カテゴリー: F1モナコGP

  • 角田裕毅は9番手…F1モナコGP フリー走行3回目:結果・タイムシート

    角田裕毅は9番手…F1モナコGP フリー走行3回目:結果・タイムシート

    2025年F1 モナコGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。5月24日(土)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコGPのフリープラクティス3が行われた。

    FP2のトップタイムを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェルスタッペン)、2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は9番手だった。

    ルクレールが母国で最速、フェルスタッペンとノリスが僅差で続く
    シャルル・ルクレール(フェラーリ)が母国モナコで圧巻の走りを見せ、FP3で唯一1分10秒台に突入する1分10秒953を記録。前日の勢いをそのままに、今週末の本命であることを印象づけた。2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が0.280秒差で続き、3番手ランド・ノリス(マクラーレン)も僅か0.014秒差で肉薄。トップ3は予選でも激しい争いが予想される。

    ウィリアムズとレーシングブルズが引き続き好調、角田は9番手
    アレクサンダー・アルボンが6番手、カルロス・サインツJr.が8番手と、ウィリアムズ勢が引き続き上位をキープ。一方、レーシングブルズはリアム・ローソンが7番手と健闘し、アイザック・ハジャーも17番手ながら順調な周回をこなした。角田裕毅(レッドブル)は9番手に入り、チームメイトのフェルスタッペンとの差はコンマ7秒未満とまずまずのパフォーマンスを見せた。

    中団勢が僅差の接戦、メルセデスは苦戦か
    10番手から18番手までが0.5秒以内にひしめく中団グループでは、各チームのタイム差が拮抗。アンドレア・キミ・アントネッリが10番手、ジョージ・ラッセルは11番手と、メルセデス勢は依然としてトップ争いに絡めていない。アルピーヌのピエール・ガスリーは14番手、フランコ・コラピントは最下位の20番手に沈み、明日の予選に向けて課題を残す結果となった。

    ハミルトンが終了間際にクラッシュ、予選に向け修復急ぐフェラーリ
    フリー走行3回目(FP3)の終了間際、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)がマッセネでクラッシュ。トラフィックを避けてラインを外した際にリアがスライドし、バリアに右フロントを強打。これにより右前輪が外れ、セッションは赤旗終了となった。ハミルトン自身は5番手タイム(1分11秒516)を記録していたが、フェラーリは予選に向けてマシンの修復を急ぐ必要がある。

    2025年F1 モナコGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分10秒953   25
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分11秒233 0.280 23
    3 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分11秒247 0.294 23
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分11秒398 0.445 21
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分11秒516 0.563 26
    6 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分11秒668 0.715 24
    7 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分11秒814 0.816 33
    8 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分11秒893 0.940 24
    9 22 角田裕毅 レッドブル 1分11秒952 0.999 21
    10 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分12秒013 1.060 23
    11 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分12秒066 1.113 22
    12 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分12秒101 1.148 22
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分12秒125 1.172 25
    14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分12秒194 1.241 20
    15 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分12秒202 1.249 24
    16 87 オリバー・ベアマン ハース 1分12秒251 1.298 20
    17 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分12秒271 1.318 30
    18 31 エステバン・オコン ハース 1分12秒499 1.546 25
    19 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分12秒601 1.648 28
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分12秒851 1.898 32
  • 2025年F1 モナコGP フリー走行3回目 ハイライト動画:角田裕毅は9番手

    2025年F1 モナコGP フリー走行3回目 ハイライト動画:角田裕毅は9番手

    2025年F1 モナコGP フリー走行3回目のハイライト動画。モンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのフリープラクティス3が行われた。

    シャルル・ルクレールがモナコでの3回すべてのフリー走行セッションで最速タイムを記録し、FP3でも再びライバルたちを抑えて「ハットトリック」を達成した。

    一方でフェラーリのもう一方のガレージでは、ルイス・ハミルトンがセッション終盤に赤旗の原因となるクラッシュを喫するという波乱の展開となった。

    地元モナコ出身のルクレールは、マックス・フェルスタッペンとランド・ノリスをコンマ3秒近く引き離し、週末これまでで最速となる1分10秒953をマークした。

    FP3:ルクレールがモナコ全FP最速を達成 一方のフェラーリのハミルトンはクラッシュで赤旗

    ただし、これは決して楽な展開ではなかった。フェラーリ、レッドブル、マクラーレンが激しく競り合うセッションとなり、中盤にはフェルスタッペンがミディアムタイヤで力強い走りを見せて一時トップに立っていた。

    セッション終盤には、予選前の最終走行で全体的なタイム更新は見込まれていなかったが、ルクレールはソフトタイヤの性能をうまく引き出し、再び最速タイムを叩き出して他を圧倒した。

    一方、チームメイトのハミルトンは残り数分というところでマセネでウォールに接触。右フロントタイヤがコースを転がる事態となり、セッションは赤旗終了となった。ハミルトンはクラッシュ前のタイムでオスカー・ピアストリのすぐ後ろ、5番手につけていた。アレクサンダー・アルボン、リアム・ローソン、カルロス・サインツJr.、角田裕毅がトップ10を締めくくった。

    動画の公開は終了しました
  • F1モナコGP:チーム代表記者会見 – メルセデス、アストン、ウィリアムズ

    F1モナコGP:チーム代表記者会見 – メルセデス、アストン、ウィリアムズ

    2025年F1モナコGPの金曜プラクティス初日、恒例のチーム代表記者会見が開催され、メルセデスのトト・ヴォルフ、ウィリアムズのジェームス・ボウルズ、そしてアストンマーティンのアンディ・コーウェルが登壇した。会見では各チームのアップデート状況、若手ドライバーの育成、戦略面での変化、そして2026年の新レギュレーションを見据えた開発体制について多岐にわたる議論が交わされた。

    Q:アンディ、イモラで導入されたアップデートは好感触だったが、ここモナコでも機能しているのか?

    アンディ・コーウェル: 正直なところ、まだ何とも言えない。イモラではうまくいったが、ここでは比較テストをしていない。イモラで得られたデータには満足しているから、FP1から2台ともアップデートを全部載せて、その状態で最適化していく方針だ。

    Q:今週末、エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンのガレージにいるのが話題になっている。現場ではどう迎えられていて、どんな影響が出ている?

    コーウェル: エイドリアンは3月にファクトリーに来たときも現場でも温かく迎えられている。ミーティングではエンジニアたちと一緒にデータの見方やセットアップの方向性を見ていて、ガレージでも現場の様子を観察してくれている。みんな彼が加わったことを嬉しく思ってる。

    Q:彼はどれくらい現場で手を動かしている?

    コーウェル: ノートを手に集中して観察しているよ。鉛筆でメモを取りながら、私ともいくつか会話をしている。話をするたびにタスクリストが増えるけど、全部前向きなアクションだから悪くない。

    Q:ジェームス、ウィリアムズはここ3戦で連続してダブル入賞を果たしている。チーム内でも手応えを感じているか?

    ジェームス・ボウルズ: 確かに少し前進できていると思う。裏でやってきたことがようやく形になってきている。でも、今のF1はすごく競争が激しいから油断はできない。シーズン当初からの目標は2台ともポイントを取ることで、それは簡単じゃない。これまで取りこぼしたポイントもあるけど、いろんなサーキットで戦えているのは心強い。

    Q:アレックス・アルボンは今季ここまでほぼ全戦でポイントを獲得している。去年と比べて何が進化した?

    ボウルズ: 間違いなく進化している。去年のボクシングデー、つまり12月26日からすでにトレーニングを始めていた。クリスマスの食事を終えてすぐにね。週末全体を通じてすごくクリーンに走れているし、小さなミスもない。セッションごとに積み重ねていくアプローチができている。そして隣には世界トップレベルのドライバーのデータがあるから、それも彼を引き上げている。シミュレーターでの作業も、コミュニケーションも、すべてがレベルアップしている。

    Q:今週末の滑り出しも良さそうだったが、FP1での感触は?

    ボウルズ: FP1のタイム自体にはあまり意味はない。燃料の量も違えば、エンジンモードも違う。そもそもクリアラップが取れるかどうかも運次第だしね。でも、まずまずのスタートは切れたと思う。バランス面では少しズレがあったから、そこをFP2で修正する必要がある。

    Q:2ストップ義務ルールが導入された今週末のモナコ。戦略的にいつもと違うチャンスが生まれると思うか?

    ボウルズ: モナコでは正直あまり良い戦績を持っていないから、私に聞くのが正しいかは分からないけど、今回のルール変更はF1にとって良いことだと思うよ。もう前で隊列を抑えてレースをコントロールするってことができなくなる。序盤でピットに入る車も出てくるだろうし、それによって全体の展開が動いていく。予測がつかない状況になるし、それは私たちにとってプラスだ。F1はスポーツであり、ショーでもある。今回の変更はその両方にとって良いと思う。

    Q:トト、イモラではマシンの限界を理解しようとしていたが、どんな結論に至った?

    トト・ヴォルフ: まず最初に、ここにアンディとジェームスが並んでいるのを見るのは、私にとって特別な瞬間なんだ。2人とも以前はメルセデスで一緒に戦ってきた仲間だし、アンディがシャシーに取り組んでいるなんて想像もしてなかった。彼はエンジン畑の人間だったからね。私たちは共に数多くの勝利と苦難を経験してきた。そして今、2人がチームを率いる立場にいることは、メルセデスとしても誇らしい。

    Q:2人が将来的にチーム代表になると予想していた?

    ヴォルフ: アンディは私が今まで見てきた中で最も優れたマネージャーの1人だ。人を動かす力もあるし、技術力も抜群だった。土曜の予選後、エンジンに問題が出ると、自らピストンやシリンダーヘッドに手を突っ込んで対応していた。私は「爪が汚れているか?」って聞いてたよ。それが本気で関わってる証だったからね。

    ジェームスについても、メルセデスでチーム代表になる力は十分にあった。ただ、私がその座にいたから別の道を選んだんだ。でも今、それが正解だったことが分かる。彼はウィリアムズを本当に良い方向に導いている。

    ちなみに、あのスクリーンが止まった有名なレース戦略のトラブルも、今となっては大きな学びになった。

    Q:で、イモラで実際に何が問題だった?

    ヴォルフ: 正直、完全にマシンの方向性を間違えた。あとから分析するのはつらいが、ハッキリ言って我々はやらかした。ドライバーに渡したマシンは非常に扱いづらいもので、タイヤもかなりオーバーヒートしていた。それがパフォーマンス不足の主な原因だった。

    Q:ではモナコでは?

    ヴォルフ: モナコのFP1も特別に良かったとは言えない。ただし、イモラとは特性がまったく違うサーキットだから、学ぶ内容も異なる。ジェームスも言っていたように、大事なのはまずラップを重ねること。そしてタイヤの温度管理、バランス調整を進めていくことが重要だ。

    キミ(アントネッリ)はF2ではここを走ったが、F1では初めてだ。ルーキーにとっては、マシンを信頼して限界まで攻められるようになるには時間がかかる。でも、明日の予選までには彼もちゃんと仕上がってくると信じている。

    Q:今季のマシン特性を見ると、モナコには向いていると言えるか?

    ヴォルフ: シンプルに言えば、私たちのマシンは「寒ければ速く、暑ければ遅い」。去年もそうだったし、今季も基本は変わっていない。

    今回も結局は予選勝負になる。新しい戦略ルールがあっても、ベースの構図は変わらない。ドライバーがマシンに自信を持てなければ、結果は出ない。

    今の段階で、私たちが優勝候補だとはとても言えない。ウィリアムズも速いし、アロンソもいいタイムを出していた。だからこそ、謙虚にやれることをやって、全チームをライバルとして見ていくべきだ。

    メディアからの質問

    Q:ジョージ・ラッセルの契約についてだけど、去年はキミ・アントネッリの発表がイタリアGPのタイミングまでずれ込んだ。今年も同じように発表を引っ張るのか? あるいは、またマックス・フェルスタッペンの噂が関係しているのか?

    ヴォルフ: いや、そこまで引っ張ることはない。ジョージとの間ではすでにどうするか完全に合意できてる。だから引き延ばす必要もないし、そういうことをするチームじゃない。

    Q:イモラでC6タイヤがかなり扱いにくかった。モナコではもう少し扱いやすくなると期待されているが、FP1を通してどんな印象だった?また、レース終盤のスティントで使われる可能性はある?

    ボウルズ: C6は確かに扱いづらいタイヤだが、今回はうまく機能していると思う。イモラでは負荷が強かったが、ここモナコはそれに比べてエネルギーのかかり方が小さいから、C6の特性に合ってる。とはいえ、ミディアムとソフトの差はあまり大きくなかった。だから両方ともレースで使えるタイヤだ。ソフトを使うならレース終盤が考えられるけど、基本はミディアム中心になると思う。

    コーウェル: うちも今のところC6しか走らせていない。イモラではC5が予選で一番良かった。次のセッションを見て、今夜どうするか決める予定だ。

    ヴォルフ: まだ正直よく分かってない。唯一の参考は、マクラーレンがミディアムで走っていたことと、ピアストリがソフトを履いたが、それがミディアムよりほんの少ししか速くなかったこと。たぶん1〜2テンポ程度だ。

    ボウルズ: 実際、差はほとんどなかったと思う。

    Q:去年と同じように「寒いと速く、暑いと遅い」という傾向が続いているとのことだが、驚いているか?それとも失望しているか?今年の開発ではその点を改善しようとしたのでは?

    ヴォルフ: 驚きとか失望というより、「現実として受け入れる」って感じだ。自分たちが改善しようとしている部分が、まだ完全には解決できていないという事実がある。

    ただ、去年よりはシーズン序盤がかなり良くなっている。だからそこは前向きに評価すべきだと思ってる。でも全体としては、やっぱり期待していたレベルには届いていない。

    マイアミとイモラが特に悪かったのも影響してるけど、ここモナコは特殊すぎて評価には向かない。ヒーローにもゼロにもなり得る。ちゃんとした判断ができるのは、バルセロナからだと思う。

    Q:アントネッリはイモラのあと、「週末を通してオフ・トラックで気を取られることが多すぎた」と話していた。実際にその通りだと感じたか?今後はどう対応する?

    ヴォルフ: そのとおりだと思う。去年のモンツァで初めてFP1を走らせた時、地元のファンの前で走ることが彼にとってすごくプレッシャーだった。あの時もやや過剰だった。

    今回のイモラも完璧な「嵐」だったと思う。彼の地元だし、学校、家族、昔から支えてくれた人たちがみんな応援に来ていた。みんながキミに会いたがって、彼もそれに応えようとしていた。でもその結果、金曜の時点でエネルギーを使い果たしていた。

    土曜に話したら「もうエネルギーが残ってない」と言っていた。彼はまだ若いし、関係者に感謝したい気持ちもある。でも、ある段階では自分を守るために、エンジニアリングルームにこもって、外のことをシャットアウトしなきゃいけない。その必要があるってことを、本人も家族も、そしてチームも今回学んだ。次回は同じ失敗を繰り返さない。

    Q:ジェームスとアンディに質問。トトの話を受けてだが、リーダーとして彼から何を学び、それが今のチーム運営にどう生きている?

    ボウルズ: トトは冗談っぽく「全部だろ?」って言ってたけど、それは冗談じゃない。本当にすべてを学んだと言っていい。

    彼に呼ばれて、チームの中で少しずつ責任を持たせてもらうようになった。徐々にいろんな困難に直面する機会を与えてもらって、その中で安全に失敗しながら成長することができた。ドライバーが技術部門を経験して成長していくのと似たような道だったと思う。

    正直、彼のサポートがなければ自分は途中で沈んでいただろう。彼のそばで経験できたことは本当に貴重だった。あまり表には出さないけど、トトはそういうことが得意なんだ。それに、あまり知られていないけど、オーストリアの彼の家で1週間一緒に過ごしたことがあるんだ。あれは人生で一番良い週のひとつだったよ。

    ヴォルフ: それって…例の週か?

    ボウルズ: ああ、その週だよ。

    コーウェル: ジェームス、うまくまとめたな。私もメルセデス時代にトトから多くを学んだ。ニキ・ラウダやオラ・ケレニウス(現ダイムラーCEO)からもね。メルセデス・ファミリーには個性的で優れた人物がたくさんいた。そこで得た良いところを今に生かして、前に進んでいこうとしてる。

    Q:タイヤの話に戻るが、ピレリは今後「スキップコンパウンド」、つまり連続したコンパウンドを使わずに飛ばしてくる方針を取ると言っている。各チームにとってはどんな影響があると思う?また、レースを面白くすると思うか?

    コーウェル: まず、今回の週末は3種類のコンパウンドを使わなきゃいけないという新しい条件がある。だから今、各チームのストラテジー部門は頭を悩ませてる。成功するチームもあれば、うまくいかないチームも出てくるはず。つまり、バリエーションが生まれるってことだ。それはつまり、見ている側には面白い展開になるということでもある。スキップコンパウンドも同じで、戦略の幅を広げるという意味で歓迎すべき動きだと思う。

    ボウルズ: 全くその通りだ。実際、数年前にもコンパウンドを飛ばしたことはあった。だから初めての試みじゃないけどね。ただ、今の立場から言わせてもらえば、戦略を担当してないっていうのは少しホッとしてる。いま戦略チームには「頑張れ」って声をかけつつ、そばで見守ってるだけだ。

    Q:ジェームス、ウィリアムズは2026年プロジェクトに大きく注力していると公言しているが、現行マシンに大きなアップグレードがない中でこの勢いを保てると思うか?

    ボウルズ: 正直に言って、それは難しいと思っている。前にも話したとおり、2026年仕様のマシンはかなり早い段階から風洞にかけて開発を始めた。理由は明確で、我々は他のチームと違って既存のプラットフォームを引き継がない完全な“白紙スタート”だからだ。それによって、数年前に解決すべきだったが難しかった問題に、今ようやく正面から取り組めるようになった。

    ただ、今季について言えば、フィールド全体の差が極めて小さいので、今後の数戦が厳しいものになるのは間違いない。ただ、バルセロナでは新しいフロントウイング規定が適用されるので、全チームの中でも差が出るポイントになる可能性がある。それに、今季中にいくつか小さな開発項目が控えている。それらは2026年の学習としても活用できるように設計している。

    Q:もし現在コンストラクターズ選手権でフェラーリにもっと近づける位置にいたら、2026年車の風洞開発を遅らせていたか?

    ボウルズ: いや、それでも2026年に集中していたと思う。これはチームの中をよく知っていれば理解できることだが、今は組織としていくつかの領域を根本的にリセットする絶好のタイミングなんだ。目先の成果を追いすぎると、本当に必要な改革ができなくなる。それは避けたかった。

    Q:さっき「戦略を担当していない今の立場は気が楽だ」と言っていたが、それでも週末の中で戦略チームに意見したり、判断に影響を与える場面はある?

    ボウルズ: 私がよく使う例えがあってね。3歳児やすごく競争心の強いティーンと一緒にボウリングをするときに、ガターにならないようにレーンの横にバンパーを立てるだろ? 今の自分はその“バンパー”のような役割なんだ。

    「こうしろ」と指示するんじゃなくて、「その方向で本当にいいのか?」と問いかける。自分が見て気づいたことを共有して、考え直すきっかけを与える。実際、イモラでもそういう場面はいくつかあった。

    ただ、戦略チームは私よりはるかに細かく12時間体制で作業してるわけで、彼らの判断を基本的には信頼している。ただ、上から俯瞰すると見えてくるものもあるから、それは伝えるようにしている。

    ヴォルフ: よく言うよ。ここにいる3人とも、マイクロマネジメントの塊じゃないか。ベンチに座ってても、つい手を出したくなるタイプだろ(笑)

    コーウェル: トトからそのスタイルを学んだんじゃないのか?

    ヴォルフ: 私は戦略には関与してないからな(笑)

    ボウルズ: そう、それが理想だよ。

    Q:トト、イモラを欠席した週末は、スクリーンも使えない環境だったと聞いた。どうやって週末を追っていた? フラストレーションはあったか? それとも家族と過ごす良い時間だった?

    ヴォルフ: ああ、今回は最初からイモラを欠席するつもりだった。息子の卒業式があったからだ。私の家族の中で初めて、優秀な成績で卒業したやつなんだよ。それはもう、父親として誇らしい瞬間だった。

    ただ、時差が9時間もあるから、レースを追うのは正直きつかった。変な時間に目を覚まして、ライブタイミングとF1アプリで追ってたけど、やっぱり満足できる方法じゃなかった。感情的には完全に中にいるんだけど、技術的には距離があったね。

    Q:ランス・ストロールがFP1でルクレールと接触し、1グリッド降格のペナルティを受けた。あの件について、どれくらいの損傷があって、週末にどう影響する?

    コーウェル: 正直に言って、我々の無線の指示がはっきりしていなかった。それが根本的な原因だ。だからまずはそこを改善する必要がある。

    損傷としては、リアのウィッシュボーンが壊れて、フロアにもダメージが出た。最善の対応としてはギアボックスを交換することだった。昨日のうちにそのための2基のギアボックスを準備していたから、対応はスムーズだったよ。

    問題は、FP1の走行時間は取り戻せないということ。彼が失ったのはそのラップ数だ。セットアップや学習の面では、フェルナンド(アロンソ)の走行データを2台に共有する形でカバーしていく。

    Q:トト、キミ・アントネッリは今回F1マシンで初めてモナコを走っている。今週末にどんな期待をしている?

    ヴォルフ: 現実的な期待を持つべきだと思っている。このコースを本当に速く走れるようになるには経験が必要だからな。

    でも、彼は今のところいいビルドアップを見せている。無理をせずに段階を踏んでいる。最初のセッションではイン側のバリアに少し触れたが、クルマに大きなダメージはなかった。これも学習の一環だ。

    重要なのは、走行を重ねて、自分のリズムと限界を掴んでいくこと。それができれば、明日の予選にはちゃんと仕上がってくるはずだ。もちろん、ここを“目をつぶって走れる”ようなベテランたちと比べればまだ差はあるけど、彼の進歩には自信を持っている。

    Q:3人に質問。マクラーレンのブレーキ冷却設計が話題になっているが、新しい見解はある?同じような設計を自チームでも採用する予定は?

    ヴォルフ: ブレーキの冷却システムのことだな。そういうのは「やられたら潔く認める」べきだと思う。アンドレア・ステラ率いるマクラーレンの技術チームは良い仕事をしたんだ。

    合法性についても、我々の目から見て違法とは思えない。もしグレーゾーンだったとしても、ほんの数ミリの差でクリアしてるはず。だから我々としては、「どうやってあれを実現しているのか」を理解しようとしている。

    ボウルズ: 私も同じ考えだよ。ただし、まずはこの中で一番髪型がキマってるのは君だな。

    コーウェル: 成功しているチームに共通するのは、どこか1つの「銀の弾丸(決定打)」があるわけじゃなく、すべての細部にこだわっていることだ。今のマクラーレンはまさにそれをやっている。細部の積み重ねをしっかりやって、全体をうまくまとめている。それこそが、我々が目指して追いつこうとしている姿だ。

    Q:トト、ジョージ・ラッセルは「2026年のルール変更では勢力図が大きく変わる可能性がある」と言っていた。そのなかで、ウィリアムズが“ダークホース”になり得ると思うか?

    ヴォルフ: もうウィリアムズは“ダークホース”とは言えないレベルに来ている。ジェームスと彼のチームは非常に良い仕事をしていて、確かにトップ争いではないが、マクラーレンやマックス(フェルスタッペン)と並んで我々も苦戦している中、しっかり存在感を見せている。

    さらに、去年のランキングに基づいて、風洞時間にもアドバンテージがある。その上で2026年に完全移行するという判断は理にかなっている。

    新レギュレーションでは、初期段階の開発効率が非常に高い。1週間の開発で、成熟した現行マシンの10倍の進歩が得られると言ってもいい。その分、正しい方向に進めば、ものすごいアドバンテージになる。

    ただし、間違った方向に進めば逆効果だから、その判断は本当に重要だ。でも、風洞時間の多さと、学習スピードを生かせれば、2026年に向けて大きな武器になるはずだ。

    ボウルズ: トトがうまくまとめてくれた。現実的に考えても、我々が早くから2026年に取り組んでいるのは、「良い土台を作って、そこから確実に成長したい」という思いからだ。

    我々にはメルセデス製パワーユニットがあるし、その連携もすごく良好で、一体感を持って取り組めている。形式上はカスタマーだけど、実際には一つのチームのように動いている。

    ただ、まだ課題も多く、他のトップチームと比べると開発効率や技術的な積み上げはこれから。全員が一致団結して頑張っているが、まだ長い道のりの途中だ。

  • 角田裕毅 旧仕様でフェルスタッペンに肉薄 レッドブルF1マルコ「驚き」

    角田裕毅 旧仕様でフェルスタッペンに肉薄 レッドブルF1マルコ「驚き」

    角田裕毅はF1モナコGP金曜フリー走行2回目でマックス・フェルスタッペンのすぐ後ろにつけた。最終的に角田は11番手タイムを記録したが、2人の差はわずか0.002秒だった。セッション終了後、ヘルムート・マルコは角田のパフォーマンスに満足していると、GPblogを含む一部メディアに語った。

    角田裕毅のパフォーマンスは、実はさらに称賛に値するかもしれない。というのも、彼のマシンには最新のアップデートが投入されていなかった。

    一方のフェルスタッペンはアップデート済みのRB21を使用していたにもかかわらず、タイム差は数千分の一秒だったのだ。

    「彼(角田)は今日は良かった。幸運なことにミスもしなかった。彼は去年もこのモナコでレーシングブルズとして速かったから、今回もその勢いが続いてくれるといい」とマルコはコメント。

    角田裕毅 レッドブル F1

    フェルスタッペンはアップデート仕様、角田は旧仕様で走行
    フェルスタッペンが新パーツを使っている一方で、角田裕毅が旧スペックでほぼ同タイムを記録したことは、マルコにとっても驚きだったという。

    「旧仕様でマックスとほぼ同じタイムを出しているのは驚きだよ。でもマックスはマシンを気に入っていない。彼はアンダーステアが強すぎると言っている」

    ただし、フェルスタッペンにはセッション中に不運もあった。第2セッションではトラフィックに悩まされ、クリアラップをうまく取れなかったのだ。それでもフェルスタッペンは、今週末に向けて改善の余地があると確信しており、マクラーレン勢に近づけることを期待している。

  • 2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPのフリー走行2回目でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月23日(金)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのフリープラクティスが行われた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールが初日を完全制覇。ホームレースでの快走に加え、チームメイトのルイス・ハミルトンも3番手につけ、フェラーリが今季最も力強い滑り出しを見せた。マクラーレン勢も続き、ピアストリとノリスが2位・4位と続いてトップ争いに加わった。

    レーシングブルズの若手2人も躍動。リアム・ローソンとアイザック・ハジャーが5位・6位と上位に食い込み、注目の一日となった。アロンソ、アルボン、アントネッリもトップ10入りを果たし、フェルスタッペンと角田裕毅はやや後退しながらも依然として上位をうかがう位置につけている。

    1番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「モナコはいつでも特別な場所だ。自分にとってだけじゃなく、このトラックを走るすべてのドライバーにとってね。金曜日はみんなが基準点を探っているところだけど、僕たちにとってはポジティブな初日だった。どのタイヤでも快適に感じたし、1周のペースはとても良かった。とはいえ、週末全体に自信を持つにはまだ早い。モナコでは毎回そうだけど、やっぱり予選が鍵になる。良い結果を持ち帰るには、最前列からスタートしなければならない」

    2番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日はちょっと難しかった。全体的には悪くない感触だけど、金曜日としては厳しい一日だった。まだ改善すべき点がいくつかあるけど、今のところ悪くない状態にはある。クラッシュの後すぐに戻してくれたチームに感謝している」

    3番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「ポジティブな一日だった。モナコはいつだってチャレンジングだけど、それがこのサーキットの良さでもあるし、フェラーリで走れるのは特別なことだ。予定していたプログラムをしっかりこなして、たくさんの有益なデータが取れた。全体的に良いペースを感じているが、まだ改善の余地はある。バランスも悪くないし、週末に向けてさらに積み重ねていきたい」

    4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「まずまずの金曜日だった。序盤からクルマのフィーリングは良かったけど、いくつか改善すべき点は残っている。チームとして取り組めば、そこは何とかなると思ってる。週末に向けての良いスタートだ」

    5番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日はポジティブだった。モナコみたいなサーキットでは週末を通して少しずつペースを上げていく必要がある。FP1から大きく前進できたし、明日もさらにプッシュし続けなければならない。多くの変更を加えて、それがうまくいった。以前もここで走ったことはあるけど、F1カーで走るとまるで別物。速いし、クルマの反応も良くて、走っていて本当に楽しい。明日の予選に向けて、もう一段ステップアップを目指す」

    モナコGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日は本当に忙しかった。モナコのフリー走行は他のどのサーキットよりも慌ただしいし、特に交通量が多くて大変だった。楽しいけど、本当に難しい。今日は何度か壁に触れたり、限界と遊びすぎたかもしれない。FP2では一瞬、本当にマシンを戻せないかと思って焦ったけど、無事に戻れて良かった。最後にソフトで数周走れたしね。ミスはあったけど、チームは素晴らしい仕事をしてくれた」

    7番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「FP2ではセットアップを変えたことでバランスが少し良くなって、満足している。モナコは少しずつ自信とリズムを積み上げていく場所。明日は交通が大きな話題になると思うから、クリーンラップが取れることを願っている」

    8番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「まだ完全に満足はしていない。モナコでは独特のリズムが必要だけど、今日はイエローや赤旗が多くてそのリズムがなかなかつかめなかった。そこまでクルマが仕上がっていない状態でも比較的速かったから、夜にデータを見直してセッティングを詰めていく必要がある」

    9番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日はちょっと難しかった。クルマのバランスがなかなか決まらず、タイヤをうまく使いきれなかった。ウォームアップの仕方をいろいろ試したけど、1周目からしっかり温めるのは難しかった。でも、学ぶことは多かったし、F2で走った去年よりもF1カーで走るモナコは本当に魔法のようだった。予選が楽しみだ」

    10番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「モナコは交通が本当に厄介で、危険な瞬間もいくつかあった。もっとひどいことになっていてもおかしくなかった。FP1は良かったけど、FP2でバランスを攻めすぎたと思う。結果、コーナーを思うように攻められなくなり、かなりペースを失った。フェラーリが非常に速いし、マクラーレンも近い。今日は全体的に厳しかった」

  • 2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 モナコGPのフリー走行2回目で11番手以下だったドライバーのコメント。5月23日(金)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのフリープラクティスが行われた。

    レッドブルの角田裕毅はトップ10目前の11番手。ソフトタイヤのグリップに苦しみながらも、クルマの改善とともに手応えを感じている様子を見せた。一方でメルセデスのラッセルやウィリアムズのサインツJr.、ザウバーのボルトレトらはセットアップに悩まされ、中団争いが一層激化している。

    ベアマンやヒュルケンベルグといった新人・ベテランも一進一退の走行となり、ガスリーやストロールらはトラフィックや接触の影響で下位に沈んだ。最下位となったコラピントもF1モナコ初走行を無事に終え、予選に向けた準備を進めている。土曜は予選一発が結果を左右する、緊迫の1日となりそうだ。

    11番手:角田裕毅(レッドブル)
    「モナコらしく、今日も練習中はトラフィックに引っかかる場面があったけど、これは全員同じで、あとは運次第だと思ってます。P1はあまり運が良くなかったですが、P2では多くのラップを重ねられました。全体的には悪くなかったです。ソフトタイヤのグリップに関しては、P1と同様あまり改善を感じられず、そこに少し苦戦してます。ミディアムの走行は赤旗もあって一周だけだったので、評価しづらいところもありますが、P1からP2にかけてクルマは確かに良くなりました。あとコンマ数秒、何かを引き出す必要がありますが、ポテンシャルはあると思っているので、自分の中でもう少し積み上げて、予選でしっかりまとめられるよう頑張ります」

    12番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「モナコではいつも緊張感があるけど、ここを走るのはやはり最高だ。この狭い市街地にF1カー20台を詰め込むのは毎回の課題だね。各チームとも2.5秒の間隔を空けてプログラムをこなそうとしているけど、角田(裕毅)も言っていたように、本当に“交通パラダイス”だった。今日は特別速かったわけではないが、明日に向けて改善できるポイントは明確だ。タイヤを1周目から適正なウィンドウに入れる方法もいくつか考えている。モナコでは通常、予選が鍵になるけど、今年は2ストップ義務があるから展開が変わるかもしれない。とはいえ、日曜に向けてグリッドの上位につけられるよう、全力を尽くす」

    13番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「FP1では自信を持って走れる感じではなかったけど、それでもまずまずのラップは出せた。クルマのセットアップにはまだ作業が必要だったので、FP2に向けていくつか変更を加えたが、正直なところうまくいかなかった。むしろ一歩後退してしまった感じだ。やるべきことはあるけど、自信は持っている。予選に向けてしっかり仕上げていきたい」

    14番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「F1カーでモナコを走るのは初めてで、まさに“クレイジー”という感じだった。クルマがとても大きくてトラックは狭く、壁との距離も常にギリギリで、アドレナリンが出っぱなしだった。これまでモナコでいろんなカテゴリーを経験してきたけど、F1はまるで別物。すごく楽しんでいる。全体的にはポジティブな一日で、クルマへの自信も高まってきている。まだ全員が限界まで攻めているわけではないけど、自分としては良い方向に進めていると思う。今夜データをしっかり見て、明日の予選に向けてさらに引き出せるものを探っていく」

    15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「モナコの街中をレースカーで走れるのは素晴らしいし、チャレンジングでもある。FP1からFP2にかけては良いステップが踏めたし、バランスにも満足している。ミディアムでのショートランも試して、そのパフォーマンスを確認したけど、なかなか良かった。予選が最大の目標になるけど、自分はミディアムでタイムを出していたので、他のドライバーとは少し比較が難しい。今日得られたポジティブな材料を生かして、明日に向けてさらに改善していきたい」

    角田裕毅 モナコGP F1

    16番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「全体としてはトラブルのないまずまずの金曜日だった。FP1からクルマにすぐに慣れることができて、特にモナコのようなストリートサーキットではこの点が重要だ。セットアップもベースとしては悪くなく、あとは細かい部分の調整次第で、順位も大きく変わってくるだろう。フィールド全体が非常に接戦なので、わずかな改善が大きな差を生むことになる」

    17番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「モナコに戻ってこられて嬉しい。毎年のハイライトの一つで、ここを走るのは本当に楽しい。FP1ではすぐにリズムに乗れて、8番手という結果も良かった。でも、FP2では他のチームが大きくステップアップしてきて、僕たちはそこに乗り切れなかった印象だ。ラップはクリーンだったけど、単純にペースが足りなかった。今のままだと周囲と比べて一歩遅れているので、今夜はしっかりと分析して、明日の予選で戦える位置まで持っていきたい」

    18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「FP1は本当に厳しかった。ルクレールとの接触で多くの走行時間を失ってしまったからね。ただ、FP2までにガレージのクルーが素晴らしい仕事をしてくれて、プログラムを再開できた。そこからは少しずつ前進できたと思う。今夜はクルマを改善するためにいろいろと調整して、予選に向けて準備を進めていく必要がある」

    19番手:エステバン・オコン(ハース)
    「金曜日はいつも限界を試す段階だけど、大きな問題はなかった。ターン16で一度壁に触れたけど、他のドライバーの状況を見れば、それほど大きなことではない。とはいえ、今日はあまり速くなかった。明日に向けてやるべき作業はたくさんあるし、いろいろな部分を見直してペースアップを図る必要がある」

    20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日、F1カーで初めてモナコを走ったけど、本当に特別な経験だった。このサーキットは独特の難しさがあるし、強い自信を持ってアタックしないと良いタイムは出せない。一日を通して自信を積み上げることができたし、その点では良い方向に進めていると思う。ロングランでは前向きな収穫もあったけど、FP2はトラフィックと赤旗の影響でかなり難しかった。ペースは少し足りていないので、今夜はチームと一緒にしっかりデータを分析して、予選に向けて改善策を見つけたい」

  • フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

    フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

    マックス・フェルスタッペンは、F1モナコGP金曜のフリー走行2回目(FP2)に向けたレッドブルのセットアップ変更について「やりすぎてしまった」と認め、RB21から「多くの速さを失った」と語った。

    初回のセッション(FP1)でトップ5に入ったフェルスタッペンだったが、FP2では10番手に後退。満足にコーナーを攻められないクルマに対する不満を訴えた。レッドブルのチームメイトである角田裕毅も11番手に続いた。

    フェラーリのシャルル・ルクレールが両セッションを支配し、マクラーレン勢も僅差で迫る中、フェルスタッペンのモナコでの巻き返しは土曜日にかかっている。ただし、モナコ特有の難しさと渋滞の問題には引き続き警戒を示している。

    セットアップの“やりすぎ”でペースを喪失
    「FP1はかなりポジティブだったと思う。ただ、FP2ではバランスの限界を探る意味でいくつか変更を加えたんだけど、正直ちょっとやりすぎてしまった」とフェルスタッペンはSky F1に語った。

    「その結果、思い通りにコーナーを攻めることができなくなって、多くのペースを失ってしまった。タイムもまったく出なくなった」

    モナコ特有の低速コーナーに合わせてバランスを最適化しようとした調整が裏目に出て、フェルスタッペンと角田裕毅の両名とも、序盤の競争力から一転して苦戦を強いられることになった。

    とはいえ、フェルスタッペンは楽観的な姿勢を崩していない。

    「最速になるとは思っていないけど、FP2よりはずっと近づけるはずだと思ってるし、実際かなり近づけるという自信もある」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 モナコGP

    フェラーリとマクラーレンが主導権
    フェラーリとマクラーレンのペースについては、フェルスタッペンもその強さを認めている。

    「フェラーリはやっぱりすごく速そうだった。マクラーレンもすぐ後ろにいたけど、今季の全体的なペースを見ると、フェラーリはここでさらに一歩前進したように思う」

    地元モナコで圧倒的な速さを見せるルクレール、そして両セッションで上位に食い込んだマクラーレン勢。レッドブルとしては、週末前に「被害を最小限に」と語っていたフェルスタッペンの懸念どおり、低速サーキットでの戦いは困難を極めている。

    予選が結果を大きく左右するモナコにおいて、レッドブルはセットアップの再調整を急ぐ必要がある。

    トラフィック問題もフェルスタッペンを苛立たせる
    さらにフェルスタッペンは、複数回にわたるトラフィックの問題にもフラストレーションを募らせている。FP1ではザウバーのガブリエル・ボルトレトとのニアミスもあった。

    「モナコは毎年のことだけど、トラフィックは本当に厄介だ。ただ、今日はFP1とFP2で2回もかなり危険なシーンがあった。理想的とは言えないよね」

    「プラクティスとはいえ、あのまま引かずに行っていたら大クラッシュになっていてもおかしくなかったと思う。状況を素早く読んで引いたからよかったけど、危ない場面だった」

    レッドブルは土曜の重要なセッションに向けてセットアップの修正を急ぐ中、フェルスタッペンは再びトップ勢に挑むべく、失ったペースの取り戻しを目指している。

  • リアム・ローソン F1モナコGP「F2より速いけど走りやすい」

    リアム・ローソン F1モナコGP「F2より速いけど走りやすい」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1モナコGP金曜プラクティスで好走を見せ、FP2で5番手タイムを記録。フェラーリ勢とマクラーレン勢に次ぐ位置につけ、初日のセッションでチームの力強い存在感を示した。

    ローソンのベストタイムは、フェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトン、そしてマクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスに次ぐもので、チームメイトのアイザック・ハジャーをコンマ数秒上回る内容だった。

    「今日は間違いなくポジティブな1日だった」とローソンは語る。「モナコのようなサーキットでは、週末を通して少しずつ積み重ねていくのが常なんだ」

    「午前からは大きな前進があったけど、当然ながら明日になればみんなまたさらに速くなるから、僕たちもそれに追いつかないといけない。だから引き続き取り組んでいくよ」

    「今日は正直、たくさんの変更を加えた。明日もまた状況に合わせて調整していくつもりだし、でも全体としては良い一日だったと思う」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) モナコGP F1

    F1マシンで初めてモナコを走行した感想についてはこう振り返った。

    「F1カーで走る方がやっぱりいいね。F2でも走ったことはあるけど、F1の方が速いにもかかわらず、よりコントロールしやすくて、やっぱり洗練されたマシンだし、すごく楽しいよ」

    「ここでドライブできるのは本当に特別なことだけど、大事なのは明日だから、FP3でもう一歩前進して、予選で良い位置を狙いたい」

  • ジョージ・ラッセル F1モナコGP「ハードタイヤを捨てたチームがいたのは驚き」

    ジョージ・ラッセル F1モナコGP「ハードタイヤを捨てたチームがいたのは驚き」

    ジョージ・ラッセルは、今週末のF1モナコGPで導入される新ルールを前に、ライバルチームの走行プランに疑問を呈した。

    F1史上初めて、モナコGPにおいて“2回のピットストップ義務”が課されることになった。初日の金曜日、各チームは配布されたハードタイヤ2セットのうち、すでに複数のチームが使用を開始していた。

    しかしメルセデス陣営はその判断に驚きを示しており、ラッセルはSky F1に次のように語っている。

    「モナコはいつも緊張感がある。トラック自体がF1マシン20台にとっては小さすぎるんだ。角田(裕毅)が言っていたように、今日は“トラフィック天国”だったし、実際その通りだった」

    「でも、ここを走るのはいつも素晴らしい体験だよ。ただ、今日は僕らはあまり速くなかった」

    「通常なら土曜日が勝負どころだけど、今週末は2ストップ義務があるから、展開がどうなるか興味深い」

    「すでにハードタイヤを使い切ったチームもあって、正直それは僕らにはちょっと驚きだった」

    「そういうチームは、僕らが想定していたのとは違うプランを考えているということ。どうなるか注視しているところだ」

    ジョージ・ラッセル モナコGP F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「日曜に何が起きるか、まだまだわからない」
    ラッセルはFP2を12番手で終え、トップタイムのシャルル・ルクレール(フェラーリ)からはコンマ7秒差だった。

    現時点でパフォーマンス面で劣勢ではあるものの、ラッセルは週末の展開次第では巻き返しのチャンスもあると前向きだ。

    「今日の純粋な速さという意味では、今年最も苦しい金曜日だったかもしれない」

    「去年もモナコでは遅かったけど、それでもポールポジションから1コンマ(0.1秒)しか離れてなかった」

    「だから、まだすべてが決まったわけじゃないし、日曜がどうなるか楽しみにしている」

    「仮に明日、トップ5やトップ3に入れなかったとしても、今年のような新ルールがあるから、日曜にはチャンスがあると思っている。希望はまだ捨てていないよ」

  • 2025年F1 モナコGP:モンテカルロ市街地コース&タイヤ解説

    2025年F1 モナコGP:モンテカルロ市街地コース&タイヤ解説

    2025年F1 モナコGPが、5月23日(金)~5月25日(日)の3日間にわたってモンテカルロ市街地コースで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリのタイヤについて解説した。

    F1カレンダーの中でも最も象徴的で格式あるイベントの1つであるモナコGP。その魅力は長い歴史だけでなく、特別な雰囲気に包まれていることにある。初開催は1929年で、ル・マン24時間、インディ500と並び「モータースポーツの三冠」を構成するレースの1つでもある。

    狭い市街地コース、タイトなコーナー、急な上り坂と下り坂、そして港へと続く有名なトンネルなど、このサーキットならではの特徴が揃っている。パワーよりも精密さが重要で、ミスの許されない舞台だ。

    また、モナコGPは単なるレースではなく、スポーツと優雅さ、華やかさが融合した特別な社交イベントでもある。技術面では非常に複雑で、マシンは最大限のダウンフォースで走行し、オーバーテイクが極めて難しいことから、予選順位が勝敗を大きく左右する。モナコはF1の純粋かつ壮観な本質を祝う象徴的な存在だ。

    今年も表彰台に上がったドライバーには、デニス・デコヴィッチがデザインしたモナコ国旗カラーの特別仕様ピレリ・ポディウムキャップが贈られる。このキャップは2025年シーズンで5番目のバージョンで、ピレリの公式オンラインストア(https://store.pirelli.com/)で購入可能だ。

    モナコグランプリ

    タイヤコンパウンドと新ルール
    2戦連続でピレリは2025年レンジの中で最もソフトな3種類のタイヤを選定。イモラに続き、C4がハード、C5がミディアム、C6がソフトで、そのうちハードとミディアムがレース中の義務使用コンパウンドに指定されている。

    そして今週末、モナコGP限定で大きなルール変更が導入される。それは「決勝レース中に2回のピットストップを義務化する」というもの(詳細は「キーワード」欄に記載)。FIAとF1は、昨年のように単調になりがちなモナコGPに戦略的な変化を加え、レース展開に刺激を与えることを狙っている。

    この変更に伴い、全ドライバーにはフルウェットタイヤが通常の2セットに加えて追加で1セット配布され、雨天時でも2ストップ義務を実施可能にしている。

    これにより、戦略の多様化が見込まれる。ピットウインドウが固定されないことで、後方スタートのドライバーがクリーンエアを活かして順位を上げるチャンスも広がる。

    また、モナコではもともとタイヤのデグラデーションが少ないため、2ストップが義務化されることで、特に終盤にセーフティカーが出た場合など、ソフトタイヤの使用が増える可能性もある。

    モナコGP F1

    昨年のモナコGP
    通常、モナコGPでは1回のピットストップが主流だが、昨年は決勝スタート直後の赤旗により、理論上20台中わずか6台しかレース中に実際のピットストップを行わなかった。これは再スタート前に全車が異なるコンパウンドへ変更し、ルール要件を満たしたためだ。再スタート後に実際にピットしたのは6台のみ。周冠宇はソフトタイヤを選んだが、最下位のままであり、戦略的な利得はなかった。結果として、トップ10は予選順位通りにゴールし、退屈なレース展開となった。

    モンテカルロ市街地コース

    モンテカルロ市街地コースの特徴
    モナコの市街地コースは、普段は一般車両が通行している道路で構成されており、全長3.337kmのコースを78周する。19のコーナーは非常に狭く、ランオフエリアはほとんど存在しないため、ドライバーはしばしばバリアすれすれを走行する。

    ターン12からターン3まで、約半分の区間が再舗装されており、最初のプラクティスセッションではグリップ不足やグレイニングが発生する可能性があるが、走行を重ねて路面にラバーが載ることで改善されていくと見られている。なお、コースは毎日走行終了後に一般開放される。

    モナコグランプリ F1

    キーワード:スポーティング・レギュレーション(競技規則)
    このイベント専用に変更された新レギュレーションは、条項30.5(m)で明記されている。要点は以下の通り。

    「モナコGPでは、各ドライバーが3種類以上の異なるタイヤ(ドライまたはウェット)を使用しなければならない。インターやウェットを使用しない場合は、少なくとも2種類のスリックコンパウンドを使用し、そのうち1種類は義務コンパウンド(ハードまたはミディアム)でなければならない。レースが中断され再開不能とならない限り、このルールに違反したドライバーは失格となる。違反した場合は30秒のタイム加算が課される。」

    モナコGP F1 2025年のF1世界選手権

    統計コーナー
    モナコGPは1950年のF1世界選手権第2戦として初開催され、スクーデリア・フェラーリが初めて参戦したレースでもある(フェラーリはF1全レースに参戦している唯一のチーム)。

    これまで開催されたモナコGPは70回(1951~1954年および2020年は未開催)。「モナコの王子」とも称されるアイルトン・セナが最多6勝で最多ポール(5回)・最多表彰台(8回)記録も保持。次いでグラハム・ヒルとミハエル・シューマッハが5勝。

    コンストラクター別では、マクラーレンが最多の15勝、フェラーリが10勝で続き、ロータスとレッドブル・レーシングが7勝で並ぶ。ポールポジション数ではフェラーリ(13回)、マクラーレン(11回)、ロータス(9回)の順。フェラーリは表彰台獲得数でもトップで57回、2位マクラーレンの28回を大きく上回る。

    優勝者のうちポールスタートは32人(約45.7%)、2番グリッドからは16人(約22.7%)と、予選が決勝結果に与える影響が極めて大きいことが分かる。なお1996年にはオリビエ・パニスが14番手スタートから優勝という極めて珍しい快挙を成し遂げている。