カテゴリー: ピレリ

  • ピレリ、2026年F1プレシーズンテストのタイヤ配分と使用条件を発表

    ピレリ、2026年F1プレシーズンテストのタイヤ配分と使用条件を発表

    ピレリは、今週行われるプレシーズンテストに向けて、使用可能なタイヤコンパウンドと、各チームが選択したセット数を正式に発表した。

    水曜日にあたる11日から、最初の2026年F1プレシーズンテストがスタートする。各チームにとっては、今季から施行される新たな技術レギュレーションに適合した新型マシンへの理解を深めるための重要な機会となる。

    テストはバーレーン・インターナショナル・サーキット(サヒール)で実施され、最初のセッションは2月11日(水)から13日(金)までの3日間、続いて2月18日(水)から20日(金)までの3日間、計6日間にわたって行われる。走行時間は毎日午前10時から午後2時、そして午後3時から午後7時までとなっている。

    6日間のテスト期間を通じて、ピレリが用意するすべてのスリックタイヤコンパウンドが使用可能となるが、全種類が同時に使えるわけではない。

    最初の3日間のテストでは、使用できるスリックタイヤはC1、C2、C3の3種類に限定される。このセッションでは、各チームは最大28セットのドライタイヤを使用できるほか、シンタグラート・インターミディエイトが1セット用意される。

    2回目のテストセッション(2月18日から20日)では、C1からC5までのフルレンジのスリックタイヤが使用可能となり、各チームが使用できるセット数は最大24セットに制限される。このセッションではウェットタイヤは供給されないが、最初のセッションで使用したタイヤセットを持ち越すことは認められており、走行周回数が9周以内の使用済みセットも含まれる。

    これまでと同様、各チームは、テストごとに定められた最大セット数の範囲内で、各コンパウンドの配分を自由に選択できる。ただし、その選択は初回セッション向けに設定された選択ルールに従う必要がある。

    今回の2回のテストセッションでは、異なるコンパウンドを識別しやすくするための特別なマーキングが採用される。C1とC2のロゴは白、C3とC4は黄色、そして最もソフトなC5は赤となる。

    さらに、C1、C3、C5のサイドウォールには、帯部分にチェッカーフラッグの模様が施される。一方で、C2とC4には追加の帯はなく、ピレリおよびP Zeroのロゴのみが表示される。

    最初の3日間は、C1からC3までの3種類のみが使用されるため、白いマーキングのタイヤが2種類、黄色のマーキングが1種類となる。C1とC2は、C2には帯がないことで区別でき、C3は黄色のマーキングと帯が施されている。

    この識別システムは、あくまで今回のプレシーズンテスト専用の措置であり、レースウイークエンドでは使用されない。

    タイヤ F1

  • ピレリ、2026年F1タイヤを高評価「期待どおりの内容」

    ピレリ、2026年F1タイヤを高評価「期待どおりの内容」

    マリオ・イゾラ(ピレリ・モータースポーツ責任者)が、非公開で行われているF1バルセロナ・シェイクダウンでこれまで使用されたタイヤコンパウンドについて現状を語った。現時点では期待どおりの内容だが、バーレーンテストでさらなる確認が必要になるという。

    2026年F1シーズンに向けてバルセロナのモンメロで行われている非公開シェイクダウンでは、注目の大半が2026年仕様の新型マシンに集まっている。

    しかし、この大きな技術的変革の中で変わっているのはマシンだけではなく、タイヤも同様である。

    ピレリは、サイズがより小さく、幅も狭い新タイヤを開発した。劇的な変更ではないものの、技術面や空力面におけるマシンの進化に加え、極めて重要な新要素となっている。

    ここ数日前まで、ピレリは新タイヤをミュールカー、つまり重量や空力、メカニカル面で新レギュレーション下の負荷を再現するためにチームが用意した特別仕様車でしかテストしてこなかった。しかし、プロトタイプと、1月1日に導入された新レギュレーションに基づいて設計された完全な新型マシンとでは、まったく別物である。

    ピレリ・モータースポーツ責任者のマリオ・イゾラは、2026年F1シーズンに向けた新コンパウンドについて初めて全体像を示し、その内容は非常に前向きなものだった。タイヤは年初に想定されていた期待値を満たしているという。

    「かなりポジティブな状況だと思っている。昨年ここで行ったテストで得られた結果を確認することができた。もちろん、昨年は旧型マシンでのテストだったが、今年は新型マシンで走っている。その中で、バランス、パフォーマンス、そして新タイヤの特性が確認できたことを嬉しく思っている。これらは昨年のタイヤと整合性が取れているし、それはF1側から求められていたことでもある。まだ始まったばかりで、バーレーンテストでさらに確認する必要はあるが、現時点ではかなり満足している」

    少なくともこれまでのところ、チームはタイヤの理解よりも、自分たちのマシンの評価に多くの時間を割いてきた。それでも、カタルーニャ・サーキットで重ねられた多くの周回により、ピレリはドライとウエットの両条件で重要なデータを収集することができた。

    「チームは現時点ではパワーユニットやバランスに集中している。タイヤの理解に多くの時間は割いていない。ただ、今回のテストに持ち込んだC1、C2、C3の3種類、つまり我々のラインアップの中で最も硬いコンパウンドはすべて使用してくれた。全体としてはうまく作業が進んでいる。C1ではウォームアップにやや苦労する場面もあったが、C3はここ数日のコンディションには完璧だった」

    タイヤ F1 ピレリ

    ソフトタイヤにあたるC3では、左フロントに若干のグレイニングが見られた。これは、このサーキットで最もストレスがかかるタイヤであること、さらに路面温度が低かったことを考えれば、想定内の現象だという。

    「C3では左フロントに多少のグレイニングが見られたが、モンメロではごく普通のことだ。特に寒いコンディションでは、最も負荷がかかるタイヤだからだ。起こり得ることは分かっていた」

    ウエットタイヤについても、今回のテストは重要な機会となった。

    「雨の中でチームが走行し、インターミディエイトとフルウエット(エクストリームウエット)を使ってくれたのは非常に重要だった。これまではテストの時間を確保するのが難しかったが、火曜日に収集したデータはとても有益だった。新型マシンで試せたこと、そしてコンパウンドを確認できたことは重要だった」

    「ウエット2種類のデルタについては、まだ明確な数値はないが、我々の期待値と概ね一致しているようだ。これもまたひとつの確認材料だ。小さなピースが少しずつ正しい位置に収まり、全体像がよりはっきりしてきている」そう語り、ピレリ・モータースポーツ責任者は現状を総括した。

  • マリオ・イゾラ、2026年F1シーズン前にピレリ離脱の噂

    マリオ・イゾラ、2026年F1シーズン前にピレリ離脱の噂

    2026年F1バルセロナ・シェイクダウン週に合わせて浮上した噂として、マリオ・イゾラが2026年F1シーズン開幕前にピレリを離れる見通しだと伝えられている。

    9シーズンにわたりピレリのF1レース運営を統括し、その後レーシングディレクターを務めてきたイゾラは、現行契約の満了後、イタリア自動車クラブ(ACI)のスポーツ部門に加わる可能性が高いとされている。

    在任中のイゾラは、タイヤ特性を巡る批判にさらされながらも、チームやドライバーとのオープンな対話姿勢で知られ、F1パドックで最も認知度が高く、尊敬を集める人物の一人となった。ピレリが抱える技術的制約と、F1およびFIAが求めるエキサイティングなレース演出との間で、常にバランスを取る役割を担ってきた。

    イタリアの情報筋によれば、近年のピレリ社内における経営体制の変化により、イゾラの裁量や長期的な方向性に疑問が生じ、これが新たな機会を模索するきっかけになったという。こうした動きが表面化すると、ACI側がスポーツ部門の上級管理職ポストを提示したとされている。

    ACIはすでに、正式な人事が確定するまでの暫定措置として、ジャンカルロ・ミナルディがスポーツ部門を統括することを確認している。

    一方、ピレリ側では現時点で後任は指名されておらず、社内昇格によって後継者を選ぶ見通しだとみられている。

  • ピレリ、2026年F1バルセロナテストの各チームのタイヤ選択を発表

    ピレリ、2026年F1バルセロナテストの各チームのタイヤ選択を発表

    ピレリは、来週バルセロナで実施される非公開シェイクダウンテストに向け、2026年F1マシンを投入する各チームが選択したタイヤコンパウンドを明らかにした。

    2026年のF1世界選手権シーズン開幕を目前に控え、各チームは新車の初期評価に向けた重要な1週間に備えている。アクティブ・エアロダイナミクスの理解から多様なテストモードの検証まで、今回のテストは決して“慣らし運転”にとどまる内容ではない。

    キャデラックF1チームはこのテストでF1初走行を迎える一方、マシン準備の遅れによりテストを欠席するチームも存在する。全チームにはウエットおよびインターミディエイトタイヤが支給されており、各チームの選択からはテストプログラムの方向性が透けて見える。

    マクラーレン
    マクラーレンF1はテスト初日を欠席し、さらなる開発時間を優先する判断を下した。タイヤ配分ではミディアムタイヤを重視し、ソフトとハードの本数を抑えている。

    ■ C1 ハード:4セット
    ■ C2 ミディアム:10セット
    ■ C3 ソフト:6セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:1セット

    メルセデス
    メルセデスF1は大胆な選択を行い、ソフトタイヤを12セット確保。短いスティントを中心とした走行を想定しつつ、ハードタイヤによるロングランも視野に入れている。

    ■ C1 ハード:8セット
    ■ C2 ミディアム:0セット
    ■ C3 ソフト:12セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:1セット

    レッドブル・レーシング
    レッドブル・レーシングはハードタイヤを一切選択せず、C3ソフトを18セット確保する極端な構成を採用。短く速いスティントを中心としたプログラムが想定されており、ピレリ側も注視することになりそうだ。

    ■ C1 ハード:0セット
    ■ C2 ミディアム:4セット
    ■ C3 ソフト:18セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:2セット

    フェラーリ
    フェラーリF1は中庸なアプローチを選択。C2ミディアムを12セット確保し、ソフトとハードは最小限に抑えている。

    ■ C1 ハード:4セット
    ■ C2 ミディアム:12セット
    ■ C3 ソフト:3セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:2セット

    ウィリアムズ
    ウィリアムズF1はFW48が走行可能な状態に至っておらず、バルセロナテストを欠席する。ただし、仮に参加していた場合は、レッドブル・レーシング同様、ソフト重視の構成を選択していた。

    ■ C1 ハード:0セット
    ■ C2 ミディアム:4セット
    ■ C3 ソフト:17セット
    ■ インターミディエイト:3セット
    ■ ウエット:1セット

    アストンマーティン
    アストンマーティンF1は比較的保守的な配分を選択。ミディアムタイヤを中心に据えつつ、C1ハードでの限定的なロングランも想定している。

    ■ C1 ハード:3セット
    ■ C2 ミディアム:10セット
    ■ C3 ソフト:7セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:1セット

    ハースF1チーム
    ハースF1チームはハードタイヤを選択せず、C3ソフトを13セット確保。短距離走行を重ねるプログラムが見込まれる。

    ■ C1 ハード:0セット
    ■ C2 ミディアム:4セット
    ■ C3 ソフト:13セット
    ■ インターミディエイト:6セット
    ■ ウエット:2セット

    アウディ
    アウディF1はソフトタイヤを重視しつつ、C1ハードを2セット確保。初回テストとしてはバランスを取った構成となっている。

    ■ C1 ハード:2セット
    ■ C2 ミディアム:6セット
    ■ C3 ソフト:10セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:3セット

    アルピーヌ
    アルピーヌF1はミディアムとソフトを同数選択し、短距離から中距離まで幅広いスティントを想定。メルセデスPUカスタマーとして迎える初の本格テストに備える。

    ■ C1 ハード:2セット
    ■ C2 ミディアム:9セット
    ■ C3 ソフト:9セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:1セット

    キャデラック
    F1初の本格テストに臨むキャデラックF1チームは、堅実な構成を選択。シミュレーションよりも実走データ収集を優先する姿勢がうかがえる。

    ■ C1 ハード:4セット
    ■ C2 ミディアム:6セット
    ■ C3 ソフト:10セット
    ■ インターミディエイト:4セット
    ■ ウエット:1セット

    タイヤ F1 2026年のF1世界選手権

  • 2025年のF1世界選手権:ピレリのF1タイヤが地球8周半分を走破

    2025年のF1世界選手権:ピレリのF1タイヤが地球8周半分を走破

    2025年F1シーズンを通じて、ピレリのF1タイヤは、地球を8周半する距離に相当する総走行距離34万1,099kmを記録した。

    メルボルンでの最初のフリー走行からアブダビでのチェッカーフラッグまで、ミラノを拠点とする同社が供給したタイヤは、過酷さを増す現代F1を象徴する数字を刻んだ。

    この数字は、昨年カレンダーが24戦に拡大されたことで、F1史上でも特に過酷なシーズンのひとつであったことを反映している。5大陸にまたがる24のサーキットにおいて、ピレリは、アラビア砂漠の極端な暑さからネバダの厳しい寒さに至るまで、さまざまな条件下でパフォーマンス、信頼性、適応力を提供しなければならなかった。

    スリックが96%、主役はC3とC4
    6種類のコンパウンドで構成される2025年のスリックタイヤレンジは、総走行距離の96%を占めた。最も多く使用された2種類のコンパウンドは、その汎用性と戦略的重要性を裏付ける形で、C3(9万3,493キロメートル)とC4(9万1,595キロメートル)だった。これに続いたのが、C5(6万6,255キロメートル)、C2(3万5,012キロメートル)、C6(2万2,419キロメートル)、C1(1万7,368キロメートル)である。ウェットタイヤは残りの4%を占め、インターミディエイトで1万2,893キロメートル、フルウェットで2,064キロメートルが記録された。

    タイヤ F1 2025年のF1世界ン主権

    周回数とピットストップの実像
    タイヤが走行した周回数は合計で6万7,094周に達し、その内訳はスリックが6万4,519周、ウェットが2,578周(約4%)と、走行距離とほぼ同様の割合となった。全レースを通じて行われたピットストップは720回で、最多はバルセロナで行われたスペインGPの53回、最少はマイアミの18回だった。

    タイヤ F1 ピットストップ

    最長スティントとタイヤマネジメント
    年間最長のスティントを記録したのはハースのエステバン・オコンで、ジェッダにおいてC3タイヤ1セットで303キロメートルを走行し、周回数にして49周に相当した。このフランス人ドライバーはバクーでもC4で294キロメートルを走行し、タイヤマネジメント能力の高さを示した。

    アルピーヌのピエール・ガスリーは上海でC2を用いて251キロメートルを走破し、アストンマーティンのランス・ストロールはバクーでC5を使い222キロメートルを走行した。マクラーレンのランド・ノリスとザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは、シルバーストンでそれぞれインターミディエイトタイヤを用いて194キロメートルを走行した。フルウェットタイヤの最長連続使用距離はラスベガスの週末に記録された61キロメートルで、アストンマーティンの2人のドライバーとヒュルケンベルグがそれぞれ10周ずつ走行した。

    タイヤ F1 スティント

    供給セット数が示す物流の複雑さ
    2025年シーズンを通じてピレリが供給したタイヤセット数は、モータースポーツ最高峰における物流の複雑さを浮き彫りにしている。2025年には、チームは合計6,120セットのスリックタイヤを使用でき、その内訳はC5が1,800セット、C4が1,580セット、C3が1,400セットで、これに約1,900本のウェットタイヤが含まれていた。週末のフォーマットによって異なる各車へのタイヤ割り当て数は、技術規則によって明確に定められている。

    タイヤ F1 セット数

    極端な温度域での戦い
    例年通り、気温もタイヤの挙動に影響を与えた。セッション中に記録された最高路面温度は、ジェッダのFP2での58.2度で、最高気温はバーレーンのFP1での39.1度だった。最も寒い条件となったのはラスベガスで、予選中の路面温度は12度、気温は11.8度だった。決勝レース中では、最高路面温度がシュピールベルクでの55.2度、最高気温がテキサスでの34.4度となった。最低温度はラスベガスの路面15度、メルボルンの気温14.3度だった。

    タイヤ F1 ピレリ

    F1用のP Zeroだけがピレリのタイヤではなかった。ピレリ装着のスーパーカーが世界各地のグランプリサーキットを走る「ピレリ・ホットラップス」プログラムは、今年7大会で実施された。幸運な同乗者たちは、7メーカー12車種を用い、32セッションで合計2,528周を走行した。

    ステアリングを握ったのは、フェルナンド・アロンソ、マックス・フェルスタッペン、ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリ、キミ・アントネッリ、オリバー・ベアマンといった現役スターから、ポール・アロン、アーサー・ルクレール、クロエ・チェンバース、ジャック・クロフォードといった若手有望株まで、計69人のドライバーだった。さらに、ミカ・ハッキネン、ジェンソン・バトン、ラルフ・シューマッハ、ペドロ・デ・ラ・ロサといった元世界王者やレースウイナーに加え、耐久やGTのスペシャリストも参加し、このプログラムの幅広さと格式の高さを示した。

    もうひとつの重要な数字は、サーキット外での取り組みから生まれた。ピレリが提供し、複数のF1ドライバーのサインが入ったショータイヤが、アブダビ最終戦週末に行われた「アブダビ・コレクターズ・ウィーク」の一環としてRMサザビーズで競売にかけられ、3万1,200米ドルで落札された。収益の全額は、重い病を患う子どもたちの夢を叶える活動を行うMake-A-Wish® UAE財団に寄付された。

    極端な温度条件、戦略の複雑さ、物流上の課題、そしてホットラップス・プログラムに至るまで、2025年シーズンは改めて、ピレリがF1のグローバルパートナーとして果たす重要な役割を浮き彫りにした。

  • ピレリ、2026年F1開幕3戦のタイヤ選択を発表 5種全コンパウンドが登場

    ピレリ、2026年F1開幕3戦のタイヤ選択を発表 5種全コンパウンドが登場

    ピレリは、2026年F1シーズン開幕3戦(オーストラリア、中国、日本)で使用されるタイヤコンパウンドを発表した。

    開幕戦から第3戦までで、スリック5種類すべて(C1〜C5)が使用される構成となっており、これは2026年型タイヤの特性を実戦下で幅広く評価することを目的とした意図的な選択だ。

    開幕戦オーストラリアGP:C3・C4・C5
    3月6〜8日に開催されるオーストラリアGPでは、最もソフト寄りのC3、C4、C5が選択された。アルバート・パークは半市街地サーキットで、2024年にはこの組み合わせが2ストップ戦略を主流とする要因となった。

    2025年は変わりやすい天候の影響により、レースは3つのフェーズに分かれ、そのうちスリックタイヤが使用可能だったのは中盤のみだった。2026年は最軟3種の投入によって、チームにより多様な戦略オプションが与えられることになる。

    オーストラリアグランプリ F1 タイヤ

    中国GP:C2・C3・C4
    3月13〜16日の中国GPでは、ミドルレンジとなるC2、C3、C4が選ばれた。この構成は2025年と同じだが、上海インターナショナル・サーキットは近年全面再舗装されており、2025年は特にハード寄りのC2が非常に堅牢で、1ストップ戦略を成立させる要因となった。

    タイヤへの横方向・縦方向の負荷はいずれもシーズン平均的で、特に左側タイヤへの摩耗が大きいのが特徴だ。2026年も中国GPはスプリントフォーマットで開催される。

    中国グランプリ F1 タイヤ

    日本GP:C1・C2・C3
    3月27〜29日の日本GPでは、鈴鹿サーキットの特性を踏まえ、最もハードなC1、C2、C3が選択された。鈴鹿はシーズン屈指の高負荷サーキットであり、タイヤへの要求が極めて厳しい。

    2025年は路面温度が低く、グレイニングへの耐性も高かったことで、ハードおよびミディアムスティントを延ばすことが可能となり、1ストップが主流となった。一方、2024年は熱劣化が支配的となり、2ストップ以上が必要とされていた。

    日本グランプリ F1 タイヤ

    開幕前テストと2026年型タイヤの評価
    ドライバーたちは開幕戦前に3回のテストを経てメルボルンに入る。最初のテストは1月26〜30日にバルセロナで非公開で行われ、2026年型マシンに新タイヤが初めて本格投入される。5日間のうち各チームは3日間を選択して走行する。

    続くテストはバーレーンで2回実施され、2月11〜13日、18〜20日に行われる。完全に新しい技術規則に基づいて設計されたマシンを仕上げるため、例年より長い準備期間が設けられている。

    タイヤ F1 ピレリ

    5種類すべてを早期投入する狙い
    ピレリは、開幕3戦でC1からC5までの全スリックコンパウンドを使用することについて、次のように説明している。

    「開幕戦で5種類すべてのスリックコンパウンドを使用することで、レース条件下における性能差だけでなく、グレイニングやオーバーヒートへの耐性を徹底的に評価できる。これは、ヨーロッパラウンド以降のタイヤ選択を決定する上で重要な情報となる」

    2026年のタイヤは、コンパウンド構成自体は2025年と同じだが、C6は廃止され、前後タイヤの幅も新シャシー規則に合わせてわずかに縮小されている。また、各コンパウンド間の性能差はより大きく、かつ均一になるよう調整されており、戦略面での自由度向上が狙われている。

    開幕序盤から全レンジを実戦投入するという異例の構成は、2026年F1の戦略的様相を占う重要な指標となりそうだ。

  • 2025年F1アブダビテスト ピレリ総括:ミュールカーが2026年タイヤ挙動を再現

    2025年F1アブダビテスト ピレリ総括:ミュールカーが2026年タイヤ挙動を再現

    2025年の長いF1シーズンが正式に終了した。開幕前テストが2月26日にバーレーンで始まり、シーズン最終戦アブダビGP後のヤス・マリーナ・サーキットでの最終テスト日で締めくくられた。

    この最新のテストでは、2026年用タイヤを装着した改良版ミュールカーを走らせるレギュラードライバーに加え、今季の2025年型マシンを走らせる機会を得た10人の若手ドライバーも参加した。

    現地時間9時から、来季以降のサイドウォールに採用されるピレリの新しいタイヤグラフィックがお披露目された後、車両がコースへと出ていった。

    大多数のミュールカーは、来季導入される新しいアクティブエアロダイナミクスではなく現行のDRSシステムを搭載しており、ダウンフォースを低減し2026年により近いデータを収集するため、最高速度は300km/hに制限された。FIAが設定したSLM(ストレートラインモード)作動ゾーンを遵守することを条件に、来年の「ストレートラインモード」をフロントに備えたミュールカーのみ速度制限なしで走行が許可された。

    ミュールカーテストにおいて、各チームにはC2タイヤ1セットと、C3・C4・C5をそれぞれ3セットずつ、さらにインターミディエイト1セットが与えられた。走行プランは規定されず、各チームは自由にタイヤを使用することができた。最速タイムを記録したのはメルセデスのキミ・アントネッリで、タイムは1分25秒170。2番手はマクラーレンのオスカー・ピアストリの1分26秒099、3番手はフェラーリのルイス・ハミルトンの1分26秒138で、いずれもC5タイヤでの記録だった。

    「若手ドライバー(公式にはグランプリ出走が2戦以下のドライバー)」は、今季で使用を終えた2025年型マシンを走行した。彼らにはC3とC5が各2セット、C4が4セット、さらにインターミディエイトとフルウェットが各2セット与えられた。最速タイムはアストンマーティンのジャック・クロフォードの1分23秒766(C5)だった。

    ピレリ・モータースポーツディレクターのマリオ・イゾラは次のように語った。「このテストデーは、全チームにとって2026年の決定版タイヤを試す絶好の機会でした。コンパウンドは月曜日に正式決定される予定です。今季を通してピレリが実施した開発テストでは、各チームが開発段階のさまざまなプロトタイプ、すなわち新構造だけの仕様から同一コンパウンドにおける複数のオプションに至るまで、異なるバージョンを個別に走らせてきました。今日は全ラインナップが揃った状態で初めて走行できたため、新タイヤの特性をより深く理解することができました。開発テストと同じミュールカーを使い、同じ速度制限を課したことで、チームはここヤス・マリーナで得たデータと、過去数か月間の個別テストデーで収集したデータを容易に比較することができました。我々エンジニアにとって、このテストはコンパウンド間の性能差とデグラデーションレベルを確認するうえで極めて重要でした。小さなフットプリントを持つ新タイヤを分析することで、表面積が小さいことで増加する可能性のあるグレイニングやオーバーヒートへの耐性も確認できました。新世代マシンでそれら最新タイヤが走る姿を見るには、1月末のバルセロナテストまで待つ必要があります。」

    F1 タイヤF1 モータースポーツ自動車競技

    9時間にわたる走行は現地時間18時に終了し、全20台で合計2,648周、13,984kmを走破した。最多周回はキミ・アントネッリ(157周)、フレデリック・ベスティ(145周)、ピエール・ガスリー(144周)だった。

    本日のテストに参加した若手ドライバーは以下の通り:パト・オワード(マクラーレン)、フレデリック・ベスティ(メルセデス)、岩佐歩夢(レッドブル)、ディノ・ベガノビッチ(フェラーリ)、ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ジャック・クロフォード(アストンマーティン)、平川亮(ハースF1チーム)、ポール・アロン(キック・ザウバー)、クッシュ・マイニ(アルピーヌ)。

    レギュラードライバーは以下の通り:ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、キミ・アントネッリ(メルセデス)、アイザック・ハジャー(レッドブル)、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトン(フェラーリ)、カルロス・サインツとアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、ストフェル・バンドーン(アストンマーティン)、オリバー・ベアマンとエステバン・オコン(ハースF1チーム)、ガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、そしてピエール・ガスリー(アルピーヌ)。

  • ピレリ 2026年F1タイヤを公開 新デザインと新サイズで次世代マシンに最適化

    ピレリ 2026年F1タイヤを公開 新デザインと新サイズで次世代マシンに最適化

    F1は2026年シーズンに向けて大きな転換期を迎えるが、その重要要素のひとつであるピレリの新型タイヤが、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで今朝初公開された。現在、ピレリは全チームを招いたグループテストを開催しており、そこで新レンジのタイヤが披露された。

    14シーズンにわたりF1の象徴となってきたサイドウォールグラフィックは全面刷新され、チェッカーフラッグのロゴを組み込んだ新デザインへと進化。

    ミラノを拠点とするピレリらしい歴史的デザイン言語を維持しつつ、これまでのモータースポーツ製品や市販タイヤとは一線を画す外観となった。

    来季もコンパウンド識別色は変更されず、ハード=白、ミディアム=黄、ソフト=赤の3色に加え、グリーン(インターミディエイト)とブルー(フルウエット)も継続される。

    F1 タイヤ

    2026年Pゼロ:C1〜C5の5コンパウンド構成
    2026年のPゼロは、もっともハードなC1からソフトなC5までの5種類で構成される。性能レベルは現在とほぼ同等だが、各コンパウンド間の差が“より広く一貫したもの”となるよう設計され、戦略の多様化が促進されるという。インターミディエイトおよびフルウエットは、2025年型と同じトレッドパターンを維持する。

    F1 タイヤ 2026年のF1世界選手権

    新レギュレーションに合わせたサイズ変更
    新しい技術規則に合わせ、タイヤ外形は小型化された。ホイール径は18インチのままだが、トレッド幅はフロントが25mm減、リアが30mm減。全体の外径もフロントで15mm、リアで10mm小さくなっている。

    これらの2026年型タイヤは本日、各チームのオフィシャルドライバーがドライブする“ミュールカー”で走行テストが行われており、レンジ全体は規定に従い12月15日に正式ホモロゲーションされる予定だ。

    正式デビューは2026年1月バルセロナテスト
    新タイヤが2026年型マシンに装着される初の公式セッションは、来年1月26日〜30日に開催されるバルセロナテストとなる。また、その前段階として、各チームの新車発表会でも最新仕様のタイヤが披露される見込みで、発表日は今後数週間以内に順次公開される予定だ。

    ピレリ F1 タイヤ

  • 2025年F1アブダビGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1アブダビGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    舞台は整った。今年のドラマで脇役を務めてきた者たちは一歩後ろに下がり、3人のチャンピオンシップ争いの当事者たちが対峙することになった。

    2025年F1アブダビGPでマックス・フェルスタッペンは今季8回目のポールポジションを獲得し、ランド・ノリスがその横に並び、その後方にオスカー・ピアストリが続く。勝たなければならないレースがある――だが、もっと大きな問題も考慮しなければならない。

    戦略は関わってくるのだろうか?ほぼ確実だ。フェルスタッペンとピアストリは失うものが何もなく、このレースに対して異なるアプローチを取ることができる。タイトル争いが最終局面に入ったとき、相手がしないことをやるというのは、物事を動かすための古典的な手法だ――そして、我々はここヤス・マリーナでそれが起きるのを過去にも見てきた。

    アブダビGP F1

    昨年(そしてその前年)何が起きたのか?
    2024年のアブダビGPは、戦略という点ではかなり単純なレースだった。トップ8は全員が1ストップを実施し、そのうち7台(表彰台に上った3台を含む)がミディアム→ハードという順で走った。

    P3のシャルル・ルクレールは早めの20周目にピットイン。チームメイトのカルロス・サインツJr.は25周目、ノリスは26周目に入り、首位を保持したままレースを運び、最終的に優勝してマクラーレンにコンストラクターズタイトルをウォーキングへと取り戻す結果となった。

    ルイス・ハミルトンは逆のハード→ミディアム戦略を用い、16番手スタートからP4でフィニッシュした。彼は34周目まで引っ張り、ミッドフィールド勢を次々と追い越し、P3走行中にピットインした。

    フェルナンド・アロンソはP9でフィニッシュし、2ストップ戦略を採った最初のドライバーとなった。彼はミディアム→ハード→ハードという順で走り、13周目と37周目(全58周)にピットインした。最後の1ポイントはピアストリの手に渡った。彼はミディアムでスタートしたが、4周目にフロントウイングを破損してピットインし、その後はハードで2回の長いスティントを走り切った。

    興味深いことに、同じタイヤ構成だったにもかかわらず、2023年とは異なるレースになった。2023年はトップ7が全員、ミディアム→ハード→ハードの2ストップを採った。

    ほとんど何も変わらなかったが、2023年はアロンソの早めのピットインが引き金となり、5周ほどの間にフィールドの先頭までピットの連鎖反応が広がった。全員がアンダーカット対策としてピットインしたのだ。昨年も同じことが起きる可能性はあった――だが、フィールド全体の間隔が広がっており、トップ勢はミッドフィールドの脅威に対応する必要がないと判断した。

    アブダビグランプリ

    今回は何が最速なのか?
    ピレリのシミュレーションによると、最速は1ストップだ。最速の組み合わせはミディアム→ハードの1ストップで、最適なピットウインドウは20〜26周目の間とされている。

    これは昨年と同じであり、2025年も同じタイヤ構成であることから、今回も最もシンプルで合理的な戦略だろう。唯一これを阻む可能性があるとすれば、ミッドフィールド勢がDRSトレインの中で前に進めないと感じ、アンダーカットを試み、それに全体が巻き込まれるケースだ。

    トップ10にとって別の選択肢は?
    2ストップ戦略はやや遅いと見られている。レースタイムそのものが遅いというより、1ストップ勢の後方から抜き返す必要があり、その過程でタイヤを消耗しタイムロスが発生するためだ。

    しかし大きな疑問符となるのが“グレイニング(表面剥離)”だ。週末の始めにはその可能性は低いと見られていたが、金曜走行では3種類すべてのコンパウンド――C3ハードはやや軽度だが――でフロントにグレイニングが生じることが明らかになった。

    路面はさらにラバーが載っており、グレイニングのリスクは減少しているが、それでもマシンに症状が出始めれば、2ストップの可能性が一気に高まる。「我々はグレイニングが出たことに驚いた」とピレリのチーフエンジニア、シモーネ・ベッラは語る。

    「興味深いのは、木曜の段階では明らかに1ストップだと考えていた――しかし今は、すべての戦略が選択肢としてテーブル上にあるということだ。」

    注目すべきは、ほとんどのチームがミディアムを2セット温存しているのに対し、マクラーレンはハードを2セット持っている点だ。彼らは今年、他チームと比べてフロントのグレイニングに悩まされる傾向が強かったため、これは単なる保守的な選択ではなく、現実的な判断と言えるのかもしれない。

    2ストップの選択肢として、ミディアム→ハード→ミディアムは15〜21周目と37〜43周目が最適ウインドウとなる。ミディアム→ハード→ハードの場合は11〜17周目と34〜40周目に早まる。

    アブダビの日曜レースではソフトタイヤを見ることはあまりない――昨年走らせたのはケビン・マグヌッセンだけだ――だが、ミディアム→ハード→ソフトという3種の組み合わせは、2ストップの中では最速となる可能性がある。この場合、最適なピットイン周は17〜23周目と40〜48周目だ。

    2025年のF1世界選手権 アブダビGP

    グリッド後方勢はどうか?
    2024年にハミルトンが採った戦略は、今回も有効なアプローチになる可能性が高い。特にハミルトン本人は今回もP16からスタートする。しかし、ハードでスタートするドライバーは、安全車が入った際に「タダ同然のピットストップ」を狙うため、できるだけ深いスティントを望むだろう。

    そのため、ハード→ソフトの方がハード→ミディアムよりも可能性が高い。最適なウインドウは39〜45周目となる。

    チャンピオンシップ争いは戦略選択に影響するか?
    我々は以前にもアブダビで、戦略によってタイトルが決まるケースを見てきた。マックス・フェルスタッペンは、現実的にはレースに勝つ必要があるが、ポールスタートである以上、特に奇策を弄する必要はない。

    ランド・ノリスは「自分も勝ちにいく」と示唆している――だが、フェルスタッペンの後ろを最後まで追い続けることは、彼が世界王者になるための理にかなった道だ。

    もちろんワイルドカードはP3のオスカー・ピアストリだ。オーストラリア人の彼もタイトル獲得には勝利がほぼ必須となる。トップが順調に走り始めれば、彼こそが別の選択肢を取り、独自の戦略に賭ける最も有力な存在となる。

    最終戦で16ポイント差を逆転するのは無理だろうか?もしオスカーがインスピレーションを求めるなら、2010年のレースを見るべきだ――ただし、マネージャー(フェルナンド・アロンソ)と一緒に観るのはやめておいたほうがいいかもしれない…。

    2025年のF1世界選手権 アブダビグランプリ

  • F1アブダビGP予選 ピレリ総括:10年連続“ポール勝利”統計と1ストップ予測

    F1アブダビGP予選 ピレリ総括:10年連続“ポール勝利”統計と1ストップ予測

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、アブダビグランプリに関する驚くべき統計が明日再び当てはまることを期待している。過去10年間、このレースではポールからスタートしたドライバーが優勝しているのだ。

    オランダ人ドライバーのQ3での1回目と2回目のタイムはいずれもポールに十分なもので、マクラーレン勢──ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがそれぞれ2番手と3番手につけて並ぶ──より0.2秒速かった。

    これにより、3人のタイトルコンテンダー全員が非常に接近した予選セッションの後、ディサイダーをグリッド最前列で揃ってスタートすることになった。予選ではすでに戦術が絡み、一部のドライバーはストレートでスリップストリームを得ることを狙っていた。

    すべてのドライバーが最速ラップのためにソフトタイヤを使用し、フェルスタッペンはQ2でスクラブ済みのタイヤを選択した後、新品のセットでアブダビでの5回目のポールを獲得した。昨年のポールタイムより0.3秒速かった。

    競争が極めて拮抗しているため、ドライバーたちは明日の58周のレースでタイヤ戦略に大きく依存することになる。レースは17時にスタートし、今日の予選より1時間早い。

    今日のセッションは照明の下、気温25.6度、路面温度27.5度で始まり、1時間のセッションを通してほぼ一定の状態が保たれた。

    ピレリ・ポールポジションアワードはベンソン・ブーンからフェルスタッペンに授与された。アメリカ人歌手である彼は、2024年にヒット曲『Beautiful Things』でチャートを席巻し、その年最も売れたシングルとなった。ブーンは木曜夜にヤス・マリーナでコンサートを行っており、『American Heart』という新しいアルバムもリリースしている。

    明日、フェルスタッペンは今日の結果によって確定した2025年ピレリ・ポールポジション・オブ・ザ・イヤー賞も受け取ることになる。レッドブルのドライバーは、今季の総合ポールポジション数の最終ランキングでノリスを引き離し、2025年8回目のポールを確定させた。これはマクラーレンのライバルより1つ多い。

    アブダビグランプリ

    THE DAY ON TRACK
    FP3は13時30分に開始され、週末でも最も高い路面温度(36度)が記録された。走行は非代表的なコンディションのため、とくにセッション序盤は制限された。それでも最終的には全ドライバーがミディアムとソフトの組み合わせで走行し、アストンマーティンだけがハードタイヤをスクラブした。終盤には路面の進化がグリップを高め、メルセデスのジョージ・ラッセルがソフトタイヤでノリスにわずか0.004秒差で最速タイムを記録した。セッションの途中には赤旗が出され、アブダビグランプリ史上最も成功したドライバーであるフェラーリのルイス・ハミルトンがコースオフした。

    2025年のF1世界選手権 アブダビグランプリ

    マリオ・イゾラ – ピレリ モータースポーツディレクター
    「マックス・フェルスタッペンに祝意を送る。最も重要な場面でポールを確定させた。予選では、最終のQ3で最速ラップのために新品のソフトC5タイヤを温存することを選択したドライバーもいたが、数周のクールダウン後でもユーズドのソフトが速いタイムを記録できることが確認された。

    レースに向けてチームが温存したタイヤセットを見ると、2つの異なるアプローチがある。マクラーレンは新品のハードを2セット温存した唯一のチームであり、他の大半のチーム──レッドブルを含む──はミディアムを2セット温存している。これはチームが2ストップの可能性を残していることを示すが、今季コンストラクターズチャンピオンのマクラーレンだけが最も保守的なオプションを選んでいる。

    明日の最速戦略は1ストップが2通りある。1つはミディアムでスタートし、20〜26周の間にハードへ交換する方法。もう1つはハードでスタートし、39〜45周の間にピットインしてソフトの追加パフォーマンスを活かす方法だ。

    2ストップ戦略は、特にこのサーキットでのオーバーテイクの難しさを考えると、やや競争力に欠けるようだ。最良の方法は、最初の2スティントをミディアムとハードの組み合わせで走り、最後のスティントをミディアムで走ることになる──理論上は、これがハードやソフトよりフィニッシュまで速い。

    今日のショートランからはグレイニングがどう進むかを評価することはできなかったが、今夜のところその兆候は見られない。路面の進化を考えると、金曜と比べて状況は改善すると考えられ、とくにグランプリ中にドライバーが行うと予想されるタイヤマネジメントによってそれが後押しされるだろう。」