カテゴリー: メルセデスF1

  • ジョージ・ラッセル F1カナダGP初日「今日は全開だったが、楽観は禁物」

    ジョージ・ラッセル F1カナダGP初日「今日は全開だったが、楽観は禁物」

    2025年F1カナダGPのフリー走行2回目でトップタイムを記録したメルセデスのジョージ・ラッセルは、「マシンのパフォーマンスを最大限に引き出せた」と振り返りつつ、「楽観は禁物だ」と現実的な見方を示した。

    今季序盤6戦では毎戦18ポイント以上を稼いでいたメルセデスだが、直近の欧州3連戦では計18ポイントにとどまり、ライバルたちに後れを取っていた。特にモナコGPではラッセルもアントネッリも入賞を逃す苦しい週末となった。

    だが、カナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは気温が低く、コースの路面も滑らかであることから、メルセデスW16にとって有利なコンディションとなった。FP2ではラッセルが1分12秒123を記録してトップに立ち、2番手のランド・ノリス(マクラーレン)を0.028秒差で上回った。

    ラッセルはセッション後、「今季初めてのトップだと思う。10戦目にしてね。とてもポジティブな1日だった」とコメント。

    ジョージ・ラッセル カナダGP F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツラッセルはカナダGPのFP2でノリスに0.028秒差をつけてトップタイムを記録

    「今週末は最初から期待値が高かった。気温が低くて、路面がスムーズなこのサーキットではタイヤが冷えやすい。僕たちは暑いと苦戦するけど、寒いと逆に強い。今日はその傾向が裏付けられたと思う」

    「ラップとしては本当に良かった。全て出し切ったし、もうこれ以上はなかった。全開で、パワーも全部使った。だからこそ、明日に向けては現実的に考える必要がある」

    また、予選で使用するタイヤ選択についても触れ、「C6コンパウンドは扱いが難しく、各チームがミディアムでのアタックも検討しているようだ。ソフトかミディアムか、予選ではそこが大きなチャレンジになるだろう」と語った。

  • ラッセル「フェルスタッペンが責任認めたのは驚き」F1スペインGP接触に言及

    ラッセル「フェルスタッペンが責任認めたのは驚き」F1スペインGP接触に言及

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、スペインGPでの接触についてマックス・フェルスタッペンがSNSで「自分の責任だった」と発言したことに「驚いた」と明かし、空港で顔を合わせたにもかかわらず、この件について直接話していないと語った。

    スペインGPの終盤、セーフティカー明けのリスタート後のターン1で両者は接触。フェルスタッペンはコース外にはみ出し、再びラッセルの前に合流した。

    だがレッドブルからラッセルにポジションを譲るよう指示が出され、フェルスタッペンはターン4の立ち上がりで減速。しかしその後再加速し、続く左コーナーでラッセルと接触した。

    最終的にフェルスタッペンはラッセルにポジションを譲り、5位でフィニッシュしたものの、この接触によって10秒ペナルティを科され、最終結果は10位に降格。翌日にはInstagramで「間違った動きだったし、起こしてはいけなかった」と投稿していた。

    今週末のカナダGPを前にしたインタビューで、ラッセルはこの接触が「意図的なものというよりも、単に『自分がボスだと示そうとした』のだと思う」とし、フェルスタッペンとの間に特に問題はないと語った。

    「もしあれでリタイアになっていたら、もちろん気持ちは違っていただろうけど、結果的に僕の方が得をして、彼がペナルティを受けたからね」とラッセル。

    「彼が責任を認めたのはちょっと驚いたけど、まあ別に。本人とは話してない。実はこの前、空港で会ったんだけど、数日前にぶつかったことすらすっかり忘れてたよ。全然問題ないよ」

    マックス・フェルスタッペン F1 ジョージ・ラッセルフェルスタッペンはラッセルとの接触でペナルティを受けた

    この接触でフェルスタッペンにはタイムペナルティに加え、ペナルティポイントが3点加算された。これにより彼は累積11点となり、1レース出場停止となる12点まであと1点に迫っている。

    そのためフェルスタッペンは、カナダと次戦オーストリアで無事故で終える必要がある。そうすれば、12カ月の期限を迎えることで2点が消滅し、出場停止のリスクを回避できる。

    レース欠場の可能性についてどう思うか尋ねられたラッセルは、ルールは全員に適用されるものだと強調した。

    「それがレースってものだと思うよ」とラッセル。

    「リスクのある動きをして失敗すれば、ペナルティを受ける。それでポイントが溜まれば、1戦出場停止になる。それだけの話だ。別にここで誰かを非難したりはしない。それは彼の問題であって、僕の問題じゃない。僕は週末のレースに集中するし、それでいいと思ってる」

    カナダGPを前にしたフェルスタッペンも、今回の件や出場停止の瀬戸際にあることについてコメントした。

    「どうしようもないことだから、ただ前を向いて、毎回ベストを尽くすだけだよ」とフェルスタッペン。

    「アプローチは何も変わらない。他の人のことは分からないけどね。レースを1戦欠場するのは理想的じゃないけど、別に世界の終わりってわけじゃないさ」

  • メルセデスF1 PUに信頼性低下の兆候 3戦連続のトラブルで調査へ

    メルセデスF1 PUに信頼性低下の兆候 3戦連続のトラブルで調査へ

    イタリアの専門誌『Autosprint』によると、メルセデスはこれまでF1で業界随一の信頼性を誇ってきた自社製パワーユニットに関し、異常な傾向が見られるとして調査を開始したという。

    同誌のパオロ・フィリセッティ記者は、「イモラ、モナコ、バルセロナという3連戦で明確なネガティブトレンドが現れ、その中心にメルセデスがいる」と報じた。

    ワークスドライバーのキミ・アントネッリはモナコとバルセロナの両レースでリタイアを喫しており、チームメイトのジョージ・ラッセルや、メルセデス製パワーユニットを使用するアストンマーティン勢にも最近トラブルが出ている。

    これを受けてメルセデスはスペインGP前に「予防的措置」を講じたが、それでもアントネッリのトラブルについては改めて調査が必要になったという。

    メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、「何が壊れたのか、まだ分かっていない」と語った。

    「エンジンはブリックスワースのファクトリーに送った。これから分解して、正確な原因を突き止め、対策を講じていくつもりだ。その対策は我々のチームだけでなく、カスタマーチームのパワーユニット全体にも適用されることになる」

    フィリセッティはさらに、現在選手権をリードしているオスカー・ピアストリとランド・ノリスのマシンについては「現時点では影響を受けていない」とも報じている。

    「バルセロナのパドックで飛び交っていたある仮説では、各車両のパワーユニットの“搭載方法”がトラブルの有無に関係している可能性があり、特に冷却システムや熱交換の設計が関係しているとみられている」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    それでも、2026年の新レギュレーション導入後も、メルセデス製パワーユニットは依然として最前線に立つと予想されており、マックス・フェルスタッペンのレッドブル離脱とメルセデス移籍の可能性が再び注目されている。

    一方で、レッドブルのワークスエンジンサプライヤーであるホンダは2026年からアストンマーティンへ移行する予定であり、現在の王者チームはフォードと共同で新たな“レッドブル製”パワーユニットの開発に取り組んでいる。

    しかし、このレッドブル×フォードの共同開発は、順風満帆というわけではないとの噂も出ている。

    レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、独『Sport Bild』に対して次のように語った。

    「我々がいきなりライバルたちを上回れると思うのは傲慢というものだ」

    「フェラーリはこの分野で75年の歴史を持ち、メルセデスも25年にわたってやってきた。アウディやホンダも、モータースポーツ界で世界屈指のエンジンを作ってきたメーカーだ」

    「我々はまず、自らの力で信頼を勝ち取らなければならない。来年はすべてが新たなスタートになる」とホーナーは語った。

  • トト・ヴォルフ アントネッリのF1適応に満足「必要なのは時間だけ」

    トト・ヴォルフ アントネッリのF1適応に満足「必要なのは時間だけ」

    メルセデスF1代表トト・ヴォルフは、アンドレア・キミ・アントネッリがチームの期待に応えていると語りつつ、F1で本領を発揮するには「もう少し時間が必要だ」との見解を示した。

    アントネッリはここまで9戦で48ポイントを獲得し、開幕戦オーストラリアGPでは4位入賞。マイアミGPのスプリント予選ではポールポジションを獲得し、F1史上最年少でのポール記録(フォーマット問わず)を達成した。なお、正式なグランプリ予選での最年少ポール記録は2008年のセバスチャン・ベッテルのものが今も保持されている

    アントネッリはこれまでの全11回の予選(スプリント含む)で、チームメイトのジョージ・ラッセルに対して平均0.355秒のタイム差があり、平均グリッド順位はアントネッリが7.6番手、ラッセルが4.7番手となっている。

    決勝で完走した9レースの平均順位も、アントネッリが7.8位に対し、ラッセルは4.6位と上回っている。

    それでもアントネッリは、F1史上最年少でグランプリのリーダーを務めた記録や、最年少でファステストラップを記録した記録を日本GPで更新しており、ルイス・ハミルトンの後任として確かな成長を見せている。

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「私は彼の成長曲線が気に入っている」とヴォルフはメディアに語った。

    「我々の期待に対して、彼はまさにその通りのことをしてくれている。それは非常に良いことだ。必要なのは、ただ時間を与えることだけだ」

    一方で、アントネッリ自身は現在ルーキー勢の中で最上位に位置しており、次点のアイザック・ハジャー(21ポイント)の倍以上のポイントを獲得している。

    「今の自分にとっての目標は、すべてをうまくまとめることだと思っている」とアントネッリは説明した。

    「ポテンシャルは確かにある。スペインGPの予選でも、最後のラップでそれをもっと上位のポジションで示せた可能性があったと思う」

    「すべてを出し切れたとは言えなかったけど、厳しい週末が続いた後で再びリズムを取り戻せたのは良かった。特に予選ではね」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1の特性に戸惑い「エンジンブレーキは初体験」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1の特性に戸惑い「エンジンブレーキは初体験」

    ルイス・ハミルトンは、メルセデスからフェラーリへ移籍したことで直面している大きな適応の課題について、さらなる詳細を明かした。

    12シーズンにわたってブランクリーに本拠を置くメルセデスF1チームに在籍していたハミルトンは、2025年にフェラーリへ移籍。その結果、これまで常に使用してきたメルセデス製のパワーユニットからフェラーリ製ユニットに切り替えることが、彼にとって最大の課題のひとつとなっている。

    今季のベストリザルトはイモラでの4位というハミルトンは、すでにSF-25への適応に苦労していることを公言しており、特に「エンジンブレーキ」の扱いに苦戦していると語っていた。これはメルセデスでは使用したことがなかった技術だ。そして今回、さらなる障害となっている要素を明かした。

    「うまく説明するのは難しいけど、コーナーでの挙動、コーナーバランス、車高、そういったものが全部違うんだ」とハミルトンはRacingNews365の取材に答えた。

    「メルセデスにいたときは、マシンがすごく硬かった。かなり硬くて低く走らせることでダウンフォースを稼いでいた。でも今はすべてが違う」

    「キャンバーの取り方も違うし、エンジンの挙動も、エンジンブレーキも違う。エンジンブレーキなんて、これまで一度も使ったことがなかった」

    「こうした異なる要素が一気に押し寄せてくるから、それに慣れるには少し時間がかかる。でも、慣れていく過程を楽しんでいるよ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1での将来は「何も保証されていない」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1での将来は「何も保証されていない」

    ジョージ・ラッセルは、2025年末に満了を迎える自身のメルセデスF1との契約について、「何も保証されていない」と率直に語り、将来への不安とともに、チャンピオン争いへの意欲を明かした。

    現在の契約は今季限りとなっており、レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンをメルセデスが引き抜くのではないかという噂も根強い。フェルスタッペンには2028年までの長期契約があるが、パフォーマンス条項の存在から今後の移籍の可能性も否定できない状況だ。

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは、昨年ハミルトンの後任を探していた際にフェルスタッペンに関心を寄せていたが、近頃はその熱もやや冷めてきたと言われている。

    こうした背景の中で、ラッセルはドイツ『Motorsport-Total』に対し、次のように語った。

    「いいえ、自分の立場が安全とは言えない。何も確実なものなんてないんだ」

    「でも、もし自分がメルセデスに残れたら、来年でチームとの5年目になる。誰にとっても、いつその時(チャンス)が来るかなんて分からない。ただ、自分にできるのは常に安定したパフォーマンスを出し続けること。あとは時間が教えてくれる」

    ジョージ・ラッセル F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセルは2022年にメルセデスに加入したが、その年から導入された新レギュレーションの影響でチームは競争力を失い、苦戦を強いられている。それでも2026年に控える次なる大規模なレギュレーション変更では、メルセデスの巻き返しに期待が集まっており、ラッセル自身も新たな時代に賭けている。

    「フェルナンド(アロンソ)を見てみてほしい。デビューから4年以内に2回タイトルを獲って、皆が『10回は獲るだろう』って言ってた。でもそれ以来、1回もタイトルを獲れていない。あるいはセバスチャン(ベッテル)も、4回タイトルを獲ったけど、それ以降はゼロだ」

    「ミハエル(シューマッハ)に至っては、フェラーリで初めてタイトルを獲るまでに5年かかった。僕も今年がメルセデスで4年目、来年が5年目になる」

    ラッセルは、安定した実力を発揮し続けることこそがキャリアを切り拓く鍵だと強調しており、2026年の新時代を自身のブレイクスルーの年にしたい考えだ。

  • メルセデスF1副技術責任者レスタ 2026年新レギュレーションに「驚きはない」

    メルセデスF1副技術責任者レスタ 2026年新レギュレーションに「驚きはない」

    メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、2026年に導入される新技術規則について「大きな驚きはない」との見解を示した。

    2026年からF1は、内燃機関におけるMGU-Hの廃止、電力依存の拡大、アクティブエアロダイナミクスの導入、車重の削減といった、大幅なレギュレーション変更を迎える。

    当初、一部のチームや関係者の間では「パワー依存の高いサーキットで、ストレート中にバッテリーが切れるのではないか」との懸念も噴出。これに乗じてV10エンジンへの回帰を求める動きも一部で見られたが、最終的にF1とFIAは2026年レギュレーションへの方針を堅持。現在は全チームがFIAと緊密に連携しながら問題解決に取り組んでいる。

    レスタは、懸念された技術的な落とし穴についても「すでに多くが解消されつつある」とし、こう語る。

    「FIAは各チームからの意見を積極的に受け入れており、規則の抜け道を塞ぐ作業が進んでいる。サプライズはないと思う。ルールはかなり明確に定義されており、各チームが差をつけるための多様なプロジェクトが見られるはずだ」

    「FIAはよくやっていると思う。非常に包括的なルールパッケージをまとめ、チームに大きな自由度を与えている。今は話す時ではなく、行動する時だ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    バッテリー切れの懸念が囁かれている高速サーキットについても、レスタは限定的な影響に留まるとの見通しを示す。

    「たしかに、どのサーキットかによって理解すべき課題はあるかもしれない。だが、多くのサーキットでは問題は顕著にはならないと思う。モンツァでは影響が出るかもしれないが、パワーユニットの使い方にも変更があるため、大きな問題にはならないだろう」

    開発作業については、1月以降すでにトンネルおよびCFD(数値流体力学)による解析が始まっており、レスタは「失われたダウンフォースの回復が進んでいる」と語る。

    「レギュレーションは進化を重ねてきたが、現時点では安定しており、成熟してきたと言える。空力面ではまだ細かい調整が続いているものの、基本的な枠組みは定まった。これはポジティブなことだ。各チームは実際に開発を開始し、今まさにその過程にある」

    アストンマーティンに移籍したエイドリアン・ニューウェイも「初見の印象よりも柔軟で創造的なアプローチが可能」と語っており、技術革新が新時代の鍵を握ることになりそうだ。

  • バルテリ・ボッタス 「キャデラックF1は非常に興味深いプロジェクト」

    バルテリ・ボッタス 「キャデラックF1は非常に興味深いプロジェクト」

    バルテリ・ボッタスは「まだF1を終えるつもりはない」と語り、将来的にF1に貢献できることがまだ多く残っていると明言した。グランプリ10勝を誇るこのフィンランド人ドライバーは、2026年の復帰に向けて選択肢を模索し続けている。

    2025年シーズンにおいて、キック・ザウバーがドライバーラインアップを一新したことでボッタスはレースシートを失い、最終的に古巣メルセデスとテスト兼リザーブ契約を結んだ。

    ポッドキャスト『Beyond The Grid』に出演した35歳のボッタスは、新しいテクニカルレギュレーションが導入される2026年にフルタイムのシートへ復帰し、自身のF1キャリアに新たな章を加えたいと強調した。

    「今、自分の意志でなくレースシートがない状況にいる」と語ったボッタス。「ただ、F1を終えるにはまだ早いという気持ちは、この1年のシート喪失を知った直後からずっとあった」

    「まだ自分には与えられるものがある。今もF1は自分の人生で最優先の存在だ。レースを外から見ていることで、その思いはどんどん強くなっている。今では心からレースが恋しいと感じている」

    バルテリ・ボッタス F1ボッタスは2025年にメルセデスのリザーブドライバーに就任

    「特に過去2年間のキャリアを振り返ってみると、自分が望む形では終われないという思いが強い。昨年の終盤の予選やレースでは、今までで一番のパフォーマンスを出せていたと感じていた」

    「今の自分に衰えは感じていない。人間だからいずれ衰えは来るが、自分にはまだその兆候はない。だからこそ、続けたいんだ」

    現在、ボッタスは2026年にF1参戦を予定しているキャデラックと関連づけて報道されており、アメリカの自動車大手ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツが支援する新チームとして注目を集めている。

    このプロジェクトについて、F1で豊富な経験を持つボッタスは「非常に興味深い」と認めており、自身とキャデラックの組み合わせは強力なものになる可能性があると述べた。

    「彼ら(キャデラック)はドライバー選定を急いではいないと思う。来年に向けたマシン開発に注力しているのは間違いない」と語るボッタス。

    バルテリ・ボッタス キャデラック F1キャデラックは2026年にF1参戦を果たす予定で、ボッタスは有力候補の一人とされている

    「自分自身としては、来年に向けた計画を把握したいタイミングとして8月を目標にしている。でも、それ以前に何か新しい情報が出てくることを願っている」

    さらに続けて、「彼らの候補リストには数人のドライバーがいるはず。自分は3つの異なるチームでレースをしてきた経験があるし、そのうちの1つでは大きな成功を収めた。ウィリアムズ時代にも良い結果を出せた。だから、自分が良い立場にいることを願っている」と語った。

    「このプロジェクトはF1にとって新しい存在で、アメリカ的な視点を持つチームになり得ると思う。もし自分がその一員になれたら、とても興味深い展開になる。なぜなら、ゼロからのスタートだからだ」

    「ゼロから始めるチームにいることで、自分がいろんな面で大きな影響を与えられる。それは方向性を決める上でもそうだし、成功したときには大きな達成感が得られるはずだ」

    「レギュレーションが変わる年は、F1に飛び込むには絶好のタイミング。もしその年に何かを正しく掴めたら、最初からいい結果が出せる可能性もある」

  • メルセデスF1 不振続く3連戦にアリソン「プレ災難のようなもの」

    メルセデスF1 不振続く3連戦にアリソン「プレ災難のようなもの」

    メルセデスF1は2025年F1シーズン第2の3連戦(イモラ、モナコ、スペイン)で深刻な失速に見舞われ、フェラーリにコンストラクターズ選手権2位の座を明け渡すどころか、レーシングブルズにも得点で後れを取るという厳しい状況に陥った。

    シーズン開幕当初はマクラーレンの最大の挑戦者とも目されていたが、3戦で獲得できたのはジョージ・ラッセルによる4位と7位の2回のみ。

    技術面と信頼性の両面で問題を抱えたこの一連のレースは、技術責任者のジェームス・アリソンに言わせれば、まさに「打ちのめされた」状態だった。

    アリソンはレース後の技術ブリーフィングの中で、1978年の小説『ガープの世界』を引用しながらこう語った。

    「ガープという登場人物は、軽飛行機が衝突した家を購入する。“これ以上悪いことは起きないだろう”という理由でね。今の我々も、イモラとモナコで予期せぬリタイアが続いたことで“プレ災難”を経験した。だから、今後は運が向いてくれると期待している」

    誤ったセットアップが招いた連鎖的苦戦
    メルセデスW16は開幕戦バーレーン以降、タイヤデグラデーションの改善などポジティブな兆しを見せていたが、サウジアラビアとマイアミの高温条件でリアタイヤの温度管理に課題があることが露呈。これに対応すべく、イモラではリアサスペンションのピックアップポイントを変更した新設計を導入した。

    しかし、その性能は期待に届かず、モナコからは旧仕様に戻す決断を下した。アリソンは、「イモラとモナコではリアアクスルに過度の負担をかけるセッティングをしてしまった」と分析し、スペインではその反省を活かして改善が見られたと述べている。

    「バルセロナでは以前のようなセットアップのアプローチを変えた。あのサーキットでイモラやモナコと同じような攻め方をしていたらタイヤが崩壊していた。今回はそうならなかったことが前進の証だ」

    エンジンプールにかかる重圧
    さらに深刻なのは信頼性の問題だ。キミ・アントネッリはイモラとバルセロナで2度のリタイア。イモラではスロットルセンサー、スペインではパワーユニット(PU)関連のトラブルが原因だった。ラッセルもモナコでの予選中にエンジンワイヤーハーネスに不具合を抱え、パフォーマンスを大きく損なった。

    バルセロナのPUは「致命的損傷」とされ、次戦カナダでの新品投入が濃厚。その場合はペナルティは回避できるが、シーズンを通じてのエンジン運用に大きな制約がかかるとアリソンは警鐘を鳴らす。

    「今はまだ年間使用制限には達していないが、シーズンはまだ3分の1を過ぎたばかり。残されたPUのライフサイクルをどう管理するかが非常に重要になってくる」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリに残された精神的打撃
    18歳のルーキーであるアントネッリは、3連戦で2度のリタイア、モナコでは予選クラッシュと苦しい流れが続いた。表情こそ明るく振る舞っているものの、アリソンは「この数戦でキミの心には確かに“傷”が残った」と語る。

    「彼は若くて楽観的なエネルギーに満ちているが、この短期間で2回のリタイアという現実は相当こたえている」

    アントネッリ自身もスペインGP後に、「今は頭をリセットする良い機会。すべての学びを整理して、カナダでは強くなって戻ってきたい」と前向きな姿勢を見せた。

    また、スペインで投入された空力パッケージに手応えを感じたとも述べ、「クルマのフィーリングは良かったし、リアサスペンションに関しても良い学びがあった。次こそ真の効果を発揮できると思う」と語った。

  • ジョージ・ラッセル 2026年にアストンマーティンF1移籍の可能性浮上

    ジョージ・ラッセル 2026年にアストンマーティンF1移籍の可能性浮上

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルに対し、アストンマーティンが2026年の起用に関心を示していると報じられている。

    ウィリアムズからメルセデスに加入して以降3年目を迎えるラッセルは、現在の契約の残り期間が6カ月を切っており、今後の去就が注目されている。

    一方で、F1界では2026年に向けたドライバー市場の動きが活発化しており、メルセデスが現レッドブルF1の4度のワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペンを狙っているとの噂も根強く存在している。

    ラッセル自身は「メルセデスとの契約延長に前向き」だと語っているが、2025年序盤から他チームとも接触している兆しが見られている。

    今年3月の開幕戦オーストラリアGPでは、マクラーレンF1のザク・ブラウンCEOとアンドレア・ステラ代表がラッセルとパドックで公の場で話し込む様子が目撃された。マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリを長期契約下に置いているものの、その場面は注目を集めた。

    続く中国GPでは、ラッセルがアルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザー、フラビオ・ブリアトーレと親しげに抱擁を交わす様子が報じられた。

    さらに4月には、ラッセルがレッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表と2026年に向けた交渉を開始したとの報道も浮上。ホーナーは2023年のシンガポールGPで「ラッセルのようなドライバーを無視するのは愚か」と語っており、関心の高さがうかがえる。

    そして今回『The Times』紙の報道によれば、新たにアストンマーティンがラッセル獲得に興味を示しているという。関係者の話として「アストンマーティンは関心を示しているチームのひとつ」とされている。

    アストンマーティンは現在、2025年のF1コンストラクターズランキングで9位に甘んじているが、2026年のホンダとのワークスパートナー契約を控え、今後の飛躍が期待されている。

    しかも、同チームでは今年からF1史上最も成功したエンジニアであるエイドリアン・ニューウェイが「マネージング・テクニカル・パートナー」として加入。26回の世界タイトルと200勝以上の勝利に関わった伝説的存在の彼が、2026年マシンの開発に着手している。

    ニューウェイは先日のモナコGPでアストンマーティンのパドックに姿を現し、マクラーレンのピアストリ車を熱心に観察する姿も報じられた。

    なおラッセルは、F1デビュー前の2017年に当時のフォースインディア(現アストンマーティン)でブラジルGPとアブダビGPのFP1走行を経験しており、かつて同チームと関わりがあった。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    今季序盤には、アストンマーティンがフェルスタッペンに3億ドル(約470億円)規模のオファーを提示したとの報道もあったが、同チームはこれを否定している。

    今回の報道を受けてアストンマーティンはPlanetF1.comに対し、次のような声明を出している。

    「メディアがドライバー市場を巡って様々な憶測を報じるのは当然だが、我々は素晴らしいドライバーラインナップに満足しており、彼らとは2026年以降も契約を結んでいる。今の焦点は、より一貫性があり競争力のあるマシンを提供することであり、それが実現すれば2人とも優れた結果を出せると確信している」

    ラッセルにとっては、あくまでメルセデス残留が第一の選択肢だと考えられている。2026年の新レギュレーションに向けて、メルセデスは他チームに先んじて準備を進めているとの見方もある。

    2024年のバーレーンGP開催週には、「2026年パワーユニット開発が順調なのは1社だけ」とも報じられており、他メーカーの苦戦が指摘されていた。2014年のレギュレーション変更時、メルセデスはこのアドバンテージを生かして8年連続コンストラクターズタイトルを獲得した経緯がある。

    モナコGPでメディアに語ったメルセデス代表トト・ヴォルフは、「ラッセルと我々の将来計画に関しては完全に一致している」と述べ、契約更新も遠くない可能性を示唆した。

    「9月まで待つ必要はまったくない。ジョージと私は、すべてがどう進むかについて完全に一致している」とヴォルフは強調している。