アービッド・リンドブラッドは、2026年F1オランダGP決勝で科されたドライブスルーペナルティについて「少し厳しすぎる」と不満を示した。レーシングブルズのルーキーは12位でフィニッシュしたものの、「ペナルティがなければ8位だったことにまったく疑いはない」と自身のレースペースに手応えを示している。
リンドブラッドはスタート直後からポイント圏内を争っていたが、マックス・フェルスタッペンのクラッシュ時に黄旗区間でピエール・ガスリーをオーバーテイクしたとしてドライブスルーペナルティを科された。
大きく順位を落とした後は追い上げを見せ、ガスリーやニコ・ヒュルケンベルグらと激しいバトルを展開したが、最終的には12位に終わった。
「ペナルティは少し厳しすぎる」
問題の場面について、リンドブラッドはフェルスタッペンのクラッシュによってコース上にデブリが散乱し、周囲の状況を確認することが難しかったと説明した。
「結局、マックスがコントロールを失って、それからコースを横切ってきて、あちこちにデブリが散らばっていた。僕にはほとんど何も見えなかった」
「とにかく接触しないようにしていた。たしか彼のタイヤのひとつにぶつかりそうになったと思う。それで、自分のラインをキープして、何も起こさないようにまっすぐ走ることだけを考えていた」
その後、ターン1でガスリーを抜いたことが黄旗中の追い越しと判断された。
「それからターン1でピエールを抜いたけど、僕には旗も何も見えなかった。だから、ちょっと残念だった」
「ペナルティも少し厳しすぎると思う。そこはみんな正直にそう言えると思う」
「それで僕のレースは事実上終わってしまった。あのインシデントに対してはかなり重いペナルティだったと思うけど、仕方ない。決まったことだからね」
ペナルティ後の走りは「F1でベストのひとつ」
ドライブスルーペナルティによってポイント争いから大きく後退した一方、リンドブラッドはその後の自身のパフォーマンスを高く評価した。
「残念なのは、ペースが本当に良かったことだ。正直、そこから先のレースについてはかなり誇りに思っている」
「ペースという点では、おそらく今年のF1で僕が走ったレースの中でもベストのひとつだったと思う」
「オーバーテイクへのコミットメントも良かったし、できるところではチームを助けようとした。それもかなり意味のあることだった」
実際、リンドブラッドは後方から順位を取り戻し、ガスリーを抑えることで、先にガスリーを攻略した角田裕毅がギャップを築くことにも貢献した。
「だから少し残念だ。僕自身もチームも、本当にいい仕事をしたと思っているし、そのことにはかなり満足している。もちろん、もっと良くできる部分はいくつかあるけど、僕たちは3周目の時点で事実上レースから外されてしまった」

「ペナルティがなければ8位だった」
それでも、リンドブラッドにとってザントフォールトでの走りは、次戦F1イタリアGPに向けて自信につながる内容となった。
週末序盤はレーシングブルズの競争力が十分ではなかったと認めながらも、自身がサーキットへの理解を深め、チームもマシンを改善したことで、決勝に向けて大きく前進できたと振り返った。
「僕の側からすると、簡単な週末ではなかった。週末のスタート時点では、これまでほど競争力がなかったと思う」
「でも、僕自身がコースに慣れていって、チームもいくつか変更を加えてくれたことで、通常フォーマットの部分では本当に競争力のあるマシンになった。スプリントの部分ではなくてね」
「ポイントを持ち帰れなかったのは本当に残念だ。ペナルティがなければ、今日は8位だったことにまったく疑いはない」
チーム代表のアラン・パーメインも、ペナルティ後のリンドブラッドのレースについて評価している。
「今日は我々にとって厳しいレースだった。あのペナルティを受けた後、アービッドが挽回するのは非常に難しく、ほとんど不可能だった」
「それでも彼はガスリーを後ろに抑える素晴らしい仕事をしてくれた。それによって、オーバーテイクを決めた角田裕毅が前でギャップを広げることができた」
リンドブラッドにとって結果は12位とノーポイントに終わったが、ペナルティ後に見せたペースと積極的なオーバーテイクは大きな収穫となった。本人が「8位」を確信するだけの速さを示したザントフォールトを経て、レーシングブルズは2週間後のモンツァでポイント獲得を目指す。
