カテゴリー: ピレリ

  • ピレリ、2016年のF1タイヤコンパウンドの“自由選択”に難色

    ピレリ、2016年のF1タイヤコンパウンドの“自由選択”に難色

    ピレリは、2016年にF1チームとドライバーがタイヤコンパウンドを“自由に選択”するというアイデアに難色を示している。

    このアイデアはフォース・インディアによって提案され、F1の見所を高めるための施策としてストラテジーグループに採用された。F1チーム、FOM、FIAもこの案を承認したとみられている。

    しかし、実際の状況はより複雑のようだ。例えば、ピレリは2016年からタイヤコンパウンドを現在の4種類から6種類以上へと拡大されることを考えている。

    ピレリの関係者は、この“自由選択”のアイデアについて「どんでもない。我々はショーの安全性にリスクを冒したくはない」と Omnicorse にコメント。

    「我々はテーブルの上にいくつかアイデアを乗せている」

    「チームは、個々のトラックで我々が許容できると思うタイヤレンジの中から選択することができると思う」

    「ほんの一例だが、シルバーストンやスパ、鈴鹿で“スーパーソフト”を見られることがないのは非常に明白だ」

    Omnicorse は、最も可能性の高いシナリオは、ピレリが3つの“許容できる”コンパウンドを提示し、各チームがそこから2つを選ぶことだと伝えている。

  • ピレリ:F1イギリスGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1イギリスGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    タイヤ戦略が、ルイス・ハミルトンによるイギリスGP優勝の鍵となった。ハミルトンは、ウィリアムズの両ドライバーよりも早くピットストップを行い、トップを奪うことに成功。メルセデスは、的確な戦略を2回実行した。レース終盤、まさに雨の影響が出始めたタイミングで、ハミルトンは、インターミディエイトに交換する2回目のピットストップを行った。

    ルイス・ハミルトンは、ポールポジションからスタートしたものの、ウィリアムズのフェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスの見事なスタートによって3位に後退。しかし、トップを走るドライバーよりも1周早くピットストップを行い、メルセデスのメカニックによる迅速なピット作業にも助けられ、1回目のピットストップが一巡した時にはトップへと浮上した。

    レース終盤、雨が戦略への新たな要素として加わり、マノーの両ドライバーとフェラーリのキミ・ライコネンが、Cinturatoグリーン・インターミディエイトへ最初に交換した。しかし、これらのストップはタイミングとして早すぎて、タイヤの摩耗が増大し、チェッカーフラッグ間際、さらなるピットストップを余儀なくされた。

    残り9周時点で雨が激しくなり、トップを走っていたルイス・ハミルトンは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに続いて、インターミディエイトへ交換するピットストップを行った。その後、全ドライバーがインターミディエイトタイヤに交換せざるを得なくなった。セバスチャン・ベッテルは、早めのピットストップによって、レース序盤の20周をトップと2位で走行していたウィリアムズの両ドライバーを抜き、表彰台を獲得した。

    最終ピットストップが一巡した時、ルイス・ハミルトンは再びトップに立ち、最終的にはチームメイトのニコ・ロズベルグに10秒以上の差をつけて優勝した。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、3ストップ戦略で10位に入賞し、今シーズン初のポイントを獲得した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「レース終盤に雨が降ったことで、ピットストップのタイミングが最重要となったことが、1度のみならず2度もあり、間違いなくシーズン中でも屈指のエキサイティングなレースとなりました。戦略がレースの鍵となり、どのタイミングでどのタイヤを選択するのかによって、大きなポジションアップあるいはロスが決しました。今年もイギリスグランプリの観客は熱く、表彰式は大変な盛り上がりとなりました」

  • ピレリ:F1イギリスGP 予選レポート

    ピレリ:F1イギリスGP 予選レポート

    ピレリが、F1イギリスGPの予選を振り返った。

    F1イギリスGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、今シーズン8回目のポールポジションを獲得した。

    ルイス・ハミルトンがミディアムタイヤを使用してQ3で記録した1分32秒248のポールタイムは、ドライとウェットが入り混じったコンディション下で行われた昨年の予選のポールタイムを大きく更新したことで、明日は、この改修後のサーキットで、史上最速のイギリスGPが見られることに期待がかかる。

    ルイス・ハミルトンは、2番グリッドを獲得したチームメイイトのニコ・ロズベルグとともに、P Zero オレンジ・ハードのみでQ1を突破した。今週末用として、P Zero ホワイト・ミディアムとP Zero オレンジ・ハードが選択されている。メルセデスの両ドライバーは、Q2で新品ミディアムタイヤを1セットのみ使用したことにより、明日の決勝用に新品ミディアムタイヤを1セット温存した。

    予選中の路面温度は38℃前後となり、ミディアムタイヤに適したコンディションが継続した。ミディアムタイヤは、作動温度領域が低いコンアウンドで、適度に温暖なコンディションで最も効果を発揮する。気温が上昇すれば、ハードタイヤに適したコンディションとなるだろう。したがって、路面温度が、明日のレース戦略に最も影響を及ぼすと要素のひとつとなる。

    多様なコンディション下での両コンパウンドの動作に関するデータを最大限に収集するため、前夜の大雨を受けて気温が下がった午前中のFP3では、各チームはハードタイヤでの走行に集中していた。

    明日のコンディションいたでの両コンパウンドの摩耗とデグラデーションによって、決勝戦略が1ストップとなるのか2ストップとなるのかが決まるが、明日の予報も不安定な天候状態となっている。シルバーストン特有の突風も、今日の予選での空力とタイヤ性能に影響を及ぼした。

    今日の予選ではトラックリミット違反が目立ち、特にコプスコーナーでコースをはみ出してタイムを取り消されたドライバーが数多く見られた。トラックリミット違反への厳格な姿勢は、残り時間が少ない中でラップタイム更新を図るドライバーにプレッシャーを与えた。

    ルイス・ハミルトンは、午前中のFP3でもミディアムタイヤを使用してセッション終盤に最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日、両コンパウンドは一貫した性能を示していました。明日も今日のような天候になれば、1ストッパーが主流となるでしょう。今日よりも気温が上昇もしくは加工すれば、2ストッパー手中のレースとなる可能性があります。しかし、ブリティッシュウェザーは予測不可能な天候の代名詞ですから、多くの結論はまだ出せません」

  • ピレリ、F1タイヤは「18インチへのインチアップでは物足りない」

    ピレリ、F1タイヤは「18インチへのインチアップでは物足りない」

    ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、F1のタイヤサイズを変更するのであれば、現在提案されている18インチよりさらに大きなサイズを採用すべきだと考えている。

    ピレリの現在のF1契約は2016年末までとなっており、FIAは2017年以降のF1公式タイヤサプライヤーを募集。現在、ピレリとミシュランの2社が参戦の意思を表明している。

    ミシュランは、タイヤサイズを現在の13インチから18インチに変更することを前提で入札を行ったとしている。

    ピレリは、昨年すでに18インチのF1タイヤをテストしているが、本来はもっと大きなサイズに変更すべきだと考えている。

    「18インチに変更したいというアイデアは外部要因から来ている。チームは一貫して13インチのままでいきたいという意向を示している」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「しかし、18インチというサイズは全く適していないと言うこともできる。標準的な車に装着されているサイズだ」

    「実際、何か劇的なことをしたいのであれば、20インチもしくは21インチ、少なくとも19インチにはすべきだろう。高級車も装着している」

    「やるならば、大きく変えたいと思う。現在、サーキットレーシングのほとんどで、すでに18インチのタイヤを使われている。つまり、18インチはそれほどユニークではない」

    「13インチにとどまる方が注目が集まるという意見もある。18インチ、19インチ、13インチ、いずれにしても、技術面で要求されるものは同じであり、ほとんど違いはない」

    一方、2017年にリヤタイヤの幅を375mmから420mmに拡大するという案はほぼ合意がなされている。

    「ほぼ合意が達成しているのは、よりワイドなリヤタイヤを導入するという案のみだ。これによりマシンの見た目は派手になる」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「目に見える非常に大きな変化があり、『いいね! すごいタイヤだ!』という印象を与えるだろう」

    「モナコで18インチタイヤを走らせた時でさえ、『すごい!』というほどではないにしても違いが見えた。ワイドなタイヤになればあっと言わせるようなインパクトを与えるだろう」

    関連:【画像】 ピレリ 18インチF1タイヤ 実物画像

  • ピレリ:F1イギリスGP プレビュー

    ピレリ:F1イギリスGP プレビュー

    ピレリが、F1イギリスGPが開催されるシルバーストンについて語った。

    ピレリは、シルバーストンで行われるF1イギリスGP用として、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを選択。

    シルバーストンは、流れるようなレイアウトの高速サーキットで、特に数多くの高速コーナー通過時にタイヤに高い負荷を課す。したがって、特に予報通り気温が高くなれば、摩耗とデグラデーションが非常に大きくなる。

    F1カレンダー中でも屈指の高速サーキットで、伝統的なグランプリ開催地であるシルバーストンは、ピレリにとってのホームレースの舞台でもある。シルバーストンから車で1時間弱のディドコットに、ピレリは、F1用の流通ハブと最先端技術拠点を構えている。

    流れるような高速コーナーの連続が有名なシルバーストンは、5Gに達する負荷を常にタイヤに課す。各チームは、ハイレベルのダウンフォースセットアップを使用するため、タイヤに縦方向と横方向の負荷が同時にかかることも珍しくない。ストレートとブレーキングエリアは比較的短いので、各チームは、タイムをロスすることなく、空力を最大限に活用して走行することができる。

    シルバーストンのアスファルトはグリップレベルが高いことから、タイヤはさらに酷使されることになる。2013年からF1の中継に導入されたお馴染みのサーマルカメラを通じて、110℃に達するトレッド表面温度を確認することができる。

    昨年は、メルセデスのルイス・ハミルトンが、2ストップ戦略で52周のレースを制した。ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、24周目にハードへ、41周目に再度ハードへ交換した。レース序盤の赤旗中断により、リスタート時にグリッド上でのタイヤ交換が可能になった。この点が戦略に大きな影響を及ぼし、トップ10中の7名が1ストップでフィニッシュすることができた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「とても見識の深い熱狂的なイギリスのファンに囲まれるシルバーストンを訪れることを、いつも素晴らしく感じます。シルバーストンは、ドライバーが観衆の歓声を感じることができる数少ないサーキットのひとつです。シーズン中で最大の横方向の荷重を課すシルバーストンには、昨年同様、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせで臨みます。シルバーストンは、タイヤのコンパウンドとタイヤ構造の両方に厳しいサーキットです。したがって、予報通り気温が高くなれば、1ストップもしくは2ストップになると思います。しかし、これまでも、温暖な気温が予報されていながら伝統的なブリティッシュウェザーに遭遇したことも珍しくありません。各チームは、あらゆる事態に備えつつ、セッションごとではなく、レース週末全体を通じてタイヤを最大限に活用することを考えなければなりません。シルバーストンは、勇気と覚悟が報われるサーキットですから、きっと素晴らしいレースになると思います」

    関連:2015年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピレリ:2016年型F1タイヤレンジの新素材をテスト

    ピレリ:2016年型F1タイヤレンジの新素材をテスト

    ピレリは、F1オーストリアGP後にシュピールベルクで行われた今シーズン最後のインシーズンテストで2016年型F1タイヤレンジに組み入れられる可能性がある新素材をテストした。

    マノー以外の全チームがテストに参加し、F1デビューとなるフェラーリのアントニオ・フォコやトロ・ロッソのマルコ・ウェットマンを含む多くのテストドライバーおよびリザーブドライバーがステリングを握った。

    テスト初日の火曜日は豪雨に見舞われ、午前中のテストが赤旗による中断となった。午前中は、わずか数名のドライバーがフルウェットタイヤで試験的なレコノサンスラップを走行したのみだった。午後は、インタミディエイトタイヤでの走行に始まり、その後、スーパーソフト、ソフト、ミディアムが使用された。中断された時間を埋め合わせるために、テストは午後8時まで継続された。

    完全なドライコンディションとなったテスト2日目、各チームは、スーパーソフト、ソフト、ミディアムを使用してテストを行うことができた。

    フェラーリ、メルセデス、トロ・ロッソの協力を得て、ピレリは、2016年型タイヤレンジに組み入れられる可能性がある新素材をテストすることができた。マーキングが施されていないプロトタイプタイヤは、原稿のタイヤと似た特性を持っているが、原稿とは微妙に異なる素材が使用されている。

    テスト2日目は、気温13℃、路面温度18℃の曇り空の下で開催された。午後には、気温は21℃、路面温度は32℃まで上昇し、スーパーソフトによって適したコンディションとなった。テストを通じた最速タイムは、メルセデスのニコ・ロズベルグがP Zero レッド・スーパーソフトタイヤでテスト2日目に記録した1分09秒113だった。

    各チームには、2015年を通じて110セットのタイヤがテスト用に割り当てられている。(昨年の135セットアから減少している) 各チームは、各テストで使用したコンパウンドを事前にピレリに申請することによって、テスト用タイヤセットを自由に使用することが可能となる。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「オーストリアでのテストは、開始直後の雨によって、ややフラストレーションを感じる幕開けとなりましたが、火曜日の午後と時折晴れ間が出た水曜日は手応えを感じる作業を行うことができました。公式なタイヤ専用のインシーズンテストが設定されていない中、2016年シーズンに向けた新素材のテストに協力してくれたフェラーリ、メルセデス、トロ・ロッソに感謝しています。我々が今回収集したデータは、次世代のタイヤ開発を継続する上で非常に有益なものです」

  • ピレリ:F1オーストリアGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1オーストリアGPの決勝レースを振り返った。

    F1オーストリアGP決勝序盤のセーフティーカー導入によって、1ストップ戦略が大半のドライバーにとってデフォルトの選択肢となった。オープニングラップでセーフティーカーが導入されたことから、各マシンは、燃料が最も重い状態の序盤4周を低速度で走行することができた。

    午前中に雨がぱらついたものの、決勝は、気温16〜18℃、路面温度24〜27℃のドライコンディションの下で行われた。

    パストール・マルドナード、セルジオ・ペレス、キミ・ライコネン、ダニエル・リカルド以外の全ドライバーが、P Zeroレッド・スーパーソフトでスタートした。P Zeroレッドは、金曜日と土曜日のセッションにおいて、P Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約0.7秒速い性能を示していた。多くのドライバーがグリッド降格のペナルティーを課されていた中、長いスティントを走行する戦略を採用してポジションアップを狙うチームも見られた。

    レッドブルのダニエル・リカルドは、ソフトタイヤで50周の第1スティントを走行し、18番グリッドのスタートからポイント圏内でフィニッシュした。最後尾からスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトンは、3周目にスーパーソフトからソフトへ交換して同様の戦略を試みたが、戦略が実る前にリタイヤした。

    メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、圧勝でレースを制した。両ドライバーともにスーパーソフトからソフトへ繋ぐ戦略を採用し、ニコ・ロズベルグは38周目に、ルイス・ハミルトンは40周目にピットストップを行いました。

    各チームはオーストリアに留まり、火曜日と水曜日に行われる今シーズン最後のインシーズンテストに臨む。このテストでは、レギュラードライバーとともに多くのリザーブドライバーもステアリングを握る予定。昨シーズンとは異なり、ピレリとともに実施するタイヤ専用テストは行われない。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「当初から1ストップが主流になると予想していましたが、レース序盤のセーフティーカー導入によって、その予想が確実性を帯びました。低い気温下にあっても、タイヤは我々の期待に沿った性能を示し、ドライバーたちはタイヤ性能を最大限に活用することができたと思います」

    関連:F1オーストリアGP 結果:ニコ・ロズベルグが圧勝

  • ピレリ:F1オーストリアGP 予選レポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 予選レポート

    ピレリが、F1オーストリアGPの予選を振り返った。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、ドライとウェットが入り混じった天候の下で行われたエキサイティングな予選を制し、オーストリアGPのポールポジションを獲得した。ルイス・ハミルトンは、PZeroレッド・スーパーソフトタイヤでポールタイムを記録した。P Zeroレッドは、ともに今週末用として選択されているP Zeroイエロー・ソフトタイヤよりもラップあたり約0.7秒速い性能を示している。

    ルイス・ハミルトンのポールタイムは、ウィリアムズのフェリペ・マッサによる昨年のポールタイムよりも速いものだった。

    予選は、路面温度がわずか21℃ほどの冷涼なコンディション下、トラック上にダンプが残った状態で開始された。したがって、Q1の序盤、ドライバーたちはCinturatoグリーン・インターミディエイトで走行し、路面が乾いた後、スーパーソフトタイヤを使用することが可能になった。

    もしドライコンディションが続いた場合、決勝では1ストップが主流になると見込まれる。2ストップ戦略は、理論上は最速だが、周回が短いレッドブル・リンクではトラフィックのリスクが高くなりすぎる。

    チャレンジングな予選のセッションは、数名のドライバーへのグリッド降格ペナリティーが明らかとなっていたことによって、さらに複雑性を増した。

    午前中に行われた1時間の最終フリー走行(FP3)は、激しい雨に見舞われた。雨が降る前、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがソフトタイヤで最速タイムを記録し、昨日のFP2で記録した自身最速タイムを更新した。豪雨の中、大半のドライバーがガレージで待機していたが、メルセデスのニコ・ロズベルグを含む数名のドライバーは、予選と決勝がウェットになる場合を想定して、Cinturatoブルー・フルウェットを使用した数ラップの走行を行。

    ポール・ヘンベリーのコメント (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今朝、空を見た時から予測不可能な1日を覚悟していましたが、やはりその通りになりました。ドライバーたちは、トラック上のグリップレベルを見事に判断して、厳しいコンディション下でコンパウンド性能を最大限に活用していました。そして、各セッションの終盤に最速タイムが出されました。明日も天候が不安定になりそうですし、多くのドライバーがグリッド降格ペナルティーを受けていることから、予測不可能な決勝となりそうです。ドライになれば、スピードのあるマシンは2ストップを狙うかもしれませんが、1ストップ戦略が主流になるでしょう」

    関連:F1オーストリアGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ピレリ:F1オーストリアGP プレビュー

    ピレリ:F1オーストリアGP プレビュー

    ピレリが、F1オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクについて語った。

    F1オーストリアGPでは、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤが3戦連続で選択された。

    タイヤへの負荷が比較的小さいレッドブル・リンクは、2本のストレートと低速コーナーで構成されている。

    オーストリアGPは、昨年11シーズンぶりに開催されたので、各チームは、最適な戦略の構築に関して、昨年のデータを活用することができる。オーストリアGP後の火曜日と水曜日、今シーズン最後のインシーズンテストが開催される予定となっている。

    レッドブル・リンクの路面は、滑らかでグリップレベルが低く、レース週末の進行とともに大幅に改善が進む。アスファルトは新しいもののバンピーな部分が多いトラックは、一貫したグリップを見出すことを困難にしている。

    高速ストレートへ繋がる多くの低速コーナーが存在することから、コーナー出口でのトラクションがレッドブル・リンクでの特に重要な要素となる。ホイールをスピンさせることなく可能な限り迅速な加速を可能にする、エイペックスを見極める巧みなアプローチが、タイヤライフを最大限にするためには不可欠となる。

    レッドブル・リンクは時計回りのサーキットだが、右側のタイヤに大きな負荷を課す重要なコーナー(ターン5と6)が存在する。

    昨年は、2ストッパーが主流となった中、3名が1ストップ戦略を採った。レースを制したメルセデスのニコ・ロズベルグは、スーパーソフトでスタートし、11周目にソフトへ、40周目にソフトへ交換した。ロズベルグの戦略は、3番グリッドのスタートからの優勝を可能にした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「多様性に富んだオーストリアのトラックが、シーズンの中盤にソフトとスーパーソフトが登場する最後の機会になります。タイヤ戦略は、天候に依存する部分が大きいですね。もし気温が高くなれば、2ストップが主流になると思いますが、冷涼なコンディションになれば、1ストッパーが多くなりそうです。また、昨年のフリー走行の時のように、この季節のスティリア地方では雨の可能性も高いことから、各チームは、基本的にあらゆる事態に備えておく必要があります。今年、ドライバーたちは、トラックに関する昨年の実データを携えてレッドブル・リンクに向かうことができますので、タイヤの効果的な使用法を見出すことにデータを活用できると思います。我々の明確な目的は、各レースでマシンあたり2〜3回のピットストップですから、今後のタイヤ選択に関して慎重に検討していくことになります。必要であれば、マイナーチェンジを行う可能性もあります。オーストリアでの両コンパウンド間の性能差は小さくなりそうなので、レース戦略の幅が広がると思います」

    関連:2015年 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピレリ:F1カナダGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1カナダGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1カナダGPの決勝レースを振り返った。

    F1カナダGPの決勝レースは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのタイヤの磨耗とデグラデーションが極めて小さかったことにより、ソフトおよびスーパーソフトコンパウンドによるロングランが可能になり、1ストップ戦略が主流となった。

    両コンパウンドの性能さがラップあたり1秒未満だったため、その他の多彩な戦略を採ることも可能な状況だった。

    メルセデスのルイス・ハミルトンがチームメイトのニコ・ロズベルグを抑え、キャリア通算37勝目を挙げ、ドライバーズチャンピオンシップのリードを17ポイント差に広げた。

    ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、バルテリ・ボッタスのトップ3は、いずれもスーパーソフトタイヤでスタートし、ほぼ同じライミング(3周以内の違い)でソフトへ交換するピットストップを行った。

    4位を獲得したフェラーリのキミ・ライコネンは、2ストッパー中の最上位ドライバーで、ただ一人第2スティントでソフトタイヤを使用した。ライコネンは、第1スティントと最終スティントをスーパーソフトで走行したことによって、印象に残るラップタイムを刻んだ。

    フェラーリのセバスチャン・ベッテルやウィリアムズのフェリペ・マッサなど、数名のドライバーが何時になく会グリッドからのスタートとなった。彼らは、戦略を駆使してポジションを上げ、ポイント圏内でフィニッシュした。セバスチャン・ベッテルは早めのピットストップを行い、レースの大半をソフトタイヤで走行した。

    ソフトタイヤでスタートした5名のドライバー中の一人であるフェリペ・マッサは、ライバルたちがピットストップを行う間にポジションを上げる長い第1スティントを走行後に、スーパーソフトに交換してフィニッシュした。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、今シーズン初のメルセデスおよびフェラーリ以外からの表彰台獲得ドライバーとなった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「予想通り、このサーキットの特性によって、両コンパウンドの磨耗とデグラデーションは極めて小さくなり、両コンパウンドは非常に安定していました。2回以上のピットストップが目標になっていますので、この点に関しては批判があるかもしれませんね。タイヤのスペックは4種類のみですから、あらゆる状況に完璧な組み合わせを提供することは時に難しくなることもあります。その中にあって、多くのチーム独自の戦略へのアプローチが見られました。特に、下位グリッドからスタートしたドライバーたちは、直接のライバルたちとは異なる戦略を採ることによって、大きなポジションアップを可能にしました」

    F1カナダGP リザルト