カテゴリー: ピレリ

  • F1バルセロナ・カタルーニャGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    F1バルセロナ・カタルーニャGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPは、ジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得したものの、メルセデス、マクラーレン、フェラーリ、レッドブル・レーシングの差は極めて小さい。決勝ではタイヤマネジメントとピット戦略が勝敗を分ける重要な要素となりそうだ。

    路面温度は54度前後まで上昇すると予想されており、タイヤのデグラデーション(性能劣化)は週末を通して大きな課題となっている。

    ピレリのシミュレーションでは2ストップが基本戦略とされているが、状況次第では珍しい純粋な3ストップレースとなる可能性も浮上している。

    2025年大会が示したタイヤ戦略の教訓
    昨年のスペインGPでは最も硬いC1タイヤが十分なグリップを発揮できず、多くのチームが使用を避けた。主流となったのはソフトとミディアムを組み合わせた2ストップ戦略だった。

    オスカー・ピアストリはソフト→ミディアム→ソフトで優勝。ランド・ノリスも同様の戦略で2位に入った。一方、シャルル・ルクレールはソフト→ミディアム→ミディアムという異なる構成を採用した。

    最も興味深い戦略を見せたのはマックス・フェルスタッペンだった。序盤から3ストップ戦略へ切り替えたが、終盤のセーフティカーで唯一ハードタイヤを装着。タイヤが機能せず順位を落としたことから、今年はより柔らかいコンパウンドが持ち込まれることになった。

    最速と予測される基本戦略
    ピレリのシミュレーションによると、最速戦略はミディアム→ハード→ハードの2ストップとされている。

    第1スティントは15〜21周目、第2スティントは38〜44周目にピットインするのが理想的だ。昨年のルクレールが採用したC3→C2→C2戦略と実質的に同じ考え方となる。

    ただし今年はタイヤ劣化が非常に大きい。ミディアムタイヤはピットウインドウに近づく頃には新品タイヤに対して1周あたり約3秒も遅くなる可能性がある。そのためアンダーカットの効果が非常に大きく、誰かが先にピットへ飛び込むことで上位勢全体に連鎖的なピットストップが発生する展開も予想される。

    F1 バルセロナ・カタルーニャGP タイヤ戦略

    3ストップ戦略が現実味
    早めのピットストップには代償もある。最終スティントが長くなり、終盤のタイヤ性能が大きく低下するからだ。

    その結果、通常なら不利とされる3ストップ戦略が純粋な速さで2ストップを上回る可能性が出てきている。

    今年のバルセロナはセーフティカーや赤旗に頼らず、タイヤ性能だけを理由に3ストップが最適解になる可能性を秘めている。

    F1 タイヤ バルセロナ

    フェルスタッペンは異なる選択肢
    予選5番手のフェルスタッペンは他の上位勢とは異なる状況に置かれている。

    レッドブル・レーシングは決勝用ハードタイヤを1セットしか残しておらず、主流のミディアム→ハード→ハード戦略を採ることができない。

    そのためフェルスタッペン、オリバー・ベアマン、エステバン・オコンはミディアム→ハード→ミディアム、あるいはミディアム→ミディアム→ハードという戦略が有力視されている。

    ピレリのシモーネ・ベラ主席エンジニアは、チームが予想以上にハードタイヤを重視したことに驚いたと明かしている。

    「正直なところ、チームが主にソフトとミディアムを使うと思っていたので少し驚いた。C3(ミディアム)とC4(ソフト)はより安定したグリップを示し、劣化レベルも最終的にはC2(ハード)と大きな差はなかった」

    終盤ソフト投入の攻撃的戦略
    大多数のドライバーが採用可能な代替案として、ミディアム→ハード→ソフトも注目される。

    最初のピットストップは19〜25周目が理想。続くハードタイヤを50〜58周目まで引っ張り、最後にソフトタイヤでスプリントする形だ。

    ただしソフトタイヤは燃料が軽い状態でも約6周ほどで性能低下が始まると予測されており、最後まで持たせるには繊細なマネジメントが必要になる。

    タイヤ F1

    セーフティカーが戦略を変える可能性
    後方グリッドのドライバーにはソフト→ミディアム→ハードという逆転戦略も考えられる。

    ソフトタイヤの優れた発進性能を活用できる一方、12〜18周程度を走り切る必要があり負担は大きい。

    しかしバルセロナは序盤にセーフティカーが発生しやすいサーキットでもある。早い段階でSCが出れば、本来不利な戦略でも無料同然のピットストップを得られる可能性がある。

    猛暑と風がタイヤに追い打ち
    決勝は雲が広がる可能性があるものの、路面温度は54度前後まで上昇すると予測されている。

    さらに35〜40km/hの強い風も予想されており、コーナー進入や立ち上がりでのスライドが増加する可能性が高い。

    ただでさえ厳しいリアタイヤへの負荷がさらに増すため、ドライバーには徹底したタイヤマネジメントが求められる。2026年バルセロナ・カタルーニャGPは、純粋な速さだけでなく、誰が最も上手くタイヤを守れるかが勝敗を決めるレースになりそうだ。

    【関連】
    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP決勝スターティンググリッド

  • F1バルセロナGP予選 ピレリ総括「ソフト3スティント戦略も理論上は可能」

    F1バルセロナGP予選 ピレリ総括「ソフト3スティント戦略も理論上は可能」

    ジョージ・ラッセルがF1バルセロナ・カタルーニャGP予選でポールポジションを獲得した。メルセデスのラッセルは1分14秒679を記録し、フェラーリのルイス・ハミルトンをわずか0.064秒差で上回った。ランキング首位のキミ・アントネッリも3番手につけ、メルセデス勢が好位置を確保している。

    一方で、決勝は予選以上にタイヤマネジメントが勝敗を左右する展開となりそうだ。

    路面温度は50度を超える見込みで、ピレリは2ストップ戦略を基本線と予測している。高温による熱劣化が大きく、戦略の柔軟性がレース結果を左右する重要な要素となる。

    ラッセルがハミルトンを抑えてポールポジション獲得
    予選は気温30度、路面温度53度という厳しいコンディションの中で行われた。

    ラッセルはQ3で1分14秒679を記録し、フェラーリ移籍後初勝利を狙うハミルトンを0.064秒差で上回った。アントネッリも0.319秒差の3番手につけ、メルセデス勢がフロントロウと3番手を確保した。

    土曜日午前のFP3では全ドライバーがソフトタイヤ(C4)を中心に使用し、予選シミュレーションに集中。ラッセルが1分15秒679で最速となり、オスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレールが続いた。

    なお、今回のポールポジション賞は、自転車トラック競技でオリンピック金メダル6個、世界選手権11回優勝を誇るクリス・ホイ氏から授与された。

    F1 バルセロナ・カタルーニャGP

    ピレリ「2ストップが有力」と分析
    ピレリのモータースポーツディレクターであるダリオ・マラフスキは、週末を通じて確認されている熱劣化の大きさが決勝でも重要な要素になると説明した。

    「昨日から明らかだったが、今日のデータでも確認されたように、高い熱劣化のため2回目のアタックでタイムを更新することは不可能だった」

    「53度という記録的な路面温度によって、ラップタイムはシミュレーションより約0.9秒遅くなった」

    マラフスキによれば、決勝では少なくとも2ストップ戦略が主流になる見通しだ。

    決勝はタイヤ戦略が勝敗の鍵
    ピレリはミディアム(C3)とハード(C2)を軸とした戦略を有力視している。

    「多くのチームは昨日からC2タイヤを2セット温存している。このタイヤはダウンフォースの大きいマシンで特に効果的に見える」

    また、ソフト(C4)スタートからミディアム、ハードへ繋ぐ選択肢も存在するという。

    さらに、ソフト3スティントとミディアム1スティントによる3ストップ戦略も理論上は大きなタイムロスにならないが、交通やオーバーテイクの難しさを考慮すると、事前にその戦略を選択するチームは多くないと見られている。

    高温下でタイヤの熱劣化が極めて大きい今回のバルセロナ・カタルーニャGPでは、ドライバーのペースだけでなく、各チームの戦略判断が勝敗を大きく左右するレースになりそうだ。

  • F1バルセロナGP初日は熱劣化が支配 ピレリは2回以上のピットを予想

    F1バルセロナGP初日は熱劣化が支配 ピレリは2回以上のピットを予想

    バルセロナ・カタルーニャGP初日は、若手ドライバーのFP1起用と高温下でのタイヤ評価が大きな焦点となった。多くのチームが豊富なテストデータを持つサーキットで若手に走行機会を与える一方、午後のFP2では路面温度が50度に達し、各コンパウンドの熱劣化が週末最大の課題として浮かび上がった。

    ピレリは、決勝では少なくとも2回のピットストップが必要になるとの見方を示している。特にミディアムとソフトはグリップが高い一方で劣化傾向が近く、バルセロナの路面特性と気温上昇が戦略判断を複雑にしている。

    7チームがFP1で若手ドライバーを起用
    バルセロナはテストで広く使用されるコースであり、各チームが豊富なデータを持つ。そのため、FP1では7チームが若手ドライバーを起用した。

    走行したのは、フレデリック・ベスティ(メルセデス)、ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)、レオナルド・フォルナロリ(マクラーレン)、岩佐歩夢(レッドブル・レーシング)、ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)、ポール・アロン(アウディ)、コルトン・ハータ(キャデラックF1)だった。

    FP2最速はノリス 路面温度は50度に到達
    FP1ではジョージ・ラッセルがソフトC4で1分16秒363を記録してトップに立った。FP2ではランド・ノリスが同じくソフトC4で1分15秒426をマークし、金曜日の最速タイムを記録した。

    この日の気温は29度まで上昇し、路面温度は50度に達した。タイヤ面では3種類すべてのコンパウンドが使用されたが、ハードC2はFP1でハースの2台のみが使用し、FP2ではマックス・フェルスタッペンだけが走らせた。FP2後半は各チームがロングランに移行し、主にミディアムC3でデータ収集を行った。

    ピレリ「全コンパウンドで熱劣化が大きい」
    ピレリのチーフエンジニアであるシモーネ・ベラは、ハードを温存したチームが多く、決勝に向けて2セットを残す形になったと説明した。

    「今日はほとんどのチームがハードを使わないことを選んだ。そのため、レースに向けて2セットを残すことになる」

    「使用した少数のチームからは、ミディアムやソフトに比べてスライドが大きいという報告があった。その結果、表面温度が上がり、劣化という点ではミディアムやソフトに近づいている」

    ベラは、バルセロナ特有のアスファルトと高温がタイヤに大きな負荷をかけていると指摘した。

    「全体として、すべてのコンパウンドで熱劣化が大きくなっている。特に左フロントと左リアだ。これはバーレーンに次いで摩耗性の高い路面、サーキットの特性、そして今後さらに上昇すると見込まれる高い路面温度によるものだ」

    「パフォーマンスランでは、ドライバーたちは2回目のアタックに向けて十分にタイヤを冷やすことに苦労していた。この状況では、よくても前のタイムに並ぶ程度だ」

    F1 バルセロナ タイヤ

    決勝は最低2ストップが基本線
    ピレリは、日曜日の決勝について少なくとも2回のピットストップが必要になると予想している。ソフトとミディアムはどちらも高いグリップを持ち、劣化率も近いが、初期データではミディアムの方がバルセロナに適応しやすい傾向が見られている。

    「日曜日は少なくとも2回のピットストップがあるレースになると予想している。ミディアムとソフトは最も高いグリップを提供する2種類のコンパウンドで、劣化率は似ている。ただし初期データでは、イエロータイヤの方がバルセロナのトラックにより適応しやすいことが示されている」

    「この2種類の性能差は、およそ0.5秒から0.6秒の範囲だ」

    高温、左側タイヤへの負荷、そして2回目のアタックに向けた冷却の難しさは、予選だけでなく決勝戦略にも直結する。金曜日の段階では、ミディアムを軸にしながらソフトをどう組み込むかが、各チームにとって重要な判断材料になりそうだ。

  • F1バルセロナ・カタルーニャGP:タイヤ戦略&カタルーニャ・サーキット解説

    F1バルセロナ・カタルーニャGP:タイヤ戦略&カタルーニャ・サーキット解説

    2026年F1世界選手権は今週末、バルセロナ・カタルーニャGPを迎える。各チームにとっては、1月にプレシーズンテストを実施した同じサーキットへの“再訪”となり、新世代マシンの進化度合いを比較する絶好の機会となる。

    ピレリは今大会に向けて、例年よりも1段階ソフト寄りとなるC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)の3種類を選択。戦略の多様化とピットストップ回数の増加を狙った構成となっている。

    また、伝統的に多くのアップデートが投入されるイベントでもあり、各チームが持ち込む新パーツの効果にも注目が集まる。

    バルセロナはマシン性能を測る重要な試金石
    バルセロナ・カタルーニャ・サーキットは全長4.657km。長いストレートと高速コーナーを兼ね備えた、F1カレンダーでも屈指の総合力が試されるコースとして知られている。

    14のコーナーの多くが高速域で構成されており、とりわけターン3と最終セクターではタイヤに大きな横荷重がかかる。右コーナーが9つ存在するため、左側タイヤへの負荷が特に大きいことも特徴だ。

    さらに路面は非常に粗く、摩耗と熱劣化の両面でタイヤへの要求が厳しい。フロントタイヤが性能面の制約となりやすく、レース中のタイヤマネジメントが重要な要素となる。

    今年は開催時期が例年より遅くなったことで、路面温度の上昇も予想されており、タイヤへの負荷はさらに増す可能性がある。

    F1 バルセロナ・カタルーニャGP

    ピレリは戦略の多様化を狙いソフト寄りの選択
    今大会で使用されるのはC2、C3、C4の3種類だ。

    バルセロナでは通常、より硬めのコンパウンドが選ばれる傾向にあるが、ピレリは今回あえてソフト寄りのレンジを投入した。これにより、複数回のピットストップやハードタイヤを含む戦略の採用を促進する狙いがある。

    また、ホイールリム周辺の設計変更にも注目が集まる。ホイールリムはタイヤ、ブレーキ、路面との熱交換に直接影響するため、温度管理の観点からパフォーマンス差を生む可能性がある。

    チームにとっては、1月に同サーキットで実施されたプレシーズンテストとの比較が容易であり、新パーツの効果を測る上で重要な判断材料となる。

    カタルーニャ・サーキット

    フェラーリやアストンマーティンらがタイヤテスト参加
    レース終了後の6月16日と17日には、ピレリによるスリックタイヤ開発テストが予定されている。

    この2日間のテストにはフェラーリ、アストンマーティン、そしてキャデラックF1が参加。2027年以降を見据えたタイヤ開発プログラムが進められる予定だ。

    2025年大会はソフト主体の戦略戦に
    昨年のバルセロナ戦では、20台中18台がソフトタイヤでスタートした。

    ピットレーンスタートとなった角田裕毅のみがミディアムタイヤを選択。大半のドライバーはソフト→ミディアム→ソフトという流れでレースを進めた。

    終盤のセーフティカー導入によって全車が追加ピットストップを実施し、レッドブル勢は計4回、それ以外の多くのドライバーは3回のタイヤ交換を行った。

    決勝でハードタイヤを使用したのは、最終スティントのマックス・フェルスタッペンのみだった。

    ハミルトンとシューマッハが最多勝記録を共有
    スペインで開催されるF1世界選手権の一戦は、2026年大会で通算56回目を迎える。

    1951年の初開催以来、ペドラルベス、モンジュイック、ヘレス、ハラマ、そしてバルセロナの5つのサーキットで開催されてきた。

    ドライバー別最多勝はミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンの6勝で並んでおり、マックス・フェルスタッペンが4勝で続く。

    コンストラクター別ではフェラーリが12勝でトップ。マクラーレンが9勝でそれに続いている。

  • ピレリ F1単独タイヤサプライヤー契約を2028年まで延長

    ピレリ F1単独タイヤサプライヤー契約を2028年まで延長

    ピレリのF1単独タイヤ供給契約が2028年まで延長された。FIAが現行契約のオプションを行使し、F1およびピレリとの相互合意によって決定したもので、F1、FIA F2、FIA F3、F1 ACADEMYの全カテゴリーで供給が継続される。

    ピレリは1950年のF1創設シーズンから選手権に関わり、2011年からはF1の単独タイヤサプライヤーを務めてきた。

    今回の延長により、2026年に導入された新世代レギュレーションのもとでも、少なくとも2028年末まで同社のタイヤがF1の競争環境を支えることになる。

    今回の発表は、単なる供給契約の延長にとどまらない。F1にとってタイヤはパフォーマンス、戦略、安全性、そしてレースの見せ場を左右する重要な技術要素であり、ピレリとの継続は競技面と開発面の安定を意味する。

    ピレリが2028年までF1単独タイヤ供給を継続
    F1とFIAは、ピレリとのグローバル・タイヤ・パートナーシップを2028年末まで延長したことを発表した。FIAが現行契約に含まれていた延長オプションを行使し、F1およびピレリとの相互合意によって実現した。

    これにより、ピレリはFIA F1世界選手権に加え、FIA F2、FIA F3、F1 ACADEMYでも単独タイヤサプライヤーを継続する。

    ピレリはF1創設初年度の1950年から選手権に関わってきたブランドであり、2011年以降はF1の独占タイヤサプライヤーを務めている。今回の延長は、F1における最も長く重要な技術パートナーシップのひとつをさらに継続させるものとなる。

    2026年新規則下で安定性を確保
    F1は2026年から新世代の技術レギュレーションに移行しており、マシン、パワーユニット、空力の考え方が大きく変化した。そうした転換期において、タイヤ供給体制が2028年まで固定されることは、チームやドライバーにとって重要な安定材料となる。

    タイヤは単なる消耗品ではなく、レース戦略、マシンバランス、ドライバーのアプローチ、そしてオーバーテイクの発生に大きく影響する。複数のコンパウンド、極端な路面条件、高い負荷のもとで得られるデータは、ピレリの研究開発にも反映される。

    F1側は、サーキットで得られた知見がタイヤ設計、持続可能性、素材、製造プロセスの進化につながり、将来の市販タイヤにも波及すると説明している。

    ドメニカリ「技術的な輝きと持続可能性に信頼」
    F1のステファノ・ドメニカリCEOは、ピレリとの関係継続を歓迎した。

    「我々はピレリと素晴らしい歴史とパートナーシップを築いてきた。長年にわたって彼らの技術力、パフォーマンス、イノベーション、持続可能性への姿勢に頼ってきたので、FIAと我々がこの関係をさらに1年続けられることを嬉しく思う」

    「技術レギュレーションの枠組みの中で限界を押し広げ続けるなか、ピレリの品質への取り組みは、供給を受けるすべてのチームとシリーズに安心感を与えている。彼らは世界で最も先進的なタイヤの一部とともに仕事をしていると分かっているからだ」

    「FIA会長のモハメド・ビン・スライエム閣下、そしてピレリ副会長のマルコ・トロンケッティ・プロヴェラに感謝したい。この延長は、経験によって卓越性を生み出し、コース上で最高のスペクタクルを提供する専門的なパートナーと協力する素晴らしい例だ」

    FIAは安全性と競技の安定を強調
    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、ピレリが長年にわたりF1に高水準のパフォーマンス、革新性、安全性を提供してきたと評価した。

    「ピレリは長年にわたり、FIA F1世界選手権にとって重要なパートナーだった。モータースポーツの最高峰において、一貫して高い水準のパフォーマンス、イノベーション、安全性を提供してきた」

    「2028年末までの延長は選手権に安定性をもたらすものであり、FIA、フォーミュラ・ワン・グループ、ピレリの強固な協力関係を示している。我々は共に革新を推進し、世界中の競技者、チーム、ファンに向けてエキサイティングなレースを届け続ける」

    ピレリ F1 タイヤ

    ピレリ「F1は明日の市販タイヤのための最高の実験室」
    ピレリ副会長のマルコ・トロンケッティ・プロヴェラは、FIAとF1との合意により、同社のF1での活動を2028年まで延長できたことを歓迎した。

    「FIA、そしてモハメド・ビン・スライエム会長のリーダーシップ、さらにF1との合意により、我々はF1での活動をさらに1年、2028年まで延長できることを嬉しく思う。昨年、我々はグランプリ参戦500戦という節目を超え、長年の関わりの中で大きな技術的・革新的課題に挑み、それを乗り越えてきた」

    「ピレリは単なるサプライヤーではなく、戦略的パートナーだ。FIAとプロモーターの共同作業によって成長を続ける選手権を支えてきた」

    「F1は、我々にとって革新を進め、最先端の技術ソリューションを試し、研究開発プロセスを継続的に改善するための最高の実験室だ。それは明日の市販タイヤにも利益をもたらす」

    F1の成長と技術開発を支える契約延長
    今回の契約延長により、F1は2028年までピレリという既存の技術パートナーとともに競技運営を継続することになった。2026年規則導入後の数年間は、チーム、FIA、F1、サプライヤーにとって開発と調整の重要な時期となる。

    そのなかでタイヤ供給体制が安定することは、競技の公平性、安全性、技術開発の継続性を確保するうえで大きな意味を持つ。

    ピレリにとっても、F1は極限環境で技術を検証できる開発の場であり、ブランド価値を高める世界的なショーケースでもある。2028年まで続くこの関係は、F1の競技面だけでなく、タイヤ技術の進化にも影響を与えることになる。

  • F1モナコGP決勝 ピレリ総括「アントネッリは3種類のタイヤを完璧に使った」

    F1モナコGP決勝 ピレリ総括「アントネッリは3種類のタイヤを完璧に使った」

    2026年F1第6戦モナコGPは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを達成し、今季5連勝を飾った。モンテカルロ市街地コースで一度も首位を譲ることなく78周を走り切り、選手権首位の座をさらに固めた。

    2位にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3位にはアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)が入り、表彰台を獲得した。一方、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンはオープニングラップでメカニカルトラブルに見舞われ、レース序盤で姿を消した。

    アントネッリが盤石のレース運び
    レースはほぼ全車がミディアムタイヤでスタートした。上位勢ではハミルトンが28周目に最初のピットストップを実施し、アントネッリは37周目にタイヤ交換。両者ともハードタイヤへ交換した。

    50周目のセーフティカー導入時にはハミルトンとシャルル・ルクレールが追加ストップを行い、戦略の幅を広げた。しかしその後、ルクレールのクラッシュによって再びセーフティカーが導入され、さらに赤旗中断へと発展した。

    この赤旗によって首位アントネッリはソフトタイヤへ交換。多くのドライバーも同様の選択を行った。

    スタンディングスタートによる再開後もアントネッリは完璧な蹴り出しを見せ、後続に付け入る隙を与えなかった。ハミルトンも好スタートを決めて2位を守り切り、ハジャーが3位で続いた。

    タイヤ戦略はミディアムからハードが主流
    モナコGPではミディアムからハードへの1ストップ戦略が主流となった。

    最長スティントではエステバン・オコン(ハースF1チーム)がC3(ハード)で50周を走行。アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)はC4(ミディアム)で65周を走り、このコンパウンドで最長走行距離を記録した。

    C5(ソフト)ではフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が55周を走行し、最長スティントを記録している。

    選手権争いでも大きな一歩
    この勝利によりアントネッリは156ポイントに到達した。

    ランキング2位のルイス・ハミルトンとの差は66ポイントまで拡大。ジョージ・ラッセルは88ポイントで3位につけており、メルセデス勢が選手権上位を占める状況となっている。

    モナコでの圧倒的な内容は、アントネッリが単なる選手権リーダーではなく、2026年F1シーズンの主導権を完全に握りつつあることを示すレースとなった。

    ピレリもアントネッリのタイヤマネジメントを高評価
    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、ドライバーたちがタイヤ温存よりもプッシュを優先した結果、これまで以上にデグラデーションが見られたと分析した。

    「今日のドライバーたちは一切手加減せず、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出そうとしていた。その結果、タイヤのデグラデーションは週末を通じて最も大きくなり、一部ではパフォーマンス低下も見られた」

    「そのため多くのチームは保守的な戦略を選択し、ミディアムでスタートしてハードへつなぐ形となった。しかしアストンマーティンが見せたように、ソフトタイヤも十分に有効な選択肢だった」

    マラフスキはさらに、優勝したアントネッリのタイヤ活用を高く評価した。

    「3種類すべてのコンパウンドを最も有効に使ったのは優勝したアントネッリだった。彼はハード、ミディアム、ソフトのすべてでレース最速ペースを記録し、レース全体を支配した」

    「今回は連続周回によってタイヤのウォームアップも容易になっていた。制約となったのは明らかにリアタイヤであり、トラクション区間の多いモナコでは最も摩耗が進んだ」

    「後半はセーフティカーや赤旗、そしてスタンディングスタートによる再開もあり、多くのドラマが生まれた非常に興味深いレースだった」

    モナコGPモナコGP 2026年のF1世界選手権

  • 2026年F1モナコGP 決勝:全22名の持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2026年F1モナコGP 決勝:全22名の持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2026年F1モナコGPは、キミ・アントネッリ(メルセデス)が今季6戦連続となるメルセデスのポールポジションを獲得してスタートする。しかし、モンテカルロではポールポジション以上に重要なのがレース中のトラックポジションだ。

    フロントローにはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が並び、スタート直後のサン・デボーテで首位奪取を狙う。さらに2列目にはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのフェラーリ勢が続き、アイザック・ハジャーが5番手につけた。

    一方、ジョージ・ラッセルは6番手、マクラーレン勢は4列目に沈んだ。通常のモナコであれば追い抜きは極めて困難なため、レース結果は戦略担当者の判断によって大きく左右されることになりそうだ。

    モナコではトラックポジションがすべて
    モナコGPは「退屈なレース」と評されることもあるが、近年は必ずしもそうではない。

    2025年は2ストップ義務化ルールが導入された特殊なレースとなったが、このルールは2026年には廃止された。

    2024年はスタート直後の赤旗によってレースの様相が大きく変化。シャルル・ルクレールはミディアムタイヤでスタート後、赤旗中にハードへ交換し、そのまま優勝した。

    2022年と2023年は雨の影響を受けたため、最後に典型的なモナコ戦略が見られたのは2021年まで遡る。

    その2021年は、マックス・フェルスタッペンがソフト→ハードの1ストップ戦略で優勝。トップ勢の大半が29〜35周目にピットインする展開となった。

    F1 モナコGP タイヤ戦略

    最速戦略はソフト→ミディアム
    ピレリのシミュレーションによると、2026年モナコGPの最速戦略はソフトタイヤでスタートし、ミディアムタイヤへ交換する1ストップ戦略だ。

    理想的なピットウインドウは31〜37周目付近とされている。

    ただし、実際にはそこまで単純ではない。

    モナコではタイヤ摩耗が非常に少なく、レースペースも安定しているため、多くのドライバーはセーフティカーやバーチャルセーフティカーを待ちながらスティントを延ばす可能性が高い。

    また首位争いをするドライバーたちは、ピットアウト後に中団グループへ引っ掛かることを避けたい。そのため、20秒前後のギャップを確保するまでピットインを遅らせる可能性もある。

    F1 モナコGP 持ちタイヤ数

    対抗策はソフト→ハード
    各ドライバーは新品ハード1セット、新品ミディアム1セット、そして複数セットのソフトを残している。

    そのため代替戦略として最も現実的なのはソフト→ハードだ。

    こちらの最適ピットウインドウは29〜35周目。

    ピレリのモータースポーツ責任者ダリオ・マラフスキは次のように説明している。

    「クリーンなレースになれば、明らかにソフトとミディアムによる1ストップが最有力だ」

    「2番目の選択肢はソフト→ハードで、数秒遅くなる」

    「3番目はミディアム→ハードだが、通常のレースでは最適な選択ではない」

    ミディアム→ハードはオーストラリア、中国、日本、マイアミで勝利実績がある組み合わせだが、モナコではスタート時のグリップ不足が大きなデメリットとなる。

    F1 モナコGP 各タイヤのタイム差

    戦略家たちが恐れるのは赤旗
    2026年モナコGP週末は赤旗の連続だった。

    FP1、FP2、FP3、予選のすべてで赤旗が提示され、サポートレースでも複数回の中断が発生している。

    そのため各チームが最も警戒しているのが決勝での赤旗シナリオだ。

    ソフトタイヤでスタートする最大の利点は、スタート加速だけではない。

    仮に1周目で赤旗が出た場合、ミディアムやハードへ交換して残りのレースを走り切る柔軟性を確保できる。

    ピレリによれば、赤旗後の再スタートではミディアムタイヤが最適になる可能性が高いという。

    勝負を決めるのはスタートかセーフティカーか
    天候面では雨の可能性はわずか5%とされており、決勝はドライコンディションになる見込みだ。

    そのため勝敗を分ける最大の要素は、スタート直後のポジション争いとセーフティカーのタイミングになる。

    アントネッリはポールポジションからレースを支配できる立場にあるが、今季はスタートで順位を失う場面も少なくなかった。

    フェルスタッペンにとっては、1コーナーまでが最大のチャンスとなる。

    一方で、後方のフェラーリ勢やハジャー、ラッセルらはセーフティカーやアンダーカットを利用した戦略勝負に活路を見いだすことになる。

    モナコでは予選が勝負を決めると言われる。しかし2026年の決勝は、セーフティカー1回で勢力図が一変する可能性を秘めている。スタートと戦略の駆け引きが、伝統のモンテカルロで最大の見どころとなりそうだ。

    モナコGP 2026年のF1世界選手権

  • F1モナコGP予選 ピレリ総括「予選順位が日曜日の結果を左右する」

    F1モナコGP予選 ピレリ総括「予選順位が日曜日の結果を左右する」

    2026年F1モナコGP予選は、今季屈指の接戦となった。最後まで複数のドライバーがポールポジション争いを繰り広げるなか、メルセデスのキミ・アントネッリが1分12秒051を記録し、今季4回目のポールポジションを獲得した。

    2番手にはマックス・フェルスタッペンが1分12秒094で続き、その差はわずか0.043秒。3番手にはルイス・ハミルトンが入り、決勝は上位勢による激しい戦略戦が期待される。

    モナコらしい予選勝負を制したアントネッリ
    モナコでは追い抜きが極めて難しいことから、予選結果がレース結果を大きく左右する。今回もその特徴が色濃く表れたセッションとなった。

    予選は晴天のもとで行われ、気温は約23度。全車がピレリのC5ソフトタイヤを使用した。

    Q1では同じセットで複数回のアタックラップを刻むドライバーも見られたが、Q3では上位勢がアウトラップに続いて準備ラップを挟み、最後の1周にすべてを賭ける展開となった。

    そのなかでアントネッリが完璧なラップをまとめ、フェルスタッペンを僅差で抑えてポールポジションを手にした。

    アントネッリには、フリースタイルスキー界のスターであるアイリーン・グーからポールポジション賞が授与された。22歳のグーは、フリースタイルスキーの3種目すべてで国際大会のメダルを獲得した唯一の選手であり、2022年北京オリンピックから2026年ミラノ・コルティナオリンピックまでの間に金メダル3個、銀メダル3個を獲得している。

    フリー走行でもメルセデスが速さを見せる
    予選に先立って行われたFP3でも全車がソフトタイヤのみを使用した。

    路面温度は48度まで上昇したが、オリバー・ベアマンのクラッシュによる赤旗中断を除けば、各チームは十分な周回数を消化しながら予選に向けた準備を進めた。

    このセッションでもアントネッリが1分12秒720でトップタイムを記録しており、土曜日を通してメルセデスが高い競争力を示していたことが分かる。

    モナコGP 予選

    決勝は1ストップが有力か
    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、モナコでは予選順位が極めて重要になると強調した。

    「モナコでは予選で確保したポジションが日曜日の結果を左右することが多い。オーバーテイクが非常に難しいからだ」

    「今日最速タイムを記録したドライバーたちは、チームがどのような戦略を選んだとしても、すでにアドバンテージを持っている」

    モナコ市街地コースではタイヤ摩耗が小さいため、2種類のコンパウンド使用義務を満たしながらも、1回のピットストップでレースを完走できる見込みだ。

    ソフト→ミディアム戦略が有力候補
    マラフスキによると、ハードタイヤを最終スティントに使用する戦略も有効だという。

    ■ ソフト→ハード:29~35周目でピット
    ■ ミディアム→ハード:33~39周目でピット

    一方で、ピレリはよりグリップの高いソフトとミディアムを組み合わせる戦略にも注目している。

    「ソフトタイヤの初期グリップを活用し、その後31~37周目にミディアムへ交換するプランも十分に競争力がある」

    今季のモントリオールと今回のモナコ予選でC5タイヤの使用データが豊富に集まったことから、各チームはソフトタイヤをレース戦略に組み込みやすくなっているという。

    セーフティカーが戦略を大きく変える可能性
    もっとも、モナコでは理論上の戦略がそのまま機能するとは限らない。

    赤旗やセーフティカー、バーチャルセーフティカーが発生すれば、各チームは即座に戦略変更を迫られる。

    マラフスキも「ピットウインドウは赤旗やニュートラライゼーションによって大きく左右される」と説明し、2024年に発生したオープニングラップのアクシデントによって、多くのドライバーが序盤に唯一のピットストップを済ませたケースを例に挙げた。

    予選で最高の結果を手にしたアントネッリだが、モナコGP決勝ではタイヤ戦略とレース中のアクシデント対応が勝敗を左右することになりそうだ。

  • F1モナコGP初日 ピレリ総括「予選では予測を上回るタイムもあり得る」

    F1モナコGP初日 ピレリ総括「予選では予測を上回るタイムもあり得る」

    2026年F1モナコGPの初日フリー走行で、フェラーリがFP1とFP2の両セッションで最速タイムを記録した。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがそれぞれトップに立ち、モンテカルロ市街地コースで好調なスタートを切った。

    タイヤサプライヤーのピレリは、路面コンディションの改善が進んだことで予選ではシミュレーションを上回るラップタイムが記録される可能性があると分析。

    また、レースは1ストップ戦略が有力との見方を示す一方で、予選ではソフトタイヤの使い方とトラフィック管理が重要な鍵になると指摘した。

    フェラーリが金曜日を席巻
    FP2ではルイス・ハミルトンが1分13秒026を記録し、チームメイトのシャルル・ルクレールを0.111秒上回ってトップタイムをマークした。3番手にはマックス・フェルスタッペンが続き、上位3台はいずれもC5コンパウンドでベストラップを刻んだ。

    ランド・ノリスとアストンマーティン勢を除く全ドライバーがC4とC5の両方を使用。ノリスはミディアムタイヤで7周を走った後にマシンを止めることとなり、アストンマーティンの2台はセッションを通してソフトタイヤのみを使用した。

    モナコ特有の難しい市街地コースに慣れるため、多くのドライバーが周回数を重ねた。ハミルトンとルクレールは34周、フェルスタッペンは33周を走行し、各チームとも予選と決勝に向けたデータ収集を進めた。

    フェラーリ勢は主にC4コンパウンドでロングランを行った一方、フェルスタッペンはC5を中心にプログラムを消化。フィールド全体でもC4とC5は比較的均等に使用された。

    1ストップ戦略が有力候補
    FP1序盤では多くのチームがハードのC3コンパウンドを投入した。その後はほぼ全車がミディアムへ移行し、ソフトタイヤを使用したのはキャデラック勢のみだった。

    ピレリのチーフエンジニアを務めるシモーネ・ベッラは、まずタイヤの状況について次のように説明した。

    「ほとんどのチームは、路面コンディションを評価し、ドライバーがサーキットへの信頼を高めることを目的にハードコンパウンドで週末をスタートした。C3はおそらくレースで最も使用されないタイヤになるだろう。ニュートラリゼーションがなければ、1ストップ戦略が有力になるはずだ」

    「一日を通して他の2種類のコンパウンドは安定していた。一部のドライバーが行ったロングランでも特別なデグラデーションは見られず、グレイニングは一部のフロントタイヤに発生したものの、パフォーマンスへの影響はなかった」

    予選ではさらに速いラップも
    ベッラはまた、予選ではシミュレーションを上回るタイムが出る可能性があるとの見解を示した。

    「今日の最速ラップタイムは、各チームのシミュレーションが示していた最速タイムからわずか0.3秒差だった。モナコでは伝統的に路面進化が非常に大きいため、予選では予測を上回るラップタイムが記録される可能性がある」

    さらに予選に向けては、ソフトタイヤの扱いが重要になると強調した。

    「強力な予選パフォーマンスを発揮するためには、ソフトコンパウンドを正しい作動領域に入れることが極めて重要になる。チームごとに異なるアプローチを取ることになるだろう」

    「また、今年は22台がコースを走るため、戦略面ではトラフィック管理も重要な要素になる」

    モナコGP 2026年のF1世界選手権

  • 2026年F1モナコGP:モンテカルロ市街地コース&タイヤ戦略解説

    2026年F1モナコGP:モンテカルロ市街地コース&タイヤ戦略解説

    モナコGPは単なるスポーツイベントではなく、歴史と華やかさが交差する社交界のハイライトでもある。1929年からレースを開催してきたこのサーキットは、モナコ公国の市街地を縫うように走り、全長は3.337km、コーナー数は19。その一部は極めてタイトな角度を特徴としている。

    コース幅は通常の市街地交通の2車線とほぼ一致しており、非常に狭く、ランオフエリアはほとんど存在しない。

    コース全体にはセーフティバリアが並び、ドライバーたちは理想的なレーシングラインをたどりながら、数センチでも稼ごうとしてしばしばバリアをかすめていく。

    予選がすべてを左右するモナコ特有の難しさ
    78周で争われるモナコGPの平均速度は、F1世界選手権の中で最も低い。一部区間ではマシンが約50km/hまで減速する。

    技術的な観点から見ても、モナコの週末はチームにとって最も複雑な一戦のひとつだ。追い抜きの機会が極めて限られるため、各チームは最大限の空力ダウンフォースを備えたセットアップを施し、好グリッドを確保するために予選へすべてを集中させる必要がある。

    モナコでは常に最も柔らかいタイヤレンジが選ばれ、今年はC3、C4、C5が投入される。非常に滑らかな路面で最大限のグリップを確保するためだ。

    今回の開催に向けて、ターン19からターン1、ターン7からトンネル入口、さらにピットレーン入口と出口の路面が再舗装された。グレイニングが発生する可能性はあるが、モナコではタイヤに主にトラクション由来の負荷がかかるため、タイヤ挙動に大きな影響を及ぼすことはないと見られている。

    モナコGP / モナコグランプリ

    2ストップ義務の廃止で従来型の戦略へ回帰
    モナコはタイヤデグラデーションが低いため、伝統的に1ストップレースとなることが多い。例外だったのが昨年で、FIAは実験的な規則変更として、ドライバーに少なくとも3種類の異なるタイヤセットを使用することを義務づけ、最低2回のピットストップを強制した。

    その規則はその後廃止され、今年は従来の形式に戻る。

    戦略を大きく左右するのは、ニュートラライゼーションや赤旗だ。バリアとの接触が起きる可能性が高く、マシンを撤去するにもレース中断が必要になりやすいため、モナコではこうした展開が頻繁に起こる。

    2024年には、オープニングラップの赤旗によって全ドライバーが2種類のコンパウンド使用義務を即座に満たすことができ、その後はミディアムとハードに分かれた戦略でグランプリの残りを走り切る展開となった。

    モナコGP 2026年のF1世界選手権

    2025年のモナコGP
    2025年のレースは、少なくとも3セットの異なるタイヤを使用し、そのうち1セットは義務指定のミディアムまたはハードから選ぶ必要があるという規則によって特徴づけられた。

    多くのドライバーはミディアムとハードの組み合わせを選択した一方、C5とC4を1セットずつしか持っていなかった6チームのドライバーたちは、C6ソフトを含む3種類すべてのコンパウンドを使用した。

    スティントの長さは大きく分かれた。白いマーキングのタイヤでレースの大半を走ったドライバーもいれば、グランプリをより均等な3つの区間に分けることを選んだドライバーもいた。

    モナコGPの記録
    モナコGPはF1史上最も長い歴史を持つイベントのひとつであり、今年の開催は公国での72回目となる。

    最多勝ドライバーはアイルトン・セナで6勝。グラハム・ヒルとミハエル・シューマッハを1勝上回っている。コンストラクターではマクラーレンが16勝で最多、フェラーリが10勝で続いている。

    モナコグランプリ 2026年のF1世界選手権

    ピレリのモナコ限定ポディウムキャップ
    モナコ向けのピレリ・ポディウムキャップは、公国を常に象徴してきたエレガンスから着想を得ている。

    ピレリ・デザインのためにデニス・デコヴィッチが手がけた特別仕様のキャップは、深みのあるレッドとシャンパンカラーを採用し、ラグジュアリーと特別感を想起させる。ポディウムキャップはすでにピレリの公式Eコマースプラットフォームで購入可能となっている。

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    ・2026年F1モナコGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)
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