カテゴリー: F1モナコGP

  • 2025年F1 モナコGP:注目すべき5つのストーリー

    2025年F1 モナコGP:注目すべき5つのストーリー

    3連戦の幕開けを飾ったイモラでの激闘を経て、F1パドックは地中海沿いを移動し、再び最も象徴的な地へと向かう。

    ドライバーズ選手権では上位3名がわずか22ポイント差の接戦を演じ、新ルールによってレース展開にも変化が加わることから、今週末のモナコGPには注目すべき点が数多くある。

    今季のF1は中盤戦を迎え、勢力図が一層複雑になってきた。マクラーレンの台頭に加えて、フェルスタッペンが復調の兆しを見せ、さらにはフェラーリやウィリアムズも浮上のきっかけを掴みつつある。そんな混戦模様の中で迎えるモナコGPは、ドライバーの技量とチームの戦略が試される特別な舞台だ。予選の一発勝負に加え、今年は義務化された2ストップ戦略が展開に波乱をもたらす可能性もあり、順位変動の鍵を握る要素が揃っている。

    1.タイトル争いが再び接近
    マイアミGPの時点では、今年のドライバーズ選手権はマクラーレンの2人による一騎打ちになりそうだと感じたファンも多かっただろう。オスカー・ピアストリとランド・ノリスの2人は、他チームを圧倒するパフォーマンスを見せていた。

    しかし2週間後のイモラで、その印象は一変した。マックス・フェルスタッペンは依然として予選で強さを見せるだけでなく、今回のレースではすべてのタイヤコンパウンドで競争力のあるマシンを手にしていた。ピアストリをタンブレロで見事にオーバーテイクした後は、まったく危なげのない走りを披露した(以下の映像参照)。

    ノリスもピアストリから3ポイントを奪取し、上位3人の差はさらに縮まった。現在ピアストリが13ポイント差でノリスをリードし、フェルスタッペンも22ポイント差で追う展開。これはレース1勝分にも満たない差であり、モナコを終えた時点で誰が首位に立っていてもおかしくない状況だ。

    レッドブルは過去2戦にアップグレードを投入しており、依然として調子には波があるかもしれないが、フェルスタッペンがコンスタントにポイントを重ねていることからも、タイトル争いに留まり続ける力があることを示している。

    2025年エミリア・ロマーニャGP:フェルスタッペン、スタートでピアストリを抜く鮮やかな動きでトップへ

    2.フェラーリに希望の兆し
    フェラーリがドライバーズタイトル争いに加わるのは簡単ではないが、その第一歩は再び勝利を狙える位置に戻ることだ。イモラではその可能性を感じさせる前向きな要素も見られた。

    マイアミではパフォーマンスが振るわず、イモラでは両ドライバーがQ2で敗退するという流れだったが、決勝では非常に強力なレースペースを発揮し、追い抜きが難しいこの狭いサーキットでも2台揃ってトップ6入りを果たした。

    シャルル・ルクレールは今季すでに表彰台を経験しており、ルイス・ハミルトンもグランプリで初の表彰台に手が届くところまで迫った(彼は今季のスプリントで1位と3位を記録している)。ハミルトンはピアストリに1.4秒差まで迫り、マシンとの「シナジー」や「一体感」がようやく感じられてきたと語っている。

    モナコはまったく異なる特性を持つサーキットだが、イモラでのレース内容がフェラーリの士気を高めたことは間違いない。

    モナコGP F1 スクーデリア・フェラーリイモラ決勝では、フェラーリに前向きな兆しが見られた

    3.ウィリアムズの進化が続く
    最近、雰囲気が良いチームといえば、ウィリアムズの名前が挙がるだろう。マイアミでの素晴らしいパフォーマンスに続き、イモラでも非常に競争力のある走りを見せた。アレックス・アルボンは表彰台争いにも加わる勢いで、最終的には2戦連続で5位という好成績を収めた。

    カルロス・サインツも2戦ともにアルボンに並ぶペースを見せていたが、マイアミではダメージ、イモラでは戦略面で悔しい結果となった。チーム代表のジェームス・ボウルズも、「5位と8位という結果は、実のところ我々にとっては物足りなかった」と認めている。

    ウィリアムズはイモラでの再現性には慎重な姿勢を見せていたが、モナコについては「大きな可能性がある」とボウルズは語っている。同氏はかねてから2026年の大幅な進化を目指していると明言しているが、今季すでにこのような成果を出していること自体が嬉しい誤算だ。

    モナコGP F1 アレクサンダー・アルボンアルボンはイモラで再び5位を獲得、表彰台も狙える内容だった

    4.“王冠の宝石”モナコGP
    F1カレンダーには24戦が組まれており、それぞれに個性があるが、モナコの市街地をF1マシンが駆け抜ける姿は、やはり特別だ。

    これまでは“予選がすべて”と言われるサーキットだったが(戦略面は後述)、ある程度競争力があるマシンさえあれば、ドライバーの腕次第で順位を上げられるのがモナコだ。バリアすれすれを通過する予選アタックは、モータースポーツ界でも最も見応えのあるシーンのひとつだ。

    20人のドライバー全員が週末中に一度はバリアに接触するだろうが、場合によってはもう少し“強く”当たることもある。そのリスクがあるからこそ、サン・デボーテ、ミラボー、タバコといった歴史的なコーナーで繰り広げられる“ダンス”は圧巻だ。

    加えて、急斜面の街並み、岩山の上に佇む宮殿、そして港に浮かぶ豪華ヨット――これほど絵になる舞台は他にない。

    モナコGP F1モナコはF1において唯一無二のロケーション

    5.2ストップ義務化で戦略に変化
    モナコでは依然として予選順位が非常に重要になると見られるが、今年のレースでは大きなルール変更が加わっている。

    全チームの合意により、今年のモナコGPでは「2回のピットストップが義務付けられる」こととなった。これにより、戦略面での順位変動の可能性が高まり、レース展開がよりダイナミックになることが期待されている。

    従来は、他車がピットインするのをひたすら待ち、空いたタイミングで唯一のピットストップを済ませるというケースが多発していた。オーバーテイクが困難なモナコでは、タイヤの摩耗を抑えながら長く引っ張る戦略が有効だった。

    そこで新たに導入されたのが、「3種類の異なるタイヤをレース中に使用する」ことを義務付けるルールだ。従来の「異なる2種類のコンパウンド使用」ルールも併用されるが、これにより最低でも2回のピットストップが求められる。

    つまり、2度のピットインのためにトラフィックや空いたスペースを見極めなければならず、戦略面での判断ミスやピット作業の失敗が順位に大きく影響する可能性が高まる。

    トップランナーたちは、できるだけ早く後続を引き離してスペースを確保する必要があり、レース序盤から限界近くで走ることが求められる。そして何より、この新ルールの“本当の効果”が試されるのは、まさにこのモナコGPなのだ。

    モナコGP F1 2025年のF1世界選手権今年のモナコGPでは、各車に2回のピットストップが義務付けられる
  • 角田裕毅 F1モナコGP展望「我慢を覚えれば結果はあとからついてくる」

    角田裕毅 F1モナコGP展望「我慢を覚えれば結果はあとからついてくる」

    角田裕毅が、2025年F1モナコGPへの意気込みを語った。

    前戦エミリア・ロマーニャGPでは、予選でのミスによりピットレーンスタートを強いられながらも、決勝では粘り強い走りで10位入賞を果たした角田。自身の課題を改めて認識しつつも、手応えを感じたイモラでの週末をモナコでの飛躍に繋げたいと語っている。

    「先週末のイモラは忘れたいようなところもありましたが、ポジティブな面もあって、それがモナコに向けての励みになっています」と角田裕毅はコメント。

    「予選では自分のミスがありましたし、もっと我慢を覚えて、結果はいずれ自分に返ってくると理解しないといけません」

    「マシンのフィーリングは週末を通して良かったですし、このクルマにはパフォーマンスを発揮できる力があると感じています。ピットレーンスタートから10位まで上がれたのはいい感触でしたが、モナコではもっと前の位置から順位を上げていきたいと思っています。それが今週末の目標ですし、このサーキットとRB21で結果を出すために必要な集中力を保ち続けたいです」

    「モナコは本当に特別な週ですし、レッドブルの存在感はモンテカルロでは他のチームとはまったく違います。自分たちが持っている力で、しっかりと結果を残したいと思っています」

    角田裕毅 レッドブル モナコGP F1

  • カルロス・サインツJr. F1モナコGP展望「ウィリアムズには僕自身が驚いてる」

    カルロス・サインツJr. F1モナコGP展望「ウィリアムズには僕自身が驚いてる」

    カルロス・サインツは、ウィリアムズF1チームが「とても良い意味で僕を驚かせた」と語り、チームメイトのアレクサンダー・アルボンとともに、今週末のF1モナコGPでも好調を維持したいとの意欲を示した。

    2025年シーズンからウィリアムズに加入したサインツは、フェラーリのシートを7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンに譲るかたちでチームを離れた。4シーズンで4勝を挙げたにもかかわらずの交代劇だった。

    ウィリアムズに移籍したことで、2026年の新レギュレーション導入まで戦闘力のあるマシンは望めないと見る向きもあったが、30歳のスペイン人ドライバーは、今季序盤の展開に自らも驚いているという。ここまでの7戦中4戦でポイントを獲得し、直近のイモラでは8位に入賞している。

    「ウィリアムズには、いつかフェラーリと同等か、それ以上のレベルに達するポテンシャルがあると分かっていた。そうじゃなきゃ僕はこのチームを選んでいない」とサインツは語った。

    「このチームにはそれだけの可能性があると本気で信じていたし、だからこそこのキャリアのフェーズでウィリアムズを選んだ。でも、思っていたよりも早く成果が出ている。チームはいくつかの点で僕をとても良い意味で驚かせてくれている」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング モナコGP F1カルロス・サインツはイモラGPで8位入賞。3戦連続でポイントを獲得している

    「僕がチームにとって違いを生み出せる存在だと実感できているのも大きい。僕のフィードバックをチームが真剣に受け止めて、改善を求めた部分に全力で取り組んでくれている。それが自信につながっているし、僕がチームを正しい方向に導けているという確信にもなっている。アレックスと一緒にとても良い仕事ができていると思うし、すごく良い方向に進んでいる」

    「空力面での大きな開発はしていないけど、セットアップやアイデアの進化で戦えるマシンにしてきた。1年前には誰も想像しなかったような争いができているのは、その結果だと思う」

    ウィリアムズ・レーシング モナコGP F1イモラで5位に入賞したアレクサンダー・アルボン。表彰台争いにも食い込んだ

    アルボンも好調「トップチームと戦えるのが本当に楽しい」
    チームメイトのアルボンは、ウィリアムズでの4年目にしてさらに好調を維持しており、ここまで7戦中6戦でポイントを獲得。イモラでは一時、オスカー・ピアストリを上回ってフェラーリ勢とも競り合い、最終的に5位に食い込んでみせた。
    「僕たちは全体的にすべての面でステップアップできている」とアルボンは語る。

    「これまでは決勝の方が予選よりも苦しいことが多かったけど、ここ数戦はレースペースもすごく良くなっている。トップチームと戦えるのは本当に楽しいし、すごく新鮮な感覚だよ」

    「最近のいくつかのサーキットについて言えば……マイアミは合うと思っていたけど、イモラがここまで良いとは思わなかった。セットアップの方向性を調整しながら進めていったけど、そこまで大きく変えたわけでもない。今の僕たちは、慎重に楽観できるライン上にいる感じかな」

  • 2025年F1 モナコGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 モナコGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 モナコGPの開催スケジュールとテレビ放送時間。2025年 F1世界選手権 第8戦 モナコグランプリが5月23日(金)~5月25日(日)の3日間にわたってモンテカルロ市街地コースで開催される。

    F1で最も古く、魅力的なストリートレースであるF1モナコグランプリ。かつては他のグランプリとは異なり、通常金曜日に行われるフリー走行が木曜日に開催される変則的なスケジュールが採用されてきたが、2022年から他のグランプリと同様に金曜日から3日間の日程で行われるように変更された。

    また、2023年からはこれまで地元放送局が行っていたテレビ中継の制作をF1側が担当することになり、モナコの特権が剥奪された。

    多くのF1ドライバーが居を構えるモナコ公国の全長3.34kmに及ぶ公道サーキットで行われるレースは、コース周囲に立ちはだかるウォールと非常に滑らかな路面が各チームに独特な課題を呈する。マシンの間際に迫るガードレールと、タイトなコーナーという厳しい環境で、直近7年のセーフティカー出動率は100%。一切のミスは許されない。

    カレンダー中最も低速でツィスティなサーキットで、オーバーテイク機会が非常に少ないため、予選で上位グリッドを得ることが通常よりも重要なポイントになり、日曜のレースはほとんどの場合、タイヤのマネージメントが重要な要素となっていた。

    しかし、今年はそのような展開を打破する策として 最低2回のピットストップを義務化。人為的な介入が、スペクタクル性をどのように変えるかが注目のレースとなる。

    日本とモナコの時差は7時間。2025年 F1モナコGPのフリー走行1回目は、5月2③日(金)の日本時間20時30分(現地時間13時30分)から開始。決勝は5月27日(日)の日本時間22時00分(現地時間15時00分)にスタートする。

    2025年 第8戦 F1モナコGP 開催スケジュール
    ■5月23日(金)
    フリー走行1: 20:30~21:30(13:30~14:30)
    フリー走行2: 24:00~25:30(17:00~18:00)
    ■5月24日(土)
    フリー走行3: 19:30~20:30(12:30~13:30)
    予選 : 23:00~24:00(16:00~17:00)
    ■5月25日(日)
    決勝: 22:00~(15:00~)
    ※日本時間(現地時間)

    2025年 F1モナコGP テレビ放送時間(フジテレビNEXT)
    ■フリー走行1
    5月23日(金) 20:20~22:10
     <解説>森脇基恭・浜島裕英 <実況>堀池亮介
    ■フリー走行2
    5月23日(金) 23:50~25:40
     <解説>森脇基恭・浜島裕英 <実況>堀池亮介
    ■フリー走行3
    5月24日(土) 19:20~21:10
     <解説>森脇基恭・川井一仁 <実況>堀池亮介
    ■予選
    5月24日(土) 22:50~27:00
     <解説>森脇基恭・川井一仁 <実況>堀池亮介
    ■決勝
    5月25日(日) 21:10~27:00
     <解説>森脇基恭・川井一仁 <実況>堀池亮介
    ※時間はいずれも日本時間

    2025年 F1モナコGP ネット配信(DAZN)
    ■フリー走行1
    5月23日(金) 20:30~
     <解説>田中健一 <コメンテーター>笹川裕昭
    ■フリー走行2
    5月23日(金) 24:00~
     <解説>柴田久仁夫 <実況>サッシャ
    ■フリー走行3
    5月24日(土) 19:30~
     <解説>松下信治 <実況>サッシャ
    ■予選
    5月24日(土) 23:00
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ■決勝
    5月25日(日) 22:00~
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ <ゲストモデレーター>松下信治
    ※時間はいずれも日本時間

    ■サーキット情報
    FORMULA 1 TAG HEUER GRAND PRIX DE MONACO 2025
    2025年 モナコグランプリ
    サーキット名: モンテカルロ市街地コース
    コース全長: 3.337km
    周回数:78
    レースディスタンス:260.286km
    ラップレコード:1分12秒909(ルイス・ハミルトン / 2021年)

  • 映画『F1/エフワン』モナコで特別上映 フェルスタッペンは不参加でシム配信

    映画『F1/エフワン』モナコで特別上映 フェルスタッペンは不参加でシム配信

    F1ドライバーとチーム代表たちは、モナコGPを目前に控えた特別な夜を過ごした。彼らは、水曜夜にモナコ市内で行われた映画『F1/エフワン』の先行上映会に招かれ、話題の新作を一般公開に先駆けて鑑賞した。

    この映画は、ジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを取り、ジェリー・ブラッカイマー、ブラッド・ピット、そして7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンらが製作に名を連ねている。

    主演のブラッド・ピットは、元F1ドライバーのソニー・ヘイズ役を演じ、ダムソン・イドリス扮する新人ジョシュア・ピアースとともに、架空のチーム「APXGP」でシーズンに挑むというストーリー。第3弾となるトレーラーもすでに公開されており、公開日は国際的には6月25日、北米では6月27日が予定されている。

    角田裕毅 F1

    上映会に18人が出席 カジュアルな服装も
    上映会には全20人中18人のF1ドライバーが出席し、多くはチームウェアを着用。フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.、そしてアストンマーティンのフェルナンド・アロンソはカジュアルな服装で登場した。一方、アストンマーティンのランス・ストロールは会場に姿を見せなかった。

    そして、最も注目されたのが、現F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペンの欠席だった。彼は映画館ではなく、自宅のモナコのアパートでF1シミュレーターに没頭。Twitchでライブ配信を行い、その新しいアカウント名「FranzHermann69」は、最近ニュルブルクリンク北コースでフェラーリGT3マシンをテストした際に使用した偽名に由来するという。

    フェルスタッペンは以前から映画への出演オファーがあったことを認めており、ルイス・ハミルトンが関わるこの作品への思いについてこう語っている。

    「正直に言って、あまり興味を惹かれなかった」

    「出演について話し合いはしたけれど、最終的には実現しなかった。それでいいと思っている。私はそのためにF1にいるわけじゃない」とコメントしている。

    通算65勝を誇るフェルスタッペンは、F1の仕事と私生活を明確に切り分ける姿勢を貫いていることで知られ、「パドックを出た瞬間にF1のことは頭から消える。忙しくしているからゴシップに巻き込まれることもないし、そもそもそういうのに興味がない」とも語っている。

  • フェラーリF1 モナコGPで予選の弱さを克服へ バスール「ゼロからやり直す」

    フェラーリF1 モナコGPで予選の弱さを克服へ バスール「ゼロからやり直す」

    フェラーリF1代表フレデリック・バスールは、予選での弱点を克服するために、モナコGPでは「ゼロからやり直す」と語った。

    現在のフェラーリSF-25は、予選の1ラップペースよりも決勝での安定したレースペースに優れているマシンであり、予選順位が結果を大きく左右するモナコでは不利な要素となる。

    地元モナコGPの連覇を目指すシャルル・ルクレールも、この状況に楽観的ではない。フェラーリは直前のイモラで予選Q2敗退を喫しており、難しい週末になる可能性を示唆している。

    イモラではルイス・ハミルトンが12番手から4位まで追い上げ、ルクレールも11番手から6位でフィニッシュし、決勝での強さは示した。しかし、モナコに向けてバスールは、予選1ラップでの問題解決こそが結果を最大化する鍵だと語る。

    「たとえ決勝で状態が良かったとしても、我々はマクラーレンの後ろにいる。過去3~4戦で明らかになったのは、我々が予選よりも決勝でずっといいペースを持っているということだ」とバスールはRacingNews365などに語った。

    「ジェッダでは日曜日に最速だったし、マイアミでも予選よりレースの方がずっと速かった。

    「土曜日にベストなマシンを引き出そうとしているが、ここ2戦はそれができていない。その理由もまだ分かっていない。

    「この問題に全力を注がねばならないのは確かだが、モナコでは土曜の夜には勝負がほぼ決まってしまう。だからこそ、土曜日にもっと速くなければならない。

    「今週末よりもいい仕事をしたいが、それはさらに難しいだろう。

    「モナコはタイヤマネジメントや準備においても全く別の特性を持っている。だから我々はゼロからやり直し、問題を理解し、将来的にもっと良い仕事ができるようにするつもりだ」

  • マクラーレンF1 “リビエラ風”特別カラーを公開 モナコGP&スペインGPで投入

    マクラーレンF1 “リビエラ風”特別カラーを公開 モナコGP&スペインGPで投入

    マクラーレンは、今週末のF1モナコGPおよび翌週のスペインGPで使用するマシンに、“リビエラ・インスパイア”と銘打たれた特別カラーリングを施すことを発表した。

    この特別仕様は、チームパートナーであるOKXとのコラボレーションにより実現したもので、1968年ベルギーGPで創設者ブルース・マクラーレンがチーム初勝利を挙げた伝説的マシン「M7A」に敬意を表しつつ、「リビエラの優雅さから着想を得たデザイン」であるという。

    M7Aは、マクラーレンにとって初のF1勝利をもたらしたマシンであると同時に、現在の“パパイヤオレンジ”として知られる象徴的なチームカラーが初めて導入されたマシンでもある。

    この“リビエラ風”の新デザインは、モナコとスペインの両GP週末を通じて、2台のMCL39マシンに施される。また、ドライバーのランド・ノリスとオスカー・ピアストリも、モナコでは新デザインに合わせたレーシングスーツを着用する予定だ。

    マクラーレン F1 モナコグランプリ

    マクラーレン・レーシングのチーフ・マーケティング・オフィサー、ルイーズ・マキューエンは次のように述べている。

    「私たちは常に、誇り高き歴史を称えることができることを嬉しく思っている。OKXと協力してこの最新のカラーリングを実現できたことは、私たちの歴史を祝うと同時に、マクラーレンとOKXという2つのブランドが共有する革新性と未来志向の精神を表現する素晴らしい機会である。次の2戦でこのマシンが走る姿を見るのが楽しみだ」

    なお、マクラーレンがモナコGPで特別カラーを採用するのはこれが初めてではない。昨年はアイルトン・セナにインスパイアされたデザインを披露し、その前の2023年には、チーム創設60周年記念として“トリプルクラウン”にちなんだパパイヤ、白、黒の1戦限りのカラーリングを採用。2021年には、当時のパートナーであるガルフ・オイルの象徴的な青とオレンジのカラーをF1に復活させていた。

    マクラーレン F1 モナコグランプリマクラーレン F1 スペインGPマクラーレンF1 スペイングランプリ

  • エイドリアン・ニューウェイ F1モナコGPでアストンマーティン現場デビュー

    エイドリアン・ニューウェイ F1モナコGPでアストンマーティン現場デビュー

    エイドリアン・ニューウェイは現在、2026年F1レギュレーションにふさわしいマシンを生み出すため、静かにその準備を進めている。

    アストンマーティンF1チームのデザイナーとしての新たな任務が始まったばかりだが、今週末、彼はモナコGPでチームとともに初めてサーキットに姿を現す予定だ。

    ストロールの本気とニューウェイ加入の衝撃
    アストンマーティンは今、確実に上昇気流に乗っている。チームオーナーのローレンス・ストロールは、施設や人材において一切の出費を惜しんでいない。そして最大の目玉補強が、このエイドリアン・ニューウェイだ。

    66歳のエンジニアでありデザイナー、そして空力のスペシャリストであるニューウェイは、2025年シーズン初めにアストンマーティンF1チームの「マネージング・テクニカル・パートナー兼株主」としてチームに加わった。

    2026年型マシンに向けた水面下の動き
    今シーズンのチームの成績を見ると、「ニューウェイは何をしてきたのか?」と疑問に思うかもしれない。だが、彼は現在、F1の2026年新レギュレーションを詳細に研究し、その中でどう優位性を築くかを模索している最中だ。

    アストンマーティン公式サイトでのインタビューでは、ニューウェイが今後の展望とファンが期待すべきことについて語っている。まず、自身が手がける初のアストンマーティンF1マシンの見た目について尋ねられると、彼は笑いながらこう答えた。

    「たぶん、緑色になると思うよ!」

    「果実のある枝」を見極める
    実にニューウェイらしいコメントだが、デザインの方向性について問われた際には、より深い見解を示した。

    「さまざまなアプローチを模索しているところだ」
    「それらが他のチームと異なるものになるかどうか、あるいは優れたアプローチになるかどうかはまだ分からない。それこそが、F1における大規模なルール変更の面白さなんだ」

    「このような大きなレギュレーション変更の際には、予算上限やスタッフ数の問題で、全チームがリソースに制約を受ける。その中で、チームとしてどの方向性を取るかがある程度決まってくる」

    そしてアストンマーティンには、今強化すべき分野があるという。

    「我々のチームで拡充が必要な分野の一つが、空力部門だ」

    「だから短期的には、どの方向性が最も成果につながるかを判断し、その方向にリソースを集中させる必要がある」

    「もちろん、その過程で“見落とされた道”がある危険性は常にある。実際には、その道が有望かどうかを判断するには、ある程度深く追い込まなければ分からないことが多い」

    「一見すると成果がなさそうに見える道でも、実はまだ開拓されていないがゆえに将来的な可能性を秘めている、ということもあるんだ」

    2025年型マシンへの関与も
    なお、ニューウェイは2026年型マシンだけでなく、現在の2025年型マシン(AMR25)にも一定の関与をしている。

    「ローレンスが望んでいるのは、2025年もできる限りの成果を挙げること。だから、今季のクルマについても、小さなチームが空力の観点から開発作業を続けている。私は彼らとランチの時間などを使って、ちょっとした話し合いをしているよ。彼らが手がけているマシンについて意見を交わしたり、どうやって改善できるかを議論したりね」

    モナコグランプリ F1 モナコGP

    ドライバーと技術開発のループ
    また、ランス・ストロールやフェルナンド・アロンソとの対話も重ねている。

    「2人とはかなり時間を取って話している。彼らからは、現行マシンの強みと弱みについてのフィードバックを受け取っている。それから、現行マシンと“ドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーター”との相関についても聞いているよ。ドライバーは、技術的改善のループのなかで非常に重要な存在だ。彼らの感覚は、エンジニアリングの組織体制や作業プロセスのあり方に大きく影響を与える。単に“パーツを作る”という話ではないんだ。ドライバーの感じていることをどう読み取って、どう変化させるか――そこが非常に大切なんだよ」

    データと直感、そして「頭の中」へ
    このプロセスは、ニューウェイのキャリア初期と比べて大きく進化している。

    「一番の変化は、やはり“データロガー”の登場だね。今は、ドライバーが何を感じているかを、データと突き合わせて見られる。それによって、彼らのコメントがマシンのどの挙動と結びついているかが、ある程度分かるようになった。でも一方で、ドライバーというのはとても直感的な生き物だ。彼らは無意識のうちに、自分のドライビングスタイルをマシンの弱点に合わせて変えてしまうことがある。そして、その変えた後の感覚について話してくれる。でも、自分でそれに気づいていないこともある。だから、単にデータを見るだけではダメで、彼らの“頭の中”に入り込む必要があるんだ」

    「大きなノート」の正体
    そして、グリッド上でよく目にする「ニューウェイの大きなノート」についても、本人はこう語っている。

    「実のところ、あのノート自体にはあまり多くのことは書かれていないんだ。あれは単なる“ホルダー”のようなもので、中にはたくさんのA4用紙が挟まっている。その紙にはスケッチやメモ、アイデアの断片が書かれている。頭の中に浮かんだことを、すぐに紙に書き出すための手段として持ち歩いているんだ。たいていの場合、そのメモは私以外の人が見ても意味不明だと思う。いや、時々は自分でも読めないことがあるくらいでね(笑)」

    モナコグランプリでニューウェイを探せ
    ニューウェイが手がける次のマシンが公の場に登場するのは来年初めになる見込みだが、では、彼自身がファンの前に登場するのはいつか?

    その問いにも、彼はこう答えている。

    「モナコには行く予定だよ」

    “緑色の服を着て、大きなノートを持って歩く男”を見かけたら、それがニューウェイだ。見逃すことはないだろう。

  • シャルル・ルクレール F1モナコGPで白と水色のレーシングスーツ

    シャルル・ルクレール F1モナコGPで白と水色のレーシングスーツ

    シャルル・ルクレールは、母国レースとなるF1モナコGPで、白と水色を基調としたフェラーリのレーシングスーツを着用する。このカラーリングは、前戦マイアミGPで採用されたHP(ヒューレット・パッカード)との提携記念仕様とは異なり、スポンサーとは無関係の特別な選択だ。

    マイアミでは、フェラーリSF-25のカラーリングがHPとの新たなパートナーシップを祝う形で変更されたが、ファンの間では賛否が分かれた。

    多くのファンは、過去の名デザインにインスパイアされた配色を期待しており、2023年ラスベガスGPのようなレトロ調の復刻カラーを望む声もあった。そのため、モナコGP仕様としてフェラーリが発表したスーツに水色が採用された際も、「またスポンサー絡みか」と推測する声が広がっていた。

    シャルル・ルクレール フェラーリ F1 モナコGP

    ルクレール自らが水色の理由を説明
    こうした憶測に終止符を打ったのは、シャルル・ルクレール自身だった。彼はInstagramに動画を投稿し、今回の特別スーツについてこう語っている。

    「さあ、今週末は1年の中でも特に大切なレースのひとつ、モナコGPだ。そして、この特別な週末のために、みんなに見せたいものがある」とシャルル・ルクレールは語った。

    「それが、このスーツ。なぜ『ベイビーブルー(水色)』なのかって思ってるかもしれないけど、僕のことを長くフォローしてくれてる人なら知ってると思う。これは僕の“お気に入りの色”なんだ」

    「家の風景を思い出させてくれる色でもあるし、子供の頃に海に行くときに着てた水着の色でもある。本当に気に入ってる色だ。このスーツが、去年のような結果をまた出せる力になってくれたらうれしい。簡単じゃないけど、ベストを尽くすつもりだ。じゃあね」

    今シーズンこれまでのパフォーマンスを考えると、フェラーリはモナコで優勝候補とまではいかない状況だ。しかし、予想外の展開が多いのがモナコGPでもある。決勝でのオーバーテイクが難しいこの狭い市街地コースでは、予選での好位置確保が結果を左右する鍵となる。ルクレールが特別なスーツとともに、母国で輝けるか注目が集まる。

  • Apple MapsがF1モナコGPと映画『F1/エフワン』に連動した新機能を公開

    Apple MapsがF1モナコGPと映画『F1/エフワン』に連動した新機能を公開

    2025年のF1モナコGPの開催と、Apple Original Filmsによる話題のF1映画『F1/エフワン』の来月劇場公開を記念して、Apple Mapsでは「モナコの詳細都市体験(Detailed City Experience)」およびF1とゆかりの深いこの華やかな公国に特化したカスタムアップデートが公開された。

    本日より順次配信されるこのアップデートにより、Apple Mapsユーザーはモンテカルロ・カジノ、オテル・ド・パリ・モンテカルロ、モナコ・ヨットクラブ、F1パドッククラブといった象徴的な3Dランドマークを探索できる。

    また、ダークモードでは夕暮れ以降に、月明かりに照らされたモナコの夜景が表示される。

    道路標示や街路樹、公共交通機関のルート、右左折専用レーン、中央分離帯、バス・自転車専用レーン、横断歩道などの詳細情報も含まれており、運転支援機能としては「ウィンドシールドビュー」が提供される。これは、高速道路の複雑なインターチェンジが近づくと、運転席視点の表示に切り替わり、進行方向や交通状況が直感的に把握できるというものだ。

    F1/エフワンApple Mapsユーザーは、グランプリと話題の映画『F1/エフワン』を記念した新しい「モナコの詳細都市体験」を楽しめる

    5月23日~25日に開催されるF1モナコGPに合わせて、Apple Mapsでは来場者やファンに向けた特別な体験も提供される。サーキット全体がマップ上でハイライト表示され、各コーナーの名称、グランドスタンド、歩道橋、フィニッシュラインなどが3Dで表現される。また、交通規制や通行止めなどの通知も表示され、現地での移動がスムーズに行えるよう支援する。

    さらに、来月公開予定の映画『F1/エフワン』に関連し、Apple Mapsではモナコを含む「世界の象徴的なF1サーキット」を紹介するカスタムガイドも提供される。映画に登場するサーキットも収録されており、ファンはそのロケ地を追体験することが可能だ。

    F1のメディア権・放送担当責任者であるイアン・ホームズは、次のように語っている。

    「映画『F1/エフワン』は没入感のある体験を目指していますが、Appleはそれをさらに一歩進め、Apple Mapsを通じてファンがモナコと撮影地を実際に体験できるようにしました。ファンは2025年のF1モナコGP期間中に公国をナビゲートし、ランドマークを巡って映画の世界に入り込むことができるでしょう」

    Appleのシニア・バイスプレジデント(サービス部門)であるエディ・キューも、次のように述べている。

    「Apple Mapsは世界を探索・ナビゲートする最良の手段です。今回のアップデートを通じて、F1ファンやモナコGP来場者に素晴らしい体験を提供できることを嬉しく思います。現地にいる方も遠くから観戦する方も、美しくデザインされた『詳細都市体験』とモナコGP関連機能により、モナコの魅力を存分に感じていただけるでしょう」

    F1 モナコGPダークモードでは、月明かりに照らされた夜のモナコの風景が表示される

    映画『F1/エフワン』は、Apple Original Filmsによる話題の新作で、主演はブラッド・ピット。監督は『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー、制作はジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ、プランB、そして7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン率いるDawn Apollo Filmsが手がける。

    物語の主人公は、「実現しなかった伝説」とされるソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)。1990年代にF1界を沸かせた有望株だったが、事故によりキャリアは頓挫。30年後、契約レーサーとして各地を転戦していた彼のもとに、かつてのチームメイトであるルーベン・セルバンテス(ハビエル・バルデム)が現れる。現在F1チームのオーナーであるルーベンは、崩壊寸前のチームを救うため、ソニーに「最後の挑戦」としてF1復帰を打診する。

    ソニーは、新人ドライバーでチームのホープでもあるジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)とコンビを組み、再びF1の世界へと戻る。しかし、F1ではチームメイトが最大のライバルとなる。ソニーは過去と向き合いながら、世界一を目指す道を、自分一人では歩めないことを悟っていく――。

    『F1/エフワン』は、ワーナー・ブラザースの配給により、6月25日から海外で、6月27日から北米で劇場公開(IMAX含む)される予定だ。