カテゴリー: F1モナコGP

  • 角田裕毅は11番手…F1モナコGP フリー走行2回目:結果・タイムシート

    角田裕毅は11番手…F1モナコGP フリー走行2回目:結果・タイムシート

    2025年F1 モナコGP フリー走行2回目の結果・タイムシート。5月23日(金)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコGPのフリープラクティス2が行われた。

    FP2のトップタイムを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェルスタッペン)、2番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は11番手だった。

    ピアストリとハジャーがクラッシュ 赤旗が2度提示
    FP2では2度の赤旗中断が発生した。最初の赤旗はマクラーレンのオスカー・ピアストリがサン・デボーテ(ターン1)でバリアに正面衝突したことによるもの。フロントウイングを損傷したが、ピットに自走で戻りセッションを再開した。2度目の赤旗は、レーシングブルズのアイザック・ハジャーがターン5でバリアに接触した際に出されたもの。こちらはセッション終盤で、影響を受けたチームは限られた。

    狭いモナコならではのトラフィックに各車苦戦
    FP2でもモナコ特有の狭い市街地コースがドライバーたちを悩ませた。アタックラップ中に前方のマシンと接近する場面が頻発し、ルイス・ハミルトンやランド・ノリスをはじめとする複数のドライバーがクリーンラップを阻まれる場面が目立った。これにより正確なパフォーマンス比較が難しい状況が続いた。

    母国モナコでルクレールが再び最速
    フェラーリのシャルル・ルクレールは、FP1に続いてFP2でも最速タイム(1分11秒355)を記録。母国グランプリでの悲願の初優勝に向け、順調な立ち上がりを見せている。チームメイトのルイス・ハミルトンも上位に続き、フェラーリは今週末に向けて好感触を得ている。

    角田裕毅は11番手 安定感ある走行で存在感
    レッドブルの角田裕毅は、FP2で11番手タイムをマーク。トラフィックや赤旗の影響を受けつつも、安定したペースと的確なマシンコントロールでセッションを通じて堅実な走りを披露した。予選での上位進出に期待がかかる。

    2025年F1 モナコGP フリー走行2回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分11秒355   31
    2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分11秒393 0.038 27
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分11秒460 0.105 29
    4 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分11秒677 0.322 32
    5 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分11秒823 0.468 32
    6 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分11秒842 0.487 17
    7 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分11秒890 0.535 30
    8 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分11秒918 0.563 33
    9 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分12秒002 0.647 31
    10 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分12秒068 0.713 29
    11 22 角田裕毅 レッドブル 1分12秒072 0.717 29
    12 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分12秒092 0.737 31
    13 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分12秒151 0.796 32
    14 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分12秒234 0.879 28
    15 87 オリバー・ベアマン ハース 1分12秒259 0.904 32
    16 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分12秒262 0.907 31
    17 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分12秒404 1.049 34
    18 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分12秒512 1.147 29
    19 31 エステバン・オコン ハース 1分12秒541 1.186 32
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分13秒415 2.060 30
  • 2025年F1 モナコGP フリー走行1回目:ハイライト動画

    2025年F1 モナコGP フリー走行1回目:ハイライト動画

    2025年F1 モナコGP フリー走行1回目のハイライト動画。モンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのフリープラクティス1が行われた。

    シャルル・ルクレールが、ランス・ストロールとの接触により序盤に赤旗を引き起こしながらも、F1モナコGPのフリー走行1回目で最速タイムを記録した。

    昨年この地元モナコで勝利を挙げたフェラーリのルクレールは、セッション序盤、ヘアピンコーナーでラインに戻ってきたアストンマーティンのストロールの後部に接触。この接触により赤旗が出され、コース上のデブリ回収のため数分間セッションは中断された。

    その後、ノーズを交換したルクレールは、セッション中盤に1分11秒964を記録。マシンに何らかの不具合を訴えていたものの、このタイムで現F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンに対して0.163秒差をつけてトップに立った。

    マクラーレンのランド・ノリスはサント・デボーテとヌーヴェルシケインの両方でオーバーシュートしながらも3番手に食い込み、チームメイトで現在ドライバーズ選手権首位のオスカー・ピアストリは、どこかで壁に当たったと感じたと語りながらも5番手タイムを記録した。

    レッドブルF1の角田裕毅は、1分13秒232を記録して14番手。チームメイトのフェルスタッペンとは約1.1秒の差となったが、クラッシュの影響で旧仕様のフロアを使用している中での走行であり、難しい状況下でも堅実な周回を重ねた。

    動画の公開は終了しました
  • F1モナコGP:ストロールにルクレールとの接触で1グリッド降格ペナルティ

    F1モナコGP:ストロールにルクレールとの接触で1グリッド降格ペナルティ

    ランス・ストロールは、F1モナコGP初日のフリー走行1回目で起きたシャルル・ルクレールとの接触により、決勝で1グリッド降格のペナルティを受けた。

    この接触はFP1序盤に発生。ストロールは他車に道を譲ったあと、ヘアピン進入のブレーキングゾーンで再びレコードラインに戻ったところで、フェラーリのルクレールと接触。ルクレールがストロールのリアに追突する形となった。

    ルクレールのマシンはフロントウイングを破損し、これにより赤旗中断が発生。ストロールのマシンはリアサスペンションが破損し、ギアボックス交換も必要となったため、FP1の残り時間を走ることができなかった。

    事故を審議したスチュワードは、ストロールが「完全に責任を負う」と判断。その結果、日曜の決勝で1グリッド降格と、さらにライセンスに1ペナルティポイントが科されることとなった。

    スチュワードの裁定文にはこう記されている。

    「スチュワードは、ターン6において18号車(ストロール)が16号車(ルクレール)の進路を横切ったため、16号車が18号車に衝突したと判断した。これにより、16号車は損傷を負った」

    「18号車のドライバーは、チームから16号車の接近について無線で警告を受けていたが、そのメッセージを聞き取っていなかったと説明した。このことが事故につながった」

    「我々は、18号車がこの接触の全責任を負うと判断した。16号車には接触を回避する術がなかった」

    「以上の状況を踏まえ、決勝での1グリッド降格と、ライセンスへの1ポイントのペナルティを科す」

  • F1モナコGP FP1:角田裕毅 フェルスタッペンから1.105秒差の14番手

    F1モナコGP FP1:角田裕毅 フェルスタッペンから1.105秒差の14番手

    2025年F1モナコGPの金曜フリー走行1回目(FP1)が開催され、地元出身のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録。序盤にランス・ストロール(アストンマーティン)との接触というトラブルに見舞われながらも、レッドブルのマックス・フェルスタッペンやマクラーレンのランド・ノリスを抑えて最速に立った。角田裕毅は14番手だった。

    モナコの港には豪華なヨットが並び、太陽が輝く中でF1の10チーム・20人のドライバーが歴史ある市街地サーキットで1時間の走行を開始。午後1時30分(現地時間)のセッション開始直後から、多くのマシンがC6(ソフト)・C5(ミディアム)・C4(ハード)のタイヤを履いてインスタレーションラップや短距離走行に向かった。

    開始数分でさっそくドラマが発生。ルクレールがミラボー・オートでブレーキをロックさせオーバーラン。しかしダメージはなく、自力でランオフエリアから脱出し走行を継続した。

    だがその直後、ヘアピンの進入で、他車に道を譲った後に再び走行ラインに戻ったストロールのマシンにルクレールが追突。フロントウイングを損傷したことで赤旗が提示され、破片の回収作業が行われた。

    無線でルクレールは「彼はブルーフラッグに気づいていなかったと思う」と不満を述べ、ストロールも「聞こえなかった」とエンジニアに伝えていた。ストロールはこの接触でリアサスペンションを破損し、ギアボックス交換も必要となりセッション復帰はならなかった。

    セッション再開後、ドライバーたちは再びタイムアタックを開始。セッション半ばにはノリスがソフトタイヤで1分12秒290を記録してトップに立ち、ルクレール、ルイス・ハミルトン、オスカー・ピアストリが続いた。

    予選セッション(特にQ1)を思わせるような混雑ぶりも見られ、ピエール・ガスリーはシケインでのスローカーに苛立ち、フェルスタッペンはアタックラップを妨害され怒りを露わにした。

    その後ルクレールはタイムをさらに更新し、1分11秒台に突入してトップへ返り咲いたものの、無線では「バランスが全然ダメ」と不満を吐露。フェラーリにはまだ改善の余地が多く残されているようだ。

    終盤にはロックアップや壁への接触が続出。ハミルトンはマスネで渋滞を回避しつつ15・16コーナーの縁石を跳ね飛び、ピアストリもウォールとの接触でマシンチェックのためピットへ戻る場面が見られた。

    動画の公開は終了しました

    セッション終了時点でルクレールが1分11秒964で最速。フェルスタッペンがコンマ1秒差で続き、ノリス、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、ピアストリ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップ6入りを果たした。

    7位にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)、以下ガスリー(アルピーヌ)、ハミルトン、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と続く。アストンマーティンはストロールの離脱により、アロンソがほぼ単独で走行を担当した。

    ルーキードライバー勢では、メルセデスのキミ・アントネッリが11番手で最上位。以下、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、角田裕毅(レッドブル)と続いた。角田裕毅は終盤のトラフィックに悩まされたことを無線で訴えていたが、それ以上に課題となっているのはチームメイトとのギャップだ。

    フェルスタッペンが 1分12秒127で2番手に入ったのに対し、角田裕毅のベストは1分13秒232。タイム差はほぼ1秒(1.105秒)に達しており、モナコのようなドライバー依存の高いコースにおいて、両者の差が明確に表れた形だ。

    15~16位にはハース勢のオリバー・ベアマンとエステバン・オコン。以下、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)、F1復帰組のフランコ・コラピント(アルピーヌ)、ストロールと続いた。

    各チームとドライバーはモナコのパドックに戻り、データ解析とセッティング調整を進める。フリー走行2回目は現地時間17時に開始予定で、再び1時間のセッションとなる。

    2025年F1 モナコグランプリ フリー走行1回目 順位・ラップタイム

    1.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分11秒964
    2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分12秒127
    3.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分12秒290
    4.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分12秒314
    5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分12秒342
    6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分12秒482
    7.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分12秒534
    8.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分12秒669
    9.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分12秒690
    10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分12秒727
    11.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分12秒765
    12.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分12秒979
    13.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分13秒187
    14.角田裕毅(レッドブル) – 1分13秒232
    15.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分13秒329
    16.エステバン・オコン(ハース) – 1分13秒394
    17.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分13秒429
    18.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分13秒470
    19.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分13秒820
    20.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分15秒635

  • 角田裕毅は14番手…F1モナコGP フリー走行1回目:結果・タイムシート

    角田裕毅は14番手…F1モナコGP フリー走行1回目:結果・タイムシート

    2025年F1 モナコGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。5月23日(金)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第7戦 モナコGPの公式予選が行われた。

    フリー走行1回目のトップタイムを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェルスタッペン)、2番手にはマックス・フェルスタッペ(レッドブル)、3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は14番手だった。

    ■主な出来事と注目ポイント
    ルクレール、地元で最速も接触アクシデント
    地元モナコでのグランプリに臨んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、序盤にランス・ストロール(アストンマーティン)との接触でフロントウイングを破損するトラブルに見舞われた。ヘアピンでの接触は不運だったが、その後マシンを修復し、終盤にはC6ソフトタイヤでトップタイム(1:11.964)を記録し、地元ファンを沸かせた。

    フェルスタッペンが2番手、セットアップに苦戦か
    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はルクレールに次ぐ2番手タイムを記録したが、走行中には「マシンの跳ねがひどすぎる」と無線で不満を漏らす場面も。特にターン3〜4(カジノスクエア周辺)での挙動に苦戦している様子が見られ、セットアップの見直しが必要となるかもしれない。

    ノリス&ピアストリ、マクラーレン勢が引き続き好調
    ランド・ノリスが3番手、オスカー・ピアストリが5番手に入り、マクラーレンは引き続き好調を維持。特にピアストリはミディアムタイヤでのアタックにも関わらずこの順位を記録しており、決勝レースを見据えた戦略性の高いプログラムを実行しているとみられる。

    ハミルトンはジャンプ走行で注目集める
    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は9番手にとどまったが、プール出口シケインでのジャンプ走行が映像で注目を集めた。マシンの挙動にまだ課題が残るものの、全体的には安定した周回を重ねており、予選に向けた調整が進められている。

    角田裕毅、旧型フロアでの走行も堅実に周回
    イモラでのクラッシュによりスペアシャシーと旧型フロアを使用している角田裕毅(レッドブル)は、新型パーツを使うフェルスタッペンと異なる仕様での走行を強いられたが、大きなトラブルなくセッションを走り切った。限られたパッケージでどこまで差を詰められるかが注目される。

    2025年F1 モナコGP フリー走行1回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分11秒964   33
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分12秒127 0.163 30
    3 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分12秒290 0.326 32
    4 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分12秒314 0.350 33
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分12秒342 0.378 28
    6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分12秒482 0.518 33
    7 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分12秒534 0.570 36
    8 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分12秒669 0.705 29
    9 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分12秒690 0.726 30
    10 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分12秒727 0.763 28
    11 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分12秒765 0.810 34
    12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分12秒979 1.015 30
    13 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分13秒187 1.223 35
    14 22 角田裕毅 レッドブル 1分13秒232 1.268 32
    15 87 オリバー・ベアマン ハース 1分13秒329 1.365 34
    16 31 エステバン・オコン ハース 1分13秒394 1.430 31
    17 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分13秒429 1.465 37
    18 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分13秒470 1.506 29
    19 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分13秒820 1.873 32
    20 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分15秒635 3.671 4
  • 角田裕毅 F1モナコGPで旧型フロア使用 イモラ予選クラッシュの影響続く

    角田裕毅 F1モナコGPで旧型フロア使用 イモラ予選クラッシュの影響続く

    角田裕毅は、イモラ予選での大クラッシュの影響が今週末のF1モナコGPにまで及ぶことを認め、マシンには旧型フロアを装着することになると明かした。

    先週土曜、角田裕毅は予選Q1で限界を超えてタンブレロ・シケインを攻めた際にコントロールを失い、激しくバリアに衝突。幸いにも怪我はなかったが、マシンは大破し、チームはスペアシャシーに新しいパワーユニットとフロアを装着して再組み立てする必要があった。

    モナコGPを前に、角田裕毅はこのクラッシュにより、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに対してスペック面で再び後れを取ることになったと語った。

    オートスポーツ誌の取材によれば、角田裕毅はレッドブルがマイアミGP前まで使用していた旧型フロアへ戻すことになるという。

    フェルスタッペンはマイアミで新型フロアを投入し、角田裕毅もイモラで初めてそれを使用したが、予選で破損し修復不能となった。モナコGPでは、これが2台のマシンの唯一の違いになる見通しだ。

    「正直なところ、僕はまだフルアップデートパッケージを一度も使えていないんです。イモラでも完全体ではありませんでしたし」と角田裕毅は語った。

    「今回は完全に一歩後退した形になります。それは僕の責任です」

    角田裕毅は、イモラでのクラッシュ(ピットレーンスタートから10位入賞に挽回)についても言及し、今年のレッドブルRB21がセッティング変更にどう反応するのか、理解を深める必要があると語った。今年、角田裕毅は日本GPからレッドブルに加入し、テストなしで投入されている。

    「正直、イモラの予選でのようなことは、マシンの挙動を理解していれば起きなかったと思います」

    「VCARB時代には、2022年以降ああいう単独クラッシュはしていません。あれは明らかに攻めすぎました。つまり、どういう挙動になるか理解が足りていなかったということです」

    「試したセッティングは完全に新しいものでした。正直、レッドブルのマシンは思っていたよりもセッティング変更で挙動が変わるんです。VCARBのマシンでは、そこまで大きな変化は感じなかったので」

    「ですから、新しいことを試すときはもっと慎重にいく必要があります。今は予想以上に時間がかかっている段階です。でも、僕とレースエンジニアのウッディ(リチャード・ウッド)、パフォーマンスエンジニアのクック(リチャード・クック)とは良い関係を築けています。このガレージ側では、毎レース学びながら前進しています」

    角田裕毅 レッドブル F1 モナコGP

    25歳の角田裕毅にとって、誤差の許されない狭いモナコ市街地コースはさらに難易度が高いが、ペースの構築を段階的に進めると誓う。

    「このコース自体は結構好きで、過去2年も良い思い出があります」

    「どうやら、レッドブルのマシンはモナコではバンピー(路面の凸凹が激しい)で、あまり運転しやすくないようなんです。それはマックスも言っていました」

    「だから、自信を積み重ねていくしかありません。いい予選ができることを願ってます。イモラや他のサーキットのように、ランオフエリア(舗装された退避エリア)がある場所と同じアプローチは取れませんから、少しずつペースを上げていきます」

    なお、レッドブルは多くのチーム同様、モナコ特有のレイアウトに対応するため、サーキット専用のアップグレードを導入している。具体的には、高ダウンフォース仕様のリアウイング、冷却性能を高めたブレーキダクト、狭いヘアピンに対応するためステアリングの切れ角を拡大したフロントサスペンションの改良が含まれている。

  • F1モナコGP開始早々に波乱 ルクレールがストロールに接触し赤旗提示

    F1モナコGP開始早々に波乱 ルクレールがストロールに接触し赤旗提示

    F1モナコGPのフリー走行1回目開始からわずか10分足らずで、シャルル・ルクレールとランス・ストロールの奇妙な接触により赤旗が提示された。

    昨年このモナコ市街地で優勝を飾ったルクレールは、アウトラップでミラボーに深く入りすぎたものの、問題なくリバースしてコースに復帰していた。

    しかしその数分後、フェラーリのルクレールがアタックラップ中にローズヘアピンでブレーキングした際、レースラインに戻ってきたアストンマーティンのストロールのリアに追突するかたちとなった。

    ルクレールのマシンはフロントウイングが破損しピットに戻った一方、ストロールのマシンは後部の修復が必要となった。この接触によりコース上には破片が散乱し、数分間セッションは赤旗中断となった。アストンマーティン側は、その後の調査でリアサスペンションに損傷があり、ギアボックスの交換も必要と判明したため、ストロールはセッションに復帰できなかったと発表している。

    動画の公開は終了しました
  • F1モナコGP:木曜記者会見 Part.2 – フェルスタッペン、アルボン、ボルトレト

    F1モナコGP:木曜記者会見 Part.2 – フェルスタッペン、アルボン、ボルトレト

    F1モナコGPの開幕を翌日に控え、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)が公式記者会見に登壇。予選の重要性が語られるこの舞台で、3人はそれぞれの視点からモナコへのアプローチやレース展開の鍵を語った。フェルスタッペンは「モナコでの予選は常にリズムとの戦い」と冷静に分析しつつも、2ストップ義務化に対して「展開を狂わせる可能性もある」と警戒を示した。

    一方、ここ数戦で好調のアルボンは「トップチームとの戦いを楽しめている」と手応えを口にし、ボルトレトは「F1マシンで走るモナコは夢だった」と高揚感をあらわにした。また、2026年の新規則に向けた準備や、フェルスタッペンとボルトレトの“兄弟のような関係”にも話題が及び、和やかな一幕も。進化を続けるマシンとシーズンの行方を左右する週末を前に、3人の言葉にはそれぞれの現在地と未来への意志がにじんでいた。

    Q:マックス、まずあなたから。モナコというイベントの特別さはどこにあると思いますか?

    フェルスタッペン:予選でこのサーキットを攻略するのがとにかく難しい、ということだと思う。その中で限界を引き出す。それに、日曜のレースではオーバーテイクが難しいから、予選がさらに重要になる。ものすごく狭くて、チャレンジングで、路面もバンピーだしね。そしてもちろん、モナコという場所の歴史も特別。このレースは、誰もが勝ちたいと思う一戦なんだ。ここでレースできること自体が本当に特別だし、正直、ちょっと狂ってる。でも表彰台の一番上に立ったとき、「最高の週末だった」と思えるよ。「やったぞ!」って感じになる。

    Q:イモラでは素晴らしい週末でした。マシンの進化も感じられますが、モナコで3勝目は狙えそうですか?

    フェルスタッペン:うーん、マイアミとイモラの平均を取ると、そこまで良くは見えないね。だから冷静でいないと。イモラはすごく良かったけど、「週末全体」で見ると、金曜日はひどかった。マシンについてもっと理解を深める必要があるし、セッティングでもう少し詰めたい。ここは全然違うサーキットだし、今シーズンを見ても、僕たちが本当に競争力を発揮できているのは高速コーナーが中心の場所だけ。モナコはその逆だから、今週末はちょっと慎重な気持ちでいるよ。たとえマシンが良くても、ここで予選を完璧にまとめるのは本当に難しい。明日どうなるかを見てから考えるしかない。今のところ、自分たちがどの位置にいるのか全く分からない。過去を見ても、ストリートでは特に強くはなかったしね。それを少しでも変えられたらいいけど、どうなるかはまだ分からない。

    Q:チャンピオンシップについても聞かせてください。シーズンの3分の1が終わって、オスカー・ピアストリに22ポイント差。マクラーレンとの戦いで、本気で戦えているという実感はありますか?

    フェルスタッペン:実感というより、結局はレースごとの結果次第だよ。毎戦改善を目指して全力でやっている。いろんなことが起こる可能性はある。去年の今ごろなら「問題なく勝てる」と言ってたと思うけど、実際にはその後でいろんなことが変わった。今シーズンも簡単に行くとは限らない。まだ改善すべきところがあるけど、それは大丈夫。改善点を見つけようとしてるところだよ。

    Q:モナコはあなたにとってのホームレースのようなものでもありますが、お子さんのリリーちゃんはサーキットに来ますか?

    フェルスタッペン:いや、家にいた方がいいね。彼女にとってもその方が落ち着けると思う。

    Q:アレックス、あなたにも。まずは昨夜のF1映画の試写会についてどう思いましたか?

    アルボン:ああ、それならマックスに聞いた方が…(笑)。でも、すごく良かったよ。バランスが取れてると思う。正直、細かいところが気になっちゃうけど、単純に「映画」として楽しむのがいいと思う。あなたも観てたよね?僕はハリウッドとF1の両方の要素をうまく融合させていたと思うよ。

    Q:ガブリエル、あなたの感想も聞かせてください。

    ボルトレト:とてもハリウッド的だったけど、それが良かったと思う。F1をあまり知らない人たちにとっては、すごくいい入門になる。僕たちドライバーにとっては日常の世界だけど、そうじゃない人たちにとっては新鮮で面白いはず。細かいところは分かるけど、それでもスポーツにとってはすごくいいこと。もっと多くの人がF1を知って、関わってくれると思う。

    Q:アレックス、イモラでのレースについて。かなり攻めて走っていたように見えましたが、あれはウィリアムズでのベストレースだと思いますか?

    アルボン:うーん、ベストレースとは言えないかな。正直、週末を通してずっと後手に回ってた感じだったし、マシンにあまりフィーリングがなかった。だからこそ、それでもP5でフィニッシュできたのは意味が大きい。ここ数戦、僕たちは明らかに進歩している。通常は土曜の予選が良くても、レースになるとトップ勢との差が開くけど、最近はその差が小さい。フェラーリやメルセデスと同じ位置で戦えているのがすごく楽しいよ。トップチームと本気で競い合えるっていうのは、今までになかったことだから。

    Q:最近の好調はサーキットごとの特性によるものでしょうか?それとも、どこでも通用するレベルに達したと思いますか?

    アルボン:興味深いところなんだよね。マイアミは合うと分かってたけど、イモラは予想外だった。セッティングは少しずつ変えてきたけど、あそこまで速くなるとは思ってなかった。だから、モナコでも同じくらい速くても不思議じゃないって思える。でも、前の2戦だけが良かっただけかもしれないから、慎重な楽観ってところだね。

    Q:ガブリエル、あなたにもお聞きします。前戦のサウバーはペースが良く見えました。今週末のモナコでもそれが再現できると思いますか?

    ボルトレト:ちょっと自信はないですね。マイアミでは少し良かったと思います。Q1ではある程度の余裕を持ってQ2に進めた。でもイモラは僕たちにとってベストなサーキットではなかった。Q2には進めたけど、正直なところ言えば、角田選手がクラッシュして、ベアマン選手はラップを抹消された。だから純粋な予選ペースが良かったというわけではない。レースペースは少し良くなっていたけど、チャンスを最大限に活かすことができず、結局ポイントは取れなかった。とはいえ、少しずつ前進しているのは確かだと思う。バルセロナでは新しいアップグレードもあるし、そこではもう少し期待できるかもしれない。

    Q:昨年のF2モナコでは表彰台に立ちました。F1マシンでこのサーキットを走るのはどんな感覚になると思いますか?

    ボルトレト:すごく狭く感じると思います。F1マシンは本当に大きいし、シミュレーターで走っていてもそれがはっきり分かる。F1マシンのスピードでこの狭さを走るのは、驚きの体験になるでしょうね。若いドライバーにとって、F1のモナコGPはずっと夢見てきた舞台の1つ。早く週末が始まって、このコースをF1マシンで学びたい。F2で走ったことはあるけど、F1でのアプローチはまったく別物。とても興味深い経験になると思うし、楽しみにしてる。

    メディアからの質問

    Q:マックス、今週末のモナコ予選は今季で最も重要な予選になるかもしれません。あなたの予選アプローチについて教えてください。Q1から攻めていくのか?Q3ではどこまでリスクを取るのか?角田選手は、あなたのアプローチが独特だと言っていました。

    フェルスタッペン:それはグリッド上のどこにいるかにもよるよね。もし後方にいるなら、Q1から全開で行く必要がある。まず自分たちの位置を確認しないといけない。モナコは特殊で、走れば走るほど路面コンディションが良くなるから、タイミングがすごく重要になる。Q1では台数が多いからトラフィックも問題になるし、どこまでリスクを取るかのバランスが難しい。大事なのはリズム。普通のサーキットならもっと直感的に走れるけど、モナコでは常にギリギリ。だからこそ、セッションの中でリズムを掴むこと、クルマの感触を整えること、タイヤを適切なウインドウに入れることが重要になる。簡単そうに聞こえるけど、実際は全然簡単じゃない。しかも今回はC6タイヤが使われるから、その反応もまだ誰にも分からない。それを見極める必要がある。

    Q:マックス、今週末は2ストップ義務ルールが導入されますが、レースの展開にどう影響すると考えていますか?

    フェルスタッペン:どう転ぶか分からないね。普通の展開になるかもしれないし、セーフティカーのタイミングや戦略判断で完全に狂う可能性もある。少なくとも、1ストップの時よりはちょっと展開に変化が出ると思う。通常は1回ピットして、あとは集中して壁に当たらないように走るだけ。でも2ストップになると、ピットのタイミングを賭けに出るチームも出てくるだろうし、少しスパイスが加わることに期待してる。

    Q:マックス、2023年モナコのQ3で記録したラップがよく取り上げられます。あれはあなたにとって最高の予選ラップでしたか?

    フェルスタッペン:あのラップは良かった。でも、モナコで「完璧だった」と言うのは難しい。いつもギリギリだし、快適に感じることなんてないからね。でもあの時は、セクター1と2で遅れていたのが分かっていたから、セクター3ではリスクを取るしかなかった。それがうまくいった。もちろん嬉しかったよ。なぜなら、モナコではポールを取れば大体勝てるから。まあ、今は2ストップもあるし、何が起こるか分からないけどね。でもあの2023年の予選は、間違いなく良い年で、楽しいラップだった。

    Q:アレックス、モナコの予選をドライバーとしてどう感じますか?

    アルボン:マックスが言ったことと近いよね。今のF1マシンは重くて大きいから、モナコみたいな狭いサーキットでは本当に難しい。ソフトタイヤもあって、実は「オーバードライブ(攻めすぎ)」になりやすいんだ。トラックが自分に寄ってくるのを待たなきゃいけないし、自分のドライビングにもかなりの規律が必要になる。予選では「限界までリスクを取る」って思うかもしれないけど、実際には“制御できる範囲で攻める”ことが大切。Q3での最終ラップこそが、本当にギリギリの世界。テクニック、ラップタイム、タイヤの状態、それらを天秤にかけていくようなメンタルゲームだよ。

    Q:アレックス、2ストップ義務化について、ドライバーとしての懸念は?例えば1周目や2周目にみんながピットに殺到するような事態も想定されますが。

    アルボン:一番の懸念は…まあ、このルールはレースを変化させようとしているわけだけど、結局変わらず、むしろ悪化する可能性もあるってことだね。今おっしゃったように、1周目や2周目に皆が一斉にピットに入って、2周目・3周目・4周目…と、早めに押し出し戦略を仕掛ける可能性がある。でも正直言って、チームも戦略担当者も誰もその展開を読めていない。特にミッドフィールドでは、チームメイト同士の協力が重要になってくる。例えば去年のジェッダでは、ケビン(・マグヌッセン)が“バスを停める”ような走りをして、ニコ(・ヒュルケンベルグ)にフリーストップを与えたよね。モナコであれをやれば、2ストップ戦略の意味が変わってくる。こういう試みが悪いとは思っていないよ。何かを変えようとするのはいいこと。でも、それがレースを本質的に変えるかどうかは、まだ分からない。

    Q:マックス、今季も金曜は調子が上がらず、マクラーレンに抜かれる展開が多いですが、翌日には立て直してポール争いをしています。なぜ毎回、金曜のベースが崩れていても巻き返せるのですか?また、シミュレータードライバーの役割についても教えてください。

    フェルスタッペン:なぜ金曜に苦しむのか、僕にも分からないんだ(笑)。わざとやってるわけじゃないよ。ここ最近は、マシンを正しいウインドウに入れるのが難しくなってる。でもイモラではかなり学びがあったし、何が必要か少し見えてきた。今回のようなストリートコースでそれを生かせるかはまだ分からないけど、有意義な学びだったよ。それがあったから、自信を持って攻められた。

    シミュレーターでは、専任ドライバーと密に連携してる。僕らが何を望んでいるか、どうしたいかをフィードバックして、それに応じたセッティングを進めてもらう感じ。ただ、過去1年半~2年くらい、僕たちのマシンは“動作領域(ウインドウ)”がすごく狭い。少しでもズレると一気に扱いづらくなる。それが金曜の不安定さにつながってるんだと思う。でもチームがしっかり分析して、翌日には改善してくれる。イモラでもそれがうまくいった。

    Q:3人に質問です。皆さん来年も同じチームに所属し、異なるエンジンを搭載することになります。現時点でどれくらい2026年に向けた準備に関わっているか、また自信はどの程度ありますか?まずはマックスから。

    フェルスタッペン:ここ数日もファクトリーにいてピストンを設計してたからね(笑)。いい妥協点を見つけられたと思う。ロケットのようなマシンになりそうだよ、もう準備万端さ!…冗談はさておき、どんなに自信を持っていたとしても、結局は来年になってみないと分からない。重要なのは、実際に何を届けられるか。だから、時間が証明してくれると思う。

    アルボン:僕たちはワークスチームじゃないから、たぶんレッドブルほど情報にアクセスできてるわけじゃない。だからこそ、PU(パワーユニット)よりも自分たちのマシンにフォーカスしてる。設計的には、車体のジオメトリがどうなるかはある程度分かってきているけど、それ以上はまだ先の話だね。

    Q:アレックス、2026年仕様のシミュレーター作業はどれくらい進んでいますか?

    アルボン:本当に最近になってようやく着手し始めたところだよ。今後、シーズンが進むにつれて本格化するはず。今はまだ今年に集中してる。ここまでいいシーズンスタートを切れているから、シミュレーターの時間も2025年の週末準備に重点を置いている状況だ。

    ボルトレト:この段階では、まだ他のチームと比較しても情報は少ないと思う。マックスに聞こうとしても、何も教えてくれないし(笑)。

    フェルスタッペン:君が何をしているか教えてくれたら、僕も少しは話すよ。

    ボルトレト:でも今は状況が違うからね。僕よりあなたが僕を助けられる立場(笑)。

    フェルスタッペン:じゃあシミュレーターは任せて。僕が最初に“バンカーラップ”を出して、君が100周かけてそれを抜こうとするんだ。

    ボルトレト:100周じゃなくて50周だってば(笑)。まあ、今は2025年のクルマの改良に集中してるけど、遠くないうちにニコ(・ヒュルケンベルグ)と一緒に本格的に2026年の作業に入っていくよ。

    Q:マックス、今季はマクラーレン2台とレッドブル1台の構図になっているように見えます。角田裕毅選手がより前で戦うことで、戦略的な援護や防衛役になってくれることを望みますか?

    フェルスタッペン:もちろん、チームとしては2台ともできるだけ前にいてほしい。でも、例えば2023年みたいに、マシンが本当に良ければ自分たちの力で戦略を無視して勝てる。だからまずは、自分たちを再びその位置に戻すことが重要。イモラではうまくいった。マシンがうまく機能し、ドライバーが快適なら、周囲の戦略に惑わされず自分たちの最適解を貫ける。でももちろん、チームとしては毎週末1-2フィニッシュしたい。ただ、今はマクラーレンがとても強い。だから自分も裕毅も、チーム全体として改善を続けないとね。

    Q:マックス、映画の試写会に来なかった唯一のドライバーでしたね。お子さんのこともありプライベート優先だったとのことですが、映画は観る予定ですか?

    フェルスタッペン:FOMにはちゃんと伝えてあったよ。あの夜はプライベートな時間にしたかった。それだけ。映画は6月27日に公開されるんだっけ?そのときにAppleでダウンロードして観る予定だよ。今すぐ観ても、3~4週間後に観ても同じこと。いい評判も聞いてるし、楽しみにしてるよ。

    Q:マックス、ショー要素の強いマイアミやラスベガスに対して、モナコは歴史的な意味合いが強いグランプリです。バランスは取れていると思いますか?

    フェルスタッペン:僕がF1に来てから今まで、モナコ自体はそんなに変わっていない。すごくエキサイティングだよ。何より予選が重要だし、コースは非常に狭い。今のF1マシンは個人的には大きすぎると思ってる。もっと小さくて細い方がモナコに向いてる。将来的にはそういう方向に戻ってくれたらいいと思う。2026年から少し小さくなるとは聞いてるけど、まだ十分じゃない。さらに小さくなれば、もっと良くなるはず。

    Q:マックス、昨年モナコではマシンが跳ねすぎて「カートみたいだ」と話していました。今年のマシンはその点で改善されていると思いますか?

    フェルスタッペン:うーん、正直まだ分からない。明日走ってみないとね。僕たちは昔からストリートで強くない傾向があるから、どう反応するかはまだ読めない。

    Q:マックス、タイトル争いを続けるにはコンスタントな結果が必要ですが、ウインドウが狭いマシンで安定性を保つのはどれくらい難しいですか?

    フェルスタッペン:もちろん、タイトルを獲るにはコンスタントであることが重要。でも、結局は「速さ」が全て。パフォーマンスがあれば、すべてが楽になる。だから僕たちはもっとパフォーマンスを求めている。タイヤの持ちとか、すべてを向上させたい。それが今後の焦点だよ。もちろん他のチームも同じことをやってるけどね。

    Q:マックス、あなたは今がF1キャリアで最高の状態だと思いますか?

    フェルスタッペン:うまくいってるのは確かだけど、「これがベストだ」と言い切れるものではないね。毎週末は違うし、常に改善したいと思ってる。ポジティブな週末でも「もっとできた」と思うし、ネガティブな週末ならなおさら。F1では学びは尽きない。それがこの世界の面白さだよ。

    Q:マックスとガブリエル、あなたたちの関係は「兄弟のよう」とも言われています。マックスが「自分のほうがシムで速い」と言っていますが、それについてガブリエルは?

    ボルトレト:まず、それはウソだよ(笑)。一緒に走ると、僕が先にタイムを出して、それを見てマックスがマシンのセットアップを全部変える。それで僕はまた何時間もかけてタイムを抜こうとする。で、彼は周囲に「ガブリエルをまた抜いた」って言い回る(笑)。

    フェルスタッペン:でも楽しいよ。僕たちは彼がF3、F2にいた頃からこういう競争をしてた。今はF1で一緒に戦ってるし、空いた時間には一緒にレースをする。F1カーでもゲームでも何でもね。僕たちは同じCRGカートで育ってきたし、ボスのジャンカルロとも思い出がある。だから彼に何かアドバイスできるなら、僕は隠し事しない。シミュレーターでのバトルも楽しいし、ラップを競い合うのも最高だよ。

    Q:将来的にシムレースでチームを組む可能性は?

    フェルスタッペン:それはガブリエル次第だね。僕はもう競ってるけど、彼がどれくらい時間を割くかにかかってる。

    ボルトレト:僕ももうかなりシムに時間かけてるよ(笑)。だから、マックスが耐久レースとかに誘ってくれたら、喜んで参加するつもりさ。

  • F1モナコGP:木曜記者会見 Part.1 – ルクレール、ガスリー、ハジャー

    F1モナコGP:木曜記者会見 Part.1 – ルクレール、ガスリー、ハジャー

    2025年F1モナコGPの開幕を前に、木曜のFIA公式記者会見に登壇したのは、フェラーリのシャルル・ルクレール、アルピーヌのピエール・ガスリー、そしてレッドブル育成から昇格したレーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーの3名。

    ホームGPとなるルクレールは冷静な分析を交えながらも、奇跡への希望を口にし、特別な舞台への強い思いをにじませた。

    3人は前夜に行われたF1映画『F1』の特別試写会を皮切りに、モナコへの抱負、先週のイモラでのバトルの舞台裏、さらにはアイルトン・セナへの敬意まで、多岐にわたるテーマで率直な思いを語った。中でも、F1という競技の魅力と責任を再認識させる、現代のSNS社会における「敬意」の重要性についての発言は、静かだが力強い印象を残した。

    Q:昨夜は映画『F1』の特別試写会が行われました。感想を聞かせてください。ピエール、あなたからお願いします。

    ガスリー:正直、とても良かったよ。映画を初めて観られたのは本当にクールだった。素晴らしい出来だったと思う。F1にとっても、我々の世界を覗き見る素晴らしいチャンスだよ。ハリウッド映画ではあるけど、個人的にブラッド・ピットのファンだし、彼のおかげでF1ドライバー全員がカッコよく見える。制作陣も素晴らしい仕事をしてくれた。あまりネタバレはしたくないけど、F1をよく知らない人たちにも楽しんでもらえる映画になると思う。

    Q:シャルルは?

    ルクレール:本当にクールだった。僕たちはF1ドライバーとして観ているから、細かい部分が現実と違うことにはすぐ気付くけど、でもとてもハリウッド的で、それが良かったと思う。F1ドライバーだけでなく、もっと幅広い観客層を対象にしているんだろうね。素晴らしい作品だったよ。シーンの迫力もすごかったし、車に取り付けられたカメラの映像やアングルもとても印象的だった。ブラッド自身も少し運転したと聞いているけど、すごいことだと思うし、きっと楽しかったはず。F1にとっても素晴らしいことで、今まで届かなかった人たちにも届く作品になるだろうね。ストーリーテリングも良かった。

    Q:アイザックは?

    ハジャー:F1の映画を観るって、ちょっと変な感覚だった。すごく不思議だったけど、F1というスポーツをさらに次の次元に押し上げるものだと思う。スポーツがもっと大きくなるだろうし、それはいいことだよね。2人が言ったように、僕たちドライバーからすると批判的に観てしまう部分もあるけど、F1を知らない子供や初心者には最高の入門になると思う。

    Q:地元ヒーローに戻りましょう。シャルル、昨年は素晴らしい結果でした。今年も再現できる可能性は?

    ルクレール:正直に言うなら、低いと思う。残念だけど、僕たちのマシンは低速コーナーで特に苦しんでいて、モナコは全部低速コーナーだからね。理論上はあまり期待できるサーキットではない。ただ、モナコは他のどのサーキットとも違って特殊だから、明日走り出したら予想以上に良いサプライズがあるかもしれない。それを期待しているし、もしそうなれば、土曜日に勝負できるよう頑張る。予選がこの週末のすべてだから。でも、紙の上では厳しい戦いになると思う。

    Q:ここでいつも速いあなたですが、マシンが完璧でなくてもドライバーが差を生み出せる部分はありますか?

    ルクレール:ある程度の差は作れると思う。ポールなんて無理だと思っていても、Q3では期待を背負ってないぶん限界まで攻められることもある。2021年がいい例で、あの年は全然戦えてなかったけど、ここではポールを取れた。だからまだ希望はあるよ。去年のこともまだ記憶に新しいし、このパドックに戻ってきて、その時の感情が蘇ってくる。本当に特別な瞬間だった。

    Q:ピエール、次はあなたです。隣にシャルルがいますが、先週末のピラテッラでの出来事について話し合う機会はありましたか?

    ガスリー:うん、レース直後に話したし、その後も映像を見返してからモナコ入りしてもう一度話したよ。すべてクリアになっている。前のラップでもターン7でいいバトルをしていて、シャルルがノーズを突っ込んできて軽く接触があった。ターン8まで並走したんだけど、スペースを空けながらポジションを守ろうとしてた。でも結局、コーナーを曲がりきれると思ったけど、グリップが予想より低くてね。全部話し合って解決済みだよ。オフでは仲が良いけど、トラック上では全力で戦う。それが当然さ。

    Q:じゃあ問題はないと?

    ガスリー:うん、大丈夫。

    Q:ピエール、あなたはモナコで常に好成績を残してきました。F1キャリアで5回のポイント獲得があります。今週末について、アルピーヌのパフォーマンス予想を教えてください。

    ガスリー:シャルルも触れていたように、モナコはパフォーマンスを予測するのが難しいサーキット。マシンの性能差が縮まりやすい場所だから、ドライバーとしての影響力が大きくなる。僕にとってはチャンスに満ちた週末になると思ってる。かなり楽観的に見ているし、ポイント獲得のチャンスもあると信じてる。このコースは本当に好きで、毎年良い結果が出ているから、今年も楽しみにしてるよ。

    Q:今週は2ストップ義務レースですが、それが戦略のチャンスになると思いますか?

    ガスリー:僕は常に前向きに捉えるタイプだから、これはチャンスだと思う。不確定要素もあるけど、それを恐れるんじゃなくて受け入れるべき。正直、誰にもこれがどう影響するのかはわからない。何も変わらないかもしれない。ただ、ひとつ確かなのは、予選が引き続き重要だってこと。予選をうまくやれば、大きな仕事を成し遂げたも同然。でも戦略の幅が少し広がるのは確かだから、そこに期待している。

    Q:アイザック、あなたに移ります。記者会見は久しぶりですね。今季ここまで7戦中4戦で、フェルスタッペンに次ぐレッドブル勢2番手となっています。順調ですね。これまでの進歩を振り返って、F1カーへの適応は予想より早かったですか?

    ハジャー:そうだね。シーズン当初は不安があった。テストの機会が少なかったから、「このマシンをちゃんと扱えるのか?速すぎるんじゃないか?」って心配してた。でも今はもう疑念はないし、期待してたよりも早く順応できた。ここまでの展開は自分の想像以上で、これ以上望むことはないくらいのスタートだよ。

    Q:今週末のモナコについては?昨年のF2では勝利にあと一歩でしたね。リベンジの思いはありますか?

    ハジャー:いや、リベンジという感じではないけど、モナコではいつも良い経験をさせてもらってる。16歳のとき、ここでレッドブルとの契約を結んだ特別な場所でもあるしね。このサーキットの何が好きって、何といっても予選が最高なんだよ。年間で一番エキサイティングな予選だと思うし、まさにそれを楽しみにしてる。

    メディアからの質問

    Q:シャルル、さきほど「期待は低い」と話していましたが、これまでにも厳しいマシンでここを走っています。このコースではドライバーの力で状況を変えられると思いますか?

    ルクレール:もちろん、自分を信じている。これまでストリートサーキットでは比較的良い成績を残してきたし、今回もチャンスはあると思ってる。ただ、今年これまでと違うのは、僕たちのマシンには明確な弱点があって、それが低速コーナーなんだ。そしてモナコはその低速コーナーばかりだから、大きなサプライズがない限り、期待以上の結果を出すのはかなり難しい。でもモナコは特別な場所だし、毎年モチベーションが特に高い。だからこそ、ポジティブな驚きがあることに期待してる。紙の上では厳しいけど、まだ希望は持ってる。

    Q:今のマシンに問題があるという話ですが、すでに何度かアップグレードが導入されています。これからの改善計画についてどう見ていますか?今シーズンを諦めるような決断もあり得るのでしょうか?

    ルクレール:諦めるなんてことは考えてない。まだ早いよ。もうすぐシーズン中盤にはなるけど、今諦めるわけにはいかない。去年もマクラーレンがアップグレードを入れてから状況を一変させた例がある。バルセロナでの新しいフロントウイング規則も大きなポイントになると思うし、それが僕たちにプラスになるかどうかは、走ってみないとわからない。そこでフレッド(チーム代表)が判断を下すことになるだろうね。来年は本当に重要な年になるから、しっかり準備する必要がある。

    マシンに何が悪いのか?正直に言うと、まだはっきりとは分かっていない。開発中のものはいくつかあるけど、具体的なスケジュールは言えないし、状況によって変わる。今のところ分かっているのは、チームが全力でアップデートを前倒しで準備していること。それでギャップを埋められるかは、まだ分からない。でも勝てるようになるかと言われると、まだ確信はない。

    Q:昨日、ナツィオナーレ・ピローティ(F1関係者のチャリティ・サッカー試合)がありました。シャルルはゲスト、ピエールはキャプテン、アイザックも出場しました。みなさんにとってこうしたイベントはどれくらい楽しくて、大切なものでしょうか?

    ガスリー:楽しさは100点満点で1000点くらいだったよ。子供のころからサッカーが大好きだったし、練習も試合も毎回ワクワクしてた。今回、あんな象徴的なスタジアムでプレーできたのは夢のような体験だったね。レースではライバルのドライバーたちと、同じチームで一緒に戦うというのもユニークな感覚だった。昨日はアイザックが左にいて、カルロスと一緒に守備したり攻撃したりしてた。シャルルは昔プレーしていたし、全体としてすごく良い雰囲気だった。チャリティのためにプレーして、ファンも楽しんでくれて、我々も楽しめて、募金も集まって…モナコならではの素晴らしいイベントだと思う。

    ハジャー:いやぁ、足にきたね。マジでキツかった。実は、フルサイズの11人制のピッチでプレーしたのは初めてだった。もう経験できたから十分だよ(笑)。思ってた以上にきつかったし、自分の筋肉がサッカー向きじゃないことを実感した。方向転換とか全然できなかった。

    Q:アイザックはFCヴェルサイユに入れる可能性ありますか?

    ガスリー:ないね(笑)。でもマネージャーならありかも。彼のメンタリティとチームスピリットは素晴らしい。ピッチ上では…まあ、全力で走るよね。トラック上と同じで、全力投球。でも彼の身体にはたぶんきついんじゃないかな。でもチームには貢献してくれる存在だよ。

    Q:ピエール、もしF1ドライバーになっていなかったら、サッカー選手を目指していたと思いますか?そして、憧れのクラブや史上最高のサッカー選手は誰ですか?

    ガスリー:質問が多すぎるよ、それ(笑)!

    Q:じゃあ1つだけ。あなたにとって史上最高のサッカー選手は誰?

    ガスリー:それは答えが難しいね。F1で「史上最高のドライバーは誰か」って聞くのと同じで、世代によって違うからね。でもメッシかロナウド、どちらかになると思うよ。

    ルクレール:ジダン。

    ガスリー:そう、僕も子どもの頃からのアイコンはジダンだった。史上最高かどうかは難しいけど、僕にとっては憧れの存在。最初の夢はサッカー選手だったし、ゴーカートに初めて乗るまでは本気でそう思ってた。でもその最初の一周で、サッカーの夢は消えた。それからは完全にF1一筋。でも今でもサッカーはプレーしてるよ。もしF1がなかったら、サッカー選手になろうと努力してたと思う。実際には無理だったかもしれないけどね。

    Q:トリプルクラウンの他2レース、ル・マン24時間とインディ500には特別なポイント制度があります。モナコGPにも特別なポイント配分やルールを導入すべきだと思いますか?

    ルクレール:個人的には、今のままでいいと思ってる。少なくともポイントに関しては、特定のレースに多く与えるとか、少なくするとかは必要ない。今の制度はよくできてると思う。ただ、モナコの予選はとても特別だから、予選にポイントを与えるべきかという議論はあってもいいかも。でも今のポイント制度自体は変更する必要はないと思う。レースをもっと面白くする方法は考える余地があるかもしれないけどね。

    ガスリー:コピー&ペーストだね(同意)。

    ハジャー:同じく。

    Q:シャルル、今季の低速性能に課題があるという話が出ていますが、ここモナコのように低速のみのコースであれば、それに特化したセットアップが可能なのでは?高速とのバランスを考える必要はないと思いますが。

    ルクレール:確かに、僕たちも同じ疑問を持ってここに来たよ。その答えは明日、走ってみないと分からない。でも確かに、モナコは完全に低速だけだから、その方向に全振りしてマシンを仕上げることができる。通常のサーキットでは高速・低速のバランスを取らないといけないけど、ここでは低速だけを考えればいい。もしかしたら、これまで見えなかった何かが見えてくるかもしれないし、そうなることを期待している。

    Q:先ほどバルセロナでの新規則について触れていましたが、今回のルール変更はフェラーリのマシンにどれくらい影響すると思いますか?

    ルクレール:すべてのマシンに何らかの影響はあると思う。それがポジティブかネガティブかは、まだ分からない。でも正直なところ、僕たちにとってはそこまで大きな影響はないと思ってる。ただ、それは時間が経ってみないと分からない。他のチームにより大きな影響が出てくれれば、僕たちにとっては有利になる。とはいえ、大きく勢力図が変わるようなゲームチェンジャーにはならないと思っている。でも少しの差なら生まれるかもしれないし、僕たちにとってプラスになることを願っているよ。

    Q:シャルルとピエール、イモラでの激しいバトルについて改めて話しましたか?ピエールはグラベルにも出ていましたね。

    ルクレール:もちろん話したよ。ピエールは僕の親友の1人だし、特に問題があったわけじゃない。カート時代からたまに接触してたし、そういう話には慣れてるんだ。僕たちはオン・トラックとオフ・トラックをきちんと切り分けられるタイプだから。ピエールはヘルメットをかぶれば容赦しないし、僕も同じ。それでいいと思うし、そうあるべきだとも思ってる。

    レース後に彼のところへ行って、「最初はちょっと熱くなってたし、早めに前に出たかったんだ」って言ったら、彼は「いやいや、自分のミスだよ」って。でもそのあと映像を見て、「やっぱり君が少しアグレッシブだったね」って言ってきて、僕も納得した(笑)。あの場面自体は特別なことではなかったよ。前のコーナーでは少し攻めすぎてたし。正直、チームとしてはフラストレーションの溜まる状況だ。11番手スタートで失うものも少なかったから、周囲よりリスクを取ったのは確か。最終的にピエールが飛び出したのはただのレースインシデントで、どちらか一方に責任があるとは思っていない。

    ガスリー:大切なのは、お互いに尊敬の念があるってこと。今回は僕だったけど、次はシャルルがミスするかもしれないし、その逆もある。でもお互いリミットギリギリで戦っているという理解があるし、意図的でない限り、こういうことは起きるもの。今後も起こるだろうけど、常にリスペクトが前提。それが一番大事なんだ。

    Q:イモラでのクラッシュ後、ミック・ドゥーハンがSNSで中傷を受けた件についてどう思いますか?偽のスクリーンショットが拡散され、誤解を招いたようです。

    ルクレール:詳しい状況は知らなかったけど、大きな枠で言えば、そういうことは絶対にあってはならない。F1を目指して育った身として、チームやファン同士のリスペクトを大切にしてきた。今はSNSの影響で状況が悪化しているし、偽の情報もどんどん出回っている。でもどんな場合でも一番大切なのは「敬意」だよ。こういうことが僕たちのスポーツで起きるのは悲しいね。

    ガスリー:シャルルの言う通りだよ。どんな形であっても中傷は許されない。とても残念なことだ。F1はこれまで良いコミュニティを築いてきたし、サポートも多かったけど、ヘイトを広めるようなことはなかった。すべての選手、チーム、エンジニア、メカニックにも家族がいる。まず「人間」であるということを忘れてはならない。だからこそ、何よりもリスペクトが大切なんだ。

    Q:皆さんはアイルトン・セナを尊敬していると聞いています。セナがこの難しいモナコで6勝を挙げた記録は、彼の技術への尊敬の気持ちにどう影響していますか?

    ハジャー:うん、実は今回、ヘルメットをセナ仕様にしたんだ。ブラジルでやっても良かったんだけど、モナコでこそ意味があると思った。この街の“王様”といえばアイルトンだから。子どものころ、YouTubeで彼のモナコの走りをたくさん観て、「F1ドライバーとしてこの地を走るなら、絶対に彼に敬意を表したい」と思ってたんだ。僕のヘルメットにはセナのポールラップや勝利年などの記録も書いてある。いいアイデアだったと思ってる。

    ルクレール:もちろん、僕にとっても大きなインスピレーションだった。特にモナコでの彼の成績は、僕にとってものすごく影響があったよ。父は実際にモナコの街中で彼の走りを見ていて、グランプリのたびに「アイルトンの走りは本当にすごかった」と話してくれた。特に雨の中での彼の走りには驚かされたよ。当時のオンボード映像も本当に信じられないレベルで、それが“アイルトンの魔法”の一部だと思う。モナコでの彼の走りは、間違いなく伝説の1ページだ。

    ガスリー:僕も2人と同じ気持ちだね。インターネットで見られる彼のラップやドキュメンタリーの映像――特に雨のモナコでプロストと戦っていたレースは印象的だった。僕はフランス人だから、プロストについて語ると必ずセナの名前が出てくる。子どものころから2人とも憧れだったし、特にセナがモナコで語っていた「走っていて感じるもの」を言葉にする力には、ずっと魅了されてきた。

    Q:シャルル、自分のホームレースであるモナコGPが苦しい週末になるかもしれないという現実について、どれほどフラストレーションを感じていますか?

    ルクレール:まだフラストレーションは感じていないよ。だってまだコースを走ってないからね。今はただ「良い意味での驚きがあるかもしれない」という強いモチベーションがある。それは日曜のレースが始まるまでは変わらないと思う。

    もし実際に走り始めて、「マシンに全然ペースがない」と分かれば、そこで初めてフラストレーションが出てくる。だって、そうなったらモナコで78周もしなきゃいけないから(笑)。

    でもどんな状況でも、自分のベストを尽くすよ。予選のQ3まで――最後のラップを終えるまで――は「何か魔法のようなことが起こるかもしれない」と希望を持ち続ける。その時点までは、正確に自分の立ち位置も分からないしね。予選までは常に、奇跡を信じて全力で走るつもりだよ。

  • 角田裕毅 レッドブル残留にはF1モナコGPで「クリーンな週末」不可欠

    角田裕毅 レッドブル残留にはF1モナコGPで「クリーンな週末」不可欠

    角田裕毅のピットレーンスタートからの10位フィニッシュは見事だったが、レッドブルでのシートを守るには「クリーンな週末」が不可欠だと評価されている。

    2025年F1シーズン開幕からわずか2戦後、角田裕毅はレーシングブルズからレッドブルへと昇格。明確な目標は、ポイントを獲得し、マクラーレンとのタイトル争いにおいてチームをサポートすることだった。しかし昇格以降、彼は週末を通してノーミスで走りきることができておらず、クラッシュや低調なレース結果が続いていることが、厳しい評価につながっている。

    角田裕毅は、2戦で結果を残せなかったリアム・ローソンに代わって起用された。ローソンはクラッシュに加え12位という成績しか残せず、それを上回ることが角田裕毅の最低限の使命だった。

    その最低限の期待には応えているが、決して十分とは言えない。レッドブルでの5戦で最高位は9位、累計ポイントはわずか4点。一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは同期間に2勝を挙げ、88ポイントを獲得している(スプリントを除く)。

    イモラでは、その実力差がはっきりと表れた。角田裕毅は予選Q1で激しくクラッシュし、決勝はピットレーンからのスタートとなった。一方のフェルスタッペンは予選2番手からスタートし、勝利を収めている。

    「大きな事故だったが、何より大事なのは彼が無事だったことだ」と、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはコメントしている。

    角田裕毅は自らのクラッシュを「不必要で愚かだった」と全面的に非を認めた。このアクシデントによりマシンは全面修復となり、狭いイモラでは追い上げが極めて難しい状況に。しかし、そのような中でも角田裕毅は10位までポジションを上げ、貴重な1ポイントを加算した。

    「もし通常の位置からスタートできていれば、もっと上の順位にいけたはずだ。今後のレースでそれを見せてほしい」とホーナーは語る。

    レース後には、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコも「おめでとう。次はクラッシュなしでな」と声をかけており、一定の評価は得た形だ。

    角田裕毅自身も、「レースで自信を取り戻せたことが何より良かった」と語りつつ、「このような環境では、プレッシャーで自分を見失いがちになる。自分自身を見つめ直す必要がある」と振り返る。

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブル昇格以降、彼は母国GPの日本を皮切りに、サウジアラビアやマイアミといった狭く難易度の高い市街地サーキットに連戦で挑んできた。そして、イモラでは常設サーキットでありながら追い抜きが難しいという別の試練に直面した。

    こうした背景もあり、今後のレースで角田裕毅が「クリーンな週末」を通じて、レッドブルにふさわしい存在であることを証明できるかどうかが鍵を握る。サウジアラビアではピエール・ガスリーとの接触、日本GPではノーポイントといった事例もあり、安定性への疑念は払拭されていない。

    イモラでの挽回劇は、本人だけでなくチームにとってもポジティブな要素だったが、真の試練は次戦モナコGPにある。モナコの市街地コースは壁が近く、ランオフエリアがほとんど存在しないため、些細なミスでも即リタイアにつながる。しかも、予選で後方に沈めば、追い上げはほぼ不可能に近い。

    角田裕毅は「もう気持ちは切り替えている」と語るが、一方で「クラッシュの記憶がまだ頭に残っている」とも認めており、それが精神面での不安材料になる可能性もある。
    そして問題はメンタルだけではない。イモラでのクラッシュにより、今季のスペアパーツ配分にも影響が出ている。

    今回の修復では、新しいサバイバルセルとフロアが必要となったが、それは事故の前日にようやく角田裕毅のマシンに投入された新仕様だった。さらに、エンジン関連パーツも多数交換されており、内燃エンジン(ICE)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスが新たに使用された。

    これらの部品は年間使用数に上限があるため、角田裕毅は今後、グリッドペナルティを受けるリスクが高くなる。ようやくチームに馴染み始めたタイミングでペナルティが重なれば、レッドブルが見込んだ才能を開花させる前に評価が下されてしまうかもしれない。