カテゴリー: メルセデスF1

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP優勝「2年前の借りを返せた」

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP優勝「2年前の借りを返せた」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPでの勝利を「最高の気分だ」と表現し、2023年の「最後の1周でクラッシュして逃したチャンス」をようやく取り戻せたと喜びを語った。

    土曜の予選でサプライズのポールポジションを獲得したラッセルは、日曜の決勝でも完璧な走りを見せ、そのまま首位でチェッカーを受けた。2位のマックス・フェルスタッペンに5.430秒差をつけ、今季2勝目を挙げた。

    レース後、ラッセルは2年前の苦い記憶を振り返りながら感慨を語った。

    「この勝利は本当に最高の気分だ。特に2年前のことを思えばね。あれは間違いなくチャンスを逃したレースだったけど、今日はその借りを返せた」

    「チームには本当に感謝している。この週末ずっと素晴らしい仕事をしてくれた。なぜこんなに速かったのか正直分からないけど、とにかくうれしい」

    日曜の決勝では終始レースをコントロールしていたが、ラッセルによると週末のスタートは決して順調ではなかったという。

    「金曜日は本当にタフな1日だった。いろいろな理由で思うように走れなかったけど、Q3に入る頃にはクルマの感触がすごく良くなっていた。結局それが一番大事なんだ」

    「スタート時、マックスがソフトタイヤだったから少し緊張したけど、最初のスティントはうまくいったし、ギャップを広げることができた」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1シンガポールGP

    また、現在のメルセデスのマシンバランスが次戦以降にも通用するかどうか問われると、ラッセルは慎重な姿勢を見せた。

    「昨日も言ったけど、今季勝てそうなレースをリストアップするとしたら、このシンガポールは一番下に書くと思う。それくらい予想外の結果だった」

    「だからこそ、なぜこんなにパフォーマンスが良かったのか、明日と明後日でしっかり分析しなきゃいけない」

    「この勢いをシーズン残りに持ち越せればいいけど、現実的に言えば……ランド(・ノリス)は本当に速かった。マックスのすぐ後ろを1秒差で走り続けるなんて、このサーキットでは簡単じゃない」

    「とにかく今日はこの結果を受け入れて、チームと祝おう。オースティンのことは、まだ考えないようにするよ」

  • アントネッリ F1シンガポールGP予選で反省「感情に流されて限界を超えた」

    アントネッリ F1シンガポールGP予選で反省「感情に流されて限界を超えた」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、チームメイトのジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得した一方で、自身は4番手に終わった。予選後、19歳の新人は「感情が先走ってしまった」と振り返り、自身の走りを反省した。

    アントネッリは「本当にフロントロウを狙えると思っていた。僕たちは速かったから。でも、感情が入りすぎて少し緊張してしまい、オーバードライブしてしまった」と語った。

    「どんどんプッシュして、コーナーにスピードを持ち込みすぎた。限界を超えていたんだ」

    彼の予選は波乱の展開だった。Q1では最初のアタックを諦めざるを得ず、ウィリアムズのカルロス・サインツとの間で進路妨害の調査も行われたが、不問となった。その後、最後のアタックで5番手に入りQ2進出を果たしたが、Q2では1回目のラップがトラックリミット違反で抹消され、2回目のラップでもターン13で一瞬コントロールを乱し、ラッセルとの差を0.5秒失った。

    それでも終盤でタイムを取り戻し、セッションを3番手で通過した。だが、Q3では勢いを維持できず、最終的に自己ベストを更新できないまま終了した。

    「Q1とQ2は良かった。サインツとの件で1回目のラップを失って少しプレッシャーを感じたけど、ちゃんとまとめられたと思う。Q2もすごく調子が良かったけど、2周目で大きなミスをして少しタイムを落とした。それでも上位につけられた」とアントネッリは説明した。

    「でもQ3では感情が入ってしまって…残念だった。データを見るとほとんどのコーナーではQ2より速かったのに、いくつかのコーナーでプッシュしすぎた。あそこではもうプッシュしなくてもよかったのにね」

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    テレメトリーデータによると、アントネッリはQ3でターン1、7、8、16でブレーキを遅らせ、特にターン7〜8間ではスロットル操作もより攻撃的だった。その結果、一時はQ2ラップより0.3秒以上速いペースを記録し、マックス・フェルスタッペンを上回ってフロントロウに並ぶ可能性もあった。

    しかし、ターン7でスピードを持ち込みすぎてタイムを失い、さらにターン10でも詰めすぎてしまい、以降の区間でリズムを崩してしまった。最終的にQ2の自己ベストより0.112秒遅れて4番手にとどまった。

    「2回目のアタックでもすでに速かったのに、全部失ってしまった。本当に残念。ポテンシャルはもっと高かったと思う」と彼は語り、悔しさをにじませた。

  • ジョージ・ラッセル 「どうやってパフォーマンスを引き出せたのか分からない」

    ジョージ・ラッセル 「どうやってパフォーマンスを引き出せたのか分からない」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPで見事なポールポジションを獲得した後、「どうやってこのパフォーマンスを引き出せたのか分からない」と驚きを隠さなかった。

    イギリス人ドライバーのラッセルは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで自身初のポールを記録。2回のアタックで十分なタイムを叩き出し、マックス・フェルスタッペンに0.2秒未満の差で競り勝った。チームメイトのキミ・アントネッリも4位につけ、メルセデスにとって好調な1日となった。

    ラッセルにとってはFP2でウォールにヒットした後の見事な立て直しとなり、これまで高温環境で苦戦してきたチームの傾向を考えると、驚きの結果だった。

    「どのサーキットでポールを取れる可能性があるかって考えたら、正直ここは下から数えて3番目くらいだったと思う」とラッセルは語った。

    「どうやってこのパフォーマンスを見つけたのか分からない。みんな少し驚いてると思う。特にマクラーレンがここでは速いだろうと予想していたけど、そうならなかった。でも僕としてはもちろん、この結果を喜んで受け取るよ」

    今季ラッセルがポールを取ったのはこれで2回目。前回はモントリオールで、そのときは今季唯一の勝利も挙げている。

    そのときもフェルスタッペンを抑えて勝利しており、今回も日曜の決勝で隣に並ぶフェルスタッペンを相手にすることになるが、ラッセルは勝利を保証できるとは考えていない。

    「シンガポールはこれまで僕にとってあまり優しくない場所だった。ほとんどの場合、自分自身のミスが原因なんだけどね」と語る。

    「このポールポジションで浮かれすぎるつもりはない。もちろんスタートとしてはベストな場所だし、ポール側のグリップも良い。ターン1までリードを保てると信じたいけど、隣のこの男(フェルスタッペン)はスタートが得意で、インにねじ込んでくることもあるから注意しておくよ」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方、キミ・アントネッリは前戦に続き2戦連続でトップ4スタートを決めた。予選全体を通して好調な走りを見せたものの、Q1とQ2ではそれぞれトラフィックとトラックリミットの影響でタイムを記録できなかった。

    「Q1はまたしてもトラフィックがひどくて、結局1回しかアタックできなかった」とアントネッリは語った。

    「でも感触はすごく良かった。Q1でもQ2でも手応えがあったし、Q3では少なくともフロントローに行けると思っていた。でもオーバードライブしすぎて、少しプッシュしすぎてしまったんだ」

    「かなりタイムを失ってしまったのは残念。今日はポテンシャルが高かっただけに、悔しい結果だ」

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP初日にクラッシュ「チームに申し訳ない」

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP初日にクラッシュ「チームに申し訳ない」

    ジョージ・ラッセルは、シンガポールGPのフリー走行2回目でクラッシュし、走行時間を失ったこととメカニックに夜通しの作業を強いることになったことを受けて、メルセデスに謝罪した。

    ラッセルは金曜FP2の3分の1ほどが経過した時点でマリーナ・ベイ・サーキットのターン16のバリアに接触し、フロントウイングを破損。マーシャルがコースを片付けるため赤旗が出された。

    夜間のセッションで他のドライバーたちが20周前後をこなした一方、ラッセルは6周しか走れず、翌土曜の走行に向けて不利な立場に立たされた。

    「正直、ちょっと変な感じだった」とラッセルはクラッシュ後に語った。「何が起きたのかよく分からない。少し早めにブレーキを踏んで、少しゆっくり進入したのに、リアを失ってしまった」

    「幸い、ほぼフロントから突っ込んだ形だったから、そんなに大きなダメージではなかった。とはいえ、当然ながらセッションは終わり。少し腹が立つね。チームには申し訳ないけど、今日でよかった。明日じゃなくて」

    続いてこの日の走り全体について問われると、イギリス人ドライバーはこう振り返った。「FP1は難しかった。でもFP2の最初の数周では、クルマのフィーリングがずっと良くなっていた。ペースも良かったと思う」

    「きちんとしたラップはできなかったから、タイムシート上では何も示せてないけど、セクターごとをつなげてみれば悪くなかったはず」

    「正直言って、今日の金曜日はベストな一日とは言えなかった。シンガポールでは路面が常に進化していくし、空気中に少し雨もあった。だからあまり心配はしていないよ」

    動画の公開は終了しました

    一方、メルセデスのもう一方のガレージでは、キミ・アントネッリがレーシングブルズのリアム・ローソンのクラッシュによる赤旗を経てセッションを走り切ったが、ソフトタイヤでの走行がうまくいかず18番手に終わった。

    「正直、僕にはそんなに悪くは見えなかった」とアントネッリは厳しい一日に見えた理由を問われて語った。「結果は確かに、僕たちが達成できたはずのものを示していない」

    「ソフトタイヤでのラップは中断しなきゃならなかったけど、すごく良いラップになっていたと思う。実際、クルマの中ではかなり良いフィーリングだった。最適なセットアップを見つけようとしているところで、まだ改善できる部分がかなりある。でも僕自身のドライビングも、周ごとに進化していってると思う」

    「明日は自分自身も良くしていければと思うし、クルマも少し改善できればいい。その上で戦えるようにしたい」

  • メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとの契約交渉難航は「無意味な戦い」

    メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとの契約交渉難航は「無意味な戦い」

    ジョージ・ラッセルのメルセデスF1新契約は依然として未定であり、両者の合意には至っていない。

    メルセデスは2026年のF1ドライバーラインナップをまだ発表していない。メルセデス、アルピーヌ、そして2つのレッドブル系チームには来季に向けて埋めるべきシートが残されている。

    フラビオ・ブリアトーレは、アルピーヌの2つ目のシートはフランコ・コラピントとポール・アロンの間で争われると示唆している。レッドブルはアイザック・ハジャーを昇格させてマックス・フェルスタッペンのチームメイトにする見込みであり、レーシングブルズは角田裕毅かリアム・ローソンのいずれかがリーダーとなるとみられている。

    メルセデスの状況は最もシンプルに見える。トト・ヴォルフは、来季もラッセルがキミ・アントネッリとコンビを組むと強調している。しかし交渉は予想以上に長引いており、その背景にはメルセデスが2026年に向けてフェルスタッペン獲得の可能性を探ったことがある。

    メルセデスはフェルスタッペンに公然と関心を示しており、ラッセルもそれを把握していた。しかしハンガリーGPでフェルスタッペンは、2026年も確実にレッドブルで走ると明言した。

    メルセデスはラッセルを必要としている一方で、選択肢を残すために短期契約を望んでいる可能性が高い。フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルムーレンは、ヴォルフがフェラーリのシャルル・ルクレールとも話をしたことを示唆している。

    ジョージ・ラッセル F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスの「無意味な戦い」
    1997年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴは、メルセデスでのこの状況に意見を述べた。

    カナダ人のヴィルヌーヴは、この長引く契約交渉は「無意味な戦い」だと考えている。なぜならメルセデスにもラッセルにも代替案がないからだ。

    ヴィルヌーヴは語った。
    「ジョージ・ラッセルはとても優れている。ほかのドライバーたちと比べても、常に結果を安定して出しているのは彼だ。彼は大きく成長した。以前のようなミスをしていないように見える。

    今季の彼は、あのチームとあのマシンで取れるポイントを本当に最大限に引き出しているように思える。

    メルセデスはラッセルにコミットしているように聞こえるが、今はラッセル自身がもうコミットしたくないようだ。待たされたことに腹を立てているからだ。

    問題は、メルセデスが他に誰を契約するのかということだ。誰も空いていない。一方でラッセルにとっても空いているチームはない。だから今は無意味な戦いだ。

    重要なのは、みんなが知っているようにマックスはあと1年レッドブルにいるということだ。だから、2027年の契約を持たない者は誰であれリスクにさらされる。それだけの話だ」

  • メルセデスF1代表 キミ・アントネッリの移籍説を完全否定「ナンセンス」

    メルセデスF1代表 キミ・アントネッリの移籍説を完全否定「ナンセンス」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、キミ・アントネッリが2026年にウィリアムズやアルピーヌへ移籍するとの憶測を「ナンセンス」と一蹴した。

    メルセデスは来季のドライバーラインナップをまだ正式に発表していない。アントネッリとジョージ・ラッセルの現行契約は今シーズン末で終了する。

    ヴォルフは両ドライバーの残留を繰り返し主張しているが、新契約はまだ合意されていない。

    アントネッリの場合、ルーキーイヤーはやや期待外れに終わっており、ミスも散見された。19歳の彼はトップ10に安定して入ることができず、6月のモントリオールでの表彰台以来、わずか3度しかポイントを獲得していない。

    2025年F1アゼルバイジャンGPはアントネッリにとって有望な週末となった。彼は今季2度目となるラッセルへの予選勝利を収めた。

    最終的にアントネッリは4位でフィニッシュしたが、ピットストップでチームメイトのラッセルに先行を許した。

    アントネッリはメルセデスに残留
    不安定なパフォーマンスにより、アントネッリの将来を巡っては憶測が飛び交っていた。

    メルセデスとウィリアムズが来季に向けてドライバーを入れ替えるという話もあった。アントネッリはグローブ拠点のチームに移籍し、アレクサンダー・アルボンとコンビを組むというものだ。

    この移籍はカルロス・サインツにトップチームで再びチャンスを与える可能性を開くとも言われた。

    別の噂では、アントネッリがアルピーヌへ移籍するというものもあった。

    フラビオ・ブリアトーレは、2026年に向けてフランコ・コラピントとジャック・ドゥーハンの間で選択を迫られている。

    スカイ・イタリアの取材に対し、ヴォルフはアントネッリを巡る憶測を否定した。

    「アルピーヌとウィリアムズの噂は完全にナンセンスだ。彼は2026年も100%ここに残る」とヴォルフは語った。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 アンドレア・キミ・アントネッリ

    ラッセルも新契約を待つ
    アントネッリとは異なり、ラッセルの今季のパフォーマンスは疑う余地がない。

    ラッセルはグリッド上で最も安定したパフォーマーのひとりである。

    しかし、ラッセルは新契約において長期的な安定をメルセデスに求めることになりそうだ。

    メルセデスはマックス・フェルスタッペンの獲得を模索したこともあり、短期契約を提示することで選択肢を残したい考えもある。

  • メルセデスF1代表ヴォルフ フェルスタッペンとの会話は「個人的なレベル」

    メルセデスF1代表ヴォルフ フェルスタッペンとの会話は「個人的なレベル」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、夏の間にマックス・フェルスタッペンと4度のワールドチャンピオンのマネージャーとの間で行われた会話について触れ、それが「個人的なレベル」でのものだったと語った。

    2025年シーズン序盤、レッドブルの成績が浮き沈みする中で、フェルスタッペンはジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリを擁するメルセデス移籍の噂と結び付けられていた。ヴォルフ自身も「話しておく必要がある会話もある」と公に認めていた。

    7月のベルギーGPで、フェルスタッペンとラッセルがメルセデスでチームを組む可能性について尋ねられた際、ヴォルフはこう答えていた。

    「これは、言ってみれば長期的で、かなり非現実的な話だ。現状としてはキミとジョージと一緒にやっていきたいと思っている」

    「それ以外は現実的ではない。ただ、もしラッセルとフェルスタッペンが組むとなれば、それはプロストとセナのようなものになるだろうね」

    ヴォルフはそう語り、伝説的かつ激しい確執を残したマクラーレンのアラン・プロストとアイルトン・セナのコンビを引き合いに出した。

    しかし、その発言からわずか1週間後のハンガリーGPで、フェルスタッペンは既存契約に基づき2028年まで続くレッドブルとの関係を、2026年の新規則導入後も維持することを明言した。

    トト・ヴォルフ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    その数か月後、アゼルバイジャンGP後のメディア対応で、ヴォルフはフェルスタッペンとマネージャーのレイモンド・フェルムーレンと何を話し合ったのか、また来年のレギュレーション変更下でのパフォーマンスの重要性について問われた。

    「夏の間、大きなスポーティングな話題を議論したわけではない。もっと個人的なレベルの話だった」とヴォルフは答えた。

    ヴォルフは、現役ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンへの関心を公然と語ってきた。話題は続き、バクーとモンツァで連勝を飾ったフェルスタッペンが、オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢を追い上げる可能性についても見解を示した。

    「常に地に足をつけ、謙虚であるべきだと思う」とヴォルフは述べ、現在ノリスから44ポイント、首位のピアストリから69ポイント差のフェルスタッペンについて語った。

    「彼は良い流れに乗っている。クルマも良いし、マックス・フェルスタッペンに対しては常に注意を払うべきだ。彼が『これは再び可能性がある』と感じているなら、特にそうだ」

    「可能性は低い。物事が彼に有利に働く必要があるが、選手権リーダーが1戦リタイアし、マックスが25ポイントを獲得すれば、状況はすぐに変わる」

  • 2026年F1レギュレーション 各チームを悩ませる「変わり続けるターゲット」

    2026年F1レギュレーション 各チームを悩ませる「変わり続けるターゲット」

    2026年から施行される新レギュレーションは、F1チームにとってかつてない複雑さを伴う大改革となる。パワーユニットの大幅な電動化、アクティブエアロの導入、車重の軽量化、さらにはタイヤの仕様変更と、開発現場は多くの変数を抱えている。

    メルセデスのアンドリュー・ショヴリンは、シミュレーションでさえ予測が難しく「動く標的」と表現される状況に直面していると説明。各チームは依然として明確な指標を持てず、バーチャルカーの性能を見極めながら来年1月のシェイクダウンに向けた開発を進めている。

    あと4か月で、F1チームは2026年型の新車を完成させ、1月末にバルセロナで行われるシェイクダウンテストに持ち込む。その開発を効率化するためには、プレシーズンでの性能予測を今この時点で正しく行う必要がある。

    シャシーとパワーユニット両面での大規模な規則変更により、史上最も困難なレギュレーションシフトに直面しているといえる。チームは、従来よりも大幅に電動化が進み、電気エネルギーと内燃パワーがほぼ50/50の割合となる効率的なハイブリッドエンジンに合わせて、新しいシャシーを設計しなければならない。

    すでに全チームが2026年に焦点を移して開発を進めているが、1月の期限が近づく中で、空力開発のスピードは依然として速く、常に動く標的を追いかけるような状況となっている。シミュレーター上でバーチャルカーを走らせながら、冬季テストでのダウンフォース水準を予測する作業に追われているのだ。

    「クルマは週ごとに進化していて、性能が変わればシミュレーションの結果も変わる」と、メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショヴリンは説明する。

    「シャシーパッケージをエンジンとパワーユニットに最適化しようとする中で、複雑さが生じている。今年は難しい年になるだろう。シミュレーターで走らせるバーチャルなクルマがあるが、4か月後のダウンフォース水準を予測しなければならない。実際に走らない仕様で作業しても意味がないからだ。我々がローンチする仕様を代表するもので作業する必要がある」

    2026年には、改訂されたパワーユニットとECU、グラウンドエフェクトから離れてアクティブエアロを取り入れるシャシー規則が導入される。さらにピレリはタイヤ幅を狭め、最低重量は800kgから768kgへと削減されるが、バッテリー重量は増加する。F1は持続可能燃料にも移行しており、車同士のレースが成立するようにエンジンのデプロイメントパラメータを確定させる作業も残されている。

    変数が膨大で、さらにパドックに漂う煙幕や駆け引きもあるため、2026年シーズン開幕時にどのチームが好調かは、2月にバーレーンで行われる公式テストまで明らかにはならないだろう。

    その一例が、シャルル・ルクレールが7月に「シミュレーターで試した2026年型フェラーリの操縦感覚が気に入らなかった」と明かしたことだ。これは、スクーデリアの開発がまだ初期段階にあるか、あるいはルクレールが試したバーチャルモデルが未成熟だったことを示すものだと、ウィリアムズ代表のジェームス・ボウルズは指摘した。

    アンドニュー・ショブリン

    ショヴリンによれば、ピレリもチームから様々なダウンフォース水準の報告を受けており、それがコンストラクションやコンパウンド決定に影響を与えているという。

    「ピレリはストレートエンドでの荷重に関して、全く異なる数値を各チームから受け取っていると言っている」とショヴリンは明かす。

    「だが我々は孤立して開発していて、他チームがどう進めているかは全くわからない。だから多様性が最も顕著に現れるのは、新車を走らせ始める瞬間だろう。実際には好調なチームもあればそうでないチームもある。そして特に調子がいいチームは自分たちの状況を控えめに見せたがるかもしれない。ある者は将来到達するつもりの水準を提示し、別の者は現状を提示しているのだろう」

    ただしショヴリンは、2026年序盤にパフォーマンス差が極端に広がるという懸念は否定した。パワーユニット性能、空力、そして厳しい最低重量制限への対応に違いが出るとしても、差はそれほど大きくならないと見ている。

    「規則の仕組みからして、ローンチ時点での差は大きくはならないと思う」と彼は述べ、現行規則と同様に、表面上は厳密なルールでも細部では多くの工夫の余地があると指摘した。

    「今と同じで、塗装を全て同じ色にしてもクルマを見分けられるだろう。規則に自由度が少ない部分では、どのクルマも似通った外観になるはずだ。そして時間が経つにつれてチームは特定の領域を突き詰め、より多くのディテールを加えていく」

  • マックス・フェルスタッペン代理人「メルセデスF1はルクレールとも接触」

    マックス・フェルスタッペン代理人「メルセデスF1はルクレールとも接触」

    マックス・フェルスタッペンのマネージャー、レイモンド・フェルミューレンは、メルセデスが将来を見据える中で、オランダのスーパースターだけが候補ではないことを明らかにした。

    フェルミューレンによると、トト・ヴォルフはフェラーリのエース、シャルル・ルクレールとも接触しており、シルバーアローズは複数の選択肢を模索しているという。

    メルセデスは1年以上にわたりフェルスタッペンを追い続けてきた。当初はルイス・ハミルトンの後継者として2025年の起用を狙っていたが、レッドブルでのタイトル獲得を決めたフェルスタッペンの圧倒的な強さにより、即座の移籍の可能性は立ち消えとなった。

    交渉は2026年の契約に向けて続けられてきた。新しいシャシーとエンジン規則の下でのメルセデスの復活が見込まれていたからだ。しかし、フェルスタッペンは来年までレッドブルに在籍することが確定しており、自ら移籍を急ぐ意向を示していないことから、会話は一旦冷めている。

    「みんながみんなに電話している」
    フェルミューレンは『De Telegraaf』に対し、この噂を日常的なこととして片付けようとしつつ、さらりとルクレールの名前を出した。

    「そんなに大したことじゃないんだ」とフェルミューレンは『De Telegraaf』に語った。

    「みんながみんなに電話しているんだよ。トトがシャルル・ルクレールに電話してないと思うのかい? それは、みんなが自分自身のために解こうとしているパズルのひとつに過ぎないんだ。

    そして、みんなが自分のために最善を尽くそうとする。これは当然のことだ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    フェラーリへの不安の中で注がれる視線
    フェルミューレンがルクレールの名前を挙げたことは、2026年を前に忠誠心が流動的であることを示している。その年にはマシンデザインとパワーユニットに大規模な変更が入り、グリッド全体が大きく変動するからだ。

    チームの潜在力を信じてきたフェラーリ一筋のモナコ人ドライバーも、スクーデリアが再びタイトルを争えるマシンを用意できなければ、厳しい選択を迫られる可能性がある。

    現時点でルクレールの夢は赤いチームに結びついたままだが、フェルミューレンの発言は、メルセデスがグリッドで最も安定したパフォーマーの一人に対しても関心を保ち続けていることを示唆している。

    しかし、ヴォルフが外部に目を向けていることは意外だ。というのも、彼のチームは将来に向けてジョージ・ラッセルと若手のキミ・アントネッリに全幅の信頼を置いていると宣言してきたからだ。

    オーストリア人であるヴォルフは最近、この2人が2026年にシルバーアローズを率いることを確認し、ラッセルの経験とアントネッリの生の才能を称賛した。アントネッリはルクレールとのザントフォールトでの接触を含むルーキーらしいトラブルも抱えているが、それでもだ。

    舞台裏で進む“保険”
    こうした「新たな章」としての公の後押しは、ヴォルフが並行して進めている動きに疑問を投げかける。アントネッリの成長が停滞した場合や、ラッセルがチームを離れる場合に備えた保険を意味しているのかもしれない。

    フェルミューレンの「みんながみんなに電話している」というコメントは、表向きは大げさな話ではないと強調するものだ。しかしそれは同時に、より大きな真実を浮き彫りにする。つまり、2027年のF1ドライバー市場は、2026年の技術改革と同じくらい不安定で激動に満ちたものになりつつあるということだ。

    現状ではフェルスタッペンはレッドブルに忠実であり、ルクレールはフェラーリにコミットしている。しかし、この競争の世界は常に流動的であり、今日の会話が明日の衝撃的な移籍の布石になる可能性もある。

  • アントネッリ不調の背景にシミュレーター不具合 メルセデスF1が責任認める

    アントネッリ不調の背景にシミュレーター不具合 メルセデスF1が責任認める

    アンドレア・キミ・アントネッリは、最近のF1での苦戦から「良い立て直し」を見せたと称賛されており、メルセデスも状況悪化の一部について責任を認めている。

    若きイタリア人ドライバーは、経験豊富なライバルたちが大きなミスを犯す中、アゼルバイジャンGPで4位に入り、批判者を沈黙させる走りを見せた。

    しかしそのパフォーマンスは、イタリアGPでの「期待外れ」と評されたトト・ヴォルフ代表の批判を受けた直後のものだった。モンツァのプラクティスでコースオフを喫し、オランダGPでも同様にプラクティスを終わらせるミスを犯したことで、アントネッリにプレッシャーがかかっていた。

    ただし、アントネッリの状況に関して新たな詳細が明らかになった。メルセデスは、シミュレーターの不具合がザントフォールトとモンツァの連戦準備を台無しにしていたと明かした。これら2戦でアントネッリはわずか2ポイントしか獲得できなかった。

    シミュレーターの故障によって走行距離が制限されたうえに、実際にできた走行もグリップレベルが高すぎる設定になっており、ザントフォールトで現実との乖離に直面する一因となった可能性がある。

    これがアントネッリの不振すべてを説明するわけではないが、彼が劣勢の状態で臨むことになった要因のひとつであるのは間違いない。

    メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、夏休み明けのレースに向けた作業がバクーでの準備とは対照的だったと説明した。

    「ザントフォールトでは彼はシミュレーターに来たが、不具合があって通常の準備ができなかった」とショブリンは語った。

    「その後、FP1でミスをした。我々が通常の準備をさせられなかったことについて、多少の責任を認めなければならないと思う」

    「彼は先週(バクー前)我々とともに過ごし、2、3回のレースディスタンスに相当する走行をこなして準備をした」

    アントネッリ自身も、バクーで好走できた要因のひとつはプラクティスで十分な走行距離を稼げたことだと語り、カルロス・サインツに次ぐ4位でフィニッシュし表彰台を逃したことには「少し残念」と認めた。

    「ヨーロッパシーズンでは批判や苦しい瞬間があって難しい時期だった」とアントネッリは語った。「でも僕たちは良い結果を出せた。今重要なのはこれを一貫して続けることだ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「グッドリバウンド」
    イタリアGP後に厳しい評価をしていたヴォルフは、アントネッリがバクーで4位に入ったことについて期待通りの走りを見せたと強調した。

    「本当に良いリバウンドだった」とヴォルフは語った。「何か月もの間、彼はヨーロッパのレースで苦しんでいた。しかしここで堅実な4位、トップグループで走れたことは、これから築いていくべきものだ。今後シーズン終了まで良い週末を重ねていくために重要だ」

    ヴォルフは、ヨーロッパでの苦戦はアントネッリ自身も納得していなかったことを認め、両者は率直に話し合ってきたと説明した。

    「我々は常に率直に話している。言葉を濁すことはない」と彼は言う。「彼自身も、モンツァでの出来事や自分の走りが思い通りでなかったことに満足していなかった。

    ここ(バクー)では究極のパフォーマンスに少し欠けていたかもしれない。それが表彰台を逃した理由かもしれないが、このような良い安定感を見せたことは、結果を残すうえで重要だった」