レーシングブルズは、アイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングに昇格しているリアム・ローソンの復帰を望んでいるようだ。Sky Sports F1の実況を務めるデビッド・クロフトがF1スペインGPの中継で、チーム内では角田裕毅よりもローソンを高く評価しているとの見方を明かした。
ハジャーが左手首の負傷によって欠場したことで、ローソンはザントフォールト、モンツァ、マドリードの3戦でレッドブルから参戦。
その穴を埋める形でリザーブドライバーだった角田裕毅がレーシングブルズに復帰している。
クロフト「レーシングブルズはローソンをファエンツァに戻したがっている」
F1スペインGP決勝のSky Sports F1中継で、クロフトはローソンの今後について言及。ハジャーが次戦F1アゼルバイジャンGPで復帰すれば、ローソンもレーシングブルズに戻るとの見通しを示した。
「これは当面のところ、リアム・ローソンにとってレッドブルでの3戦目にして最後のレースになると思う」
「彼はレッドブルで素晴らしい仕事をしている。ただ、レーシングブルズとしては間違いなく、彼に一刻も早くファエンツァへ戻ってきてもらいたいと思っている」
そしてクロフトは、その背景にあるレーシングブルズ側のドライバー評価にも踏み込んだ。
「角田裕毅には最大限の敬意を払うが、彼らはリアムの方が優れたドライバーだと感じている」
クロフトの発言は、ローソン不在となったレーシングブルズが、コンストラクターズ選手権5位を争ううえで早期復帰を望んでいるという文脈で語られたものだ。

ブランドルはレーシングブルズのマシン特性を指摘
一方、解説を務めるマーティン・ブランドルは、ドライバーだけでなくレッドブルとレーシングブルズのマシン特性の違いにも目を向けた。
「レーシングブルズの方が、より素直なマシンなのではないかと思うことがある」
「レッドブルほど速いとは思わないが、ドライブするうえでは少し寛容なマシンに見える。見たり、聞いたり、観察したりしていて受ける印象にすぎないけどね」
ローソンは2026年シーズンをレーシングブルズでスタートし、アービッド・リンドブラッドとともにチームのポイント獲得を担ってきた。その後、ハジャーの負傷によって一時的にレッドブルへ移り、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めている。
一方の角田は、2026年にレッドブルのリザーブドライバーとなった後、ローソンの昇格を受けてF1オランダGPからレーシングブルズのレースシートに復帰。F1イタリアGPでは10位に入り、復帰後初ポイントを獲得した。
マドリードではスタート直後にカルロス・サインツJr.と接触。VCARB 03のフロアにダメージを負い、角田によれば1周あたり少なくとも0.5秒を失う状態となったことも響き、ポイント圏外でレースを終えた。
クロフトの発言がレーシングブルズ内部から直接得た情報に基づくものかまでは明らかにされていない。それでも、ローソンの復帰をチームが強く望んでいるとの見方とともに、角田との評価の違いにまで言及したことは注目される。
ハジャーが予定通りアゼルバイジャンGPで復帰すれば、レッドブルとレーシングブルズのラインアップも本来の形に戻る可能性がある。角田にとってマドリードまでの3戦は突然巡ってきたF1復帰の機会だったが、その間のパフォーマンスが2027年のシート争いでどのように評価されるのかも焦点となる。
