カテゴリー: ピレリ

  • F1 Topic:イギリスGPのタイヤバーストでピレリを強く批判できない事情

    F1 Topic:イギリスGPのタイヤバーストでピレリを強く批判できない事情

    通常、先週末のF1イギリスGPのように複数のマシンにタイヤバーストの問題が発生した場合、F1チームは安全性を大義名分としてタイヤサプライヤーのピレリを否定していたが、今回はそうもいかない。

    F1イギリスGPでは、レース終了間際にバルテリ・ボッタス(メルセデス)、カルロス・サインツ(マクラーレン)、そして、トップを走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)のタイヤがパンク。3台すべてが左フロントタイヤだった。

    ルイス・ハミルトンは3輪状態で走行してなんとか勝利を掴んだが、バルテリ・ボッタスとカルロス・サインツは入賞圏内から脱落してレースを終えることになった。

    当然、ピレリとしては国際映像で立て続けにタイヤが壊れるシーズンが流れることは望ましいことではないが、今回はメルセデスからもマクラーレンからもピレリを批判する声は挙がっていない。

    実際、今週末はタイヤに同じような故障は起こっておらず、今回のタイヤパーストは、ダニール・クビアト(アルファタウリ)のクラッシュとキミ・ライコネン(アルファロメオ)のフロントウイング破損によってコース上に落ちていたデブリが原因がだったとの見方が強い。

    しかし、F1チームはピレリに強くを押し付けられないもう1つの要因がある。全F1チームが、ピレリが2020年向けに開発したタイヤの使用を拒否し、今年も昨年と同じタイヤを使用しているからだ。

    2019年、ピレリは前年に発生したオーバーヒート問題に対応するためにトレッドの薄いタイヤを導入。しかし、多くのチームが作動温度領域の狭さに苦労してタイヤをうまく機能させることができず、2018年のタイヤに戻すべきだとの声も挙がったほどだった。

    そこで、ピレリは2020年にむけて新たなタイヤを開発。ピレリは、技術規則が変わらないことで2020年のF1マシンのダウンフォースが増すことを想定して開発を行っていた。

    新コンパウンドは、2019年シーズン中に複数回のテストを実施し、F1アメリカGPのフリー走行で初めて全チームが2020年型のタイヤをテスト。シーズン終了後のアブダビ合同テストでも試された。

    だが、2020年仕様のタイヤのパフォーマンスにはF1ドライバーから不満が示されていた。熱を入れづらく、ピーク性能もこれまでとは大きく異なっていたため、ラップあたり1秒近く遅くなるサーキットもあった。

    そのため、F1チームは今年1月に2020年のF1タイヤの使用に反対票を投じ、今年も昨年のタイヤが継続仕様されることが決定した。そこには2020年の異なるタイヤ形状によって新車のデザイン変更することを余儀なくされることを拒んだという理由もあった。

    当時、ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは「今年のテクニカルレギュレーションは、昨年と同じだ。そのため、1周につき1秒から1.5秒速くなるのではないかと予想されている。1シーズン過ごせば、ラップタイムは改善されるものだ。そのため、2020年にはもう1段階のステップがあると予想される」と語っていた。

    「つまり、それはダウンフォース量が増え、エネルギーが増えることを意味する。何かを予想する必要があるとすれば、オーバーヒートの可能性が高くなるかもしれないということだ。それはより重要なことになるかもしれない。タイヤにかかるエネルギーが増加するためにね」

    「2020年マシンのパフォーマンスが向上するため、今年は少し圧力を上げる必要があると認識している。明らかにパフォーマンスが向上したため、私たちが持っている唯一のレバレッジはスタート時の圧力を上げることだ」

  • ピレリ、F1イギリスGP決勝でのタイヤバースト問題の調査を開始

    ピレリ、F1イギリスGP決勝でのタイヤバースト問題の調査を開始

    ピレリは、2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスGPの決勝レースで多発したタイヤバーストについて調査を開始した。

    F1イギリスGPの決勝では、レース終了間際にタイヤバーストが多発。残り3周には2番手を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)、残り2周には5番手を走行していたカルロス・サインツ(マクラーレン)、そして、ファイナルラプではトップを走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)の左フロントタイヤがパンクした。

    幸いにもルイス・ハミルトンは勝利を失うことはなかったが、バルテリ・ボッタスとカルロス・サインツはポイント圏外でレースを終えることになった。

    どのドライバーも13周目にダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)がクラッシュした後に導入されたセーフティカー期間中にハードタイヤに交換しており、37~38周を走行していた。

    「最後の2周でメルセデスの2台とマクラーレンのカルロス・サインツのタイヤに何が起きたのかはもちろん詳しく調査するつもりだ」とピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラはコメント。

    「今確実に分かっていることは、これらの故障に見舞われたタイヤが極度に消耗していたということであり、しばらくセーフティカーの後ろにいたとはいえ、およそ40周は走行していた」

    「レースはセーフティカーに大きく左右され、2度目のセーフティカーの登場がほぼ全てのマシンにピットストップを促したことで、第2スティントがとても長くなった。分析が完了すれば何が起きたのか全貌が明らかになるだろう。それは来週末のレースにとって非常に貴重な情報となる」

    F1イギリスGPでは、ダニール・クビアトの他にオープニングラップでケビン・マグヌッセン(ハース)がリタイアしており、また、終盤にはキミ・ライコネンがフロントウイングをコース上で破損させている。

    「このサーキットで38周以上を走行したタイヤが摩耗していることは確かであり、酷い摩耗が原因の可能性もあるが、現時点では断定できない」

    「コース上にはキミ(ライコネン)のフロントウイングのデブリがあったため、デブリの可能性もある。他にもいくつかデブリがあった」

    「そのため、破損したタイヤだけでなく、レース終盤に使用されたすべてのタイヤを調査し、損傷の原因を示す証拠となるようなものがないかを確認したい。いくつかの分析についてはサーキットのラボで行うかもしれない」

    「摩耗レベルは非常に高かった。第1スティントの(ロマン)グロージャンのタイヤは完全に摩耗しきっていた。第2スティントのタイヤに関してもいくつか確認したが、いずれも摩耗レベルは100%に近い。それが問題の原因かどうかを調べる必要がある」

    「はっきりしていることは、タイヤが完全に摩耗している場合、トレッドの保護力が弱くなり、コース上の小さなデブリであってもダメージを受けやすくなる。中にはコードが露出しているものもあった。摩耗のレベルが100%に近いと説明したのはそのためだ」

    「各タイヤには周回数の上限があるが、これはマシンやセットアップ、エネルギーレベルに依存するため、一概に誰もが同じ上限とは言えない」

    F1は、今週末に第5戦 70周年記念GPを同じシルバーストン・サーキットで開催するが、タイヤコンパウンドは1段階や分からいものが採用される。

  • F1イギリスGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    F1イギリスGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    ピレリは、2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を発表した。

    ピレリは、シンガポールにC1(ハード/ホワイト)、C2(ミディアム/イエロー)、C3(ソフト/レッド)というコンパウンドを選択。決勝ではハードもしくミディアムのいずれか1セットを使用しなければならない。

    ピレリによると、F1イギリスGPで最速の戦略はソフト-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。この場合、18~22周目がピットストップのウインドウとなる。2番目に最速の戦略はソフト-ソフト-ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略。この場合は16~18周目がソフトのウインドウとなる。

    F1イギリスGP 決勝:タイヤ戦略予想

    予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス/1番手)、バルテリ・ボッタス(メルセデス/2番手)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ/3番手)、シャルル・ルクレール(フェラーリ/4番手)、ランス・ストロール(レーシング・ポイント/6番手)がミディアムでスタートする。

    F1イギリスGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
    「昨日よりもかなり気温が低く、予選にむけて各チームは収集したデータを確認する必要があったため、午前中のFP3は特に重要なものとなった。予選のポイントは、トップ10の半数がQ2を突破するために使用したミディアムタイヤだ。上位4名のドライバーはこのコンパウンドでレースをスタートすることになる。計算上は最も速いタイヤというわけではないが、戦略上の選択肢が広がり、タイヤを酷使することで有名なサーキットで最初のスティントを長くすることができる。予選が進むにつれてラップタイムは次第に向上し、Q3ではコースレコードを2度更新することとなった」

  • ピレリ、F1トスカーナGP&F1ロシアGPのタイヤコンパウンドを発表

    ピレリ、F1トスカーナGP&F1ロシアGPのタイヤコンパウンドを発表

    ピレリは、2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPと第10戦 F1ロシアGPのタイヤ配分を発表した。

    ピレリは、2019年のF1世界選手権から新しいタイヤ命名システムを導入。ドライコンパウンドは5種類となり、最も硬いものをC1(コンパウンド1)、最も柔らかいものをC5(コンパウンド5)と名付け、各レースでハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)として配分される。

    フェラーリF1の1000回目のグランプリとしてイタリアのムジェロ・サーキットで初開催される第9戦 F1トスカーナGPではC1、C2、C3と最も硬いレンジのタイヤが選択された。

    ムジェロ・サーキットは、一周5.245kmのハイスピードコース。MotoGPでは下り勾配の最終コーナーから約1.1kmのロングストレートで繰り広げられる超高速バトルが最大の見どころとなっている。

    ソチ・オートドロームで開催される第10戦 F1ロシアGPでは、C3、C4、C5という最も硬いコンパウンドを選択。C5はシーズン初登場となる。

    各F1ドライバーには、週末に合計13セットが用意される。昨年までとは異なり、新型コロナウイルスの影響を受けてカレンダーがまだ未確定の今季は、F1ドライバーは各イベントでハードの2セット、ミディアムの3セット、ソフトの8セットと同じタイヤを割り当てられる。

    各F1ドライバーは予選Q3のためにソフトを1セット残さなければならず、トップ10に入ったドライバーはその1セットを返却するが、残りのドライバーはそれを保持できる。
    決勝ではミディアムとハードを1セットずつ残しておかなければならず、そのうちどちらか1セットを使用することが義務付けられる。

    2020年のF1世界選手権 タイヤ選択

  • 2020年 F1ハンガリーGP 決勝:ピレリ タイヤ戦略解説

    2020年 F1ハンガリーGP 決勝:ピレリ タイヤ戦略解説

    ピレリが、2020年のF1世界選手権 第3戦 ハンガリーGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。

    F1ハンガリーGPの決勝は、前日夜からの雨によってラバーが洗い流され、ウエットコンディションでレースはスタート。雨天用タイヤでのスタートによって2種類のタイヤ使用義務はなくなり、各マシンが異なる局面で様々なコンパウンドを装着することになった。

    レースはポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンが、3ストップ戦略で優勝している。

    ■キーポイント
    スタート前の雨が今日の戦略に影響を及ぼし、ダンプトラック上でレースが始まった。Cinturatoブルー・フルウエットを装着したハースのケビン・マグヌッセンを除く全ドライバーが、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤを装着してグリッド上に並んだ。

    フォーメーションラップ終了時、ハースの両ドライバーはピットへ向かい、P Zeroイエロー・ミディアムタイヤへと交換した。レース序盤、急速に乾いていくトラック上でほかのドライバーたちが皆スリックタイヤへ交換することになり、ハースの両ドライバーは一時3番手と4番手を走行していた。

    上位5名で4つの異なる戦略が展開された。ハミルトンはレース終盤、ファステストラップポイントを狙って、P Zeroレッド・ソフトタイヤへと交換する3回目のピットストップを行った。3位を獲得したチームメイトのバルテリ・ボッタスも3ストップ戦略を採り、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを猛追した。フェルスタッペンは、レコノサンスラップ中にクラッシュしながらも、2ストップ戦略で2位を獲得した。

    雨天用タイヤでのスタートとなったため、異なる2種類のスリックタイヤ使用義務は適用外となりました。

    ■各コンパウンドのパフォーマンス
    【ハード C2】
    レース週末当初から戦略の中心となり、大半のドライバーがファイナルスティントで使用した。ハミルトンを含む3名のドライバーのみがハードを使用しなかった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、P Zeroホワイト・ハードで50周以上を走行してフィニッシュした。

    【ミディアム C3】
    スタート直後、大半のドライバーがインターミディエイトからミディアムへと交換した。2回ミディアムを使用したルノーのダニエル・リカルドなど、数名のドライバーが長いスティントをミディアムで走行した。

    【ソフト C4】
    上位10名中ハミルトンのみがソフトを使用した。ハミルトンは、ソフトタイヤのスピードを活かし、ファステストラップポイントを獲得するとともに、ハンガロリンクのレースラップレコードを更新し、チャンピオンシップのトップに躍り出た。

    【インターミディエイト】
    ほぼ全ドライバーがスタート時にインターミディエイトを装着したが、急速に乾いていく路面に対応するために、わずか数周の間に全員がスリックタイヤへ交換した。

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
    「夜半から午前中にかけて降った雨がトラック上のラバーを洗い流したことにより、冷涼なコンディションの下、グリーンで滑りやすい路面でのスタートを迎えることになりました。その後、急速に乾いていく路面が戦略にとって重要な鍵となりました。不安定な天候状態が続いたため、再度インターミディエイトへ交換が必要となるリスクに備え、スティントを延長するドライバーも見られました。結局、最後までドライコンディションが続き、とくにフロントタイヤのデグラデーションが目立ちましたが、これは今回のような異例のコンディション下では予測されたことです。大半のドライバーが2ストップ戦略を採ったなか、フレッシュタイヤのパフォーマンスを活かしてオーバーテイクを試みたり、ファステストラップポイントを獲得するために3ストップを行うドライバーも見られました」

    2020年 F1ハンガリーGP タイヤヒストリー2020年のF1世界選手権 第3戦 ハンガリーグランプリ関連:F1ハンガリーGP 決勝:ハミルトン優勝、フェルスタッペンが2位表彰台

  • F1ハンガリーGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    F1ハンガリーGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    ピレリは、2020年のF1世界選手権 第3戦 F1ハンガリーGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を発表した。

    ピレリは、ハンガロリンクにC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドを選択。決勝ではハードもしくミディアムのいずれか1セットを使用されなければならない。

    ピレリによると、F1ハンガリーGPで最速の戦略はミディアム-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略。この場合、35~40周目がピットストップのウインドウとなる。2番目に最速の戦略はソフト-ソフト-ハードと繋ぐ2ストップ戦略。この場合は21~25周目がソフトのウインドウとなる。

    F1ハンガリーGP 決勝:タイヤ戦略予想

    予選ではフロントローのメルセデスと2列目のレーシング・ポイントがミディアムタイヤでQ2を突破し、ミディアムでレースをスタート。3列目から5列目のドライバーはソフトスタートとなる。

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
    「今日のスピードは本当に素晴らしく、コースレコードを更新した。予選に向けて天候が読めない状況だったにもかかわらず、昨年からのマシンの進化を改めて目の当たりにすることになった。今日のように気温が低い中でも大きなグレイニングは発生しなかった。予選では戦略が混在しており、上位4台はミディアムタイヤでレースをスタートすることになる。これはドライでスタートする場合の話だが、保証されているわけではない。特に気温が上がればミディアムでスタートする方が有利に思えるので、上位のチームは自らが選んだ戦略を最大限に生かすことに集中しなければならないだろう」

    F1ハンガリーGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数

  • F1シュタイアーマルクGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    F1シュタイアーマルクGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    ピレリは、2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を発表した。

    ピレリは、開幕戦と同じく、第2戦でもC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドを選択。決勝ではハードもしくミディアムのいずれか1セットを使用されなければならない。土曜日は雨天となったため、ドライタイヤは使用されず、全ドライバーが3種類とも新品タイヤを残している。

    また、予選がウエットだったためスタートタイヤを自由に選択できる。各チームがどのような戦略を選んでくるかが見ものだ。
    F1シュタイアーマルクGP 決勝:タイヤ戦略予想
    ピレリは、開幕戦と同じくF1シュタイアーマルクGPでも最速の戦略はソフト-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。だた、ピットストップのウインドウは28~33周と伸びている。前戦の予想とは異なり、2番目に最速の戦略はミディアム-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略となった。この場合は30~35周目がウインドウとなる。

    開幕戦は3回のセーフティカーが入り、そこでのタイヤ交換がレースの命運を大きく分けた。第2戦はどのような展開になるか。注目の決勝は22時10分(15時10分)からスタートする。

    F1シュタイアーマルクGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
    「ドライバーにとっては簡単な予選セッションではなかった。FP3がなく、予選では初めてウエットタイヤを履いた2020年型マシンを経験することになり、それがグリッド上でいくつかの興味深いサプライズにつながった。予測不可能で極限のコンディションの中でチームとドライバーは変化する状況に素早く適応しなければならなかった。雨の予選となったため、トップ10がQ2タイヤでレースをスタートしなければならないという通常のルールは適用されず、明日は全員が自由に選択することができる。それによっていくつか違う戦略の可能性が広がるはずだ」

  • F1オーストリアGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    F1オーストリアGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    ピレリは、2020年のF1世界選手権 第1戦 F1オーストリアGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を発表した。

    ピレリは、レッドブル・リンクにC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドを選択。決勝ではハードもしくミディアムのいずれか1セットを使用されなければならない。

    ピレリによると、F1オーストリアGPで最速の戦略はソフト-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。この場合、24~28周目がピットストップのウインドウとなる。2番手に最速の戦略はミディアム-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。この場合は27~32周目がウインドウとなる。

    F1オーストリアGP 決勝:タイヤ戦略予想

    昨年は、2番グリッドのレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、スタートでの失敗にもかかわらず、ミディアムからハードへと繋ぐ1ストップ戦略でオーストリアグランプリ連覇を達成している。

    今年もマックス・フェルスタッペンはミディアムスタートを選択。他のトップ10ドライバーはソフトタイヤでスタートする。

    F1オーストリアGP 決勝:各ドライバーの持ちタイヤ数

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
    「今日のボッタスのポールポジションタイムはレッドブル・リンクの史上最速タイムを更新した。今年のP ZEROタイヤのレンジは2019年のものと同じなので、いかにマシンが進化しているかが強調されたことになる。予選の戦術的で最も興味深かった瞬間は、ミディアムタイヤでレースをスタートすることを選んだフェルスタッペンの決断だ。これによって彼はよりフレキシブルな戦略を選ぶことができ、ライバルよりお第1スティントを長く走ることが考えられる。これがレース結果に重要な影響を及ぼすかもしれない。1周が短く、各チームの実力が拮抗していることから、予選の大部分で使われたのはソフトタイヤだった。ここまでマージンが小さい場合、どのチームも確実にマシンの力を最大限に利用する必要があった。しかし、明日のレースでは3種類のコンパウンド全てが重要な役割を果たすことになるだろう」

  • 2020年シーズンはF1ドライバーごとのタイヤ選択制の廃止が決定

    2020年シーズンはF1ドライバーごとのタイヤ選択制の廃止が決定

    2020年のF1世界選手権の週末に配分する3つのコンパウンドについて各ドライバーがそれぞれのタイヤ数を選択することができないことが正式に決定した。

    ピレリは、各グランプリ週末に3種類のドライタイヤを用意しており、F1ドライバーは、練習、予選、レース自体で合計13セットを使用できる。

    これまで、各F1ドライバーは週末に使用する各コンパウンドの数を事前に選択。柔らかく速いコンパウンドを多く選択するドライバーもいれば、耐久性のある硬いコンパウンドを手元に置いておくドライバーもいた。

    しかし、新型コロナウイルスの影響とF1カレンダーの混乱により、2020年のF1世界選手権ではすべてのドライバーが同数のコンパウンドを受け取ることになった。

    これにより、フライアウェイレースの15週間前とヨーロッパラウンドの9週間前に、入手可能な化合物を発表する必要がなくなった。現在のパンデミック状況でそれは不可能だ。

    修正された規則は6月19日(金)に確認され、スポーツ規則の更新された条項に組み込まれた。

    「タイヤ配分はFIAとサプライヤーの合意により別途決定されない限り、各イベントの2週間以上前に発表される」

    「各ドライバーには、各イベントで2組のタイヤのハード仕様、3組のミディアム仕様、8組のソフト仕様のドライウェザータイヤが割り当てられる」

    修正されたルールは、追加の実験用タイヤに関する問題にも対処している。テストは、フリープラクティス2の最後ではなく、最初の30分間に行われる。

  • F1:ピレリ、序盤8戦のコンパウンドを発表…イギリス2連戦は異なる選択

    F1:ピレリ、序盤8戦のコンパウンドを発表…イギリス2連戦は異なる選択

    ピレリは、2020年のF1世界選手権の序盤8戦のタイヤコンパウンド選択を発表。イギリスでの2連戦では異なるコンパウンドを配分するというひねりが加えられた。

    新型コロナウイルスの影響によって開幕10戦が延期・中止となっていた2020年F1世界選手権だが、7月5日にオーストリアのレッドブル・リンクでいよいよ再開。翌週もレッドブル・リンクで第2戦が開催される。

    その後、ハンガリーに移動したF1サーカスは、シルバーストンで再び2週連続で開催され、スペイン、ベルギー、イタリアでのヨーロッパラウンドを戦う。

    ピレリは、2019年のF1世界選手権から新しいタイヤ命名システムを導入。ドライコンパウンドは5種類となり、最も硬いものをC1(コンパウンド1)、最も柔らかいものをC5(コンパウンド5)と名付け、各レースでハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)として配分される。

    ピレリは、オーストリアでの両方のラウンドにC2、C3、C4タイヤを選択。第1戦はオーストリアGP、第2戦シュタイアーマルクGPと呼ばれる。続くハンガリーGPでも同じコンパウンドが配分される。

    第4戦イギリスGPではC1、C2、C3に切り替わる。だが、同じシルバーストンで第5戦“70周年記念GP”では、コンパウンドがC2、C3、C4に切り替えられ、レースに新たなひねりが加えられる。

    カタロニア・サーキットで開催される第6戦スペインGPではC1、C2、C3と硬いコンパウンドを採用。第7戦ベルギーGP、第9戦イタリアGPではC2、C3、C4が選択された。

    近年、F1チーム間で戦略的な違いを生み出すために、F1チームは3種類のコンパウンドの13セットを選ぶことが許可されていた。ただ、それを実現するために、F1チームはフラウアウェイレースでは14週間目、ヨーロッパラウンドでは8週間前にどのような選択をするかをピレリに通知する必要があった。正式な発表はなされていないが、すでに開幕まで3週間を切っており、このタイヤ選択制は廃止されると予想されている。

    2020年のF1世界選手権 序盤8戦のタイヤ配分