコ・ヒュルケンベルグ、角田裕毅がトップ10の後半を形成。角田裕毅はポイント圏内で中団の激しい争いを続けていく。

    ガスリーとの激闘で鮮やかなオーバーテイク
    レース中盤には角田裕毅が大きな見せ場を作った。

    27周目、前方ではガスリーとリンドブラッドが激しく争い、そこにヒュルケンベルグも加わる。ガスリーがロックアップしたことで2つポジションを落とし、角田裕毅もこの集団へと接近した。

    そして29周目、角田裕毅がガスリーに仕掛ける。両者は数コーナーにわたってサイド・バイ・サイドの激しい攻防を繰り広げ、最後は角田裕毅が前へ出てオーバーテイクを成功させた。

    F1公式ライブも「角田がガスリーを仕留めた。スーパーサブによる素晴らしい、素晴らしいオーバーテイク」と、この一撃を高く評価した。

    ガスリーはスプリントで8位に入り、アップデートされたアルピーヌで強いレースペースを示していたドライバーでもある。その相手をコース上で攻略したことは、角田裕毅の復帰戦におけるハイライトのひとつとなった。


    一時9番手も終盤にガスリーが逆転
    その後、フェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.がピットストップを行ったことで、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがトップ10に入り、角田裕毅は9番手までポジションを上げた。

    ポイント獲得への期待が高まったが、レース後半はタイヤ戦略も絡んで再びガスリーとの争いになる。

    終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)明けとなった58周目、ガスリーが角田裕毅をオーバーテイクして10番手を奪取。レース中盤に角田裕毅が攻略した相手に再び前へ出られ、角田裕毅はポイント圏外の11番手へ後退した。

    それでも角田裕毅はガスリーとアロンソを追い続けた。しかし、68周目の時点で9番手アロンソと10番手ガスリーが争う一方、11番手の角田裕毅はガスリーから3.6秒後方。24周を走ったソフトタイヤも厳しくなり、残り周回で再びトップ10へ戻ることはできなかった。

    最終的にアロンソが9位、ガスリーが10位でフィニッシュし、角田裕毅はその直後の11位。ポイント獲得までわずか1ポジションという惜しい結果で復帰戦を終えた。

    8カ月ぶりのF1実戦、しかもスプリントフォーマットで十分な走行時間を得られない状況で迎えたオランダGP。角田裕毅は12番手からポイント争いに加わり、ガスリーとの激しい直接対決では鮮やかなオーバーテイクも披露した。

    最終結果こそ11位でノーポイントとなったものの、一時9番手まで浮上し、最後までトップ10を争った角田裕毅。久々のF1実戦で、その存在感を十分に示す72周となった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

  • 【動画】角田裕毅 ガスリーを華麗にオーバーテイク F1公式「皆さん、角田裕毅です」

    【動画】角田裕毅 ガスリーを華麗にオーバーテイク F1公式「皆さん、角田裕毅です」

    角田裕毅が、2026年F1オランダGPの決勝でピエール・ガスリーを華麗にオーバーテイク。F1公式はその攻防を動画で公開し、「Ladies and gentlemen… Yuki Tsunoda(皆さん……角田裕毅です)」との言葉を添えている。

    12番グリッドからスタートした角田裕毅は、序盤からポイント圏を巡る中団争いに加わっている。そして29周目、アルピーヌのガスリーとの直接対決で大きな見せ場を作った。

    数コーナーにわたる攻防からガスリーを攻略
    角田裕毅がガスリーに仕掛けると、両者は数コーナーにわたってサイド・バイ・サイドの激しい攻防を展開。互いに譲らない接近戦の末、角田裕毅が前に出てオーバーテイクを成功させた。

    F1公式ライブもこの場面を「角田がガスリーを仕留めた。スーパーサブによる素晴らしい、素晴らしいオーバーテイク」と高く評価。その後に公開された動画には「Ladies and gentlemen… Yuki Tsunoda」との言葉が添えられ、角田裕毅の走りがレース中盤の見せ場として取り上げられている。

    ガスリーは角田裕毅がアルファタウリ時代にチームメイトとして戦った相手でもある。さらに今週末はアップデートされたアルピーヌで速さを見せ、スプリントでは8位に入賞しており、決勝でもポイントを争うライバルのひとりだ。

    角田裕毅はそのガスリーをコース上で攻略。その後、前を走っていたフェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.がタイヤ交換のためピットに入ったことで、37周目には9番手まで浮上している。

    8カ月ぶりのF1実戦復帰となるオランダGPで、角田裕毅はポイント圏内を走行中。ガスリーとの激しい攻防で鮮やかなオーバーテイクを披露し、レース後半の戦いを続けている。